たまりば

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2019年11月18日

奥多摩 浅間尾根を歩きました。2019年11月。


2019年11月17日(日)、奥多摩の浅間尾根を歩きました。
ホリデー快速あきがわ3号で終点武蔵五日市駅下車。
駅前から数馬行きのバスに乗りました。
バスは3台同時発車。9:00。

本宿役場前バス停下車。9:20。
降りたのは私1人でした。
バス停近くの三叉路で信号を渡り、バスとは反対方向に歩きだします。

払沢の滝入口。9:35。
台風19号による土砂崩れで、払沢の滝への遊歩道は現在通行不可。
駐車場への車道を登っていきながら、外から紅葉を楽しみました。
人であふれる日も、誰もいない日も、払沢の紅葉は変わらず朝日に赤く輝いていました。

駐車場でトイレを借りて、舗装道路をさらにしばらく行くと、左手に登山口が見えてきました。
道しるべに「通行注意」の掲示が。
黒マジックで何か書かれています。
この字が、読みづらい。
なぐり書きなのです。
最初がサンズイであることは、どうにかわかります。
うーん、「深追い注意」かな?
そうだなあ。
ネットに上がっていた登山記録によれば登山道が一部崩落しているらしいから、これは本当に危険だなと思ったら、深追いせずに戻ろう。
バス停まで戻って、バスで数馬の湯に行って1日のんびりするのだって楽しい休日だから。
そんなことを思いながら、登山道に入っていきました。

登山道は浅間林道をときどきショートカットしながら登っていきます。
本当に民家の脇、布団を干している隣りも歩いていきます。
申し訳ない。
高度が上がり、隣りの尾根の紅葉が見えてきました。
例年と比べると、赤も黄色も少しくすんでいるかもしれません。
これも台風の影響でしょうか。
写真に撮ったら、そんなにきれいには見えないかなあ。

峠の茶屋。10:40。
手打ちうどんで有名だったこの茶屋は、何年か前にご主人が亡くなって閉店しましたが、店は無傷のようです。
何となくほっとします。
ベンチからの見晴らしも良好でした。

道しるべに、また「通行注意」の掲示が下がっていました。
「沢沿い注意。登山道崩落」
・・・あ!
深追い注意ではなく、沢沿い注意だったんだ。
なるほど。
謎が解けたところで、緩い下り道をしばらく歩いていくと、そば処の垣根が見えてきました。
そば処「みちこ」は1年前に休業しました。
休業直前に「ポツンと一軒家」というテレビ番組の取材を受けたこともあって、休業間際は開店と同時に本日の受付終了となるほどの大盛況・大混雑だったと聞いています。
台風で屋根が壊れたりしていなければよいがと覗き込むようにして歩いていくと、あれ、人の気配があります。
煙も上がっています。
垣根の入り口には、メニューと「準備中」の掲示。
店名が「瀬戸沢」に変わっています。
メニューにはそばがきやお汁粉の他に、天ぷら付きの蕎麦なども書かれていました。
建物を借りて、別の人が営業しているのかな?
それとも、本人かな?
親戚かな?
他人かな?
など、余計な詮索をしながら前を通り過ぎました。

さて、そこから問題の「沢沿い」です。
一時は沢が登山道を呑み込んで、流出させてしまったようなのです。
大きな石がごろごろしているのは前からだったかな。
ここは崩落したところに土をもって修復したのだろうと感じる箇所もありました。
以前よりは少し歩きにくいですが、特に危険ということはありませんでした。

ジクザグに登っていき、尾根から一段下がったほぼ水平な登山道に入りました。
ここのほうが異変を感じました。
何だか登山道が狭いのです。
浅間尾根といえば、程よい道のりと歩きやすい登山道でハイカーから愛されるコース。
登山道はこんなに細くなかったと思うのです。
台風の大雨で、崖側の土が削られたのか?
斜面から土が崩れてきて登山道を狭めているのか?
その両方なのかもしれません。
あるいは、登山道の崖側にたまっていた土や枯葉が路肩の役割をしていたのが、風雨に流されてしまったのが原因かもしれません。
道幅はそんなに変わっていないけれど、崖側の露出感が強くなり、歩いていて以前よりも何となく緊張するということかも。

登山道としては奥多摩ではこのくらいの細さは普通。
怖くて歩けない、というほどでもないのです。
でも、こういう道はあまり好きじゃないな、早く尾根に出たいなあと思いながら歩いていくと、道幅はたまに広くなりました。
そうそう。
浅間尾根はこの雰囲気。
と思っていると、また狭くなります。
その繰り返しで、分岐に着きました。
まっすぐ行くと、そのまま浅間嶺休憩所。
左に曲がり、尾根を登っていくと、浅間嶺の展望地。
勿論、左へ。

前回歩いたときも秋で、落ち葉が積もってどこが登山道がわからず、道に迷ってしまったのですが、今回は道は明瞭でした。
台風で登山道以外の場所は枯れ枝や倒木が多いので、逆に登山道が明瞭なのです。
前回はどこを間違えたのだろうとあれこれ考えて歩いているうち、ほどなく尾根に乗りました。
広い尾根です。
ああ、歩きやすい。
山が黄色に染まり、きれいな尾根道が続いていました。

浅間嶺展望地。11:55。
御前山と大岳山がくっきりと見えます。
あれ?
のぞき穴から山座同定ができる杭がなくなっています。
台風で倒れたのかなあ。
反対側は、雪化粧した富士山が見えました。

ベンチで昼食を取り、さて、再び出発。
浅間嶺の付近は、尾根道とまき道があります。
まき道が細くなっていると嫌なので、尾根道をとりました。
登り下りはあるけれど、尾根道は変わらず歩きやすい道でした。
かなり歩いて、まき道と合流。
その先、また道は2つに分かれました。
右の道は以前から露出感の強かった伐採地の細いまき道で、あれよりさらに細くなっていると嫌なので、左の尾根道を選びました。
尾根道はやがて斜面の中腹に無理に作られたちょっと歩きにくい踏み跡になりました。
失敗したかな。
でも、細い崖道が苦手な私には、こちらのほうがまだましだったと思います。
やがて、踏み跡の先はロープで侵入禁止になり、まき道に合流しました。

人里峠。12:45。
しばらく行くと、数年前に岩盤崩落により付け替えられた細い道に入りました。
付け替えられた当初は歩きにくかったけれど、今は踏み固められています。
木段なども整備されているので、このあたりはむしろ歩きやすく感じました。
それよりも、やはり全般的に登山道が細く、露出感が強いと感じます。
台風の威力はすさまじいです。

繰り返しますが、特に危険個所はありません。
用心してしっかり歩いていけば大丈夫です。
怖くて歩けないというほどの細さではないのです。
浅間尾根の歩きやすい穏やかな登山道が好きだったので、残念だなあと感じるだけです。
本当に今回の台風はひどかったのだなあ。

一本松(一本杉)を過ぎ、猿石を過ぎ、数馬分岐。13:45。
ベンチが並び、里に近い観光地の印象が強まって、ほっと安心。
ここからはいつも通りでした。
広く歩きやすい道を下っていきます。
いったん林道を横切り、道しるべの通りに再び登山道を下っていき、舗装道路と合流。
登山口の道しるべには「通行注意」の掲示はありませんでした。
払沢の滝登山口の「通行注意」の掲示は、外し忘れているものなのかもしれません。

急な下り坂の舗装道路をとことこ降りて、橋を渡ると、檜原街道に出ました。
バス道路です。
車の行き来は多いですが、細い歩道がついています。
バス停2つ分、約10分歩いて、数馬の湯に着きました。14:45。
ちょうど次のバスが来る時間帯なので、温泉は空いていました。

のぼせやすいので、早めに上がり、自販機でビール500mL460円。
荷物の整理をしたり、撮った写真を眺めたりしているうちに、もう時間です。
数馬の湯の前にバス停があり、バスは16:08の定刻に3台続けてやってきました。
バスの車窓から見た檜原街道は、まだところどころ片道通行になっているところがあり、台風の傷跡はなおも残っています。
そんな中、こんなに早く浅間尾根を歩けるようにしてくださってありがとうございます。
どこに伝えていいのかわからない感謝を心の中でつぶやきました。

今日も良い山歩きでした。
  


  • Posted by セギ at 11:41Comments(0)

    2019年11月11日

    一ノ尾根から陣馬山、高尾山へと縦走しました。2019年11月。


    2019年11月10日(日)、陣馬山から高尾山へと縦走しました。
    高尾駅で乗り換えて、藤野駅着。8:55。
    高尾・相模湖間の単線運行も終わり、電車のダイヤも通常通りです。
    駅に降り立つと、うっすらと柚子の香りがしました。
    見回しても、柚子畑は見えなかったのですが。
    さすが柚子の町です。
    支度をして出発。9:05。
    駅のデッキからそのまま、高尾方面へと歩きだします。
    しばらく行くと踏切が見えてきます。
    踏切を渡り、すぐにトンネル。
    トンネルは、真ん中あたりの電灯が切れて、ほんの数メートルですが真っ暗でした。
    数日快晴が続いているのに、天井から水滴がぽつんと落ちてきました。
    これは水害の影響なのでしょうか?

    トンネルを抜け、舗装道路をてくてく歩いていくと、和田行きのバスが続けて2台、走り抜けていきました。
    バスももう通常運転。
    乗客は満員でした。

    なおもてくてく歩き、陣馬山登山口のバス停を過ぎて、陣馬温泉の大きな看板のところで右折。
    この道をまっすぐ行くと栃谷尾根。
    一ノ尾根は、次の道しるべを左折します。
    運動会の本部のような大きなテントが張られていました。
    「陣馬山トレイルラン」と書かれたのぼりもはためいています。
    ここはチェックポイントのようで、給水所も設けられていました。
    うわあ、今日はトレイルランの大会の日なんですね。
    知らなかった。

    まだしばらくは舗装道路が続きます。
    なかなかの急坂かつ急カーブの道を上っていきました。
    一か所、ブルーシートが斜面にかけられていました。
    通行には問題ありませんが、土砂崩れの跡なのかなあ。

    登山口。9:45。
    まずは緩やかで歩きやすい登山道。
    やがて道は細くなり、岩がちな急登になり、登り切るとまた広く歩きやすい道。
    一ノ尾根は、それが繰り返されます。
    急登もそんなに長くはないので、陣馬山に登る道の中でも、少し長いけれど気持ちのよいコースです。
    台風でどこか傷ついた様子もなく、いつも通りの穏やかな登山道でした。

    東側の眺望が開け、気持ちよいジグザグの上りになったあたりで、トップのランナーが駆け降りてきました。
    コースが掲示されていたのでちらっと見た限りでは、藤野のどこかのスタート地点から、明王峠まで登り、陣馬山を越えて、一ノ尾根を下るようです。
    何時に出発したのか知らないけど、速いなあ。
    1人、また1人。
    トップを行く人たちは、まだまばらです。
    やがて、集団が現れ始めました。
    5人の集団。
    10人の集団。
    集団は徐々に人数が増え、団子状態になっていきました。
    その都度立ち止まってランナーを通していると全く先に進めないので、すれ違い可能な道幅のあるところでは、用心しながらゆっくり歩いていきました。

    前にも書きましたが、トレイルランという新しいスポーツが始まった当初、創始者たちは、登山者と摩擦が起こらないよう気を遣い、このスポーツの技術的な指導と同じくらいにマナーの啓蒙を重視していました。
    登山者を怒らせ、「山から出ていけ」と言われないように。
    トレイルランを禁止する山域が広がらないように。
    今、トレイルランはすっかり市民権を得ましたが、マナーの徹底しているランナーは今も多いです。
    登山者とすれ違うときは、特に危険な箇所ではなくても、スピードを緩め、安全にすれ違うこと。

    ところが、前から来たランナーの1人が私に気づき、スピードを緩めたその瞬間、すぐ後ろを走っていたランナーが追い抜こうとして横に飛び出てきて、危うく私と接触しそうになったのです。
    危ない!

    衝突は回避しましたが、危ないなあ。
    前の人がなぜスピードを緩めたか、その理由を考慮せず、あ、前の人が遅くなった、追い抜こう、と単純に考えたんでしょう。
    前を走る人が急にスピードを緩めた原因を考えてほしい。
    登山者がいる可能性をまず考えてほしいです。
    とはいえ、どんなスポーツも、裾野が広がると、徹底できないことは増えるのだ。
    怒らない、怒らない。

    ランナーの集団はとうとう50人規模になり、大行列が過ぎていくようになりました。
    木の根の段差の道とその横に作られた平坦の道との並ぶ緩やかな登りのあたりで、ランナーはまた少人数となりました。
    そして、「救護」と書かれたゼッケンをつけた人を最後に、山は再び静寂に包まれました。
    はあ、終わったようだ。

    和田からの登山道との合流点。11:10。
    ベンチで休憩していると、和田から登ってくる人が現れました。
    「和田からの道、大丈夫でしたか?」
    「ああ。登山口のあたりはまだちょっとごちゃごちゃしているけどね」

    そこからしばらく行くと、ジグザグの急な登りが始まります。
    さらにその先は、長い木段。
    もう清水茶屋は見えているのに、なかなか歩が進みません。
    この木段はいつも長いなあ。

    ともあれ、陣馬山山頂。11:35。
    足止めされている時間が長かったので、いつもより20分ほど遅い到着となりました。
    清水茶屋と、白馬のモニュメントの前の茶店は営業していました。
    山頂から少し下がったところの茶店は、本日は休業。
    陣馬山に憩う登山客の数は、いつもと同じくらいでした。
    台風直後は、登山道の多くが寸断されて、山頂がすっからかんになった日もあったようです。

    よく晴れて気持ちの良い日なのですが、富士山だけは雲をまとって姿が見えませんでした。
    生藤山の優美な尾根はくっきり。
    遠く大岳山は、濃い紫色。

    さて、ここからは高尾山へと縦走します。
    晴れが続いたので、陣馬山付近でも泥んこのところは少なく、快適に歩いていけました。
    奈良子峠よりも手前、陣馬高原下へと降りていく細い道にはロープが張られ、侵入禁止となっていました。
    「登山道消失」とのこと。
    一度も歩いたことがなかったなあ・・・。

    陣馬山方向へと歩いてくる登山者は、いつもより少ない気がします。
    その分、人の少ない遠い山を歩くときの登山者どうしのような親しみがわいてきたりします。
    いつもの奥高尾縦走路は、そんな感じは全くなく、挨拶しない人も多い都会の観光地なのですが。
    「今朝はどこから来たの?」
    と、向こうから来た登山者に声をかけられました。
    「藤野駅から歩いて一ノ尾根を来ました」
    「そうか。歩いてかあ。陣馬高原下に降りて、そこからバスが出ているところまで歩こうかなあと思ったけど、どうかなあ」
    「え。遠くないですか?バスは大久保までしか来てないらしいですよ。一ノ尾根を降りても、和田に降りても、バスが来てますよ。歩くこともできますし」
    「歩くと藤野駅までどれくらい?」
    「一ノ尾根の登山口から30分から40分くらいです」
    「そう」

    そんな情報交換をし、しばらく行くと、今度は小学生の女の子3人が。
    「山頂まで、どれくらいですか?」
    「山頂?陣馬山?」
    「はい。私たち、陣馬山に行きたいんです」
    「はあ・・・。陣馬山まで、ここからだと後30分くらいですね」
    「そうですか。ありがとうございます」
    礼儀正しい子たちだったけど、小学生だけで陣馬山まで縦走するのかなあ?
    それからどうするんだろう?
    呼び止めて、根掘り葉掘り聞いたら良かったなあ・・・。


    奈良子峠で、トレイルランナーが登ってくるところに再び遭遇しました。
    先程のランナーたちとはスピードも雰囲気も異なり、初心者ランナーたちの様子です。
    2つのコースが設定されている大会なのかもしれません。
    陣馬山方面とは反対側、明王峠へと走っていきました。

    明王峠。12:35。
    ランナーたちは、ここから相模湖与瀬神社へのコースを下っていきました。
    このコースは、水平な崖道のあたりで登山道が崩落していると、ネットに上がっていた記録で読みました。
    通行禁止にはなっていず、注意して慎重に通行を、ということのようです。
    ランナーが大勢踏んでいけば、崩落個所もさらに歩きやすくなりそうです。

    明王峠のベンチで昼食を取り、さて出発。12:50。
    ここから高尾山への道は、幾度も通った良く知る道のはずなのですが、丈の高いススキや他の草に覆われた何だか見覚えのない道が。
    ああ、ここは伐採地だ。
    植林帯が伐採され、日影のない暑くて埃っぽい場所でしたが、草の丈が高くなり、雰囲気が変わっていました。
    林が再生されていく様子を、これから行く度に感じることができるでしょうか。

    底沢峠から陣馬高原下に降りていく道は、通れるようで、ロープは張られてありませんでした。
    マス釣り場へと降りていく道です。
    でも、バスが来てないですからね。

    陣馬山から景信山まで、まき道は全て通行可能。
    いつも通りでした。
    景信山まで、ピークを1つパスできるまき道も通行可能。

    景信山。14:05。
    上の茶店が営業中。
    下の茶店はお休みでした。
    富士山が姿を見せていましたが、もう午後なので、うっすらと薄い富士山でした。
    景信山は、正規の登山道の1つである、小仏バス停からの南東尾根は通行可能。
    小仏までのバスももう通常運行となっています。

    山頂直下の歩きにくい急な下りをとっとこ降りていくと、四辻の分岐。
    ヤゴ沢へと降りていく道は、「侵入禁止」を示す木による山の目印で塞がれていました。
    台風直後に歩いた人の記録がネットに上がっていて、木橋は崩落し、どこが道かわからなくなっているとのことです。
    歩くなら自己責任、ということのようです。

    小仏峠から登り返して、相模湖の見えるベンチ。
    相模湖の水は、もう澄んでいました。
    しばらく行くと、木段。
    左の小仏まき道は、登山道崩落により、通行不可。
    木段と木の根の段差の道を頑張って上っていき、小仏城山。15:10。
    茶店は2軒とも営業していましたが、もう帰り支度を始めていました。
    日影沢林道が土砂崩れで通行止めのため、帰宅に時間がかかるから、早めに茶店を閉めるのでしょう。
    早く赤くなる種類のカエデが、真っ赤の見ごろ。
    上の画像がそれです。
    他のカエデも沢山ありますので、紅葉の最盛期ははまだまだこれからです。

    まき道を歩いて、高尾山直下。15:55。
    やばい。
    あと1時間もせずに日が暮れます。
    高尾山頂も巻いて、トイレのところまで出ると、観光客でごった返しているのに驚きました。
    え?
    何でこんな時間にこんなに観光客がいるの?
    あと1時間で日が暮れるのに?
    「おまえが言うな」という話ですかね。
    今日はちょっと遅くなっちゃったなあ。

    ケーブルカー山頂駅。16:40。
    ケーブルカーは、7分間隔運行で、20分待ち。
    でも、20分待ちならば、1号路を下るよりは早く下山できるので、待つことにしました。
    整理券をもらい、切符を購入して、斜面の土止めのコンクリートに腰かけ、順番を待ちました。
    まだまだ、後から後から観光客が来ていました。
    たちまち日は暮れ、ようやく次の改札の順番が来て行列に並ぶと、十三夜の月が東の空に浮かんでいました。
    ああ、月がきれいだ。
    今日も、楽しい山歩きでした。

      


  • Posted by セギ at 13:43Comments(0)

    2019年10月21日

    台風一過の奥高尾を歩いてきました。2019年10月。


    2019年10月20日(日)、奥高尾を歩いてきました。
    今年は日曜日に晴れが少なく、5月は立て続けに雷雨にあい、それから少し慎重になったら、毎週曇り。
    気象情報を信用して山に行かないことにすると日曜日当日は案外晴れ。
    そうかと思って前日から準備していると、当日は朝から雨。
    そうこうするうちに、10月12日、台風19号が来襲しました。
    三鷹はほとんど被害なく済みましたが、八王子市内、特に高尾周辺に大きな被害が出て、胸が痛みます。
    おぼろげな記憶ですが新潟地震で街が黒い水に浸かった光景を知る私には、水害がその後どれほどの被害を残すのか実感があります。
    被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。

    朝9:00。高尾山口のケーブル清滝駅到着。
    ケーブルの線路にも土砂が流れ込んで一時期不通となっていましたが、数日前に復旧。
    リフトは被害がなく、台風翌日から運行していました。
    現在、高尾山の1号路が倒木と土砂崩れで不通となっています。(追記 10月24日、通行可能となりました)
    完全舗装のあの1号路が?と驚きます。
    電車を降りた人たちは稲荷山尾根に次々と入っていきました。
    登山口から数珠つなぎの行列ができています。
    私はリフトを選択。

    リフトから見る山は、特にいつもと変わりないように見えました。
    倒木も見られません。
    ネットの張られた足許も、落ち葉や枯れ枝などはほとんどありません。
    清掃されたからかもしれません。
    ただ、どんどん上がっていくと、一部赤土の露出しているところが見えました。
    土砂崩れが起きた様子です。

    9:10。リフト山上駅。
    さて、ここから上の1号路は通行可能です。
    リフトかケーブルを利用しないとここを歩けないので、道は空いていました。
    山はすっかり秋。
    コウヤボウキの花など撮影しながら、ゆっくり歩いていきました。
    雨上がりで空気が澄んでいるので、高曇りながら眺望は良好です。
    スカイツリーもくっきりと鉛筆のようなシルエットを見せています。
    杉苗の奉納者名簿の並ぶところで小さな土砂崩れが起きていました。
    土砂はまだそのままですが、ブルーシートで覆われています。
    道が広いので、ブルーシートを避けて歩いていくことができます。

    薬王院。9:35。
    読経が響いています。
    あ。京王のスタンプラリーの台紙が置いてあります。
    そうか。
    もう秋のスタンプラリーの時期なんですね。
    見ると、昔と比べて随分スタンプ箇所が減り、陣馬山から高尾山へと1日で歩けるコース設定になっていました。
    でも、琵琶滝のスタンプは今は押せません。
    6号路琵琶滝コースは、登山道崩落と一部水没により、通行不可。
    登山道が水没・・・。

    高尾山頂。9:50。
    厚い雲に覆われ、富士山は見えませんでした。
    丹沢がいつもよりくっきりと大きく見えましたが、山頂は雲の中。
    丹沢は、大倉尾根や、大倉から鍋割山への道は通行可能とのこと。
    西丹沢はバスが不通で、ビジターセンターも休館中だそうです。
    二ノ塔・三ノ塔付近は、危険個所があるとのこと。
    全て、10月20日付けの情報です。

    さて、どこまで行けるか、奥高尾を歩いてみます。
    いつもより人が少ない高尾縦走路へ。
    紅葉台から木段を降りていくと、あ、アサギマダラ。
    アザミの花に止まりました。
    上の画像がそれです。
    相変わらず、地面近くを飛ぶときは不安定なふわふわした飛び方です。
    台風の最中は、どうしていたんだろう。
    大変だったろうなあ。
    後ろから来た人も、私が撮影しているところをちょっと覗き込み、「あ」と小さい声をもらして、いそいそとスマホを取り出しました。

    一丁平。10:35。
    久しぶりの山歩きなので、ここまでで大汗をかきました。
    ベンチの1つに座って休憩。
    大垂水方面へ歩いていったトレイルランナーの集団が、しばらくすると戻ってきました。
    南高尾への道も、今は歩けないようです。
    一丁平の手前にある大垂水方面への道も封鎖されていました。
    後に得た情報では、南高尾山陵の見晴台付近が崩落しているとのことです。
    順次復旧するだろうけれど、紅葉シーズンに間にあうかなあ。

    そこから木段を上っていくと、小仏城山。11:05。
    茶店は2軒ともお休みでした。
    日影沢林道が土砂崩れで不通になっているので、茶店の人が登ってこられないのでしょう。
    スタンプラリーのスタンプ台は設置されていました。
    これは、京王の人が毎日回収して、また設置しているのかなあ?
    茶店の人に委託していると思い込んでいたので、ちょっと驚きながら、スタンプを押しました。

    向こうから歩いてくる人もいるので、景信山まで行ってみることにしました。
    尾根道の登山道で歩きにくいところは特にありません。
    雨上がりなので少し用心が必要な他は、いつも通りの奥高尾の山道でした。
    木の根の作る段差を下ってしばらくいくと、相模湖を見晴らせるベンチ。
    相模湖は茶色に濁っていました。
    川の水がまだ濁っているのでしょう。
    そこからさらに下っていくと小仏峠。
    小仏へと下っていく道は封鎖されていました。
    高尾・小仏間のバスは、今週から一部運行再開とのことです。
    まだかなりの間引き運転らしいですが。

    小仏峠からは景信山へ登り返します。
    前後に全く人がいないので、自分のペースで淡々と歩いていけました。
    ゆっくり歩くと、高尾では今まで見たことがなかった花を見つけたりします。
    わあ、センニンソウ。
    しかもこんな大きな株。
    今まで見つけなかったことがむしろ不思議なほどです。

    最後の急坂をゆっくり登って、景信山。12:15。
    ベンチはそこそこのにぎわい。
    茶店も営業中でした。
    下の茶店のベンチを1つ借りて、昼食。
    隣りのベンチの人が、
    「あれ、江の島か?」
    と話しているので、見ると、確かに、あれは江の島のよう。
    奥高尾から相模湾なんて、冬でなければ見られないと思っていました。

    さて、ここから戻ることにしました。
    高尾駅・陣馬高原下のバスは、高尾駅-大久保間のみ運行。
    登山口まではバスはきていません。
    道路崩落は改善されたそうですが、まだバスが運行できる状況ではないそうです。

    雨上がりなのでいつもより滑り易く、用心しながらとっとこ下っていき、小仏峠。13:10。
    さすがに登山地図を売る人の姿もありません。
    ベンチに座って休憩していると、相模湖への道を降りていく人がいました。
    ちょっと心惹かれ、地図を見ました。
    今年中には一度歩いてみたいと思っていた、相模湖へと降りていく道。
    舗装道路歩きが長いので、こんな機会でなければまた先伸ばしにしそう。
    行ってみようかな?

