たまりば

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2020年06月28日

山に行けないので、山の本を読みました。


山に行けない日々が続いています。
行こうと思えば行けるのですが、山へ向かう休日の朝の電車やバスというのは独特の空間です。
特にバスは、おしゃべりが車内にワンワンと反響し、次の停留所を伝えるアナウンスすら聞こえないこともあります。
周囲がうるさいので、自分の声を通そうとしてさらに大声で喋る人たちが多くなり、ますますうるさくなる。
恐ろしいスパイラル。
それが、山へ向かう朝のバスです。
マスクをすり抜けたマイクロ飛沫が飛び交う空間。
混雑した通勤電車よりもリスクが高いと思います。

・・・いや、静かなときは静かなのです。
こんな時期ですから、マナーを守って、乗り物の中では沈黙している人のほうが多いだろうとも思います。
でも、世の中の人全員に、同じマナー、同じ意識を期待するのは難しい。

先日、ネットを見ていたら、何かの記事のコメント欄に、
「珠算教室の先生が、自粛明けに教室が再開したら人が変わったように神経質になっていて、小言や愚痴が多くなったので、うちの子は嫌気がさしてやめた」
といったものがあり、ゾッとしました。
今の時期は、もうコロナ禍は去ったような気分でいる人と、3月・4月の用心深さのままでいる人とが、同じ社会で生きていかねばならないので、軋轢も摩擦も多いと思います。
注意は勉強のことだけにしたいのに、本当にくだらないことを注意しなければならないときは、私自身、気が滅入ります。
もっと机の端に寄り、2メートルの距離を保ちましょう、とか。
ノートなどの手渡しのため接近するときには無言でお願いします、とか。
それを「人が変わったように神経質」と呼ぶ人もいるかもしれません。
気をつけないと。


とりあえず、山へ行くのはもう少し保留することとして、休日は部屋の片づけをしたり、山の本を読んだりしています。
先日購入し、あっという間に読み終わったのが、山田哲哉著『奥多摩 山、谷、峠、そして人』です。
山岳雑誌『山と渓谷』に今年の1月号まで連載されていたエッセイをまとめた本です。

このブログのタイトルから想像される通り、私は、山岳雑誌は『山と渓谷』派で、年間購読しています。
雑誌が届くと、まずは最初の特集記事からパラパラとめくり、あ、面白そう、あとで読もうと先送りにし、結局、一番最初に読むのが、この連載でした。
雑誌の巻末近くの地味なエッセイ。
最初はそうした印象で、読まなかった回もあったと思うのですが、何しろ知っている山・歩いたことのある山のことが沢山出てくるのです。
笠取山。棒ノ折山。浅間尾根。小河内峠。生藤山。三国峠。三頭山。雲取山。川苔山。飛竜山。御前山。高水三山。笹尾根。天平尾根。蕎麦粒山。鷹ノ巣山。雁峠。馬頭刈尾根。大岳山。
自分が歩いたことのある山のことを読むのは何でも面白く、だから、私のつたない山の記録でも読んでくださる方がいらっしゃいます。
それが、この本に記されているのは、今から50年ほど前の、著者が中学生から高校生だった頃の思い出の山歩きなのです。

1954年武蔵野市生まれの著者の中学生から高校生の頃の山歩き。
60年代後半から70年代前半の奥多摩。
今の奥多摩の、植林の中の暗い山道ではなく、カヤトの原の広がる道。
鹿の食害がなく、季節ごとにアツモリソウ、オダマキ、ヤナギラン、マツムシソウの花々が咲き乱れる奥多摩。

地形を知っている山の、でも、今は残っていない風景。
それを思い描きながら、遠い昔の山を、自分も歩いた気持ちになれる本です。
私の持っている一番古い奥多摩の登山地図には、鷹ノ巣山の山頂直下に「お花畑」と記されてあります。
今は何も咲かないあの急な坂道。
あそこは、ヤナギランのお花畑だったのだそうです。
それを読むと、広い石尾根の防火帯に咲くヤナギランの中を歩いたことがあるような気がしてきます。

いや、しかし、思い出の山というだけなら、途中で飽きてしまったのかもしれません。
結局、その頃の奥多摩を、私は知りません。
挿しはさまれる現代の奥多摩の描写が、さらに興味深いのです。

この数年、奥多摩にはさまざまなことがありました。
例えば、2014年2月半ばの大雪。
山梨県周辺は未曽有の大雪で電車も高速道路上の車も立ち往生となり、大変な数日を過ごされた方が多かったと思います。
奥多摩も雪に閉じ込められ、全てが不通となりました。
20代の小屋番が1人で留守番をしていた雲取山荘は、ひと月ほど孤立したそうです。
3月になってようやく青梅警察署の山岳救助隊が丸2日をかけて雲取山荘にやってきたとのこと。

この記述を読んで、私はこの直後に雲取山に登ったことを思い出しました。
3月5日(水)、奥多摩~丹波間のバスが復旧。
3月7日(金)、警察関係者30名ほどが訓練のため山に入り、雲取山の鴨沢コースにトレースがついた。
山の情報サイトでそれを知って、私は3月9日(日)・10日(月)に登りました。
あれは訓練ではなく、山岳救助だったんだ・・・。
ちらっと『山と渓谷』の記事で読んだことはあったのです。
雲取山荘の小屋番からのSOSは、まず小屋関係者に届きました。
しかし、鴨沢コースは登山口に行くことすら困難。
そこで、三峰神社から小屋関係者が登ろうとしたけれど、胸までの雪に断念。
その後、警察が出動した。
そうした経緯を記事で読んでいました。
やはり、訓練ではなく、本番だったんですね。
訓練を兼ねて小屋番の様子を見に行こう、ということだったのかもしれませんが。
本当に緊急のことなら、ヘリで救助したでしょうから。
雲取山まで、30人規模で交替でラッセルしても2日がかりだったそうです。

あのとき、七ツ石山手前から雲取山の山頂までは、青空の下、素晴らしく広いトレースが続いていました。
あの雪道は楽しかったと今も思い出します。
雲取山荘に宿泊しましたが、スタッフも何人もいて、客が少ない以外は、普段通りの雲取山荘でした。
警察関係者と一緒に、スタッフも登ったのかもしれません。

2014年3月の終わりに、私は川苔山も歩きましたが、それでもまだ凄い雪で、山頂の道しるべは、文字板のすぐ下が雪に埋まっていました。
鳩ノ巣駅からの一番易しいコースで登っても、やはり人が少なく、静かな山でした。
あの年、川乗橋からの谷沿いのコースは、木橋が崩落し、また雪崩の恐れもあり、長く通行禁止でした。

あの大雪で多くの鹿が死に、その年の春は、奥多摩にも珍しい花がぽつぽつと見られたそうです。
鹿は、雪が深いと歩くことができず、死んでしまうのだそうです。

読み進めていくと、ここ数年の山のことが思いだされます。
自分の体験と本の記述とがしばしばオーバーラップします。

そういえば4月に雪が降った年がありました。
街でも毎朝氷点下になった冬もありました。
午前中は給湯器が凍結して、お湯が出なくて困りましたっけ。
ここ数年のことなのに忘れかけていたことが、よみがえってきます。

2014年の大雪。
そして、2019年の台風。

自然の猛威により登山道は崩落し、しばしば通行止めとなりました。
それでも、人気のある登山道はその都度修復されていきました。
しかし、修復が難しいこともあるようです。

道だけでなく、さまざまなことが変わりました。
2019年、奥多摩町が、老朽化した奥多摩小屋の撤去に伴う予算を計上したとの記述があります。
鴨沢から雲取山へと向かう登山道の中でも広く歩きやすく風景が圧巻の場所に立つ奥多摩小屋がもう機能していないのだそうです。
では、テント場も、使用禁止となるのでしょうか?
管理人がいない場所でのテント泊は禁じられることが多いのです。
今は若い人を中心にテント泊が流行しています。
コロナ禍が収束しない限り山小屋泊りは難しいですから、1人用テントで泊まる計画を立てている人は多いと思います。
あそこが使用できないとなったら、どうなるのでしょう。
私自身は、雲取山に登るときには毎回雲取山荘に泊まっていましたが、いつか、春秋の気候の良いときに奥多摩でテント泊をしたいと思っていました。
そんなに困難な計画でもないので、老後の楽しみのような気持ちでいました。
そのときのテント場は奥多摩小屋前と決めていたのですが。

奥多摩小屋で「仙人」と呼ばれた名物管理人のことも、この本には書かれています。
登山者の様子をよく見ている人だったのだと短い記述でも感じます。
私は小屋前を通りかかったときに作業中のその人と目があって挨拶した思い出があります。
明らかに雲取山荘に泊まって下山する時間帯に小屋の前を通り、普通のサイズのザックに普通の山服で普通に歩いている登山客に対しては、会釈もしてくれなかったですが。
しかし、興味を持たれなかったのは、この場合、良いことだと思っています。
登山客として問題なかったということですから。

以前、奥多摩の警察関係者の方の書いた本で読んだのですが、この仙人は、管理人を辞めた後、奥多摩の山中に独りで小屋を建ててひっそり暮らしていたとのこと。
でも、それが関係者に見つかって、また行方がわからなくなったとのことでした。
知り合いに対してすら、それなりに気難しい・・・。

この方が管理人を辞めて以後の奥多摩小屋のことを、この本で初めて読み、つらい気持ちになりました。
でも、また何か新しい動きが起こらないかな。
あのテント場は、奥多摩町にとっても貴重なもののはずだから。
そんな少しの希望も抱いて、本を読み終えました。

  


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    2020年03月22日

    多摩湖自転車道から、狭山公園と八国山を歩いてきました。2020年3月。


    今年は例年より10日も早く桜が咲きました。
    ということで、自転車に乗って、お花見に行ってきました。
    コンビニでサンドイッチとおにぎりとコーヒーを購入。
    武蔵境駅の連絡通路を抜け、そのまま北に直進しました。
    ドラッグストアの前で、行列を発見。9:10。
    ああ、本当に、開店前から行列ができているのですね。
    今日は日曜日なので、多少若い人もいましたが、大半は高齢者です。
    本当に必要で並んでいる方もいるのでしょうが、マスクやトイレットペーパーはもう家に十分あるのに、毎日毎日行列に並んでいる高齢者もいると聞きます。
    精神的に、何かちょっと変なモードに入ってしまっていて、自分ではその行動を変えることができないのかもしれません。
    お花見でもして、少し気持ちを変えられるといいなあ。

    マスクは、1年前に1箱購入したマスクが、あと10枚ほど。
    それは、都の感染状況がもっと悪化した最悪のときのために備蓄し、今のところハンカチマスクでしのいでいます。
    トイレットペーパーは、12ロールのパックの封を切ると、次の12ロールを買うのが習慣なので、あと4か月はもちます。
    アルコール除菌ペーパーはもうすぐなくなるけれど、そのときには、台所用の塩素系漂白剤で全て除菌するので、大丈夫。
    心配ないさー、と心の中で歌いながら、北へと自転車を走らせました。
    桜橋交差点をそのまま直進。
    浄水場西の交差点で左折。
    大きな通りを信号で渡ると、多摩湖自転車道の入り口です。9:15。

    自転車道は空いていました。
    自転車道と並行している歩道を普通に歩いている歩行者が多いのも、助かりました。
    「歩行者優先」の掲示が多いせいか、広い歩道が空いていても、自転車道のほうをわざわざ歩く歩行者が例年多いのです。
    だからなのか、昔と比べて、本当の自転車好きは、この道をあまり走らなくなったようです。
    スピードを出せないと、つまらないですものね。

    ソメイヨシノは、八分咲きとの報道でしたが、見た目はもう満開と感じました。
    ときどき、自転車を停めて、撮影。

    今年も、いちご大福などの出店が出ていました。
    桜まつりは、小金井も小平も、今年は中止でしょうか。
    それとも、桜まつりの開催時期よりも早く桜が咲いただけでしょうか。
    お祭りののぼりはありませんでしたが、レジャーシートを敷いてお花見をしている人たちを見ることができました。
    外とはいえ、やはり2メートル以上の間隔を空けてシートを敷いている様子です。

    狭山公園南口。10:15。
    自転車道と別れ、ここから公園内に入りました。
    広い舗装道路の上り坂から、平らな道に続きます。
    宅部池の脇を通り、風の広場を抜けて、桜口へ。
    ここから狭山公園を出て、横断歩道を渡り、八国山に向かいました。
    去年の記憶をたどり、八国山を左手に見ながら、東に向かいます。
    あまり八国山に近づき過ぎると行き止まりの道に入り込むので、西武線を挟んで少し距離を保ちながら東へ東へと向かいました。
    八国山のころころ広場到着。10:30。
    ここには駐輪場があるのです。
    自転車を置いて、近くのベンチで山を歩く支度をしました。

    八国山は、近所の人が散歩をしたりジョギングをしたりする里山です。
    登る苦労など全くない山ですが、それでも、久しぶりの山歩き気分を楽しめました。
    舗装された遊歩道から、尾根道へ。
    東京都と埼玉県所沢市との境界線を歩いていきました。
    広く歩きやすい尾根道です。
    去年は将軍塚まで歩きましたが、さすがに何もないことがわかっているので、今年は途中からほっこり広場へと下りました。
    桜の咲く小さな広場で、早めの昼食。11:15。
    テーブルやベンチがぽつんぽつんと離れて設置されてあり、意識しなくても他の人とは10メートル以上の距離が保てます。
    その安心感もあるからか、みなさんのんびりされていました。
    今日は5月並みの陽気とか。
    青空に桜が映えています。
    飽かず眺めました。

    八国山は、しっかりとした広い遊歩道が何本も通っていますが、その遊歩道を結ぶ細い道もあり、さらに山歩き気分を楽しめます。
    細い道からふたつ池へと下りていき、ころころ広場に戻ってきました。
    出発前にトイレに。
    ここのトイレは全部和式で、ほっとしました。
    手を洗った後、アルコール除菌ティッシュでさらに除菌もして、さて出発。

    来た道をのんびり戻り、桜口から再び狭山公園に入りました。
    朝よりも少し人が増えてきた気がしますが、何しろ広い公園なので、人混みという感じはありません。
    堤防橋に登ると、多摩湖が一望できました。
    多摩湖の水位がいつになく高いように感じます。
    ちゃぷちゃぷと堤防にぶつかる水音が聞こえてきました。
    幅の広い堤防橋からは、奥多摩の山々が霞んでうっすらと見えました。

    さて、帰ろう。
    再び、多摩湖自転車道へ。12:10。
    朝よりもまた少し開いた様子の桜を眺めながら、のんびりと来た道を戻りました。

      


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    2020年02月24日

    景信山南東尾根から高尾山を歩きました。2020年2月。



    2020年2月23日(日)、景信山から高尾山を歩きました。
    高尾山ビジターセンターが、ハナネコノメが1輪2輪咲き始めましたとネットで伝えたのが前日の土曜日。
    え?例年より2週間は早い。
    今年は春が早いなあ。
    ということで、早咲きのハナネコノメを見に、春の山歩きをしてきました。

    三鷹から中央特快に乗って、JR高尾駅下車。
    北口から小仏行きのバスに乗車しました。
    いつもなら、日影で降りる人が沢山いるのに、今日はゼロ。
    日影沢林道の復旧が待たれます。
    終点の小仏で、ほぼ全員が下車しました。
    まだ腰が本調子ではないので、速い人の迷惑にならないよう、ゆっくり支度をして、一番後ろから出発。
    まずは舗装道路をバスが来た方向のまま、上っていきます。9:15。
    日陰の沢沿いの道路から、だんだん高度を上げて日向の明るい道になってくると、右手に登山口。9:35。
    すぐに上りが始まります。
    いかにも里山めいた樹木の中の登山道から徐々に急な上り坂に。
    眺望が開けてきても、まだ先は長いです。
    ベンチなどは設置されていないので、道幅が広くなり、手ごろな倒木を見つけると、そこに座って休憩しました。
    この道を歩くのは久しぶりです。
    何年か前、積雪のある日に来た記憶があります。
    崖っぷち道がほとんどないので危険が少なく、青空の下、雪山気分が楽しめた1日でした。

    小下沢林道からの登山道との合流点。10:10。
    小下沢林道へと下りていく道は、ロープが張られて侵入禁止となっていました。
    ここまでくれば、あと少し。
    道幅の広い登山道から、急な上り、そして、木段の道と頑張って、景信山山頂。10:30。
    腰を庇ってゆっくり歩くと、全く息切れしないので、何の苦もなくここまで来ました。
    急な上りだとそんなに急ぐ人もいないので、後ろを気にしなくて済むのも助かります。
    景信山からは関東平野が見渡せました。
    春霞で地平線はぼんやりしています。
    下の茶店に降りていくと、こちらからは富士山がくっきり見えました。
    前景に相模湖。
    ここは、売店利用者優先席だけど、誰もいなかったので、ちょっとだけお邪魔して、そそくさと写真だけ撮影。

    さて出発。
    春になり、地面も柔らかくなったので、景信山からの急な下りも歩きやすいです。
    とっとこ下りて行き、四辻。
    ヤゴ沢コースへの侵入禁止を示す木がなくなっている・・・。
    歩けるのかな?
    初夏の頃に、歩いてみようかな。

    そこからは下りの連続です。
    やはり、土が乾いていて柔らかい。
    下りを歩くと、冬とは違う歩きやすさを実感します。

    小仏峠。11:05。
    小仏バス停へと下りていく道を封鎖するロープが外されていました。
    先週開通したそうです。
    少しずつ、台風で通れなくなった道が復旧していきます。

    小仏峠からは、左手は緩く広い上り坂。
    右手は、狭い木段道。
    若いカップルが、その前に立ち止まり困惑していました。
    春になると、高尾を歩くのが初めての若い人を見るようになります。
    初々しいですね。
    「・・・どちらを歩いても、途中で合流しますよ」
    そう声をかけて、私は木段の道へ。
    背後で、
    「ありがとうございます!」
    の声が聞こえました。

    上っていくと、相模湖の見えるベンチ。
    ここからも富士山がよく見えました。
    今日は暖かいのに眺望がいいなあ。

    さらにしばらく緩い坂を上り、そこからは、小仏城山へ向かう木段と木の根の作る段差の急登。
    ここのまき道は、今日も封鎖されていました。
    ここのところ、コースを変えて奥高尾を歩いているけれど、結局ここを通るのは変わらないなあと思いながら、小仏城山到着。11:30。
    城山茶屋は営業中。
    醤油仕立てのなめこ汁を注文する人で大賑わいでした。
    春美茶屋は本日お休み。
    こちら側のテーブルが空いていたので、そこを借りて、本日もカップラーメンの昼食です。

