たまりば

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2018年12月10日

蕨山を歩きました。2018年12月。


2018年12月9日(日)、奥武蔵の山、蕨山を歩きました。
三鷹から国分寺、東村山、所沢と乗り継いで、飯能駅。
飯能駅から名郷行きのバスに乗り出発。8:00。
終点名郷。8:45。

名郷バス停には、トイレがありました。
個室2つの男女兼用トイレです。
支度を済ませ、さて、ここからどちらに行けば良いのか?
バス停には道しるべはありませんでした。

コピーしてきたガイドブックを確認し舗装された沢沿いの道を下流に向かって歩きだしました。
少し歩くと最初の道しるべを発見。
蕨入橋で沢を渡り、林道に入りました。
後ろから来た速い2人連れに追い抜かれましたが、先行者がいるのは少し安心。

林道を緩やかに登っていき、林道終点で沢を渡りました。
適当に3本組まれた丸太橋でした。
1本はグラグラしていて、おっとっととバランスを取りながら通過。
そこからは登山道です。
いきなり急な登りが始まりました。
木の根で段差が作られている道をジクザグに登り、登り詰めると沢を高まく崖っぷちの道。
しかし、あまり高度感がないので通行にそれほどストレスはありませんでした。
今日は山頂までの道は険しいみたいだと、ガイドブックを読んで諦めてきているので、まあこの程度ならという気持ちがあったのかもしれません。
右下に見えていた沢はどんどん細くなり浅くなり、水たまりレベルになった沢をひょいと越えると、そこからは尾根へと登っていく急登の始まりでした。

今日は都心でも最高気温が10℃に満たない、この冬一番の寒い日。
山もことのほか寒く、空も予報ほど晴れず、日差しがありません。

植林帯の暗い斜面を登り詰めると、尾根。
予想はしていましたが、狭い細い尾根でした。
痩せ尾根とまでは言いませんが、全体に細い尾根歩きがその先も延々と続きました。
ガイドブックには「伊豆ヶ岳方面の眺めが良好な明るい尾根道」とあるのですが、そんな天気でもないし、そんな気分でもありません。
山の印象は季節と天気で随分変わりますね。

伊豆ヶ岳は、とりあえず、あれかな。
一度そう確認はしたものの、立っている尾根はそんなに広くないし、ところどころ岩が出ているし、枯葉が積もっているのでどこで滑るかわからないので、足元に注意を払って先に進みました。
ガイドブックにはここから「蕨山に着くまで4段の急峻な段差の続く悪場」とありました。
山地図には危険マークもあります。
いったいどの程度のものなのだろう?

進んでいくと、最初の段差が始まりました。
岩や木の根が階段のように段差を作っています。
ロープが垂らしてありましたが、傾斜は緩く、ロープを使う必要はありませんでした。
このレベルで済むのかな?

またしばらく行くと、2つ目の段差。
ここは傾斜も急で、両手両足をフルに使ってむき出しの岩を登っていかなければならない箇所でした。
幸いホールドは豊富でしたので、垂らしてあるロープがあまり信用できないこともあり、岩をつかんで登りきりました。
このレベルがあと2つ続くのかな?

しばらく行くと、3つ目の段差。
これは段差というより急登という印象で、ジクザグに登っていく坂道でした。
枯葉に注意しながら、ここも通過。

4つ目の段差。
ここも、ジグザグの急登。
あまり岩場感はありませんでした。
結局、印象的な「急峻な段差」は2つ目だけでしたが、道全体が岩がちな細い尾根で、枯葉が積もっていることのほうがストレスが強いのです。
結局、ずーっと少し怖い。

緩い坂道を登っていくと、「危険 通行注意」という看板が立っていました。
ここが山地図に載っている危険マークのところかな?
段差はなく、ただ尾根が細い。
痩せ尾根です。
吹きっさらしなので、枯葉は積もっておらず、淡々と歩いていくことができました。
痩せ尾根を渡りきると再び「危険 通行注意」の看板があり、では、危険個所は先ほどの箇所からここまでなのだなと確認できました。

4段の段差は終わったものの、歩き始めてまだ1時間と少ししか経っていません。
山頂まで、山地図のコースタイムは2時間50分。
ガイドブックのコースタイムは2時間05分。
こんなにコースタイムに差があるのは、技術的難度をどう時間に反映させるかという問題なのでしょうか。
今日は本当に寒いので、汗もかかず、コースタイムより少し早く着くかもしれないけれど、まさか1時間とちょっとでは着かないでしょう。
そんなことを考えながら、尾根道を歩いていくと、再び段差が。
しかも、倒木が道を塞いで、ちょっとややこしい感じになっていました。
あれ?私、段差を数え間違えた?
段差に入れてはいけないところを入れたのかな?
どれを段差に加えてはいけなかったのかと悩みつつ、ややこしい箇所を通過。
最後の段差を越え、広くなった道を登っていくと、視界が開け、小広い場所に、分岐を示す道しるべがぽつんと立っているのが見えました。
ああ、今度こそ本当にもうすぐ山頂です。

道しるべに従い、まずは少し下り、なだらかな登りを行くと、山頂らしいベンチと、そこに座る人影が見えてきました。
蕨山山頂。10:05。
そんなに広くない場所にベンチが3つ。
朝同じバスで来て、林道をさっさか歩いていった2人。
途中で道を譲った男性。
みんなまだ山頂にいました。
少し怖い道だったけれど、振り返れば面白い道だったなあ。
上空は雲に覆われ、地平線との隙間に青空。
上の写真が蕨山山頂から撮ったものです。

ちょっと早いけれど、ここでお昼にしました。
カップ麺にお湯を入れていると、しかし、急に風が強くなってきました。
「ひゃー寒い。お湯を入れたら、もう動けないのに」
思わず声が出ます。
途中で道を譲った男性は、
「一段下がると、風はなくなるよ」
「そうですよね。失敗したかなあ」
ビュービュー風の吹く山頂で、カップ麺を食べました。
長い休憩を取ったのは、2年前、さわらびの湯からのピストンでこの山を歩いたとき、山頂からの下りにあまり良い記憶がなかったからでもあります。
ちょっと心構えをしておきたい。

さて出発。
山頂から少し下ると、平坦な広い道にいったんはなるのですが、その道の先、急降下があるのです。
私の苦手な、つかまるところがあまりない下り道です。
一応ジグザグなんですが、乾いてザレて滑り易い。
しかも、枯葉混じり。
本日の山で手ごわいのは、もうここだけ。
頑張れ頑張れ。
そう念じて、ゆっくりゆっくり下りました。

下り終わると、道は林道のように広くなり、脇の林では車座になって休憩中のパーティもいました。
その先、林の中の緩やかな下り道でも、休憩している人たちや、向こうから登ってくる人たちの姿が。
山頂までの荒涼とした山の風景が一変し、ここは、楽しい初冬のハイキング道です。
冬枯れた自然林。
その下を落ち葉をカサコソと踏みしめて歩きます。
コナラの木々の向こうに奥武蔵の山々。
日差しまで明るくなってきました。

藤棚山。11:40。
ベンチがぽつんと1つ。
遠くで犬の吠える声。
鉄砲の音。

道はときどき細くなり、枯葉で滑らないよう、なお注意は必要でした。
新しい枯葉がサラサラと風に流れてくるので、踏み跡は不明瞭。
地形を見ながら、ここが登山道だろうと判断して歩いていきました。
奥武蔵の腐葉土は柔らかく、登山道なのかちょっと不安になってしまう箇所も。
広い尾根の所では、案外本当に間違えたのかもしれません。

真下に舗装道路があるところでは、木の柵で登山道がガードされていました。
道路に転落する登山者を防ぐためなのでしょう。
里山感が増してきたなあと思うと、しかし、ちょっとした岩場の下りがあったり、案外細いまき道があったり。
道に変化があるので飽きずに歩いていけます。

中登坂。12:40。
植林帯に入り、登山道はうす暗いもののさらに安定して歩きやすくなりました。
金比羅神社跡。13:10。
あとはさわらびの湯へと下っていくだけです。
あとひと頑張り。
案外急な箇所などもあり用心して降りていくと、麓では、まだ少し紅葉が残っていました。
墓地を越えて、さわらびの湯バス停。13:50。

バス時刻を確認して、敷地の奥のさわらびの湯へ。
駐車場を通り過ぎ、トイレを過ぎ、右に曲がって舗装道路をさらに進んでいきます。
バス専用の駐車場にバスが4台停まっていました。
山歩きのバスツアーの下山地点がここで、客が下山してくるのを待っているだけのバスもあるだろうけれど、今さわらびの湯に客が入っているバスもあるのかな?

自動ドアを開けて入るとすぐに、「館内ただいま大変混雑しております」のアナウンスが聞こえてきました。
靴を靴箱に。
100円が後に返却される靴箱でした。
券売機で入浴券を買います。
受付には、帰るときに券を見せるシステムでした。
階段を下りていくと、風呂場。
予想通り、脱衣所は大混雑でした。
しかも、脱衣所のロッカーも100円が後に返却されるロッカー。
これは煩わしい。
ロッカーが小さいので、ザックは入りませんでした。
貴重品のみロッカーに入れ、ザックは脱衣所の隅に置きました。
浴場に入ると、ここも洗い場の順番待ちでしたが、幸い、すぐに順番が回ってきました。

露天風呂もイモ洗い状態。
皆、顔見知りの様子で山の話をしているので、やはり山歩きバスツアーの客のようです。
上がると、脱衣所は、やはり大混雑。
ただ、ツアー客も含め登山客は、混雑している温泉での身の処し方が卓越している方が多いです。
混雑しているわりに動線が確保され、ロッカーの後ろのベンチ、さらのその後方、出入り口付近の空間まで人が散り、譲り合って身支度していました。
ビールの自販機まで行列に並んで購入するのはさすがに初めての経験でした。
缶ビール500mL390円。
5分で飲み干し、次のバスにあわせて、さわらびの湯を出発。
あわただしかったけれど、やはり温泉に入るとさっぱりします。
しかし、湯上りに今日の風は冷たく、これからの季節、温泉に入るならもう1枚上着が必要だと感じる頃にバスがやってきました。
  


  • Posted by セギ at 12:40Comments(1)

    2018年11月26日

    丹沢大山を歩きました。2018年11月。


    2018年11月25日(日)、丹沢大山を歩きました。
    前回歩いたのは、2012年。
    でも、このときは、金比羅尾根から登り、北尾根を降りています。
    登山道ではない尾根歩きでした。
    今回のコースを前に歩いたのはいつだったか記録を調べたら、2006年に遡りました。
    というわけで、12年ぶりの表参道です。

    三鷹7:33発の中央特快に乗り、新宿で小田急に乗り換え。
    伊勢原着8:55。
    駅前のバス停は既に長蛇の列でした。
    バスは大山ケーブル下までの臨時直通便がガンガン出ていました。
    バスの中は地元出身の落語家さんの軽妙な案内が放送されています。
    まずは小噺を披露。
    面白いサービスです。

    直通バスは20分で大山ケーブル下へ。
    バス停前に大きなトイレがあり、支度をして、さて出発です。9:25。
    まずは「こま参道」の石段道を登っていきます。
    両側に食堂や土産物屋が軒を並べる道です。
    シイタケや柿の直売。
    おせんべい屋さん。
    きゃらぶき専門店。
    1軒1軒個性があって面白いです。
    石段を数段上がるとしばらく平らになり、また石段を数段。
    両側の店を眺めながら、飽きずに歩いていき、店が尽きて左手の橋を渡ると、ケーブルの券売所がありました。
    ケーブルカーに乗る人の大行列で、列を横切って登山道に入るのに苦労するほどでした。
    ケーブルカーに乗るまで、何十分かかるのだろう?
    乗ってしまえば6分で下社まで上がれるそうです。

    ここから、本格的な石段道が始まりました。
    最初はよく整備されている石段ですが、だんだん石の配置が雑になり、石がごつくなり、段差も急になっていきました。
    おや、鹿だ。
    階段脇の草地で草を食べていました。
    こんな麓まで下りてきています。
    観光客に混じって、私も鹿の写真を撮影。
    そうした人々に怯える様子もなく、むしゃむしゃと草を食べる鹿。
    丹沢の鹿は、いつ見ても態度がでかいです。
    奥多摩の鹿は、人を見るとぎょっとし、目を丸くしてUターンするのですが。
    ハンターに遭遇した経験の差異というものでしょうか。

    さて、延々と続く石段道を登っていきます。
    登山客と観光客と半々。
    でも、案外人の流れはスムーズです。
    というより、こんなに速いペースで石段を登ったらバテるのでは?
    観光客は、案外歩くのが速い気がします。
    がむしゃらに登って疲れ果てて、もう2度と行きたくないと言う人は、歩くペースに問題があることが多いのです。
    もっとゆっくり歩けば、息も切れないし、休憩もあまり必要ないので、結局がむしゃらに登るのと同じくらいの時間で上まで着くのですが。

    男坂と女坂との分岐に着きました。
    久しぶりなので、女坂で様子を見ることにしました。
    とはいえ、女坂も、ごつごつした不ぞろいな石段が続きました。

    大山寺。10:00。
    本堂まで、よく整備されたまっすぐな石段道が続きました。
    石段に両側から覆いかぶさるカエデ。
    紅葉の盛りは過ぎて、黒ずんだ濃い赤になっていましたが、これだけの量があるとやはり壮観です。
    上の写真がそれです。

    本堂の右手から登山道はさらに上に伸びていきます。
    再びごつごつした不ぞろいな石段道。
    歩荷のお兄さんを前方に発見。
    この石段を登るのは、バランス面でも難しいでしょう。

    阿夫利神社下社。10:25。
    前に来たときと比べるとびっくりするくらい整備され、古びた茶店が、カフェとラーメン屋に変わっていました。
    観光化の波が山の中腹まで押し寄せてきている印象です。
    ベンチに座ってちょっと休憩。
    見上げる紅葉は、昔と変わりません。

    さて、「登山道」という看板に従い、まずは急な石段を登っていきます。
    登りきると、ここまでのオール石段道から、石段+登山道に道は変化しました。
    下社を1丁目、頂上を28丁目とする古い石柱が立てられています。
    すぐに次の石柱が見えてくるので、励みになります。
    ときどき眺望が開け、座り込んで休憩している人も多くなってきました。
    8丁目夫婦杉。
    10丁目大杉。
    21丁目富士見台。11:15。
    晴れの予報でしたが、地平線付近は雲が多く、富士山は見えませんでした。
    ベンチで休憩。

    隣りの家族連れの男の子が、
    「YouTube少し見ていい?」
    と親に問いかけていました。
    お母さんは苦笑して、
    「それは、帰りの電車で見ようね」

    少しの休憩に、YouTubeを1本見たくなる。
    うーむ。今どきの子どもですね。
    そう言えば、昔、やはりこの大山の山頂で、
    「驚いた。〇〇さんの子どものザックの中、『ハリーポッター』が入ってた」
    「ええ?あんな分厚い本を担いできたの?」
    という会話を聞いたのを思い出しました。
    ハリーポッターの何作目かが発売された直後の日曜日でした。
    親とのつきあいで山に来なければならないが、ハリーポッターは読みたい。
    せめて山の行き帰りはハリーポッターを読みたい。
    休憩時間や山頂でもハリーポッターを読みたい。
    そういう気持ちが分厚い本を担いでの山歩きになったのだろうなあと感心したので、よく覚えています。

    あの頃にはもう、子どもが本を読まなくなったとは言われていたけれど、ハリーポッターはベストセラーでした。
    本など読みそうにない生徒から、
    「え?先生、『バッテリー』を知らないの?何で?」
    と驚かれたこともあります。
    今の子どもから、本の話を聞くことは本当に少なくなりました。
    ふと振り返ると、時代は流れているなあ。

    25丁目ヤビツ峠分岐。
    青い鳥居は銅製とのこと。
    丹沢大山は山頂付近は案外平らで、最後のきついひと登りというのがありません。
    山頂の阿夫利神社の建物が見えてきました。
    28丁目山頂。12:00。
    ちょうどお昼どきでもあり、山頂は大混雑でした。
    神社の裏側に回り、ベンチが偶然1つ空いていたので、そこで昼食。
    関東平野が広く見晴らせました。
    今日もお昼はカップラーメン。
    周囲もお湯を沸かしてカップラーメンを作って食べている人が大半です。
    通りかかる人が、
    「わあ、いい匂いがするなあ」
    「お腹空いたねえ」
    とキョロキョロと周囲を見回し、レジャーシートを敷く場所もないほど満員なのにがっかりして先に進んでいきました。
    大丈夫。
    この先にも、まだ休憩できるところはあるよー。

    さて、下りは少し遠回りして、雷の峰尾根を歩きます。
    昔、この道は土がむき出しで滑りやすく、歩きにくいところも少しあった記憶があります。
    今は、木段・木道が完全に整備されていました。
    歩きやすくなったせいか、人も多いです。
    山頂に来た人の大半はこの道を下るのだろうか?というくらいの大行列で下っていきました。
    この道は、本当は独りしみじみと歩きたいなあ。
    こんな観光シーズンに来たらこうなるのは仕方ないので、初冬の頃とか平日とか、時期を変えてまた歩きたい道です。
    ときおり樹間から、ケーブル沿いの紅葉の道が見下せたり、相模湾が見えたり。
    眺望は素晴らしい道でした。

    見晴台。13:25。
    ここはテーブルとベンチが並ぶ広い休憩適地で、久しぶりに来てもこの場所の記憶はすぐによみがえりました。
    この先は、直進すると日向薬師へと向かう関東ふれあいの道。
    ここで、右にV字を描いて曲がり、下社に戻りました。
    崖っぷちの平坦な道がずっと続いていました。
    崖側にワイヤーが3本平行に張られていました。
    延々と下社までワイヤーは続きました。
    崖っぷち道が基本嫌いな私の感覚でも道幅は十分過ぎるほどで、こんなワイヤーは不要だろうという気がしたのですが、どんどん歩いていくと、意外なほど多くの観光客とすれ違います。
    この道を歩いても観光的には面白いところはないのですが、下社から平坦にこの道につながっているので、ふらっと入ってきてしまう人が多いようです。
    途中、2段の細い滝があります。
    滝が龍のように蛇行し、傍にある社の狛犬も龍のブロンズ。
    足を伸ばすとしてもここまでで、その先は本当に何にもないのに、観光客がその先にうっかり進んで滑落事故を起こしたことがあったのかもしれません。
    「道悪い」の古い看板が残っていますが、橋のような立派な桟道がつけられていて、道は別に悪くない。
    山の観光化と滑落事故と過剰整備と。
    そんなことを思いながら、下社まで戻ってきました。13:55。
    ここは、午後も大盛況でした。

    ケーブルで上がり、徒歩で下りる。
    観光客はそうする人も多いのですが、体力的には楽でも技術的には難しいのが下りです。
    石段には手すりや鎖のついているところが多いですが、ないところもあります。
    そういうところでは、しゃがみこんで手をついて石段を下りている観光客もいました。
    足許が不安定な年齢になると、この石段の下りは怖いですね。
    私もトレッキングポールを出しました。

    大山寺。
    石段の灯篭にローソクが灯っていました。
    紅葉シーズンは、夜になるとライトアップされるそうです。
    それを目当てにか、午後もどんどん人が登ってきていました。

    下山。14:40。
    こま参道を下り、バス停へ。
    すぐにバスに乗車できました。
    発車し、道路を下っていくバスは、こちらに向かってくるバスと次々にすれ違いました。
    どれだけ増発してもきりがないほど大盛況の丹沢大山でした。
    こういうのも嫌いじゃないけれど、静かな時期にまた来ようと思います。
    これから、どこの低山も冬枯れの良い雰囲気に変わっていきます。
      


  • Posted by セギ at 13:34Comments(0)

    2018年11月19日

    高尾山から南高尾山稜を歩きました。2018年11月。


    2018年11月18日(日)、高尾を歩きました。
    三鷹発7:48の中央特快で高尾駅へ、そこから京王線に乗り換えて、高尾山口へ。
    高尾山口駅に降り立つと、やはり混雑はしていましたが、例年の紅葉シーズンの高尾の物凄い混雑と比べると人が少ないように感じました。
    例年は駅の階段を下りるのも渋滞でなかなか進めなくなりますが、今回はそこそこのスピードで下りていけました。
    駅前からケーブル清滝駅までの人の流れもスムーズです。
    朝から曇っているからかな?
    高尾の紅葉は例年勤労感謝の日前後が最盛期で、まだ1週間早いのも理由でしょうか。

    ケーブル清滝駅到着。
    Suicaでリフト片道券を購入しました。
    切符を買う行列もなく、前の人が買うのを待つだけですぐに私の順番になりました。
    リフトの乗車口までは石の階段を登っていきます。
    朝からなかなかの登りで、ここで疲れてしまう日もありますが、今回はわりとすぐに乗車口に着いた感覚がありました。
    今日は体調もいいのかな。

    リフト山頂駅。8:48。
    ベンチの1つで身支度し、さて出発です。
    高尾山1号路の混雑もそこそこ。
    もう下山してくる人も多いですが、その行列は途切れ気味で、間合いを見計らって前の人を追い抜いていけました。

    薬王院でお詣り。
    おや、また何か新しいアクティビティができています。
    石を持ち上げるものです。
    その石の重さが自分の業の重さなのだとか。
    お、重いっ。(^-^;

    高尾山頂。9:30。
    紅葉の色は、例年よりも暗めでした。
    今日の曇天のせいもあるでしょうか。
    でも、人が少なく、ゆったり見られるので、これもまた良い風情と思えなくもありません。
    大見晴台から、丹沢も見えませんでした。
    雲が低くたれこめ、地平線との隙間の空だけが白く明るい。

    歩き始めは霧雨が降っていましたが、止んだようです。
    天気は好転するという予報を信じ、紅葉台へと石段を下りて行きました。
    この辺りは雑木林の風情が良いところです。
    石段を降り切って、「ここより奥高尾」という道しるべを眺め、さて紅葉台へと少し登り返します。
    お蕎麦屋さんへの坂道の紅葉はライトな色合い。
    枯葉も混ざっていますが、ちょっといい感じです。

    紅葉台のベンチが空いているとは、やはり今日は人が少ないようです。
    ここから、よく整備された木段を下っていきました。
    ときどき良い紅葉もあって、立ち止まって写真を撮りながらのんびり下っていき、少し登り返すと、一丁平。10:05。
    奥のほうのベンチでちょっと休憩しました。
    気温が低くなってくると身体に熱がこもらないのでどんどん歩けます。
    4月の終わりには最高気温が25度を越してしまう昨今、やっと山歩きをしやすいシーズン到来です。

    私の目の前を通っていった男性が、しばらくして戻ってきました。
    あれ?
    南高尾に行くのだろうと思ったのに、戻ってきた?
    私も出発しました。
    細い踏み跡をたどり、まずは分岐へ。
    「倒木・枯枝にご注意ください」
    といった内容の掲示が貼られていました。
    以前には見なかったものなので、台風の影響で倒木が増えているということかもしれません。
    分岐を左折。
    しばらく行くと、今度は「熊出没注意」の掲示が。
    なるほど。
    このどちらかを見て、先ほどの男性は戻ってきたのかもしれません。
    服もザックもタウンユースの人だったから、戻るのも賢明な判断だと思います。
    熊鈴をザックの鳴りやすい位置につけて、再び出発。
    倒木注意とは言うものの、たまに細い倒木をまたぐことがあるだけで、他は全て片付けられていました。
    登山道の周囲には、切られたばかりの丸太や、細い枝がからまってぐちゃぐちゃな樹が転がっています。
    歩きやすい下り坂をとんとん下っていくと、電波塔の立つ分岐に出て、ここからは大平林道。
    でも数歩で次の道しるべがあり、大垂水峠を示す道しるべの通りに左の細い道に入りました。
    斜面につけられた細い道を下っていきます。
    土が流れたのか道が細くなっているところもあり、用心して歩いていくと、しばらくして道は十分な幅になり、さくさく歩いていくと、階段を下りて、甲州街道。
    ここが大垂水峠です。10:35。

    歩道橋の階段を登り、甲州街道を渡ると、そのまま登山道に入っていきます。
    ここは関東ふれあいの道の中の「湖の道」。
    看板も出ています。
    甲州街道が樹間から見えるちょっと高度感のある細い道をいき、そこから数段の木段を登ります。
    そこからもまだ細い道が続きます。
    トレイルランナーが後ろから来て、どうにか道を譲りました。
    時間をおかず、今度は向こうからトレイルランナーの集団が。
    南高尾山稜は、最近トレイルランナーが多いのですが、道の細いところでのすれ違いはさすがにストレスを感じます。
    今は紅葉シーズンで高尾主脈は走れないから余計にランナーが多いのでしょうか。
    木の根の作る段差をひと登りして、ようやく道が広くなり、安堵。
    木段の登り、その後しばらくは緩やかな坂道、また木段の登りと繰り返して、樹間から空が見えてくると、ベンチが幾つか横に並ぶ箇所に。
    そこから右が植林帯、左が雑木林の道をしばらく歩いていくと大洞山でした。11:00。