    降りていく道の始まりには看板があり、「甲州道中」という表示もありました。
    ここは昔の甲州街道。
    歴史のある道なのでした。
    江戸時代の旅人も飛脚も大名も、この道を通ったのだそうです。
    道は多少でこぼこしていましたが、道幅が広く、傾斜も緩やかで、歩きやすい道でした。
    台風で荒れている箇所もありません。

    途中、登ってくる方と出会いました。
    「ああ良かった。下まで通じてますね」
    「うん。倒木でもあるかと思ったけれど、大丈夫だね」
    そんな会話を交わしました。
    マイナーな道を下る人にあるあるの安堵をし、歩を進めました。
    登山口。13:50。

    ここからは舗装道路です。
    下り道なので、歩くのは楽でした。
    すぐ上が高速道路なので、車の音が後ろから来ているのか上からの音なのかよくわからないのが多少難点。
    でも、後ろから来る車は結局ありませんでした。
    美女谷への分岐まで下りてくると、橋からは川の水が轟々と流れている様子が見られました。
    狭い川なのに、まだこんなに勢いがある。

    底沢バス停。14:20。
    次の相模湖行きのバスは、14:50。
    あと1.6kmなので、歩くことにしました。
    ここは甲州街道。
    歩道が整備されていて、歩きやすいです。
    しばらく行くと、小原の里へ。
    小原宿の本陣も見えてきました。
    普通の民家もそれらしく暖簾を下げて、街の美観に協力し、宿場町らしい雰囲気を醸し出しています。
    散歩するのにちょっと良い感じの道をてくてく歩き、キンモクセイの大きな木を写真に撮ったりして、相模湖駅。14:50。
    改札前に臨時時刻表が置かれてありました。
    高尾行きは、14:40の次は、16:00。
    うわ、本当に?
    びっくりして見ていると、職員の方がすすっと近づいてきました。
    「何がご不明な点がおありですか」
    「いえ、随分本数が少ないなあと思って見ていただけです」
    「相模湖・高尾間で単線運行になっておりまして。明日からは1時間に1本となりますので」
    「はあ・・・。はい、わかりました」
    バスのことばかり気にしていて、電車のことに気づいていなかった・・・。
    というより、相模湖に降りることに急に決めたので、その方面の下調べが足りなかったです。

    相模湖と高尾駅との間で土砂崩れがあり、線路が片側不通で、単線運行中。
    底沢には八王子駅行きや高尾山口行きのバスもあったようだったので、確認すれば良かったなあ。
    そんなに本数があるとは思えないけれど。
    まあ、電車があるだけ有難い。
    通学通勤の人は、随分不便な思いをされているだろうと思います。

    とりあえず座って休憩したいので、2番線・3番線ホームのベンチへ。
    山支度を解いたりしていると、甲府からの普通電車がやってきました。
    電車は相模湖で折り返し、また甲府行きとなり戻っていきました。
    高尾へ行く乗客は、1番線ホームに移動。
    これで、次に来る高尾行きの電車が、その電車のもともとの乗客プラス今降りた乗客だと、大変な満員電車になるのかなあ。
    ぎゅうぎゅう詰めでもいいけれど、乗れないと嫌だな。
    そう思っていると、15:45頃、予想に反し、高尾のほうから、中央快速の車両の電車が入ってきました。
    あ。
    ひと駅だけ、折り返し運転をしているんですね。
    10両編成?12両編成?
    普段の高尾・甲府間は6両編成ですから、キャパは2倍。
    電車が入ってきてから慌ててホームを移動した私でも座ることができました。
    相当な人員配置と車両配置で、この危機を乗り切ろうとしている様子です。

    16:00。予定通り電車は出発。
    電車からは、線路復旧のために働く人達の姿が見えました。
    ご苦労様です。
    たったひと駅ですが、徐行運転なので、20分近くかかって高尾駅に到着。
    そこからは、ホームの向かい側の東京行き中央快速に乗り換えでき、スムーズに三鷹まで帰ることができました。
      


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    2019年05月13日

    鷹ノ巣山を歩いてきました。2019年5月。


    2019年5月12日(土)、奥多摩の鷹ノ巣山を歩いてきました。
    去年は、水根沢林道から登り、時間切れで鷹ノ巣山には到達できませんでしたので、今年は普通のコースを行きます。

    ホリデー快速おくたま1号に乗車。
    国分寺からは座っていくことができました。
    続く立川駅で、ザックを担いだ中高年がどっと乗ってくると、私の両側に座っていた若い登山者がさっと席を立ちました。
    向かい側の若い子も、席を譲っていました。
    いやいや、普段の電車はともかく、これから山に行こうという中高年に席なんか譲らなくていいんですよー。
    これから5時間以上も山を歩こうという人たちばかりなんですから。
    でも、譲られた中高年はやはり嬉しそうで、ほっこりする光景ではありました。
    「年寄り扱いするなっ」
    とプライドをぶつけて怒りだす人がいないのは、むしろ自分の健脚に自信がある表れなのかもしれません。
    えへへ、譲ってもらっちゃった、嬉しい、といった表情です。
    席を1つ移動し、二人連れの登山者が並んで座れるようにして、電車の旅は続きました。

    奥多摩駅8:21着。
    「川乗橋」行きの増発便が、私がバス停の行列の最後尾に着く間もなく出発していきました。
    すぐに次の「東日原」行きの増発がバス停に入ってきて、それも満員となり、出発。
    その次にまたすぐバス停に入ってきた「東日原」行き増発バスに座っていくことができました。

    乗客の半分は川乗橋で下車し、終点「東日原」。8:50。
    バス停は、バスがそこでUターンできるスペースを確保した構造になっているのですが、そこに高校生の集団がたまって身動きとれないようになっていました。
    何だ何だ?
    高校の登山部かな?
    前のバスから下車したばかりで、移動の指示も出ていないようでした。
    バスは、そうした高校生たちを避けて何とかUターンし、停車しました。

    トイレを済ませ、支度をして出発。9:00。
    バスの進行方向のまま、まずは舗装道路を歩いていきます。
    20人ほどの高校生の集団は、場所を別の駐車場に移動していましたが、まだ出発していませんでした。
    集団の動きの鈍さは、思えば不思議です。
    1人なら、さっと出発できます。
    でも、集団になると、「10分後に出発」と指示したところで、実際の出発はそのさらに5分後にできれば早いほうです。

    途中、派出所の登山ポストに登山届を投函し、さらに歩いていくと、稲村岩が大きく見えてきます。
    その左手に、そこから続く尾根も見えました。
    高いなあ。
    あんなところに1時間で行けるんだから、それも思えば不思議な気がします。

    登山口の看板から、裏の畑に下りていくような印象の石段を下ると、登山道の始まりです。
    まだ身体のバランスの悪い朝一番に歩くにしては細めの道で、沢を高まく崖っぷち道が苦手な私は、このコースの最初の緊張箇所です。
    水根沢の登山道ほど細くはないので、気をつけて歩けば大丈夫ですが。
    しっかりとした造りの已ノ戸橋を渡ると、登山道は稲村岩の基部をまわり込みながら登っていきます。
    登山道が崩落した箇所に桟道が作られ、その桟道も老朽化して、今は山側にまわり込んで歩くようになっていました。
    時の流れを感じます。
    さらに登っていくと、高校生が追いついてきました。
    「広くなったところで、抜かせてください」
    先頭を歩くリーダーがはきはきと声をかけてきました。

    已ノ戸沢。
    まず1つ目の木橋を渡り、岩をぬって沢の右岸を上っていきます。
    続いて、2つ目の木橋。
    沢の左岸に渡り返し、これも崩落した登山道をさらに山側に付け替えた道を歩いていきます。
    最後に3つ目の木橋。
    沢の右岸に戻ると、今までよりも平らで歩きやすい道が少しあり、その先、4つ目の木橋は渡りません。
    昔は、渡れそうな印象があり紛らわしかったのですが、今は苔蒸して渡れる気がしない木橋です。
    ここからジグザグの急登の始まりです。

    しばらく登っていくと、再び、高校生20人ほどの集団がやってきました。
    もう1パーティいたんですね。
    私が出発する頃、次のバスがバス停に入ってきていたので、そのバスに乗っていた人たちかもしれません。
    同じ高校の別パーティか、あるいは別の高校か。
    曲がり角のわずかなスペースで道を譲っていると、高校生の集団の先頭のほうの誰かが落石を起こしました。
    ジグザグ道で落石は、まずいです。
    幸い、登山道からそれて落ちていきましたが、後方を歩く顧問の先生らしい人が一喝。
    「落石したら、声を出せっ」
    ピタっと止まり、振り返るパーティの先頭の子たち。
    しかし、落石した子は、自分が落石した自覚がおそらくなかったのでしょう。
    何を怒られたのかよくわからないという様子でポカンとしています。
    わずかなスペースでちょっと無理をして道を譲っているため、右足のふくらはぎに変な負担のかかっている私。
    落石の注意は大切だが、今はさっさと追い抜いてくれるとありがたい気も・・・。
    その場で叱らないと理解できない年齢の子たちでもないし。
    後日、ミーティングで、たっぷり叱ってやってください・・・。
    いや、でも、落石の注意は人命に関わることだから本当に重要・・・。
    ただ、ふ、ふくらはぎが痛い・・・。

    そんなこんなで、高校生たちが通り過ぎていくと、あとは静かな山道でした。
    急登をいったん登り切って、稲村岩手前のコル。10:05。
    ここは狭いので、高校生たちはその上の木の根がややこしくからんでいるあたりのところで休憩していました。
    私は、岩の1つに座って、休憩。
    風の通りがよく、汗がすっとひいていきます。
    稲村岩では数年前に死亡事故があったので「稲村岩への不用意な立ち入りはやめましょう」といった掲示がありました。
    「不用意」という言葉の選択に感心しました。
    技術的にも精神的にも不用意な人は、稲村岩には行ってはいけない。

    さて、出発。
    木の根のややこしいところを上っていき、道はいったん緩やかになりますが、その先はまた急登の連続です。
    コースタイムで2時間10分の連続急登です。
    まだ桜が咲き残っていました。
    風が吹き、桜吹雪の中の急登。
    まだ淡いブナ新緑の中の急登。
    山の雰囲気は素晴らしいのですが、とにかく急登です。

    長い急登を上りきると、ブナの倒木のある少し平らなところに着きました。11:15。
    5年前の大雪で、おそらく雪崩に巻き込まれて倒れた巨木です。
    好きな木だったので、ここを目印にいつも休憩ポイントとしてきました。
    倒れてもなお、ここは大切な休憩ポイントです。

    急登はなおも続きます。
    はあ、暑い。
    坂に緩急がなく、とにかく急坂一辺倒なので、ここがどこなのかの把握もしにくく、あとどれくらいなのか目途が立たないので気持ちも疲れます。
    耐えて登っていくと、ヒルメシクイノタワ。12:05。
    アセビの花が沢山咲いていました。

    さあ、山頂まであと30分。
    ここからは道の記憶も明瞭で、精神的には楽になりました。
    傾斜の緩いところも多いです。
    最後に、木の根につかまりながら登るような急登を越えると、空が見えてきて、鷹ノ巣山山頂。
    この山も慰霊碑のような山頂標識が立っていました。12:40。

    空は雲に覆われ、大岳山すら霞んでいました。
    雨が降るかもしれません。
    ラジオに雑音は入っていないので、今のところは大丈夫でしょうが、早めに標高を下げたほうが良さそうです。
    昼食を取り、出発。13:00。

    まずは山頂直下の急な下り。
    道が乾いているので、まあまあ歩きやすくて助かりました。
    そこからは、広い石尾根の道です。
    まだこれから咲く桜がありました。
    枝先のつぼみがようやく開きかけています。

    足許には、マルバダケブキ。
    まだ背も低く、葉も小さい。
    昔、ここはお花畑だったそうですが、鹿の食害にあい、毒のあるマルバダケブキの巨大な葉ばかりが繁茂するようになりました。
    今は、それすら数が減ってきているそうです。
    鹿は、毒草まで食べるのですね。
    毒ではない部分を選んで食べるのか。
    毒に耐性がついたのか。
    鹿って凄い・・・。

    1か所急な下りはありますが、おおむね平坦な広い尾根道を歩いていくと、雨がぽつぽつと降ってきました。
    ラジオに雑音はないので、激しい雷雨に変わることはないだろうと思い、ザックにカバーだけかけて、先を急ぎます。
    道はやがてピークを巻くようになっていきました。
    そこから、急下降点。
    このコースでちょっと嫌だなと感じる箇所です。
    木につかまったり、重心を低くしたりして、用心して通過しました。
    下りきると細めの尾根歩きとなり、尾根が広くなっていくと、石尾根縦走路のまき道と合流。
    もう雨は止んでいましたが、遠雷が聞こえるようになりました。
    ラジオに雑音は入らないのに、微かな遠雷が長く長く鳴り続けます。
    このとき、山梨県では線路が冠水するほどのゲリラ豪雨が降っていたようです。
    中央線のダイヤが乱れ、あずさが30分遅れになるなどの影響が出たのを帰りの電車で知りました。
    山梨県というと遠いようですが、雲取山の向こうは山梨県。
    雲取山から続く石尾根で遠雷が聞こえたのも不思議はないのでしょう。

    とにかく、高度を下げよう。
    石尾根縦走路を道なりに左に曲がっていくと、やがてジグザグの下りとなりました。
    ショートカットの踏み跡が明瞭だったので、そちらを選び、いったん大きく下ります。
    一番低い地点にあるベンチ代わりの丸太に座って、ちょっと水分補給。
    そこから、六ツ石山分岐へと緩く登っていきました。
    右手の尾根がいったん切れて、その先に現れるのが六ツ石山の尾根。
    尾根の高さとだんだん差がなくなっていくと、分岐。14:30。

    今日は六ツ石山へ寄り道せず、先を急ぎます。
    少し段差もある道を行くと、ぱっと尾根が開けます。
    広い尾根の急な下りが始まりました。
    晴れている日なら、御前山の眺めが素晴らしい尾根ですが、遠雷が鳴っているときに広い尾根はただ怖い。
    一所懸命くだって樹林帯に入り、ほっと息をつきました。

    三ノ木戸の林道との分岐。15:00。
    道なりに歩いていくと、右側が崖の道から、左側が崖の道へと変わります。
    新緑の中を歩く、美しい道でした。
    もう雷の心配もなさそうで、安心して歩いていくことができました。
    しばらく行くと、登山道は深くえぐれた溝となり、泥がたまって歩けなくなっていました。
    その右手の林の中を行きます。
    木の根の作る段差をどんどん下っていくと、再び登山道と合流。
    秋や冬は落ち葉が深く積もって歩きにくいところですが、今は、落ち葉は踏み砕かれて粉々で歩きやすい道が続きました。
    緩やかな坂道をただただ同じ方向に下っていきます。
    石尾根の長さを実感します。
    植林帯となり、道が緩やかに右にカーブすると、下に登山道が見えてくるようになり、あともう少しだと励まされます。
    三ノ木戸の林道からの道との合流点。
    そこから一段下がって左に曲がります。
    さらに歩いていくと、桟道。16:05。
    桟道の直前に少し歩きにくい箇所もあります。
    桟道は隙間が広いので、一歩ずつ用心して通過しました。
    本日のコースでちょっと嫌だなと思う箇所は、これで全てクリア。

    崩れかけた小さな小屋の前を過ぎ、文字の消えてしまった道しるべのところを右に曲がります。
    あとは道なりにジグザグに下っていくと、林道がみえてきました。
    登山口。16:15。

    舗装された林道を下り、去年は見逃したショートカットコースを今回は下ることができました。
    いったん舗装道路に出て、またすぐにショートカット。
    羽黒三田神社を通って、林道と合流。
    最後のショートカットの階段を下りていくと、コンビニのすぐ横に出ます。
    橋を渡って、ビジターセンターの前から、もえぎの湯へ。17:05。
    ゴールデンウィーク翌週で、さらに天気もあまりよくなかったからか、もえぎの湯は空いていました。
    入館待ちもなく、すんなり入ることができ、脱衣所も洗い場も空いていました。
    本日は珍しく女湯が温泉のほうでした。
    露天から見る山の眺め、目の前の新緑の美しさ。
    汗を流して気持ちもさっぱり。
    奥多摩駅18:16発の電車も空いていました。

      


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    2019年05月05日

    相模湖与瀬神社から奥高尾を歩き、雷雨にあいました。2019年5月。


    2019年5月4日(土)、奥高尾を歩きました。
    三鷹駅に行ってみると、いつもの7:47発の中央特快高尾行きがありません。(''_'')
    ゴールデンウィーク期間は、臨時の「あずさ」か「かいじ」のために、この中央特快が間引きされたのでしょうか。
    ショックを受けつつ、次の中央快速に乗車。
    ベストな接続の中央本線には乗れず、1本後の8:45高尾発の中央本線に乗りました。
    相模湖駅着8:53。

    支度をして、出発。9:00。
    これまでは甲州街道に出て歩道を歩いていたのですが、どうやら1本線路側に歩いていける道があるようなので、今回はその道を模索しました。
    駅前の階段を下りて、甲州街道には出ず、すぐに右へ。
    公民館の前を過ぎると、道はさらに線路のフェンス脇へと曲がっていきました。
    袋小路じゃないよね?とおそるおそる覗き込むと、線路脇に細い道がどこまでも続いているのでした。
    途中、古い歩道橋で線路を渡っていく登山者の姿が見れました。
    そのコースからも与瀬神社に行けるようです。
    私はもう少し直進。
    前回、「あれ?こんなところに階段がある?」と気づいた階段から、中央自動車道を渡ることができました。
    上の写真は、中央自動車道の真上の階段踊り場で撮影したものです。
    山も空もすっかり初夏の気配ですね。

    与瀬神社の苔蒸した急な石段も嫌いではないのですが、今日は石段の右手にある緩やかなスロープのコースをとりました。
    苦もなく、与瀬神社。
    石段を上っていた若い登山者たちが、なぜかそこでたまってキョロキョロしています。
    あ、登山口がわからないんだ。
    道しるべの位置がちょっと奥まっていて、わかりづらいんですね。
    神社に向かって左に歩いていくと、道しるべがあり、すぐに登山口。
    振り返ると、若い子たちは皆、後ろをついてきていました。
    朝から急登なので、若い子たちに道を譲り、ゆっくり登っていきました。

    展望台。9:30。
    ベンチとテーブルがあり、相模湖を見晴らすことができます。
    座って休憩。

    ここからさらに道は急な木段が続きます。
    登山道にずり落ちてきたように斜めに生えている大木の右手を強引にまわり込んで、登っていきました。
    朝一番の急な箇所を越えると、道はほぼ水平になりました。
    キイチゴの白い花が登山道の両側に咲き乱れています。
    これは、クサイチゴでしょうか。
    キイチゴ類の識別ができないので、よくわかりません。
    ニガイチゴ・モミジイチゴ・クサイチゴ・・・。
    モミジイチゴだけは、葉の形で何とかわかります。
    ゴールデンウィークに奥高尾を歩くのは初めてですが、花盛りで気持ちのよい道でした。

    道が広くなり、緩い上り坂になりました。
    右手に、林道でも作ろうとしたのか幅広い道のようなものがあり、しかし、そのまま放置されているようでした。
    去年の9月に歩いたときも気になったのですが、これは何だろう?
    ほどなく、大平小屋跡。10:35。
    何年も前、初めてこのコースを歩いたときは、まだ売店のように見えなくもなかった建物も、今は屋根があるだけです。
    その代わり、ベンチがいくつも整備され、気持ちのよい休憩適地です。

    ここからは短いジクザグ道の急坂が始まりました。
    その先、また道は平らになり、以後、少し急な道と平らな道が繰り返されます。
    林道を横切り、石投げ地蔵尊のこんもり積もった石を右手に見て、しばらく行くと、木段が始まりました。
    最初の木段は短く、また平坦な道。
    次の木段も短く、また平坦な道。
    そして、最後の木段は長く、一気に明王峠へと登っていきます。
    夏に歩くときつい道ですが、今日は木陰は案外涼しく、淡々と登っていくとあっけなく明王峠に着きました。11:20。
    ここまで、後ろから来る人はほとんどなく、木段を上る頃になってすれ違う人が何組か現れる静かな登山道でした。
    ゴールデンウィークの奥高尾でも、道を選べばこんなに静かな山歩きが楽しめるんですね。

    明王峠は、奥高尾縦走路を行く人たちで大賑わいでした。
    さあ、いよいよメインストリート。
    混雑は予想通りですが、道が広いのでさほどストレスはありませんでした。
    この時期は新緑が美しいので、まき道よりも尾根歩きが楽しみです。
    高尾方面に歩いていく左側、北斜面の雑木林の新緑の美しさ。
    5月の明るい日差しにきらきら光っていました。

    景信山。12:35。
    展望の良いベンチは満席でした。
    富士山が見えるほうのベンチは空いていました。
    新緑を眺められるベンチなので、富士山は雲の中でも、やはり特等席です。
    昼食。

    さて出発。13:05。
    小型ラジオをつけると、ザザッと雑音が入りました。
    おかしい。
    奥高尾縦走路の尾根で、こんなに電波状態が悪いわけがないのです。
    ラジオの調子が悪いのかな?
    それとも、・・・雷?
    小仏峠まで下りていく間も、断続的に謎の雑音は入り続けました。

    小仏峠。
    地図を売っています。
    1万2500分の1の、高尾山登山詳細図です。
    実際に歩いて確認し、登山道以外の歩ける道も記載されている地図です。
    見る度に気になっていたものの結局買いそびれているうちに、今年2月に新版が出たとのこと。
    今回、ついに購入しました。

    そんなこんなで、少し時間がかかったのと、まき道の花を見たかったので、小仏城山は巻きました。

    日影沢林道の頂上点。13:50。
    花の写真を撮った後にふと見上げると、明らかに雲の様子がおかしいのです。
    黒い雲が西から迫ってきています。
    ラジオに雑音。
    ここで、初めて、微かな遠雷を聞きました。

    同じようにまき道を歩いてきた人たちは、何も聞こえなかったように高尾へと進んでいきます。
    ちょっと棒立ちになって考えた後、日影沢林道を下山することに決めました。
    遠雷は徐々に確かなものになっていきました。
    ラジオに雑音が入って、1、2、3秒後に雷鳴。
    まだ遠い。
    まだ雨も降っていない。
    雲は西に流れ、日影林道はギリギリ逸れていくようにも見えます。
    このまま、降られずに逃げ切れるかな?