    食べ終わって、相模湖方面に少し下りていくと、芝生からは富士山の大きな姿が見えました。
    写真に撮ると小さいのですが、肉眼では満足度の高い富士山です。
    芝生にレジャーシートを敷いて、昼食中の人。
    お昼寝の人。
    ああ、良い日和です。

    さて、そろそろ左のお尻が凝ってきたので、無理せずまき道から高尾山の真下へ。12:30。
    ちょっとマッサージをして、また出発。
    まだ歩けるので、今日は6号路の琵琶滝コースを下ります。
    去年の台風以来、ここを歩くのは初めてです。
    トイレの分岐から右に曲がり、しばらく舗装された道を行き、ベンチの並ぶ広場から、木段の下りへ。
    崖道を少し行くと、沢沿いの道の始まりです。
    沢の中を飛び石を踏んで歩く道だったところが、台風でグチャグチャになり、今は沢の横を歩いていくようになりました。
    あの大きな飛び石は、少し下流にまとまって並んでいました。
    水の力でそこまで押し流されたのでしょうか。
    その先は、大体今までと同じ道です。
    しばらく歩きにくい道が続きます。
    上ってくる人の多さに驚きました。
    昔は、山に行くなら午前中に登るのが当たり前でした。
    午後になってこの道を登ってくるのは、ヤンキー風なグループくらいなものでした。
    今は6号路を昼から登るのも普通のことになっているようです。
    ただ、やっぱり、服装や靴が山仕様ではない観光客ばかりです。
    山慣れている人は、そんな行動はとらないのです。
    高尾山は観光地だけれど、それでもやっぱり山だから。
    琵琶滝コース登山口。13:55。
    今日は随分早い下山となりました。


    お目当てのハナネコノメも撮影できました。
    私が撮影していると、若い女の子たちが、
    「あ、咲いてる。ずっと探して探して、ここまで来たんですー」
    「撮影している人がいなかったら、気がつかなかったかも」
    と話しかけてきました。
    花の大きさは、2mmほど。
    春を告げるこの花は、あまりにも小さいので、咲いている場所を知らないと見つけにくいのです。
    咲き始めたハナネコノメ。
    見頃は来週と思います。

    こことは別の、秘密の場所に咲くハナネコノメは、無事だろうか。
    あの台風で株ごと流され、土に埋まっていないだろうか。
    今は、林道が封鎖され、行くこともできないけれど。
    心の中で、秘密の場所のハナネコノメを思いながら、高尾山口駅へと向かいました。

      


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    2020年02月10日

    南高尾山稜を歩きました。2020年2月。


    2020年2月9日(日)、南高尾山稜を歩いてきました。

    前日、高尾のビジターセンターのサイトを見ると、南高尾山稜は現在、大洞山~大垂水峠間が通行不可となっていました。
    大垂水峠の歩道橋近くのあの崖っぷち道はもともと狭かったから、台風で登山道が崩落したのだろうと想像されます。
    台風直後に聞いた情報では、見晴らし台付近の登山道が崩落したということでしたが、そのような記載は今はないので、高尾山口駅から、大洞山までは行くことができるのでしょう。
    では、高尾山口から大洞山まで行って、中沢峠に戻って梅ノ木平に下山するというコースで歩いてみようかな?
    そのように計画して、出発しました。

    相変わらず腰痛があるので、今回は、腰に使い捨てカイロを貼って、高尾山口駅を出発。8:55。
    カイロは効果があり、お尻の凝りは昼頃まで穏やかでした。
    とはいえ、腰の様子を見ながらそろそろと歩くので、いつもよりずっと遅い歩行ペースです。

    甲州街道の交差点を渡って、ゆるい登り坂を左方向に歩いていくと、すぐに草戸山の道しるべが見えてきます。
    その道しるべの通りに、民家の横の細い道を登っていきます。
    道はすぐ、どこの深山?という雰囲気になります。
    登りきると四辻。9:10。
    ここを右折して、そこからは小さなピークが繰り返されます。
    東高尾と呼ばれるこのあたりの道は、アクセスが良いのに山深い印象があります。
    今日は特別寒い朝だからか、それとも、南高尾登山道不通のせいか、例年よりも登山者が少ない気がしました。
    私が初めてこの道を歩いた頃も、登山者の数はこんなふうでした。
    たまに、単独行の人がいる程度。
    トレイルランニングというスポーツそのものが存在しませんでしたので、走っている人はいませんでした。
    あまり人に知られていない、気持ちの良い登山道。
    腰痛を抱え超ゆっくりペースの今は、後ろを気にしなくて良いのはありがたいです。

    小さいピークを登っては下り、登っては下り。
    かなり急な下りもありますが、ロープが整備され、腰を庇いながらでも降りていけました。
    草戸峠。10:20。
    高尾山の尾根がよく見える峠で、ベンチが沢山並んでいる休憩適地です。
    水分補給して、さて、もうひと頑張り。
    少し下って、最後の登りを行くと、草戸山。10:30。
    城山湖を見渡す休憩所が設置されてあります。
    ここも休憩適地です。
    休憩所脇のベンチに座って、休憩。
    一応お尻をマッサージ。
    まだそんなに凝っていない。ありがたい。

    ここからは、急な階段道が多くなります。
    道幅が広く歩きやすい緩やかな上り道と、急な階段の上り道の繰り返しです。
    横には階段が整備される前の急な斜面も残っていて、そこを歩くこともできますが、そこよりは階段のほうがましだと感じるほど急な道です。

    三沢峠。11:05。
    多くの登山道が集まる五叉路です。
    ベンチとテーブルもあり、ここも休憩適地。
    ここでも、ほっとひと息し、マッサージ。

    さて、ここから南高尾の道です。
    登山道は明瞭で落ち葉もよく踏まれてあるので、秋以降にここを歩いた人は多いのだと感じました。
    ときどき、脇道にロープが張られてあり、通行禁止となっているのが今までとは違う印象です。
    やがて道は崖っぷちの細い道となります。
    以前から歩きにくいところだったので用心して進んでいくと、あれ?
    以前より、歩きやすい・・・。
    ところどころ土嚢が入っていて、道幅が十分保たれているのです。
    これは、台風以降に相当な整備が入ったのでしょう。
    進むにつれて土嚢の数はどんどん増え、この作業に要した時間や人手に、両手をあわせたい気持ちになりました。
    以前はちょっと嫌だなと感じながら通り抜けたところも楽々通過。
    樹間からは、富士山の白い姿。
    冬枯れの南高尾山稜の良さを満喫しながら、見晴台到着です。11:55。

    いつもなら、ベンチはほぼ満席なのですが、ここも空いていて、先客は1人だけでした。
    富士山と津久井湖を眺めながら、本日もカップラーメンの昼食。
    南向きで温かく、1枚羽織る必要もありませんでした。

    さて、出発。
    とりあえず大洞山まで行くことにしました。
    向こうからやってくる人が、ときおり現れます。
    梅ノ木平から来ているのかな?
    甲州街道を含む舗装道路歩きが長いので、そんなに人気のある道とは思えないけれど?

    そこで、これまで南高尾山稜を歩いていて訊かれることが多いけれど自分からは発したことのなかった質問を、向こうからやってきた単独の登山者に発してみました。
    「どこから登っていらしたんですか?」
    「え?大垂水から」
    「大垂水?大洞山から大垂水の間は、通れないんじゃないんですか?」
    「ああ、崖は崩れているけれど、途中から甲州街道に降りられる道があるんですよ」
    「・・・行けば、わかりますか?」
    「多分・・・。僕も最初、今日と反対周りでその道を降りたとき、特に迷った記憶はないから」

    ・・・これは、様子を見に行ってみよう。

    まずはいつもの細いまき道を用心して歩いていき、中沢峠の道しるべで、梅ノ木平への登山道を確認。
    ここに戻ってくることも十分予定した上で、行けるところまで行ってみることにしました。
    大体、坂道を直接甲州街道に降りていくなんて、危険極まりないです。
    この辺りの甲州街道は、車の通行が激しいのに、歩道がないんだから。
    気をつけないと。

    そんなふうに思いながら、急な坂道を上り、コンピラ山を越えて、大洞山。12:55。
    トレイルランナーの集団と遭遇しました。
    これは・・・?
    やはり、大垂水から来る人がかなりいる?

    そこからも、いつもの下り道です。
    落ち葉もよく踏まれて、人が常に歩いているのがうかがえます。
    階段道を降りていき、道しるべのところで右に曲がり、そこからはちょっと歩きにくい木の根の作る段差の大きい下り道。
    もうすぐ例の細い崖道に入るが大丈夫なのか?と思っていると、その先で登山道がロープで封鎖されていました。
    そして、まさにそこから、別の踏み跡が派生していたのです。
    いえ、踏み跡というレベルではなく、これも登山道だというレベルのしっかりとした歩きやすい下り道が5メートルほど。
    そこからあっという間に舗装道路に出ました。
    でも、ここは甲州街道ではないぞ?
    道なりに下っていくと、鉄の門が7割ほど閉まっていて、開いているところには鍵のついた鎖が張られてありました。
    つまり、車は入ってこられないけれど、歩行者は、その鎖をくぐって通り抜けできるのです。
    その先が、甲州街道でした。

    ・・・Σ(・□・;)

    しかし、ここは、どこかの会社の私有地なのではないでしょうか。
    通り抜けできるよう、好意で門を開けておいてくれているのではないか?
    何と申し訳ないことだろう。
    ここは、正規の道ではありません。
    こういう善意に増長して、わーい、歩ける、と思うのは、良くない気がする・・・。
    すみません、すみません、ありがとうございますと思いながら、甲州街道に出ました。
    大洞山~大垂水間の崖路が、早く復旧されるといいなあ。
    でも、日影沢林道の復旧のほうがどう考えても急がれることだし。
    台風の傷跡は、まだ本当に山の多くに残っています。

    そこから甲州街道の歩道のない道を左方向にとぼとぼ歩いていくと、向こうから登山姿の歩行者が2人やってきました。
    「どこから来たんですか?」
    と例の質問を今度は私がされました。
    私は、崖を指さし、
    「あのあたりが崩落しているんで、少し手前で下りたんです。大洞山から来ました」
    「大洞山。こっちに行くと、高尾駅ですよね?」
    その人は、私が歩いてきた方向を指さしました。
    「・・・はい、そうですね」
    「どのくらいかかりますか?」
    「高尾駅まで?歩いたことないですけど、だいぶかかると思いますよ」
    1時間?2時間?
    わからないので、時間を言うことはできませんでした。

    小仏城山から降りてきて、ここで行き詰まった人なのでしょうか。
    でも、大洞山の情報に食いつく様子は全くなかったので、最初から、大垂水が終点だったのだと思います。
    大垂水からバスに乗る予定だったのかもしれません。
    バスの本数があまりに少ないので、歩きだした、ということでしょうか。

    大垂水までそのままとぼとぼ歩き、歩道橋を通り過ぎ、小仏城山へと上り返す登山口に入りました。13:30。
    あたりの崖は、ワイヤーロープで巨大な網の目のように頑丈に固定されていました。
    ここも台風で崖崩れが起きたのでしょうか。
    土がむき出しになっているので、表層の土や木は流れ落ちたのだろうと思います。
    急な階段を手すりに頼って上っていくと、小さな沢に出ました。
    以前よりも沢が登山道に近い。
    沢が狭くなり、そして深くなった印象です。

    ジグザグの登り道で沢と離れ、その先も緩く登っていくと、道しるべが見えてきました。
    ここで息を整え、最初の急登を行きます。
    木段が整備されて、歩きやすいですが、とにかく急です。
    上りきると、いったん道は緩やかなアップダウンの道となります。
    カイロの効果が切れたのか、左のお尻の凝りが始まりました。
    でも、先週ほどではなく、何とか歩くことができます。
    やがて、再び急登。
    これも1回では済まず、一度緩くなって、その先、もう一度最後の急登があります。
    ゆっくりゆっくり登っていき、奥高尾縦走路と合流するデッキに出ました。14:30。

    今日は本当に寒いので、奥高尾の登山者もいつもより少ないように感じます。
    デッキ道や木段道をゆっくり下り、一丁平展望台で、再び富士山を眺めました。
    富士山の左手に、風で尾を引いているような雲。
    あそこは凄い風が吹いているだろうなあと、飽かず眺めました。
    ベンチで少し休憩して、さあ高尾山へ。
    今回も勿論、紅葉台は巻きました。
    腰が痛いからだけでなく、お目当ては、まき道のシモバシラの氷花。
    この寒さならと期待した通り、小さいけれど氷花を見ることができました。

    高尾山も巻いて、ケーブル山頂駅。16:05。
    今日はさすがに15分間隔の通常運行かと思っていたら、改札後たちまち満員となり、予定より早く、16:10出発。
    16:17、降り立ったケーブルカーはすぐに客を乗せて登っていきました。

      


  • Posted by セギ at 12:17Comments(0)

    2020年02月03日

    陣馬山から高尾山へ縦走しました。2020年2月。


    2020年2月2日(日)、久しぶりに山を歩きました。
    日曜日になると曇ったり雨だったりということが多いのですが、それだけでなく、腰痛が悪化し、山が遠のいております。
    しかし、じっとしていて治るとも思えない。
    腰をだましだまし、久しぶりに山に向かいました。

    去年の12月末に、ようやく陣馬高原行きのバスが復旧しました。
    今回はそれに乗って、陣馬山に向かいました。
    8:50に臨時増発が出て、それに座っていくことができました。
    道路は、どこが崩れたのかわからないほど、もう完璧に復旧していました。
    9:25。陣馬高原下、到着。
    しかし、トイレが閉鎖されていました。
    代わりに、仮設トイレが2つ。
    高尾駅で済ますべきだったー。

    ともあれ、支度をして出発。9:35。
    まずは舗装された林道をとことこ登っていき、小さな道しるべの立つ分岐から山道に入ります。
    もう何度歩いたかわからない、見慣れた麓の道。
    ところが、途中から、「あれ、ここ直進だっけ?」と違和感が。
    こんなに沢がよく見える道でしたっけ?
    去年の秋の台風で、沢の流れが変わった?
    でも、冬枯れのせいかもしれません。
    この道の真ん中の岩には見覚えがある・・・。
    しばらく行くと、これも見覚えのある道しるべが見えてきて、その通りに右折すると、そこからは見慣れた急登が始まりました。

    まず1つ目の長い急登。
    ジグザグに登っていくと、最後は大きく左に曲がり、そこから道の印象が変わります。
    新緑の頃は、緑に包まれて登っていく、気持ちのよい道です。
    緩い登りで息を整え、2番目の急登へ。
    このコースが開かれたとき最初に整備されたジグザグ道と、踏み跡の濃くなった直登と、登山道は複線化しています。
    尾根が広いのでどこからでも登れます。
    その先に青空が見えるので、もう次は山頂かと誤解しそうなところですが、まだまだ中盤です。
    再び、少し道は緩くなり、そこで息を整え、3番目の急登。
    今日は私も直登コースを。
    登りきって、斜面をトラバースする道へ。
    道が細い部分もあり、用心して通過すると、大きなカエデの木のもとへ。
    ここから、陣馬山はこの時期、雪道あるいは泥道の2択しかないのですが、連日の晴れで泥が乾き、固まっていて助かりました。
    それでも、最後の登りは深い泥道を用心して歩いていき、白馬のモニュメントの立つ陣馬山山頂。10:50。

    今日は冬晴れで遠望が効き、富士山がくっきり見えました。
    南アルプスもよく見えました。
    上の画像がそれです。
    木段を降りて、枯草の上にレジャーシートを敷いて、少しのんびり。
    富士山がよく見える場所なので人気が高く、枯草に寝転ぶ人がずらり。
    折り畳み椅子持参の人もいました。
    茶店は、本日は清水茶屋のみ営業中でした。

    さて、下山。
    登ってきた道と別れ、奥高尾縦走路に入ると、ドロンドロンの泥道が始まりました。
    先週は、2日も17℃を越す好天で、その前に降った雪は道の端にも残っていませんが、さすがに泥までは消えなかったようです。
    しかし、例年のこの時期よりは泥道は短く済み、歩きやすい道をたったか・・・と言いたいところですが、ここで腰痛からくる左側臀部の凝りが悪化。
    岩盤のように固くなり、激痛に変わっていきました。
    腰を庇ってお尻の筋肉に力が入るのか、お尻が岩のように固くなり、歩くのに難渋します。
    人は、お尻が凝ると上手く歩けないのですね。
    自力でお尻をもみほぐしながら、少しずつ歩を進めます。
    冬枯れの樹間からは富士山。
    登山道の途中から富士山が眺められるのも冬だけの楽しみです。
    目を癒しながら、一歩一歩頑張りました。

    明王峠。12:00。
    ここでお昼にしました。
    本日もカレーヌードルです。
    疲れて食欲がないときは、カレーに限ります。

    さて、再び出発。
    目標は縦走よりも下山に絞りました。
    最大限、まき道を選びます。
    景信山もまいて、小仏峠。14:10。
    ベンチに座って、念入りにマッサージ。
    ほぐせば、また少し歩けます。
    小仏に降りていく道は、まだ封鎖されていました。

    相模湖の見えるベンチまで登っていき、また座ってマッサージ。
    そこから再びゆっくり歩いていきました。
    少し期待していたのですが、小仏城山をまく道も、まだ閉鎖中。
    木段と木の根の作る段差を登って、小仏城山。14:40。
    時間が遅いせいもあるのか、茶店は2つとも閉店していました。

    一丁平展望台。
    富士山は雲に隠れてしまいました。
    丹沢は、中腹から雪をかぶっていました。
    腰の調子が良ければ、今日は丹沢に行きたかったなあ。
    しかし、この歩行ペースでは、丹沢に行ったら下山中に日没だったでしょう。

    さて、木段をゆっくり下りていき、紅葉台は勿論まいて、高尾山直下。15:30。
    高尾山もまいて、観光客のいる場所に入りました。
    夕方近くに観光客が多いことも、もう見慣れました。
    昔と比べて、観光客の行動パターンが変わったんでしょうね。
    薬王院を通過し、ケーブル山頂駅へ。16:15。
    ケーブルカーは、本日も7分間隔で運行中でした。