    大洞山は眺望はありませんが、ベンチとテーブルと山頂標識や看板があります。
    ベンチに座って休憩。
    さて、ここからの南高尾の秋の道は風情があって好きな道です。
    毎年秋になると、ここを歩きたくて南高尾に向かいます。
    雑木林の紅葉。
    カエデだけでなく、色々な木が紅葉・黄葉しているので、林が明るい。
    一歩ずつが楽しい。
    道も緩やかな下りで、歩きやすいです。
    たまに急な下りや岩がちな下りもありますが。

    中沢山のまき道に入りました。
    もともと細い崖っぷちの道ですが、山から土が崩れてきて、さらに道が細く斜めに傾いてきている気がします。
    でも、紅葉もここらへんが一番きれいなんです。
    足許に気をつけつつ、紅葉を眺めつつ、でも、あまり長く居たくないなあとも思いつつ。
    道が崖を離れ、歩きやすくなると、少し登ってはまた平坦な道、少し下ってはまた平坦な道が繰り返されます。
    鉄塔を左に見て、さらに進んでいくと、樹間の中の道の先がふっと明るくなり、見晴台。11:45。
    冬晴れの日は、富士山だけでなく南アルプスも見える展望地ですが、今日は丹沢も見えない曇り空。
    とはいえ、足許の津久井湖と街並みが箱庭のようです。
    ベンチが横にずらっと並ぶ休憩適地です。
    ここも今日は空いていました。
    ベンチに座って、昼食休憩。
    今日もポットのお湯でカップラーメンを作って食べました。
    ああ、温かくてしょっぱいスープが嬉しい。
    スポーツドリンクもごくごく飲んで、さて出発。

    ここから、また道が細くなります。
    道が細くなると、決まってトレイルランナーの集団が現れる。
    いや、それは気のせいでしょう。
    先程の崖っぷちのまき道など、すれ違う人が現れたら本当に本当に最悪のところではランナーは現れませんでしたから。
    ここも何とか道を譲って通過。
    そこかしこの淡い紅葉を楽しみ、あ、ここにもベンチ、あそこにもベンチがあると確認しながら、どんどん歩いていきます。
    いくつかの登りを越えていくと、向こうから来た二人連れに話しかけられました。
    「どこから来たんですか?」
    うん。これこれ。
    南高尾山稜を歩いていて特有の質問、今回も来ました。ヽ(^。^)ノ
    「ええと。高尾山から一丁平に行って、甲州街道を越えて、大洞山からここまで来ました」
    「高尾山から?凄い距離でしょう。いや、色んな人がいるんで、面白くて訊いているんですよ。さっきの人は陣馬山から来たと言っていましたよ」
    「ああ、陣馬山から?凄いですね」
    「ねえ」
    にこにこと別れました。

    三沢峠。12:40。
    まき道も含め、登山道が集まる五叉路です。
    ここもベンチやテーブルがあり、休憩適地。
    道しるべが増え、ここから草戸山・高尾山口への道がわかりやすくなりました。
    緩い登り坂を歩いていきます。
    ここからの道も好きな道です。
    道幅も広く、歩きやすく、紅葉が美しい。
    のんびり歩いていくのに適した道です。
    やがて、ものすごい段差の階段道が始まりました。
    膝と股関節がガクガクいうような段差の下り道です。
    でも、この階段がなかったらすぐ横に見える物凄い急坂の道を降りることになるので、この階段は有難い。
    しばらく平坦な道。またガクガクいう階段道。
    これが繰り返されます。
    やがて、珍しく登りの階段道を越え、また登った分だけ下ると、そこからひと登りで草戸山。13:10。
    いつ来ても、ここは人が多くにぎやかです。
    ベンチで休憩。

    さて、ここから高尾山口への道は今日のコースの中で一番アップダウンの激しい道です。
    あとは下るだけと思っていると、思わぬ難度にびっくりするのがこの道。
    危険個所はないのですが、人が少なくアップダウンが激しいので、こんな道が本当に高尾山口につながるの?と最初に歩いたときは不安にかられました。
    まずは木の根の段差の道を下り、しばらく平坦かと思うと、その先は次々と小さなピークが現れます。
    土がむき出しになった、段差の大きい登りもあります。
    登ると下る。
    登ると下る。
    台風後の整備もここまでは進まず、倒木が登山道に倒れかかっている箇所もありました。
    樹間の向こうに高尾の町並みは見えているのに、登山道はどこの深山だろうという風情。
    京王電鉄のアナウンスが聞こえてくるのに、まだ深山の風情です。
    暗い林の中で道しるべを見て、湿った下り道を行くと、やがて民家が見えてきました。
    民家の横の細い道を通っていくとポコッと舗装道路に出て、そのすぐ先が甲州街道の横断歩道。14:35。
    観光客あふれる雑踏に、さっきまで歩いていた道が何だか幻に思えてきました。
    この落差が南高尾山稜の醍醐味かもしれません。
      


  • Posted by セギ at 15:09Comments(0)

    2018年11月12日

    三頭山を歩いてきました。2018年11月。


    2018年11月11日(日)、三頭山を歩きました。
    ホリデー快速あきかわ3号に乗車。
    立川から座ることができました。
    紅葉の観光シーズンですが、電車内はそれほどの混雑ではなく、終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    駅前のバスの行列もいつも通り。
    数馬行きのバスは、3台で発車です。

    さまざまな山の登山口で人が下りていき、終点数馬で下りた人は、各バスで10人未満。
    ここから、都民の森行きの無料バスに乗り換えて、都民の森下車。10:10。
    トイレも済ませて、さて出発です。

    三頭山に登るときは、いつも三頭の大滝経由の石段の道を選んでいましたが、今回は反対回りの鞘口峠を経由するコースを選びました。
    どんな道だろう?
    森林館の裏から、道しるべの通りに、登山道が始まりました。
    道幅もそれなりにあり、石段や木段が整備されていて、歩きやすい道です。

    冬枯れの木が多く、登山道は枯葉に覆われ、あたりは晩秋の気配でした。
    これは台風の影響でしょう。
    紅葉する前に、台風で葉の多くが吹き飛んでしまったのだと思います。
    あるいは、紅葉する前に枯れてしまった。
    それでもときどき、ハッとするような紅葉がありました。
    予報は晴れだったのに、山は案外雲が多く、光が足りないので、写真に撮っても紅葉はあまりきれいに見えそうにありません。
    でも、肉眼で見る分には、きれいな紅葉でした。

    登っていくと分岐があり、右は「三頭山登山道」、左は「三頭山ブナの道」。
    左の道は少し下り気味に見えたので、せっかく登った分をまた下るのは嫌だからと右の登山道を選びましたが、これは失敗だったと思います。
    右の登山道は、道幅は十分にありましたが、崖っぷちの道でした。
    檜原都民の森の中の三頭山への道が、こんなごつい道なのはおかしくないか?
    道幅はありますけれども、高度感もかなりあるのですが?
    普通の山ならわかりますけど、都民の森が?
    頭に疑問符をいくつも抱きながら進んでいくと、ブナの道との合流点。
    振り返ると、ブナの道はいかにも歩きやすそうな平坦な尾根道でした。
    やっぱり、こちらを歩くべきだった。
    そんなわけで、崖っぷちのごつい「登山道」はさらに続いていましたが、そこからは「ブナの道」を選択しました。
    都民の森の言う「登山道」は、歩けるけれど険しい道という意味のようです。
    では「ブナの道」は何なのかというと、遊歩道なのでしょうか。
    面白い識別です。

    多少段差はあり、アップダウンもあるけれど、高度感はほとんどない歩きやすい尾根道「ブナの道」をのんびり歩いていきました。
    紅葉シーズンの三頭山なのに、人はまばらです。
    今年の紅葉が良くないことを情報として得ている人が多いのかもしれません。
    冬枯れの山の雰囲気も私は好きなので、これはこれでいいなあ。
    人が少ないので、好きなときに立ち止まり、写真を撮ることができました。

    見晴らし台。11:10。
    屋根のついた大きな休憩所でした。
    土足で歩きまわってしまう人が多いのか、板張りの部分も砂や泥で座れなくなっているのが残念。
    入口と板張りの部分との段差がないための構造的な問題もあるのでしょう。
    汚れていないところもあったので、そこに座り、ちょっと休憩。
    御前山と大岳山が見えます。
    先客が、
    「ねえ、あれ、大岳山?」
    「違うよ。大岳山は、あんな山容じゃないよ」
    と会話していました。
    いや、大岳山はあんな山容だと思うけれど、どういうことだろう?
    三頭山から見ると、左の肩だけ張っているように見えるせいかな?
    しかし、他パーティのこういう会話に首を突っ込むには、私はまだ年齢が足りない気がします。
    今はまだ、教えたがりの嫌なヤツに見えてしまうんじゃないかな。

    そこからいったん下り、また登り返していくと、今度は展望台。11:40。
    階段を登り、張り出したデッキへと出ていけます。
    高度が少し上がって、御前山と大岳山の眺望もさらに良くなりました。
    空が曇っているので、どこか荒涼とした景色です。
    山って怖いなあ。
    そんなふうに感じる眺めでした。

    山頂付近はさすがに人が多くなりました。
    まず三頭山東峰。
    ベンチは既にぎっしりと人で埋まり、皆にぎやかに昼食をとっています。
    レジャーシートに座っている人も大勢いました。
    続いて、三頭山中央峰。
    ここも人でいっぱい。
    少し下って、木段を登り返すと、三頭山西峰。11:50。
    ここは、毎度おなじみの峰なのですが、反対方向からやってくると、ちょっと方向感覚がおかしくなってしまいました。
    富士山が見えたらまた違うんですが、今日は雲の中。
    ここも人でいっぱいです。
    道しるべを良く見て、ああ、こっちがいつもの道かと確認して下りていきました。
    少し下りていくともう見覚えがあり、なるほど、これはいつもの道です。
    長い木段を下りきると、ムシカリ峠。
    まだどんどん登ってくる人が現れます。
    人の少ない静かな山だと思ったけれど、たまたま空いている道と時間帯だっただけかもしれません。
    ここのベンチも人でいっぱいでした。

    道しるべをよく見て、三頭山避難小屋・槇寄山方面への登り坂を歩きだしました。
    喧騒から離れ、また静かな山道です。
    三頭山避難小屋の前にはザックが2つ置いてありましたが、人の姿はありませんでした。
    さらに進んでいくと、大沢山。12:10。
    先客もいましたが、ベンチが1つ空いていました。
    ちょうど時間帯も良いので、ここで昼食。
    晴れた日なら大きく富士山の見えるところですが、今日は雲に覆われています。
    座ると汗が引いて少し寒くなる季節にようやくなりました。
    今年はいつまで暑いのだろうと心配になるくらいでしたが。
    ポットに詰めてきたお湯で、カップ麺を作って食べました。
    本当はお湯を沸かすと良いのですが、今日は温泉セットも持ってきているので、これ以上ザックが重くなるのは避けたい。
    熱々とは言えませんが、そこそこおいしくカップ麺を食べました。

    さて、ここから笹尾根を下ります。
    枯葉が多く、紅葉が少なく、やはり台風の被害が深刻だったのは伝わってくるのですが、登山道はよく整備され、道を塞ぐ倒木はありません。
    都民の森は整備が早いなあ。
    でも、この前歩いた大マテイ山も、その前の扇山も、もう整備が進んでいるかな。
    大沢山からしばらくは山頂直下の急な下りが多いです。
    岩がちな段差のある下りなので、土ののっぺりした下りと比べると歩きやすいです。
    岩につかまったりしながら段差を下っていくと、「倒れるぞー」という声が聞こえてきました。
    うん?
    見ると前方に、薄茶色の制服を着た男性が2人、倒木を登山道から除去する作業をしていました。
    登山道に斜めにかかった倒木を倒して、脇へどけているのです。
    制服には、「奥多摩レンジャー」の文字が。
    わあ、カッコいいなあ。
    ちょうど作業が終わったところだったので、挨拶をして先に進みましたが、すぐに2人に追いつかれ、道を譲りました。
    上手い歩き方だなあ。
    重心が安定して、無駄がないんです。
    だから、急いでいる様子はないのに、実際にはすごく速い。

    山頂直下の急な下りが終わると、尾根は広くなり、道はなだらかになりました。
    そして、美しい紅葉が見え始めました。
    樹間のむこうが赤くきらきら光って見える紅葉。
    頭上高く、深紅のカエデ。
    足元は、茶色の枯葉の上に黄色い葉や真っ赤なカエデが混じり、明るい登山道が続きます。
    どれも今日の光量では写真にはきれいに撮れないだろうなあ。
    立ち止まり、目に焼き付けて、またゆっくりと歩きだしました。

    道が再び登りとなり、槇寄山。13:30。
    ここはベンチもテーブルもあり、休憩適地です。
    先刻の奥多摩レンジャーの人も休憩中でした。
    「いやあ、倒木があると危ないからね」
    と、登山者にねぎらわれながら談笑していました。

    さて、もう少し笹尾根を歩きたいところですが、笹尾根そのものは整備されていても、そこから檜原街道に降りる道は台風の影響で荒れているかもしれません。
    予定通り、温泉センター数馬の湯へと下山します。
    槇寄山から緩くくだっていくと、西原峠。
    ここは四辻で、笹尾根から南に下るのは郷原への道。
    上野原駅行きのバス停に降りられる道ですが、まだ歩いたことはありません。
    今日もお馴染みの北へくだる道をとりました。
    仲の平へと降りていく道です。

    ここも紅葉が盛りでした。
    空は曇っているのに、紅葉に照らされて、登山道が明るい。
    細いまき道を過ぎると登山道は深くえぐれ、春に歩くと泥でぐちゃぐちゃなのですが、枯葉で泥道が埋まっていて、サクサク歩いていけました。
    痩せ尾根、木段など、道の様子は次々に変わり、飽きずに歩いていくと、あっけなく農地に挟まれた細い道に出ます。
    舗装された細い道をとことこ下り、石段を下りていくと、舗装道路。
    あとは、分岐の度に下るほう、下るほうと歩いていけば、 檜原街道です。
    街道を右にずっと下っていくと、仲の平のバス停をすぐに越えて、温泉センターが見えてきました。14:45。
    次のバスは14:53。
    バス停には行列ができていました。
    これなら温泉は空いています。
    次のバスに乗ることにして、温泉に入りました。

    100円投入式の靴箱に靴を入れ、靴箱の鍵を受付に渡して、入浴料820円。
    よく磨かれた廊下の奥が温泉です。
    広く機能的な脱衣所。
    洗い場も空いていました。
    数馬の湯は、内湯からの山の眺めがよく、開けてある窓から冷たい外気も入って、気持ちよく入浴できました。
    風呂上がりは、廊下のベンチに座って、発泡酒。
    500mL380円。
    温泉は大好きなのに湯あたりしやすいので、ちょっと長湯すると発汗が凄い。
    次のバスまでのんびり休みました。
    16:08。
    バスは3台でやってきました。
      


  • Posted by セギ at 12:26Comments(0)

    2018年10月29日

    奈良倉山・鶴寝山・大マテイ山を縦走しました。2018年10月。


    2018年10月28日(日)、2年ぶりに大マテイ山を歩きました。
    三鷹発7:22、高尾で中央線に乗り換えて、上野原8:26。
    バス停は北口。
    階段を下りていって、驚きました。
    上野原駅はすっかりきれいに改築され、駅前には整備されたロータリーが広がっています。
    うわあ、浦島太郎の気分。
    元来た家も村もなく。
    でも、ロータリーのところに、小菅村の職員の方が立っていて、
    「三頭山に登る人いる?じゃあ、これ持っていってね」
    と、略地図のコピーを渡している光景は2年前と同じでした。
    今回も、小菅の湯の割引券をいただきました。

    松姫峠行き。8:32。
    松姫峠までいくバスはこの1本しかありません。
    「松姫行き1日1本」と、懐かしのNHK人形劇『ネコジャラ市の11人』の主題歌を心の中で口ずさみながらバスは出発。
    まだ紅葉の季節には少し早いので、バスはそんなに混雑せず、空席もありました。
    1時間ほどののんびりとしたバス旅です。
    バスは市街地を抜け、山へと入っていきました。
    ヘアピンカーブが続きます。
    あれ?
    山の上のほうは、紅葉が始まっています。
    標高が高くなるにつれ、道路脇のカエデも、半分紅葉している木が現れました。
    わあ、これは、予想外。
    人が少ない中で紅葉を堪能できそうです。

    鶴峠。9:40。
    下りた人は10人ほどでした。
    しかし、皆、道路の反対側、三頭山登山口のほうに向かっていきます。
    奈良倉山のほうが人気があると思ったのに、私1人でした。
    バス停のすぐ前が奈良倉山登山口です。
    縦書きの渋い登山口の表示があります。
    よく整備された坂道を登っていきました。

    子ども向けの自然教育の掲示が立っています。
    しかし、その掲示板にはナタのようなものでえぐられた傷が。
    「これ何だ?」
    と矢印でその傷を示す掲示があり、
    「正解 ツキノワグマがやったものです」
    おいおいおい・・・・。
    熊鈴を良く鳴るようにザックに付け替えました。

    舗装されていない林道とそれをショートカットする登山道。
    坂道が続きますが、それほどの急登はありません。
    やがて道は林の中に入りました。
    薄日の中も登山道は紅葉で明るい。
    秋の林の中を軽く彷徨う気分で歩いていきます。
    紅葉を熱心に撮影している登山者が時おり前方に現われ、道を譲っていただきながら、林の奥へ奥へと進んでいきました。
    坂道をジクザグに登り、林の向こうに空が見えて、奈良倉山山頂。10:45。
    広い山頂にはいくつものパーティが休んでいました。
    少し下がったところは伐採されていて、展望地になっています。
    ベンチに座って、煮炊きを始めている人も。
    ここは富士山の展望地だそうです。
    予報ほど晴れず、富士山は見えませんでした。

    さて、今日は行程が長いので、ひと息ついてすぐに出発。
    松姫峠に向かいます。
    緩やかに下っていくと、紅葉の林。
    上の写真がそれです。
    光が足りず、目に見えているほどの鮮やかな写真にならないのが、残念。
    足許には黄色い落ち葉。
    時おり混ざる赤い葉が鮮やかな明るい秋の山道です。

    道は舗装されていない林道に出ました。
    林道をゆるくくだっていくと、分岐。
    どちらも松姫峠に行きます。
    右は少し遠回りの、登山道。
    林道を選びました。
    後半、登山道と並走していく道となり、松姫峠。11:25。
    ここは朝乗ってきたバスの終点。
    バスはまだ駐車場に停まっていました。
    13:15に、1日1本の上野原行きとして出発するのでしょう。

    ペーパーも整備されたバイオトイレに入って、さてここからは2年前にも歩いた道です。
    やはり縦書きの渋い「牛ノ寝 大菩薩峠登山口」と書かれた道しるべを見て、枯葉の積もるゆるい坂道を登っていきました。
    道はニリンソウの群生地を通るコースを右に分け、やがて急坂となって、鶴寝山山頂。11:50。
    ベンチが2つある、こじんまりとした山頂でした。
    雁ヶ原摺山の稜線が見えます。
    晴れた日は、その向こうに富士山が見えるそうです。

    さて、ここからいったん尾根を下ります。
    緩く下っていくと、分岐。
    道しるべが立っています。
    「巨樹のみち」と「日向みち」。
    どちらも大マテイ山へと通じています。
    今回も2年前と同じ巨樹のみちを選びました。
    2年前は紅葉の終わり頃に訪れたのですが、そのときと同じくらい道には枯葉が積もっています。
    踏む人が少ないのか、道は一部不明瞭でした。
    よく目を凝らし、足元を確かめながら下っていくと、休んでいる人が。
    「あ、そっちの道、壊れているよ」
    と声をかけられました。
    「壊れている?」
    「倒木でね、道がなくなっちゃっているんだよ。ほら、こっちから歩けるから」
    「え?」
    「向こうに、大きな木が見えるでしょう。あれに向かって歩いていくと、元の道と合流できるから」
    踏み跡はなく、ここが道だと全くわからない状態でした。
    礼を言って進んでいくと、確かに、大きな木の先からは踏み跡があり、ゆるく登っていくのでした。
    さらに行くと、分岐。
    「山沢入りのヌタ」と呼ばれるところです。
    2年前は、間違えて尾根よりはるかに下がった崖っぷちの道を歩いてしまいました。
    ここで道は3つに別れ、右に下っていく道は「栃の巨木コース」。
    小菅の湯への近道ですが、危険個所があるらしいです。
    左に登っていく道は、前回選んでしまった、尾根道と見せかけて大マテイ山を巻いてしまう崖っぷちのまき道でしょう。
    よく確認し、真ん中の尾根道を選択。

    ガイドブックによれば、尾根道はさらに南面ルートと北面ルートに分かれて、両方とも大マテイ山山頂に向かうそうなのですが、歩きだした尾根道は、自然に北面コースにつながっていきました。
    枯葉は積もっていますが、踏み跡は比較的明瞭です。
    尾根から一段下がったまき道でしたが、斜面が緩いため道は細いもののそれほど怖くはありません。
    見上げる尾根は、ところどころ倒木が折り重なっているのが見えました。
    少し前の台風の被害でしょう。
    この季節にしては枯葉が多いのも、台風の影響なのだと思います。

    踏み跡をずっとたどっているのですが、尾根に登る道は見つかりませんでした。
    そのうち道が下り始め、あれ?と思うと、道しるべ。
    ああ、やはり、大マテイ山を巻いてしまったようです。
    道しるべに従い、そこから登り返すことができ、5分ほどで山頂へ。12:40。

    大マテイ山の名は、一説に「大迷い」から転化したものと言われるほどですから、このくらいの迷い方で山頂を踏めれば、まあ助かったと思います。
    前回は、山の南の崖っぷち道から随分な急登を登り返してやっと山頂にたどりつきました。
    今日、山頂の道しるべを見ると、その方向を示す「大ダワ」にはテープでバツ印がつけられていました。
    通行不能のようです。
    それも台風の影響でしょうか。
    尾根道を示す道しるべにもバツ印がついていました。
    今は、尾根を歩けないんだなあ。
    折れ重なった倒木を片付けないと無理ですよね。

    ベンチに座って昼食休憩。
    ここはもともと眺望はそんなにない山ですが、樹木の様子がしみじみと良い風情です。
    今日はアルファ米のドライカレーを朝、家で水を入れて持ってきました。
    ピリッと辛く、疲れていても食べやすいです。
    ポットに詰めて来た、食後のコーヒー。
    ようやく温かいものを山で飲む気候になりました。

    さて、下山。
    先程の道を戻り、道しるべに従って細いまき道を進みます。
    2年前の道の記憶とまるで違っているので、道しるべだけが頼りです。
    大マテイ山をずっと巻いていき、北の崖っぷち道と合流すると、すぐに大ダワ。13:05。
    棚倉小屋跡とも呼ばれる小広い平地です。
    良かった。見覚えのあるところに出ました。

    ここから、大きく右に折れて、また崖っぷちの道が始まりました。
    ここは、切れ落ちている崖っぷち道で、今までよりも高度感があります。
    でも、この春に歩いた檜原都民の森から月夜見山への道や、水根沢林道と比べたら、何てことないさ。
    道幅があるということは、こんなにもありがたいこと。

    とはいえ、たまに道は細くなり、下り坂になり、途中に桟道もありました。
    そういうところは用心してそろそろと通過。
    もう1つ桟道を越え、やがて道は大きく右に旋回して下り始めました。
    歩きやすくなり、もう怖くないかなと思うと、再び崖っぷちの道。
    しかも、倒木で道が壊されている箇所がありました。
    道の外側半分は倒木とともに一段下がってグチャグチャになっています。
    うわあ。ここに足を置くのは危険では?
    木の根が横に張っていたので、それを支えに、残っている登山道に足を置いて何とか通過。

    どんどん下って、モロクボ平。13:50。
    道しるべに従い、田元・小菅の湯方面へ。
    広く平らな尾根に枯葉が積もり、道を見失いかけましたが、赤テープに救われました。
    ここからはジグザグに斜面を降りていきます。
    植林帯に入ると、倒木が目立つようになってきました。
    伐採された木が斜面を滑り落ちて登山道を塞いでしまったようです。
    1本なら軽くまたいで通過できますが、4本まとめて登山道を塞いでいる箇所もあり、一瞬通行止めの可能性を疑いました。
    しかし、やろうと思えばまたげるものですね。
    ここをまたがないと下山できないのですから、もう必死です。

    九十九折りの道をどんどん下っていくと、自動車の音や沢音が近づいて来ました。
    作業小屋の屋根の横を通過し、登山道はようやく平らに。
    小さい道しるべに沿って左に曲がり、コンクリートの小さな橋を渡ると、舗装道路に出ました。
    そこから、道は再び未舗装の道を通ったりもしますが、もう基本は歩きやすい道。
    ただ、登り坂なのがちょっときついです。
    最後の最後に急な登り。
    息が切れる頃、小菅の湯の建物が見えてきました。14:40。