    日影林道の上部は舗装された歩きやすい道です。
    林道を閉じている扉の脇をすり抜け、さらにどんどん下っていくと、ぽつぽつと雨が降り始めました。
    ついに雨です。
    急いで折り畳み傘を出し、ザックにカバーをかけました。
    今日の天気予報は、上空の大気が不安定。
    局地的に雨の可能性あり。
    でも、この時期、雨具は暑いし、奥高尾の登山道は広いから、雨具よりも傘でしょう。
    そう思って持ってきた傘が役に立ちました。
    高い山や尾根での使用は危険ですが、低山の林道歩きに便利な超軽量折り畳み傘が山の道具屋さんで売られています。
    それよりは重くなる、まあまあ軽量な廉価版なら、衣料品店にもあります。

    雨はしとしとと本降りに。
    ついに稲妻が空に走りました。
    雲に覆われた空が一瞬全体に光ります。

    尾根にいる人たちは、大丈夫でしょうか。
    今日は山慣れない観光客も多いでしょう。
    雨具の準備のない人もいそうです。
    レジャーシートをかぶれば大丈夫かな。
    雨よりも稲妻や雷の音のほうが怖いと思います。

    日影沢林道のてっぺんで棒立ちになったとき、実は、そういう尾根の様子を見たいとチラと思ったのです。
    私は傘もツエルトも持っているし、登山道を把握しているから何とでもなる。

    ・・・いや、そういうのは本当にダメ。
    台風の日にわざわざ危険な場所に行って写真を撮っている人と同じでしょう。
    危険を察知したら、1秒でも早く行動。
    でも、城山直下のまき道を歩いていたとき「雷が来ますよ」と周囲の登山者に声をかける勇気はありませんでした・・・。
    来ますよ来ますよと言って来なかったら恥ずかしいし迷惑をかけるという気持ちのほうが強かったです。

    稲妻で時おり空が光りますが、雨はしとしと降るのみで、日影沢林道は穏やかでした。
    雷雲の中心は高尾山は逸れている様子で、稲妻と雷鳴の差が2秒ほどの状態を維持しています。
    林道の砂利道を歩いていくと、前を行く人たちに追いつきました。
    どの人も、傘を差していたり、しっかりとした山用の雨具を着ていたり。
    危険を察して早めに下山する人は、もともとの備えも良い人なのでしょう。

    雷の直撃はなかったので、奥高尾の尾根でもそんなにひどいことは起こらなかったと思います。
    ただ、雷の影響で、一時的にケーブルカーとリフトが運休になったとか。
    最大2時間待ちの行列ができたそうです。
    雨がその後も降り続ける中、登山者の大半が大混雑の1号路をのろのろ下った様子を想像すると、それを避けられて良かったと思います。

    日影沢登山口。14:50。
    道路を右にしばらくいくとバス停があり、10人ほどの行列ができていました。
    次のバスは15:03。
    そんなに悪くないタイミングです。
    やってきた3台のバスは、立っている人が少しいる程度の混雑で、身動きできないような不快感はありませんでした。
    始発の小仏バス停は、景信山から下山してくる人の乗るバス停。
    景信山からでは時間がかかるので、雨が降った直後にすぐに下山者が増えることはなく、まだ混雑しなかったようです。
    バスは出発。
    途中、小仏行きのバスと何台もすれ違いました。
    臨時増発便が出ている様子です。
    この雨で日影林道を降りてくる人が普段より多くなるからという判断でしょうか。

    高尾駅に着くと、雨はぽつぽつと降っている程度で、もう傘も差さずに済みました。
    空いている電車の中で身支度を整え、ようやくスマートフォンを見て、驚きました。
    高尾山よりも、府中や国分寺で雹が降ったり豪雨になったりと、とんでもないことになっていたのですね。
    高尾山で雹が降ったら、恐ろしいことだった・・・。
    運が良かったと思います。

      


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    2019年04月29日

    川苔山を歩きました。2019年4月。


    2019年4月28日(日)、久しぶりに川苔山を歩きました。
    アラームをかけた時間よりも早く目が覚めたので、そのまま早めに出発し、ホリデー快速おくたま1号よりも1本早く、8:13に奥多摩駅に到着しました。
    おかげで、いつもは長すぎる行列に諦める奥多摩駅のトイレに入ることができました。
    バスは、臨時増発便「川乗橋」行きに座っていくことができました。
    ホリデー快速が到着し、駅前が人でごった返し、バスを待つ人の行列が蛇行して道路にはみ出す中、バスは何とか出発。

    「川乗橋」到着。8:45。
    バス停の前に林道入口があります。
    支度をして歩きだしました。

    まずは川苔谷に沿った舗装された林道歩きが長く続きます。
    山桜がまだ咲き残り、新緑が光り輝き、林道歩きの退屈さをあまり感じることなく、細倉橋。9:30。
    ここから登山道です。
    沢を高まく登山道は、道幅はそこそこあり、小さな滝や、沢にかかる木橋が見える良いポイントがあるのですが、登山者の行列が延々と続き、立ち止まって写真を撮るのはちょっと難しい状況でした。
    しかも、行列は渋滞ではなく、流れが速いのです。
    あまり傾斜がないので歩きやすいからでしょうか。
    朝、駅へと急ぐ勤め人のようなスピードです。
    流れを止めるわけにもいかず、ひたすらたったか歩きました。

    昔の記憶よりも木橋や桟道が少なくなった気がします。
    5年前の大雪で登山道が崩れ、橋も落ちたと聞きました。
    それ以降、このコースは歩いていません。
    その後、登山道が付け替えられたのかもしれません。
    登山道はいったん沢と合流。
    河原で休憩している人が多く見られました。
    この場所に、見覚えがあるような、ないような。
    大雪の前にも橋が落ちている箇所が1つあったのですが、ここは、そこかな?
    今は木橋がかかっています。

    だんだん登山道は詰まり気味になり、滝が近いのを感じます。
    滝は、山頂を目指す登山道からは少し外れます。
    上りの人と下りの人と順番に譲り合って、ロープを頼りに急な階段を下りると、百尋ノ滝。10:15。
    落差20メートルのこの滝は、しぶきがかかるほど真下まで行くことができました。
    上からストンと落ちてくる滝を滝壺から見上げることができます。
    マイナスイオンをたっぷり浴びて休憩しました。

    滝から、先ほどの急な木段を登り返すと、ここからは登山道の様子が大きく変わり、岩がちな急登が始まりました。
    すると、今度は行列のスピードが遅い。
    急登だから遅くなるというよりも、バテている人が多いような気がします。
    朝から急ぎ過ぎて、力尽きてしまったのかもしれません。

    急登は20分ほどで終わり、また尾根を巻く平らな道が始まりました。
    この辺りで人がばらけてきて、前後に人のいない時間もあるようになりました。
    崖っぷち道とはいえ道幅はあるので、楽しく歩いていくと、また少し急登。
    それを繰り返し、やがて少し下りになると火打石谷。11:00。
    夏に歩くと枯れているときもある細い沢で、休憩適地です。
    凍らせてきたゼリー飲料がほどよく融けていました。
    頬に当てるとヒンヤリと気持ちいい。
    よく晴れていますが、立ち止まると涼しい風を感じます。

    まだ、まるで別の山のように見えている川苔山へと、ここから登っていきます。
    ほどなく分岐。
    道しるべはどちらも川苔山を示しています。
    右の足毛岩の肩を経由する道は、少し遠回り。
    左の道を選びました。
    古い苔蒸した石垣がところどころに残っています。
    去年の今頃歩いた水根沢林道の石垣と同じ造りだなあと思いながら、谷筋を歩いていきました。
    道幅も広く、安定した楽しい道が続きます。
    やがて、再び急登が始まりました。
    いよいよ川苔山の尾根へと登っていきます。

    登り詰めると、茶屋跡。
    他の尾根道との合流点です。
    今は、ベンチがあるのみで、跡地の気配も残っていません。
    ここから、山頂への最後の登りを頑張って、川苔山山頂。12:05。
    雲取山その他とお揃いの、慰霊碑のような山頂標識が立っていました。

    前日の雨で空は澄んで、樹間からは南アルプスもくっきりと見えました。
    富士山も、はっきり。
    今年の富士山は、まだ雪が多いですね。

    レジャーシートを敷いて、お昼ご飯はカレーヌードル。
    何とか喉を通りましたが、やはり多少持て余し、食べ終わるのに時間がかかりました。
    私も少しバテたかなあ。

    さて、下りは、鳩ノ巣駅へと降りていく道を選びました。
    茶屋跡まで戻り、まずは急な下りがしばらく続きます。
    さらに、細いトラバース道。
    また急な下り。
    歩きにくいのはそこまでで、あとは穏やかな道が続くコースです。
    でも、以前と比べて石がゴロゴロしていました。
    大雪や台風の影響なのかもしれません。
    幅広の尾根の下りの箇所も、石がやたらとゴロゴロ。
    段差の多少あるところを過ぎると石はなくなり、長いけれど歩きやすい道が延々と続きました。
    左下に舗装された林道が見えてきて、階段を降りると、大根ノ山ノ神。14:15。
    木陰のベンチで休憩。

    そこから、また石がゴロゴロしている道を下っていきます。
    右手にフェンスが見えてきて、分岐。
    どちらからでも鳩ノ巣駅に着きますが、直進コースは少し遠回りです。
    左に曲がり、歩きやすい緩い下り道をたったか行くと、登山口。
    ここから舗装道路です。
    少し下ると右手にトイレもあります。
    舗装道路をどんどん下り、踏切を渡ってすぐ左に曲がると鳩ノ巣駅。14:50。
    次の上り電車は15:13。
    ホームのベンチで、身支度をし山を眺めているうちに、電車が入ってきました。

      


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    2019年04月22日

    上川乗から三国山、鎌沢入口へと縦走しました。2019年4月。


    2019年4月21日(日)、生藤山の近くの山を縦走しました。
    ホリデー快速あきかわ3号で、終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    いつものように駅前から数馬行きのバスに乗ります。
    本日、バスは2台発車。
    最盛期には3台発車が普通なので、今日は乗客は少なめのようです。
    ゴールデンウィーンの前後は、逆に人の出足が鈍るのでしょう。
    天気予報が午後から曇りだったことも影響しているでしょうか。
    実際は、夕方までよく晴れて、そんなに暑くもなく、気持ちのよい山歩きができました。

    上川乗バス停下車。9:35。
    以前は私1人しか降りないのが当たり前だったこのバス停も、1台目のバスから10人ほどのグループ、2台目からは私のような個人が数名降り立ちました。
    この登山口、メジャーになってきている気がします。
    ここから笹尾根を上るのにも下るのにも、便利な登山口です。
    バスの進行方向にしばらく進み、三叉路を左へ。
    曲がり角に八重咲きの桜が咲いていて、本日1枚目の写真を撮りました。
    今までここに桜が咲いていることに気づかなかったのは、今日は例年より1~2週間遅くこのコースを歩くからでしょう。
    少し時期を変えるだけで、違う花に気づきます。

    道路を緩やかに登っていき、10分ほどで登山口。
    「関東ふれあいの道」の道しるべが立っています。
    登山口から少し上り、木の橋を渡って、あとはジクザグに登山道を登っていきます。
    広いとは言いませんが、狭くて怖いというほどでもない、ほどほどの道幅の登山道が続きます。
    かなり上ったところに桟道があり、老朽化して「山側を歩いてください」という注意書きが書かれていました。
    山道に作られた人工的なものは老朽化が速く、整備が大変だろうと思います。
    ここが崩れたら、この道は通れない。
    通れることの有難さを感じます。

    ジグザグ道を上りきると、道は支尾根に乗り、緩やかな道をまっすぐ行くようになりました。
    尾根から一段下がった登山道から尾根を乗り越えて反対側に出ると、間もなく浅間峠。10:40。
    古びたあずまやがあり、ベンチも幾つか並ぶ休憩適地です。
    ここから笹尾根を三頭山方面に上ることもできるし、陣馬山方面に下ることもできます。
    ちょっと座って休憩。
    凍らせたゼリー飲料を持ってくるのを忘れたことに気づきました。
    今日はまだそんなに暑くないので、ゆっくり歩けば大丈夫でしょう。

    さて、陣馬山方面へと笹尾根を下ります。
    下るといっても、浅間峠周辺は標高880m前後。
    そこから大きく下って、また上り返して879mのピーク。
    また下って、また上り返して、次は851mのピーク。
    そこからまた上って熊倉山996m。
    下ったり上ったりを繰り返すコースです。
    芽生え始めた新緑と春霞の水色の空。
    遠くにヤマザクラのピンク色。
    早春の時期よりも木陰が多く、気持ちよい縦走道でした。
    風の冷たさにも助けられて、比較的楽に熊倉山に着きました。11:35。

    熊倉山のベンチは相変わらず背が高い。
    足をぶらぶらさせながら、霞む空を眺めてちょっと休憩。

    そこから大きく下って、もうカタクリは終わったようだなあと確認しながら歩いていくとまた上り返しです。
    木段の上りの先、木陰の涼しい道をしばらく行くと、軍刀利神社の奥の院。12:00。
    正確には、奥の院跡地、でしょうか。
    ここは、ソメイヨシノが満開でした。
    こんなに遅れて咲くのですね。

    この先は例年大混雑し、ベンチは満席で座る場所もないことが多いので、ここでレジャーシートを敷き、桜を眺めながら昼食にしました。
    今年何回目かのお花見。
    今年の桜はさすがにこれで見納めでしょう。

    さて出発。
    軍刀利神社の先、木段の道をぐっと下り、また少し上り返すと、三国山。12:30。
    意外にも、ベンチが空いていました。
    ここは、桜は咲いていませんでした。
    すぐ近くで咲いていたのに、ここだけ急に咲いていないということは、ここの桜は花が咲かなくなる病気にかかっているということかもしれません。
    テングス病というらしいです。
    もう15年も前、満開の桜の枝の向こうに富士山が見えた日を思い出しながら、霞む山々を眺めました。

    ここから、左に上っていくと、生藤山。
    今日は、右へと下ります。
    笹尾根の登山道もよく整備されていましたが、ここからの下りは登山道の道幅が倍くらいに広くなっていました。
    傾斜も緩く、歩きやすいことこの上なしです。
    しかも、甘水草という昔の水場(今は飲用不可)付近の桜並木が復活していました。12:50。
    テングス病にかかったソメイヨシノは復活しないものの、病気に強いヤマザクラなどが植樹され、それがちょうど満開を迎えていました。
    しかも、ベンチやテーブルが空いています。
    わあ、ここでお昼にすれば良かったかも。
    目の高さに枝が垂れている満開のヤマザクラ。
    夢中で写真を撮りました。

    下るにしたがって、道は桜吹雪に変わりました。
    帽子に、ザックに、肩にと降り注ぐ桜の花びらの中を歩いていきました。
    明るい春の日差し。
    はらはらと散る桜の花びら。
    花びらで水玉模様になった登山道。

    道は日陰の急な下りになり、また明るい平坦な登山道に変わり、どんどん下っていくと竹林となって、舗装道路に出ました。13:30。
    枝垂桜とミツバツツジが満開でした。
    鎌沢休憩所を右に見ながら、舗装道路の急坂を下りていきました。
    ここが、今日歩いたどの登山道よりも急で、去年この道を上ったことが信じられないくらい長い舗装道路歩きでした。

    鎌沢入口バス停。14:10。
    バス停は1つ、和田方面に向かう位置にしかなく、藤野駅方面に乗る人は道路の反対側で待つ仕組みでした。
    少し下った道幅の広くなっているところで、バスが1台待機しています。
    増発便でしょう。
    やがて、もう1台来ました。
    そこへ、定刻の14:24和田行きのバスが道路を上っていきました。
    しばらくして、増発2台も出発。
    これなら座って帰れるかな?

    しかし、戻ってきたバスは、立っている人も多い状態でした。
    和田から乗ってきた就学前から小学校低学年と思われる集団とその保護者で大混雑していました。
    なるほど、陣馬山から和田へとこの時間に下山するパーティは、こういう年齢層なのですね。
    和田は、陣馬山から最短で下りるコースの下山口です。

    藤野駅から乗った電車も、高尾駅で乗り換えた電車も、登山客で大混雑でした。
    そうなんですね。
    登山客は2時台に下山して、3時台の電車に乗って帰るのです。
    毎年、この時期になると日が伸びたのが嬉しくて、5時過ぎまで山を歩いてヘロヘロになって下山していたので、この時間帯の電車がこんなに登山客で混雑するのを知りませんでした。
    軽くカルチャーショックを受けながら、まだ明るいうちに三鷹駅へと戻ってきました。

      


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    2019年04月08日

    奥高尾を歩きました。2019年4月。


    2019年4月7日(日)、奥高尾を歩きました。
    JR高尾駅北口から、陣馬高原下行きのバスに乗りました。8:50。
    車窓からは、高尾の街の桜が見えました。
    青空を背景にした高台に立つ、胸をつかれるような巨木の桜に見とれていたら、多磨霊園の門が見えてきました。
    なるほど。
    1日4500円の臨時駐車場がところどころにあり、花見客目あてだろうかと思っていると、やがて川で釣りをする多くの親子連れが見えました。
    今の季節は何が釣れるんでしょう。

    陣馬高原下。9:20。
    支度を済ませて、さて出発。9:35。
    茶店の店頭に高尾・陣馬スタンプハイクの台紙とスタンプが置いてあったので、参加することにしました。
    花のスタンプです。
    陣馬高原下は、ヤマブキ。
    今の季節によく見る黄色い花ですね。

    バス2台の客が1度に着いたものの、今日は団体客が多いのか、トイレや支度に時間がかかって出発は遅く、登山道はまだ空いていました。
    舗装された林道をしばらく登り、道しるべの出ている分岐から登山道へ。9:50。
    桟道が朽ち始め、それぞれの木が細くなっているのを見て、用心しながら通過。
    この登山道が開かれたのは平成に入ってからですが、平成ももう終わりますものね。

    沢沿いの道を抜けると、1つ目の急登の始まりです。
    ジグザグ道をひたすら登り、大きく左に曲がる道しるべのある場所で、急登はいったん終了。10:15。
    これからの季節は新緑に包まれる良い場所です。

    ちょっと休憩した後、緩やかになった広い道をしばらく行くと、第2の急登が始まりました。
    昔はジクザグに道が切られていて、その跡も残っているのですが、直登する人が多く、今はそちらの道のほうが明瞭になってきました。
    直登は疲れるので、できるだけジクザグ道を歩き、てっぺんの道しるべまで登りきると、そこからは斜面をトラバースする道です。
    やや細いので、冬の凍結時期はヒヤヒヤするところですが、今日はのどかに通過。
    大きなカエデの立つ場所に着きました。10:40。

    そこからは緩い登りを行き、陣馬山山頂。10:50。
    春霞で富士山は見えませんでした。
    近景の山まで霞む、春の空です。
    春の山と空を写真に撮ると、なぜか昔のフィルム写真のような味わいになることがあります。
    今年の風景なのに、30年前の写真みたい。
    草地にレジャーシートを敷いて、休憩。
    寝転んでいる人もいます。
    陣馬山は、桜はまだ固いつぼみで、全く咲いていませんでした。
    陣馬山頂のスタンプは、イカリソウ。
    奥高尾でイカリソウを見た記憶がないのですが、スタンプになっているくらいだから、どこかに咲いているのでしょう。
    奥多摩や山梨の山では、麓近くで見ることがあります。

    さて、ここから高尾山へと縦走します。
    乾いた歩きやすい良い道をどんどん行くと、明王峠。
    ベンチが1つ空いていました。
    この先は花見客で混雑も予想されるので、ここで昼食にしました。11:40。
    明王峠の桜は三分咲きというところ。
    見頃は来週でしょうか。

    再び出発。12:00。
    まき道に咲くスミレを愛でながら、のんびり歩いていきました。
    奥高尾は、多様なスミレが咲きます。
    色もさまざまです。
    尾根道には、ミミガタテンナンショウがにょきにょき生えていました。
    ヒトリシズカを探しながら歩きましたが、まだ少し早かったようです。

    景信山。13:05。
    ここも予想ほど混雑していませんでした。
    桜はこちらも三分咲き。
    景信山のスタンプは、ジュウニヒトエ。
    これは奥高尾でも見たことがある、薄紫色の花ですね。