    そして、これを書いている本日、腰痛とお尻の懲りはかなり解消されています。
    やはり、運動不足が一番いけないので、多少無理をしても歩かなくちゃダメだなあ。
    頑張ります。
      


  • Posted by セギ at 11:53Comments(0)

    2019年12月16日

    北高尾山稜を歩きました。2019年12月。


    2019年12月15日(日)、北高尾山稜を歩きました。
    8時10分、支度をして、JR高尾駅北口から歩きだしました。
    ちょうど小仏行きのバスも来ていたので乗っていっても良かったのですが、北高尾山稜を歩くときは、何となく駅から歩きたい気持ちになります。
    距離もそんなに長くないですし。
    小仏行きのバスと同じコースをてくてく歩きます。
    北口からまずはまっすぐ歩き、コンビニの角を左折。
    さらにてくてく歩いていき、JRの高架下をくぐり、その次の交差点を右折。
    駒木野病院が見えてきて、その先、メゾンドプラムというアパートの前で右折。
    道はそのままJRの線路の上にかかる橋となり、そこから農道となっていきます。
    神社の前を左へ道なりに進むと、分岐のところに小さい道しるべが立っていました。
    「2019.8」と記されています。
    今年の8月に道しるべを立てたようです。
    ここは、右のほうが道が明るいので、何となく右に行きたくなって迷うところですが、正しい道は、左。
    薄暗いほうに入っていきます。
    樹木が迫るうっそうとした細い道をいくと、いったん高速道路にぐっと近づき、カーブしてまた遠のき、再び近づいて、橋脚を越えるとそこが登山口。
    小さな道しるべがあり、古いロープがついています。
    秋の台風のせいなのか、整備されたからなのか、登山口から斜めにゆったりと土が流れ、取り付きは前より歩きやすい感じがありました。
    そこから岩がちの登りになって、朝からちょっと険しいなと感じますが、険しいのはそこだけです。
    いったん登り切ると、手を使って歩くようなところはもうありません。
    むしろ、以前より歩きやすくなった気がするのですが、気のせいでしょうか?
    この登山口を開いた登山会の方か八王子市の方が、整備してくださったのかな。
    新しい道しるべも、そのときのものかもしれません。
    ありがとうございます。

    最後のほうは細い崖っぷちの道になり、用心して通過し、そこから登っていくと、地蔵のあるピーク。9:00。
    駅からここまで50分でした。
    ちょっと休憩し、さらに進みます。
    少し下って、また登って。
    台風の影響でもっと倒木が多いかと思いましたが、歩きにくいところはありませんでした。
    道が細いので、樹木が近く、風情があります。
    もう紅葉は終わっていました。
    高尾に冬が来たのを感じます。
    静かな道です。
    ときおり、トレイルランナーが追い抜いていきますが、それも単独行か2~3人で、30分に1組ほど。
    静かです。

    富士見台。10:15。
    ここも誰もいませんでした。
    樹間から、富士山の頭がくっきり見えました。
    上の画像がそれです。
    ここから、さらに道はよくなっていきました。
    ただ、アップダウンは多いです。
    ちょっと下って、しばらく平坦で、そこから急な登り。
    その繰り返しで高度を上げていきます。
    カエデの葉が道に散って、登山道が明るい。
    冬の日差しに透けて、木の枝に残る枯葉も美しい。

    板当峠。11:10。
    滝の沢林道との合流点です。
    そこを走ってくるランナーが、1人、また1人。
    この林道はどこから始まり、どこに通じているのだろう。
    ここに来る度思っていたのですが、今回、地図で調べてみたら、入り口も出口もどこにも通じずに終わっている林道でした。
    どおりで、舗装されていても車が走っているのを見たことがありません。
    登山道とは何か所か接点があるようです。

    また登山道へ。
    ピークを1つ1つ越えていきます。
    黒ドッケ。11:55。
    ここまで、小下沢林道へのエスケープルートには、逐一、「小下沢林道は崩落・消失のため通行不可」という掲示がかけられ、ロープが張られてありましたが、夕焼け小焼けへの道にはその表示はありませんでした。
    向こう側に降りていくことはできるようです。
    道しるべの下でちょっと休んで、また出発。

    下っていくと、道が湿った印象になり、大きな岩に枯葉が乗ったちょっと不安定なところを登っていきます。
    登り切ると、平坦な場所に出ました。
    枯葉が積もって、登山道が黄色く光っています。
    日差しが明るく、いつ来ても気持ちのよい場所です。
    高度が上がって、奥多摩の見晴らしも素晴らしい。
    道幅も広いところが増えてきました。
    ジグザグに登っては、また少し下る繰り返しです。
    ちょっと大きな倒木をまたいで、しばらく行くと、関場峠。13:05。
    左側を見下すと、落ち葉の積もった小下沢林道が見えました。
    勿論、下り口には固くロープが張られてあります。
    ここは、林道の終点。
    小下沢林道の完全復旧は、いつになるでしょう。
    それにしても、登山者が本当に少ない。
    林道閉鎖のため、北高尾山稜は歩けないと思っている人が多いのかもしれません。
    確かに、多くのエスケープルートが失われてしまいました。

    関場峠からは、さらにまた登っていきます。
    狭い尾根の登りが、緩急ありながら繰り返されます。
    植林帯を抜け、笹原の細い道を登っていくと、見晴らしのよい切株のある場所へ。
    今日は人が少ないので、ここではなく、山頂でお昼にしましょう。
    平らな道をさらに5分ほど行くと、堂所山山頂。13:45。
    思った通り、人の気配はありません。
    ベンチに座って、昼食。

    さて、ここから下山ですが、先はまだ長い。
    木の根の作る急な段差の道を降りていき、奥高尾縦走路に入りました。
    今までの道とは段違いに広く、穏やかです。
    できるだけまき道まき道と選んで歩いていき、景信山もまいて、山頂下の十字路。14:45。
    どんどん下って小仏峠を通過。
    そこから登り返してしばらく行くと、小仏のまき道は、今日も通行不可でした。
    ここのまき道を通れず、小仏城山に登り返すのが、きつかったです。
    木の根の段差の道を息を切らして登り、小仏城山。15:35。
    人の気配のするところまで戻ってきましたが、それでも2人ほどでした。
    あと1時間で日が暮れます。
    急がないと。

    そこからもまき道を歩いて、高尾山もまきました。16:10。
    トイレのところまで下りて来て、びっくり。
    わあ、観光客が結構います。
    薬王院の紅葉がまだかろうじて鑑賞に堪えるものだからでしょうか。
    それとも、高尾山からの夕焼けを見にきたのでしょうか。
    観光客をすり抜けるようにして、たったか下り、ケーブル山頂駅。16:40。
    何と、ケーブルカーは7分間隔で運行中でした。
    車両が登ってきたら客を乗せてすぐ下る、もっとも混雑しているときの運行形態です。
    さすがに整理券を配るほどの混雑ではありませんでしたが、改札前には行列ができていました。
    行列に並び、次のケーブルカーで無事に下山できました。
    この時期は、ケーブルカーの最終は、17:30。
    来週、高尾のダイヤモンド富士の時期は、延長運転がされるそうです。
    ただ、天気予報が今のところあまり良くないんですよね。
    大晦日から元旦は、夜間も運行。

    はあ、8時間以上歩いたので、さすがに疲れましたが、静かで良い道、良い景色でした。
    しみじみとした山歩きには、これからの季節が良いですね。

      


  • Posted by セギ at 13:34Comments(0)

    2019年11月18日

    奥多摩 浅間尾根を歩きました。2019年11月。


    2019年11月17日(日)、奥多摩の浅間尾根を歩きました。
    ホリデー快速あきがわ3号で終点武蔵五日市駅下車。
    駅前から数馬行きのバスに乗りました。
    バスは3台同時発車。9:00。

    本宿役場前バス停下車。9:20。
    降りたのは私1人でした。
    バス停近くの三叉路で信号を渡り、バスとは反対方向に歩きだします。

    払沢の滝入口。9:35。
    台風19号による土砂崩れで、払沢の滝への遊歩道は現在通行不可。
    駐車場への車道を登っていきながら、外から紅葉を楽しみました。
    人であふれる日も、誰もいない日も、払沢の紅葉は変わらず朝日に赤く輝いていました。

    駐車場でトイレを借りて、舗装道路をさらにしばらく行くと、左手に登山口が見えてきました。
    道しるべに「通行注意」の掲示が。
    黒マジックで何か書かれています。
    この字が、読みづらい。
    なぐり書きなのです。
    最初がサンズイであることは、どうにかわかります。
    うーん、「深追い注意」かな?
    そうだなあ。
    ネットに上がっていた登山記録によれば登山道が一部崩落しているらしいから、これは本当に危険だなと思ったら、深追いせずに戻ろう。
    バス停まで戻って、バスで数馬の湯に行って1日のんびりするのだって楽しい休日だから。
    そんなことを思いながら、登山道に入っていきました。

    登山道は浅間林道をときどきショートカットしながら登っていきます。
    本当に民家の脇、布団を干している隣りも歩いていきます。
    申し訳ない。
    高度が上がり、隣りの尾根の紅葉が見えてきました。
    例年と比べると、赤も黄色も少しくすんでいるかもしれません。
    これも台風の影響でしょうか。
    写真に撮ったら、そんなにきれいには見えないかなあ。

    峠の茶屋。10:40。
    手打ちうどんで有名だったこの茶屋は、何年か前にご主人が亡くなって閉店しましたが、店は無傷のようです。
    何となくほっとします。
    ベンチからの見晴らしも良好でした。

    道しるべに、また「通行注意」の掲示が下がっていました。
    「沢沿い注意。登山道崩落」
    ・・・あ!
    深追い注意ではなく、沢沿い注意だったんだ。
    なるほど。
    謎が解けたところで、緩い下り道をしばらく歩いていくと、そば処の垣根が見えてきました。
    そば処「みちこ」は1年前に休業しました。
    休業直前に「ポツンと一軒家」というテレビ番組の取材を受けたこともあって、休業間際は開店と同時に本日の受付終了となるほどの大盛況・大混雑だったと聞いています。
    台風で屋根が壊れたりしていなければよいがと覗き込むようにして歩いていくと、あれ、人の気配があります。
    煙も上がっています。
    垣根の入り口には、メニューと「準備中」の掲示。
    店名が「瀬戸沢」に変わっています。
    メニューにはそばがきやお汁粉の他に、天ぷら付きの蕎麦なども書かれていました。
    建物を借りて、別の人が営業しているのかな?
    それとも、本人かな?
    親戚かな?
    他人かな?
    など、余計な詮索をしながら前を通り過ぎました。

    さて、そこから問題の「沢沿い」です。
    一時は沢が登山道を呑み込んで、流出させてしまったようなのです。
    大きな石がごろごろしているのは前からだったかな。
    ここは崩落したところに土をもって修復したのだろうと感じる箇所もありました。
    以前よりは少し歩きにくいですが、特に危険ということはありませんでした。

    ジクザグに登っていき、尾根から一段下がったほぼ水平な登山道に入りました。
    ここのほうが異変を感じました。
    何だか登山道が狭いのです。
    浅間尾根といえば、程よい道のりと歩きやすい登山道でハイカーから愛されるコース。
    登山道はこんなに細くなかったと思うのです。
    台風の大雨で、崖側の土が削られたのか?
    斜面から土が崩れてきて登山道を狭めているのか?
    その両方なのかもしれません。
    あるいは、登山道の崖側にたまっていた土や枯葉が路肩の役割をしていたのが、風雨に流されてしまったのが原因かもしれません。
    道幅はそんなに変わっていないけれど、崖側の露出感が強くなり、歩いていて以前よりも何となく緊張するということかも。

    登山道としては奥多摩ではこのくらいの細さは普通。
    怖くて歩けない、というほどでもないのです。
    でも、こういう道はあまり好きじゃないな、早く尾根に出たいなあと思いながら歩いていくと、道幅はたまに広くなりました。
    そうそう。
    浅間尾根はこの雰囲気。
    と思っていると、また狭くなります。
    その繰り返しで、分岐に着きました。
    まっすぐ行くと、そのまま浅間嶺休憩所。
    左に曲がり、尾根を登っていくと、浅間嶺の展望地。
    勿論、左へ。

    前回歩いたときも秋で、落ち葉が積もってどこが登山道がわからず、道に迷ってしまったのですが、今回は道は明瞭でした。
    台風で登山道以外の場所は枯れ枝や倒木が多いので、逆に登山道が明瞭なのです。
    前回はどこを間違えたのだろうとあれこれ考えて歩いているうち、ほどなく尾根に乗りました。
    広い尾根です。
    ああ、歩きやすい。
    山が黄色に染まり、きれいな尾根道が続いていました。

    浅間嶺展望地。11:55。
    御前山と大岳山がくっきりと見えます。
    あれ?
    のぞき穴から山座同定ができる杭がなくなっています。
    台風で倒れたのかなあ。
    反対側は、雪化粧した富士山が見えました。

    ベンチで昼食を取り、さて、再び出発。
    浅間嶺の付近は、尾根道とまき道があります。
    まき道が細くなっていると嫌なので、尾根道をとりました。
    登り下りはあるけれど、尾根道は変わらず歩きやすい道でした。
    かなり歩いて、まき道と合流。
    その先、また道は2つに分かれました。
    右の道は以前から露出感の強かった伐採地の細いまき道で、あれよりさらに細くなっていると嫌なので、左の尾根道を選びました。
    尾根道はやがて斜面の中腹に無理に作られたちょっと歩きにくい踏み跡になりました。
    失敗したかな。
    でも、細い崖道が苦手な私には、こちらのほうがまだましだったと思います。
    やがて、踏み跡の先はロープで侵入禁止になり、まき道に合流しました。

    人里峠。12:45。
    しばらく行くと、数年前に岩盤崩落により付け替えられた細い道に入りました。
    付け替えられた当初は歩きにくかったけれど、今は踏み固められています。
    木段なども整備されているので、このあたりはむしろ歩きやすく感じました。
    それよりも、やはり全般的に登山道が細く、露出感が強いと感じます。
    台風の威力はすさまじいです。

    繰り返しますが、特に危険個所はありません。
    用心してしっかり歩いていけば大丈夫です。
    怖くて歩けないというほどの細さではないのです。
    浅間尾根の歩きやすい穏やかな登山道が好きだったので、残念だなあと感じるだけです。
    本当に今回の台風はひどかったのだなあ。

    一本松(一本杉)を過ぎ、猿石を過ぎ、数馬分岐。13:45。
    ベンチが並び、里に近い観光地の印象が強まって、ほっと安心。
    ここからはいつも通りでした。
    広く歩きやすい道を下っていきます。
    いったん林道を横切り、道しるべの通りに再び登山道を下っていき、舗装道路と合流。
    登山口の道しるべには「通行注意」の掲示はありませんでした。
    払沢の滝登山口の「通行注意」の掲示は、外し忘れているものなのかもしれません。

    急な下り坂の舗装道路をとことこ降りて、橋を渡ると、檜原街道に出ました。
    バス道路です。
    車の行き来は多いですが、細い歩道がついています。
    バス停2つ分、約10分歩いて、数馬の湯に着きました。14:45。
    ちょうど次のバスが来る時間帯なので、温泉は空いていました。

    のぼせやすいので、早めに上がり、自販機でビール500mL460円。
    荷物の整理をしたり、撮った写真を眺めたりしているうちに、もう時間です。
    数馬の湯の前にバス停があり、バスは16:08の定刻に3台続けてやってきました。
    バスの車窓から見た檜原街道は、まだところどころ片側通行になっているところがあり、台風の傷跡はなおも残っています。
    そんな中、こんなに早く浅間尾根を歩けるようにしてくださってありがとうございます。
    どこに伝えていいのかわからない感謝を心の中でつぶやきました。

    今日も良い山歩きでした。
      


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    2019年11月11日

    一ノ尾根から陣馬山、高尾山へと縦走しました。2019年11月。


    2019年11月10日(日)、陣馬山から高尾山へと縦走しました。
    高尾駅で乗り換えて、藤野駅着。8:55。
    高尾・相模湖間の単線運行も終わり、電車のダイヤも通常通りです。
    駅に降り立つと、うっすらと柚子の香りがしました。
    見回しても、柚子畑は見えなかったのですが。
    さすが柚子の町です。
    支度をして出発。9:05。
    駅のデッキからそのまま、高尾方面へと歩きだします。
    しばらく行くと踏切が見えてきます。
    踏切を渡り、すぐにトンネル。
    トンネルは、真ん中あたりの電灯が切れて、ほんの数メートルですが真っ暗でした。
    数日快晴が続いているのに、天井から水滴がぽつんと落ちてきました。
    これは水害の影響なのでしょうか?

    トンネルを抜け、舗装道路をてくてく歩いていくと、和田行きのバスが続けて2台、走り抜けていきました。
    バスももう通常運転。
    乗客は満員でした。

    なおもてくてく歩き、陣馬山登山口のバス停を過ぎて、陣馬温泉の大きな看板のところで右折。
    この道をまっすぐ行くと栃谷尾根。
    一ノ尾根は、次の道しるべを左折します。
    運動会の本部のような大きなテントが張られていました。
    「陣馬山トレイルラン」と書かれたのぼりもはためいています。
    ここはチェックポイントのようで、給水所も設けられていました。
    うわあ、今日はトレイルランの大会の日なんですね。
    知らなかった。

    まだしばらくは舗装道路が続きます。
    なかなかの急坂かつ急カーブの道を上っていきました。
    一か所、ブルーシートが斜面にかけられていました。
    通行には問題ありませんが、土砂崩れの跡なのかなあ。

    登山口。9:45。
    まずは緩やかで歩きやすい登山道。
    やがて道は細くなり、岩がちな急登になり、登り切るとまた広く歩きやすい道。
    一ノ尾根は、それが繰り返されます。
    急登もそんなに長くはないので、陣馬山に登る道の中でも、少し長いけれど気持ちのよいコースです。
    台風でどこか傷ついた様子もなく、いつも通りの穏やかな登山道でした。

    東側の眺望が開け、気持ちよいジグザグの上りになったあたりで、トップのランナーが駆け降りてきました。
    コースが掲示されていたのでちらっと見た限りでは、藤野のどこかのスタート地点から、明王峠まで登り、陣馬山を越えて、一ノ尾根を下るようです。
    何時に出発したのか知らないけど、速いなあ。
    1人、また1人。
    トップを行く人たちは、まだまばらです。
    やがて、集団が現れ始めました。
    5人の集団。
    10人の集団。
    集団は徐々に人数が増え、団子状態になっていきました。
    その都度立ち止まってランナーを通していると全く先に進めないので、すれ違い可能な道幅のあるところでは、用心しながらゆっくり歩いていきました。

    前にも書きましたが、トレイルランという新しいスポーツが始まった当初、創始者たちは、登山者と摩擦が起こらないよう気を遣い、このスポーツの技術的な指導と同じくらいにマナーの啓蒙を重視していました。
    登山者を怒らせ、「山から出ていけ」と言われないように。
    トレイルランを禁止する山域が広がらないように。
    今、トレイルランはすっかり市民権を得ましたが、マナーの徹底しているランナーは今も多いです。
    登山者とすれ違うときは、特に危険な箇所ではなくても、スピードを緩め、安全にすれ違うこと。

    ところが、前から来たランナーの1人が私に気づき、スピードを緩めたその瞬間、すぐ後ろを走っていたランナーが追い抜こうとして横に飛び出てきて、危うく私と接触しそうになったのです。
    危ない!