    入口左手が下駄箱。
    下駄箱の鍵を受付に渡し、入浴料を払って脱衣所のロッカーの鍵をもらいます。
    脱衣所までの廊下が長い。
    曲がり角の右側にザック置き場があったのですが、それは帰り道に気づき、ザックを持ってそのまま脱衣所に入ってしまいました。
    ロッカーには、ザックは入りきらなかったので、貴重品はロッカーに入れ、それ以外はザックごと脱衣所の隅に置かせてもらいました。

    洗い場は、空いていました。
    お湯は、内湯は普通の湯。ジェットバス。寝湯。打たせ湯。
    外は普通の露天、ハーブ湯。
    お湯はトロトロのアルカリ泉です。
    お風呂上がり、玄関の下駄箱と反対側に酒類の自販機。
    麦とホップ350mL、250円。
    靴を履いて外に出ると、玄関のすぐ左手にバス停があります。
    バス停の横にザックを置き、ベンチに座って発泡酒を飲みました。
    ほどよく冷たい風に、風呂上がりの汗がすっと引いていきます。
    至福のひと時。
    出発5分前、バスが入ってきました。
    15:25、定刻に発車。
    ここから1時間20分の長い長いバス旅です。
    一番前の1人がけ席に座りました。

    今朝下りた鶴峠バス停。
    往路も復路もバス停は共通なので、1人が道路まで出て、手を振ってバスを止めていました。
    8人ほどがここで乗車。
    運転手さんが無線でやりとりしています。
    反対方向からやってくる、次のバスの運転手さんと交信している様子です。
    細い道だから、どこですれ違うのか、打ち合わせが必要なんだろうな。
    しかし、それだけでなく、反対方向からの運転手さんは、どこのバス停で乗客がどれだけ待っているという情報を伝えてくるのでした。
    「乗れば乗れるけれど」
    と、こちらの運転手さんの反応。
    「こちらから連絡しておきます」
    と、向こうの運転者さんの応答。
    郷原というバス停に、10人ほど待っていました。
    笹尾根から降りてきた人たちでしょう。
    バスの席は埋まり、立っている人も目立つようになりました。
    そのまましばらく行くと、増発バスが待機していました。
    立っている人たちは、そのバスに移動していきました。
    乗れば乗れるけれど、バスを増発してくれたんですね。
    サービスいいなあ。

    上野原駅。16:47。
    朝のロータリーにバスは到着。
    そこからの階段の登りの多さが、歩き疲れた身体に応えました。
    ここは土合駅かと言いたいほど。
    高尾行きの電車はすぐにやってきました。
    行楽客で、本日も帰りの電車は満員でした。
      


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    2018年10月22日

    百蔵山・扇山を縦走しました。2018年10月。


    2018年10月21日(日)。久しぶりの快晴の日曜日、中央線沿線の山を歩いてきました。
    百蔵山と扇山を歩いたのは、4年前の12月。
    あの日は昼食時も手袋を外せないほど寒い日で、斜面にシモバシラの氷花が見られましたが、今日はポカポカ陽気で、日向は暑いくらいです。

    三鷹発7:48。高尾駅で乗り換えて、中央線猿橋駅下車。8:52。
    北口に出るとすぐ、駅前にバスが入ってきました。
    9:00、バス出発。
    9:10、百蔵山登山口下車。
    三叉路を左に入り、自販機前のスペースで山支度。
    そこからしばらく舗装道路の坂道が続きます。
    かなり急な登り坂です。
    しばらく登って振り返ると、大きな富士山。
    もう五合目まで雪に覆われ真っ白な富士山でした。

    途中で再び道は三叉路に。
    左の道は「百蔵山」、右の道は「百蔵山・扇山」の道しるべが壁に貼り付けてあります。
    もう十年以上前に、右の道を行って、ロープにすがって登る荒れた急坂だった記憶があるので、今回も左の道を選びました。
    今は整備されているのかもしれませんが。

    さて、左の道は舗装された急坂がまだまだ続きました。
    「侵入禁止」の掲示もありますが、それは林の中に入るなという意味のようです。
    私有地なのでしょう。
    舗装が切れて、ようやく登山口。9:25。
    水道タンクの横、沢沿いの薄暗い細い道に入っていきます。
    登山者を数えるカウンターが置いてありました。
    1回チンと押して先へ。
    沢沿いの道は記憶の通りだったのですが、その先の道が記憶と随分違って戸惑いました。
    季節が異なるため、道が違って見えるのでしょうか。
    いや、道の幅も全く違うような気がするのですが。
    登山道が付け替えられたのかなあ?
    歩きやすい良い道でしたが。

    前を行く高齢の男性2人に追いつきました。
    ゆっくり歩きながら静かに話しています。
    「もう1つの候補は、どういう山だったの?」
    「ああ。倉岳山。孫がこの前遠足で登ったというんでね。どんな山かなと思ってね」
    「ほお」
    「ここらの小学生が遠足で行く山なんだろうね」
    「うん」
    足元に咲くコウヤボウキ。
    歩調も会話もゆっくりのこのペースが、秋の山に似合っていました。
    少し道が広くなったところで、道を譲っていただきました。

    稜線鞍部。10:05。
    まっすぐ並ぶ木の向こうに、大きく富士山。
    足許に目を落とすと、中央自動車道、大きな川と橋、大月の街並み。
    箱庭のような眺めです。
    ベンチが1つあり、休憩適地です。

    さて、ここから稜線歩き。
    そう思っていたのですが、別れ道の度に踏み跡の明瞭なほうを選んでいくと、稜線から離れ、まき道に入ってしまいました。
    ここも、記憶にない道です。
    道に迷ってしまったかなあ?と不安にかられた頃、道しるべが出てきて、少し安心。
    感覚的にはかなり回り道になっているような印象がありましたが、ともあれ無事に百蔵山山頂へ。10:35。

    広い山頂です。
    思い思いにビニールシートを広げて、早くも煮炊きを始めているグループも。
    小型の草刈り機のエンジン音。
    釜を手に草を刈る人々。
    地元有志か、それとも山の会の方がたでしょうか。
    この山もこうして大切に整備されている山。
    この地域の子どもたちが遠足に来る山なのでしょう。
    春には山頂で桜が咲く、お花見の山のようです。
    大きな富士山を堪能し、さて、ここから扇山へと縦走します。

    登ってきた道なりに、まずは緩やかに下っていきましたが、道はだんだん急に。
    やがて、立って歩くのが大変なほどの急な下りになりました。
    しかも右側は崖です。
    難所はここしかないから、頑張ろう。
    そんな思いで何とか通過しました。

    急な下りの後は、ほぼ平坦、あるいは緩い下りの良い道が続きました。
    たまに痩せ尾根があります。
    落ち着いて通過すれば大丈夫です。

    独立した2つの山をつないで歩いているので、いったんかなり下り、それから登り返します。
    扇山が近づいてくると、道は記憶にある箇所が多くなりました。
    ああ、これは知っている道だ。
    記憶の中の道は、落ち葉の降り積もる冬枯れの道。
    しみじみとして歩きやすい道。
    しかし、目の前に広がる道は、記憶と同じ道ですが倒木が多い。
    この前の台風のせいなのか、それとももっと前のものなのか、しばしば倒木が道を塞いでいます。
    台風のとき、この山はどんなふうだったのだろう。
    倒木がそれを思わせます。

    倒木をまたいだり、くぐったり。
    「しみじみ」とはちょっと違う印象になってきました。
    またぐのか、くぐるのか、どっちなのかちょっと微妙な高さの倒木が続きます。
    アスレチック気分で、越えていきました。

    道は、長く緩い下り坂に。
    これから登り返す山が見えているときの下り坂は、あまり嬉しくないです。
    向こうから歩いてくる人とすれ違うことが増えてきました。
    反対回りに歩くのと、どちらが楽なのだろう?

    やがて、記憶に強く残る急坂が始まりました。
    大久保山の山頂まで、ずっと坂道が続きます。
    急坂、少し緩い坂、急坂、少し緩い坂。
    その繰り返しです。
    下りてくる人は、滑りやすい急な下りに難渋している様子です。
    この縦走は、どっち回りが楽なのか?
    先程の百蔵山からの急な下りも嫌だけど、滑りやすい下りがこんなに長いのも嫌です。
    でも、この急坂は道幅が広いので、恐怖感は少ないかもしれません。

    疲れて立ち止まり振り返ると、権現山が大きく見えました。
    遠い山のように見えるけれど、山地図によれば2時間で縦走できるそうです。
    私が登れば登るほど、権現山も高く感じるようになってきて、ようやく大久保山山頂。12:40。
    ここも倒木だらけでした。
    前に来たときは、小さな山頂標識とベンチ代わりの丸太が1つある、こじんまりとした気持ちの良い山頂だった記憶があります。

    急登はここで終了。
    大久保のコルへとなだらかな道を歩いていきました。
    急登に体力を消耗したせいか、ここからの道を長く感じました。
    大久保のコルを越え、また少し登り。
    ポカポカ陽気が暑くてつらい。
    ようやく扇山山頂。13:00。

    ベンチ代わりの丸太が1つ空いていて、そこに座って晴れ晴れと富士山を眺め、昼食。
    ここの印象は、4年前と全く変わりません。
    広く平らな山頂。
    ススキ越しの富士山と青空。
    きれいだなあ。

    暖かいので、30分も休みました。
    上着を着る必要もありませんでした。
    さて、そろそろ下山します。

    先程の大久保のコルまでいったん戻り、そこから下り道へ。
    登山道は杉などの葉が敷き詰められた状態でした。
    枯葉もありますが、大半は緑の葉です。
    この前の台風で落ちたものなのでしょう。
    そしてやはり倒木。
    倒木が道を壊し、そのため道が付け替えられている箇所もありました。
    まだ足元の固まっていない滑りやすい下りです。
    ひえーとつぶやきながら通過。
    あとは、記憶の通りの歩きやすい道でした。
    登山道に石が沢山転がっているのは、落石が多いからでしょうか。
    そういう意味では、あまり長居したくない道。
    先を急ぎました。

    山の神の水場まで下り、ベンチでほっとひと息。
    沢沿いの道は、元から歩きにくかったのか、台風で荒れたのか、どちらでしょうか。
    石段が崩れていました。
    しばらく行くと、道も広くなり、なだらかになって、梨の木平。14:35。
    ここから舗装道路です。

    ゆるい下り道を行きます。
    ゴルフ場をまわり込んでのんびり下っていきました。
    舗装道路なのですが、車はほとんど通らないのか、道路に枯葉が積もっていました。
    ゴルフ場を左に見ながら下っていくと、以前、迷い込んでしまった大きな公園施設との分岐。
    最初の分岐は道しるべがあるのですが、その先、もう1つの分岐でうっかり道なりに下るとその施設の駐車場に入ってしまうのです。
    ここは、注意して左折。
    電柱に、「鳥沢駅」と矢印のついたポスターが貼ってありました。
    以前はなかったものです。

    ゆるい下り道をどんどん行きます。
    分岐に、新しい道しるべが立てられていました。
    ここは右に下った記憶があるのですが、道しるべは直進を示しています。
    え、そうなの?
    正しく鳥沢駅に着いたことが1回もないので、その道しるべに従うことにしました。
    道は少し登り坂になり、再び山に入っていくようです。
    大丈夫なの、この道?
    そう思ったちょうどその頃、ポスターを発見。
    この道は鳥沢駅に行きます。
    途中でジャリ道になりますが、大丈夫です。
    概ねそのようなことが書かれてあるポスターでした。
    え、本当?
    そう思いながらも、その通りに歩いていくと、確かにジャリ道になり、農地の脇を通り、やがて下っていきました。
    道は住宅街に入りました。
    ここら辺が一番迷いやすいところ。
    基本は道なり。
    たまにある道しるべに安堵しながら、とことこ歩いていきます。
    鳥沢駅に行くには、中央自動車道をどう越えるかが課題なんです。
    この道は正しかった。
    前回歩いたときの、車1台しか通れない細いトンネルではなく、歩道のついた広いトンネルを通過できました。
    そのまま、民家の間を道なりにとにかくまっすぐまっすぐ歩いていくと、甲州街道へ。
    すぐ左側に歩行者信号付きの横断歩道があり、それを渡ると鳥沢駅でした。15:40。
    初めて正しく鳥沢駅に下山できたー。ヽ(^。^)ノ
      


  • Posted by セギ at 13:33Comments(0)

    2018年09月24日

    相模湖与瀬神社から奥高尾を歩きました。2018年9月。


    2018年9月23日(日)、今週も奥高尾を歩きました。
    前日までは、富士山の見える山に行こうと計画していたのですが、朝になったら予報よりずっと雲が多く、こんな日に富士山の見える山に遠出するのは何だか勿体ない。
    でも、山を歩くのに問題のある天候ではない。
    となると、奥高尾ですね。

    今回は久しぶりに、相模湖から登ることにしました。
    中央快速・中央線と乗り継いで、相模湖駅下車。
    相模湖駅のトイレは、一番線のホームにあり、いつも混雑しています。
    改札を抜け、駅構内のベンチで山支度。
    ふと見ると、更衣室がありました。
    山から戻ってきて着替えたい人に向けてのものでしょうか?
    更衣室を作るスペースがあるなら、トイレにしてくれたら良かったのに。
    今からでも、トイレに改築してくれないかなあ。

    さて出発。8:35。
    まずは、ロータリーから甲州街道に出て、右折。
    そのまま、舗道をてくてく歩いていきました。
    もうすぐ舗道が尽きて、しかも坂道になりますけど?
    というところまでまっすぐ歩いていくと、ようやく与瀬神社。
    舗道に面して、与瀬神社の長い石段が始まっています。
    明王峠・景信山を示す道しるべもありました。
    苔むした石段は風情があり、晩秋に歩いたらもっと良いでしょうね。
    途中、広い踊り場。
    高速道路の上を越えるための踊り場です。
    ここは極めて人工的で、情緒のかけらもありません。
    そこから見ると、甲州街道に面していない裏道からの階段が見えました。
    甲州街道を歩いても舗道がついていますからストレスはありませんが、裏道があるなら、そのほうがいいかもしれません。

    そこから、ヒガンバナが満開の墓地を左手に見ながら、さらにまっすぐ石段を登っていきました。
    石段の段差が大きく、バランスを崩したら転落の危険を感じないでもありません。
    右手に、少し遠回りな形で段差の小さな石段も設置されていました。
    与瀬神社本堂。
    向かって左手に道しるべがあり、細い登山道が始まります。
    あまり人の来ない道なので、クマ鈴をつけて、さて出発。

    本日の最高気温28度。
    そんなに高い数字ではないのですが、それまで数日涼しかったせいか、暑さが堪えます。
    しばらく登りが続き、大量の発汗。
    展望地。9:25。
    相模湖が見晴らせる場所で、ベンチが設置されていました。
    ここで大休止。
    風が通るので、しばらく休めば身体も冷えてくるでしょう。

    休んでいると、ぽつぽつと人が登ってきました。
    全て、男性の単独登山者でした。
    山慣れた様子の中高年。
    短パンに高機能タイツの若者。
    ここは歩く人が少ないから、歩く人が少ない道を歩きたい人が好んで歩くのでしょう。
    今日は3連休の中日で、天気予報では唯一の晴天の日。
    奥多摩の人気コースはどんなことになっているか、あまり想像したくありません。

    急な登りはそこまでで、あとは緩やかな登りや平坦な道が続きました。
    花が増えてきました。
    キバナアキギリ。
    シモバシラ。
    ガンクビソウ。
    サラシナショウマ。
    見慣れた秋の花々を足元に見ながら歩いていて、足が止まりました。
    ・・・・あれ?ギンリョウソウ?
    梅雨時の花だと思ったけれど。

    季節を間違えて咲いてしまったのかな?
    そうも思いましたが、ポケット植物図鑑で調べると、アキノギンリョウソウという花もあるのだそうです。
    アキノギンリョウソウは、ギンリョウソウに似ているが、シャクジョウソウの仲間。ほお。

    大平。10:30。
    小さな売店のような建物があり、ベンチがあります。
    売店は閉まっていましたが、鋸で何か作っている人がいました。
    以前に来たときよりもベンチやら手製の道しるべやらが増えていて、気持ちのよい場所になっています。

    売店を過ぎると、ツリフネソウが増えてきました。
    花盛りの緩やかな道を辿りながら、中学校で習った短歌を思い出しました。

    葛の花 踏みしだかれて色あたらし この山道を行きし人あり

    山道を歩くことにとんと興味がなく、しかも葛の花というのも具体的なイメージがなかったですが、何だか不思議と覚えている短歌です。
    この山道を行きし人あり。
    そういう気持ちになることがあります。
    そんな人の少ない山道を歩くのが好きです。
    今日この山道を行きし人が沢山いることは朝のうちにわかっていますし、その後もときどき道を譲っていますが。

    舗装された林道といったん交差して、また登山道を少し登っていくと、石投げ地蔵。
    石が沢山積まれた塚があり、説明の看板が立っていました。
    「明王峠・石投げ地蔵
    景信山と明王峠の山稜を結ぶ間に堂所山という小峰がある。その昔、武田信玄が北条と合戦のとき、鐘によって敵の情報を知らせるための鐘つき堂のあった跡でその名が付けらた。
    また明王峠は武田不動尊を祀り武運を祈願したと伝えられる。
    この峠の山頂に上り詰める一歩手前の道筋に小石を積み重ねた小塚があるのが目につく。伝説に塚の由来を記すが、時は天正年間、甲斐の武田一族の姫君が常陸の国佐竹家に嫁したが、不幸にして離縁となり幼女を残して生国の甲斐へと戻された。その後幾とせ、残された幼女は美しい姫となった。ある日、乳母より実母のことを聞かされ、次第にまだ知らぬ母に思慕の念がつのるようになった。やがて秋も深まろうとする頃、母と対面する好機が訪れ乳母とともに母の消息を尋ねたいと父に懇願し、許しを得て従士三人乳母ら五人で甲州に旅立つことになった。何分にも当時は戦国乱世の時、旅は決して楽なものではなく、敵方の難を逃れるため間道や峰道を通らねばならなかった。あるときは木の実を食し、沢の水で空腹を満たすほど殆ど不眠不休の旅であった」

    看板の説明は、そこで終わっていました。
    ・・・・・え?
    その話とこの小塚との関係は?
    むしろ、この説明板が面白いので一見の価値ありです。
    昔はもう1枚あったのかなあ?

    その先、しばらく行くと、長い木段。
    木々の隙間から空が見えます。
    きっとあそこが明王峠。
    それを励みに一歩一歩木段を登っていきました。

    明王峠。11:20。
    本日は売店も営業中。
    周りの沢山のベンチがほぼ埋まる盛況でした。
    ひと休みして、あとはいつもの奥高尾主脈を行きます。
    雨上がりの泥んこ道が続きました。
    まき道、まき道と選び、景信山。12:40。

    木陰のベンチは風がよく通ります。
    カエデの緑の葉が風に揺れています。
    誰かの食べているカップラーメンのカレーの匂いが鼻腔をくすぐります。
    夏の山で食べるカップラーメンは、カレー味の占有率がやはり高い。

    景信山、小仏峠を通って、小仏城山。13:45。
    今日も暑いので、かき氷がよく売れています。
    私は、本日はコーラを1本購入。

    さて、高尾山へ。
    木段を降りていくと、前を行くお母さんが、女の子を叱っていました。
    「ほら、急いでっ。あんたの足じゃ高尾山までに夕方になっちゃうじゃないの!」
    お母さんは、繰り返し子どもを急かしています。
    私自身が母親に叱られるとかなり凹む子どもだったので、山で子どもが叱られているのを見ると、この子、山が嫌いにならないかなあと心配になります。
    休日、観光地に遊びに行って、結局、親に叱られてしまうのは切ない。
    観光地では、危険なことをしたときや他人に迷惑をかけそうなとき以外は叱らないであげて・・・。
    どうせ登山道は渋滞気味で、急いだところでそんなに変わらないのだから。
    女の子は、渋滞の中、前の人を追い越そうとしました。
    お母さんが引き留めます。
    「ダメ。渋滞のときは追い越したらダメ」
    いや、お母さんが急かすからそういう行動をとったんだと思うけど、でも、ルールを教えるのは良いことです。
    しばらく行くと、木段の狭い部分で、登る人が立ち止まって道を譲ってくれていました。
    礼を言って通り過ぎた後、お母さんは、
    「本当は、登り優先といって、下る人のほうが道を譲るの。下る人は石を蹴ってしまったりする危険もあるから、立ち止まって、登る人を優先させるの」
    山のルールを女の子に説いていました。
    かなり山好きなお母さんのようです。
    「え?日本のきまり?」
    女の子のこの質問に、聞いていた私は虚をつかれました。
    お母さんもそうだったと思います。
    「・・・・・え?日本っていうか・・・」
    世界共通のルールなのかどうか、そんなの私も知りません。
    すると女の子が一言。
    「アメリカのきまりだね」
    ・・・・何で?
    ぷっと笑った声が聞こえてしまったのでしょうか、女の子は振り向き、私をじっと見ました。
    「ラジオ、何聞いてるの?」
    人見知りしない子だなあ。
    ともあれ、凹んでいなくて良かった。

    「登り優先」のルールは、そんなに厳密なものではなく、確かに落石の危険のあるような場所では下る人のほうが待つのが良いと思いますが、あとは適宜、待つ場所があるほうの人が立ち止まったら良いと私は思います。
    3メートルも手前で下りの人に立ち止まられると、こちらは急いで登らなくてはならず、苦しいので勘弁してくれと思わないでもないですから。
    むしろ「立ち止まるのは1メートル以内」ルールを私は広めたい。
    余程その先の道が細く、手前で立ち止まったほうが良い場合を除いて、あまり手前で立ち止まらないでほしい。
    昔、山岳ガイドに聞いたのですが、大学の山岳部同士など、相手の力量を信頼できる者がすれ違うときは、互いに立ち止まらなかったそうです。
    細い道で横幅の広いキスリングを互いに担いでいても、スルスルとすれ違いあう。
    そうしてすれ違った後、「あいつら、なかなかやるな」と健闘をたたえたとのこと。

    さて、今日も紅葉台は巻いて、高尾山下。14:45。
    高尾山も巻いて、トイレのところの分岐から、今日は琵琶滝コースを下りました。
    ここはいつも湿っていますから、雨上がりで観光客が避けたのでしょう、むしろいつもより空いていて、楽に下っていけました。
    下山。15:50。
    今日も1日、楽しかった。ヽ(^。^)ノ
      


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    2018年09月17日

    久しぶりに奥高尾を歩きました。2018年9月。


    2018年9月16日(日)、2か月ぶりに山を歩いてきました。
    最後に歩いた7月初めでも、もう身の危険を感じるほどの暑さでした。
    この夏は、本当に暑かったですね。
    高山に逃れる機会もなく、気がつくと2か月ぶりの山歩きです。
    天気予報は曇りだけれど、そのほうが暑くならずに済むし、山も空いているだろう。
    そう思っていつものようにJR高尾駅北口に降り立つと、小仏行きのバス停は、行列が途中で折れ曲がってUターンしている盛況でした。
    皆、低山を歩ける気温になる日を待ち構えていたのかもしれません。

    日影下車。8:50。
    山支度をして、さて出発。
    日影林道は入り口から濡れていました。
    土曜日の雨の名残でしょう。
    日影沢もいつもより水量は多いです。
    前回歩いた、城山北東尾根の徒渉点は、乗用車が駐車されていて邪魔でしたが、すり抜けて覗き込むと、一応歩けることは歩ける様子でした。
    でも、今日は、秋の花を楽しむ山歩き。
    尾根道よりも、日影沢林道のほうが花が多いと思います。

    赤く鮮やかなミズヒキ。
    淡いピンク色のミゾソバ。
    きれいだけれど、この写真はもう沢山撮っているからなあ。
    などと思いながらのんびり登っていくと、キツリフネを発見。(''_'')
    去年は、林道工事の影響でキツリフネの株がなくなっていて、ああ、伐採されてしまったんだとがっかりしたのですが、その跡に、また株が育っていたのです。
    しかも、増えていました。
    強いなあ。
    上の写真がそれです。
    赤いツリフネソウは日影林道には沢山咲いているのですが、キツリフネはここだけなのです。
    もともと高尾にあるものではなく、過去に持ち込まれた可能性が高いそうですが、他の植物を侵略する気配はないので、末永くここで可憐に咲いていてほしいなあ。

    さらに登っていくと、赤いツリフネソウがちらほら咲いていました。
    むしろ今年は、赤いツリフネソウが減っている印象です。
    去年、あまりにわさわさ生えて、雑草感が強かったので、草刈りされてしまったのかな?