    さて、ここからは奥高尾縦走路の中では険しい下り道が続きます。
    道が細かったり険しかったりするところでは道を譲れないので、道幅の広いところでは速い人が追い抜きやすいように道の片側に寄って歩きます。
    それでも、ずっと後ろをついてくる人がいるのが「奥高尾あるある」な課題です。
    本音を言えば、こんなに道の広いところでいちいち立ち止まって道を譲っていては、私が時間をロスするので、さっと抜いてほしいところです。
    そう思うのですが、若い子の中には、前の人が立ち止まって譲ってくれるまで、1mくらい後ろをただただついてくる子がいます。
    こんなに道が広いのに?
    二人並んで歩いている人もいるくらいの道で?
    若い子の読む山岳雑誌やネット記事に、間違った「山のマナー」が記されていたりするのでしょうか?
    道幅が広いときは、後ろから「こんにちは」とか「通ります」と声をかけて、さっと横を追い抜いていけばいいのだけれど。
    前の人にわざわざ立ち止まらせるのは、むしろ少し迷惑をかけることです。
    とは思うものの「こんなときは追い抜いていけばいいのよ」とその子に言うのも、山で変な説教をするおばさんという感じで、避けたい。
    それで結局立ち止まり「どうぞ」と道を譲ると、若い子は嬉しそうに追い抜いていきます。
    これでは、その子の成功体験を強化しているだけなので、今後もこれを続けるのでは?
    難しいなあ。

    小仏城山。14:00。
    桜はまだ三分咲きでしたが、桃が満開でした。
    広場を縁取るユキヤナギも咲き始めています。
    ここは茶店の人が下界の花も植えて育てているので、春はひときわ華やかな場所です。
    城山のスタンプはエイザンスミレ。
    うん。沢山咲いています。

    さて、ここからは桜の道が高尾山まで続く、一番楽しみなところです。
    まだ少し早かったですが、早咲きの桜はもう満開でした。
    特に一丁平付近は満開の桜が多く、きれいでした。
    色々な桜が咲くので、白から濃いピンクへと桜のグラデーションが見られました。

    桜の季節は尾根道を選択。
    紅葉台へと久しぶりに木段を登っていきました。
    桜はあまり咲いていませんでしたが、目当てのミツバツツジはもう満開。
    まだつぼみも沢山ついていたので、来週も楽しめると思います。

    紅葉台。15:00。
    そこからさらに、本日は石段を登って高尾山頂へ。
    高尾山。15:10。
    スタンプは、スタンプハイクの黄色い旗の真下に置いてあるので、ここでも黄色い旗をまず探しました。
    ビジターセンターの前に黄色い旗を発見。
    しかし、そこには15人ほどの集団が輪になっていて、旗の下がよく見えません。
    きょろきょろ覗いても、スタンプが確認できず、ふと見ると、「スタンプは展示室にあります」という掲示が。
    どうにかして展示も見てほしいというスタッフの願いなのでしょうか。
    見たことあるから、必要ないんだけどなー。
    飾られている写真はとてもきれいですが。
    ともかく、スタンプは、ヤマザクラ。
    高尾山頂の桜の大木は満開でした。

    ここからは1号路を歩きました。
    薬王院のスタンプはシダレザクラ。
    なるほど、石段の枝垂桜が満開でした。
    満開の枝を石段に投げかける、薬王院で一番華やかな桜です。

    ケーブル山上駅のスタンプはシャガ。
    根を強く張るので斜面の土止めに使われる、アヤメに似た薄紫色の花です。
    これも高尾でよく見る花ですね。

    1号路をとっとこ歩いて下り、ケーブル清滝駅のスタンプはタカオスミレ。16:25。
    1号路に咲くという情報がスタンプ台紙に書いてあり、「本当に?」と驚きました。
    1号路にも咲くのですか。
    タカオスミレは、ヒカゲスミレの変種で、高尾で最初に発見されたスミレです。
    葉は黒味がかった濃い紫色で、白い花をつける、特別な印象のスミレです。
    最近少なくなっている気がして心配していたのですが。

    京王高尾駅からJR高尾駅への連絡通路で、最後のスタンプを押しました。
    イカリソウ。
    これは、陣馬山頂と同じですね。
    さて、スタンプ台紙を見直すと、押せなかったのは、びわ滝と、京王高尾山温泉。
    温泉のスタンプは、温泉に入らなくても押せるのかな?
    ケーブル山頂駅でスタンプを押した後、高尾山の中では一番険しい急坂を琵琶滝に直接降りていけば、1日で全スタンプ制覇も可能でしょうか。
    来年、やってみようかな。
    スタンプハイクは5月末まで開催中です。
    ヽ(^。^)ノ

      


  • Posted by セギ at 13:01Comments(0)

    2019年03月31日

    多摩湖自転車道から狭山公園・八国山緑地に行ってきました。2019年3月。


    2019年3月31日(日)、お花見サイクリングに行ってきました。
    予報ほど晴れず、午前中は曇り。
    雨は降らないようなので、予定通り出発しました。9:45。
    途中、コンビニでおにぎりを購入し、まずは武蔵境駅へ。
    駅の改札前の、北口と南口の通り抜け通路を自転車を押して進みます。
    そのまま直進し商店街を抜け、大きな通りをどんどん北上しました。
    桜橋交差点をそのまま直進。
    浄水場西交差点で左折。
    しばらく直進し、広い道路を信号で渡ると、多摩湖自転車道の入り口です。10:10。
    去年は道に迷いましたが、帰りで最短経路を発見したので、今年はもう迷うことなく、ここまで来ました。

    桜は満開です。
    空が曇って肌寒いせいか人が少なく、自転車道は空いていました。
    桜の季節にこの自転車道を走るのは5回目くらいだと思いますが、日曜日にこれほど空いているのは初めてです。
    この道は、ソメイヨシノの他にも色々な桜が咲きます。
    遅咲きの梅や桃も。
    モクレンも、コブシも、黄色いラッパスイセンも。
    ときどき停車して、写真撮影。
    小平や小金井周辺では、桜まつりののぼりが風にはためき、出店が出ています。
    いちご大福に心惹かれました。
    野菜の直売店もあります。
    自転車道に面しているコンビニもあり、この道に入ってから買い物をすることができるのですね。
    ベンチも多くあり、いつでも休憩できますし、喫茶店などもこの道に面しています。
    いつも自転車で来ていますが、この道を歩くのも楽しそうです。

    去年は「歩行者優先」の掲示ばかりでしたが、今年走ると「歩行者注意」の掲示が増えているように感じました。
    こちらの掲示のほうがいいと思います。

    自転車道だけでなく、どんな道路も歩行者優先です。
    自転車と歩行者が接触したら、自転車が悪いです。
    でも、自転車道と並行して、整備された広い歩道がずっと続いています。
    むしろ歩道は空いているのに、なぜか自転車道のほうを歩く歩行者が多いのです。
    そうした歩行者を避けながら、自転車がビュンビュン通り過ぎていくのがお花見シーズンの光景です。
    私が歩行者なら、こんなところを歩いたらむしろストレスを感じます。
    脇見運転をしている自転車にいつ追突されるかわからないです。

    ここを歩くべきだ。
    「歩行者優先」の掲示が、歩行者にそういう誤解を与えているのでは?
    「歩行者注意」には、ここを歩く歩行者もいますから自転車の人たちは注意してくださいねというニュアンスがあるように思うんです。

    多摩湖自転車歩行者道路。
    名称はそうなのだから、そこは自転車道ではなく、全てが歩行者道。
    正式にはそういうことかもしれません。
    だから、どこを歩行者が歩いても悪いわけではないのだけれど。

    そう言えば、うちの教室の前の赤鳥居通りは一方通行の狭い道ですが、入ってくる車が結構あります。
    歩行者や自転車が他の道とは比較にならないほど多いので、通り抜けには不便なのですが。
    それを知らずに入ってきたドライバーは、道の真ん中を歩く歩行者の集団や、それを避けながらジクザグに走る自転車ではるか先まで道が埋まっているのを見たとき、軽く絶望しているんじゃないかなあ。

    そんなことを考えながら、空いている自転車道を爆走していたら、あっという間に狭山公園南門に着きました。11:10。
    堤防道は帰りに通ることにして、南門から狭山公園に入りました。
    多少上り坂ですが、自転車に乗って行ける舗装された遊歩道が公園内をずっと続いています。
    左手に堤防を見ながら、狭山公園を北上。
    今日はここから、八国山を目覚します。

    八国山と言えば、『となりのトトロ』でお母さんが入院していたのは七国山病院。
    多分、八国山をもじった名称なのでしょう。
    現実にはサナトリウムはないと思うけれど、いい感じの雑木林があるのでは?
    桜も咲いていないかな?

    狭山公園の一番北の端、公園入口にいったん出ましたが、そこは、多摩湖を1周する道へと直接つながっていました。
    西武遊園地の観覧車が背後に見えます。
    これは、違うなあ?
    公園内をいったんひき返し、桜口から道路へ。
    信号はありませんが横断歩道はあり、道路は全体に渋滞していたこともあって、快く車が停まってくれて横断歩道を渡ることができました。
    西武多摩湖線の高架下をくぐって、あとは東へ東へと目指しました。
    大体の地形を把握するのみで、勘で走っていったら、道が突き当たったり、階段の下りになったりと散々な目にあいましたが、思ったよりも早く八国山緑地が見えてきました。
    あとは、入り口がどこなのかです。
    緑地をそんなに離れないよう、またも私道を突き当たったり、急坂を下ったり。
    ようやく入口を見つけて園内に入り、舗装された遊歩道を東へ。
    「ころころ広場」の駐輪場に自転車を置き、さてここから徒歩です。11:45。

    去年狭山公園に行ったときに入手したパンフレットに、八国山内部の略地図が載っていました。
    園内に地図看板も整備されています。
    ころころ広場から、まずは雑木林の中の坂道を登りました。
    ここは舗装されていませんが、よく整備された遊歩道でした。
    土の匂い。
    草の匂い。
    住宅街はすぐそこなのに、山の匂いがします。
    坂道を上がりきると、尾根道。
    東京都と埼玉県の県境沿いの東西約1.9kmの道です。
    昨夜の雨の影響もほとんどなく、歩きやすい良い道でした。
    ときおり人とすれ違いますが、大半は独りで歩ける静かな道でした。
    すぐ近くの狭山公園の賑わいとは別世界です。

    空は雲が切れ、青空が広がってきました。
    新芽をつけた雑木林が明るく輝き始めました。
    何て気持ちいい。
    八国山は想像以上に良い場所でした。

    おおぞら広場を過ぎて、将軍塚。12:20。
    説明の看板がありました。
    駿河・甲斐・伊豆・相模・常陸・上野・下野・信濃の8か国の山々が望めたことから、ここは八国山と呼び伝えられたとのこと。
    なるほど。
    将軍塚の「将軍」とは新田義貞のことだそうです。
    鎌倉幕府討幕の頃に遡るのですね。

    芽吹いたばかりの雑木林の向こうに、桜が咲いているのが見えました。
    あの木の下で、おにぎりを食べたいな。
    尾根道を戻り、「ほっこり広場」へと降りていきました。
    段差の小さい木段がよく整備され、下り坂も何の問題もありません。
    一応、軽登山靴を履いてきましたが。
    遊歩道を歩いていくと、雑木林の中にぽっこり開いた魅力的な空間と2つのベンチ。
    さらに先へと進んでいくと、桜の大木と、テーブルとベンチ。
    ここで昼食を取りました。12:35。
    目に入るのは、青空と桜のみ。
    満開の桜を独り占めして、おにぎりを頬張りました。

    さて、出発。
    道しるべを確認しながら下っていくと、ふたつ池。
    昔、この辺りが水田だった頃の貯水池だったそうです。
    さらに下っていくと、自転車を置いたころころ広場に戻ってきました。13:15。

    狭山公園に戻ります。
    また来るときのために、より良い帰り道を模索しよう。
    ころころ広場から踏切を渡ると、八国山たいけんの里。
    そこを右折すると、ずっと西に続く道路がありました。
    車はそれほど通らず、ストレスの少ない道です。
    その道路を行けるだけ行き、突当りを右へ。
    曲がれるところで、また西を目指しました。
    そこから団地の中に入り込んでしまい、また少し迷いましたが、狭山公園桜口に戻ってくることができました。13:25。

    さて、公園内の上り坂を自転車を押して、堤防の北の端へ。
    堤防の上は広い道になっていて、右手は多摩湖が広がっています。
    晴れた日はそこから奥多摩の山々が見晴らせます。
    今日は奥多摩は雲の中。
    左手は狭山公園の全景。
    満開の桜とシートを敷いてお花見を楽しむ人々を見渡せました。
    晴れてきたので、お花見にやってきた人が沢山います。

    さて、帰りも多摩湖自転車道。
    朝のうちは曇り空の下、ソメイヨシノも薄墨色でしたが、午後からは青空の下、桜がよく映えてきれいでした。
    人も増えたのでスピードはあまり出さず、のんびりと桜を楽しみながら自転車を走らせました。
    自転車道入口。14:20。
    それでも行きより短時間で着いたのは、帰り道は下り坂が多いからですね。

    そのまま直進して、広い道路を信号で渡り、浄水場西の交差点を右折。
    そのままどこまでも直進すると、武蔵境駅。14:30。
    八国山でもっとのんびりしても良かったかなあ。
    また来年、お花見に行こうと思います。

      


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    2019年03月25日

    あしがくぼ山の花道と丸山を歩きました。2019年3月。


    2019年3月24日(日)、芦ヶ久保の丸山を歩きました。
    電車を乗り継いで、芦ヶ久保駅。9:20。
    駅は高台にあり、駅前が広場になっています。
    改札の外にきれいなトイレ。
    支度をして、さて出発です。
    まずは階段を下りて、国道に出ます。
    国道の押しボタン式信号で横断歩道を渡って、左へ。
    国道をしばらく行くと、自動車向けの大きな看板があり、そこから右折できました。
    「あしがくぼ花の山道」と書かれた丈の低い可愛らしい道しるべもあります。

    道しるべに従い坂道を登っていくと、駅の裏手の山に隠れていた武甲山が徐々に姿を現しました。
    今日はよく晴れて、武甲山の山肌に刻まれた段差の1つ1つがくっきりと見えます。
    武甲山は、今日も勇ましく美しい。

    坂道を登っていき、舗装道路から道しるべに従い山道へ。
    平坦な山道は、しばらく行くと下りになり、赤いローラー滑り台のある公園が見えてきました。
    園内には今年もミズバショウが咲いていましたが、もう花は終わりかけでした。
    去年は、ここから道しるべに沿って公園の外を巡る遊歩道を歩いたのですが、もしかしたら公園内から山の花道へと登っていける道があるのではないかと思い、今年はそれを確かめることにしました。
    赤いローラー滑り台を滑り降りてくる親子連れ。
    傾斜があるので快調に滑ることができ、楽しそうです。
    その滑り台の脇に踏み跡があり、それに沿って登っていきます。
    トイレがあり、その先も踏み跡は続き、小さな橋を渡ると、去年歩いた外の遊歩道と合流しました。
    なるほど、こういうことになっていたのですね。
    このコース、3回目にしてようやく道を把握しました。

    そこから、道は段差が大きくなり、小さい沢を渡ったりします。
    駅から近いのに案外しっかりとした山道です。
    登っていくと、舗装道路に出ました。
    ここにもトイレ。

    道路の向かい側にある道しるべに従って左へ。
    しばらく行くとまた道しるべがあり、その通りに木段を登りました。
    去年歩いたときは木段の段差に驚きましたが、今年はそんなに段差はきつくないと感じました。
    あれ?
    これは整備されたのかな?
    一番上のほうは段差が大きいですが、手すりがあるので、それを支えにすれば楽に登っていけました。
    木段を登り切ると、その先はのどかな細い道。
    振り返ると、武甲山が先程よりもさらに高く大きく姿を現していました。

    日陰にある貯水タンクからは水が滴り、氷柱が何本も下がっていました。
    今年は暖冬で、芦ヶ久保の氷柱は去年より早く終了したようでしたが、それでも、日陰にはまだ氷柱。
    地形的に芦ヶ久保駅付近は谷底にあるので、冷気がたまるのでしょう。
    今日はよく晴れているのに空気が冷たく、山歩きに最適でした。

    あしがくぼ山の花道。10:10。
    ここは多くの花の咲く公園です。
    まずは尾根へと登っていきました。
    右手に駐車場の存在を確認しながら、木段を登りきると、尾根。
    尾根に出たら右折します。
    尾根道を少し下っていくと、ベンチが並ぶ見晴らしの良い場所に出ました。
    ロウバイがきれいに咲く場所ですが、今年はもう終わっていました。

    尾根道をゆっくりと下っていくとあずまやがありました。
    大きなザックを担いだ男性が1人、ちょうどあずまやに入っていくところでした。
    邪魔をしては悪いので、私はもう少し木段を下った先のベンチで休憩。
    すると男性は、ザックをあずまやに置いてきた様子で、空身になって下りてきました。
    目的地は同じかな。
    木段の途中には、まだ葉だけのカタクリ。
    細く堅いつぼみをつけたカタクリもありました。
    あと2週間もすれば、カタクリの見頃でしょうか。
    その頃にはこの公園は花好きの人で大賑わいになるのでしょう。

    谷底まで下りていくと、男性が話しかけてきました。
    「セツブンソウは終わっているし、カタクリにはまだ早かったかあ。でも、アズマイチゲが咲いていますね」
    「アズマイチゲ?」
    「ほら、そこに」
    あ。本当に。
    可憐に首を下げてほんのり開いたアズマイチゲの花。
    ここは、貴重な花が何でもない様子で咲いているので、来る度驚きます。

    ゆっくりと木段を登り返し、先ほどのベンチまで戻り、今度はそのまま直進。
    入り口とは反対側の舗装道路に出ました。
    道路に出たら、左へ。
    緩やかな坂道を登っていくと、三叉路に出て、そこに道しるべがありました。
    「県民の森」の道しるべを確認し、山道に入っていきました。
    両側を土に囲まれた、えぐれたような山道がしばらく続きました。
    チェーンソーの音が聞こえてきます。
    斜面で伐採が行われているのでした。
    わざわざ日曜日に伐採ということは、林業の方ではなく、森林保全のボランティアの方たちなのでしょうか。

    えぐれたような山道の両側の土がだんだん低くなり、やがて道と同じ高さになる頃、右手から登山道が合流。
    ここから、登山道は広くなります。
    しばらく行くと、急登が始まりました。
    下りてくる人たちは一様に小股で小走り。
    そうしないと上手く下れないような傾斜の道です。
    前方には青空だけが見えていますが、そこがてっぺんではないことは、去年も歩いたので知っています。
    焦らずのんびり一歩ずつ。
    急がなければ苦しくもなく、思ったより早く登りきることができました。
    去年来たときよりも、何だか道しるべが増えているように感じます。
    去年は「県民の森」の道しるべばかりが目立ち、この道で「丸山」に行けるのかと不安を感じたものでしたが、今年は「丸山」の文字を確認できました。

    一旦道路を横切り、そこからもさらに急登は続きました。
    登りきると遊歩道に出て、そこを横切ってさらに登山道は上に向かっていきました。
    登りきり、尾根に出ました。
    いきなり、白い大きな山が目に飛び込んできました。
    浅間山です。
    まだ雪を頂いて真っ白でした。

    尾根道は、ゆるく下り、また少し登ってを繰り返します。
    時おり左手に浅間山を眺めながらの快適な尾根歩きです。
    いったん、階段を下りて遊歩道に合流。
    そこからまた階段を登り返して、また尾根道。
    木立の向こうに、丸山の展望台が見えてきました。
    最後の木段を登り切り、丸山山頂。12:05。

    それまで、下ってくる人以外に登山者と会いませんでしたが、山頂にはさすがに何組かの人々がいて、ベンチもほぼ埋まっていました。
    まずは展望台に上り、眺望を楽しみました。
    上の画像は、展望台から撮影したものです。
    武甲山、その奥には奥多摩と奥秩父の山々。
    ギザギザの両神山の少し左手に、細く白く山頂部のみ見えるのが、八ヶ岳。
    今日は北側の遠望は利かず、谷川岳や日光の山々は空に融けて姿が見えませんでした。

    ベンチで昼食を取り、さて出発です。12:30。
    まずは大野峠に向かいます。
    歩きやすい平らな道から緩い下り坂へ。
    少し登り返すと、パラセーリングの出発地点に出ました。
    露出感の強い、草原の展望地です。
    堂平山の天文台のドームがよく見えました。

    さて、ここから急な木段の下りが始まりました。
    段差の大きい木段を注意深く下っていくと、舗装道路に出て、ここが大野峠。
    新しい道しるべがありました。
    舗装道路を横切ってそのまま直進すれば赤谷の集落、そして芦ヶ久保駅へと降りていけます。
    下り始めてすぐの場所にも去年はなかった道しるべを発見。
    山道は谷底に降りていくので、道しるべがしっかりしていると気持ちが楽です。
    道幅は十分にあり、岩がちな下りも岩がザラザラで滑らないので安心して歩いていくことができました。
    谷底が近くなると、沢音が聞こえてきて、いよいよ徒渉。
    沢に沿ってしばらく行くと、第一の徒渉点です。
    ここは、一歩で通過できる細い沢でした。
    またしばらく行くと、第二の徒渉点。
    去年までは、不安定な木の丸木橋がかけられていましたが、今年は丸木橋は取り払われ、大きな石が集められて道がつながり、楽に歩いていけるようになっていました。
    自然にそうなったわけはないので、ここは整備されたのでしょう。
    ありがたいなあ。

    その先は、ほぼ平坦な道が続きました。
    たまに土がえぐれ道が狭くなっているところもありましたが、一歩だけ用心すればあとは大丈夫なところばかりでした。
    あっという間に、大きな岩とツバキの木のある登山口に到着。14:00。
    そこからは舗装道路です。
    坂道を下っていくと、朝も歩いた国道299号線。
    右折して、あとはひたすら国道を駅へと向かいます。
    舗道は広いので、車の行き来は激しくても、それほどストレスは感じません。
    この舗装道路歩きがいつも長いんですよねと思いながら歩いていると、案外あっけなく今朝渡った横断歩道まで戻ってきました。
    横断歩道を渡り、階段を上がって、駅前広場。14:30。
    次の電車は14:51。
    ホームに上がり、身支度を整え、撮った写真など見ているうちに、電車はやってきました。

      


  • Posted by セギ at 21:56Comments(0)

    2019年03月18日

    小下沢林道から景信山を歩きました。2019年3月。


    2019年3月17日(日)、奥高尾を歩きました。
    高尾駅北口のバス停から小仏行きのバスに乗りました。
    バス停は、行列が蛇行して、横断歩道を渡ってすぐのところが最後尾でした。
    バスは3台で出発しました。8:12。
    高尾の春の観光シーズンが始まりましたね。
    しかし、今日は天気予報は大気不安定。
    午後から雷雨のところもあるとか。
    さっさか歩いて、早めに下山しましょう。

    日影下車。
    バスの進行方向に向かって歩きだしました。
    日影沢林道の登山口を過ぎて、さらにてくてく歩いていき、中央線の高架下のトンネルをくぐって、右折。
    坂道を上がっていくと、小下沢梅林入口です。
    今の時期は、梅林の中を散策可能だそうですが、開園は9時から。
    柵の外からでも梅林は堪能できました。
    ちょうど見頃の白梅・紅梅。
    眺めたり写真を撮ったりしながら、林道を奥へと歩いていきました。
    ザックを担いだ登山姿の中高年の姿も前後にちらほら。
    ときどきスマホで何か見てチェックしています。
    おお。
    中高年がスマホに入れた地図やGPSを確認しながら山を歩く時代になったのですね。