    衝突は回避しましたが、危ないなあ。
    前の人がなぜスピードを緩めたか、その理由を考慮せず、あ、前の人が遅くなった、追い抜こう、と単純に考えたんでしょう。
    前を走る人が急にスピードを緩めた原因を考えてほしい。
    登山者がいる可能性をまず考えてほしいです。
    とはいえ、どんなスポーツも、裾野が広がると、徹底できないことは増えるのだ。
    怒らない、怒らない。

    ランナーの集団はとうとう50人規模になり、大行列が過ぎていくようになりました。
    木の根の段差の道とその横に作られた平坦の道との並ぶ緩やかな登りのあたりで、ランナーはまた少人数となりました。
    そして、「救護」と書かれたゼッケンをつけた人を最後に、山は再び静寂に包まれました。
    はあ、終わったようだ。

    和田からの登山道との合流点。11:10。
    ベンチで休憩していると、和田から登ってくる人が現れました。
    「和田からの道、大丈夫でしたか?」
    「ああ。登山口のあたりはまだちょっとごちゃごちゃしているけどね」

    そこからしばらく行くと、ジグザグの急な登りが始まります。
    さらにその先は、長い木段。
    もう清水茶屋は見えているのに、なかなか歩が進みません。
    この木段はいつも長いなあ。

    ともあれ、陣馬山山頂。11:35。
    足止めされている時間が長かったので、いつもより20分ほど遅い到着となりました。
    清水茶屋と、白馬のモニュメントの前の茶店は営業していました。
    山頂から少し下がったところの茶店は、本日は休業。
    陣馬山に憩う登山客の数は、いつもと同じくらいでした。
    台風直後は、登山道の多くが寸断されて、山頂がすっからかんになった日もあったようです。

    よく晴れて気持ちの良い日なのですが、富士山だけは雲をまとって姿が見えませんでした。
    生藤山の優美な尾根はくっきり。
    遠く大岳山は、濃い紫色。

    さて、ここからは高尾山へと縦走します。
    晴れが続いたので、陣馬山付近でも泥んこのところは少なく、快適に歩いていけました。
    奈良子峠よりも手前、陣馬高原下へと降りていく細い道にはロープが張られ、侵入禁止となっていました。
    「登山道消失」とのこと。
    一度も歩いたことがなかったなあ・・・。

    陣馬山方向へと歩いてくる登山者は、いつもより少ない気がします。
    その分、人の少ない遠い山を歩くときの登山者どうしのような親しみがわいてきたりします。
    いつもの奥高尾縦走路は、そんな感じは全くなく、挨拶しない人も多い都会の観光地なのですが。
    「今朝はどこから来たの?」
    と、向こうから来た登山者に声をかけられました。
    「藤野駅から歩いて一ノ尾根を来ました」
    「そうか。歩いてかあ。陣馬高原下に降りて、そこからバスが出ているところまで歩こうかなあと思ったけど、どうかなあ」
    「え。遠くないですか?バスは大久保までしか来てないらしいですよ。一ノ尾根を降りても、和田に降りても、バスが来てますよ。歩くこともできますし」
    「歩くと藤野駅までどれくらい?」
    「一ノ尾根の登山口から30分から40分くらいです」
    「そう」

    そんな情報交換をし、しばらく行くと、今度は小学生の女の子3人が。
    「山頂まで、どれくらいですか?」
    「山頂?陣馬山?」
    「はい。私たち、陣馬山に行きたいんです」
    「はあ・・・。陣馬山まで、ここからだと後30分くらいですね」
    「そうですか。ありがとうございます」
    礼儀正しい子たちだったけど、小学生だけで陣馬山まで縦走するのかなあ?
    それからどうするんだろう?
    呼び止めて、根掘り葉掘り聞いたら良かったなあ・・・。


    奈良子峠で、トレイルランナーが登ってくるところに再び遭遇しました。
    先程のランナーたちとはスピードも雰囲気も異なり、初心者ランナーたちの様子です。
    2つのコースが設定されている大会なのかもしれません。
    陣馬山方面とは反対側、明王峠へと走っていきました。

    明王峠。12:35。
    ランナーたちは、ここから相模湖与瀬神社へのコースを下っていきました。
    このコースは、水平な崖道のあたりで登山道が崩落していると、ネットに上がっていた記録で読みました。
    通行禁止にはなっていず、注意して慎重に通行を、ということのようです。
    ランナーが大勢踏んでいけば、崩落個所もさらに歩きやすくなりそうです。

    明王峠のベンチで昼食を取り、さて出発。12:50。
    ここから高尾山への道は、幾度も通った良く知る道のはずなのですが、丈の高いススキや他の草に覆われた何だか見覚えのない道が。
    ああ、ここは伐採地だ。
    植林帯が伐採され、日影のない暑くて埃っぽい場所でしたが、草の丈が高くなり、雰囲気が変わっていました。
    林が再生されていく様子を、これから行く度に感じることができるでしょうか。

    底沢峠から陣馬高原下に降りていく道は、通れるようで、ロープは張られてありませんでした。
    マス釣り場へと降りていく道です。
    でも、バスが来てないですからね。

    陣馬山から景信山まで、まき道は全て通行可能。
    いつも通りでした。
    景信山まで、ピークを1つパスできるまき道も通行可能。

    景信山。14:05。
    上の茶店が営業中。
    下の茶店はお休みでした。
    富士山が姿を見せていましたが、もう午後なので、うっすらと薄い富士山でした。
    景信山は、正規の登山道の1つである、小仏バス停からの南東尾根は通行可能。
    小仏までのバスももう通常運行となっています。

    山頂直下の歩きにくい急な下りをとっとこ降りていくと、四辻の分岐。
    ヤゴ沢へと降りていく道は、「侵入禁止」を示す木による山の目印で塞がれていました。
    台風直後に歩いた人の記録がネットに上がっていて、木橋は崩落し、どこが道かわからなくなっているとのことです。
    歩くなら自己責任、ということのようです。

    小仏峠から登り返して、相模湖の見えるベンチ。
    相模湖の水は、もう澄んでいました。
    しばらく行くと、木段。
    左の小仏まき道は、登山道崩落により、通行不可。
    木段と木の根の段差の道を頑張って上っていき、小仏城山。15:10。
    茶店は2軒とも営業していましたが、もう帰り支度を始めていました。
    日影沢林道が土砂崩れで通行止めのため、帰宅に時間がかかるから、早めに茶店を閉めるのでしょう。
    早く赤くなる種類のカエデが、真っ赤の見ごろ。
    上の画像がそれです。
    他のカエデも沢山ありますので、紅葉の最盛期ははまだまだこれからです。

    まき道を歩いて、高尾山直下。15:55。
    やばい。
    あと1時間もせずに日が暮れます。
    高尾山頂も巻いて、トイレのところまで出ると、観光客でごった返しているのに驚きました。
    え?
    何でこんな時間にこんなに観光客がいるの?
    あと1時間で日が暮れるのに?
    「おまえが言うな」という話ですかね。
    今日はちょっと遅くなっちゃったなあ。

    ケーブルカー山頂駅。16:40。
    ケーブルカーは、7分間隔運行で、20分待ち。
    でも、20分待ちならば、1号路を下るよりは早く下山できるので、待つことにしました。
    整理券をもらい、切符を購入して、斜面の土止めのコンクリートに腰かけ、順番を待ちました。
    まだまだ、後から後から観光客が来ていました。
    たちまち日は暮れ、ようやく次の改札の順番が来て行列に並ぶと、十三夜の月が東の空に浮かんでいました。
    ああ、月がきれいだ。
    今日も、楽しい山歩きでした。

      


  • Posted by セギ at 13:43Comments(0)

    2019年10月21日

    台風一過の奥高尾を歩いてきました。2019年10月。


    2019年10月20日(日)、奥高尾を歩いてきました。
    今年は日曜日に晴れが少なく、5月は立て続けに雷雨にあい、それから少し慎重になったら、毎週曇り。
    気象情報を信用して山に行かないことにすると日曜日当日は案外晴れ。
    そうかと思って前日から準備していると、当日は朝から雨。
    そうこうするうちに、10月12日、台風19号が来襲しました。
    三鷹はほとんど被害なく済みましたが、八王子市内、特に高尾周辺に大きな被害が出て、胸が痛みます。
    おぼろげな記憶ですが新潟地震で街が黒い水に浸かった光景を知る私には、水害がその後どれほどの被害を残すのか実感があります。
    被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。

    朝9:00。高尾山口のケーブル清滝駅到着。
    ケーブルの線路にも土砂が流れ込んで一時期不通となっていましたが、数日前に復旧。
    リフトは被害がなく、台風翌日から運行していました。
    現在、高尾山の1号路が倒木と土砂崩れで不通となっています。(追記 10月24日、通行可能となりました)
    完全舗装のあの1号路が?と驚きます。
    電車を降りた人たちは稲荷山尾根に次々と入っていきました。
    登山口から数珠つなぎの行列ができています。
    私はリフトを選択。

    リフトから見る山は、特にいつもと変わりないように見えました。
    倒木も見られません。
    ネットの張られた足許も、落ち葉や枯れ枝などはほとんどありません。
    清掃されたからかもしれません。
    ただ、どんどん上がっていくと、一部赤土の露出しているところが見えました。
    土砂崩れが起きた様子です。

    9:10。リフト山上駅。
    さて、ここから上の1号路は通行可能です。
    リフトかケーブルを利用しないとここを歩けないので、道は空いていました。
    山はすっかり秋。
    コウヤボウキの花など撮影しながら、ゆっくり歩いていきました。
    雨上がりで空気が澄んでいるので、高曇りながら眺望は良好です。
    スカイツリーもくっきりと鉛筆のようなシルエットを見せています。
    杉苗の奉納者名簿の並ぶところで小さな土砂崩れが起きていました。
    土砂はまだそのままですが、ブルーシートで覆われています。
    道が広いので、ブルーシートを避けて歩いていくことができます。

    薬王院。9:35。
    読経が響いています。
    あ。京王のスタンプラリーの台紙が置いてあります。
    そうか。
    もう秋のスタンプラリーの時期なんですね。
    見ると、昔と比べて随分スタンプ箇所が減り、陣馬山から高尾山へと1日で歩けるコース設定になっていました。
    でも、琵琶滝のスタンプは今は押せません。
    6号路琵琶滝コースは、登山道崩落と一部水没により、通行不可。
    登山道が水没・・・。

    高尾山頂。9:50。
    厚い雲に覆われ、富士山は見えませんでした。
    丹沢がいつもよりくっきりと大きく見えましたが、山頂は雲の中。
    丹沢は、大倉尾根や、大倉から鍋割山への道は通行可能とのこと。
    西丹沢はバスが不通で、ビジターセンターも休館中だそうです。
    二ノ塔・三ノ塔付近は、危険個所があるとのこと。
    全て、10月20日付けの情報です。

    さて、どこまで行けるか、奥高尾を歩いてみます。
    いつもより人が少ない高尾縦走路へ。
    紅葉台から木段を降りていくと、あ、アサギマダラ。
    アザミの花に止まりました。
    上の画像がそれです。
    相変わらず、地面近くを飛ぶときは不安定なふわふわした飛び方です。
    台風の最中は、どうしていたんだろう。
    大変だったろうなあ。
    後ろから来た人も、私が撮影しているところをちょっと覗き込み、「あ」と小さい声をもらして、いそいそとスマホを取り出しました。

    一丁平。10:35。
    久しぶりの山歩きなので、ここまでで大汗をかきました。
    ベンチの1つに座って休憩。
    大垂水方面へ歩いていったトレイルランナーの集団が、しばらくすると戻ってきました。
    南高尾への道も、今は歩けないようです。
    一丁平の手前にある大垂水方面への道も封鎖されていました。
    後に得た情報では、南高尾山陵の見晴台付近が崩落しているとのことです。
    順次復旧するだろうけれど、紅葉シーズンに間にあうかなあ。

    そこから木段を上っていくと、小仏城山。11:05。
    茶店は2軒ともお休みでした。
    日影沢林道が土砂崩れで不通になっているので、茶店の人が登ってこられないのでしょう。
    スタンプラリーのスタンプ台は設置されていました。
    これは、京王の人が毎日回収して、また設置しているのかなあ?
    茶店の人に委託していると思い込んでいたので、ちょっと驚きながら、スタンプを押しました。

    向こうから歩いてくる人もいるので、景信山まで行ってみることにしました。
    尾根道の登山道で歩きにくいところは特にありません。
    雨上がりなので少し用心が必要な他は、いつも通りの奥高尾の山道でした。
    木の根の作る段差を下ってしばらくいくと、相模湖を見晴らせるベンチ。
    相模湖は茶色に濁っていました。
    川の水がまだ濁っているのでしょう。
    そこからさらに下っていくと小仏峠。
    小仏へと下っていく道は封鎖されていました。
    高尾・小仏間のバスは、今週から一部運行再開とのことです。
    まだかなりの間引き運転らしいですが。

    小仏峠からは景信山へ登り返します。
    前後に全く人がいないので、自分のペースで淡々と歩いていけました。
    ゆっくり歩くと、高尾では今まで見たことがなかった花を見つけたりします。
    わあ、センニンソウ。
    しかもこんな大きな株。
    今まで見つけなかったことがむしろ不思議なほどです。

    最後の急坂をゆっくり登って、景信山。12:15。
    ベンチはそこそこのにぎわい。
    茶店も営業中でした。
    下の茶店のベンチを1つ借りて、昼食。
    隣りのベンチの人が、
    「あれ、江の島か?」
    と話しているので、見ると、確かに、あれは江の島のよう。
    奥高尾から相模湾なんて、冬でなければ見られないと思っていました。

    さて、ここから戻ることにしました。
    高尾駅・陣馬高原下のバスは、高尾駅-大久保間のみ運行。
    登山口まではバスはきていません。
    道路崩落は改善されたそうですが、まだバスが運行できる状況ではないそうです。

    雨上がりなのでいつもより滑り易く、用心しながらとっとこ下っていき、小仏峠。13:10。
    さすがに登山地図を売る人の姿もありません。
    ベンチに座って休憩していると、相模湖への道を降りていく人がいました。
    ちょっと心惹かれ、地図を見ました。
    今年中には一度歩いてみたいと思っていた、相模湖へと降りていく道。
    舗装道路歩きが長いので、こんな機会でなければまた先伸ばしにしそう。
    行ってみようかな?

    降りていく道の始まりには看板があり、「甲州道中」という表示もありました。
    ここは昔の甲州街道。
    歴史のある道なのでした。
    江戸時代の旅人も飛脚も大名も、この道を通ったのだそうです。
    道は多少でこぼこしていましたが、道幅が広く、傾斜も緩やかで、歩きやすい道でした。
    台風で荒れている箇所もありません。

    途中、登ってくる方と出会いました。
    「ああ良かった。下まで通じてますね」
    「うん。倒木でもあるかと思ったけれど、大丈夫だね」
    そんな会話を交わしました。
    マイナーな道を下る人にあるあるの安堵をし、歩を進めました。
    登山口。13:50。

    ここからは舗装道路です。
    下り道なので、歩くのは楽でした。
    すぐ上が高速道路なので、車の音が後ろから来ているのか上からの音なのかよくわからないのが多少難点。
    でも、後ろから来る車は結局ありませんでした。
    美女谷への分岐まで下りてくると、橋からは川の水が轟々と流れている様子が見られました。
    狭い川なのに、まだこんなに勢いがある。

    底沢バス停。14:20。
    次の相模湖行きのバスは、14:50。
    あと1.6kmなので、歩くことにしました。
    ここは甲州街道。
    歩道が整備されていて、歩きやすいです。
    しばらく行くと、小原の里へ。
    小原宿の本陣も見えてきました。
    普通の民家もそれらしく暖簾を下げて、街の美観に協力し、宿場町らしい雰囲気を醸し出しています。
    散歩するのにちょっと良い感じの道をてくてく歩き、キンモクセイの大きな木を写真に撮ったりして、相模湖駅。14:50。
    改札前に臨時時刻表が置かれてありました。
    高尾行きは、14:40の次は、16:00。
    うわ、本当に?
    びっくりして見ていると、職員の方がすすっと近づいてきました。
    「何がご不明な点がおありですか」
    「いえ、随分本数が少ないなあと思って見ていただけです」
    「相模湖・高尾間で単線運行になっておりまして。明日からは1時間に1本となりますので」
    「はあ・・・。はい、わかりました」
    バスのことばかり気にしていて、電車のことに気づいていなかった・・・。
    というより、相模湖に降りることに急に決めたので、その方面の下調べが足りなかったです。

    相模湖と高尾駅との間で土砂崩れがあり、線路が片側不通で、単線運行中。
    底沢には八王子駅行きや高尾山口行きのバスもあったようだったので、確認すれば良かったなあ。
    そんなに本数があるとは思えないけれど。
    まあ、電車があるだけ有難い。
    通学通勤の人は、随分不便な思いをされているだろうと思います。

    とりあえず座って休憩したいので、2番線・3番線ホームのベンチへ。
    山支度を解いたりしていると、甲府からの普通電車がやってきました。
    電車は相模湖で折り返し、また甲府行きとなり戻っていきました。
    高尾へ行く乗客は、1番線ホームに移動。
    これで、次に来る高尾行きの電車が、その電車のもともとの乗客プラス今降りた乗客だと、大変な満員電車になるのかなあ。
    ぎゅうぎゅう詰めでもいいけれど、乗れないと嫌だな。
    そう思っていると、15:45頃、予想に反し、高尾のほうから、中央快速の車両の電車が入ってきました。
    あ。
    ひと駅だけ、折り返し運転をしているんですね。
    10両編成?12両編成?
    普段の高尾・甲府間は6両編成ですから、キャパは2倍。
    電車が入ってきてから慌ててホームを移動した私でも座ることができました。
    相当な人員配置と車両配置で、この危機を乗り切ろうとしている様子です。