    赤いツリフネソウが減ると、目立ってきたのがヤマホトトギスでした。
    1回の山歩きで1株見つけると、わあ咲いている、嬉しいと感じる花です。
    でも、歩いていくと、2株、また3株。
    随分咲いているなあ。
    その度、立ち止まって撮影。

    撮影を終えて立ち上がると、左手、伐採されて、随分見通しが良くなっていました。
    わあ、山が丸裸だ。
    こんなところから空が見えるなんて。
    また次の植樹が行われるのでしょうか。
    奥高尾は、半分は植林帯なので、人がコントロールして木を植え、育て、伐採していくことで良い林が保たれます。

    柵を越えると、舗装道路が始まります。
    ここからは、また別の種類の花が楽しみです。
    山頂に近くなり、見晴らしが良くなってくると・・・。
    あ、咲いていた。ツリガネニンジン。
    ススキ、アザミに混じって、風に揺れていました。

    城山山頂。10:25。
    タオルがしぼれるほどに汗をかいていたので、かき氷の大を注文。
    しかし、やはり大き過ぎて、食べ終わる頃には身体が冷えて何か1枚羽織りたいほどになっていました。
    歩きだせばまた暑くなるという保証がなかったら、危険なほど。
    やはり、身体は内側から冷やすのが一番効きます。

    出発。11:00。
    高尾に向かってのんびりと降りていきます。
    赤いヒガンバナ。白いヒガンバナ。
    もう盛りは過ぎた様子で、色は褪めていました。

    今日は眺望もないので、一丁平の展望台は避けて、まき道を。
    花に期待してのことでもあります。
    今年も咲いていました、キバナアキギリ。
    これももう終わりかけの様子。

    一丁平で少し休憩。
    つやのある葉がわさわさ生えている木から、赤い実が鈴なりに垂れ下がっています。
    赤い実が割れて、黒い種子が姿を現しています。
    何だろう?
    ポケット植物図鑑で確認。
    ・・・ゴンズイ?
    何度も歩いているのに、気づかなかったです。
    来年からは、また、この木が実をつけているかどうかも気にして歩くようになると思います。

    紅葉台も通らず、まき道を行きます。
    シモバシラの花が咲き始めていました。
    少し減っていないかな?
    秋にシモバシラがちゃんと咲いているところに、冬の氷花が見られます。
    やはりここも、ヤマホトトギスが多く見られました。
    こんなにあちらこちらに見られる花ではないはずなのに、不思議だなあ。
    今年の気候に合っているのでしょうか。

    紅葉台との合流点、高尾山の直下から、高尾山5号路へ。
    ここも、ヤマホトトギスが沢山咲いていました。
    そのまま、稲荷山コースを下ります。
    ここを歩くのは、1年ぶり。
    また少し整備が進んだ印象です。
    デッキや木段が整備されて随分歩きやすくなりました。
    私が歩いてたたらを踏んだりちょっと立ち止まって確認したりする箇所が全くないというのは、山道としてありえないほどの整備です。
    とはいえ、雨上がりの泥んこ箇所がないわけではなく、膝から下やお尻が真っ黒な人も。
    こんな日は、観光客の人は無理せず、1号路かケーブル・リフトで下山したほうが安全だろうと思います。

    たんなる下山でもやはり大量の汗をかき、2本目のタオルも絞れるほどになる頃、下山。13:10。
    ちょっと物足りないけれど、2か月ぶりの足慣らしなので、これくらいで。

      


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    2018年07月02日

    奥高尾、城山北東尾根を登り、景信山ヤゴ沢コースを下りました。2018年7月。


    2018年7月1日(日)、奥高尾を歩いてきました。
    春に、高尾のスタンプラリーの用紙に載っているのを見つけた「城山北東尾根コース」。
    道しるべはないし登山地図には載っていないけれど歩けるコース。
    奥高尾にはそうしたコースがいくつかあり、これもその1つのようです。
    日影沢の徒渉が少し心配だけど、そこさえクリア出来たら、楽しいんじゃないかな。
    晴れの続いた日曜日、歩いてきました。

    いつものようにJR高尾駅北口から小仏行きのバスに乗り、日影下車。9:10。
    登山口で支度をして、まずは日影沢林道を歩きだします。
    電柱「中継支6」を目印に徒渉点を見つけるとあったので、電柱を1本ずつ見ていきました。
    入口からすぐの最初の電柱が中継支1。
    「中継支 小仏6・7」と書いてある電柱を見つけ、その付近をきょろきょろ見回すと、植物関連の掲示の傍に沢に降りていく小径がありました。
    日影沢もこの辺りは幅が狭く、どこからでも渡れる印象ですが、そこは特に石が連続していて、向こう側にも確かに小径は続いているのでした。
    徒渉点は、ここで間違いないようです。
    大雨の直後などはまた様子が違うでしょうが、今日のように晴れの続いた夏の日は、日影沢も水たまりと大差ありません。
    徒渉のために用意してきたトレッキングポールが空しいくらいに楽な徒渉でした。

    そこから、明瞭な登り道が続きました。
    山腹を巻いていく道ですが、道幅はそこそこあり、怖いところや用心が必要なところもありません。
    日影沢林道を歩いていく人の賑やかな話し声がだんだん遠くなります。
    秘密の道を自分だけが歩いているワクワク感と同じくらいの心細さ。
    山腹の道が終わり、道はまっすぐな尾根道となりました。
    道幅はさらに広くなり、これが登山道として地図に載っていないとは、ちょっと信じられないほどの良い道です。
    右手を振り返ると、高速道路。
    スタンプラリーのコース案内には、
    「このコースは道標がないので、地図をコンパスでしっかりと整地して現在位置をポイントポイントで確認して登山しましょう」
    と書いてありましたが、高速道路や他のピークの位置関係から大体の自分の位置がわかるので、持ってきたコンパスは結局一度もザックから出しませんでした。

    登っていくと、ちょっと平らな休憩適地に着きました。
    おそらく446mピークでしょう。9:50。
    ベンチ代わりに丸太が置かれてあり、座って休憩。
    後ろから、3人パーティが追い付いてきました。
    「このコース、もう何度も歩かれているんですか?」
    そう尋ねると、一番後ろを歩いてきた女性が、頷きました。
    「ええ、もう何度も」
    「この先、まっすぐこの道で合っていますか?」
    「ええ。一本道みたいなもんだから、間違いようがないわよ。昔は、もっと細くて、50cmくらいの道幅がずっと続いていたんだけど、今は歩く人が増えたから、こんなに広い道になったわねえ」
    「そうなんですか。私は今日が初めてで」
    「いいでしょう、この道」
    「はい」

    休んでいると、20人ほどのパーティーが通り過ぎていきました。
    本当に人気があるんだなあ、この道。
    「こんなに人がいるのは、でも、珍しいわね」
    先程の人が、集団を見送ってつぶやきました。
    自分だけの秘密の道がだんだんと秘密でなくなっていくのを、歩く度に感じて来た人なのかもしれません。

    別れを告げて、先に進みました。
    先程の集団に追いつきましたが、登りがなかなかきついので、ゆっくりのペースを楽しみつつ少し後ろをついていきました。
    集団が休憩に入ったので、そこで追い抜くと、その先は傾斜も緩くなりました。
    620mピークの周辺に来たのでしょう。
    この辺り、地図上では等高線の幅が広く、緩やかな尾根道となっています。
    それにしても、暑い。
    木陰なのに、汗だくです。

    「東京農工大同窓会記念林 平成25年」という看板の立っている気持ちのよい木陰で休憩。10:35。
    ベンチ代わりの丸太が設置されていました。
    ここが620mピークでしょうか?

    樹木の中の緩い道を歩いていきます。
    やがて、道は下りに。
    いったん高度を上げて、また下げることになるので、こちらの道のほうがそういう意味で日影沢林道よりもきついです。
    下ったらすぐに登り返し。
    鉄塔が見えてきて、そろそろ林道と合流かと期待したら、そこはまだ途中でした。
    なお林の中を行きます。
    夏草が茂っているせいで道も細くなってきました。
    草いきれの中、汗だくで歩いていくと、ポンと林道に出ました。
    日影沢林道のほぼ終点です。
    小仏城山のまき道がもう見えている地点での合流でした。10:45。

    少し休憩し、そこから舗装道路を上がっていくと、小仏城山。10:55。
    いやあ、暑かった。
    すぐに茶店のかき氷の行列に並びました。
    ここのかき氷はとても大きいので、作るのにもそれなりに時間がかかります。
    行列6番目でしたが、1人で2つ注文する人も多いので、待つこと15分。
    ようやく、お目当てのかき氷を手にしました。400円。
    お盆を手にそろそろとベンチに移動し、こぼさないようにかき氷を堪能。
    高尾から登ってくる人がちょうど城山にさしかかる時間帯ですので、ベンチは満員の盛況でした。

    かき氷で身体が冷えた後は、暑い中でもおにぎりが喉を通りました。
    夏空で空全体がモヤッとして富士山は見えませんが、丹沢の山々が青い姿を見せています。
    夏草の濃い緑と青い山とのコントラストがきれいです。
    相模湖側の広場に下りていくと、紫陽花が満開でした。
    こちらは人が少なく、芝生で昼寝をしている人もいます。
    私ものんびり花の写真を撮影。

    さて、この暑さでは行動不能の恐れがあるので、今日はもう帰ろうかなあ。
    そう思って、よく整備された木段を一丁平付近まで下りていったのですが、景信山から下山しようかなと思いつき、来た道を戻りました。
    まき道で戻ったので、木段登りのきつさはなく、涼しく快適でした。
    今来た小仏城山は当然巻きました。
    途中で、城山からの尾根道と合流。
    陣馬山方向から歩いてくるときは、ここから城山へのきつい登りの始まる木段の分岐のところです。
    広い尾根道を行くと、すぐに相模湖のよく見晴らせるポイントに。
    そこから下っていくと、小仏峠。12:20。
    また少し休憩し、そこからは登りです。
    小仏峠から景信山まで、いつもと逆に歩いてみるとかなり登るなあと実感しながら、S字の登りなどを越え、景信山直下の四辻へ。12:50。

    尾根道と交差して、ここは2本の道が交わっています。
    小仏峠方向を背にして左前方に伸びる細い道は、景信山を巻いて陣馬山へ至る道。
    右側の道が、ヤゴ沢へと下っていく道です。
    今まで、ここを2回登ったことはありますが、下るのは初めてです。

    まずは、九十九折の道で急斜面を降りていきました。
    城山北東尾根の道と比べるとこちらの道のほうが少し細いですが、そんなに不安を感じるほどの細さではありません。
    でも、小石まじりの砂が道の表面をおおっているので、ちょっと滑りやすそうだなという感じはあり、用心して降りていきました。
    ジクザグ道は急斜面を一気に谷へと降りていく道です。
    登るときは、こんなに登ったんだなあ。
    下るときのほうがこの道の長さを実感するというのも変なのですが。
    ジグザグがようやく終わり、石などの多い道をさらに下っていくと、水場。13:15。
    水量は豊富でした。
    斜面に設置されたパイプから尽きることなく水が出ています。
    コップも置いてあります。
    顔を洗い、首から提げていたタオルを濡らして絞りました。
    汗をふいても顔が塩気でヒリヒリするようでしたから、このリフレッシュは助かりました。
    水場には丸太も置いてあり、座って休憩。
    はあ、涼しい。
    ヤゴ沢コースのほうは、城山北東尾根よりも道は悪いけれど、やはり涼しいのでこの季節向きです。
    道は徐々に平らになり、広くなっていき、沢音を楽しみながら歩いていくと、登山口。13:25。
    ここからすぐに舗装道路が始まります。
    舗装道路を下っていくと、左手に景信山登山口。
    こちらは、登山地図に赤線で示されている登山道の登山口です。
    ちょうど降りてきている人もいました。
    炎天下の舗装道路の下りは気分的に長く感じます。
    暑いなあ。
    ようやくバス停が見えてきました。
    バス停近くには、車を使ったビールの移動売店がお店を開いていました。
    生ビール500円。
    こんな汗だくでビールを飲んでもと我慢して、バス停へ。13:45。
    小仏バス停のバスは、毎時10分と40分。
    バスは行ったばかりでした。
    でも、1つしかないトイレが空いていたので良かったかもしれません。
    ザックをバス停のところに置き、日影で涼みながら撮った写真など確認していると、14時にはバスがやってきて、冷房の効いたバスの中で座ることができました。
      


  • Posted by セギ at 12:52Comments(0)

    2018年05月28日

    陣馬山から高尾山を歩きました。2018年5月。


    2018年5月27日(日)、奥高尾を歩いてきました。
    前日まで天気予報は曇りがち。
    ならば、いつもの奥高尾をちょっとトレーニング気分で歩こうと予定していたら、いざ当日になると意外に晴れていました。
    この天気なら、もっと早起きして、遠くの山に行けば良かったかなあ。
    でも、奥高尾、好きなんです。
    近場なのに1日たっぷり歩けますから。
    よし、予定通り、奥高尾を歩こう。

    JR高尾駅北口。8:35。
    陣馬高原行きのバスはいつも通りの長い行列でした。
    小仏行きのほうは、いつもより過激に長い行列となり、蛇行しています。
    「小仏行き最後尾」の看板を掲げた職員さんが整理にあたっていました。
    陣馬高原行きバス発車。8:52。
    バスは2台同時発車。
    座席を畳んでバスの収容人数を増やす、ラッシュ時の形態となっていました。
    座ることはできず、畳まれた椅子に寄りかかり、車窓を眺めていきました。
    初夏の明るい車窓は、山に着く前から緑があざやかです。

    終点、陣馬高原下。9:35。
    トイレを済ませて、さて出発です。
    茶店の前を通りかかると、店頭でスタンプを押している人がいました。
    高尾・陣馬スタンプハイクですね。
    毎年やっているのは知っていたのですが、参加したことがありません。
    プレゼント応募にはあまり興味がないけれど、ちょっとやってみようかな。
    試しにそこにあった用紙にスタンプを押してみました。
    あ。花のスタンプです。
    陣馬高原下・山下屋のスタンプは、カシワバハグマ。
    これはちょっと楽しいかも。ヽ(^。^)ノ
    用紙を畳んでザックに入れ、さて出発。

    まずは舗装された林道を登っていきます。
    歩き出しは日向で暑いのですが、途中から沢の冷気が上がってきて、気持ちよく歩いていけました。
    道しるべに従い、左の登山道へ。
    歩きやすい道だなあ。
    奥高尾くらい整備された登山道は、ちょっと他で見ないですよね。
    登り坂は急ですが。
    これはどうしようもありません。

    前を行く親子連れに追いつきました。
    お父さんと男の子2人。
    弟くんのほうは、結構嬉しそうに歩いているのですが、小学校高学年くらいのお兄ちゃんは、やる気ゼロの様子で遅れながら歩いています。
    お父さんがしょっちゅう振り返ってはっぱをかけます。
    「ほら、早く来い。そんなだらだら歩くから余計に疲れるんだ」
    でも、男の子はやっぱり辛そうです。
    これは、山が嫌いになるパターンですね。

    山は、自分が来たいと思って来るのでなければ、楽しくありません。
    それに、自分のペースで歩けないのは辛く不愉快なだけです。
    こんな急坂は、もっとゆっくり歩いたら楽しいのに。

    私も、子どもの頃は遠足の山歩きは大嫌いでした。
    息を切らしながらずっと歩き続けて、好きなときに休憩することもできませんでしたから。
    しかも、水分は子ども用の小さな水筒に入っているぬるい水だけでした。
    そんなのはすぐに飲み干してしまいますし、昔のことですから「水分を取りすぎるとバテる」といった迷信が横行していて、喉の渇きを我慢して歩くのが普通のことでした。
    子ども用のナップザックは肩に食い込んで痛いし、体操着は登山用のものじゃないから汗をかくと不愉快だし。
    靴は普通の運動靴だから、基本歩きにくいし。
    あの頃の記憶のまま、今も山歩きに我慢・忍耐・苦痛のイメージしか持てない人も同世代には多いのかもしれません。
    息切れしないペースでのんびり歩き、水分取り放題、おやつ食べ放題、立ち止まり放題、ザックも靴も装備は全て快適。
    それが大人の山歩き。
    山頂にはかき氷にビール。
    下山したら温泉。
    こんな楽しい山歩きを知ったら目からウロコが2~3枚バリバリ剥がれ落ちる人も多いと思うのですが。

    さて、前半の急登が終わって、いったん道はゆるやかになります。
    もう新緑のシーズンは終わり、すっかり緑が濃くなりました。
    涼しい木陰でひと休み。
    ここからさらなる急登が待っています。
    広い尾根は、ジクザグに切られた正規の道があるのですが、すっかり複線化して直登気味の道が何本もできています。
    淡々と登っていくと、急坂のてっぺんに。
    ここにはベンチ代わりの丸太も置かれています。

    さて、ここから、短い距離ですが崖っぷちの道。
    これくらいの道幅があると、安心だなあ。
    と、いまだに先月の細い道幅の山歩きの記憶がよみがえります。

    大きなカエデの木のところで左に曲がり、いよいよ最後の登りです。
    春先は泥んこ道になるところですが、さすがにこの季節はよく乾いて快適な道でした。
    坂が少し緩くなり、歩きやすい道をたどって、最後の石段を数段登ると、陣馬山山頂。10:55。
    白馬のモニュメントがお出迎えです。

    スタンプハイクの旗の下、押したスタンプは、センニンソウ。
    空は霞んで富士山は見えませんでしたが、奥多摩方面の眺望はありました。
    生藤山の左に三頭山。右奥に雲取山、そして、少し離れて肩をいからせた大岳山。
    山頂周辺のベンチは人で一杯でしたので、木段を下って、芝生のほうに向かいました。
    あれ?
    芝生を園芸用の緑色の細いパイプや白いビニールテープで囲ってあります。
    何か植物でも植えたのでしょうか?
    芝生は芝生のまま、ほったらかしてくれたほうがいいのになあ。
    そこは富士山の眺望が特によい一等地なのになあ。
    少し離れ、暖簾のように並ぶ鯉のぼりとその向こうに大岳山が見える芝生にレジャーシートを敷いて、ちょっと長めの休憩を取りました。

    さて、出発。11:15。
    高尾へと歩き慣れた道を進みます。
    まず木段を下り、広い道をのんびり歩きました。
    足許にはフタリシズカが沢山咲いていました。
    白い小さな花が集まって咲いている木は、マルバウツギでしょうか。
    道が乾いているので、この時期の奥高尾は本当に歩きやすいです。
    いつもならまき道を選ぶのですが、今日は時間に余裕があるので、尾根道を選んで歩きました
    道の北側は広葉樹の雑木林。
    側は、植林。
    この季節、尾根道を歩くと、高尾の南面と北面の植相の違いが林の明るさの違いになってはっきり感じられます。
    まき道は植林の中を歩くそっけない道ですが、尾根道は雑木林の明るさに心が浮きたちます。

    伐採地。
    何かの苗が植えられた他、丈の高い草が伸びて、ワサワサしていました。
    何年かして、苗の背が高くなっていくと、日影となって草は生えなくなり、また植相が変わっていくのでしょうか。

    景信山。13:10。
    ここのスタンプは、ホタルブクロ。
    晴れているのに、空は高層ビルも見えないほど霞んでいました。
    夏空のようです。

    山頂直下の急な下りから、岩がちな下り、S字の下りとさまざまな下りをたどって、小仏峠。
    そこから登り返して、相模湖を見晴らせるベンチ。
    あれ?
    相模湖脇の道路が見たことがないほど渋滞しています。
    車が列をなし、ほとんど動いていないのです。
    先客のグループも、この大渋滞をいぶかしみ、スマホで渋滞情報をチェックしていました。
    上の画像がそれです。
    ネットに上げた段階で画素数を大きく減らしたのでボケてしまいましたが、オリジナル画像では、車一台一台がくっきり見えています。

    しばらく平坦な道を進んで後、木段の登り、木の根の作る段差の道を登って、小仏城山。14:05。
    城山のスタンプは、イチリンソウ。
    城山の茶店は今日は2軒とも開店していました。
    名物のかき氷の販売も始まっていました。
    今日は、凍らせてきたゼリー飲料を飲めば平気でしたが、この夏またお世話になると思います。

    城山から、木段木道の道を降りていくと、一丁平。
    ヤマボウシが満開でした。
    眺望がないので、今日は紅葉台には登らず、まき道を行きます。
    まき道とはいっても、登りは登りなんだなあ。
    気温が高いと、ちょっとした登りも案外負荷がかかり、ああ、ここは登り坂だと感じます。

    高尾山直下。15:00。
    ひと息ついて、ここからもまき道を行きました。
    トイレのところで右に曲がり、6号路に入ります。
    ベンチに座って、少し休憩。
    林に向かって座り、水分補給。
    柔らかな日差しに、広葉樹の林は薄緑色に光っています。
    その林の中で、白い蝶がヒラヒラしているのが見えました。
    あれは・・・・。

    さて、下山。
    まずは木段をどんどん降りて、平坦な道をしばらく行くと、沢の中の飛び石。
    こんな時間なのに、登ってくる人が案外多いです。
    もうビアガーデンをやっているのかな?
    登山姿ではない若い子たちがどんどん登ってきます。

    飛び石が終わると、木の根や岩の多い沢沿いの道。
    滑らないよう、用心して通過。
    下るほど道は良くなってきます。
    沢の右岸に渡った頃からは本当に歩きやすい良い道になります。
    どんどん下っていくと登山口に。
    舗装道路の脇の林の前で立ち止まり、見上げている女性がいます。
    つられて見上げると、無数の白い蝶がヒラヒラと飛んでいました。
    あれは、ヤママユガ。
    先程ベンチで見た、林の中の幻のようなチョウも、きっとそうだったのでしょう。

    清滝駅。16:00。
    スタンプの用紙を見て、気づきました。
    あ、琵琶滝でスタンプを押し忘れた。(''_'')
    清滝駅のスタンプは、サルトリイバラでした。
    スタンプハイクは、5月31日までなので、今年はとびとびに5個集めただけでしたが、来年は本気で取り組んでみようかな。
    もう1つ、このスタンプ用紙には、「おすすめコース」なるものが載っていて、城山北東尾根という歩いたことのないコースが掲載されていました。
    ほほお?
    日影沢の徒渉があるんだ。
    この夏、沢の水位が下がったときに挑戦できるかな?