    林道を30分ほど歩くと、草地の旧キャンプ場に小さな道しるべがありました。
    沢を渡ると、そこが景信山の登山口でした。9:25。
    沢にはプラスチックのコップが置かれてありました。
    ここの水、飲めるんだ。
    昔、キャンプ場だったのは、水場があるからなんですね。
    今は、ここでのキャンプは禁じられているそうです。

    ザリクボ沢沿いの山道を登っていきます。
    まずは緩い坂道。
    足許にはニリンソウの葉。
    まだ花は咲いていませんでしたが、あと少し経つと、ここはニリンソウの咲く山道。
    沢と離れると道は細くなります。
    急な傾斜のジクザグ道を登っていきました。
    奥多摩ならこの程度の険しさは普通だけれど、奥高尾でこの険しさは珍しいと感じます。

    やがて道は水平になってきましたが、道幅はさらに細くなりました。
    左足をやや崖側に向けて用心しながら通過。
    岩と木の根だけになっているちょっとした危険箇所もあり、すぐ後ろに足の速い男性が追い付いてきているのを感じましたが、ここを通過するまではどうにもならないので、申し訳ないものの落ち着いてゆっくり通過しました。
    そこを過ぎると道は時計回りに急カーブします。
    道幅もそこだけ広くなるので、後ろの人に道を譲り、さらに用心して先に進みました。
    しばらく行くと、もう1つ、同じように岩と木の根だけの箇所。
    そこを過ぎれば、後は多少細いものの、のどかな道が続きます。

    山肌をまわり込んでいく道をしばらく行くと、道しるべ。10:15。
    ベンチ代わりの丸太に座ってしばらく休憩しました。
    ここは、日影へと直接下りていく、山地図には載っていない東尾根コースとの分岐です。
    あの道は、踏み跡は明瞭だけれど、ストレスを感じるほどの急坂が多いんですよね。
    さてここからは尾根道。
    景信山への道幅の広い急登が始まりました。
    ひと頑張りすると、小仏バス停からの東尾根登山道と合流しました。
    こちらは正規の登山道で、登ってくる人たちと多く出会う箇所です。
    静かな登山道は終わり、ここからは人の多い賑やかな道。
    さらに登っていくと、登山道は枝分かれしています。
    迷ったら、右の道。
    迷ったら、右の道が正しい道。
    そう記憶しているのですが、小さい道しるべが設置されるようなって、迷うことも少なくなりました。
    間違った道を選んでしまうと、景信山をまいてしまうのです。

    木段の急登が始まり、茶店ののぼりが見えてきました。
    長い木段を何とか登りきり、景信山山頂。10:35。
    春霞で地平線のあたりはもやっとしていますが、青空が広がり、晴れ晴れとした山頂でした。

    さて、午後はところにより雷雨の予報が出ていますから、今日はもう高尾に向かいます。
    まずは山頂直下の急な下り。
    春になると、道は乾き、冬のように土が凍結気味で硬くて滑るということもないので、随分歩きやすく感じます。
    昔と違い、一番歩きにくかったところは木段で整備されましたし。
    急な下りを終えて、道は広くなり、さらに快適に歩が進みました。
    ちょっとした岩がちな下り、土の道の登り返し、S字カーブの下りを次々と越えて、小仏峠。
    地図を売っていたら今日こそは買おうと思っていたのですが、今日は地図の売店は出ていませんでした。

    小仏峠からは登り返しです。
    狭い木段を登り、木の根の段差道を登って、相模湖の見晴らせるベンチへ。
    予報通りか、雲が空を覆い始め、富士山は見えませんでした。

    ちょっと休憩し、緩い登り坂をしばらく行くと、まき道との分岐。
    右の木段の道を登り、木の根の段差の急登を行くと、小仏城山。11:20。
    お昼どきなので、ベンチはほとんど埋まっていました。
    ここでお昼の予定でしたが、もう少し先に進みます。

    一丁平展望台。11:30。
    テーブルが1つ空いていたので、ここで昼食。
    20人規模のパーティがどんどん通過していきます。
    大盛況の奥高尾縦走路です。
    富士山も見えないので、今回も紅葉台はまいて、高尾山直下。12:15。
    これならば、雷雨が来たとしてもその前に下山できそうです。

    さて、山頂もまいて、今日は6号路琵琶滝コースで下山します。
    トイレのところの分岐から、まずは舗装された道。
    ベンチの並ぶ広場から、木段をどんどん下り、平らな道をしばらく行くと、飛び石の沢づたいの道が始まります。
    今日は水量が少なく、飛び石に乗らなくても歩ける箇所が多く、さくさく進めました。
    しばらくは岩がちな道。
    岩の奥からカエルの声が聞こえました。
    山道が静かというよりも、カエルの声が大きい。
    もうすっかり春ですね。

    沢の左岸を歩くようになると道も良くなり、あっという間に登山口。13:20。
    道が空いていれば、琵琶滝コースが一番早く高尾山から下山できます。
    ケーブル清滝まで下りてきたところで、ぽつぽつと雨が降ってきました。
    でも、雷雨にはならずに済みそうでした。
    予報は外れた印象だけれど、早く帰宅すると、休日がまだ時間が沢山残っていて、雑用を色々とこなせます。
    軽いコースで半日山で過ごすというのも良いものですね。

      


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    2019年02月25日

    御岳山から日ノ出山を縦走し、吉野梅郷を歩きました。2019年2月。



    2019年2月24日(日)、奥多摩の御岳山から日ノ出山を縦走しました。
    いつものようにホリデー快速おくたま3号に乗車。
    すると、梅まつり開催中の日向和田に停車するというアナウンスがありました。
    ホリデー快速では、いつもは停車しない駅です。
    梅まつり?
    吉野梅郷の梅は、数年前、プラムポックスのため全伐採されました。
    木から木へと感染する梅の病気です。
    人や他の動植物には影響ないのですが、梅や桃の木に対しては、効果のある治療法が発見されていません。
    感染が確認されたら、感染の可能性のある広い範囲を全伐採するしか成す術がありません。
    2009年、国内で初感染が発見されたのが、吉野梅郷の梅の木でした。
    梅の公園は部分伐採をしても歯止めとならず、ついに全伐採されました。

    ・・・しかし、あれから何年経ったのだろう?
    私が最後に梅の公園に行ったのは、いつのことだったろう?
    自分のブログの昔のページを辿っていって、発見しました。
    最後は、2015年1月。
    一昨年くらいのつもりでいたけれど、もう4年前でした。
    梅の木が1本もない冬枯れの梅の公園で、自分のスマホに保存してあったかつての満開の梅の公園の風景を眺めたのでした。

    https://seghi.tamaliver.jp/e401349.html

    ウィルスの潜伏期間は3年。
    そうか。
    新たな苗の植樹が許可されていてもおかしくありません。

    今日は、日ノ出山からつるつる温泉に下山し、のんびりする予定でしたが、吉野梅郷に降りることにしました。

    御岳駅下車。
    改札を出て信号を渡り、左に行くと、ほどなくバス停です。
    臨時バスが既に待機していて、すぐに乗車できました。

    終点ケーブル駅下車。
    ここからの舗装道路の坂道がかなり急で、その日の体調によっては、朝から苦闘を強いられます。
    今日は足取りが軽い。
    たったか歩いて、片道ならSuicaで精算できるのでさっと改札を抜けると、ケーブルカーがもう待機していました。
    あと2分で発車とのこと。
    全てがタイミングよくスルスルと進み、山頂駅。9:21。

    山頂駅を出たところにはいくつもベンチが並び、その1つで支度し、さて出発です。
    よく整備された道をまずは御嶽神社へと歩いていきました。
    神社が近づき、宿坊の並ぶ辺りは道も舗装されています。
    歩きやすいのですが、かなり急な上り坂です。
    本日の核心は、この急登。
    御嶽神社に来る度、そう思います。

    神社も人が少なく、気持ちよく階段を登り、参拝しました。9:50。
    さて、前に来たとき、日ノ出山に縦走しようとして道に迷ったことがあったから、今回は注意しよう。
    登ってきた階段をそのまま下り、お土産屋さんやお食事処の並ぶ短い通りのつきあたりに、道しるべ。
    この道しるべに従って右折。
    これで間違いありません。

    あとは舗装道路の緩い下り坂。
    舗装が終わっても、平坦で歩きやすい道が続きました。
    今年の冬は暖かく、雪も少なかったので、凍結箇所も全くありませんでした。
    道の端に雪が残っているということすらありません。
    どんどん歩いていくと、道は岩がちになり、木段が増えてきます。
    山頂までケーブルカーで楽をしたので、体力は十分で、木段登りも快調です。
    あっという間に、日ノ出山。10:35。

    日ノ出山は、晴れ晴れと空が広がっていると感じる山頂です。
    広い空に、太くにじんだ飛行機雲が何本も残っていました。
    明日は天気下り坂かな。
    山の向こうにチラッと富士山の白い山頂が見えました。
    都心方面は霞んでいますが、この山頂は、いつ来ても気持ちよく、長居してしまいます。
    ベンチに座って、早めの昼食。

    さて、出発。11:00。
    吉野梅郷の道しるべを確認して、大きな段差の道を下っていきました。
    山頂直下の段差を下りきると、あとは林の中ののどかな道が続きます。
    途中、道が2又に別れました。
    右の道を選ぶと、尾根から一段下がったまき道が延々と続きました。
    この道は記憶にない道です。
    いつもは左の尾根道を選択していたのかもしれません。
    それとも、これはこの4年で新しくできたまき道なのでしょうか。
    伐採が進み、露出感の強いところは多少ありますが、道幅はそこそこありますので、快適に歩いていけました。
    尾根道と合流。
    やがて、電波塔と建物が見えてきました。
    これも、以前の記憶にはないものです。
    建物のほうに入っていく左の道と、それを避ける右の道と。
    その両方がすぐに合流して、舗装道路になり、林道と合流。
    ここが、梅野木峠でした。11:50。

    梅野木峠は記憶にあり、ちょっと安心しました。
    登山道入口のベンチで休憩。
    さらに進みます。
    小型のキャタピラカーなら通れるような、段差のない広い下り道が続きます。
    S字カーブを繰り返し、どんどん下っていくと、三室山への分岐。
    ここは登山道から少し離れたところに山頂があります。
    少し先に二俣尾駅への道との分岐もありました。

    緩く広い下り道をどんどん行くと、琴平神社。
    小さな祠のような神社です。
    さらに下っていくと、もう1本、二俣尾との分岐。
    道しるべに従い、吉野梅郷を目指します。
    ここから、道は細くなり、段差が大きくなりました。

    道が錯綜して少しわかりにく箇所もありました。
    1つの選択肢は、木に点々と赤テープが巻いてある、ちょっと急な下り道。
    もう1つの選択肢は、右へ曲がっていくほぼ水平の細い道で、踏み跡は明瞭ですが下山方向とは少し違うように感じます。
    道しるべはない。
    さて、どうしよう?
    赤テープに惹かれて、急な下り道を行きましたが、しばらく下っていくと、右から細い道が合流してきました。
    先程の道なのでしょう。
    あちらの道が正規のコースだったんだなあ。
    時間短縮にはなったけれど、あえて急な下りを行く必要はなかったのですね。

    その先は道も広くなり、大きな段差もなくなりました。
    建物の屋根も見えてきて、ゴルフ場らしきフェンスの脇の木段を降りていき、小さな鳥居をくぐると、舗装道路。12:55。

    すぐに住宅街となり、道なりに歩いていくと、右手に梅の公園が見えてきました。
    パラパラと観光客が公園内を歩いているのが見えました。
    私も園内に入り、遊歩道を登っていきました。
    斜面に、梅の苗木が点々と植えられています。
    もう花をつけている若木もあります。
    白梅。
    紅梅。
    昔の通り、難しい名前の札の付けられたそれぞれの梅の木。
    どれもまだ本当に若い木です。

    遊歩道に看板が立っていました。
    上の画像がそれです。

    「かつては見事な梅が咲き誇った梅の公園。
    梅まつりには、毎年多くの観光客が訪れました。
    2016年秋に再植樹が認められ、梅の里復活へ歩みを進めるなか、
    吉野梅郷を愛する人々の手により多くの梅が植えられました。
    いつの日か、この美しい光景が再び観られることを願って・・・。」

    私のスマホにも今も保存されている、梅の花が煙るようだった公園の全景。
    八重咲きの珍しく華やかな梅の花々。

    そこに戻る歩みがもう始まっていました。
    何年かすれば、きっとこの公園は元に戻る。
    むしろ全伐採されていた時期のことが幻だったようにいつかなるのでしょう。

    公園内を出て、駅への道の街路樹の梅もまだ若木でした。
    でも、私は良いものを見たと感じました。
    今日はこちらのコースを選んで良かった。
    咲き誇る梅の大木をこの町で見ることはまだありません。
    それでも多くの催しとともに開かれる吉野梅郷の梅まつりは、これからひと月ほど続きます。
    2月24日は、その初日。
    梅まつりのポスターでそれを確認し、日向和田駅へと歩き始めました。


      


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    2019年02月04日

    南高尾を歩き、高尾薬王院の豆まきを見物しました。2019年2月。


    2019年2月3日(日)、南高尾を歩きました。
    今日は節分。
    高尾山では豆まきが行われます。
    混雑しているかなあ?
    時間をずらせば大丈夫かな。
    というわけで、とりあえず高尾山口駅8:50。
    駅前の様子は、冬の高尾としては人が多いですが、春・秋の観光シーズンと比較すれば少ない気もします。
    駅前で支度をして、橋を渡り、交差点から信号を渡って、住宅街の坂道を登っていきました。
    すぐに登山口。
    住宅の脇を通る細い道が草戸山への登山口です。
    登山道に雪が残り、ちょうど下山してきた人が難渋しているのが見えました。
    木曜日の夜の雪が、残っているのです。
    この暖かさで、もう全て融けたと思っていたのですが。

    下りてきた方に、
    「ずっと上まで凍結していますか?」
    と尋ねると、
    「いや、ここだけ」
    とのこと。
    それならばと安心し、歩きだしました。

    なるほど、その凍結箇所を越えると、もう土は乾いていて歩きやすく快適でした。
    薄暗い樹林帯の坂道を登り、尾根に上がると、そこからは小さなピークを1つ1つ越えていきます。
    ピークに立つ度、展望を確認。
    今日は都心方面は春霞で、スカイツリーは見えません。
    こちらから回るほうが登り基調になるので、夏は避けたいですが、冬になると1度は歩きたくなるコースです。
    1か所ある急な下りも、ロープが張られてあるので、難なく通過できました。

    見晴らしの良い草戸峠。9:55。
    ベンチが横に並んでいます。
    そこから少し下り、その後、最後の登りを行くと、草戸山。10:15。
    山頂は、人が少なく、空いていました。
    あずまやの横のいつものベンチで休憩。

    さてここからは、木段の急な登りが繰り返されてます。
    まずは登り、登った分だけ下ります。
    その後は段差の大きい木段が待っていました。
    登りきると、少し平坦な道。
    また段差の大きい木段。
    また平坦な道をしばらく行くと、木段。
    一気に高度をかせいでいきます。
    途中に城山湖を見下せるあずまやもあるので、休憩しながら自分のペースでゆっくり登っていきました。

    道は広く、よく整備され、犬を散歩させている人も多く見かける場所です。
    大型犬が多いです。
    「八犬伝」の八房みたいに大きい犬ともすれ違いました。
    のしのし歩いて、山が似合うなあ。

    峰ノ薬師への道を左に分けて、しばらく行くと、三沢峠。10:45。
    いくつもの道が集まり、テーブルやベンチも設置されている休憩適地です。
    ここでも休憩していると、チェーンソーを持ちヘルメットを被った3人が通り過ぎていきました。

    さて、ここからは南高尾山稜のまき道。
    しばらく行くと、チェーンソーの音が聞こえてきました。
    先ほどの人たちが、登山道に斜めに立つ枯れ木を伐っているところでした。
    ふわあ。
    興味深く、しばらく見とれていました。
    「あ、通ってください。まだまだ時間がかかるから」
    そう言われ、チェーンソーも止められたので、会釈して通り過ぎましたが、木が倒れるまで見たかった気もします。
    後ろ髪引かれる思いで先に進みました。

    崖っぷちの細めの道。
    落葉樹の林の中の気持ちの良い道。
    ところどころ、ベンチとザック掛けがまた新しく作られていました。

    見晴台。11:25。
    冬晴れの日とは違い、南アルプスまでは見られませんでしたが、富士山の白いてっぺんはよく見えていました。
    その富士山の真上に、細い葉巻のような雲。
    あれは吊るし雲?
    天気下り坂かな?
    丹沢は中腹まで雪に覆われていました。
    木曜日の雨は夜に降ったこともあり、あまり降らなかった印象でしたが、山は案外積雪しています。
    でも、この暖かさでは、丹沢の雪はグチャグチャで、下の凍結箇所がむき出しかなあ。
    新雪の雪道歩きは大好きなのですが、凍結は苦手です。

    見晴台で昼食休憩し、さて出発。11:55。
    しばらく良い道が続きますが、この先の中沢山付近のまき道が気になります。
    秋に歩いたときにかなり細くなっていたので、万が一にも凍結していたら怖いです。
    しかし、行ってみると、秋とは違い、崖から崩れてきた土は取り払われ、道が狭くなったところには土嚢が入れられ、歩き易くなっていました。
    さすが高尾は整備が早い。

    細いまき道を通過すれば、あとは登りを頑張るのみです。
    岩がちな登りを越えていくと、雪が残っている箇所がありました。
    道がたまたまそこだけ尾根の北面につけられていると、ちゃんと雪が残っています。
    自然は、ある意味、わかりやすいです。

    大洞山。12:20。
    眺望ゼロですが、南高尾一番の高さの山頂です。
    テーブルとベンチがあり、休憩。

    その先、しばらく降りていくと、道が明確に右折する箇所があり、そこで積雪していました。
    でも、雪は融けかけて柔らかく、滑らず歩いていけました。

    木の根の作る段差を下り、細いまき道を行くと、大垂水峠。12:50。
    甲州街道を渡る横断歩道にもわずかに雪が残っていました。
    山に挟まれた谷底の地形なので、雪が残りやすいのですね。
    横断歩道を渡り、階段から下った方向のまましばらく甲州街道を進み、右手の木段を登りました。
    最初は整備された印象の木段が、鉄柵につかまらないと上手く登れない壊れかけた段差になり、そこを頑張って登っていくと沢に出ました。

    しばらくは平坦な沢沿いの道。
    そこからジクザグに斜面を登っていきます。
    登りきると、今度は斜面につけられた細い道をつたっていきます。
    道しるべの下まで来て、ほっとひと息。
    ここから大変な急登が始まりますから、息を整えます。

    後から5人ほどのパーティが追い付いてきて、やはりここで休憩を始めました。
    「私、ズボンの下にタイツまで履いてきたので、暑くて暑くて」
    「ああ、自分も」
    「冬の山だから寒いと思ったんだけど」
    そうした会話を聞き、脱げない厚着は後悔しますよねと深く共感。

    入試のときも、寒いだろうと厚手の保温下着など着ていくと、暖房が暑くて頭がぼおっとして集中できなくなる可能性があります。
    暑かったら脱げるような重ね着のほうが良いですよね。
    暑いと特に登りに弱くなります。
    私に追いついてくるスピードがあったこのパーティ、以後は姿を見ませんでした。
    暑さにバテてしまったかな?