    16:00。予定通り電車は出発。
    電車からは、線路復旧のために働く人達の姿が見えました。
    ご苦労様です。
    たったひと駅ですが、徐行運転なので、20分近くかかって高尾駅に到着。
    そこからは、ホームの向かい側の東京行き中央快速に乗り換えでき、スムーズに三鷹まで帰ることができました。
      


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    2019年05月13日

    鷹ノ巣山を歩いてきました。2019年5月。


    2019年5月12日(土)、奥多摩の鷹ノ巣山を歩いてきました。
    去年は、水根沢林道から登り、時間切れで鷹ノ巣山には到達できませんでしたので、今年は普通のコースを行きます。

    ホリデー快速おくたま1号に乗車。
    国分寺からは座っていくことができました。
    続く立川駅で、ザックを担いだ中高年がどっと乗ってくると、私の両側に座っていた若い登山者がさっと席を立ちました。
    向かい側の若い子も、席を譲っていました。
    いやいや、普段の電車はともかく、これから山に行こうという中高年に席なんか譲らなくていいんですよー。
    これから5時間以上も山を歩こうという人たちばかりなんですから。
    でも、譲られた中高年はやはり嬉しそうで、ほっこりする光景ではありました。
    「年寄り扱いするなっ」
    とプライドをぶつけて怒りだす人がいないのは、むしろ自分の健脚に自信がある表れなのかもしれません。
    えへへ、譲ってもらっちゃった、嬉しい、といった表情です。
    席を1つ移動し、二人連れの登山者が並んで座れるようにして、電車の旅は続きました。

    奥多摩駅8:21着。
    「川乗橋」行きの増発便が、私がバス停の行列の最後尾に着く間もなく出発していきました。
    すぐに次の「東日原」行きの増発がバス停に入ってきて、それも満員となり、出発。
    その次にまたすぐバス停に入ってきた「東日原」行き増発バスに座っていくことができました。

    乗客の半分は川乗橋で下車し、終点「東日原」。8:50。
    バス停は、バスがそこでUターンできるスペースを確保した構造になっているのですが、そこに高校生の集団がたまって身動きとれないようになっていました。
    何だ何だ?
    高校の登山部かな?
    前のバスから下車したばかりで、移動の指示も出ていないようでした。
    バスは、そうした高校生たちを避けて何とかUターンし、停車しました。

    トイレを済ませ、支度をして出発。9:00。
    バスの進行方向のまま、まずは舗装道路を歩いていきます。
    20人ほどの高校生の集団は、場所を別の駐車場に移動していましたが、まだ出発していませんでした。
    集団の動きの鈍さは、思えば不思議です。
    1人なら、さっと出発できます。
    でも、集団になると、「10分後に出発」と指示したところで、実際の出発はそのさらに5分後にできれば早いほうです。

    途中、派出所の登山ポストに登山届を投函し、さらに歩いていくと、稲村岩が大きく見えてきます。
    その左手に、そこから続く尾根も見えました。
    高いなあ。
    あんなところに1時間で行けるんだから、それも思えば不思議な気がします。

    登山口の看板から、裏の畑に下りていくような印象の石段を下ると、登山道の始まりです。
    まだ身体のバランスの悪い朝一番に歩くにしては細めの道で、沢を高まく崖っぷち道が苦手な私は、このコースの最初の緊張箇所です。
    水根沢の登山道ほど細くはないので、気をつけて歩けば大丈夫ですが。
    しっかりとした造りの已ノ戸橋を渡ると、登山道は稲村岩の基部をまわり込みながら登っていきます。
    登山道が崩落した箇所に桟道が作られ、その桟道も老朽化して、今は山側にまわり込んで歩くようになっていました。
    時の流れを感じます。
    さらに登っていくと、高校生が追いついてきました。
    「広くなったところで、抜かせてください」
    先頭を歩くリーダーがはきはきと声をかけてきました。

    已ノ戸沢。
    まず1つ目の木橋を渡り、岩をぬって沢の右岸を上っていきます。
    続いて、2つ目の木橋。
    沢の左岸に渡り返し、これも崩落した登山道をさらに山側に付け替えた道を歩いていきます。
    最後に3つ目の木橋。
    沢の右岸に戻ると、今までよりも平らで歩きやすい道が少しあり、その先、4つ目の木橋は渡りません。
    昔は、渡れそうな印象があり紛らわしかったのですが、今は苔蒸して渡れる気がしない木橋です。
    ここからジグザグの急登の始まりです。

    しばらく登っていくと、再び、高校生20人ほどの集団がやってきました。
    もう1パーティいたんですね。
    私が出発する頃、次のバスがバス停に入ってきていたので、そのバスに乗っていた人たちかもしれません。
    同じ高校の別パーティか、あるいは別の高校か。
    曲がり角のわずかなスペースで道を譲っていると、高校生の集団の先頭のほうの誰かが落石を起こしました。
    ジグザグ道で落石は、まずいです。
    幸い、登山道からそれて落ちていきましたが、後方を歩く顧問の先生らしい人が一喝。
    「落石したら、声を出せっ」
    ピタっと止まり、振り返るパーティの先頭の子たち。
    しかし、落石した子は、自分が落石した自覚がおそらくなかったのでしょう。
    何を怒られたのかよくわからないという様子でポカンとしています。
    わずかなスペースでちょっと無理をして道を譲っているため、右足のふくらはぎに変な負担のかかっている私。
    落石の注意は大切だが、今はさっさと追い抜いてくれるとありがたい気も・・・。
    その場で叱らないと理解できない年齢の子たちでもないし。
    後日、ミーティングで、たっぷり叱ってやってください・・・。
    いや、でも、落石の注意は人命に関わることだから本当に重要・・・。
    ただ、ふ、ふくらはぎが痛い・・・。

    そんなこんなで、高校生たちが通り過ぎていくと、あとは静かな山道でした。
    急登をいったん登り切って、稲村岩手前のコル。10:05。
    ここは狭いので、高校生たちはその上の木の根がややこしくからんでいるあたりのところで休憩していました。
    私は、岩の1つに座って、休憩。
    風の通りがよく、汗がすっとひいていきます。
    稲村岩では数年前に死亡事故があったので「稲村岩への不用意な立ち入りはやめましょう」といった掲示がありました。
    「不用意」という言葉の選択に感心しました。
    技術的にも精神的にも不用意な人は、稲村岩には行ってはいけない。

    さて、出発。
    木の根のややこしいところを上っていき、道はいったん緩やかになりますが、その先はまた急登の連続です。
    コースタイムで2時間10分の連続急登です。
    まだ桜が咲き残っていました。
    風が吹き、桜吹雪の中の急登。
    まだ淡いブナ新緑の中の急登。
    山の雰囲気は素晴らしいのですが、とにかく急登です。

    長い急登を上りきると、ブナの倒木のある少し平らなところに着きました。11:15。
    5年前の大雪で、おそらく雪崩に巻き込まれて倒れた巨木です。
    好きな木だったので、ここを目印にいつも休憩ポイントとしてきました。
    倒れてもなお、ここは大切な休憩ポイントです。

    急登はなおも続きます。
    はあ、暑い。
    坂に緩急がなく、とにかく急坂一辺倒なので、ここがどこなのかの把握もしにくく、あとどれくらいなのか目途が立たないので気持ちも疲れます。
    耐えて登っていくと、ヒルメシクイノタワ。12:05。
    アセビの花が沢山咲いていました。

    さあ、山頂まであと30分。
    ここからは道の記憶も明瞭で、精神的には楽になりました。
    傾斜の緩いところも多いです。
    最後に、木の根につかまりながら登るような急登を越えると、空が見えてきて、鷹ノ巣山山頂。
    この山も慰霊碑のような山頂標識が立っていました。12:40。

    空は雲に覆われ、大岳山すら霞んでいました。
    雨が降るかもしれません。
    ラジオに雑音は入っていないので、今のところは大丈夫でしょうが、早めに標高を下げたほうが良さそうです。
    昼食を取り、出発。13:00。

    まずは山頂直下の急な下り。
    道が乾いているので、まあまあ歩きやすくて助かりました。
    そこからは、広い石尾根の道です。
    まだこれから咲く桜がありました。
    枝先のつぼみがようやく開きかけています。

    足許には、マルバダケブキ。
    まだ背も低く、葉も小さい。
    昔、ここはお花畑だったそうですが、鹿の食害にあい、毒のあるマルバダケブキの巨大な葉ばかりが繁茂するようになりました。
    今は、それすら数が減ってきているそうです。
    鹿は、毒草まで食べるのですね。
    毒ではない部分を選んで食べるのか。
    毒に耐性がついたのか。
    鹿って凄い・・・。

    1か所急な下りはありますが、おおむね平坦な広い尾根道を歩いていくと、雨がぽつぽつと降ってきました。
    ラジオに雑音はないので、激しい雷雨に変わることはないだろうと思い、ザックにカバーだけかけて、先を急ぎます。
    道はやがてピークを巻くようになっていきました。
    そこから、急下降点。
    このコースでちょっと嫌だなと感じる箇所です。
    木につかまったり、重心を低くしたりして、用心して通過しました。
    下りきると細めの尾根歩きとなり、尾根が広くなっていくと、石尾根縦走路のまき道と合流。
    もう雨は止んでいましたが、遠雷が聞こえるようになりました。
    ラジオに雑音は入らないのに、微かな遠雷が長く長く鳴り続けます。
    このとき、山梨県では線路が冠水するほどのゲリラ豪雨が降っていたようです。
    中央線のダイヤが乱れ、あずさが30分遅れになるなどの影響が出たのを帰りの電車で知りました。
    山梨県というと遠いようですが、雲取山の向こうは山梨県。
    雲取山から続く石尾根で遠雷が聞こえたのも不思議はないのでしょう。

    とにかく、高度を下げよう。
    石尾根縦走路を道なりに左に曲がっていくと、やがてジグザグの下りとなりました。
    ショートカットの踏み跡が明瞭だったので、そちらを選び、いったん大きく下ります。
    一番低い地点にあるベンチ代わりの丸太に座って、ちょっと水分補給。
    そこから、六ツ石山分岐へと緩く登っていきました。
    右手の尾根がいったん切れて、その先に現れるのが六ツ石山の尾根。
    尾根の高さとだんだん差がなくなっていくと、分岐。14:30。

    今日は六ツ石山へ寄り道せず、先を急ぎます。
    少し段差もある道を行くと、ぱっと尾根が開けます。
    広い尾根の急な下りが始まりました。
    晴れている日なら、御前山の眺めが素晴らしい尾根ですが、遠雷が鳴っているときに広い尾根はただ怖い。
    一所懸命くだって樹林帯に入り、ほっと息をつきました。

    三ノ木戸の林道との分岐。15:00。
    道なりに歩いていくと、右側が崖の道から、左側が崖の道へと変わります。
    新緑の中を歩く、美しい道でした。
    もう雷の心配もなさそうで、安心して歩いていくことができました。
    しばらく行くと、登山道は深くえぐれた溝となり、泥がたまって歩けなくなっていました。
    その右手の林の中を行きます。
    木の根の作る段差をどんどん下っていくと、再び登山道と合流。
    秋や冬は落ち葉が深く積もって歩きにくいところですが、今は、落ち葉は踏み砕かれて粉々で歩きやすい道が続きました。
    緩やかな坂道をただただ同じ方向に下っていきます。
    石尾根の長さを実感します。
    植林帯となり、道が緩やかに右にカーブすると、下に登山道が見えてくるようになり、あともう少しだと励まされます。
    三ノ木戸の林道からの道との合流点。
    そこから一段下がって左に曲がります。
    さらに歩いていくと、桟道。16:05。
    桟道の直前に少し歩きにくい箇所もあります。
    桟道は隙間が広いので、一歩ずつ用心して通過しました。
    本日のコースでちょっと嫌だなと思う箇所は、これで全てクリア。

    崩れかけた小さな小屋の前を過ぎ、文字の消えてしまった道しるべのところを右に曲がります。
    あとは道なりにジグザグに下っていくと、林道がみえてきました。
    登山口。16:15。

    舗装された林道を下り、去年は見逃したショートカットコースを今回は下ることができました。
    いったん舗装道路に出て、またすぐにショートカット。
    羽黒三田神社を通って、林道と合流。
    最後のショートカットの階段を下りていくと、コンビニのすぐ横に出ます。
    橋を渡って、ビジターセンターの前から、もえぎの湯へ。17:05。
    ゴールデンウィーク翌週で、さらに天気もあまりよくなかったからか、もえぎの湯は空いていました。
    入館待ちもなく、すんなり入ることができ、脱衣所も洗い場も空いていました。
    本日は珍しく女湯が温泉のほうでした。
    露天から見る山の眺め、目の前の新緑の美しさ。
    汗を流して気持ちもさっぱり。
    奥多摩駅18:16発の電車も空いていました。

      


  • Posted by セギ at 14:09Comments(0)

    2019年05月05日

    相模湖与瀬神社から奥高尾を歩き、雷雨にあいました。2019年5月。


    2019年5月4日(土)、奥高尾を歩きました。
    三鷹駅に行ってみると、いつもの7:47発の中央特快高尾行きがありません。(''_'')
    ゴールデンウィーク期間は、臨時の「あずさ」か「かいじ」のために、この中央特快が間引きされたのでしょうか。
    ショックを受けつつ、次の中央快速に乗車。
    ベストな接続の中央本線には乗れず、1本後の8:45高尾発の中央本線に乗りました。
    相模湖駅着8:53。

    支度をして、出発。9:00。
    これまでは甲州街道に出て歩道を歩いていたのですが、どうやら1本線路側に歩いていける道があるようなので、今回はその道を模索しました。
    駅前の階段を下りて、甲州街道には出ず、すぐに右へ。
    公民館の前を過ぎると、道はさらに線路のフェンス脇へと曲がっていきました。
    袋小路じゃないよね?とおそるおそる覗き込むと、線路脇に細い道がどこまでも続いているのでした。
    途中、古い歩道橋で線路を渡っていく登山者の姿が見れました。
    そのコースからも与瀬神社に行けるようです。
    私はもう少し直進。
    前回、「あれ?こんなところに階段がある?」と気づいた階段から、中央自動車道を渡ることができました。
    上の写真は、中央自動車道の真上の階段踊り場で撮影したものです。
    山も空もすっかり初夏の気配ですね。

    与瀬神社の苔蒸した急な石段も嫌いではないのですが、今日は石段の右手にある緩やかなスロープのコースをとりました。
    苦もなく、与瀬神社。
    石段を上っていた若い登山者たちが、なぜかそこでたまってキョロキョロしています。
    あ、登山口がわからないんだ。
    道しるべの位置がちょっと奥まっていて、わかりづらいんですね。
    神社に向かって左に歩いていくと、道しるべがあり、すぐに登山口。
    振り返ると、若い子たちは皆、後ろをついてきていました。
    朝から急登なので、若い子たちに道を譲り、ゆっくり登っていきました。

    展望台。9:30。
    ベンチとテーブルがあり、相模湖を見晴らすことができます。
    座って休憩。

    ここからさらに道は急な木段が続きます。
    登山道にずり落ちてきたように斜めに生えている大木の右手を強引にまわり込んで、登っていきました。
    朝一番の急な箇所を越えると、道はほぼ水平になりました。
    キイチゴの白い花が登山道の両側に咲き乱れています。
    これは、クサイチゴでしょうか。
    キイチゴ類の識別ができないので、よくわかりません。
    ニガイチゴ・モミジイチゴ・クサイチゴ・・・。
    モミジイチゴだけは、葉の形で何とかわかります。
    ゴールデンウィークに奥高尾を歩くのは初めてですが、花盛りで気持ちのよい道でした。

    道が広くなり、緩い上り坂になりました。
    右手に、林道でも作ろうとしたのか幅広い道のようなものがあり、しかし、そのまま放置されているようでした。
    去年の9月に歩いたときも気になったのですが、これは何だろう?
    ほどなく、大平小屋跡。10:35。
    何年も前、初めてこのコースを歩いたときは、まだ売店のように見えなくもなかった建物も、今は屋根があるだけです。
    その代わり、ベンチがいくつも整備され、気持ちのよい休憩適地です。

    ここからは短いジクザグ道の急坂が始まりました。
    その先、また道は平らになり、以後、少し急な道と平らな道が繰り返されます。
    林道を横切り、石投げ地蔵尊のこんもり積もった石を右手に見て、しばらく行くと、木段が始まりました。
    最初の木段は短く、また平坦な道。
    次の木段も短く、また平坦な道。
    そして、最後の木段は長く、一気に明王峠へと登っていきます。
    夏に歩くときつい道ですが、今日は木陰は案外涼しく、淡々と登っていくとあっけなく明王峠に着きました。11:20。
    ここまで、後ろから来る人はほとんどなく、木段を上る頃になってすれ違う人が何組か現れる静かな登山道でした。
    ゴールデンウィークの奥高尾でも、道を選べばこんなに静かな山歩きが楽しめるんですね。

    明王峠は、奥高尾縦走路を行く人たちで大賑わいでした。
    さあ、いよいよメインストリート。
    混雑は予想通りですが、道が広いのでさほどストレスはありませんでした。
    この時期は新緑が美しいので、まき道よりも尾根歩きが楽しみです。
    高尾方面に歩いていく左側、北斜面の雑木林の新緑の美しさ。
    5月の明るい日差しにきらきら光っていました。

    景信山。12:35。
    展望の良いベンチは満席でした。
    富士山が見えるほうのベンチは空いていました。
    新緑を眺められるベンチなので、富士山は雲の中でも、やはり特等席です。
    昼食。

    さて出発。13:05。
    小型ラジオをつけると、ザザッと雑音が入りました。
    おかしい。
    奥高尾縦走路の尾根で、こんなに電波状態が悪いわけがないのです。
    ラジオの調子が悪いのかな?
    それとも、・・・雷?
    小仏峠まで下りていく間も、断続的に謎の雑音は入り続けました。

    小仏峠。
    地図を売っています。
    1万2500分の1の、高尾山登山詳細図です。
    実際に歩いて確認し、登山道以外の歩ける道も記載されている地図です。
    見る度に気になっていたものの結局買いそびれているうちに、今年2月に新版が出たとのこと。
    今回、ついに購入しました。

    そんなこんなで、少し時間がかかったのと、まき道の花を見たかったので、小仏城山は巻きました。

    日影沢林道の頂上点。13:50。
    花の写真を撮った後にふと見上げると、明らかに雲の様子がおかしいのです。
    黒い雲が西から迫ってきています。
    ラジオに雑音。
    ここで、初めて、微かな遠雷を聞きました。

    同じようにまき道を歩いてきた人たちは、何も聞こえなかったように高尾へと進んでいきます。
    ちょっと棒立ちになって考えた後、日影沢林道を下山することに決めました。
    遠雷は徐々に確かなものになっていきました。
    ラジオに雑音が入って、1、2、3秒後に雷鳴。
    まだ遠い。
    まだ雨も降っていない。
    雲は西に流れ、日影林道はギリギリ逸れていくようにも見えます。
    このまま、降られずに逃げ切れるかな?