      


  • Posted by セギ at 18:31Comments(0)

    2018年05月21日

    棒ノ折山から岩茸石山へと縦走しました。2018年5月。


    2018年5月20日(日)、棒ノ折山を歩いてきました。
    以前にこの山を歩いたのは、5年前の4月。
    久しぶりです。
    三鷹発7:14。
    国分寺・東村山・所沢と乗り継いで、飯能着。8:14。
    改札を抜けると、北口と南口の両方にバスのマークがあり、ちょっと悩みましたが、「名郷」の地名に従って左側へ。
    それで間違いありませんでした。
    名郷行きバス停は既に大行列。
    バスは臨時増発がもうすぐ来るということでしたが、1台目に乗りました。8:30。
    バスの車窓からは、道路の清掃をしたり川辺の草を刈っている人がずっと見えていました。
    町内会の清掃日なんでしょうか。
    日曜の朝らしい、すがすがしい光景でした。

    「さわらびの湯」で下車。9:00。
    まずは、バス停からちょっと敷地内の奥のほうにあるトイレに行き、準備をして出発。
    再びバス停まで戻り、バスの進行方向のまま、舗装道路の坂道を登っていきます。
    やがて、広い堤防を歩く先行者やバイクや自転車の人たちが見えてきます。

    名栗湖を巡る道路を進み、白谷橋。9:30。
    ここから登山道です。
    杉林の道は、やがて白谷沢を高巻く道へと変わりますが、崖っぷちでも道幅は十分ありました。
    前回も前々回も、登山道の幅が異様に狭い道を歩いたせいか、ありがたいほど歩きやすいと感じる道です。
    登山道が岩の上をまたぐところや、木の根に気をつけなければならないところもありますが。
    私の感覚が少しおかしくなっているかもしれません。
    5年前の記録では、ここは案外難しいと書いていましたから。
    新緑の棒ノ折山は、人気の山。
    登山道が渋滞気味になって、さていよいよ沢沿いの道です。
    2段・3段の滝を左に右にと見ながら、飛び石で繰り返し沢を渡ります。
    やがて、沢歩きのハイライト、両方から岩壁が迫る狭い谷筋、ゴルジュに突入。
    5年前に歩いたときは親子連れが多く大渋滞が起こっていましたが、今回は山慣れている中高年と若い人ばかりで、スムーズに進んでいけました。
    写真を撮るタイミングを見つけにくく、逆にそれが困ったくらいです。
    2つのゴルジュを越え、ロープのかかった斜めの壁を越えると、沢も登山道も穏やかになっていきました。
    道が少し広くなった沢のほとりでちょっと休憩。
    今日は気温も20℃程度で、新緑の木陰は涼しい風が通っていました。

    林道を横切ると、そこからは急登です。
    ジグザグに切られた道を息を切らして登りきりました。
    その先は、スキップしたいほど歩きやすく平坦な道がしばらく続きます。
    やがて岩茸石。10:40。
    直方体っぽい形の岩で、後ろに回れば登っていくこともできるようです。
    てっぺんに立っている人もいました。
    ベンチもあり、ここも休憩適地です。

    そこからは木段の急登でした。
    木段は壊れかけていて歩きにくく、それを避けて登山道は複線化していました。
    5年前は、複線はなく、ハードルのように高く斜めに飛び出した木段から木段へと跳び移って歩いていったものでしたが、今は倒れてバラバラに粉砕された木段が無造作に転がっています。
    5年前、木段から木段へと跳び移って歩いたのは、木段がハードルのように飛び出していてまたぐのが大変だったからですが、考えればあれは木段に余計な負荷のかかる行為でした。
    多くの人がそうやって歩いたことで木段は粉砕されてしまったのでしょう。
    大雨や大雪の影響もあるかもしれません。
    早めに土嚢を入れるなどの整備がされていれば木段は守られたのでしょうが、予算の問題か、手が回らないのか。
    とにかく、木段が飛び出ていても、乗らないようにしよう。
    反省。

    ちょっと気持ちがシュンとして、うつむいて歩いていくと、権次入峠。11:05。
    「ゴンジリとうげ」と読みます。
    何か力強い、インパクトのある名前です。
    ベンチに座って水分補給。

    こから、しばらく道は平坦でした。
    登山道に白い花が散っていました。
    ニセアカシアの花に似ているけれど、違うのかな。
    咲いている木は確認できませんでした。
    ウツギの一種かもしれません。
    ニセアカシアは外来種で、強く根を張るので周りの木が枯れてしまいます。
    養蜂のためのニセアカシアの林なら今もあるようですが、それ以外は伐採が進み、街で見ることは少なくなりました。

    平坦な道が終わると、また登り。
    最後の登りが案外長く苦しいです。
    誰しも同じ気持ちなのかペースが落ちてきて、数珠つながりになりながら登っていきました。

    行く手に青空だけが見えてきて、棒ノ折山山頂。11:20。
    山頂は横に広く、眺望抜群です。
    右手、白く光る西武ドームと多摩湖。
    奥に東京の街並み。高層ビル群。スカイツリー。
    さらに遠く筑波山。
    双耳峰の青い影が見えます。
    左手、近景は大持山、子持山。
    その向こうに、遠く雪を頂く山。
    幻のように姿を見せていました。
    案内板によれば、どうやら谷川岳のようです。
    空気が澄んで、春にしては驚くほど遠望がききました。

    春から夏の山では、おにぎりがなかなか喉を通らないので、本日はゼリー飲料を2つと行動食を持参。
    ベンチに座り、遮るものない眺望を楽しみながらゼリー飲料を1つ飲んで、さて出発です。
    まずは先ほどの権次入峠に戻りました。
    そこから、小沢峠の道しるべに従い、縦走開始です。11:40。

    穏やかな道から始まりますが、すぐに急な下りに。
    トレッキングポールがなかったらちょっと厄介だったかもしれません。
    小石まじり・砂まじりの急な下りが一番苦手です。
    何とか通過。
    道幅は十分で、怖いと感じる箇所はありませんでした。
    石の階段の急な登りを行くと、黒山。12:00。
    ベンチがあり、休憩適地です。
    先客が2人いました。
    水分補給をして、道しるべをよく見て、右手の「岩茸石山」のほうへ。
    ここを誤って直進すると、小沢峠に出てしまうようです。

    その先も、痩せ尾根と言える箇所もありますが、道幅が1メートルより細くなることはなく、快適な歩きやすい道が続きました。
    ここは関東ふれあいの道で、5年前と比べて整備も進んでいるようです。
    ちょっとした展望地は「山びこ広場」と名付けられ、ベンチも設置されていました。12:25。

    道は小さなアップダウンが繰り返されます。
    ときどき逆方向から登ってくる人がいます。
    身軽そうな男性に追い越されたりもします。
    権次入峠から岩茸石山まで、そうやって出会った登山者は10人ほど。
    5年前よりは多いのですが、それでもやはり静かな道でした。

    5年前の道の記憶はほとんどなかったのですが、歩いてみると、ちょっと歩きにくかった箇所は記憶が戻るのを感じました。
    登山道に岩が埋まっている痩せ尾根。
    岩が塞ぐ急な下り。
    中でも覚えていたのは、林の中の何でもない下りなのですが、倒木が目の錯覚でよく整備された人工的な何かに見える箇所。
    あれ、コテージでもあるのかな、こんな所に?と感じるのです。
    5年前もだまされたなあ。(^-^;

    新緑の中の木段を登りきると、道しるべがあり、岩茸石山まで0.7kmとありました。
    ここからが長かったです。
    気持ちの問題なのでしょう。
    さらに小ピークが繰り返されます。
    中でも、岩がちで今までと印象の違う急な登りがありました。
    いよいよ岩茸石か?と期待していると、登り切ったらすぐにまた急な下り。
    何て無駄な。
    騙された感が強いです。(^-^;
    しかし、その先、道は三方向に別れ、いよいよ山頂直下の印象が濃くなってきました。
    岩茸石山までの上り坂は、全体にザレていて、上からの崩落で登山道が砂で不明瞭になっている箇所もありました。
    道を判断しながら最後の登りを行きます。
    もう空しか見えないので、あそこが山頂で間違いありません。
    段差のある最後の急な登りを行くと、岩茸石山山頂。13:35。

    山頂は、奥多摩で人気の高水三山にしては人が少なく静かでした。
    朝から登ってきた人はもう下山している時間帯だからかもしれません。
    ベンチの一つに座って休憩。
    棒ノ折山からここまでの尾根道が見通せました。
    あそこを通って来たんだなあ。

    ゼリー飲料を1袋のみ、スニッカーズ・ミニを頬張って、さて出発。
    次は高水三山のもう一つの山である惣岳山を目指します。
    まずは山頂直下の急な下り。
    ここが今日一番の急な下りでした。
    高水三山は奥多摩入門の山とか言われる割にここが一番難しいじゃないのとぼやきながら通過。
    急な下りが終われば、あとは平坦で歩きやすい道でした。
    惣岳山が近づくと、道は岩がちの険しい登りになりました。
    注意深く登っていくと、神社。
    ここが山頂でした。
    奥の院ですが、境内らしい落ち着いた平らな場所でした。

    読図ツアーでしょうか、講師を囲んで数人が円陣を組んでいました。
    「さあ、ここからが難しいですよ」
    と講師のよく通る声が聞こえてきます。
    私も参加したことがあるのですが、生徒は交替してリーダーとなり、地形図を読んで、皆を先導するのです。
    一度行ったり戻ったりして、そのパーティは、
    正規の登山道ではないほうに消えていきました。
    地図を確認すると、なるほど波線が描かれています。
    ちょっと心惹かれましたが、読図講習にお金も払わずついていくのはあまりよろしいことではないので、私は普通の登山道を。
    足元に注意しながら下りていくと、小さな鳥居。
    それをくぐったあたりから、道は歩きやすくなり、どんどん下っていきました。
    5年前、もうここからは下りだけだと思っていたら、登りが現われて、心が折れたのを覚えています。
    最後に登りがあるぞと力をセーブしながら歩いていったせいか、実際に最後の登りが現れると意外と大したことない登りと感じました。
    登りは3か所。
    それを終えると、また急な下り。
    もう車の音、踏切の音が聞こえてきます。
    ぽんと神社脇に出て、道なりに直進します。
    踏切を渡ると道路に出て、右に行くと、御嶽駅。15:55。
    次の電車は16:06。
    良いタイミングです。
    いっぱい歩いて充実感があるのに、下山時刻は案外早い。
    お薦めのコースです。
    ヽ(^。^)ノ

      


  • Posted by セギ at 14:26Comments(0)

    2018年04月30日

    水根沢から石尾根を縦走しました。2018年4月。


    2018年4月29日(日)、水根沢林道から石尾根縦走路を奥多摩まで歩きました。
    ホリデー快速奥多摩1号、三鷹6:59。
    今日は歩く距離が長いので、いつもより1本早いホリデー快速に乗車。
    電車は満員でした。
    御嶽駅で多くの人が下りるはずなので、そこからは座れないかと期待したのですが、それも無理でした。
    奥多摩駅は、警察官が駅に立つほどの混雑ぶり。
    東日原行きのバスに乗る人の行列が蛇行して駅前を塞いでいるので、余計に人の流れが悪くなっていました。
    奥多摩むかし道のウォーキングイベントも開催されている様子です。
    何とか混雑を離れ、道路を渡ると、奥多摩湖行きのバスが停まっていました。
    ここもバス停は大行列でしたが、多くの人は鴨沢西行きのバスを待っている様子です。
    奥多摩湖までの人はこちらのバスにという誘導があり、無事に奥多摩湖行きのバスに乗車。
    バスの中も立ちっぱなし。
    ゴールデン・ウイーク、さすがに混雑しています。

    終点の1つ前、水根で下車。8:57。
    今日は水根から水根沢林道を歩く予定です。
    以前にこの道を歩いたのは、2004年7月。
    もう14年前です。
    登山記録によれば水根沢林道から鷹ノ巣山に登り、稲村岩尾根を下っています。
    そのときは、水根バス停前の大きな地図看板でまず混乱していました。
    その場で立って見たときに、感覚的に上下左右が逆で、もう全然わからなかったようです。
    今は実感と一致した地図が掲示されていました。
    地図の通りに、まずは奥多摩むかし道の道しるべに従って歩いていきます。
    目の前の三叉路の道路がややこしいのですが、奥多摩むかし道を歩く人のために横断歩道が設置されていますから、その通りに順番に横断歩道を渡っていくと、道しるべがありました。
    まずは舗装された坂道を登っていきます。9:15。
    しばらく行くと分岐があり、奥多摩むかし道とは別れ、鷹ノ巣山の道しるべに従って左へ。
    舗装された道の途中から、道しるべの通りに右の木段を登りました。
    14年前とは、登山口の様子が随分変わり、わかりやすくなっていました。
    あのときは、迷ったあげくに水根沢を遡行する沢登りの入り口に行きつきました。
    どんな迷い方、それ?
    (-_-)

    斜面を登っていくと、道しるべの下に「通行注意」の掲示がかけられていました。
    「通行注意。道せまい」
    うわあ、わざわざ「道せまい」と書くくらいに道が狭いのかー。
    ( ;∀;)
    しかし、14年前、私は靴底のすり減った滑りやすい軽登山靴を履いていて、そのことは失敗だったと登山記録に書いているのですが、ドン引きするほど道が狭くて怖かったといった記述はないのです。
    靴底のすり減った靴でヒヤッとした程度なら、ダブルストックの本日は楽勝?
    しかし、それは甘かった。
    道幅は30㎝から50㎝。
    沢がはるか下に見える切れ落ちた谷の崖っぷちが延々と続きました。
    それでも、50㎝の幅があれば、かなり楽なんです。
    ダブルストックで安定性は確保されているし、登り基調なので、落ち着いて歩いていけました。
    やはり、ときどき現れる30㎝幅が厄介です。
    こわっ。( ;∀;)
    先週歩いた檜原都民の森から月夜見山への道は、しかしもっと怖かったので、まあこれくらいなら大丈夫と自分を励ましながら歩いていきました。
    前にも後ろにも人は誰もいません。
    マイナーな登山道は、ゴールデンウィークの喧騒とは無縁でした。

    こんな細い道がなぜ「水根沢林道」と呼ばれているのだろう?
    林道というと、舗装の有無はともかく、車一台は通れる歩きやすい道という印象があります。
    そもそも林道とは何か?
    辞書を引いたら「山で切った材木などを運ぶために作られた道。数え方は一本」とありました。
    そうか。
    山に人工的に作った道は、道幅に関係なく林道なのですね。
    でも、登山道も人工的に作ったのでは?
    用途が違うということ?
    この水根沢林道は、道を支える崖の部分に石垣を積んで補強してあり、なるほど人工的に作った道であることがうかがえます。
    石垣は、沢の上流のほうまで続いていました。

    一つ目の木橋。10:30。
    4本の丸太の上に板を一定の間隔で張ってある、山によくあるタイプの木橋でした。
    広いとは思わないけれど、細過ぎるとも思わない、絶妙な幅の木橋です。
    ダブルストックを頼りに、一歩ずつ丁寧に通過。
    その前に桟道もありましたが、またかと気持ちが暗くなるほどの数ではありません。
    沢は、いったん登山道とほぼ水平になり、またはるか下に位置を変えていきました。

    下山してくる人が現れました。
    人のあまりいない険しい道を歩いているときに特有ですが、下山してくる人は、登ってくる私を見つけると嬉しそうです。
    この道で大丈夫なのか、本当に麓に通じているのだろうかと少し不安になっているときなので、登ってくる人の存在にほっとするのでしょう。
    そのうちの1人の男性に尋ねられました。
    「上の道しるべに、通行注意と書いてあったんですが、何かありましたか?」
    「いえ、特に・・・。道幅が狭いだけです」
    「迷いやすい箇所とかは?」
    「そういうのはないです。ただ道幅が狭いです。ときどき道幅が30㎝くらいになります。沢のすごく上のほうを高巻く道で」
    「はあ。崖の?」
    「はい」
    狭い道幅がどれくらいストレスになるかは、その人の経験や技術によるので、具体的な道幅を説明する以上のことはできないのが、こうした説明の難しいところです。

    2つ目の木橋を渡り、まだしばらく細い道が続きましたが、やがて、登山道はジグザグの急登で沢と別れました。
    そこからは、尾根の急坂です。
    道幅は十分で、ここからは普通の登山道の印象でした。

    道しるべ。11:30。
    ここは三叉路でした。
    道しるべの後ろに、屋根とおぼしきものと、ベンチとおぼしきものが設置されています。
    両方とも古く、廃屋のようです。
    ここは見覚えがありました。
    14年前は、ここでまた道を間違えたのでした。
    道しるべの前に先行者が立っていたこともあり、小屋の裏の道が見えなかったのです。
    踏み跡の明瞭な右の道を選んだら、だんだん下って行き、沢を遡行してきた人がここから登山道に入るのだろうというポイントにたどりついてしまいました。
    沢登りの起点と終点をコンプリート。
    いやいや、そんなことをして何になるの?('_')
    あのとき、この分岐まで戻ると、廃屋の前には、字の読み取れない古い小さな道しるべと赤テープが道に落ちていたと、登山記録にあります。

    今は、しっかりした道しるべが立っています。
    道しるべの通りに、廃屋のような休憩舎をまわり込んで急坂を登っていきました。

    登っていくと、やがて左手に鷹ノ巣山が見えてきました。
    その向こうに七ツ石山。
    どちらも広い防火帯が見えます。
    倉戸山からの登山道と合流すると、歩いている尾根はさらに広く、緩やかになりました。
    林の中を散策している印象です。
    麓の沢の周辺は鮮やかな新緑でしたが、ここまで上がってくるとまだ早春で、緑も萌えだしたばかりの薄い色合いです。
    カラマツの薄黄緑の若葉。
    ブナの若葉。
    春霞の青空。
    ときおり吹き抜ける風が冷たい。
    広がる林の美しさに、倒木の1つに座り、長い休憩を取りました。12:30。
    時間に余裕があれば鷹ノ巣山まで往復しようかと思っていましたが、もうそれは無理そうです。
    石尾根縦走路。12:45。
    といっても、ここは尾根道ではなく、まき道のほうです。
    ここから尾根道に合流するには、西のほうの道をたどる場合、かなり鷹ノ巣山方向に登らなければなりません。
    このまま石尾根縦走路を東に進み、将門馬場から尾根道と合流しようかな。
    道が狭いかもしれないことに不安はありました。
    雲取山から鷹ノ巣山まで石尾根を縦走した際に、巻き道の細さを実感していました。
    ときどき、崩落地でかなり道の悪いところもありました。
    ここも、あれの繰り返しだろうなあ。
    しかし、もう疲れて尾根に登る気になれません。
    知らない道を歩いて確かめてみたい気持ちもあります。
    石尾根縦走路の巻き道を行ってみることにしました。

    すぐに後悔しました。( ;∀;)
    道が細いっ。
    やはり道幅30㎝から50㎝の崖っぷちの道がずっと続きました。
    平坦な道ならそれでも何とかなるのですが、アップダウンがあります。
    木の根のからんだ段差などもあります。
    落ち葉が大量に降り積もっている箇所もありました。

    いつもの石尾根縦走路との合流点。13:40。
    ほっとしましたー。ヽ(^。^)ノ
    ここから、道は急に幅が広くなり、歩きやすくなりました。
    気持ちのよい林の中の道をまわり込み、いったん下っていくと、六ツ石山分岐への緩い登り道。
    今日は一度もピークを踏んでいないので、ちょっと寄ってみることにしました。
    分岐から見えている坂のてっぺんがもう六ツ石山です。
    予想通り、例の御影石もどきの慰霊碑みたいな山頂標識が立っていました。13:45。
    雲取山や鷹ノ巣山に立っているのとお揃いです。
    六ツ石山の山頂には石がいくつかゴロンと置いてあります。
    その石は、昔、歩荷訓練をした人が山頂に置いていった多摩川の河原石なのだそうです。
    それも1つの自然破壊。
    あるべきものはあるべき場所に。
    とは言いながら、その石の1つに座って休憩しました。
    座るのには便利です。(^-^;

    あとはお馴染みの石尾根縦走路の道です。
    六ツ石山を下りてしばらくは歩きやすいまき道。
    まわり込んでいくと、広い尾根の大急下降。
    ブナの新緑の隙間から、まずは大岳山の肩の張った姿が見えてきます。
    さらに下ると、次に御前山が惣岳を伴って見えてきます。
    そこから緩くくだっていき、いつもの登山道が深くえぐれて泥がたまった道は、脇の樹林帯を通過。
    やがて登山道と合流し、落ち葉が踏まれて粉になり歩きやすくなっている道をたったか下っていきました。
    幅の広い緩い下りの歩き易さを実感し、どんどん下っていくと、あたりは植林帯に。
    三ノ木戸からの道をあわせ、一段下ってV字に戻るように進んでいくと、桟道。15:50。
    その手前のちょっと通過しにくい段差も含め、ここも苦手ポイントです。
    用心してゆっくり桟道を通過し、あとはもう見知った楽な登山道です。
    廃屋のような小さな小屋の前を通り、「奥多摩駅」という字がもうかすれてしまった小さな道しるべに従って右折。
    ジクザグに降りていくと、林道出合。16:00。
    ここからは舗装された林道です。
    いつもなら、途中で林道をショートカットする近道に入るのですが、その道しるべを見逃したようです。
    丁寧に林道をたどってしまいましたが、時間はそんなに変わりませんでした。
    いつもの羽黒三田神社を通過する必要はないのかもしれません。
    最後の近道はきちんと見つけて階段を下りていくと、いつも温泉の帰りに寄るコンビニの横に出ました。
    ここから、橋を渡り、ビジターセンターのある交差点からもえぎの湯へ。

    もえぎの湯。16:50。
    ここも本日は大混雑で整理券が配られていました。
    待っている人たち・温泉の中にいた人たちの大半が若い子でした。
    20代の若い子は、こういうときにマナーの良い子が多いですね。
    混雑しているときは、脱衣所ではロッカー前を塞がない。
    洗い場を長時間独占しない。
    長湯しない。
    そういうことが当たり前に身についているようです。
    入るまでは整理券による順番待ち、中に入ってからも、洗い場は行列で順番待ちでしたが、意外に早く自分の順番が回ってきました。
    温泉を楽しむというよりも、とにかく汗だくでこれでは電車に乗れないので、入浴してさっぱりした服に着替えられるだけで有難い。
    奥多摩町は、ふるさと創生1億円を本当に良いことに使ってくださった。
    にこにこと温泉を出ると、今日はまだ時間が早いので、交差点のスーパーも開いていました。

      


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    2018年04月23日

    檜原都民の森から御前山で道に迷いました。2018年4月。


    2018年4月22日(日)、奥多摩の三頭山登山口の都民の森から御前山を縦走しました。
    予報では今日の最高気温は28度になるとか。
    麓から登る低山では、体温が上がって動けなくなるかもしれません。
    そんなわけで、標高1000mから出発できる三頭山登山口から御前山を縦走することにしました。初めて歩くコースです。

    ホリデー快速あきがわ3号で終点武蔵五日市駅下車。
    駅前から数馬行きのバスで出発。9:00。
    4台同時発車ですが、そんなに混雑せず、立っている人はまばらでした。
    途中の登山口で下りていく人が多く、終点数馬まで乗ったのは10人ほど。
    バスが乗客で満員のときは、そのバスのまま都民の森まで上がってくれるのですが、この人数ですと、それぞれのバスの乗客が1台のバスに集まり、都民の森へ。
    数馬から都民の森までのバスは無料です。

    都民の森。10:10。
    支度をして出発。
    入口からまずは森林館まで歩いていきました。
    ガイドブックには「木材工芸センターの先で、右の生活の森外周コースへ入る」とあります。
    この道かなあと思って、右手の斜面の登山道を上がっていくと、その道は都民の森の入り口に繋がっていました。
    戻ってどうする。

    もう一度、森林館に戻り、奥多摩の登山地図の裏側にある檜原都民の森の詳細図を見直して、出発。
    鞘口峠への分岐を見送って少し直進すると小屋が。
    これが炭焼き小屋かな?
    そこに「里山の路」を示す掲示がありました。
    これだー。ヽ(^。^)ノ
    里山の路の登山道は、斜面をジクザグに登っていきます。
    かなり高度を上げたところでようやく「至 風張峠」の掲示がありました。
    それでも何となく不安がぬぐえません。
    トウゴクミツバツツジの濃いピンク色が鮮やかな新緑に映える、明るい初夏の山なのですが。
    ジクザグ道が終わり、山頂も近いことが感じられるようになった頃、登山道の左側に道しるべがありました。
    しかし、道しるべは「鞘口峠」を示すのみです。
    風張峠へは、どう行くのだろう?
    とりあえず、道しるべは無視して登っていくと、砥山山頂。11:15。
    小さな山頂標識だけがポツンと立っているピークでした。
    ここからどう行くのか、道しるべはありません。

    ガイドブックには「鞘口峠からの道をあわせた所が砥山。狭い尾根道を緩やかに下り、倉掛尾根への道を右に分けて・・・」とあります。
    試しに、そのまま尾根を直進しますと、道は急な下りにさしかかりました。
    降りられないほどの下りではありませんが、ガイドブックにある「緩やかな下り」がこれを差すのでしょうか。
    この道じゃないのかな?
    再び、檜原都民の森詳細図を見ました。
    登ってきた「里山の路」は、赤字で記されていますが、砥山と思われるピークの手前でV字に曲がっています。
    その後、再びV字に、すなわち逆Zを描いて、風張峠につながっているのでした。
    これは、あの道しるべのあった下りの道が正解なのか?

    砥山山頂から、あの道しるべまで再び戻り、下っていくと、確かにここは緩やかな下りでした。
    そして、Z字に戻るポイントを発見。
    そこには「風張峠」を示す掲示がありました。
    ちょうど通りかかった男性登山者がいたので、道を譲りました。
    都民の森で大勢の登山客と別れて以来、初めて見かけた登山者です。
    先行者がいると、ほっとします。
    とはいえ、その道は崖っぷちの巻き道でした。
    道幅30㎝から40㎝。
    ときどき、足1つ分しかないところもあります。
    歩けないわけではないのですが、ストレスが強いです。
    一番嫌いなタイプの道が延々と続きます。
    こんなに険しいとは想像していなかった・・・。
    今回の道の危険個所は、小河内峠から惣岳山までの痩せ尾根のみと思っていたのに、何でしょう、この険しさは?