    さて急登の始まりです。
    木段の登りがまずはずっと続きます。
    前方に空が見えているので、そこがてっぺんなのかと思わせて、まだまだそれは序の口。
    そこからしばらく道は平坦になり、歩きやすくなるのですが、その先、再び急登。
    その先は、さらに角度を上げた急登。
    ここは、下るときにもストレスを感じるほどの急坂ですから、上るのも大変です。
    この季節だからいいけど、暑い季節にはこの坂は、私は絶対無理。
    そう思いながら登っていくと、ようやく奥高尾縦走路との合流点のデッキが見えてきました。

    はあ。着いた。
    小仏城山に寄り道する気力もありません。
    そのまま、高尾方向に向かって歩きだし、一丁平展望台で休憩しました。13:55。
    この辺りも尾根道なのに雪が残っていました。
    踏み固められた黒い雪です。
    表面が融けて柔らかいので、落ち着いて足を置いていけば大丈夫でした。

    こんなに雪があるならばと少し期待し、紅葉台のまき道を歩きましたが、今日もシモバシラの氷花は見られず。
    この陽気では無理でしょうか。
    気温は10℃以上。
    3月中旬の陽気とのこと。

    紅葉台との合流点、高尾山の真下のベンチでまた休憩。14:25。
    高尾山もまいて、1号路を下っていきました。
    薬王院。14:50。
    本殿に人が集まっていました。
    ・・・あれ?
    まだ豆まきは終わっていないのでしょうか。

    本殿の舞台では、高尾のご当地キャラが2体、活動中でした。
    確か、背中に天狗のお面を背負っているほうが、ムッちゃん。
    目つきの悪い太ったムササビがムサ尾。
    豆まきを待つ人たちの退屈を慰めるべく、懸命に愛嬌を振りまいています。
    頑張ってるなあ。
    最前列には、ご当地キャラのおっかけらしい人たちが数名並んでいました。
    ずっとスマホで撮影し、2体に話しかけています。
    全てのキャラに、こういう熱量の高いファンがついているんですね。

    本殿からは読経が聞こえていました。
    あれが終われば豆まきが始まるのかな?
    おそらく午後3時から?
    豆まきの混雑を避ける予定でいましたが、ちょうど来合わせたので、いっそ豆まきを見物することにしました。

    予想通り、3時から豆まきが始まりました。
    私はかぶっていた帽子で豆をダイレクトキャッチ。
    ムッちゃんがサイドスローで不器用に豆を投げつけてきます。
    大豆でサイドスローは痛い。(笑)
    そんなこともあって、テンションが上がります。
    豆まきの豆を受け取るのは初めての経験でしたが、面白いです。

    やがて奥から、他の人たちも登壇。
    文楽の人形みたいなものを持つ人。・・・誰?
    芸者さんのような姿の人たち。・・・誰?
    一拍遅れて、関取登場。・・・誰?
    最近大相撲を見ていないので、誰なのかわかりません。
    芸能人はいなかったと思います。
    それもあって、ほどよい混雑で済んでいたのかもしれません。
    ふらっと来た私も前から4列目くらいで豆をキャッチ。
    年の数以上の豆をゲットしました。ヽ(^。^)ノ

    豆まき終了。
    後から登壇した人たちはまた奥に引っ込んでいきましたが、ムッちゃんとムサ尾は残留。
    警察による通行規制が敷かれ、集まった人たちはしばらくそこに停止させられていた中で、人々の退屈を慰めるべく最後まで愛嬌を振りまいていました。
    一番暑くて、一番辛くて、一番早く退席の必要があるのはこの2体だろうに、偉いなあ。

    警察官の誘導で、いつもとは違う石段の少ないルートでゆっくりと薬王院を離れました。
    1号路に出ると、人はバラバラに散り、案外混雑していません。
    春・秋の観光シーズンは、1号路が人で埋まり、押すな押すなの大混雑になることもあります。
    それに比べると普段通りの何でもない人数でした。
    ケーブル駅、リフト駅を過ぎると、人はさらに少なくなり、前後にかろうじて人が見える程度でした。
    久しぶりに1号路を歩いて下山しました。15:55。

      


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    2019年01月28日

    鐘撞堂山と羅漢山を歩きました。2019年1月。


    2019年1月27日(日)、埼玉県寄居の鐘撞堂山と羅漢山を歩きました。
    今日は歩く距離も短いので、ゆっくり出発。
    三鷹発8:11。
    西国分寺で乗り換えて、北朝霞下車。お隣りの朝霞台駅から小川町で乗り継いで、寄居下車。10:14。
    駅の北口、タクシー乗り場の先にある観光トイレに寄って、さて出発。10:20。
    今日はよく晴れていますが、風が強いです。
    市役所前の大通りは、風がビュウビュウ吹いていました。
    北に向かって進み、次の角を右折。
    右折すると風がなくなりほっとひと息つけました。
    しかし、次の交差点を左折。
    また風がビュウビュウ吹いています。

    あとは道なりに直進しました。
    「大正池」の道しるべに沿って進みます。
    住宅街の先に現れたのが、大正池。
    ここは、貯水池なのでしょうか。
    網が張られ、遊泳は勿論、魚釣りも禁止の池でした。
    トイレとベンチが設置されているので、桜や紅葉の季節は良い場所なのかもしれません。

    ちょっと休憩し、さて出発。
    まだまだ舗装道路、その先も半舗装の道は続きましたが、道は少しずつ細くなり、緩い登りになっていきました。
    車の通行止めが設置されているところに熊出没情報のポスターが貼られてありました。
    ここからはさすがに舗装は切れ、竹林の道。
    道幅は広く、よく整備されています。
    そのさきもずっと、歩きにくい箇所は全くなく、淡々と登っていきました。
    道が緩いので、案外山頂までは遠く感じます。
    最後の木段の急登を登ると、鐘撞堂山山頂。11:15。

    鐘撞堂山は、2003年12月に歩きました。
    雨上がりの快晴の日で抜群の眺望だったと記録にあります。
    山頂にいた若い女の子2人が、
    「え。あの白い山、富士山?」
    と声を上げ、隣りにいた私も、本当に富士山のてっぺんみたいに見えると驚いていると、近くにいた高齢の男性が、私たちに見える山々を全部教えてくれました。
    あの白い山は、浅間山。
    その左に鼻曲山。
    尖っているのは、浅間隠山。
    後ろには谷川連峰、上州武尊山。
    日光の女峰山。男体山。日光白根山。
    後ろを振り返れば、秩父の山々。特徴のある両神山・・・。

    快晴の日に、また来たい。
    そう思って今日を選びましたが、あの眺望は一期一会のものだったのでしょう。
    今日もよく晴れているのですが、地平線は霞み、木々にも遮られ、浅間山がどこにあるのかよくわかりません。
    あの頃よりも木々が育ち、そのために展望台が設置されたようですが、それでも北方面は、思うような眺望はありませんでした。
    展望台からの南の眺望は開けていましたが。
    上の画像がそれです。

    ちょっとがっかりしたとはいえ、好ましいコンパクトな低山であることに変わりはありません。
    下り道では次々と登ってくる人に会いました。
    こんな低山が近くにあって、ちょっと寝坊しても、今日はよく晴れているから歩いてこようかとなるのは、羨ましいなあ。
    いや、しかし、私には高尾山がある。

    途中まで下り、分岐から円良田湖方面の道しるべにしたがって歩いていきました。
    最初のうちは山道の下りでしたが、すぐに半舗装のよく整備された遊歩道になりました。
    これは歩きやすい。
    たったか行くと、すぐに羅漢山の登山口に着きました。
    「ロングウォークちちぶ路」でおなじみの、羅漢山の裏口的な登山口です。
    土嚢で固められた木段を登っていくと、じきに羅漢山山頂。11:55。

    ロングウォークちちぶ路では、ここは最後の山頂です。
    ゴールに向けてもう気もそぞろで山頂の様子など観察したこともなかったけれど、ここの山頂は案外広く、ベンチやあずまやがあるのでした。
    あずまやで昼食。
    少し離れたベンチで食事をしている先客も、もうずっとのんびりしている様子です。
    静かで良い山でした。

    まだ早いので、これからどうしよう?
    釜伏山まで行くのは少し遠いなあ。
    こちらは、外秩父七峰縦走路のコースの近くです。
    金尾山というところに行ってみようか。
    金尾城址と金尾山公園というのが近くにあるようです。
    いっそ、ロングウォークちちぶ路のコースを逆流して、虎ガ岡城址まで往復するのも良いかもしれません。
    いずれにしても、まずは波久礼駅方面に出ないと。

    さて出発。12:20。
    まずは五百羅漢の並ぶ登山道を下っていきました。
    山頂近く、上から2人目の羅漢さまの表情が好きで、来る度に写真に撮ります。
    草に埋もれていることが多いけれど、今日は冬枯れの中の羅漢さま。
    一体一体確認しながら歩いていくと、昔と比べ、半壊の羅漢さまが増えている気がします。
    斜面にあるはずなのに、登山道の脇まで下りてきている方も。
    これは、一旦、斜面から落ちてしまわれたのを、その場で起こしたためにこんなに近くに立っているのでしょう。
    初めて来たのは、2003年。
    あれから、色々ありました。

    少林寺まで下りてきて、地図を見ながら、国道140号線に向けて、まずは直進。
    国道の少し手前で右折し北上。
    登山地図では、そのまま駅に通じるように見えます。
    細い杭のような道しるべがありました。
    「波久礼駅」という道しるべは、しかし、そこで右折。
    右折?
    山に戻っていくようだけど?

    それでも、道しるべの通りに右折し、そのままてくてく歩いていくと、予想通りにどんどん山に近づき、当たりは梅林になりました。
    ああ、ロウバイが青空に映えて、きれい。
    写真を沢山撮って、あずまやでちょっと休憩。

    ・・・・待て待て。
    そうじゃなくて、私は波久礼駅に行こうとしていたのだが。

    いや、そもそも目的地は波久礼駅ではなく、金尾山。
    金尾山は、国道の向こう側にあるので、渡れるところで国道を渡ればいいんじゃないのかな?

    というわけで来た道を戻り、今度は国道まで直進。
    信号で国道を渡り、今度は国道の1本向こう側の細い道を行きます。

    てくてく歩いていくと、湖のほとりで道が途切れました。
    ああ、本当に湖のほとり。
    ここは円良田湖とはまた違うようだが、こんな水際は久しぶり。
    ・・・・待て待て。
    そうじゃなくて、山は?
    ツツジが有名だという公園と城址は?

    とぼとぼと来た道を戻り、もう一度、さきほどの「波久礼駅」の道しるべに戻ります。
    この道しるべの通りに右折すると、間違いなく、また先程の梅林に至ります。
    これは、次の角を左折して北上するのが正解なのか?
    道しるべがないところでは直進が常識だが?
    でも、地形全体を考えた場合、次くらいで左折しないと、駅に行けないのは事実・・・。

    次の角を左折が正解でした。
    ここになぜ道しるべがないの?(・□・;)

    山地図は、細かい私道は描かれていません。
    この道を正確に歩くには、道路地図が必要です。
    だから、道しるべが頼りなのですが。

    そう言えば、2003年も、羅漢山から、かんぽの宿の日帰り入浴に行こうとして、1時間迷ったと記録にあります。
    15年経っても、この道のわかりにくさは変わらない。
    駅から観光地への案内には力を入れていることが多いのですが、観光地から駅への案内というのは、どこも盲点になっていることが多いです。
    しかし、そちらのほうがわかりにくいのです。
    特に駅が小さく、住宅や商店に埋没しているようなところの場合は。

    かなり時間をロスしているので、とにかく駅を探そう。
    今度来るとき、駅への道だけは正しくわかるようにしよう。

    最終目的地が波久礼駅になり、本腰を入れて道しるべを探します。
    先程の左折箇所からしばらくまっすぐいくと、神社。
    そして、「西行戻り橋」とその案内板。
    ところどころに細い杭の道しるべはあり、それらは全て正確でした。
    右手、丘の上に立つのが、かんぽの宿。
    確か、あの最上階に温泉があり、日帰り入浴ができたと思います。
    お風呂セットを持ってくれば良かったなあ。

    道しるべの通りに国道に出ると、そこからはガードレールに守られた細い歩道があり、国道をとぼとぼ歩いていくと、右手に駅。14:15。
    小さな駅で、「波久礼駅」という看板が駅舎にかかっていなかったらわからないくらいでした。
    古い木造の駅で、駅舎の木のベンチの様子なども、昔懐かしい風情です。
    秩父線は今もICカードは使えず、切符を購入。
    14:28。電車がゆっくりとホームに入ってきました。
    遠く三峰口からきた電車で、中は登山帰りの乗客で満員でした。
    武甲山からの帰りかなあ。
    宝登山かなあ。
    そこからまた、電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、三鷹に帰りついたときには、もう空は夕焼け。
    今日も1日、道迷いも含めて遊んだなあと実感した1日でした。

      


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    2019年01月21日

    陣馬山一ノ尾根を歩きました。2019年1月。


    2019年1月20日(日)、久しぶりに陣馬山一ノ尾根から高尾山へと縦走しました。
    藤野駅前のベンチで支度をして出発。8:40。
    駅前のテラスから、そのまま高尾方向に戻るように歩いていくと、踏切。
    踏切を左折すると、すぐにトンネルが見えてきます。
    私よりかなり前に出発した人たちが、すぐ前を歩いているのに気づきました。
    1度テラスを降りて、甲州街道に出て、遠回りしてしまったのでしょうか。
    地図やガイドブックでは、そのあたりのことがよく読み取れないことがあります。
    私のこの記録でも、そのあたりは案外曖昧に書いてしまっていたなあと反省。
    道順を文章で正確に伝えるって難しいですね。

    トンネルは左側に歩道がついていますが、段差や柵はないので、脇を車が通ると少し緊張します。
    車の音がトンネルに反響するので、音だけだとトラックが通り過ぎていくような感覚があります。
    早くトンネルを抜けようと、さっさか歩きました。

    トンネルを抜けると、舗装道路は、霜が融けた様子で濡れていました。
    脇の草地には、霜が降りています。
    やはり、1年で一番寒い季節。
    とはいえ、今朝はかなり暖かいような気がします。

    日向になると道路もカラカラに乾き、さらに歩が進みました。
    やがて、陣馬の湯の大きな看板が見えてきました。
    「陣馬山登山口」のバス停を過ぎ、細い川を過ぎると、道しるべの通りに右折。
    道路脇のちょっとしたスペースで、7~8人が支度をしていました。

    すぐに次の道しるべがあり、その通りに左折し坂道を上がっていきました。
    舗装はされていますが、急坂が続きます。
    舗装された道なりに、右へ左へとカーブを描いて急坂を登っていきます。
    一番わかりにくい、最後の二又の道を右折するところでは、電柱に黒マジックで「陣馬山」と書かれた黄色いテープが貼られてありました。

    右折するとじきに「陣馬山4.0km」の道しるべが見えてきました。9:25。
    そこでも、脇の空き地で休憩している人が5人ほど。
    今日のような温かい冬晴れの日に歩いてみたくなるのが、陣馬山一ノ尾根かもしれません。

    道は、緩やかな広い道から始まり、短い急登と緩やかな道が交互に繰り返されました。
    1つ目のベンチまでは少し長いです。
    ようやく到着した1つ目のベンチに座って、水分補給。
    あとは、ほどよい距離間でベンチが設置されていました。

    一ノ尾根テラス。10:10。
    以前張られていた深緑色のタープは撤収されていましたが、低めのテーブルとベンチは健在。
    可愛らしい場所なので、用がなくてもちょっと座って休憩したくなります。
    ここでも、水分補給。
    喉は渇いていなくても、歩き始めは、早め早めの水分補給を心がけています。
    いったん渇きを自覚するようになると、いくら飲んでも渇きが癒えないという事態が起こります。
    脳は、そういう意味では本当にダメで、反応がいちいち遅いんですよね。
    随分まずい事態になってから「喉が渇いた」と指令し、もう水分は補給したのに、いつまでも「喉が渇いた」と指令し続けて、苦しさが消えません。
    カロリー摂取もそうで、この時期の山歩きでは、喉が埃でイガイガしないよう、飴をなめながら山を歩いていることが多いのですが、その糖分のせいか、脳が空腹を認識しません。
    わずか数カロリーの飴を常に摂取し続けているせいで、脳が騙されてしまいます。


    左から登山道がときどき合流します。
    その度に道しるべを見て、そんなバス停から登山道があるんだなあと確認しながら、さらに登っていきました。
    ジクザグの急登を登っていくと、木段が見えてきました。
    山頂は近い。
    でも、木段は長い。
    一歩一歩登っていくと清水茶屋が見えてきて、ついに陣馬山山頂です。11:00。

    細い道をつたって、草地の山頂へ。
    西の空は雲に覆われ、富士山は見えませんでした。
    以前よりもベンチとテーブルが増えた気がしますが、草地の特等席はなくなっていず、安堵しました。
    陣馬山は、ここが一番気持ち良い場所です。

    昼寝をしている人。
    早めの昼食を取っている人。
    生藤山の美しい尾根。
    振り返れば、奥多摩の大岳山。

    茶屋のテラスでお客さんとご主人の話している声がよく聞こえてきました。
    お客さんは、けんちん汁を頼んで、それを食べている様子です。
    「客の少ない1月と2月しか出してないんだよ」とご主人。
    「こんなのあるんですね。知らなかった。具が多いなあ」とお客さん。
    けんちん汁、いいなあ。
    けんちん汁、500円。
    けんちんうどんは、700円。
    いいなあ。
    かなり強い誘惑でしたが、今日もザックにはカップラーメンとそれを作るためにポットに入ったお湯があります。
    うーん、汁物かぶりなので、今回はパス。

    さて出発。
    この冬は今のところ雨も雪もほとんど降らないので、この時期の陣馬山としては信じられないほど道が乾いて歩きやすくなっていました。
    しかし、霜柱が土を押し上げるので、登山道は変に凸凹しています。
    氷の塊が、土からのぞいていたりもします。
    用心してそれをよけながら、先に進みました。

    温泉へと下る道との分岐の木にかかっている、私の好きな看板「ゴミも恋人も捨てないでね」の針金が半分外れて、看板が傾いていました。
    もともと古い看板だから、これをきっかけに撤去されてしまうかなあ。
    見る度、「恋人を山に捨てるのは、事件性が高い」と心の中で突っ込む、好きな看板なのですが。
    昔は色々な山で見ることができたのですが、今は、残っている山は少なくなっていると思うのです。

    木の根の段差を登っていくと、明王峠。11:45。
    ここのベンチが空いていたので、昼食にしました。
    コンロ用なのでしょう、平らな板がベンチに張ってあります。
    カップラーメンを置いて3分待つにも、ちょうどいい。


    食事も終わり、さて、景信山を目指します。
    一ノ尾根が長かったので、ここからは巻き道を選びました。
    景信山へは、長い木段が二か所あるけれど、1つ目の木段を避ける巻き道があります。
    道しるべは出ていないですし、他の巻き道と比べて少し歩きにくいところはありますが。
    よし、今回はそこを行こうと思ったら、枯れ枝で道が塞がれていました。
    「侵入禁止」の合図です。
    あれ?
    でも、行きたいなあ。
    とりあえず、踏み跡は明瞭なので、行ってみることにしました。

    ・・・あれ?
    こんな道だったかなあ?
    道が随分フカフカして、枯れ枝や葉が積もっているところがあるのです。
    侵入禁止の合図が置かれるようになって以降、周囲の枝打ちなどもされたということなのかな?
    しかも、どんどん道が細くなり、崖っぷちになり、尾根は遠く上に離れていきます。
    ・・・この道は違う。
    20分ほど歩いて、少し広くなった場所で立ち止まり、考えました。

    これは、20年近く前に1度迷い込んだ道なのではないか?
    あのときも、巻き道、巻き道と選んだら、こんな細い道に入り込み、最終的には道ではない斜面を無理に上がって、小仏城山近くの登山道に合流しました。

    あの道は何だったのだろうと思いながら、どの分岐から入ったらああなるのかわからなくなり、20年が過ぎました。
    一時期は、正しい巻き道とそうでない巻き道の判断ができず、全部尾根道を歩いていたこともありました。
    今は、巻き道にも道しるべがつけられているので、安心して巻き道を歩いていますが、あの謎の道は、謎のままでした。
    これは、巻き道ではなく、林業の作業道だ。
    ああ、この道だったのかあ。

    細い道は、戻るときのほうがその細さを実感し、心細くなります。
    ここで滑落すると、大変。
    そういう気持ちで足がギクシャクします。
    落ち着いて、落ち着いて。
    ようやく、「侵入禁止」の目印のある分岐まで戻ってきました。
    やはり、侵入禁止は侵入禁止。
    言われた通りにしないと。

    その少し先、今度こそ、木段を避けられる巻き道の分岐を発見。
    少し歩きにくいところはあるけれど、尾根からそんなに離れることはなく、踏み跡も明瞭です。
    ああ、この道だ。
    安心して歩いていくことができました。

    その後は、景信山への最後の木段。
    さすがにこれは回避できず、頑張って登っていき、景信山山頂。13:30。
    作業道に迷い込んだロスタイムのせいで、かなり遅くなってしまいました。
    下の茶屋のほうに下りていくと、城山や高尾山方面の眺めの良い席はテーブルが作り変えられ、「予約席」となっていました。
    以前から、富士山と相模湖に一番近い席はそのようになっていましたが、そうした席が増えていました。
    茶屋で何も買わないのに見晴らしの良い席に座るなということかなあ。
    茶屋の経営、大変なのかなあ・・・。

    急坂をたったか降りて、ここから小仏峠までは急な下りが多く、奥高尾縦走路で一番注意が必要なところです。
    それでも、道は乾いて快適でした。
    S字カーブも難なくこなし、小仏峠。
    こう寒いと、いつもの地図を売っている人も今日はいませんでした。
    全て歩いて確かめたという高尾の地図。
    毎回、心惹かれるんですよね。
    今年はこそは、購入しようかな。
    私の知らない道が、他にまだあるかな。

    小仏峠から、急登を登り返して、相模湖の見えるベンチ。
    そこから、緩い道を少し登っていくと、その先は、木段の登り。
    さらに、木の根の段差の作る急登。
    登りきると、城山の電波塔が見えてきます。

    小仏城山。14:25。
    トイレが全体に調子が悪い様子で、使えるのは1つしかありませんでした。

    さて、ここからは歩きやすい木段道です。
    昔は、ここからが赤土の滑りやすい下りの連続で苦労したものである、などと思いを馳せながら、たったか下っていきました。
    今日は富士山は見えないので、紅葉台も巻きました。
    気温が高いので、シモバシラの氷花は見られませんでした。
    全てがカラカラに乾いています。

    紅葉台からの道との合流点、高尾山の真下。15:20。
    高尾山も巻いて、そこから1号路を行きます。
    今年になって、薬王院に寄るのは、初めてです。
    奥の院からお詣りして、本殿もお詣りし、さておみくじを引こうかなと窓口に使づいた瞬間、片づけが始まりました。
    おお・・・。

    何だかんだで、北高尾山稜からまわった前回よりも遅くなっています。
    何ということだろう。
    リフトにはもう間に合わないと思います。
    ということで、ケーブル駅へ。
    SUICA で券を購入しようと「大人1枚」のボタンを押したそのとき、若い女の子に声をかけられました。
    「すみません。これ、間違って往復券を買ってしまったので、使ってください」
    はあ?
    「え?じゃあ、お金払います」
    「いいです。いいです」
    そう言って、登山姿の若い女の子は、私に往復券を手渡し去っていきました。

    おお・・・。
    これがおみくじなら、大吉?