    日影林道の上部は舗装された歩きやすい道です。
    林道を閉じている扉の脇をすり抜け、さらにどんどん下っていくと、ぽつぽつと雨が降り始めました。
    ついに雨です。
    急いで折り畳み傘を出し、ザックにカバーをかけました。
    今日の天気予報は、上空の大気が不安定。
    局地的に雨の可能性あり。
    でも、この時期、雨具は暑いし、奥高尾の登山道は広いから、雨具よりも傘でしょう。
    そう思って持ってきた傘が役に立ちました。
    高い山や尾根での使用は危険ですが、低山の林道歩きに便利な超軽量折り畳み傘が山の道具屋さんで売られています。
    それよりは重くなる、まあまあ軽量な廉価版なら、衣料品店にもあります。

    雨はしとしとと本降りに。
    ついに稲妻が空に走りました。
    雲に覆われた空が一瞬全体に光ります。

    尾根にいる人たちは、大丈夫でしょうか。
    今日は山慣れない観光客も多いでしょう。
    雨具の準備のない人もいそうです。
    レジャーシートをかぶれば大丈夫かな。
    雨よりも稲妻や雷の音のほうが怖いと思います。

    日影沢林道のてっぺんで棒立ちになったとき、実は、そういう尾根の様子を見たいとチラと思ったのです。
    私は傘もツエルトも持っているし、登山道を把握しているから何とでもなる。

    ・・・いや、そういうのは本当にダメ。
    台風の日にわざわざ危険な場所に行って写真を撮っている人と同じでしょう。
    危険を察知したら、1秒でも早く行動。
    でも、城山直下のまき道を歩いていたとき「雷が来ますよ」と周囲の登山者に声をかける勇気はありませんでした・・・。
    来ますよ来ますよと言って来なかったら恥ずかしいし迷惑をかけるという気持ちのほうが強かったです。

    稲妻で時おり空が光りますが、雨はしとしと降るのみで、日影沢林道は穏やかでした。
    雷雲の中心は高尾山は逸れている様子で、稲妻と雷鳴の差が2秒ほどの状態を維持しています。
    林道の砂利道を歩いていくと、前を行く人たちに追いつきました。
    どの人も、傘を差していたり、しっかりとした山用の雨具を着ていたり。
    危険を察して早めに下山する人は、もともとの備えも良い人なのでしょう。

    雷の直撃はなかったので、奥高尾の尾根でもそんなにひどいことは起こらなかったと思います。
    ただ、雷の影響で、一時的にケーブルカーとリフトが運休になったとか。
    最大2時間待ちの行列ができたそうです。
    雨がその後も降り続ける中、登山者の大半が大混雑の1号路をのろのろ下った様子を想像すると、それを避けられて良かったと思います。

    日影沢登山口。14:50。
    道路を右にしばらくいくとバス停があり、10人ほどの行列ができていました。
    次のバスは15:03。
    そんなに悪くないタイミングです。
    やってきた3台のバスは、立っている人が少しいる程度の混雑で、身動きできないような不快感はありませんでした。
    始発の小仏バス停は、景信山から下山してくる人の乗るバス停。
    景信山からでは時間がかかるので、雨が降った直後にすぐに下山者が増えることはなく、まだ混雑しなかったようです。
    バスは出発。
    途中、小仏行きのバスと何台もすれ違いました。
    臨時増発便が出ている様子です。
    この雨で日影林道を降りてくる人が普段より多くなるからという判断でしょうか。

    高尾駅に着くと、雨はぽつぽつと降っている程度で、もう傘も差さずに済みました。
    空いている電車の中で身支度を整え、ようやくスマートフォンを見て、驚きました。
    高尾山よりも、府中や国分寺で雹が降ったり豪雨になったりと、とんでもないことになっていたのですね。
    高尾山で雹が降ったら、恐ろしいことだった・・・。
    運が良かったと思います。

      


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    2019年04月29日

    川苔山を歩きました。2019年4月。


    2019年4月28日(日)、久しぶりに川苔山を歩きました。
    アラームをかけた時間よりも早く目が覚めたので、そのまま早めに出発し、ホリデー快速おくたま1号よりも1本早く、8:13に奥多摩駅に到着しました。
    おかげで、いつもは長すぎる行列に諦める奥多摩駅のトイレに入ることができました。
    バスは、臨時増発便「川乗橋」行きに座っていくことができました。
    ホリデー快速が到着し、駅前が人でごった返し、バスを待つ人の行列が蛇行して道路にはみ出す中、バスは何とか出発。

    「川乗橋」到着。8:45。
    バス停の前に林道入口があります。
    支度をして歩きだしました。

    まずは川苔谷に沿った舗装された林道歩きが長く続きます。
    山桜がまだ咲き残り、新緑が光り輝き、林道歩きの退屈さをあまり感じることなく、細倉橋。9:30。
    ここから登山道です。
    沢を高まく登山道は、道幅はそこそこあり、小さな滝や、沢にかかる木橋が見える良いポイントがあるのですが、登山者の行列が延々と続き、立ち止まって写真を撮るのはちょっと難しい状況でした。
    しかも、行列は渋滞ではなく、流れが速いのです。
    あまり傾斜がないので歩きやすいからでしょうか。
    朝、駅へと急ぐ勤め人のようなスピードです。
    流れを止めるわけにもいかず、ひたすらたったか歩きました。

    昔の記憶よりも木橋や桟道が少なくなった気がします。
    5年前の大雪で登山道が崩れ、橋も落ちたと聞きました。
    それ以降、このコースは歩いていません。
    その後、登山道が付け替えられたのかもしれません。
    登山道はいったん沢と合流。
    河原で休憩している人が多く見られました。
    この場所に、見覚えがあるような、ないような。
    大雪の前にも橋が落ちている箇所が1つあったのですが、ここは、そこかな?
    今は木橋がかかっています。

    だんだん登山道は詰まり気味になり、滝が近いのを感じます。
    滝は、山頂を目指す登山道からは少し外れます。
    上りの人と下りの人と順番に譲り合って、ロープを頼りに急な階段を下りると、百尋ノ滝。10:15。
    落差20メートルのこの滝は、しぶきがかかるほど真下まで行くことができました。
    上からストンと落ちてくる滝を滝壺から見上げることができます。
    マイナスイオンをたっぷり浴びて休憩しました。

    滝から、先ほどの急な木段を登り返すと、ここからは登山道の様子が大きく変わり、岩がちな急登が始まりました。
    すると、今度は行列のスピードが遅い。
    急登だから遅くなるというよりも、バテている人が多いような気がします。
    朝から急ぎ過ぎて、力尽きてしまったのかもしれません。

    急登は20分ほどで終わり、また尾根を巻く平らな道が始まりました。
    この辺りで人がばらけてきて、前後に人のいない時間もあるようになりました。
    崖っぷち道とはいえ道幅はあるので、楽しく歩いていくと、また少し急登。
    それを繰り返し、やがて少し下りになると火打石谷。11:00。
    夏に歩くと枯れているときもある細い沢で、休憩適地です。
    凍らせてきたゼリー飲料がほどよく融けていました。
    頬に当てるとヒンヤリと気持ちいい。
    よく晴れていますが、立ち止まると涼しい風を感じます。

    まだ、まるで別の山のように見えている川苔山へと、ここから登っていきます。
    ほどなく分岐。
    道しるべはどちらも川苔山を示しています。
    右の足毛岩の肩を経由する道は、少し遠回り。
    左の道を選びました。
    古い苔蒸した石垣がところどころに残っています。
    去年の今頃歩いた水根沢林道の石垣と同じ造りだなあと思いながら、谷筋を歩いていきました。
    道幅も広く、安定した楽しい道が続きます。
    やがて、再び急登が始まりました。
    いよいよ川苔山の尾根へと登っていきます。

    登り詰めると、茶屋跡。
    他の尾根道との合流点です。
    今は、ベンチがあるのみで、跡地の気配も残っていません。
    ここから、山頂への最後の登りを頑張って、川苔山山頂。12:05。
    雲取山その他とお揃いの、慰霊碑のような山頂標識が立っていました。

    前日の雨で空は澄んで、樹間からは南アルプスもくっきりと見えました。
    富士山も、はっきり。
    今年の富士山は、まだ雪が多いですね。

    レジャーシートを敷いて、お昼ご飯はカレーヌードル。
    何とか喉を通りましたが、やはり多少持て余し、食べ終わるのに時間がかかりました。
    私も少しバテたかなあ。

    さて、下りは、鳩ノ巣駅へと降りていく道を選びました。
    茶屋跡まで戻り、まずは急な下りがしばらく続きます。
    さらに、細いトラバース道。
    また急な下り。
    歩きにくいのはそこまでで、あとは穏やかな道が続くコースです。
    でも、以前と比べて石がゴロゴロしていました。
    大雪や台風の影響なのかもしれません。
    幅広の尾根の下りの箇所も、石がやたらとゴロゴロ。
    段差の多少あるところを過ぎると石はなくなり、長いけれど歩きやすい道が延々と続きました。
    左下に舗装された林道が見えてきて、階段を降りると、大根ノ山ノ神。14:15。
    木陰のベンチで休憩。

    そこから、また石がゴロゴロしている道を下っていきます。
    右手にフェンスが見えてきて、分岐。
    どちらからでも鳩ノ巣駅に着きますが、直進コースは少し遠回りです。
    左に曲がり、歩きやすい緩い下り道をたったか行くと、登山口。
    ここから舗装道路です。
    少し下ると右手にトイレもあります。
    舗装道路をどんどん下り、踏切を渡ってすぐ左に曲がると鳩ノ巣駅。14:50。
    次の上り電車は15:13。
    ホームのベンチで、身支度をし山を眺めているうちに、電車が入ってきました。

      


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    2019年04月22日

    上川乗から三国山、鎌沢入口へと縦走しました。2019年4月。


    2019年4月21日(日)、生藤山の近くの山を縦走しました。
    ホリデー快速あきかわ3号で、終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    いつものように駅前から数馬行きのバスに乗ります。
    本日、バスは2台発車。
    最盛期には3台発車が普通なので、今日は乗客は少なめのようです。
    ゴールデンウィーンの前後は、逆に人の出足が鈍るのでしょう。
    天気予報が午後から曇りだったことも影響しているでしょうか。
    実際は、夕方までよく晴れて、そんなに暑くもなく、気持ちのよい山歩きができました。

    上川乗バス停下車。9:35。
    以前は私1人しか降りないのが当たり前だったこのバス停も、1台目のバスから10人ほどのグループ、2台目からは私のような個人が数名降り立ちました。
    この登山口、メジャーになってきている気がします。
    ここから笹尾根を上るのにも下るのにも、便利な登山口です。
    バスの進行方向にしばらく進み、三叉路を左へ。
    曲がり角に八重咲きの桜が咲いていて、本日1枚目の写真を撮りました。
    今までここに桜が咲いていることに気づかなかったのは、今日は例年より1~2週間遅くこのコースを歩くからでしょう。
    少し時期を変えるだけで、違う花に気づきます。

    道路を緩やかに登っていき、10分ほどで登山口。
    「関東ふれあいの道」の道しるべが立っています。
    登山口から少し上り、木の橋を渡って、あとはジクザグに登山道を登っていきます。
    広いとは言いませんが、狭くて怖いというほどでもない、ほどほどの道幅の登山道が続きます。
    かなり上ったところに桟道があり、老朽化して「山側を歩いてください」という注意書きが書かれていました。
    山道に作られた人工的なものは老朽化が速く、整備が大変だろうと思います。
    ここが崩れたら、この道は通れない。
    通れることの有難さを感じます。

    ジグザグ道を上りきると、道は支尾根に乗り、緩やかな道をまっすぐ行くようになりました。
    尾根から一段下がった登山道から尾根を乗り越えて反対側に出ると、間もなく浅間峠。10:40。
    古びたあずまやがあり、ベンチも幾つか並ぶ休憩適地です。
    ここから笹尾根を三頭山方面に上ることもできるし、陣馬山方面に下ることもできます。
    ちょっと座って休憩。
    凍らせたゼリー飲料を持ってくるのを忘れたことに気づきました。
    今日はまだそんなに暑くないので、ゆっくり歩けば大丈夫でしょう。

    さて、陣馬山方面へと笹尾根を下ります。
    下るといっても、浅間峠周辺は標高880m前後。
    そこから大きく下って、また上り返して879mのピーク。
    また下って、また上り返して、次は851mのピーク。
    そこからまた上って熊倉山996m。
    下ったり上ったりを繰り返すコースです。
    芽生え始めた新緑と春霞の水色の空。
    遠くにヤマザクラのピンク色。
    早春の時期よりも木陰が多く、気持ちよい縦走道でした。
    風の冷たさにも助けられて、比較的楽に熊倉山に着きました。11:35。

    熊倉山のベンチは相変わらず背が高い。
    足をぶらぶらさせながら、霞む空を眺めてちょっと休憩。

    そこから大きく下って、もうカタクリは終わったようだなあと確認しながら歩いていくとまた上り返しです。
    木段の上りの先、木陰の涼しい道をしばらく行くと、軍刀利神社の奥の院。12:00。
    正確には、奥の院跡地、でしょうか。
    ここは、ソメイヨシノが満開でした。
    こんなに遅れて咲くのですね。

    この先は例年大混雑し、ベンチは満席で座る場所もないことが多いので、ここでレジャーシートを敷き、桜を眺めながら昼食にしました。
    今年何回目かのお花見。
    今年の桜はさすがにこれで見納めでしょう。

    さて出発。
    軍刀利神社の先、木段の道をぐっと下り、また少し上り返すと、三国山。12:30。
    意外にも、ベンチが空いていました。
    ここは、桜は咲いていませんでした。
    すぐ近くで咲いていたのに、ここだけ急に咲いていないということは、ここの桜は花が咲かなくなる病気にかかっているということかもしれません。
    テングス病というらしいです。
    もう15年も前、満開の桜の枝の向こうに富士山が見えた日を思い出しながら、霞む山々を眺めました。

    ここから、左に上っていくと、生藤山。
    今日は、右へと下ります。
    笹尾根の登山道もよく整備されていましたが、ここからの下りは登山道の道幅が倍くらいに広くなっていました。
    傾斜も緩く、歩きやすいことこの上なしです。
    しかも、甘水草という昔の水場(今は飲用不可)付近の桜並木が復活していました。12:50。
    テングス病にかかったソメイヨシノは復活しないものの、病気に強いヤマザクラなどが植樹され、それがちょうど満開を迎えていました。
    しかも、ベンチやテーブルが空いています。
    わあ、ここでお昼にすれば良かったかも。
    目の高さに枝が垂れている満開のヤマザクラ。
    夢中で写真を撮りました。

    下るにしたがって、道は桜吹雪に変わりました。
    帽子に、ザックに、肩にと降り注ぐ桜の花びらの中を歩いていきました。
    明るい春の日差し。
    はらはらと散る桜の花びら。
    花びらで水玉模様になった登山道。

    道は日陰の急な下りになり、また明るい平坦な登山道に変わり、どんどん下っていくと竹林となって、舗装道路に出ました。13:30。
    枝垂桜とミツバツツジが満開でした。
    鎌沢休憩所を右に見ながら、舗装道路の急坂を下りていきました。
    ここが、今日歩いたどの登山道よりも急で、去年この道を上ったことが信じられないくらい長い舗装道路歩きでした。

    鎌沢入口バス停。14:10。
    バス停は1つ、和田方面に向かう位置にしかなく、藤野駅方面に乗る人は道路の反対側で待つ仕組みでした。
    少し下った道幅の広くなっているところで、バスが1台待機しています。
    増発便でしょう。
    やがて、もう1台来ました。
    そこへ、定刻の14:24和田行きのバスが道路を上っていきました。
    しばらくして、増発2台も出発。
    これなら座って帰れるかな?