    崖っぷちの巻き道に右から尾根が合流しました。
    これは、先程、違うだろうと思って降りるのを止めた尾根なのでは?
    あっちを歩いても、同じところに合流できたのなら、尾根の急坂を下ったほうが良かったのかもしれません。
    とりあえず、崖っぷちではなくなった分、道幅が確保され、少し歩き易くなりました。
    ここは、ハセツネのコースだと思うのですが、大半の人がここを通るのは夜中です。
    夜中にこんな道を歩くのですか・・・。
    さすがにレース中最大の難所と呼ばれるだけのことはあります。

    道路が近いので、下からはバイクの音が上がってきているのですが、道は相変わらず険しいままです。
    また崖っぷちです。
    帰って、別のガイドブックで確認したら「悪路。転落注意」と書いてありました。
    知らなかった。(;゜0゜)
    先程、道を譲った男性が戻ってきました。
    え?なんで?
    少しの隙間で何とかすれちがいました。
    不安が増します。
    私も戻りたいなあ。
    でも、戻るには、もう一度あの道を歩かねばなりません。
    怖いなあ。

    風張峠は、どこがそれなのかよくわからないまま、奥多摩周遊道路を下に見る登山道が始まりました。
    ここがまた案外険しいのでした。
    下の道路に降りたほうが楽なのでは?
    少し岩がちだったり道幅が狭かったりする道を歩いていきます。
    いったん車道に出て、しばらく行くと、また道しるべに従って山道に戻ります。
    樹林帯の斜面をトラバースしていく道です。

    ここで、道に迷ったのです。
    どこかで、V字に戻るように斜面を上がっていくポイントがあったのだと思います。
    私は気づかず、直進してしまったのでしょう。
    あたりは木の根で土が固く、踏み固められている印象があり、登山道を外れていることに気づきませんでした。
    歩きにくいです。
    でも、それまでの道もそんなに歩きやすかったわけではないので、道から逸れてしまったことに気づきませんでした。
    どんどん道が悪くなります。
    何でこんなに険しいんだろう?
    ここは本当に登山道なのかな。
    そして、崩落個所まで直進してしまい、もうその先を歩くのは危険と判断せざるを得ませんでした。
    ああ、ここは道ではなかったんだ。
    どうしよう?
    今の道、ひき返すのも怖いなあ・・・。
    ひき返すのもまた勇気。
    いや、それはそんな意味ではありません。

    とりあえず尾根に上がることにしました。
    樹林帯ですので、足許は木の根に固められた地盤で、登っていくのに不都合はありません。
    比較的楽に尾根に上がることができました。
    尾根は広くなだらかで、踏み跡もありました。
    ここは、月夜見山の尾根に間違いないでしょう。
    少し下っているようなのは気になりましたが、とりあえず今までと同じ方向に進んでみました。
    しばらく歩いていくと、道しるべが。
    「月夜見第一駐車場」を示す道しるべでした。
    「月夜見山」を示す矢印は、逆方向。
    知らないうちに山頂を過ぎていたんだ・・・・。

    広い尾根を戻っていくと、程なく月夜見山山頂がありました。12:40。
    眺望のない、樹木に囲まれた山頂ですが、標識とベンチがあるだけで、ほっとします。
    わあ、ここは普通の登山道だ。
    ああ、良かった。

    予定時刻より1時間も遅くなっていました。
    しかし、来た道を戻るのは本当に嫌です。
    でも、周遊道路に降りてもバス便はないし。
    御前山まで行けば、下山は奥多摩都民の森の道を行く予定だから。
    歩いたことはないけれど、都民の森なのだから、そんなに険しくはなさそうです。
    暗くなる前に下山できそうなので、予定通り御前山に行くことに決めました。

    月夜見山から周遊道路までの下りは、今までと比べれば歩きやすい道でした。
    いや、先刻は登山道ではないところを歩いていたので、比べる対象がおかしいのでしょう。
    最後の木段を降りていくと、周遊道路。
    登山道から月夜見第二駐車場は見えていたので、自信を持って道路を右に。

    月夜見第二駐車場。12:50。
    そんなに広くなく、舗装もされていない駐車場でした。
    道しるべに従い、まずは小河内峠へ。
    明るく広い斜面を降りていきました。
    上の画像は振り返って撮影したものです。
    どんどん降りていくと、その後は小ピークが繰り返されました。
    ガイドブックに「どのピークにも巻き道がある」と書いてあったので、安心して巻き道へ。
    崖っぷちの道ではありますが、今までと比べれば道幅も十分あります。
    砥山から月夜見山までの道は、あれは本当に狭かった・・・。
    ときどき、御前山から下山してくる人がいます。
    もうそんな時刻ですよね。

    小河内峠。13:25。
    全て巻き道を歩いたこともあり、随分早く着きました。
    ベンチもあり、眺めも良かったので、ここでおにぎりを1個。
    若葉の向こうに、雲取山と奥多摩湖が見えます。
    しかし、おにぎりが呑み込めません。
    やはり、かなり暑さにやられていました。
    怖さのほうが先に立ち、暑さは苦にならなかったのですが。
    水分補給は意識して多めにしていたのと、怖くて速く歩けなかったので体温上昇が少なかったのも幸いしていたのでしょう。

    さて、ここから道は急な登りに。
    さらに、ガイドブックにも明記してある危険個所が現れます。
    痩せ尾根が続く道です。
    奥多摩湖側が特に切れ落ちているので、注意を呼びかける看板などもありました。
    しかし、ここの痩せ尾根は、常識的な範囲の痩せ尾根でした。
    道幅は1メートルはありました。
    登り道ということもあり、拍子抜けして通過。

    痩せ尾根が終わると道は2つに別れました。
    左の道は岩がちの直登。
    右は巻き道。
    ここも巻き道を選択。
    崖っぷちの道が嫌なら、巻き道を選ばなければ良いのですが、道は確実に良くなってきていましたので、大丈夫そうでした。
    予想通り、ここも常識的な道幅の巻き道でした。
    足許には、ヒトリシズカやカタクリ。
    そう言えば、来た道の足元には常にスミレやフデリンドウが咲いていました。
    花を愛でる余裕すらなかったなあ・・・

    巻き道が終わると、カタクリの咲く急登の道。
    暑さが堪えますが、カタクリに心が和みます。
    一歩一歩進みました。
    惣岳山。14:35。
    やっと、見覚えのあるところに来ました。
    はあ、大変だった。
    ここからは、両側を柵で保護されたカタクリの道です。
    大半は木段で、最後の登りを行きます。
    御前山まで案外距離があるし、高低差もあるので、焦りは禁物です。
    木段にまではみ出して咲くカタクリを眺めながらゆっくり登っていきました。

    御前山。14:55。
    山頂は無人。
    御前山に人がいないなんて初めてです。
    こんな時刻だから無理ないのですが。
    下山口の境橋のバスは、16:29の次は、17:21。
    これには間に合うでしょう。
    山頂でゼリー飲料を飲んで、さて出発。

    来た道とは反対側へとまずは木段を降りていきました。
    途中、鋸山方面への道と別れ、御前山避難小屋の前を通過。
    水場は飲料不可とのことですが、きれいな避難小屋でした。
    このあたりは奥多摩都民の森。
    散策道なども交差していますが、各ポイントに地図が掲示され、ここはどこかを記されているのでわかりやすいです。
    道しるべも完備されています。
    ときどき急坂もありますが、トレッキングポールがあれば楽に下れる程度の急坂です。
    基本は整備された緩やかなS字の道で、どんどん下山できました。
    やはりこの道を下山路に選んで良かった。
    舗装された遊歩道を横切り、道しるべの通りに登山道を降りて行くと、だんだん道が細くなり、湿った感じになってきました。
    沢が近いのでしょう。
    広い舗装道路に出ました。16:00。

    道の脇には「滑りやすいので注意」という看板が立っているのですが、舗装されているので滑るはずもありません。
    あまりにも滑りやすいから舗装したのでしょうか。
    歩きやすくて良かったとどんどん下っていくと、分岐が。
    左は、このまま舗装道路。
    右は沢沿いの登山道。
    登山コースとしては、沢沿いの登山道が示されています。
    しかし、いったん舗装道路に出たので気持ちが切れて、沢沿いの登山道を行くのは気が進みません。
    でも、登山地図を見ると、舗装道路はかなり回り道です。
    うーん、としばらく考えて、沢沿いの登山道を選びました。
    しかし、この道がまた険しかった。( ;∀;)

    沢沿いですから、石がゴロゴロしています。
    段差の大きい岩の下りもあります。
    岩がちな道なので踏み跡が残りにくいため、ピンクのテープを良く見て歩いていかなければなりません。
    木橋で幾度も沢を渡ります。
    桟道も多いです。
    ひとつひとつはそんなに難しくはなく、桟道も木橋も十分な幅があるのですが、最後の最後にこの道は気持ちが疲れました。
    いつまで続くのー?( ;∀;)
    ただ、随所に滝など風光明媚な箇所があり、清涼な沢にワサビ田もありました。
    気持ちに余裕のあるときに歩いたら面白い道だと思います。

    やっと道の先にカーブミラーが見えてきて、ポンと道路に出ました。16:50。
    もう何があっても驚かない。
    境橋の道路に出るために吊り橋があったとしても、驚かない。
    そう思っていましたが、舗装道路を淡々と下っていくと、普通にバス道路につながっていました。
    境橋はトンネルとトンネルに挟まれた青い橋。
    そこにバス停がありました。17:05。
    左右をよく見て道路を渡り、バス停のベンチに座って、ようやく安堵。
    17:21のバスのために時間を見て下山をしてくる人が多いのか、すぐにバス停は行列になりました。
    こんなに多くの人が私の後ろを歩いていたのですね。
    誰にも会わず、本当に静かな山と思っていたけれど。
    バスは増発便がほぼ定刻にやってきました。
    さあ、奥多摩駅で下りたら、もえぎの湯に行こう。

      


  • Posted by セギ at 13:13Comments(0)

    2018年04月09日

    生藤山から奥高尾を縦走しました。2018年4月。


    2018年4月8日(日)、生藤山と奥高尾を歩いてきました。
    今回のコースは、18年ぶりです。
    三鷹発8:04、高尾で乗り換えて、藤野着。9:02。
    陣馬山一ノ尾根を歩くときのいつもの電車です。
    改札を出るとすぐに階段を下りて、バス停へ。
    相模湖行きのバスの右奥に和田行きのバス停がありました。
    既に大行列。
    相模湖行きのバスが出発すると、和田行きのバスが入ってきました。
    1台では到底乗り切れず、待機していた「回送」と表示されていたバスがバス停に入ってきました。
    私は2台目に座れてラッキーでしたが、2台目もすぐに満員。
    1台目にも追加で客をぎゅうぎゅうに乗せてもまだ乗り切れず、バス停に残ってしまった人たちがいました。
    あれから、バスは増発されたのでしょうか。
    こんなに混雑するとは、バス会社も予想していなかったのでしょう。
    桜の季節だし晴天だしで、お花見登山客でぎゅうぎゅう満員のバスは出発。
    陣場山一ノ尾根に登るときは歩いていくトンネルをバスで通過。
    その先も徒歩でいくときと同じ道です。
    バスは速いなあ。

    鎌沢入口下車。9:35。
    私の他にも大勢の登山客が下りました。
    ここは人気の登山口のようです。
    支度をして出発。9:40。
    生藤山へと登っていく林道につながる橋の工事中で、車は通れなくなっていました。
    歩行者用の何だか足許がふわふわする臨時の橋を渡って、まずは林道歩き。
    舗装された坂道を登っていきます。
    通りかかった近隣の方に、
    「行ってらっしゃい」
    と笑顔で挨拶され、足が弾みます。
    足許には、スミレ・ムラサキケマン・ミヤマキケマン・西洋タンポポ・オオイヌノフグリ・ヒメオドリコソウ。
    道の脇にはヤマブキ。
    見上げれば桜。
    花盛りの春の里山の道です。
    民家の庭先の花も色とりどり。
    目に染みるほど白いユキヤナギ。
    赤紫色のモクレン。
    鮮やかなピンク色のミツバツツジ。
    お茶畑が広がり、何だかいい匂いがします。
    お茶畑と桜の木と、後ろに里山。
    舗装されていて歩きやすいとはいえ大変な急坂が続きましたが、花を見て写真を撮りながらの道なのでさほど苦になりません。

    鎌沢休憩所。10:15。
    あずまやが1つとトイレが1つ。
    トイレは男女共有で1つなので、あまりここをあてにしないほうが良さそうです。
    トイレット・ペーパーもないので、紙のご用意も。
    巨木を形どったトイレは、でも面白く、雰囲気の良い休憩所でした。

    さらに登っていくと、ほどなく山道が始まりました。
    若い竹林から木漏れ日が差す明るい登山道を行きます。
    歩きやすい山道が続きました。
    初心者でも安心して歩ける、楽しい山道です。
    道の両脇ににょきにょき飛び出している、奇妙な形のミミガタテンナンショウ。
    木陰にそっと咲く、ヒトリシズカ。
    少し急登があると、また緩い登りになり、あまり息も切れずに甘水草分岐。11:05。

    ここは、桜並木があるのですが、桜の木が病気になり、花が咲かなくなったとの看板がありました。
    けれど、看板は古いものなのか、桜はつぼみをつけていました。
    病気は治ってきているのかな。
    頑張れ、桜。
    このあたりの桜は、来週が見頃でしょうか。

    三国山。11:25。
    まだお昼前なので、山頂はそれほど混雑していず、ベンチの1つに座ることができました。
    富士山は、山頂の一部に雲をまとい、ぼんやり見えました。
    桜は5分咲き。
    見頃はこれからの様子です。

    さて、ここから陣馬山へと縦走します。
    まずは生藤山。
    岩がちの登りを登っていくと、ほどなく山頂です。11:35。
    狭い山頂を越えて、本日一番の難所の急な下り。
    靴底がすり減ってきていて、砂地でグリップが効かないので余計怖さがまします。
    ここ、単純な岩場ならば、大した傾斜ではないのですが、砂の急傾斜でホールドが少ないのが難度を増しているんです。

    何とか通過し、そこからは歩きやすい気持ちの良い道がしばらく続きました。
    茅丸はまき道で通過。
    連行峰の分岐のベンチでちょっと休憩。
    そこから、道は少し険しくなってきます。
    鎖場などはないのですが、何となく急な下りが増えてきます。
    滑りやすい土や砂地のS字の下り。
    落ち葉の積もった木段の道。
    落ち葉の底に木の枝があり、乗ったら「石車」ならぬ「枝車」となってツルンと転んでしまうんです。
    落ち葉が多いのは、昨日までの強風の影響なのでしょう。
    岩がちな下りもときどき現れます。
    生藤山の人気と比べて、この辺りを歩く人が少ない理由は、この道の何となく険しいこの感じにあるのでしょうか。
    山の神からは再び登り坂も増えてきますが、登って下りて、また登って。
    気持ちも疲れてきます。

    醍醐丸。13:05。
    眺望はないけれどベンチがあるので、ここでいったん昼食にしました。
    おにぎりを1個食べ、さて出発。
    再び、岩がちな道を降りたり、また登り坂を上がったりを繰り返しますが、下に林道が見えてきて、この道の終わりを予感します。
    最後はジクザグの緩い下りから林道へ。
    林道を右に歩いていくと、和田峠。13:45。
    ここは林道なので、自転車やバイクの人が大勢休憩していました。
    茶店でひと息ついて、陣馬山へと木段を登っていきます。
    いったん木段を登り切り、春の里山の眺望を堪能し、また木段。
    少し平坦な道を行き、また木段。
    途中に「首都圏自然歩道改修工事」の看板が出ていました。
    平成30年3月下旬までとありましたから、もう終わっている工事なのでしょう。
    なるほど、木段がところどころ新しいものに変わっています。
    その看板、専門用語で書いてあるのが興味深かったです。
    土居木階段 35.0段。
    ・・・・どう読むのでしょう。「どきょぼく」?
    路面板 52.0段 
    デッキ状階段 19.0段
    擬木丸太ステップ 27.0段

    普段、「木段」と呼んでいるものそれぞれに、専門用語があるのだなあ。
    どれがどれに当たるのだろう。
    有効数字が小数第1位までなのが、ぞくぞくしますね。
    などと考えているうちに、陣馬山の広い山頂に到達しました。14:10。
    陣馬山の桜は種類によって満開。
    木段周辺の桜は、まだこれからの様子でした。
    富士山はまだ薄く見えていました。
    奥多摩の大岳山はくっきり。
    歩いてきた生藤山もくっきり。
    あそこから歩いてきたんだなあ。
    朝、鎌沢で下りて、何て遠回りをしてここまで来たのだろう。
    売店でコーラを購入し、また1つおにぎりを食べました。
    元気が出て、さて、ここから奥高尾の歩き慣れた道の縦走です。
    時間も遅いので、巻いて巻いていきます。
    明王峠。15:00。
    ここの桜はまだ5分咲き。

    景信山は巻きました。
    景信山の直下は眺望が開けます。
    若葉と桜に淡くこんもりとした山々の姿。
    明日などないように咲く桜の巨木から、はらはらと舞い落ちる花びら。
    思わず足が止まってしまう眺めでした。
    城山も巻いて、下から尾根道の桜を見上げました。
    城山付近の桜は満開の様子です。
    ようやく尾根道に戻ると、一丁平の桜も満開。
    ここは下り道から眺める桜並木が圧巻です。
    さすがに体力が尽き、紅葉台も巻きましたが、ミツバツツジが満開なのを下から見上げました。
    高尾山下。17:20。
    ここからも、ケーブル駅までが意外に長いのです。
    薬王院はもう閉まっていて、夜間通路を行きました。
    売店ももう大半は閉まっていました。
    男坂をたったか降りて、ケーブル駅へ。
    18:00発のケーブルに間に合いました。
    ケーブルの最終は、18:30です。

      


  • Posted by セギ at 12:27Comments(0)

    2018年04月02日

    筑波山を歩いてきました。2018年4月。


    2018年4月1日、筑波山を歩いてきました。
    三鷹8:00、秋葉原8:28。
    秋葉原からつくばまで電車1本で行けます。
    つくばエクスプレスです。
    私が最後に筑波山に行ったのは2002年。
    その頃は、土浦駅まで電車に乗り、そこから筑波までバスに乗り、筑波からまたバスを乗り換えて筑波山神社まで行くというかなり面倒なことをしなければなりませんでした。
    今は電車でつくばまで行けます。
    便利になりましたねー。
    とはいえ、つくばエクスプレスには初めて乗るので、どこから乗るのかわからず、うろうろと駅で迷いました。
    JRではないので、いったん改札を出るのはわかっていたのですが、その後の案内掲示が初めての者にはわかりにくーい。
    矢印の意図が読み取れないのです。
    矢印がUターンしていたり、半ターンしていたり。
    一体どうしろと?
    それでも何とか地下深く、さらに深い、つくばエクスプレス秋葉原駅ホームへと降り立ちました。
    ホームには大きな荷物をコロコロ転がしているリクルート・スーツ姿の人が何人も。
    つくば研究都市で新人研修に参加するのでしょうか。


    さて、秋葉原8:45、終点つくば9:38。
    エスカレーターで地上に上がり、ロータリーで1番線バスを待ちました。
    シャトルバス「筑波山神社・つつじヶ丘行き」です。
    ICカードが使えましたが、電車・バス料金がセットになり、お土産物の割引もある「筑波登山切符」というのもあるようです。
    バス出発。10:00。
    つくばは研究学園都市として整備された街なので、車窓からの眺めも人工的です。
    新しいビル。
    広い道路。
    広い公園。
    桜満開の並木道。
    やがて郊外に出て、桜の向こうに筑波山が見えてきました。
    若葉が芽吹き、山腹に桜が咲いています。
    日本むかし話の絵本に出てくる春の里山のような景色です。
    淡い緑の中にこんもりと桜色。
    明るくのどかな眺めでした。

    筑波神社入口。10:40。
    観光客の後ろをついて、大きな大きな朱色の鳥居をくぐり、まずは筑波神社へ。
    境内ではガマの油売りの口上が行われていました。
    本殿に参拝し、左へ行くとトイレがあります。
    あとは、ケーブル駅の道しるべのとおりに進みました。
    ケーブル駅前から登山道が始まりました。10:55。

    16年ぶりの筑波山ですが、その年までは毎年来ていました。
    バスを乗り換える不便で遠い筑波山に私はなぜ毎年来ていたのだろう。
    どこが良かったのだろう。
    今となっては、登山道の見覚えもなく、なぜこのような観光化された山に遠路はるばる来ていたのか見当がつきません。

    木の根のつくる段差の多い道をゆっくりゆっくり上り、最初のベンチで休憩。
    気温が上がってきて、早くも汗だくです。
    そこから、傾斜はさらに急になり、木段の他に段差の大きい露岩も多く現れました。
    ふう。これは疲れる。
    きつい登りなのですが、周囲は観光客が多数。
    ジャージやデニムならましなほうで、え、その服で山に来ますか?という何かヒラヒラした服に手提げカバンの人が下ってきます。
    ケーブルで上り、歩いて下山ということなのでしょう。
    しかし、ヒラヒラの服で下るには筑波山の山道はちょっと手強く、皆さん難渋している様子でした。

    岩の段差が大きかったり小さかったりするところを上るので、歩くリズムが崩れがちで息が切れます。
    はあ、参ったなあ、と立ち止まり、ふと右の草地を見るとカタクリ。
    え、こんなに?というほど無造作に沢山咲いていました。
    その中に、キクザキイチゲも混じっています。
    うわあ、凄い。
    夢中で写真を取るうちに呼吸も戻り、さて再び急登を行きます。

    傾斜が少し緩んで、男女川。
    つくばねの峰より落つる男女川。
    源流はちょろちょろ落つる男女川。
    手を洗うと冷たくて気持ちよく、また元気が出ました。

    延々と続く登りに立ち止まる人が多く、ついに渋滞が発生しましたが、それに助けられた面もあり、ゆっくりと御幸ケ原に到着。12:20。
    ここは大きな広場になっていて、電波塔が立ち、売店・食堂・トイレなどが並んでます。
    ああ、ここの記憶は鮮明です。
    ここでもガマの油売りの口上が行われていました。

    筑波山は男体山と女体山の双耳峰です。
    御幸ケ原から男体山へは、さらに木段と岩がちの道を15分。
    狭い山頂には小さな奥院が立っていました。
    狭すぎてレジャーシートを広げるスペースなどはなく、少し下ったベンチで昼食。
    はあ暑かった。
    おにぎり1個がなかなか喉を通りません。

    さて、御幸ケ原に戻り、そこから女体山へと縦走します。
    途中にカタクリ園地。
    ここも柵からはみ出すほどにカタクリが咲いていました。
    岩がちの道を登っていくと、ガマ石。
    巨大な蛙に似た姿の岩です。
    ああ、これも見覚えがある。
    その先はすぐ女体山への登りでした。

    女体山。13:30。
    山頂は柵のない岩場でした。
    なかなかの露出感と高度感です。
    春霞で遠望は全く効きませんが、これから降りていくつつじヶ丘の駐車場がよく見えました。
    随分遠いなあ。

    さて下山。
    岩場を降りて、道しるべの通りに右に降りて行くと、岩場の急な下りが始まりました。
    そんなに難度は高くなく、鎖も張られていませんが、傾斜はなかなか急です。
    岩場をガンガン下ります。
    ああ、この道、記憶にあります。
    そうだ、この道だ。

    思い出しました。
    私が遠路はるばる筑波山まで毎年春に来ていたのは、カタクリが咲いていることと、この岩場の下りが面白かったからです。
    ああ、そうだった。

    急な岩場の下りなのですが、相変わらず前後には観光客がいます。
    女体山はロープウェイで登れますので、それで登ってきて、歩いて下ろうという観光客が多いようです。
    いや、この岩場、観光客は危ないでしょう。
    手提げ鞄にスニーカーでこの道は、怖いでしょう。

    しかし、人は、危ない場所は用心して歩くので、案外大丈夫なようでした。
    ただ、その後、少し平坦な道で気を抜くとやばいのです。
    徒然草の「高名の木登り」の話のようなものですね。
    私の少し前を歩いていた手提げ袋を下げた老人の足がもつれ、派手に転倒したのです。
    うわっ。
    ちょうど登ってきた若い登山客が駆け寄りました。
    「大丈夫ですか?」
    「大丈夫、大丈夫」
    老人は起き上がりました。
    「足、大丈夫ですか?くじいてないですか?スプレーありますよ」
    「いや、大丈夫」
    親切な若い子です。
    いや、老人が転んでいるのをほおっておけるものではありませんが。

    岩下りは延々と続きました。
    その間に奇岩があり、この辺りは奇岩巡りとなっています。
    大仏岩。
    屏風岩。
    胎内巡り。
    弁慶七戻り岩。
    上の画像は弁慶七戻り岩です。
    今にも上の岩が落ちてきそうな奇岩です。
    岩場が終わり、道はかなり歩きやすくなってきました。
    石畳のような石が敷かれた道が続きます。
    前を行く、紙袋を提げた高齢の女性
    に挨拶して追い抜きました。
    石畳みも終わり、土の道になり、歩きやすいので、その女性も私のすぐ後ろをそんなに遅れず、数メートル後ろをついてきていました。
    背後でズザザっという音がして、振り返ると、その人は転倒し、なお止まらず、横転していました。
    うわあっ。
    これも、ちょうど私とすれ違ったばかりの若い登山客が、
    「大丈夫ですかっ!」
    と駆け寄りました。
    「大丈夫」
    「怪我はないですか?」
    「うん。たちくらみがしたの。しばらく座っていくから大丈夫」
    私だけでなく、若い登山客もその場に留まり、座っているその人の様子を見ていました。
    「本当に大丈夫ですから、先に行ってください」
    とその人が言うまで。
    若い子、偉い。

    やっぱり、ロープウェイで登ったら、ロープウェイで降りたほうがいいですね。
    2人も目撃ということは、この山は、1日で何人転倒しているかわからないです。
    高尾山なら1号路があるので観光客でも歩いて下山できるのですが、筑波山には歩きやすい下山道はないのですね。

    とことこ降りて行くと、駐車場。
    バス停はどこだろう?
    2002年当時は、つつじヶ丘には駐車場はあっても公共交通機関はなく、ここへ下山することはできなかったのですが、今はシャトルバスの終点となっています。
    直進していくと、ロープウェイ駅の前にバス停がありました。
    15:00バス発車。
    ここから一気につくば駅へ。

    桜やカタクリがきれいな山。
    登山道が面白い山。
    この山の良さを思い出しました。
    また来たいと思う山でした。
      


  • Posted by セギ at 20:59Comments(0)

    2018年03月26日

    多摩湖自転車道を走ってきました。2018年3月。


    2018年3月25日(日)、自転車でお花見に行ってきました。
    よく晴れていましたが、水曜日に奥多摩では積雪があり、山道はまだ雪が残っているか泥んこでしょう。
    東京は平年より3日早くソメイヨシノが開花。
    となると、今日は山歩きよりも街でお花見しよう。
    ヽ(^。^)ノ

    のんびりと10:30出発。
    山に行くときとは違い、地図を持たず、記憶を頼りに出発しました。
    最悪、スマホで地図を見たら良いので、街だとこんなこともできて楽ちんです。
    山では、電波が通じなかったりスマホが壊れたら全て終わりなので、幾度歩いた山でも必ず地図を持ちます。
    とはいえ、地図を持たない街の旅は、毎年多摩湖自転車道の入り口まで迷っています。
    まともにたどりついたことは一度もありません。
    帰り道でよく確認したら良いのですが、帰り道も毎回迷っています。
    (^-^;

    そうは言っても、毎回、自転車道入り口に何となくたどり着くのですが、今回は、今までになく派手に迷いました。
    「桜橋」という交差点までは、去年までの記憶の通りだったのですが、そこから、後になって思えば、90度方向を間違えました。
    そして、玉川上水に沿った道をひた走り、小金井公園まで来てしまいました。
    玉川上水沿いの道は、車は通るけれどなかなか良い道で、他にも自転車が沢山通っていたので、つい後をついて走ってしまいました。
    (*^^)

    とはいえ、小金井公園は天の助けです。
    ようやく、現在地を把握できました。
    ここから挽回するぞーと、園内に入りました。
    今日は花見客で大にぎわいです。
    レジャーシートに座るお花見客が沢山います。
    芝生に個人テントもポツンポツンと張られています。
    小金井公園はテント設営禁止ではないようです。
    山でも使えるような、軽量で丈夫な本格テントでした。
    自転車で旅をしている人が泊っているのでしょうか?