    16:00発のケーブルは、観光客で大混雑。
    ラッシュ時の電車のようでしたが、6分くらいのことですので、何でもない。

    さて、帰宅すると、LINEで連絡が。
    センター試験、数ⅠA、自己採点で83点と、保護者の方から連絡が入りました。
    文系で83点?
    予想以上の高得点。

    やはり、今年は大吉のようです。
    ヽ(^。^)ノ


      


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    2018年12月17日

    北高尾山稜を歩きました。2018年12月。


    2018年12月16日(日)、北高尾山稜を歩きました。
    朝のうちは晴れ、昼からは曇るとの予報。
    朝晴れているのなら、今回は八王子城跡から歩くことにしました。
    中央線で高尾駅着。7:50。
    高尾駅北口に出ると、もう八王子城跡行きのバスが待っていました。
    バス出発。7:55。

    古いガイドブックには、「霊園前・八王子城跡入口」までしか行かず、そこから歩くような記述があるのですが、バスは終点八王子城跡まで行ってくれます。
    途中、バスが追い越した幾組かの登山姿のパーティは、どうせバスは途中までしか行かないからと、高尾駅から歩いたのでしょうか。
    それとも、「駅から歩く派」なのかもしれません。
    私も、もう1つの北高尾山稜への道を行くときは、小仏行きのバスには乗らずに歩きます。
    駅に着いた時刻によっては、バスを待つのが面倒くさいということもありますね。

    終点八王子城跡。8:05。
    支度をして、石畳を擬した舗装道路の坂道を歩いていくと、事務所のような建物が見えてきました。
    前を歩く人がそこに入っていくのでついていくと、事務所の横にトイレがありました。
    これは便利。
    石畳状の道をさらに進むと、古い鳥居が見えてきて、そこから登山道です。
    鳥居をくぐると木の根や石の段差道。
    またすぐ先に新道と旧道の分岐。
    新道を選び、左に曲がると少しずつ高度が上がり、眺めがよくなってきます。
    紅葉の頃や桜の頃に歩いてみたくなる道です。

    よく整備された広い登山道が続きます。
    金子丸、柵門跡などの解説板を立ち止まって読んだりしながら淡々と登っていくと、展望地。
    都心が一望できました。
    初めて来たときは、遠く地平線上に筑波山がくっきり見える眺望に感動しましたが、今日は、思ったほど雲が取れず、遠望がききません。
    霧の中にシルエットが浮かびあがる高層ビル群。
    太陽からカーテンのように差す光線。
    快晴の日とはまた違う眺望でした。

    城山山頂。8:35。
    八王子神社本殿も、神楽などを行ったのだろう舞台も、廃屋と見まごうほどのわびさび具合です。
    屋根に枯葉が積もり、初冬の趣がありました。
    道しるべの通りに一段下がり、古いトイレを左に見ながら、細くなった道をジグザグに下っていきました。
    ここからは観光地ではないということなのか、道が急に悪くなりました。
    崖っぷちの細い道です。
    ポンプのついた井戸を過ぎ、なお細い崖っぷち道が続きました。
    用心してそろそろと歩いていくと、やがて道幅は確保され、尾根歩きになりました。
    しかし、その先も、木の根の作る段差の急な下りがあったり、ピークへと登り返したり、また道が細くなったり。
    やがて道がはっきりと登りになり、登り詰めると、富士見台。9:35。
    北高尾山稜のもう1つの道と、ここで合流します。

    いつもは誰かしらいる休憩地ですが、珍しく誰もいませんでした。
    耳元で低くかけているラジオでは、午後から雨の降る地域があります、この時期の冷たい雨には濡れないようご用心くださいと、パーソナリティーが語りかけてきます。
    関東の海沿い、横浜・東京の一部・千葉で午後から雨の予報。
    今朝の出発時よりも予報が悪化しています。
    高尾はどうかなあ?
    とりあえず、富士見台から富士山は見えませんでした。
    完全に雲の中です。

    さて出発。
    ここから大きく下ります。
    そして、登り返し。
    このあたりは小ピークが連続し、アップダウンが繰り返されす。
    紅葉の頃は、樹木が近く、明るい小径です。
    今日は、枯葉も色あせた冬枯れの道。
    ふと見ると、左手、高尾主脈の上空に黒い雲がかかっていました。
    あの下は、雨が降っているのかもしれません。
    北高尾山稜の上空はギリギリ雨雲が切れて、白い雲に覆われています。

    いったん林道に出ました。10:30。
    舗装されていない林道です。
    どこから始まり、どこにつながっているのだろう?
    車が走っているのを見たことがありません。

    すぐ尾根の登り返しが始まりました。
    またアップダウンの連続です。
    左手に小下沢林道への分岐も時おり現れます。

    黒ドッケ。11:10。
    夕焼け小焼けへの分岐のあるピークです。
    道しるべをよく見て、「堂所山」のほうへと下りていきました。
    しばらく行くと、岩がちな登りが始まりました。
    秋に落ちた枯葉はそろそろ油分が抜けて、踏まれて平らになってきているので、枯葉に覆われた岩は印象がむしろ和らぎ、登り安く感じました。
    登り詰めると、意外なほどに景色が変わり、広く平らな道に出ます。
    枯葉が厚く積もっています。
    ここから、道の印象が大きく変わります。
    枯葉の積もる広い尾根道を大岳山などの展望を楽しみながら歩いていける箇所が増えてきます。
    北高尾山稜は、前半の樹木が近い細い道も好きですが、後半の広い尾根歩きの爽快さも捨てがたい。
    長い距離を歩ける、人が少ない、というだけでなく、道の雰囲気が良いのが北高尾山稜の魅力です。

    伐採された木が周囲に転がっている切り開かれた明るい尾根の急登を越え、枯葉の積もった下り道を慎重に行き、アップダウンを繰り返して、関場峠。12:05。
    ここは、小下沢林道の終点です。
    真下に林道が見え、林道からここに上がってくることもできます。
    先程からぽつぽつと雨が当たるのを感じていましたが、ぽつぽつの量が増え、小雨くらいになってきました。
    今日は都心でも最高気温8℃。
    かなり冷えてきているので、雨具の上着を着て、ザックに雨カバーをかけ、再び出発。

    関場峠から、ちょっと岩がちな急登を越え、細い尾根を登っていきました。
    小雨は、植林帯に入る頃には止みました。
    高尾主脈の上にかかっていた黒い雲はゆっくりと西へ移動していました。
    これなら雨雲を上手くやり過ごせそうです。

    笹原の道に出ました。
    細い道の両側に笹原が広がる、好きな場所です。
    道は徐々に傾斜を増します。
    そこのピークで大休憩。12:30。
    大きな切り株があり、そこからの眺めが良いので、ここで昼食にしました。
    もう5分も歩けば、堂所山の山頂。
    山頂のベンチが人で埋まっているかどうか、行ってみないとわからないので、いつも手前のここで昼食にします。
    生藤山は、いつ見てもきれいな山だなあ。
    上の画像がそこから撮ったものです。

    トレイルランナーにたまに追い抜かれる程度で、人の気配のない道をここまで来ましたが、座って食事していると、ゆっくりゆっくり登ってくる人が1人、また1人。
    急登がようやく終わった喜びからか、皆、安堵の笑顔で挨拶してくださいます。
    それとも、カップ麺をすすりながら挨拶する私が面白かったのかな?

    いつもここでは長居してしまい、出発。13:00。
    5分で、堂所山山頂。
    新しいベンチと山頂標識は、去年建てられたものだったでしょうか。
    先客は1人。
    先程挨拶した方でした。

    さて、しばらく平らな道を行くと、その先、木の根の作る急な段差の下りになりました。
    八王子神社から富士見台までの道が細く険しかったせいか、この道の難度をそれほどに感じずに下りていくことができました。
    下りきると、奥高尾縦走路と合流。
    もう雨雲は去り、青空さえ見えてきました。
    それでも、ひと雨ふった奥高尾は人がいません。

    奥高尾は、まき道すら幅広い。
    歩きやすいです。
    もう遅いので、景信山を最大限巻いて、小仏峠から登り返して相模湖の見晴らせるピークへ。
    ここも、誰もいませんでした。
    雲を少しまとった富士山が姿を見せていました。
    夕陽を受けて、相模湖が銀色に光っています。

    そこから小仏城山も巻いて、再び尾根道に戻り、一丁平展望台。14:40。
    急に大勢の人がいて、ちょっとびっくり。
    展望台からは、逆光と霧に煙る丹沢が、青いシルエットで見えていました。
    その右手に富士山。

    さて、さらにまき道から、高尾山の下へ。15:10。
    高尾山も巻いて、薬王院を通り、さっさか歩いて、リフト。15:50。
    リフトは16:00まで。
    ギリギリ間に合って、リフトで下山しました。
    家に帰って、歩数計を見ると、4万歩を越えていました。
    北高尾山稜を歩くと、やはり歩数が凄いです。
      


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    2018年12月10日

    蕨山を歩きました。2018年12月。


    2018年12月9日(日)、奥武蔵の山、蕨山を歩きました。
    三鷹から国分寺、東村山、所沢と乗り継いで、飯能駅。
    飯能駅から名郷行きのバスに乗り出発。8:00。
    終点名郷。8:45。

    名郷バス停には、トイレがありました。
    個室2つの男女兼用トイレです。
    支度を済ませ、さて、ここからどちらに行けば良いのか?
    バス停には道しるべはありませんでした。

    コピーしてきたガイドブックを確認し舗装された沢沿いの道を下流に向かって歩きだしました。
    少し歩くと最初の道しるべを発見。
    蕨入橋で沢を渡り、林道に入りました。
    後ろから来た速い2人連れに追い抜かれました。
    先行者がいるのは少し安心。

    林道を緩やかに登っていき、林道終点で沢を渡りました。
    適当に3本組まれた丸太橋でした。
    1本はグラグラしていて、おっとっととバランスを取りながら通過。
    そこからは登山道です。
    いきなり急な登りが始まりました。
    木の根で段差が作られている道をジクザグに登り、登り詰めると沢を高まく崖っぷちの道。
    しかし、あまり高度感がないので通行にそれほどストレスはありませんでした。
    今日は山頂までの道は険しいみたいだと、ガイドブックを読んで諦めてきているので、まあこの程度ならという気持ちがあったのかもしれません。
    右下に見えていた沢はどんどん細くなり浅くなり、水たまりレベルになった沢をひょいと越えると、そこからは尾根へと登っていく急登の始まりでした。

    今日は都心でも最高気温が10℃に満たない、この冬一番の寒い日。
    山もことのほか寒く、空も予報ほど晴れず、日差しがありません。

    植林帯の暗い斜面を登り詰めると、尾根。
    狭い細い尾根でした。
    全体に細い尾根歩きがその先も延々と続きました。
    ガイドブックには「伊豆ヶ岳方面の眺めが良好な明るい尾根道」とあるのですが、そんな天気でもないし、そんな気分でもありません。
    山の印象は季節と天気で随分変わりますね。

    伊豆ヶ岳は、とりあえず、あれかな。
    一度そう確認はしたものの、立っている尾根はそんなに広くないし、ところどころ岩が出ているし、枯葉が積もっているのでどこで滑るかわからないし。
    足元に注意を払って先に進みました。
    ガイドブックにはここから「蕨山に着くまで4段の急峻な段差の続く悪場」とありました。
    山地図には危険マークもあります。
    いったいどの程度のものなのだろう?

    進んでいくと、最初の段差が始まりました。
    岩や木の根が階段のように段差を作っています。
    ロープが垂らしてありましたが、傾斜は緩く、ロープを使う必要はありませんでした。
    このレベルで済むのかな?

    またしばらく行くと、2つ目の段差。
    ここは傾斜も急で、両手両足をフルに使ってむき出しの岩を登っていかなければならない箇所でした。
    幸いホールドは豊富でしたので、垂らしてあるロープがあまり信用できないこともあり、岩をつかんで登りきりました。
    このレベルがあと2つ続くのかな?

    しばらく行くと、3つ目の段差。
    これは段差というより急登という印象で、ジクザグに登っていく坂道でした。
    枯葉に注意しながら、ここも通過。

    4つ目の段差。
    ここも、ジグザグの急登。
    あまり岩場感はありませんでした。
    結局、印象的な「急峻な段差」は2つ目だけでした。
    むしろ、道全体が岩がちな細い尾根で、枯葉が積もっていることのほうがストレスが強いのです。
    結局、ずーっと少し怖い。

    緩い坂道を登っていくと、「危険 通行注意」という看板が立っていました。
    ここが山地図に載っている危険マークのところかな?
    段差はなく、ただ尾根が細い。
    痩せ尾根です。
    吹きっさらしなので、枯葉は積もっておらず、淡々と歩いていくことができました。
    痩せ尾根を渡りきると再び「危険 通行注意」の看板があり、では、危険個所は先ほどの箇所からここまでなのだなと確認できました。

    4段の段差は終わったものの、歩き始めてまだ1時間と少ししか経っていません。
    山頂まで、山地図のコースタイムは2時間50分。
    ガイドブックのコースタイムは2時間05分。
    こんなにコースタイムに差があるのは、技術的難度をどう時間に反映させるかという問題なのでしょうか。
    今日は本当に寒いので、汗もかかず、コースタイムより少し早く着くかもしれないけれど、まさか1時間とちょっとでは着かないでしょう。
    そんなことを考えながら、尾根道を歩いていくと、再び段差が。
    しかも、倒木が道を塞いで、ちょっとややこしい感じになっていました。
    あれ?私、段差を数え間違えた?
    段差に入れてはいけないところを入れたのかな?
    どれを段差に加えてはいけなかったのかと悩みつつ、ややこしい箇所を通過。
    最後の段差を越え、広くなった道を登っていくと、視界が開け、小広い場所に、分岐を示す道しるべがぽつんと立っているのが見えました。
    ああ、今度こそ本当にもうすぐ山頂です。

    道しるべに従い、まずは少し下り、なだらかな登りを行くと、山頂らしいベンチと、そこに座る人影が見えてきました。
    蕨山山頂。11:05。
    そんなに広くない場所にベンチが3つ。
    朝同じバスで来て、林道をさっさか歩いていった2人。
    途中で道を譲った男性。
    みんなまだ山頂にいました。
    少し怖い道だったけれど、振り返れば面白い道だったなあ。
    上空は雲に覆われ、地平線との隙間に青空。
    上の写真が蕨山山頂から撮ったものです。

    ここでお昼にしました。
    カップ麺にお湯を入れていると、しかし、急に風が強くなってきました。
    「ひゃー寒い。お湯を入れたら、もう動けないのに」
    思わず声が出ます。
    途中で道を譲った男性は、
    「一段下がると、風はなくなるよ」
    「そうですよね。失敗したかなあ」
    ビュービュー風の吹く山頂で、カップ麺を食べました。
    長い休憩を取ったのは、2年前、さわらびの湯からのピストンでこの山を歩いたとき、山頂からの下りにあまり良い記憶がなかったからでもあります。
    ちょっと心構えをしておきたい。

    さて出発。
    山頂から少し下ると、平坦な広い道にいったんはなるのですが、その道の先、急降下があるのです。
    私の苦手な、つかまるところがあまりない下り道です。
    一応ジグザグなんですが、乾いてザレて滑り易い。
    しかも、枯葉混じり。
    本日の山で手ごわいのは、もうここだけ。
    頑張れ頑張れ。
    そう念じて、ゆっくりゆっくり下りました。

    下り終わると、道は林道のように広くなり、脇の林では車座になって休憩中のパーティもいました。
    その先、林の中の緩やかな下り道でも、休憩している人たちや、向こうから登ってくる人たちの姿が。
    山頂までの荒涼とした山の風景が一変し、ここは、楽しい初冬のハイキング道です。
    冬枯れた自然林。
    その下を落ち葉をカサコソと踏みしめて歩きます。
    コナラの木々の向こうに奥武蔵の山々。
    日差しまで明るくなってきました。

    藤棚山。11:40。
    ベンチがぽつんと1つ。
    遠くで犬の吠える声。
    鉄砲の音。

    道はときどき細くなり、枯葉で滑らないよう、なお注意は必要でした。
    新しい枯葉がサラサラと風に流れてくるので、踏み跡は不明瞭。
    地形を見ながら、ここが登山道だろうと判断して歩いていきました。
    奥武蔵の腐葉土は柔らかく、登山道なのかちょっと不安になってしまう箇所も。
    広い尾根の所では、案外本当に間違えたのかもしれません。

    真下に舗装道路があるところでは、木の柵で登山道がガードされていました。
    道路に転落する登山者を防ぐためなのでしょう。
    里山感が増してきたなあと思うと、しかし、ちょっとした岩場の下りがあったり、案外細いまき道があったり。
    道に変化があるので飽きずに歩いていけます。

    中登坂。12:40。
    植林帯に入り、登山道はうす暗いもののさらに安定して歩きやすくなりました。
    金比羅神社跡。13:10。
    あとはさわらびの湯へと下っていくだけです。
    あとひと頑張り。
    案外急な箇所などもあり用心して降りていくと、麓では、まだ少し紅葉が残っていました。
    墓地を越えて、さわらびの湯バス停。13:50。

    バス時刻を確認して、敷地の奥のさわらびの湯へ。
    駐車場を通り過ぎ、トイレを過ぎ、右に曲がって舗装道路をさらに進んでいきます。
    バス専用の駐車場にバスが4台停まっていました。
    山歩きのバスツアーの下山地点がここで、客が下山してくるのを待っているだけのバスもあるだろうけれど、今さわらびの湯に客が入っているバスもあるのかな?

    自動ドアを開けて入るとすぐに、「館内ただいま大変混雑しております」のアナウンスが聞こえてきました。
    靴を靴箱に。
    100円が後に返却される靴箱でした。
    券売機で入浴券を買います。
    受付には、帰るときに券を見せるシステムでした。
    階段を下りていくと、風呂場。
    予想通り、脱衣所は大混雑でした。
    しかも、脱衣所のロッカーも100円が後に返却されるロッカー。
    これは煩わしい。
    ロッカーが小さいので、ザックは入りませんでした。
    貴重品のみロッカーに入れ、ザックは脱衣所の隅に置きました。
    浴場に入ると、ここも洗い場の順番待ちでしたが、幸い、すぐに順番が回ってきました。

    露天風呂もイモ洗い状態。
    皆、顔見知りの様子で山の話をしているので、やはり山歩きバスツアーの客のようです。
    上がると、脱衣所は、やはり大混雑。
    ただ、ツアー客も含め登山客は、混雑している温泉での身の処し方が卓越している方が多いです。
    混雑しているわりに動線が確保され、ロッカーの前のベンチ、さらのその手前や、出入り口付近の空間まで人が散り、譲り合って身支度していました。
    ビールの自販機まで行列に並んで購入するのはさすがに初めての経験でした。
    缶ビール500mL390円。
    5分で飲み干し、次のバスにあわせて、さわらびの湯を出発。
    あわただしかったけれど、やはり温泉に入るとさっぱりします。
    しかし、湯上りに今日の風は冷たく、これからの季節、温泉に入るならもう1枚上着が必要だと感じる頃にバスがやってきました。
      


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    2018年11月26日

    丹沢大山を歩きました。2018年11月。


    2018年11月25日(日)、丹沢大山を歩きました。
    前回歩いたのは、2012年。
    でも、このときは、金比羅尾根から登り、北尾根を降りています。
    登山道ではない尾根歩きでした。
    今回のコースを前に歩いたのはいつだったか記録を調べたら、2006年に遡りました。
    というわけで、12年ぶりの表参道です。

    三鷹7:33発の中央特快に乗り、新宿で小田急に乗り換え。
    伊勢原着8:55。
    駅前のバス停は既に長蛇の列でした。
    バスは大山ケーブル下までの臨時直通便がガンガン出ていました。
    バスの中は地元出身の落語家さんの軽妙な案内が放送されています。
    まずは小噺を披露。
    面白いサービスです。

    直通バスは20分で大山ケーブル下へ。
    バス停前に大きなトイレがあり、支度をして、さて出発です。9:25。
    まずは「こま参道」の石段道を登っていきます。
    両側に食堂や土産物屋が軒を並べる道です。
    シイタケや柿の直売。
    おせんべい屋さん。
    きゃらぶき専門店。
    1軒1軒個性があって面白いです。
    石段を数段上がるとしばらく平らになり、また石段を数段。
    両側の店を眺めながら、飽きずに歩いていき、店が尽きて左手の橋を渡ると、ケーブルの券売所がありました。
    ケーブルカーに乗る人の大行列で、列を横切って登山道に入るのに苦労するほどでした。
    ケーブルカーに乗るまで、何十分かかるのだろう?
    乗ってしまえば6分で下社まで上がれるそうです。

    ここから、本格的な石段道が始まりました。
    最初はよく整備されている石段ですが、だんだん石の配置が雑になり、石がごつくなり、段差も急になっていきました。
    おや、鹿だ。
    階段脇の草地で草を食べていました。
    こんな麓まで下りてきています。
    観光客に混じって、私も鹿の写真を撮影。
    そうした人々に怯える様子もなく、むしゃむしゃと草を食べる鹿。
    丹沢の鹿は、いつ見ても態度がでかいです。
    奥多摩の鹿は、人を見るとぎょっとし、目を丸くしてUターンするのですが。
    ハンターに遭遇した経験の差異というものでしょうか。

    さて、延々と続く石段道を登っていきます。
    登山客と観光客と半々。
    でも、案外人の流れはスムーズです。
    というより、こんなに速いペースで石段を登ったらバテるのでは?
    観光客は、案外歩くのが速い気がします。
    がむしゃらに登って疲れ果てて、もう2度と行きたくないと言う人は、歩くペースに問題があることが多いのです。
    もっとゆっくり歩けば、息も切れないし、休憩もあまり必要ないので、結局がむしゃらに登るのと同じくらいの時間で上まで着くのですが。

    男坂と女坂との分岐に着きました。
    久しぶりなので、女坂で様子を見ることにしました。
    とはいえ、女坂も、ごつごつした不ぞろいな石段が続きました。

    大山寺。10:00。
    本堂まで、よく整備されたまっすぐな石段道が続きました。
    石段に両側から覆いかぶさるカエデ。
    紅葉の盛りは過ぎて、黒ずんだ濃い赤になっていましたが、これだけの量があるとやはり壮観です。
    上の写真がそれです。

    本堂の右手から登山道はさらに上に伸びていきます。
    再びごつごつした不ぞろいな石段道。
    歩荷のお兄さんを前方に発見。
    この石段を登るのは、バランス面でも難しいでしょう。

    阿夫利神社下社。10:25。
    前に来たときと比べるとびっくりするくらい整備され、古びた茶店が、カフェとラーメン屋に変わっていました。
    観光化の波が山の中腹まで押し寄せてきている印象です。
    ベンチに座ってちょっと休憩。
    見上げる紅葉は、昔と変わりません。

    さて、「登山道」という看板に従い、まずは急な石段を登っていきます。
    登りきると、ここまでのオール石段道から、石段+登山道に道は変化しました。
    下社を1丁目、頂上を28丁目とする古い石柱が立てられています。
    すぐに次の石柱が見えてくるので、励みになります。
    ときどき眺望が開け、座り込んで休憩している人も多くなってきました。
    8丁目夫婦杉。
    10丁目大杉。
    21丁目富士見台。11:15。
    晴れの予報でしたが、地平線付近は雲が多く、富士山は見えませんでした。
    ベンチで休憩。

    隣りの家族連れの男の子が、
    「YouTube少し見ていい?」
    と親に問いかけていました。
    お母さんは苦笑して、
    「それは、帰りの電車で見ようね」

    少しの休憩に、YouTubeを1本見たくなる。
    うーむ。今どきの子どもですね。
    そう言えば、昔、やはりこの大山の山頂で、
    「驚いた。〇〇さんの子どものザックの中、『ハリーポッター』が入ってた」
    「ええ?あんな分厚い本を担いできたの?」
    という会話を聞いたのを思い出しました。
    ハリーポッターの何作目かが発売された直後の日曜日でした。
    親とのつきあいで山に来なければならないが、ハリーポッターは読みたい。
    せめて山の行き帰りはハリーポッターを読みたい。
    休憩時間や山頂でもハリーポッターを読みたい。
    そういう気持ちが分厚い本を担いでの山歩きになったのだろうなあと感心したので、よく覚えています。

    あの頃にはもう、子どもが本を読まなくなったとは言われていたけれど、ハリーポッターはベストセラーでした。
    本など読みそうにない生徒から、
    「え?先生、『バッテリー』を知らないの?何で?」
    と驚かれたこともあります。
    今の子どもから、本の話を聞くことは本当に少なくなりました。
    ふと振り返ると、時代は流れているなあ。

    25丁目ヤビツ峠分岐。
    青い鳥居は銅製とのこと。
    丹沢大山は山頂付近は案外平らで、最後のきついひと登りというのがありません。
    山頂の阿夫利神社の建物が見えてきました。
    28丁目山頂。12:00。
    ちょうどお昼どきでもあり、山頂は大混雑でした。
    神社の裏側に回り、ベンチが偶然1つ空いていたので、そこで昼食。
    関東平野が広く見晴らせました。
    今日もお昼はカップラーメン。
    周囲もお湯を沸かしてカップラーメンを作って食べている人が大半です。
    通りかかる人が、
    「わあ、いい匂いがするなあ」
    「お腹空いたねえ」
    とキョロキョロと周囲を見回し、レジャーシートを敷く場所もないほど満員なのにがっかりして先に進んでいきました。
    大丈夫。
    この先にも、まだ休憩できるところはあるよー。

    さて、下りは少し遠回りして、雷の峰尾根を歩きます。
    昔、この道は土がむき出しで滑りやすく、歩きにくいところも少しあった記憶があります。
    今は、木段・木道が完全に整備されていました。
    歩きやすくなったせいか、人も多いです。
    山頂に来た人の大半はこの道を下るのだろうか?というくらいの大行列で下っていきました。
    この道は、本当は独りしみじみと歩きたいなあ。
    こんな観光シーズンに来たらこうなるのは仕方ないので、初冬の頃とか平日とか、時期を変えてまた歩きたい道です。
    ときおり樹間から、ケーブル沿いの紅葉の道が見下せたり、相模湾が見えたり。
    眺望は素晴らしい道でした。