    しかし、戻ってきたバスは、立っている人も多い状態でした。
    和田から乗ってきた就学前から小学校低学年と思われる集団とその保護者で大混雑していました。
    なるほど、陣馬山から和田へとこの時間に下山するパーティは、こういう年齢層なのですね。
    和田は、陣馬山から最短で下りるコースの下山口です。

    藤野駅から乗った電車も、高尾駅で乗り換えた電車も、登山客で大混雑でした。
    そうなんですね。
    登山客は2時台に下山して、3時台の電車に乗って帰るのです。
    毎年、この時期になると日が伸びたのが嬉しくて、5時過ぎまで山を歩いてヘロヘロになって下山していたので、この時間帯の電車がこんなに登山客で混雑するのを知りませんでした。
    軽くカルチャーショックを受けながら、まだ明るいうちに三鷹駅へと戻ってきました。

      


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    2019年04月08日

    奥高尾を歩きました。2019年4月。


    2019年4月7日(日)、奥高尾を歩きました。
    JR高尾駅北口から、陣馬高原下行きのバスに乗りました。8:50。
    車窓からは、高尾の街の桜が見えました。
    青空を背景にした高台に立つ、胸をつかれるような巨木の桜に見とれていたら、多磨霊園の門が見えてきました。
    なるほど。
    1日4500円の臨時駐車場がところどころにあり、花見客目あてだろうかと思っていると、やがて川で釣りをする多くの親子連れが見えました。
    今の季節は何が釣れるんでしょう。

    陣馬高原下。9:20。
    支度を済ませて、さて出発。9:35。
    茶店の店頭に高尾・陣馬スタンプハイクの台紙とスタンプが置いてあったので、参加することにしました。
    花のスタンプです。
    陣馬高原下は、ヤマブキ。
    今の季節によく見る黄色い花ですね。

    バス2台の客が1度に着いたものの、今日は団体客が多いのか、トイレや支度に時間がかかって出発は遅く、登山道はまだ空いていました。
    舗装された林道をしばらく登り、道しるべの出ている分岐から登山道へ。9:50。
    桟道が朽ち始め、それぞれの木が細くなっているのを見て、用心しながら通過。
    この登山道が開かれたのは平成に入ってからですが、平成ももう終わりますものね。

    沢沿いの道を抜けると、1つ目の急登の始まりです。
    ジグザグ道をひたすら登り、大きく左に曲がる道しるべのある場所で、急登はいったん終了。10:15。
    これからの季節は新緑に包まれる良い場所です。

    ちょっと休憩した後、緩やかになった広い道をしばらく行くと、第2の急登が始まりました。
    昔はジクザグに道が切られていて、その跡も残っているのですが、直登する人が多く、今はそちらの道のほうが明瞭になってきました。
    直登は疲れるので、できるだけジクザグ道を歩き、てっぺんの道しるべまで登りきると、そこからは斜面をトラバースする道です。
    やや細いので、冬の凍結時期はヒヤヒヤするところですが、今日はのどかに通過。
    大きなカエデの立つ場所に着きました。10:40。

    そこからは緩い登りを行き、陣馬山山頂。10:50。
    春霞で富士山は見えませんでした。
    近景の山まで霞む、春の空です。
    春の山と空を写真に撮ると、なぜか昔のフィルム写真のような味わいになることがあります。
    今年の風景なのに、30年前の写真みたい。
    草地にレジャーシートを敷いて、休憩。
    寝転んでいる人もいます。
    陣馬山は、桜はまだ固いつぼみで、全く咲いていませんでした。
    陣馬山頂のスタンプは、イカリソウ。
    奥高尾でイカリソウを見た記憶がないのですが、スタンプになっているくらいだから、どこかに咲いているのでしょう。
    奥多摩や山梨の山では、麓近くで見ることがあります。

    さて、ここから高尾山へと縦走します。
    乾いた歩きやすい良い道をどんどん行くと、明王峠。
    ベンチが1つ空いていました。
    この先は花見客で混雑も予想されるので、ここで昼食にしました。11:40。
    明王峠の桜は三分咲きというところ。
    見頃は来週でしょうか。

    再び出発。12:00。
    まき道に咲くスミレを愛でながら、のんびり歩いていきました。
    奥高尾は、多様なスミレが咲きます。
    色もさまざまです。
    尾根道には、ミミガタテンナンショウがにょきにょき生えていました。
    ヒトリシズカを探しながら歩きましたが、まだ少し早かったようです。

    景信山。13:05。
    ここも予想ほど混雑していませんでした。
    桜はこちらも三分咲き。
    景信山のスタンプは、ジュウニヒトエ。
    これは奥高尾でも見たことがある、薄紫色の花ですね。

    さて、ここからは奥高尾縦走路の中では険しい下り道が続きます。
    道が細かったり険しかったりするところでは道を譲れないので、道幅の広いところでは速い人が追い抜きやすいように道の片側に寄って歩きます。
    それでも、ずっと後ろをついてくる人がいるのが「奥高尾あるある」な課題です。
    本音を言えば、こんなに道の広いところでいちいち立ち止まって道を譲っていては、私が時間をロスするので、さっと抜いてほしいところです。
    そう思うのですが、若い子の中には、前の人が立ち止まって譲ってくれるまで、1mくらい後ろをただただついてくる子がいます。
    こんなに道が広いのに?
    二人並んで歩いている人もいるくらいの道で?
    若い子の読む山岳雑誌やネット記事に、間違った「山のマナー」が記されていたりするのでしょうか?
    道幅が広いときは、後ろから「こんにちは」とか「通ります」と声をかけて、さっと横を追い抜いていけばいいのだけれど。
    前の人にわざわざ立ち止まらせるのは、むしろ少し迷惑をかけることです。
    とは思うものの「こんなときは追い抜いていけばいいのよ」とその子に言うのも、山で変な説教をするおばさんという感じで、避けたい。
    それで結局立ち止まり「どうぞ」と道を譲ると、若い子は嬉しそうに追い抜いていきます。
    これでは、その子の成功体験を強化しているだけなので、今後もこれを続けるのでは?
    難しいなあ。

    小仏城山。14:00。
    桜はまだ三分咲きでしたが、桃が満開でした。
    広場を縁取るユキヤナギも咲き始めています。
    ここは茶店の人が下界の花も植えて育てているので、春はひときわ華やかな場所です。
    城山のスタンプはエイザンスミレ。
    うん。沢山咲いています。

    さて、ここからは桜の道が高尾山まで続く、一番楽しみなところです。
    まだ少し早かったですが、早咲きの桜はもう満開でした。
    特に一丁平付近は満開の桜が多く、きれいでした。
    色々な桜が咲くので、白から濃いピンクへと桜のグラデーションが見られました。

    桜の季節は尾根道を選択。
    紅葉台へと久しぶりに木段を登っていきました。
    桜はあまり咲いていませんでしたが、目当てのミツバツツジはもう満開。
    まだつぼみも沢山ついていたので、来週も楽しめると思います。

    紅葉台。15:00。
    そこからさらに、本日は石段を登って高尾山頂へ。
    高尾山。15:10。
    スタンプは、スタンプハイクの黄色い旗の真下に置いてあるので、ここでも黄色い旗をまず探しました。
    ビジターセンターの前に黄色い旗を発見。
    しかし、そこには15人ほどの集団が輪になっていて、旗の下がよく見えません。
    きょろきょろ覗いても、スタンプが確認できず、ふと見ると、「スタンプは展示室にあります」という掲示が。
    どうにかして展示も見てほしいというスタッフの願いなのでしょうか。
    見たことあるから、必要ないんだけどなー。
    飾られている写真はとてもきれいですが。
    ともかく、スタンプは、ヤマザクラ。
    高尾山頂の桜の大木は満開でした。

    ここからは1号路を歩きました。
    薬王院のスタンプはシダレザクラ。
    なるほど、石段の枝垂桜が満開でした。
    満開の枝を石段に投げかける、薬王院で一番華やかな桜です。

    ケーブル山上駅のスタンプはシャガ。
    根を強く張るので斜面の土止めに使われる、アヤメに似た薄紫色の花です。
    これも高尾でよく見る花ですね。

    1号路をとっとこ歩いて下り、ケーブル清滝駅のスタンプはタカオスミレ。16:25。
    1号路に咲くという情報がスタンプ台紙に書いてあり、「本当に?」と驚きました。
    1号路にも咲くのですか。
    タカオスミレは、ヒカゲスミレの変種で、高尾で最初に発見されたスミレです。
    葉は黒味がかった濃い紫色で、白い花をつける、特別な印象のスミレです。
    最近少なくなっている気がして心配していたのですが。

    京王高尾駅からJR高尾駅への連絡通路で、最後のスタンプを押しました。
    イカリソウ。
    これは、陣馬山頂と同じですね。
    さて、スタンプ台紙を見直すと、押せなかったのは、びわ滝と、京王高尾山温泉。
    温泉のスタンプは、温泉に入らなくても押せるのかな?
    ケーブル山頂駅でスタンプを押した後、高尾山の中では一番険しい急坂を琵琶滝に直接降りていけば、1日で全スタンプ制覇も可能でしょうか。
    来年、やってみようかな。
    スタンプハイクは5月末まで開催中です。
    ヽ(^。^)ノ

      


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    2019年03月31日

    多摩湖自転車道から狭山公園・八国山緑地に行ってきました。2019年3月。


    2019年3月31日(日)、お花見サイクリングに行ってきました。
    予報ほど晴れず、午前中は曇り。
    雨は降らないようなので、予定通り出発しました。9:45。
    途中、コンビニでおにぎりを購入し、まずは武蔵境駅へ。
    駅の改札前の、北口と南口の通り抜け通路を自転車を押して進みます。
    そのまま直進し商店街を抜け、大きな通りをどんどん北上しました。
    桜橋交差点をそのまま直進。
    浄水場西交差点で左折。
    しばらく直進し、広い道路を信号で渡ると、多摩湖自転車道の入り口です。10:10。
    去年は道に迷いましたが、帰りで最短経路を発見したので、今年はもう迷うことなく、ここまで来ました。

    桜は満開です。
    空が曇って肌寒いせいか人が少なく、自転車道は空いていました。
    桜の季節にこの自転車道を走るのは5回目くらいだと思いますが、日曜日にこれほど空いているのは初めてです。
    この道は、ソメイヨシノの他にも色々な桜が咲きます。
    遅咲きの梅や桃も。
    モクレンも、コブシも、黄色いラッパスイセンも。
    ときどき停車して、写真撮影。
    小平や小金井周辺では、桜まつりののぼりが風にはためき、出店が出ています。
    いちご大福に心惹かれました。
    野菜の直売店もあります。
    自転車道に面しているコンビニもあり、この道に入ってから買い物をすることができるのですね。
    ベンチも多くあり、いつでも休憩できますし、喫茶店などもこの道に面しています。
    いつも自転車で来ていますが、この道を歩くのも楽しそうです。

    去年は「歩行者優先」の掲示ばかりでしたが、今年走ると「歩行者注意」の掲示が増えているように感じました。
    こちらの掲示のほうがいいと思います。

    自転車道だけでなく、どんな道路も歩行者優先です。
    自転車と歩行者が接触したら、自転車が悪いです。
    でも、自転車道と並行して、整備された広い歩道がずっと続いています。
    むしろ歩道は空いているのに、なぜか自転車道のほうを歩く歩行者が多いのです。
    そうした歩行者を避けながら、自転車がビュンビュン通り過ぎていくのがお花見シーズンの光景です。
    私が歩行者なら、こんなところを歩いたらむしろストレスを感じます。
    脇見運転をしている自転車にいつ追突されるかわからないです。

    ここを歩くべきだ。
    「歩行者優先」の掲示が、歩行者にそういう誤解を与えているのでは?
    「歩行者注意」には、ここを歩く歩行者もいますから自転車の人たちは注意してくださいねというニュアンスがあるように思うんです。

    多摩湖自転車歩行者道路。
    名称はそうなのだから、そこは自転車道ではなく、全てが歩行者道。
    正式にはそういうことかもしれません。
    だから、どこを歩行者が歩いても悪いわけではないのだけれど。

    そう言えば、うちの教室の前の赤鳥居通りは一方通行の狭い道ですが、入ってくる車が結構あります。
    歩行者や自転車が他の道とは比較にならないほど多いので、通り抜けには不便なのですが。
    それを知らずに入ってきたドライバーは、道の真ん中を歩く歩行者の集団や、それを避けながらジクザグに走る自転車ではるか先まで道が埋まっているのを見たとき、軽く絶望しているんじゃないかなあ。

    そんなことを考えながら、空いている自転車道を爆走していたら、あっという間に狭山公園南門に着きました。11:10。
    堤防道は帰りに通ることにして、南門から狭山公園に入りました。
    多少上り坂ですが、自転車に乗って行ける舗装された遊歩道が公園内をずっと続いています。
    左手に堤防を見ながら、狭山公園を北上。
    今日はここから、八国山を目覚します。

    八国山と言えば、『となりのトトロ』でお母さんが入院していたのは七国山病院。
    多分、八国山をもじった名称なのでしょう。
    現実にはサナトリウムはないと思うけれど、いい感じの雑木林があるのでは?
    桜も咲いていないかな?

    狭山公園の一番北の端、公園入口にいったん出ましたが、そこは、多摩湖を1周する道へと直接つながっていました。
    西武遊園地の観覧車が背後に見えます。
    これは、違うなあ?
    公園内をいったんひき返し、桜口から道路へ。
    信号はありませんが横断歩道はあり、道路は全体に渋滞していたこともあって、快く車が停まってくれて横断歩道を渡ることができました。
    西武多摩湖線の高架下をくぐって、あとは東へ東へと目指しました。
    大体の地形を把握するのみで、勘で走っていったら、道が突き当たったり、階段の下りになったりと散々な目にあいましたが、思ったよりも早く八国山緑地が見えてきました。
    あとは、入り口がどこなのかです。
    緑地をそんなに離れないよう、またも私道を突き当たったり、急坂を下ったり。
    ようやく入口を見つけて園内に入り、舗装された遊歩道を東へ。
    「ころころ広場」の駐輪場に自転車を置き、さてここから徒歩です。11:45。

    去年狭山公園に行ったときに入手したパンフレットに、八国山内部の略地図が載っていました。
    園内に地図看板も整備されています。
    ころころ広場から、まずは雑木林の中の坂道を登りました。
    ここは舗装されていませんが、よく整備された遊歩道でした。
    土の匂い。
    草の匂い。
    住宅街はすぐそこなのに、山の匂いがします。
    坂道を上がりきると、尾根道。
    東京都と埼玉県の県境沿いの東西約1.9kmの道です。
    昨夜の雨の影響もほとんどなく、歩きやすい良い道でした。
    ときおり人とすれ違いますが、大半は独りで歩ける静かな道でした。
    すぐ近くの狭山公園の賑わいとは別世界です。

    空は雲が切れ、青空が広がってきました。
    新芽をつけた雑木林が明るく輝き始めました。
    何て気持ちいい。
    八国山は想像以上に良い場所でした。

    おおぞら広場を過ぎて、将軍塚。12:20。
    説明の看板がありました。
    駿河・甲斐・伊豆・相模・常陸・上野・下野・信濃の8か国の山々が望めたことから、ここは八国山と呼び伝えられたとのこと。
    なるほど。
    将軍塚の「将軍」とは新田義貞のことだそうです。
    鎌倉幕府討幕の頃に遡るのですね。

    芽吹いたばかりの雑木林の向こうに、桜が咲いているのが見えました。
    あの木の下で、おにぎりを食べたいな。
    尾根道を戻り、「ほっこり広場」へと降りていきました。
    段差の小さい木段がよく整備され、下り坂も何の問題もありません。
    一応、軽登山靴を履いてきましたが。
    遊歩道を歩いていくと、雑木林の中にぽっこり開いた魅力的な空間と2つのベンチ。
    さらに先へと進んでいくと、桜の大木と、テーブルとベンチ。
    ここで昼食を取りました。12:35。
    目に入るのは、青空と桜のみ。
    満開の桜を独り占めして、おにぎりを頬張りました。

    さて、出発。
    道しるべを確認しながら下っていくと、ふたつ池。
    昔、この辺りが水田だった頃の貯水池だったそうです。
    さらに下っていくと、自転車を置いたころころ広場に戻ってきました。13:15。

    狭山公園に戻ります。
    また来るときのために、より良い帰り道を模索しよう。
    ころころ広場から踏切を渡ると、八国山たいけんの里。
    そこを右折すると、ずっと西に続く道路がありました。
    車はそれほど通らず、ストレスの少ない道です。
    その道路を行けるだけ行き、突当りを右へ。
    曲がれるところで、また西を目指しました。
    そこから団地の中に入り込んでしまい、また少し迷いましたが、狭山公園桜口に戻ってくることができました。13:25。

    さて、公園内の上り坂を自転車を押して、堤防の北の端へ。
    堤防の上は広い道になっていて、右手は多摩湖が広がっています。
    晴れた日はそこから奥多摩の山々が見晴らせます。
    今日は奥多摩は雲の中。
    左手は狭山公園の全景。
    満開の桜とシートを敷いてお花見を楽しむ人々を見渡せました。
    晴れてきたので、お花見にやってきた人が沢山います。

    さて、帰りも多摩湖自転車道。
    朝のうちは曇り空の下、ソメイヨシノも薄墨色でしたが、午後からは青空の下、桜がよく映えてきれいでした。
    人も増えたのでスピードはあまり出さず、のんびりと桜を楽しみながら自転車を走らせました。
    自転車道入口。14:20。
    それでも行きより短時間で着いたのは、帰り道は下り坂が多いからですね。

    そのまま直進して、広い道路を信号で渡り、浄水場西の交差点を右折。
    そのままどこまでも直進すると、武蔵境駅。14:30。
    八国山でもっとのんびりしても良かったかなあ。
    また来年、お花見に行こうと思います。

      


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    2019年03月25日

    あしがくぼ山の花道と丸山を歩きました。2019年3月。


    2019年3月24日(日)、芦ヶ久保の丸山を歩きました。
    電車を乗り継いで、芦ヶ久保駅。9:20。
    駅は高台にあり、駅前が広場になっています。
    改札の外にきれいなトイレ。
    支度をして、さて出発です。
    まずは階段を下りて、国道に出ます。
    国道の押しボタン式信号で横断歩道を渡って、左へ。
    国道をしばらく行くと、自動車向けの大きな看板があり、そこから右折できました。
    「あしがくぼ花の山道」と書かれた丈の低い可愛らしい道しるべもあります。

    道しるべに従い坂道を登っていくと、駅の裏手の山に隠れていた武甲山が徐々に姿を現しました。
    今日はよく晴れて、武甲山の山肌に刻まれた段差の1つ1つがくっきりと見えます。
    武甲山は、今日も勇ましく美しい。

    坂道を登っていき、舗装道路から道しるべに従い山道へ。
    平坦な山道は、しばらく行くと下りになり、赤いローラー滑り台のある公園が見えてきました。
    園内には今年もミズバショウが咲いていましたが、もう花は終わりかけでした。
    去年は、ここから道しるべに沿って公園の外を巡る遊歩道を歩いたのですが、もしかしたら公園内から山の花道へと登っていける道があるのではないかと思い、今年はそれを確かめることにしました。
    赤いローラー滑り台を滑り降りてくる親子連れ。
    傾斜があるので快調に滑ることができ、楽しそうです。
    その滑り台の脇に踏み跡があり、それに沿って登っていきます。
    トイレがあり、その先も踏み跡は続き、小さな橋を渡ると、去年歩いた外の遊歩道と合流しました。
    なるほど、こういうことになっていたのですね。
    このコース、3回目にしてようやく道を把握しました。

    そこから、道は段差が大きくなり、小さい沢を渡ったりします。
    駅から近いのに案外しっかりとした山道です。
    登っていくと、舗装道路に出ました。
    ここにもトイレ。