    江戸東京たてもの園を右手に見ながら、小金井公園の外へ。
    さて、ここから、多摩湖自転車道にはどう行けば?
    感覚ではこちらが正しそうと思う方向に交差点を渡ると、再び玉川上水が。
    うわあ、どこで感覚がズレたんだろう?
    ( ;∀;)

    とはいえ、ここが玉川上水で、そこが小金井公園で、昼の12時に太陽があそこで輝いているのなら、太陽を背にこの道を行けば、必ず西武線に至るはず。
    多摩湖自転車道は、西武線と並走している道なのです。
    道路脇に自転車専用レーンのあるその道を「清瀬」を示す道路標識にちょっと怯えながらも直進していくと、道路のはるか向こうを西武線の電車が横断していきました。
    やったー。
    ヽ(^。^)ノ

    ようやく、多摩湖自転車道に合流。
    あとはよく知る自転車道をどんどん走っていくだけです。
    ソメイヨシノが満開でした。
    まだ5分咲きくらいと予想していたのですが、昨日今日の暖かさで満開となったようです。
    小平の昔の郵便局の建物の前を通り、小平駅前をつっきり、自転車道をどんどん行きます。
    ソメイヨシノの他にも、濃い赤の桜、ピンク色の桜と、色々な桜が楽しめます。
    この自転車道は、「歩行者優先」と至るところに書かれています。
    幅の広い舗装された歩道が並行して通っていますし、そこは比較的空いているのですが、歩道を歩かず、わざわざ自転車道を歩く歩行者が多いです。
    歩道があんなに空いているのに、なぜ歩行者は自転車道を歩くのだろう?
    私が歩行者ならば、こんなに自転車がビュンビュン走り抜ける自転車道なんか歩いていても落ち着かないので、空いている歩道を歩く。
    そもそも、なぜ自転車道なのに、歩行者優先なのだろう?
    と考えて、気がつきました。
    そうだ。
    全ての道路は歩行者優先なのです。
    横断歩道の前に歩行者が立てば、車は必ず止まらなければなりません。
    30km道路に何の用か入り込んできた車は、歩行者にクラクションを鳴らしてはいけません。
    自転車も歩行者にベルを鳴らしてはいけません。
    それが交通ルールです。
    だから、自転車道も歩行者優先なのですね。
    それが人に優しい交通ルールというものである。
    なるほど。
    互いに譲り合って、気持ちよく通行したいですね。

    道の両側の桜は延々と続きます。
    東村山中央公園も桜満開。
    お花見客を左手に見ながら、道路はいったん下り、そこから登りにさしかかりました。
    狭山公園の外周の登り坂です。
    ギアを変えて、頑張って登っていくと、多摩湖。12:50。
    幅の広い大きな橋から多摩湖が一望できました。
    対岸に西武ドームの白い姿が見え、その向こうに奥多摩の山々。
    大岳山、御前山、川乗山。
    奥に三頭山。雲取山。
    春霞で青く薄い影ですが、しっかり見えました。
    三頭山は、まだうっすら白いように見えるのは、霞のせいでしょうか。
    それとも、まだ少し雪が残っているのかな。

    先週の三頭山の遭難には、ただ驚きました。
    あの雪の日に、三頭山に登って遭難した、13人の登山者。
    ニュースで、「雪のない時期ならば小学生でも歩けるコースですが」と言っているアナウンサーがいましたが、あのコースは無雪期でも小学生は歩かないと思います。
    都民の森コースとどこかで情報が混線したのでしょう。
    「三頭山は雪のない時期ならば小学生でも歩く」という情報と。
    今回の遭難の起こったコース。
    小河内神社から麦山の浮橋(通称ドラム缶橋)を渡り、ヌカザス尾根を登るコース。
    痩せ尾根が多いです。
    道しるべは少ないです。
    道迷いしやすい箇所もあります。
    私も数年前に歩き、道に迷いました。
    雪がなくても私は迷う。
    そのときも、今日も。

    いやいや、自分のリカバー力を過信して遊んでいないで、気をつけないとダメですって。
    ( 一一)

    雪山を歩き慣れている人以外は積雪期に入ったらダメなコースなのですが、何であの天候で取りやめにできなかったんでしょう。
    スニーカーの人もいたとか。
    もう絶対無理なのに。
    そりゃ、凍傷で歩けなくなるでしょう。
    ( ;∀;)

    ニュースの情報を信じるならば、彼らはネットで知り合った人たちで、ほとんど初対面の人も多かったとか。
    パーティの体をなしていなかったのでしょう。
    山のパーティは、いざというときの決断を全てリーダーにゆだねます。
    リーダーが「行く」と言ったら行く。
    「戻る」と決めたら、戻る。
    話し合いは不要です。
    なぜそのような専制と独断が許されるかというと、話しあう間に事態が悪化する恐れがあるからでしょう。
    リーダーはパーティの中で最も経験と能力のある人が務めます。
    そして、リーダーは、そのパーティで最も弱い者が誰であるかを把握しています。
    最も弱い者の実力が、そのパーティの実力だから。
    誰か一人でも倒れたら、パーティはそこから先には進めないから。
    遭難したパーティは、発起人はいたようですが、発起人が最も実力があるとも言い切れず、リーダーシップが取れなかったようです。
    どんどん先に行く人たちを止めることができなかったと報道されていました。
    ああ、恐ろしい。
    死者が出なくて、本当に良かったですね。

    さて、奥多摩の眺望を楽しんだ後、橋を渡り切り、そこから狭山公園内に入りました。
    都立狭山公園。
    ここはまだ東京都なんだなあ。
    山道を歩けるよう、トレイルランニング・シューズを履いてきたのですが、公園内に舗装道路も整備されていて、自転車で中に入っていけました。
    ここのソメイヨシノはまだ5分咲き。
    でも、他の桜は満開でした。
    枝垂桜が華やかです。
    ここも、レジャーシートに座ってお花見をしている人が沢山。
    私もベンチの一つに座り、昼ご飯にしました。

    狭山公園のパンフレットをもらって見ると、橋を渡って西武遊園地を左に見ながらもう少し行けば、八国山緑地に行けるようです。
    八国山。
    となりのトトロ』のモデルになった場所ですね。
    尾根道は約2kmの歩きやすい道だとか。
    来年はそこまで足を伸ばそうかな。
    今から20年も前、狭山の自然が急速に失われる中で、残された雑木林をNPOが買い上げて「トトロの森」として残す取り組みが行われていました。
    トトロの森は、1号地、2号地と飛び地で存在していた記憶がありますが、あれはどうなったのでしょう。
    今、この辺りは都立や市立の広大な緑地となっています。
    トトロの森は、守られたのでしょうか。
    そういえば、『となりのトトロ』はまだ繰り返しテレビ放映されているけれど、
    「わすれものを、とどけにきました」
    というオープニングは放映されなくなりました。
    もうみんな、思い出したからでしょうか。
    それとも、思い出すことも、もうできなくなったからでしょうか。

    昼食後は、自転車をいったん置いて、雑木林を散策しました。
    すぐ隣りが駐車場ではありますが、そちら側を見なければ、山を歩いているような錯覚があります。
    歩きやすい、気持ちのよい道でした。

    さて、帰りましょう。14:30。
    一路、多摩湖自転車道を武蔵境へと戻ります。
    帰り道も両側に桜また桜。
    青空に桜。
    スピードはあまり出さず、桜を飽かず眺めました。
    多摩湖自転車道入り口。15:30。
    進行方向のまま、大きな交差点を渡り、直進。
    「浄水場西」の交差点を右折。
    「桜橋」交差点を直進。
    そのままどこまでもまっすぐ行くと、武蔵境駅でした。
    武蔵境駅は、中央線が高架になってからは、自転車を押して通り抜けできるのですね。
    こんなに簡単に武蔵境駅に帰り着いたのは初めてです。
    来年からは、もう迷うこともなさそうです。
    それも、ちょっとつまらないかな。
    (#^^#)

      


  • Posted by セギ at 16:13Comments(0)

    2018年03月19日

    あしがくぼ山の花道と丸山を歩いてきました。2018年3月。


    2018年3月18日(日)、埼玉県横瀬町芦ヶ久保の山を歩いてきました。
    三鷹から、国分寺・東村山・所沢・飯能と乗り換えて西武秩父線芦ヶ久保駅下車。9:13。
    これまで丸山は2回歩いているのですが、いつも冬の季節。
    前回は無人だった駅の改札に駅員さんが立ち、「おはようございます」と挨拶してくださるのも新鮮で、春だ、観光シーズンだ、と心浮き立ちました。
    駅には外トイレがあり、きれいで快適です。
    支度をして出発。9:20。

    駅前広場から階段を下り、押しボタン式信号で国道を横断。
    広い歩道を左に進み、警察署を通り過ぎると、右手に分岐があり、他の道しるべの下に小さく「あしがくぼ山の花道」の道しるべがありました。
    小さく可愛い道しるべにしたがって、緩い坂を登っていきます。
    駅の向こう側に少しずつ姿を現す武甲山の雄姿。
    手前が一段と深く削られて前衛峰のようになり、見る度に武甲山は迫力を増しています。
    舗装道路の途中から道しるべに従い山道へ。
    緩く下っていくと、園地に出ました。
    長い滑り台があります。
    中央は湿地帯で、木道が整備されていました。
    あれ?
    何か白い花が咲いている。
    木道を行ってみると、おや、ミズバショウ?
    それとも、よく似た栽培種でしょうか。
    自生しているものではなく、栽培しているのだとは思うのですが、きれいでした。
    思いがけないものを見たとほくほくして、鉄板の橋を渡り、園地の外周の登山道を行きました。
    木の根の段差や小さな沢など、案外険しい山道です。
    あしがくぼ山の花道は、本当に色々な花が咲くようだから、年を取ったらここが最終目的地でもいいなあと思っているのですが、それにしてはこの山道は険しい。
    ここが歩けるなら、まだ色々な山を歩けそうです。
    おかしいなと思いながら右手を見ると、園地の中にあずまやを発見。
    ・・・園地から楽に登れる遊歩道があるのではないか?
    私が気づかず、険しいほうを選んで歩いているだけ?
    確かに、この辺りは、あの背の低く可愛らしい「あしがくぼ山の花道」の道しるべはないのです。
    でも、私のようにこちらの道を歩いてしまう人が多いのでしょう、道はよく踏まれ、あまり味わいはない新しい道しるべなら立っています。(^-^;
    次回は、園地を突っ切る道を模索してみようと思います。

    山道を登りきると、公衆トイレがあり、再び、山の花道の小さな道しるべを発見。
    その通りに道路を左に歩いていくと、再び登山道が始まりました。
    物凄い段差の木段です。
    ここで再び考えます。
    年を取って山をあまり歩けなくなったら、あしがくぼ山の花道を最終目的地に・・・・。
    いやいや、このよじ登るほどの激しい段差の道が正規のコースでは、無理ですって。
    健康に留意し、丸山に登る途中で山の花道を楽しむことをずっと続けます。
    ヽ(^。^)ノ

    さて、再び道路に出て、山の花道の入り口に到達しました。
    駐車場もあり、ここには車で来ることもできるのです。
    そういう意味でなら年を取ってからでも来ることのできる場所なのですが、駅から徒歩でもっと楽なハイキングコースはないものなのだろうか?
    私が知らないだけで、あるのかもしれないなあ。
    入り口の案内図をスマホで撮影。
    園内には、案内図や道しるべはほとんどありませんでした。

    とはいえ、この案内図、正直よくわからないのです。
    略図ですから方角も道幅も本当の縮尺とは違うのは当然なのですが、描いた人の意図と読み手の感覚とが一致しないのでしょう。
    略地図は何かを強調してわかりやすくしようとしているはずなのですが、その強調されている何かのために、道の交差の仕方が現実と異なっています。
    何を強調したかったのだろう?
    何をわかりやすくしたかったのだろう?
    それがなぜ、こんなにも現実と異なり、わかりにくくなっているのだろう?
    前回は、ぐるぐると園内を2周くらいした記憶があります。
    前回の記憶をたどり、一直線にセツブンソウの咲く場所へ。
    今年は、セツブンソウを目当てに、来る時期を選んできました。
    去年は早く来過ぎて、何にも咲いていなかったのですが、今年は、咲いていましたー。
    ヽ(^。^)ノ
    上の画像がそれです。

    張られたロープの近くで咲く、フォトジェニックな一輪でした。
    セツブンソウは石灰岩を多く含む土地に咲く花です。
    昔、もう20年も前に三峰のセツブンソウ園地で見て以来です。
    可憐な花が斜面のそこかしこに。
    写真を撮るためでしょう、斜面に踏み込んだ足跡もあったので、もっとロープを厳重に張って、踏み込むことができないようにしたほうが良さそうだなとも感じました。

    これからの季節は、カタクリ、イカリソウ、シロバナノエンレイソウ。
    貴重な山の花々の咲く園。
    特にセツブンソウはわかりにくいところに咲くので、秘密の花園の趣がありました。
    来年はまた季節を変えて来ようと思います。

    さて、ここまでは順調だったのですが、山の花道から丸山へはどう行くのかわからなくなってしまいました。
    向こう側の道路には、どう出るんだっけ?
    ここで記憶の錯誤も起こりました。
    山の花道から日向山を経て丸山に行くと思い、いったん尾根に登り、日向山に向かってしまったのです。
    日向山は、最初に丸山を歩いたときに通りました。
    今回とは反対回りのコースを取ったときです。
    小さな山頂。
    昭和後期の民家の二階の物干し場みたいな展望台。
    そこから見える武甲山。
    記憶は強かったのですが、いざ山頂にたどりついてみると、その物干し場が私の予想とは反対側に設置されていて、あ、これは違うと気づきました。
    物干し場が、記憶の通りの位置にあったんです。
    反対回りに歩いているつもりなのに、見た記憶の通りの位置にあり、びっくりして足がすくみました。
    頭がグラッと揺れる感覚でした。
    まずいまずい。

    急な木段を下り直し、山の花道の尾根まで戻ってきました。
    ためしに、あずまやまで下り、右折すると、あっけなく向こう側の道路に出ました。
    ああ、この道だったのかあ。
    良かった。脱出成功です。
    その入り口にも略地図の看板があり、立ち止まって考え込んでる様子の数人のパーティがいました。
    「日向山には、この道で行けますか?」
    略地図を指さして質問されましたが、相変わらず、私にはこの略地図の意図がわかりませんでした。
    その人たちもよくわからない様子です。
    やっぱりわかりませんよね、この略地図。( ;∀;)
    仲間が増えて嬉しい。
    「この道をいくと、すぐにあずまやがありますから、そこを左に曲がって登り坂を尾根まで登って、武甲山を左手に見ながら歩いていくと、日向山です。途中に道しるべもあります」
    略地図はよくわからない。
    でも、もっと大きく地形把握をすれば、山の花道は脱出できます。
    巨大迷路、あしがくぼ山の花道。
    面白いです。
    絶対また来よう。

    さて、道路に出て、道を左にしばらく歩いていくと、三叉路に出ました。
    ここから「県民の森(山道)」との道しるべに従い、登山道に入りました。
    丸山は、県民の森の中にあるのですが、「丸山」という情報が後退し、「県民の森」という情報がプッシュされている傾向があり、初めてこの山を歩く人には結構難解な道しるべになっていると感じます。
    丸山を目指して歩いている人にとっては、道しるべから得られる情報が少ないのです。
    侵食されて深くえぐれた登山道を行きます。
    両側を土に囲まれた中を歩いていきました。
    だんだん植林帯の普通の道になってくると、右手から良い道が合流してきました。
    その道の方向には「芦ヶ久保駅」との道しるべが。
    また知らない道の登場です。
    この山は、本当に何通りも道があるんだなあ。

    さて、そこから、本日一番の急登の始まりでした。
    先に空しか見えないほどの坂道。
    しかし、そこを登りきると、さらなる坂が見えてきます。
    そんな急登が続きます。
    慌てず、一歩一歩登っていきました。
    いったん道路に出ます。
    道路を横切って、さらに急登の山道をいくと、今度は遊歩道に出ました。
    左手にはベンチやテーブルも設置されていました。
    そこから、また山道を行きます。
    急なところは少なくなり、気持ちの良い登山道をいくと、木段を降りて遊歩道へ。
    さきほどの遊歩道からも、同じところに至るのかもしれません。
    そこからは、最後の登りです。
    木段の急登を行くと、やがて、丸山の展望台が見えてきました。
    丸山展望台。12:45。
    セツブンソウを撮ったり眺めたり、日向山へと道を間違えたりで、今回のタイムは何の参考にもなりませんが。(''_'')

    展望台からの眺めは、やはり冬のほうが良かったです。
    春霞で遠くの山々はほとんど見えませんでした。
    でも、両神山の少し左側、前景に阻まれた先に細く白く見えている山頂部は、あれは八ヶ岳。
    それを見ただけで満足のいく、春の眺望でした。

    展望台の下のベンチで昼食。
    隣りのベンチをテーブルにして、5人パーティが昼食を始めました。
    ベンチをテーブルにするので、座るにはレジャーシートを周囲に敷きます。
    遅れて到着した人に、尋ねていました。
    「敷くものある?」
    「引き出物?」
    「・・・引き出物は山に持ってこない。重い」
    料理自慢の方がいらっしゃるようで、タッパをあれこれと開きながら、
    「これは〇〇のワイン煮で、これは、自家製の〇〇で」
    と料理の説明をしています。
    ご馳走だ、羨ましいなあ。
    そこへ別の人が、
    「これは、西友のおにぎりで」
    と冗談を言いました。
    「え?1000円のおにぎり?」
    と、またも聞き違い。
    明るい笑い声がこだまします。
    陽気な春の山頂でした。

    さて、ここからは急な下りなので、トレッキングポールを準備して、出発。
    来た道とは反対側の登山道を歩いていくと、すぐに分岐です。
    白石峠への道と別れ、道はほぼ直角に右折します。
    急な下りを行くと、登って来た山姿ではない人に尋ねられました。
    「この道は下っていくと、どこに行くんですか?」
    ・・・え?
    だって、あなたは、この道を来たんでしょう?
    謎の質問です。
    「この道は、いったん道路の大野峠というところに出て」
    「はい」
    「それから、もっと下っていくと、芦ヶ久保駅に行けます」
    「ああ、芦ヶ久保駅に行けるんですか」
    「はい」

    道はいったん緩くなり、展望地へ。
    ここはパラグライダーの出発地点。
    堂平山の天文台がよく見えました。
    さらに急な下り。
    木段に土嚢が入って歩きやすくなっていました。
    とっとこ下っていくと、道路に出て、大野峠に車が1台ありました。
    ああ、さきほどの人の車かな?
    それであの質問だったのでしょうか。

    道路を横切って、さらに急な下りを行きます。
    植林帯の中を谷底に降りていく、深い深い下り道です。
    最初に丸山に登ったときは反対回りに歩き、この道を登ってきたので自信を持って下れますが、この山を最初に歩いて、この谷底に降りていくのは勇気が要るかもしれません。
    大野峠付近を含め、その勇気を支えてくれるだけの道しるべがないんですよね。
    取り返しのつかない谷底に降りていく感があります。
    かなり深く降りてからようやく「赤谷・芦ヶ久保」の道しるべが登山道に落ちているのを見て、少し安心。
    地図をちゃんと読んで自力で判断する力が必要だなあ。
    いや、それは山を歩くのなら普通に必要な力なんですか・・・。

    谷底で小さな沢を2つ越え、地滑りで登山道が狭くなっている箇所を越えます。
    木橋を渡るとようやく道幅は広くなり、安心して歩けるようになってきました。
    道には細長く掘った跡が目立ちました。
    山芋かな?
    人が掘った跡かな。
    動物が掘った跡かな?

    赤谷。14:30。
    ここから舗装道路です。
    道なりに下っていくと国道に出て、右へ。
    進行方向右手に広い歩道が整備されていますので、交通量は多いけれど安心して歩いていける道です。
    足元の花が目をなごませてくれました。
    駅前の信号を渡り、階段を登って、芦ヶ久保駅。14:55。
    電車は行ったばかりでした。
    でも、ホームに上がって身支度など整えている間に時間はすぐに過ぎて、15:17発の電車で、帰途につきました。


      


  • Posted by セギ at 13:32Comments(0)

    2018年03月12日

    木下沢林道から景信山を歩きました。2018年3月。


    2018年3月11日(日)、今週も奥高尾を歩きました。
    そろそろ春の花を探す山歩きをしたいのですが、今年の冬は寒かったですし積雪もあったので、春を告げる早春の花は来週が見頃と予想されます。
    今年こそ、セツブンソウを見たい。
    そういうわけで来週の予定は早々に決まったのですが、では今週はどうしましょう?
    こんなときは歩き慣れた奥高尾。
    コースを変えればまた楽しいのが奥高尾です。

    JR高尾駅北口に降り立ち、小仏行きのバス停へ。
    バス停の行列は一度折れ曲がり、道路にまであふれていました。
    バスは3台同時発車。
    途中、車窓からは梅まつりの提灯やテント、のぼりが見られました。
    それぞれの梅郷で梅まつりが開催されています。
    梅は五分咲きから七分咲きくらいでしょうか?
    満開にはあと数日かな?