    見晴台。13:25。
    ここはテーブルとベンチが並ぶ広い休憩適地で、久しぶりに来てもこの場所の記憶はすぐによみがえりました。
    この先は、直進すると日向薬師へと向かう関東ふれあいの道。
    ここで、右にV字を描いて曲がり、下社に戻りました。
    崖っぷちの平坦な道がずっと続いていました。
    崖側にワイヤーが3本平行に張られていました。
    延々と下社までワイヤーは続きました。
    崖っぷち道が基本嫌いな私の感覚でも道幅は十分過ぎるほどで、こんなワイヤーは不要だろうという気がしたのですが、どんどん歩いていくと、意外なほど多くの観光客とすれ違います。
    この道を歩いても観光的には面白いところはないのですが、下社から平坦にこの道につながっているので、ふらっと入ってきてしまう人が多いようです。
    途中、2段の細い滝があります。
    滝が龍のように蛇行し、傍にある社の狛犬も龍のブロンズ。
    足を伸ばすとしてもここまでで、その先は本当に何にもないのに、観光客がその先にうっかり進んで滑落事故を起こしたことがあったのかもしれません。
    「道悪い」の古い看板が残っていますが、橋のような立派な桟道がつけられていて、道は別に悪くない。
    山の観光化と滑落事故と過剰整備と。
    そんなことを思いながら、下社まで戻ってきました。13:55。
    ここは、午後も大盛況でした。

    ケーブルで上がり、徒歩で下りる。
    観光客はそうする人も多いのですが、体力的には楽でも技術的には難しいのが下りです。
    石段には手すりや鎖のついているところが多いですが、ないところもあります。
    そういうところでは、しゃがみこんで手をついて石段を下りている観光客もいました。
    足許が不安定な年齢になると、この石段の下りは怖いですね。
    私もトレッキングポールを出しました。

    大山寺。
    石段の灯篭にローソクが灯っていました。
    紅葉シーズンは、夜になるとライトアップされるそうです。
    それを目当てにか、午後もどんどん人が登ってきていました。

    下山。14:40。
    こま参道を下り、バス停へ。
    すぐにバスに乗車できました。
    発車し、道路を下っていくバスは、こちらに向かってくるバスと次々にすれ違いました。
    どれだけ増発してもきりがないほど大盛況の丹沢大山でした。
    こういうのも嫌いじゃないけれど、静かな時期にまた来ようと思います。
    これから、どこの低山も冬枯れの良い雰囲気に変わっていきます。
      


  • Posted by セギ at 13:34Comments(0)

    2018年11月19日

    高尾山から南高尾山稜を歩きました。2018年11月。


    2018年11月18日(日)、高尾を歩きました。
    三鷹発7:48の中央特快で高尾駅へ、そこから京王線に乗り換えて、高尾山口へ。
    高尾山口駅に降り立つと、やはり混雑はしていましたが、例年の紅葉シーズンの高尾の物凄い混雑と比べると人が少ないように感じました。
    例年は駅の階段を下りるのも渋滞でなかなか進めなくなりますが、今回はそこそこのスピードで下りていけました。
    駅前からケーブル清滝駅までの人の流れもスムーズです。
    朝から曇っているからかな?
    高尾の紅葉は例年勤労感謝の日前後が最盛期で、まだ1週間早いのも理由でしょうか。

    ケーブル清滝駅到着。
    Suicaでリフト片道券を購入しました。
    切符を買う行列もなく、前の人が買うのを待つだけですぐに私の順番になりました。
    リフトの乗車口までは石の階段を登っていきます。
    朝からなかなかの登りで、ここで疲れてしまう日もありますが、今回はわりとすぐに乗車口に着いた感覚がありました。
    今日は体調もいいのかな。

    リフト山頂駅。8:48。
    ベンチの1つで身支度し、さて出発です。
    高尾山1号路の混雑もそこそこ。
    もう下山してくる人も多いですが、その行列は途切れ気味で、間合いを見計らって前の人を追い抜いていけました。

    薬王院でお詣り。
    おや、また何か新しいアクティビティができています。
    石を持ち上げるものです。
    その石の重さが自分の業の重さなのだとか。
    お、重いっ。(^-^;

    高尾山頂。9:30。
    紅葉の色は、例年よりも暗めでした。
    今日の曇天のせいもあるでしょうか。
    でも、人が少なく、ゆったり見られるので、これもまた良い風情と思えなくもありません。
    大見晴台から、丹沢も見えませんでした。
    雲が低くたれこめ、地平線との隙間の空だけが白く明るい。

    歩き始めは霧雨が降っていましたが、止んだようです。
    天気は好転するという予報を信じ、紅葉台へと石段を下りて行きました。
    この辺りは雑木林の風情が良いところです。
    石段を降り切って、「ここより奥高尾」という道しるべを眺め、さて紅葉台へと少し登り返します。
    お蕎麦屋さんへの坂道の紅葉はライトな色合い。
    枯葉も混ざっていますが、ちょっといい感じです。

    紅葉台のベンチが空いているとは、やはり今日は人が少ないようです。
    ここから、よく整備された木段を下っていきました。
    ときどき良い紅葉もあって、立ち止まって写真を撮りながらのんびり下っていき、少し登り返すと、一丁平。10:05。
    奥のほうのベンチでちょっと休憩しました。
    気温が低くなってくると身体に熱がこもらないのでどんどん歩けます。
    4月の終わりには最高気温が25度を越してしまう昨今、やっと山歩きをしやすいシーズン到来です。

    私の目の前を通っていった男性が、しばらくして戻ってきました。
    あれ?
    南高尾に行くのだろうと思ったのに、戻ってきた?
    私も出発しました。
    細い踏み跡をたどり、まずは分岐へ。
    「倒木・枯枝にご注意ください」
    といった内容の掲示が貼られていました。
    以前には見なかったものなので、台風の影響で倒木が増えているということかもしれません。
    分岐を左折。
    しばらく行くと、今度は「熊出没注意」の掲示が。
    なるほど。
    このどちらかを見て、先ほどの男性は戻ってきたのかもしれません。
    服もザックもタウンユースの人だったから、戻るのも賢明な判断だと思います。
    熊鈴をザックの鳴りやすい位置につけて、再び出発。
    倒木注意とは言うものの、たまに細い倒木をまたぐことがあるだけで、他は全て片付けられていました。
    登山道の周囲には、切られたばかりの丸太や、細い枝がからまってぐちゃぐちゃな樹が転がっています。
    歩きやすい下り坂をとんとん下っていくと、電波塔の立つ分岐に出て、ここからは大平林道。
    でも数歩で次の道しるべがあり、大垂水峠を示す道しるべの通りに左の細い道に入りました。
    斜面につけられた細い道を下っていきます。
    土が流れたのか道が細くなっているところもあり、用心して歩いていくと、しばらくして道は十分な幅になり、さくさく歩いていくと、階段を下りて、甲州街道。
    ここが大垂水峠です。10:35。

    歩道橋の階段を登り、甲州街道を渡ると、そのまま登山道に入っていきます。
    ここは関東ふれあいの道の中の「湖の道」。
    看板も出ています。
    甲州街道が樹間から見えるちょっと高度感のある細い道をいき、そこから数段の木段を登ります。
    そこからもまだ細い道が続きます。
    トレイルランナーが後ろから来て、どうにか道を譲りました。
    時間をおかず、今度は向こうからトレイルランナーの集団が。
    南高尾山稜は、最近トレイルランナーが多いのですが、道の細いところでのすれ違いはさすがにストレスを感じます。
    今は紅葉シーズンで高尾主脈は走れないから余計にランナーが多いのでしょうか。
    木の根の作る段差をひと登りして、ようやく道が広くなり、安堵。
    木段の登り、その後しばらくは緩やかな坂道、また木段の登りと繰り返して、樹間から空が見えてくると、ベンチが幾つか横に並ぶ箇所に。
    そこから右が植林帯、左が雑木林の道をしばらく歩いていくと大洞山でした。11:00。

    大洞山は眺望はありませんが、ベンチとテーブルと山頂標識や看板があります。
    ベンチに座って休憩。
    さて、ここからの南高尾の秋の道は風情があって好きな道です。
    毎年秋になると、ここを歩きたくて南高尾に向かいます。
    雑木林の紅葉。
    カエデだけでなく、色々な木が紅葉・黄葉しているので、林が明るい。
    一歩ずつが楽しい。
    道も緩やかな下りで、歩きやすいです。
    たまに急な下りや岩がちな下りもありますが。

    中沢山のまき道に入りました。
    もともと細い崖っぷちの道ですが、山から土が崩れてきて、さらに道が細く斜めに傾いてきている気がします。
    でも、紅葉もここらへんが一番きれいなんです。
    足許に気をつけつつ、紅葉を眺めつつ、でも、あまり長く居たくないなあとも思いつつ。
    道が崖を離れ、歩きやすくなると、少し登ってはまた平坦な道、少し下ってはまた平坦な道が繰り返されます。
    鉄塔を左に見て、さらに進んでいくと、樹間の中の道の先がふっと明るくなり、見晴台。11:45。
    冬晴れの日は、富士山だけでなく南アルプスも見える展望地ですが、今日は丹沢も見えない曇り空。
    とはいえ、足許の津久井湖と街並みが箱庭のようです。
    ベンチが横にずらっと並ぶ休憩適地です。
    ここも今日は空いていました。
    ベンチに座って、昼食休憩。
    今日もポットのお湯でカップラーメンを作って食べました。
    ああ、温かくてしょっぱいスープが嬉しい。
    スポーツドリンクもごくごく飲んで、さて出発。

    ここから、また道が細くなります。
    道が細くなると、決まってトレイルランナーの集団が現れる。
    いや、それは気のせいでしょう。
    先程の崖っぷちのまき道など、すれ違う人が現れたら本当に本当に最悪のところではランナーは現れませんでしたから。
    ここも何とか道を譲って通過。
    そこかしこの淡い紅葉を楽しみ、あ、ここにもベンチ、あそこにもベンチがあると確認しながら、どんどん歩いていきます。
    いくつかの登りを越えていくと、向こうから来た二人連れに話しかけられました。
    「どこから来たんですか?」
    うん。これこれ。
    南高尾山稜を歩いていて特有の質問、今回も来ました。ヽ(^。^)ノ
    「ええと。高尾山から一丁平に行って、甲州街道を越えて、大洞山からここまで来ました」
    「高尾山から?凄い距離でしょう。いや、色んな人がいるんで、面白くて訊いているんですよ。さっきの人は陣馬山から来たと言っていましたよ」
    「ああ、陣馬山から?凄いですね」
    「ねえ」
    にこにこと別れました。

    三沢峠。12:40。
    まき道も含め、登山道が集まる五叉路です。
    ここもベンチやテーブルがあり、休憩適地。
    道しるべが増え、ここから草戸山・高尾山口への道がわかりやすくなりました。
    緩い登り坂を歩いていきます。
    ここからの道も好きな道です。
    道幅も広く、歩きやすく、紅葉が美しい。
    のんびり歩いていくのに適した道です。
    やがて、ものすごい段差の階段道が始まりました。
    膝と股関節がガクガクいうような段差の下り道です。
    でも、この階段がなかったらすぐ横に見える物凄い急坂の道を降りることになるので、この階段は有難い。
    しばらく平坦な道。またガクガクいう階段道。
    これが繰り返されます。
    やがて、珍しく登りの階段道を越え、また登った分だけ下ると、そこからひと登りで草戸山。13:10。
    いつ来ても、ここは人が多くにぎやかです。
    ベンチで休憩。

    さて、ここから高尾山口への道は今日のコースの中で一番アップダウンの激しい道です。
    あとは下るだけと思っていると、思わぬ難度にびっくりするのがこの道。
    危険個所はないのですが、人が少なくアップダウンが激しいので、こんな道が本当に高尾山口につながるの?と最初に歩いたときは不安にかられました。
    まずは木の根の段差の道を下り、しばらく平坦かと思うと、その先は次々と小さなピークが現れます。
    土がむき出しになった、段差の大きい登りもあります。
    登ると下る。
    登ると下る。
    台風後の整備もここまでは進まず、倒木が登山道に倒れかかっている箇所もありました。
    樹間の向こうに高尾の町並みは見えているのに、登山道はどこの深山だろうという風情。
    京王電鉄のアナウンスが聞こえてくるのに、まだ深山の風情です。
    暗い林の中で道しるべを見て、湿った下り道を行くと、やがて民家が見えてきました。
    民家の横の細い道を通っていくとポコッと舗装道路に出て、そのすぐ先が甲州街道の横断歩道。14:35。
    観光客あふれる雑踏に、さっきまで歩いていた道が何だか幻に思えてきました。
    この落差が南高尾山稜の醍醐味かもしれません。
      


  • Posted by セギ at 15:09Comments(0)

    2018年11月12日

    三頭山を歩いてきました。2018年11月。


    2018年11月11日(日)、三頭山を歩きました。
    ホリデー快速あきかわ3号に乗車。
    立川から座ることができました。
    紅葉の観光シーズンですが、電車内はそれほどの混雑ではなく、終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    駅前のバスの行列もいつも通り。
    数馬行きのバスは、3台で発車です。

    さまざまな山の登山口で人が下りていき、終点数馬で下りた人は、各バスで10人未満。
    ここから、都民の森行きの無料バスに乗り換えて、都民の森下車。10:10。
    トイレも済ませて、さて出発です。

    三頭山に登るときは、いつも三頭の大滝経由の石段の道を選んでいましたが、今回は反対回りの鞘口峠を経由するコースを選びました。
    どんな道だろう?
    森林館の裏から、道しるべの通りに、登山道が始まりました。
    道幅もそれなりにあり、石段や木段が整備されていて、歩きやすい道です。

    冬枯れの木が多く、登山道は枯葉に覆われ、あたりは晩秋の気配でした。
    これは台風の影響でしょう。
    紅葉する前に、台風で葉の多くが吹き飛んでしまったのだと思います。
    あるいは、紅葉する前に枯れてしまった。
    それでもときどき、ハッとするような紅葉がありました。
    予報は晴れだったのに、山は案外雲が多く、光が足りないので、写真に撮っても紅葉はあまりきれいに見えそうにありません。
    でも、肉眼で見る分には、きれいな紅葉でした。

    登っていくと分岐があり、右は「三頭山登山道」、左は「三頭山ブナの道」。
    左の道は少し下り気味に見えたので、せっかく登った分をまた下るのは嫌だからと右の登山道を選びましたが、これは失敗だったと思います。
    右の登山道は、道幅は十分にありましたが、崖っぷちの道でした。
    檜原都民の森の中の三頭山への道が、こんなごつい道なのはおかしくないか?
    道幅はありますけれども、高度感もかなりあるのですが?
    普通の山ならわかりますけど、都民の森が?
    頭に疑問符をいくつも抱きながら進んでいくと、ブナの道との合流点。
    振り返ると、ブナの道はいかにも歩きやすそうな平坦な尾根道でした。
    やっぱり、こちらを歩くべきだった。
    そんなわけで、崖っぷちのごつい「登山道」はさらに続いていましたが、そこからは「ブナの道」を選択しました。
    都民の森の言う「登山道」は、歩けるけれど険しい道という意味のようです。
    では「ブナの道」は何なのかというと、遊歩道なのでしょうか。
    面白い識別です。

    多少段差はあり、アップダウンもあるけれど、高度感はほとんどない歩きやすい尾根道「ブナの道」をのんびり歩いていきました。
    紅葉シーズンの三頭山なのに、人はまばらです。
    今年の紅葉が良くないことを情報として得ている人が多いのかもしれません。
    冬枯れの山の雰囲気も私は好きなので、これはこれでいいなあ。
    人が少ないので、好きなときに立ち止まり、写真を撮ることができました。

    見晴らし台。11:10。
    屋根のついた大きな休憩所でした。
    土足で歩きまわってしまう人が多いのか、板張りの部分も砂や泥で座れなくなっているのが残念。
    入口と板張りの部分との段差がないための構造的な問題もあるのでしょう。
    汚れていないところもあったので、そこに座り、ちょっと休憩。
    御前山と大岳山が見えます。
    先客が、
    「ねえ、あれ、大岳山?」
    「違うよ。大岳山は、あんな山容じゃないよ」
    と会話していました。
    いや、大岳山はあんな山容だと思うけれど、どういうことだろう?
    三頭山から見ると、左の肩だけ張っているように見えるせいかな?
    しかし、他パーティのこういう会話に首を突っ込むには、私はまだ年齢が足りない気がします。
    今はまだ、教えたがりの嫌なヤツに見えてしまうんじゃないかな。

    そこからいったん下り、また登り返していくと、今度は展望台。11:40。
    階段を登り、張り出したデッキへと出ていけます。
    高度が少し上がって、御前山と大岳山の眺望もさらに良くなりました。
    空が曇っているので、どこか荒涼とした景色です。
    山って怖いなあ。
    そんなふうに感じる眺めでした。

    山頂付近はさすがに人が多くなりました。
    まず三頭山東峰。
    ベンチは既にぎっしりと人で埋まり、皆にぎやかに昼食をとっています。
    レジャーシートに座っている人も大勢いました。
    続いて、三頭山中央峰。
    ここも人でいっぱい。
    少し下って、木段を登り返すと、三頭山西峰。11:50。
    ここは、毎度おなじみの峰なのですが、反対方向からやってくると、ちょっと方向感覚がおかしくなってしまいました。
    富士山が見えたらまた違うんですが、今日は雲の中。
    ここも人でいっぱいです。
    道しるべを良く見て、ああ、こっちがいつもの道かと確認して下りていきました。
    少し下りていくともう見覚えがあり、なるほど、これはいつもの道です。
    長い木段を下りきると、ムシカリ峠。
    まだどんどん登ってくる人が現れます。
    人の少ない静かな山だと思ったけれど、たまたま空いている道と時間帯だっただけかもしれません。
    ここのベンチも人でいっぱいでした。

    道しるべをよく見て、三頭山避難小屋・槇寄山方面への登り坂を歩きだしました。
    喧騒から離れ、また静かな山道です。
    三頭山避難小屋の前にはザックが2つ置いてありましたが、人の姿はありませんでした。
    さらに進んでいくと、大沢山。12:10。
    先客もいましたが、ベンチが1つ空いていました。
    ちょうど時間帯も良いので、ここで昼食。
    晴れた日なら大きく富士山の見えるところですが、今日は雲に覆われています。
    座ると汗が引いて少し寒くなる季節にようやくなりました。
    今年はいつまで暑いのだろうと心配になるくらいでしたが。
    ポットに詰めてきたお湯で、カップ麺を作って食べました。
    本当はお湯を沸かすと良いのですが、今日は温泉セットも持ってきているので、これ以上ザックが重くなるのは避けたい。
    熱々とは言えませんが、そこそこおいしくカップ麺を食べました。

    さて、ここから笹尾根を下ります。
    枯葉が多く、紅葉が少なく、やはり台風の被害が深刻だったのは伝わってくるのですが、登山道はよく整備され、道を塞ぐ倒木はありません。
    都民の森は整備が早いなあ。
    でも、この前歩いた大マテイ山も、その前の扇山も、もう整備が進んでいるかな。
    大沢山からしばらくは山頂直下の急な下りが多いです。
    岩がちな段差のある下りなので、土ののっぺりした下りと比べると歩きやすいです。
    岩につかまったりしながら段差を下っていくと、「倒れるぞー」という声が聞こえてきました。
    うん?
    見ると前方に、薄茶色の制服を着た男性が2人、倒木を登山道から除去する作業をしていました。
    登山道に斜めにかかった倒木を倒して、脇へどけているのです。
    制服には、「奥多摩レンジャー」の文字が。
    わあ、カッコいいなあ。
    ちょうど作業が終わったところだったので、挨拶をして先に進みましたが、すぐに2人に追いつかれ、道を譲りました。
    上手い歩き方だなあ。
    重心が安定して、無駄がないんです。
    だから、急いでいる様子はないのに、実際にはすごく速い。

    山頂直下の急な下りが終わると、尾根は広くなり、道はなだらかになりました。
    そして、美しい紅葉が見え始めました。
    樹間のむこうが赤くきらきら光って見える紅葉。
    頭上高く、深紅のカエデ。
    足元は、茶色の枯葉の上に黄色い葉や真っ赤なカエデが混じり、明るい登山道が続きます。
    どれも今日の光量では写真にはきれいに撮れないだろうなあ。
    立ち止まり、目に焼き付けて、またゆっくりと歩きだしました。

    道が再び登りとなり、槇寄山。13:30。
    ここはベンチもテーブルもあり、休憩適地です。
    先刻の奥多摩レンジャーの人も休憩中でした。
    「いやあ、倒木があると危ないからね」
    と、登山者にねぎらわれながら談笑していました。

    さて、もう少し笹尾根を歩きたいところですが、笹尾根そのものは整備されていても、そこから檜原街道に降りる道は台風の影響で荒れているかもしれません。
    予定通り、温泉センター数馬の湯へと下山します。
    槇寄山から緩くくだっていくと、西原峠。
    ここは四辻で、笹尾根から南に下るのは郷原への道。
    上野原駅行きのバス停に降りられる道ですが、まだ歩いたことはありません。
    今日もお馴染みの北へくだる道をとりました。
    仲の平へと降りていく道です。

    ここも紅葉が盛りでした。
    空は曇っているのに、紅葉に照らされて、登山道が明るい。
    細いまき道を過ぎると登山道は深くえぐれ、春に歩くと泥でぐちゃぐちゃなのですが、枯葉で泥道が埋まっていて、サクサク歩いていけました。
    痩せ尾根、木段など、道の様子は次々に変わり、飽きずに歩いていくと、あっけなく農地に挟まれた細い道に出ます。
    舗装された細い道をとことこ下り、石段を下りていくと、舗装道路。
    あとは、分岐の度に下るほう、下るほうと歩いていけば、 檜原街道です。
    街道を右にずっと下っていくと、仲の平のバス停をすぐに越えて、温泉センターが見えてきました。14:45。
    次のバスは14:53。
    バス停には行列ができていました。
    これなら温泉は空いています。
    次のバスに乗ることにして、温泉に入りました。

    100円投入式の靴箱に靴を入れ、靴箱の鍵を受付に渡して、入浴料820円。
    よく磨かれた廊下の奥が温泉です。
    広く機能的な脱衣所。
    洗い場も空いていました。
    数馬の湯は、内湯からの山の眺めがよく、開けてある窓から冷たい外気も入って、気持ちよく入浴できました。
    風呂上がりは、廊下のベンチに座って、発泡酒。
    500mL380円。
    温泉は大好きなのに湯あたりしやすいので、ちょっと長湯すると発汗が凄い。
    次のバスまでのんびり休みました。
    16:08。
    バスは3台でやってきました。
      


  • Posted by セギ at 12:26Comments(0)