    日影下車。8:45。
    バスの進行方向のまま、まずは道路を行きます。
    日影沢林道の登山口を通過し、そのまま道なりに直進します。
    中央線の高架下をくぐり、道しるべの通りに右折。
    坂道を登っていくと、線路を見下ろせるポイントにカメラの行列ができていました。
    撮りテツの皆さんです。
    私の前を行く登山者が撮りテツさんの1人に話しかけていました。
    あと5分ほどで臨時列車が通るとのこと。
    ほほお。
    撮りテツさんたち同士でのマナーがよくわからないので、少し心惹かれたけれど通過しました。

    さて、木下沢林道起点。
    木下沢は、現地ではこのように表記されていますが、地図上では「小下沢」と表記されています。
    例によって、地図を作る際に聴き取りに失敗したのでしょうか。
    ここも梅郷があり、五分咲き。
    空が曇っていたので、写真を撮っても暗く、梅が上手く写りませんでした。

    山支度を整え、木下沢林道を行きます。
    歩きにくいというほどではないものの、地面は濡れていました。
    数日前の大雨のせいでしょう。
    ここは、奥高尾主脈と北高尾山稜に挟まれた谷底なので、まだ春は遠いようです。

    旧キャンプ場。9:25。
    それまでよりも広い空間で、ここがそうだと勘でわかるのですが、キャンプ場の面影はありません。
    「景信山」と記された、見落としそうな道しるべが一応立っています。
    沢を木橋で渡り、左に細い沢を見ながら、登山道を登っていきます。
    この辺りは、大雪があると雪崩れや地滑りで地形が少し変わってしまいます。
    以前来たときとは、やはり少し印象が違うなあと感じながら、急登を進みました。
    今日は特に沢が増水しているようで、登山道が沢になっている箇所もありました。
    水に濡れずに足を置く場は一応ありました。
    一本調子の登りだったところが、途中から九十九折の登りに変わっていきます。
    もともとそんなに広い道ではないですが、地滑りでさらに細くなっている箇所もあり、慎重に歩いていきました。

    予想外の方向から男の人が突然ズザザッと滑るように降りてきて、びっくり。
    「あ、こっちが道ですか?」
    「・・・はい」
    作業道も派生しているので、そちらのほうに迷い込んでしまった人のようです。
    早めに気づいて軌道修正できて良かったですね。
    道が別れたら、より踏まれているほうが正規の登山道ですが、作業道もそれなりの説得力で登山道らしく見えるのです。
    男性は後ろを振り返りました。
    道の奥から、パリッとした登山姿の女性が、ダブルストックで頼りなげに歩いてきました。
    大丈夫かな?
    この道は、この先、ちょっと厄介な箇所があるのです。

    ジクザグに登っていくと、道はだんだん細くなり、斜面に向かって傾いてきました。
    やがて極端に道が細くなり、ほとんど岩と木の根だけになっている箇所が現れました。
    すれ違いは不可能なので、下山する人がその先で待ってくれていました。
    待たせているのは申し訳ないけれど、ここは慎重に。
    手で岩をつかみ、足場をしっかり選んでいけば大丈夫です。
    待っていてくれた人にお礼を言って、道は右に急カーブ。
    その先も、もう1か所、岩だけになっている細いところがあり、そこも慎重に通過。
    それを越えれば、あとは特に問題ありません。
    道はさらに湾曲し、通過した箇所を見渡せるのですが、後続の人たちが現れません。
    あのややこしいところで、しかも人とすれ違わねばならないことになっているのだろうか。
    そんなに難しいわけではないのだけれど、そんなに易しいわけでもない。
    微妙な難度の登山道です。

    ふいに、くしゃみが5連発。
    私は軽い花粉症なのかもしれませんが、花粉よりも寒暖差やハウスダストのほうが堪えるので、結局、単なる鼻炎なのだと思います。
    くしゃみをしながら植林帯の坂道を登っていきました。

    小仏からの東尾根登山道と合流し、道はさらに急になります。
    道は複線化していて、うっかりすると最後の分岐で景信山を迂回する道に入ってしまいますので、注意が必要です。
    以前と異なり、「景信山」を示す小さい白い道しるべが立っていました。
    平らな道ではなく、急な登りの右の道が、景信山への道です。

    急登が木段に変わると、もう山頂は近いです。
    まずは左手にトイレ。
    さらに木段を登っていくと、景信山山頂。10:40。
    春霞で、高層ビルの気配すら見えませんでした。
    空がモヤモヤしています。

    少し休んで、城山に向かいました。
    ここは先週も歩いた道。
    山頂直下の急坂をたったか下り、その先の急坂もとことこ下って、小仏峠から登り返します。
    相模湖の見えるベンチで昼食を取りました。
    相模湖は、茶色に濁っていました。
    これも大雨の影響でしょう。
    こんな色の相模湖を初めて見るなあと眺めながらおにぎりを頬張っていると、風向きがふいに変わり、その瞬間、目の前の数本の木からボフッと黄色い埃のようなものが噴き出されました。
    花粉だ!(''Д'')
    学校のグラウンドの土埃が舞ったような濃さで花粉が迫ってきました。
    押し寄せる黄色い埃をタオルで防御。
    ここのベンチは、今の時期は相模湖以上に凄い光景が見られるのですね。
    相模湖が茶色いのも、花粉が表面に浮いているせいじゃないの?
    と言いがかりをつけたくなるほどの花粉でした。

    さて出発。
    しばらく平坦な道が続きますが、その先は、分岐。
    左のまき道は、日影沢林道と合流する道で、小仏城山は迂回します。
    右の木段、その先の木の根の作る段差の道を行きました。
    段差を登りきると、城山の電波塔が見えてきます。
    すぐに小仏城山。11:45。
    本日も、みそ仕立てのなめこ汁のほうの茶店はお休み。
    しょうゆ仕立てのなめこ汁のほうの茶店、城山茶屋は営業中でした。
    茶店前のお花畑はクロッカスが満開。
    黄色いスイセンもきれいに咲いていました。
    ここは梅も何種類も植えてあり、春爛漫の頃に歩くととても華やかな場所です。
    4月中旬が見頃になるでしょうか。

    ここからよく整備されたウッドデッキと木段をどんどん降りていきました。
    丹沢も霞んで見えないほど眺望のない日なので、今日は一丁平の展望地も紅葉台もパスし、まき道を行きました。
    高尾山下。12:30。
    先週よりも観光客が多いのは、時間帯が違うせいもあるかなあ。

    トイレ前の分岐から6号路に入ります。
    まずはベンチでひと息いれて、そこから木段をどんどん下っていきました。
    木段からゆるい坂道へと道は続き、そこから大きく左に曲がって、まずは飛び石。
    水量はいつもより多いですが、ここの飛び石は背が高いので、問題なく通過できました。
    6号路琵琶滝コースは、崩落事故によりしばらく通行禁止になっていましたが、どこが崩落したのでしょう。
    きょろきょろ見回しながら歩いていきましたが、結局、わかりませんでした。
    歩きやすい道をどんどん下り、高尾山口。13:50。
    早い下山となりました。
    来週は、セツブンソウを見たい。
    と期待していると雨が降ったりするのが心配ですが。

    ところで大量の花粉を吸って、さすがに昨夜は、顔がヒリヒリし、目は痒く、鼻はバカみたいになりました。
    しかし、1夜明けた今日はいつもの軽い鼻炎モードに戻っていますので、やはり私は花粉症ではなさそうです。

      


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    2018年03月05日

    陣馬山一ノ尾根を歩きました。2018年3月。


    2018年3月4日(日)、陣馬山一ノ尾根から奥高尾を縦走しました。
    三鷹から高尾で中央線に乗り換えて、藤野駅下車。
    改札を抜けると右手にトイレがあります。
    改札前にはベンチもあり、山支度を整えて出発。9:10。
    まずは高尾方向に戻るように歩きだします。
    ほどなく踏切があり、それを渡ると、トンネルです。
    トンネル内には歩道がありますが、車が通るときにトンネル内に轟音が轟くのが結構怖いです。
    それでも、トンネル内は乾いているし凍結もしていなかったので無事に通過しました。
    トンネルを抜け、さらにてくてくと舗装道路を歩いていきます。
    藤野駅から和田行きのバスも出ていますが、歩いても駅から25分ほどで陣馬山登山口バス停に着きました。9:35。
    バス停の少し先、道しるべに従い右折。
    山支度を道路でするのは通行の邪魔になるので、ここの空き地で行ってくださいという掲示がありました。
    1年半前に来たときは、なかった掲示です。
    一ノ尾根、来る度人気が上がっているのを感じます。
    歩く人が多くなったので、こういう注意事項も掲示されるようになったのでしょう。

    すぐ先に次の道しるべがあり、「一ノ尾根」と示されている通りに左の道を選びます。
    ここから舗装された急坂が続きました。
    朝から暖かく、もうじんわり汗がにじみます。
    道なりにどんどん登っていきます。
    基本は直進ですが、直進すると舗装が尽きてしまうところで、舗装の通りに右へ。
    登山口の道しるべが見えてきました。9:50。

    一ノ尾根の登山道は整備された広い道です。
    日差しがよく通って明るく暖かい登山道でした。
    急なところもありますが、その先はまた平坦な道なので、そんなに苦しい思いをせずに歩いていけます。
    ほんの1週間前まで、登山道は凍結箇所が残り、軽アイゼン必携との情報でした。
    しかし、この1週間でめっきり春めいてきて、気温20度を越えた日もありましたから、さすがにもうアイゼンは不要と思い、持ってきませんでした。
    でも、一応心配だから、トレッキングポールは2本携行。
    一ノ尾根の道は穏やかで、そのポールもザックに差したまま、のんびり歩いていきました。
    要所要所にベンチがあり、見つける度に一応座って水分補給しました。
    むしろ、暑さ対策をしないといけない陽気でした。

    空が広くなってきて、最後の木段道。
    上の写真は、木段の途中で振り返って撮影したものです。
    生藤山が大きく見えます。
    早春の山の色。
    もうすぐ一斉に緑に変わりますね。

    陣馬山山頂。11:15。
    芝生にレジャーシートを敷いて座り、霞む富士山をのんびり眺めました。
    目を右に転じると、生藤山。
    その奥に、三頭山、雲取山、大岳山。
    陣馬山の山頂は広く、白馬のモニュメント付近が標高的には一番高いですが、この芝生のあたりが私は好きです。
    斜面を下ったところにぽつんと木が1本。
    黄色い花をつけていました。
    ええと、あの木は、何という木でしたっけ?
    アブラチャン?
    ダンコウバイ?

    風もそんなに冷たくなく、日差しはぽっかぽかです。
    昼寝をしている人が何人もいました。
    私も、のんびりお昼を食べ、コーヒーを飲み、薄れていく富士山を眺めました。

    トイレは、凍結防止のため冬期用の1か所のみ使用可能でした。
    でももう、それも解除されるでしょう。
    北斜面に雪は少し残っていますが、登山道に凍結箇所はありませんでした。
    出発。11:55。
    ちょっと長居し過ぎました。
    陣馬山は快適過ぎていけません。

    さて、白馬のモニュメントまで登り、そこからいつもの道を高尾山まで縦走します。
    最初の階段道は日当たりが良いのでもう泥も乾いていましたが、その先は陣馬山おなじみのドロドロ道でした。
    安全のため、ここでトレッキングポールを出し、なるべく登山道の端の乾いているところを歩いていきました。
    陣馬山から離れるとドロドロ箇所もほとんどなくなり、道は広く快適です。

    伐採地。
    陽当たりが良すぎて暑いくらいでした。
    相模湖方面の樹木がまた少し伐採されて減ったような。
    樹間から向こうの風景が透けて見えました。
    そのうち全部伐採して、展望地にするのでしょうか。
    ここはいつ歩いても暑く埃っぽくて、周りの樹木がいかに涼しい空気を保ってくれているのかを改めて感じる道です。

    まき道まき道と選んで、最後のひと登りだけは頑張って景信山。13:45。
    茶店は営業中でした。
    もう富士山は見えず、丹沢も青い影となっていました。

    登山道の整備も進み、ポールも使っているので、景信山からの急坂も楽々と下れました。
    小仏峠からは登り返し。
    階段道の急坂を登って、相模湖の見渡せるベンチでまた少し休憩しました。
    ここの植林こそ、ほんの数本伐採すれば相模湖と富士山の眺望が随分良くなるでしょう。
    でも、木を伐り過ぎると地滑りの危険もあるし、ムササビもつかまりどころがなくなるしなあ。
    あまり人が手を加え過ぎてはいけない、とぼんやり考えつつ、さて出発。

    木段、そして木の根の作る段差の急坂を登りきると、小仏城山。14:45。
    珍しくここの茶店はお休みでした。
    時間も遅いので、人もまばらです。
    ここからはよく整備された木段の下りです。
    この木段が整備される前は、この時期の奥高尾は泥んこ道ばかりで歩きにくく、藁など敷いてあっても焼け石に水で、関東ローム層、手ごわいなあと感じたものでしたっけ。

    高尾山下。15:25。
    山頂への石段は上らず、まき道から1号路へ。
    観光客がそれなりに増えてきましたが、それも歩くのに不都合なほどではなく、すいすいと降りていけました。
    「3号路・6号路、凍結のため転倒事故多発」との掲示が。
    それもこの陽気でそろそろ大丈夫でしょうか?
    リフトは16:00まで。
    茶店も閉店し、片付けが始まっています。
    来週の日曜日は高尾の火渡り祭り。
    ポスターが掲示されていました。
    来週の高尾は大賑わいとなりそうです。

    1号路を歩いて下り、高尾山口。16:35。
    駅への道を急ぎました。

      


  • Posted by セギ at 12:06Comments(0)

    2018年02月19日

    伊予ヶ岳と富山を歩いてきました。2018年2月。


    2018年2月18日(日)、千葉県の山、伊予ヶ岳と富山を歩いてきました。

    今年は、大学受験生3人、高校受験生3人、中学受験生1人の合計7人の受験生が在籍し、未曾有の忙しさでした。
    今週の都立高校入試を前に、全ての受験生が卒業します。
    うちの塾は、受験の際にいったん全員が卒業し、その後、新生活が落ち着いて再び通塾を希望される人はまた通い始めるシステムをとっています。
    一挙に7人が卒業するこの春、入試の結果はまだ出揃っていないけれど、とりあえず自分への慰労会を行おう。
    というわけで、今回は、春の房総、楽ちん山歩きです。

    新宿7:50発の特急新宿さざなみ1号・館山行きに乗車。
    新宿始発ですので、自由席でも楽に座ることができました。
    この電車一本で、目的の岩井駅に着きます。
    電車はスカイツリーと別れを告げ、東京から千葉へ。
    五井駅の先で車窓から富士山が見え始めました。
    まだ海は見えないのですが、風景から海が近いことは感じられます。
    そして、浜金谷駅の手前でついに東京湾が見え始め、その向こうに富士山。
    千葉で見る富士山もまた良いものですね。
    意外に大きく見えます。

    岩井駅。9:51。
    改札を抜けるとすぐ、駅前に黄色い小型バスが停まっていました。
    これが「トミー号」。
    どこで下りても200円のコミュニティバスです。
    休日には、このバスが伊予ヶ岳の登山口「天神郷」に停車してくれます。
    「伊予ヶ岳に行くのはこのバスですか」
    そう尋ねて乗車したのが良かったです。
    「次は〇〇です」
    という放送もアナウンスも全くなかったのですが、バスは天神郷ですっと停車。
    「伊予ヶ岳でしたね?こちらです」
    と運転手さんが教えてくれました。

    天神郷。10:26。
    そこは平群天神社(へぐりてんじんじゃ)の前でした。
    ガイドブックの通り、バス停から大鳥居をくぐり、まずは神社で安全登山を祈りました。
    神社の左に舗装された細い道があり、それが登山道の始まりです。
    最初の道しるべまでが遠いので、この道で良かったのかなと思うのですが、1本道しるべが現われると、その後は道しるべが随所に立っていました。
    道は半舗装から、やがて山道に変わります。
    よく整備されたハイキング道でした。
    この季節なのに、山は緑。
    照葉樹に覆われ、樹木の下にはシダ類が繁茂しています。
    空は快晴。
    風もなく、暖かい。
    気持ち良く展望台へ。11:00。
    あずまやもありますが、木段を少し上がった先は見晴らしのよい展望台でベンチとテーブルが置かれてありました。
    ひと息ついて、さて、伊予ヶ岳の山頂を目指します。
    「ハイキング道はここまで。この先、非常に危険です」
    といった掲示がありました。
    鎖場の始まりです。
    鎖場といっても、かかっているのは太いロープでした。
    道はジグザグに曲がりながら山頂に続いているのですが、そのジグザグが全て鎖場でした。
    ホールド・足場は豊富ですが、なかなかの傾斜です。
    ジグが鎖場。
    ザグも鎖場。
    次のジグも鎖場。
    次のザグも鎖場。
    その連続で、ついに頂上まで鎖場は続いていました。(+_+)
    今日は、慰労ハイキングだったんだけどなー。
    伊予ヶ岳って、こんなに険しかったかなー。
    山頂までの10分間、ずっと鎖場でした。

    帰って自分の登山記録を読み返したところ、伊予ヶ岳に前回登ったのは2004年。
    そのときの感想は「山頂付近は岩場。そんなに難しいところではなかったが、もたついた」
    とありました。
    もたついてるんじゃん、自分!
    だったら素直に「難しかった」と書きなさい。(^-^;

    ともかく、山頂。11:10。
    突端は鎖で覆われ、独りだけが立つことができます。
    順番を待って、突端へ。
    群青色の東京湾。
    その向こうに富士山と伊豆の山々。
    間近に、これから行く富山(とみさん)。
    晴れ晴れとした眺望でした。

    さて、この山頂は南峰です。
    伊予ヶ岳は双耳峰。
    一応北峰も往復してきました。
    途中の見晴らしの良い場所、そして北峰の山頂から、南峰の突端の様子がよく見えます。

    往復して再び南峰。11:30。
    下山は同じ鎖場を下る以外に道がありません。
    下りようとすると、小学生くらいの女の子が、がんがん近づいてくるので道を譲りました。
    活発な子のようで、こういう子に煽られながら鎖場を降りるのは厄介です。
    後から来た、その子のお父さんと妹さんにも道を譲りました。
    この妹。
    活発なお姉さんと多分1歳違いくらいの小学生で、もしかしたら双子かもしれないですが、こちらは大変臆病な様子でした。
    鎖場手前の坂を立って降りられず、お尻をついてズルズルと下山。
    お父さんがフォローしますが、鎖場ではロープにしがみつき、なかなか足を次の場所に移せません。
    その間も、活発な姉は、ガンガン先に行ってしまいます。
    これから登るために途中で待機していた人が、お父さんに、
    「あの子、前向きに降りて、1回転して落ちましたよ。下にいた人が受け止めてくれたけど。怪我していないか後で見てあげて」
    と話しかけていましたが、お父さんは、
    「あ、そうですか」
    のみ。
    あれ?
    ありがとうもすみませんもないのですね。
    私も、女の子に、
    「落ち着いて。ゆっくりで大丈夫だよー」
    と声をかけたのですが、返事はなかったです。
    止めても先に行ってしまう子と、なかなか降りられない子と、2人を1度に見るので、お父さんもパニックを起こしていたのかもしれません。
    そんなわけで、鎖場、大渋滞発生。(^-^;
    渋滞に業を煮やした人が、ロープを使わずに降りてきたりしますが、渋滞の発生源が小学生の女の子だとわかると、文句も言えず、そこで棒立ちです。
    その子を脅かすことになりそうで、ロープを使わずに抜き去ることもできません。
    結局、鎖場の下りに30分かかってしまいました。
    とはいえ、その間、ホールドの様子やロープの様子などをよく観察できたので、落ち着いて下ることができたから、私としてはまあ良かったと思います。
    あのとき、あの活発な女の子に道を譲らなかったら、1回転した子が私のところに落ちてきたかもしれないので、むしろ、私は運が良かったのでしょう。

    そんなわけで、展望台まで戻ってきました。12:00。
    来た道をさらに少し戻ると、分岐の道しるべがあり、その通りに「富山」を目指します。
    落ち葉が少し積もっていて柔らかく、今までの道よりも歩く人は少ないのかもしれませんが、やはりよく整備されているハイキング道でした。
    道しるべの通りにどんどん降りていくと、再び舗装された道に。
    さらに下りていくと、県道89号に突き当たりました。
    この道は、どっちに曲がるのかな?
    感覚的には右のようなのですが、ここ、左でした。
    道路の向かい側に道しるべがありました。
    ちょっと見えにくいのが難点です。

    そこから100メートルでV字に戻るように右の登り坂へ。
    坂道を登っていくと、平らな農道に出ました。
    舗装はされていますが、車はほとんど通りません。
    前方に目指す富山。
    振り返れば、下りてきた伊予ヶ岳の岩峰。
    足許には水仙、タンポポ、オオイヌノフグリ。
    春の里道は、長さを感じませんでした。

    再び車道に突き当たります。
    ここもよく周囲を確かめると、道路の向かい側に道しるべがありました。
    その通りに左折し、10m先をV字に右へ。
    その坂道が、富山への登山道の始まりでした。
    富山への登山道は山頂近くまで舗装されています。
    車も上がれる広い登山道でした。
    分岐のあずまや。13:20。
    ここで道は南峰と北峰に分かれます。

    2004年に来たとき、南峰は荒れていて眺望もなくがっかりした記憶があったので、まずはがっかりな南峰を片付けましょう。
    舗装はそこで終わり、土の道はクッションが効いて歩きやすかったのですが、そこかしこに「スズメバチ注意」の看板がありました。
    今は冬だからいいですが、この道、夏から秋に行くべきではなさそうです。
    そして最後の石段を登ってたどりついた南峰の地蔵堂は、移転は終わっているのか廃屋になっていました。
    それでも一応手を合わせ、その先に続く踏み跡をたどると狭い山頂です。
    展望台があるのですが、育った樹木が眺望を塞ぎ、ここも廃墟の様相でした。

    来た道を戻ります。
    観光地によくある「愛の鐘」を一応カンと鳴らし、あずまやに戻りました。
    さて、北峰。
    木材に似せた人工物で土止めされた階段道が山頂まで続いていました。
    山頂は、階段の右手。
    山頂標識と三角点があるだけで、狭く、眺望も良くありません。
    しかし、山頂の左手に、平らな園地が整備されていました。
    展望台も設置されています。
    そこに登ると、素晴らしい眺望が広がりました。
    うねる房総の山々。
    その向こうに青く輝く東京湾。

    園地には、大きな石碑がありました。
    皇太子様ご夫妻の登山記念碑でした。
    平成11年とのこと。
    ああ、だから「愛の鐘」もあったのかなあ。
    園地にはベンチやテーブルも並んでいました。
    その1つに座って遅い昼食。13:40。

    さて、下山。
    まずはあずまやに戻ります。
    そこから南峰へ少し行くと分岐があり、「伏姫籠窟」の道しるべに従って山道を進んでいきました。
    道はすぐに木段に変わり、段差の大きい木段が延々と続きます。
    木段の下りは疲れるけれど、これが整備される前は急坂が延々と続いたのでしょうから、それを思えば有難い。
    どんどん下っていくと、舗装された道に出ました。
    舗装された下り道をさらに進みます。
    基本は道なりに直進ですが、わかりにくいところには道しるべがありました。

    伏姫籠窟。14:35。
    立派な門構えです。
    門前にはトイレ。
    観光名所ですが、入場無料です。

    さて、伏姫とは誰か?
    滝沢馬琴『南総里見八犬伝』のヒロインです。
    私の世代ですと、NHKが放送した人形劇『新八犬伝』を覚えている方が多いと思います。
    月曜から金曜まで、毎日15分放送されていた人形劇です。
    人形製作は辻村ジュサブロー。
    ちょっと怖いくらいに精巧で豪華な人形でした。
    進行は坂本九さん。
    黒子の服を着て、ときどき顔も出しましたね。
    夕方6時台の放送で視聴率は20%を越えていたそうですから、いかに人気があったかがわかります。
    私もほぼ毎日見ていました。

    ここで『南総里見八犬伝』のあらすじを。
    時は室町時代後期。
    安房の里見義実は、滝田城主を討った逆臣の妻の助命を一度は約束しながら、家臣に諫められ、言を翻す。
    逆臣の妻、玉梓は「里見の子孫を畜生道に落とす」と呪詛の言葉を残し斬首された。
    時は下り、里見領の飢饉に乗じて隣国が攻め寄せる。
    落城を前に、里見義実は飼い犬の八房に、敵景連の首を取ってきたら娘の伏姫を与えると戯言を口にする。
    八房は約束通り首を取って戻り、伏姫を背に乗せて富山へ消えた。
    富山で伏姫は読経の日々を過ごし、八房が負っていた呪詛は消えたが、伏姫奪還のため富山に入った里見義実と家臣金碗大輔の前で伏姫は割腹する。
    その傷口は白い光を放ち、伏姫の数珠は空中高く飛んだ。
    「仁義礼智忠信孝悌」の仁義八行の文字が記された八つの大玉は、光りながら八方に飛散。
    金碗大輔は責任を感じ自決を試みたが、義実に諫められ、僧侶となり関八州に散った八つの玉を探す旅に出る。

    時は下り。
    仁義八行の玉を持って生まれついた八人の若者たちは、数奇な運命にもてあそばれながら、一人また一人と出会い、互いが義兄弟であることを知っていく。
    物語は関八州を離れ、甲斐へ、越後へ、京都へと広がっていく。
    その頃、関東管領扇谷定正は里見討伐を画策していた。
    里見家存亡の危機に、八犬士が集結。
    ここに物語はクライマックスを迎える・・・・・。


    滝沢馬琴のこの壮大な物語は『ドラゴンボール』を始め、今も多くの小説・マンガ・ゲームに影響を与えています。
    物語の枠組みの大きさ。
    いくらでも展開を広げられる豊富な登場人物。
    因縁の奇譚の面白さ。
    わくわくが止まりません。

    それにしても、『南総里見八犬伝』はフィクションなのですが、何で伏姫が籠った洞窟が実在するのでしょう。
    洞窟が先か、物語が先か。
    誰が何の目的でこの洞窟を掘ったのか。
    虚構と現実を楽々と越えていくこの洞窟の意味するものは何なのか。
    門を抜け、木段を登り、解説板を熟読し、洞窟をつくづくと眺め、中を覗き込み、なかなか立ち去れませんでした。
    物語の聖地巡礼なんてやったことがなかったけれど、やる人の気持ちが少しわかりました。
    ヽ(^。^)ノ

    さて、伏姫籠窟からは、先ほどまでの進行方向そのまま、舗装された道を下っていきました。
    富山中学校の前の三叉路を左折。
    道は国道285号線に突き当たりました。
    そこを右へ。
    あとは、ひたすら直進です。
    内房線の踏切を越えてすぐ、細い道を右に入ると、ほどなく岩井駅でした。15:30。
    駅の少し手前に、伏姫と八房の銅像がありました。
    八房がちょっと小さいかなあ。
    神犬八房は、もっと巨大なほうがいいなあ。
    でも、室町時代の日本にそんな大型犬がいるわけがないので、まあこれで良いのかな。
    観光シーズンではないので、駅前の店は全部お休みでした。
    ビールを買う場所もありません。
    ソフトドリンクの自販機ならありました。
    早めにホームに上がり、ベンチに座ってのんびり過ごしました。
    特急新宿さざなみ4号。16:14発。
    帰りも座れました。
    だんだんと陽が暮れて、車窓から大きな夕陽が見えました。
    新宿着。18:07。
    速いなあ。
    房総、近いなあ。

    特急だもの。
    ヽ(^。^)ノ

      


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