    道路の向かい側にある道しるべに従って左へ。
    しばらく行くとまた道しるべがあり、その通りに木段を登りました。
    去年歩いたときは木段の段差に驚きましたが、今年はそんなに段差はきつくないと感じました。
    あれ?
    これは整備されたのかな?
    一番上のほうは段差が大きいですが、手すりがあるので、それを支えにすれば楽に登っていけました。
    木段を登り切ると、その先はのどかな細い道。
    振り返ると、武甲山が先程よりもさらに高く大きく姿を現していました。

    日陰にある貯水タンクからは水が滴り、氷柱が何本も下がっていました。
    今年は暖冬で、芦ヶ久保の氷柱は去年より早く終了したようでしたが、それでも、日陰にはまだ氷柱。
    地形的に芦ヶ久保駅付近は谷底にあるので、冷気がたまるのでしょう。
    今日はよく晴れているのに空気が冷たく、山歩きに最適でした。

    あしがくぼ山の花道。10:10。
    ここは多くの花の咲く公園です。
    まずは尾根へと登っていきました。
    右手に駐車場の存在を確認しながら、木段を登りきると、尾根。
    尾根に出たら右折します。
    尾根道を少し下っていくと、ベンチが並ぶ見晴らしの良い場所に出ました。
    ロウバイがきれいに咲く場所ですが、今年はもう終わっていました。

    尾根道をゆっくりと下っていくとあずまやがありました。
    大きなザックを担いだ男性が1人、ちょうどあずまやに入っていくところでした。
    邪魔をしては悪いので、私はもう少し木段を下った先のベンチで休憩。
    すると男性は、ザックをあずまやに置いてきた様子で、空身になって下りてきました。
    目的地は同じかな。
    木段の途中には、まだ葉だけのカタクリ。
    細く堅いつぼみをつけたカタクリもありました。
    あと2週間もすれば、カタクリの見頃でしょうか。
    その頃にはこの公園は花好きの人で大賑わいになるのでしょう。

    谷底まで下りていくと、男性が話しかけてきました。
    「セツブンソウは終わっているし、カタクリにはまだ早かったかあ。でも、アズマイチゲが咲いていますね」
    「アズマイチゲ?」
    「ほら、そこに」
    あ。本当に。
    可憐に首を下げてほんのり開いたアズマイチゲの花。
    ここは、貴重な花が何でもない様子で咲いているので、来る度驚きます。

    ゆっくりと木段を登り返し、先ほどのベンチまで戻り、今度はそのまま直進。
    入り口とは反対側の舗装道路に出ました。
    道路に出たら、左へ。
    緩やかな坂道を登っていくと、三叉路に出て、そこに道しるべがありました。
    「県民の森」の道しるべを確認し、山道に入っていきました。
    両側を土に囲まれた、えぐれたような山道がしばらく続きました。
    チェーンソーの音が聞こえてきます。
    斜面で伐採が行われているのでした。
    わざわざ日曜日に伐採ということは、林業の方ではなく、森林保全のボランティアの方たちなのでしょうか。

    えぐれたような山道の両側の土がだんだん低くなり、やがて道と同じ高さになる頃、右手から登山道が合流。
    ここから、登山道は広くなります。
    しばらく行くと、急登が始まりました。
    下りてくる人たちは一様に小股で小走り。
    そうしないと上手く下れないような傾斜の道です。
    前方には青空だけが見えていますが、そこがてっぺんではないことは、去年も歩いたので知っています。
    焦らずのんびり一歩ずつ。
    急がなければ苦しくもなく、思ったより早く登りきることができました。
    去年来たときよりも、何だか道しるべが増えているように感じます。
    去年は「県民の森」の道しるべばかりが目立ち、この道で「丸山」に行けるのかと不安を感じたものでしたが、今年は「丸山」の文字を確認できました。

    一旦道路を横切り、そこからもさらに急登は続きました。
    登りきると遊歩道に出て、そこを横切ってさらに登山道は上に向かっていきました。
    登りきり、尾根に出ました。
    いきなり、白い大きな山が目に飛び込んできました。
    浅間山です。
    まだ雪を頂いて真っ白でした。

    尾根道は、ゆるく下り、また少し登ってを繰り返します。
    時おり左手に浅間山を眺めながらの快適な尾根歩きです。
    いったん、階段を下りて遊歩道に合流。
    そこからまた階段を登り返して、また尾根道。
    木立の向こうに、丸山の展望台が見えてきました。
    最後の木段を登り切り、丸山山頂。12:05。

    それまで、下ってくる人以外に登山者と会いませんでしたが、山頂にはさすがに何組かの人々がいて、ベンチもほぼ埋まっていました。
    まずは展望台に上り、眺望を楽しみました。
    上の画像は、展望台から撮影したものです。
    武甲山、その奥には奥多摩と奥秩父の山々。
    ギザギザの両神山の少し左手に、細く白く山頂部のみ見えるのが、八ヶ岳。
    今日は北側の遠望は利かず、谷川岳や日光の山々は空に融けて姿が見えませんでした。

    ベンチで昼食を取り、さて出発です。12:30。
    まずは大野峠に向かいます。
    歩きやすい平らな道から緩い下り坂へ。
    少し登り返すと、パラセーリングの出発地点に出ました。
    露出感の強い、草原の展望地です。
    堂平山の天文台のドームがよく見えました。

    さて、ここから急な木段の下りが始まりました。
    段差の大きい木段を注意深く下っていくと、舗装道路に出て、ここが大野峠。
    新しい道しるべがありました。
    舗装道路を横切ってそのまま直進すれば赤谷の集落、そして芦ヶ久保駅へと降りていけます。
    下り始めてすぐの場所にも去年はなかった道しるべを発見。
    山道は谷底に降りていくので、道しるべがしっかりしていると気持ちが楽です。
    道幅は十分にあり、岩がちな下りも岩がザラザラで滑らないので安心して歩いていくことができました。
    谷底が近くなると、沢音が聞こえてきて、いよいよ徒渉。
    沢に沿ってしばらく行くと、第一の徒渉点です。
    ここは、一歩で通過できる細い沢でした。
    またしばらく行くと、第二の徒渉点。
    去年までは、不安定な木の丸木橋がかけられていましたが、今年は丸木橋は取り払われ、大きな石が集められて道がつながり、楽に歩いていけるようになっていました。
    自然にそうなったわけはないので、ここは整備されたのでしょう。
    ありがたいなあ。

    その先は、ほぼ平坦な道が続きました。
    たまに土がえぐれ道が狭くなっているところもありましたが、一歩だけ用心すればあとは大丈夫なところばかりでした。
    あっという間に、大きな岩とツバキの木のある登山口に到着。14:00。
    そこからは舗装道路です。
    坂道を下っていくと、朝も歩いた国道299号線。
    右折して、あとはひたすら国道を駅へと向かいます。
    舗道は広いので、車の行き来は激しくても、それほどストレスは感じません。
    この舗装道路歩きがいつも長いんですよねと思いながら歩いていると、案外あっけなく今朝渡った横断歩道まで戻ってきました。
    横断歩道を渡り、階段を上がって、駅前広場。14:30。
    次の電車は14:51。
    ホームに上がり、身支度を整え、撮った写真など見ているうちに、電車はやってきました。

      


  • Posted by セギ at 21:56Comments(0)

    2019年03月18日

    小下沢林道から景信山を歩きました。2019年3月。


    2019年3月17日(日)、奥高尾を歩きました。
    高尾駅北口のバス停から小仏行きのバスに乗りました。
    バス停は、行列が蛇行して、横断歩道を渡ってすぐのところが最後尾でした。
    バスは3台で出発しました。8:12。
    高尾の春の観光シーズンが始まりましたね。
    しかし、今日は天気予報は大気不安定。
    午後から雷雨のところもあるとか。
    さっさか歩いて、早めに下山しましょう。

    日影下車。
    バスの進行方向に向かって歩きだしました。
    日影沢林道の登山口を過ぎて、さらにてくてく歩いていき、中央線の高架下のトンネルをくぐって、右折。
    坂道を上がっていくと、小下沢梅林入口です。
    今の時期は、梅林の中を散策可能だそうですが、開園は9時から。
    柵の外からでも梅林は堪能できました。
    ちょうど見頃の白梅・紅梅。
    眺めたり写真を撮ったりしながら、林道を奥へと歩いていきました。
    ザックを担いだ登山姿の中高年の姿も前後にちらほら。
    ときどきスマホで何か見てチェックしています。
    おお。
    中高年がスマホに入れた地図やGPSを確認しながら山を歩く時代になったのですね。

    林道を30分ほど歩くと、草地の旧キャンプ場に小さな道しるべがありました。
    沢を渡ると、そこが景信山の登山口でした。9:25。
    沢にはプラスチックのコップが置かれてありました。
    ここの水、飲めるんだ。
    昔、キャンプ場だったのは、水場があるからなんですね。
    今は、ここでのキャンプは禁じられているそうです。

    ザリクボ沢沿いの山道を登っていきます。
    まずは緩い坂道。
    足許にはニリンソウの葉。
    まだ花は咲いていませんでしたが、あと少し経つと、ここはニリンソウの咲く山道。
    沢と離れると道は細くなります。
    急な傾斜のジクザグ道を登っていきました。
    奥多摩ならこの程度の険しさは普通だけれど、奥高尾でこの険しさは珍しいと感じます。

    やがて道は水平になってきましたが、道幅はさらに細くなりました。
    左足をやや崖側に向けて用心しながら通過。
    岩と木の根だけになっているちょっとした危険箇所もあり、すぐ後ろに足の速い男性が追い付いてきているのを感じましたが、ここを通過するまではどうにもならないので、申し訳ないものの落ち着いてゆっくり通過しました。
    そこを過ぎると道は時計回りに急カーブします。
    道幅もそこだけ広くなるので、後ろの人に道を譲り、さらに用心して先に進みました。
    しばらく行くと、もう1つ、同じように岩と木の根だけの箇所。
    そこを過ぎれば、後は多少細いものの、のどかな道が続きます。

    山肌をまわり込んでいく道をしばらく行くと、道しるべ。10:15。
    ベンチ代わりの丸太に座ってしばらく休憩しました。
    ここは、日影へと直接下りていく、山地図には載っていない東尾根コースとの分岐です。
    あの道は、踏み跡は明瞭だけれど、ストレスを感じるほどの急坂が多いんですよね。
    さてここからは尾根道。
    景信山への道幅の広い急登が始まりました。
    ひと頑張りすると、小仏バス停からの東尾根登山道と合流しました。
    こちらは正規の登山道で、登ってくる人たちと多く出会う箇所です。
    静かな登山道は終わり、ここからは人の多い賑やかな道。
    さらに登っていくと、登山道は枝分かれしています。
    迷ったら、右の道。
    迷ったら、右の道が正しい道。
    そう記憶しているのですが、小さい道しるべが設置されるようなって、迷うことも少なくなりました。
    間違った道を選んでしまうと、景信山をまいてしまうのです。

    木段の急登が始まり、茶店ののぼりが見えてきました。
    長い木段を何とか登りきり、景信山山頂。10:35。
    春霞で地平線のあたりはもやっとしていますが、青空が広がり、晴れ晴れとした山頂でした。

    さて、午後はところにより雷雨の予報が出ていますから、今日はもう高尾に向かいます。
    まずは山頂直下の急な下り。
    春になると、道は乾き、冬のように土が凍結気味で硬くて滑るということもないので、随分歩きやすく感じます。
    昔と違い、一番歩きにくかったところは木段で整備されましたし。
    急な下りを終えて、道は広くなり、さらに快適に歩が進みました。
    ちょっとした岩がちな下り、土の道の登り返し、S字カーブの下りを次々と越えて、小仏峠。
    地図を売っていたら今日こそは買おうと思っていたのですが、今日は地図の売店は出ていませんでした。

    小仏峠からは登り返しです。
    狭い木段を登り、木の根の段差道を登って、相模湖の見晴らせるベンチへ。
    予報通りか、雲が空を覆い始め、富士山は見えませんでした。

    ちょっと休憩し、緩い登り坂をしばらく行くと、まき道との分岐。
    右の木段の道を登り、木の根の段差の急登を行くと、小仏城山。11:20。
    お昼どきなので、ベンチはほとんど埋まっていました。
    ここでお昼の予定でしたが、もう少し先に進みます。

    一丁平展望台。11:30。
    テーブルが1つ空いていたので、ここで昼食。
    20人規模のパーティがどんどん通過していきます。
    大盛況の奥高尾縦走路です。
    富士山も見えないので、今回も紅葉台はまいて、高尾山直下。12:15。
    これならば、雷雨が来たとしてもその前に下山できそうです。

    さて、山頂もまいて、今日は6号路琵琶滝コースで下山します。
    トイレのところの分岐から、まずは舗装された道。
    ベンチの並ぶ広場から、木段をどんどん下り、平らな道をしばらく行くと、飛び石の沢づたいの道が始まります。
    今日は水量が少なく、飛び石に乗らなくても歩ける箇所が多く、さくさく進めました。
    しばらくは岩がちな道。
    岩の奥からカエルの声が聞こえました。
    山道が静かというよりも、カエルの声が大きい。
    もうすっかり春ですね。

    沢の左岸を歩くようになると道も良くなり、あっという間に登山口。13:20。
    道が空いていれば、琵琶滝コースが一番早く高尾山から下山できます。
    ケーブル清滝まで下りてきたところで、ぽつぽつと雨が降ってきました。
    でも、雷雨にはならずに済みそうでした。
    予報は外れた印象だけれど、早く帰宅すると、休日がまだ時間が沢山残っていて、雑用を色々とこなせます。
    軽いコースで半日山で過ごすというのも良いものですね。

      


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    2019年02月25日

    御岳山から日ノ出山を縦走し、吉野梅郷を歩きました。2019年2月。



    2019年2月24日(日)、奥多摩の御岳山から日ノ出山を縦走しました。
    いつものようにホリデー快速おくたま3号に乗車。
    すると、梅まつり開催中の日向和田に停車するというアナウンスがありました。
    ホリデー快速では、いつもは停車しない駅です。
    梅まつり?
    吉野梅郷の梅は、数年前、プラムポックスのため全伐採されました。
    木から木へと感染する梅の病気です。
    人や他の動植物には影響ないのですが、梅や桃の木に対しては、効果のある治療法が発見されていません。
    感染が確認されたら、感染の可能性のある広い範囲を全伐採するしか成す術がありません。
    2009年、国内で初感染が発見されたのが、吉野梅郷の梅の木でした。
    梅の公園は部分伐採をしても歯止めとならず、ついに全伐採されました。

    ・・・しかし、あれから何年経ったのだろう?
    私が最後に梅の公園に行ったのは、いつのことだったろう?
    自分のブログの昔のページを辿っていって、発見しました。
    最後は、2015年1月。
    一昨年くらいのつもりでいたけれど、もう4年前でした。
    梅の木が1本もない冬枯れの梅の公園で、自分のスマホに保存してあったかつての満開の梅の公園の風景を眺めたのでした。

    https://seghi.tamaliver.jp/e401349.html

    ウィルスの潜伏期間は3年。
    そうか。
    新たな苗の植樹が許可されていてもおかしくありません。

    今日は、日ノ出山からつるつる温泉に下山し、のんびりする予定でしたが、吉野梅郷に降りることにしました。

    御岳駅下車。
    改札を出て信号を渡り、左に行くと、ほどなくバス停です。
    臨時バスが既に待機していて、すぐに乗車できました。

    終点ケーブル駅下車。
    ここからの舗装道路の坂道がかなり急で、その日の体調によっては、朝から苦闘を強いられます。
    今日は足取りが軽い。
    たったか歩いて、片道ならSuicaで精算できるのでさっと改札を抜けると、ケーブルカーがもう待機していました。
    あと2分で発車とのこと。
    全てがタイミングよくスルスルと進み、山頂駅。9:21。

    山頂駅を出たところにはいくつもベンチが並び、その1つで支度し、さて出発です。
    よく整備された道をまずは御嶽神社へと歩いていきました。
    神社が近づき、宿坊の並ぶ辺りは道も舗装されています。
    歩きやすいのですが、かなり急な上り坂です。
    本日の核心は、この急登。
    御嶽神社に来る度、そう思います。

    神社も人が少なく、気持ちよく階段を登り、参拝しました。9:50。
    さて、前に来たとき、日ノ出山に縦走しようとして道に迷ったことがあったから、今回は注意しよう。
    登ってきた階段をそのまま下り、お土産屋さんやお食事処の並ぶ短い通りのつきあたりに、道しるべ。
    この道しるべに従って右折。
    これで間違いありません。

    あとは舗装道路の緩い下り坂。
    舗装が終わっても、平坦で歩きやすい道が続きました。
    今年の冬は暖かく、雪も少なかったので、凍結箇所も全くありませんでした。
    道の端に雪が残っているということすらありません。
    どんどん歩いていくと、道は岩がちになり、木段が増えてきます。
    山頂までケーブルカーで楽をしたので、体力は十分で、木段登りも快調です。
    あっという間に、日ノ出山。10:35。

    日ノ出山は、晴れ晴れと空が広がっていると感じる山頂です。
    広い空に、太くにじんだ飛行機雲が何本も残っていました。
    明日は天気下り坂かな。
    山の向こうにチラッと富士山の白い山頂が見えました。
    都心方面は霞んでいますが、この山頂は、いつ来ても気持ちよく、長居してしまいます。
    ベンチに座って、早めの昼食。

    さて、出発。11:00。
    吉野梅郷の道しるべを確認して、大きな段差の道を下っていきました。
    山頂直下の段差を下りきると、あとは林の中ののどかな道が続きます。
    途中、道が2又に別れました。
    右の道を選ぶと、尾根から一段下がったまき道が延々と続きました。
    この道は記憶にない道です。
    いつもは左の尾根道を選択していたのかもしれません。
    それとも、これはこの4年で新しくできたまき道なのでしょうか。
    伐採が進み、露出感の強いところは多少ありますが、道幅はそこそこありますので、快適に歩いていけました。
    尾根道と合流。
    やがて、電波塔と建物が見えてきました。
    これも、以前の記憶にはないものです。
    建物のほうに入っていく左の道と、それを避ける右の道と。
    その両方がすぐに合流して、舗装道路になり、林道と合流。
    ここが、梅野木峠でした。11:50。

    梅野木峠は記憶にあり、ちょっと安心しました。
    登山道入口のベンチで休憩。
    さらに進みます。
    小型のキャタピラカーなら通れるような、段差のない広い下り道が続きます。
    S字カーブを繰り返し、どんどん下っていくと、三室山への分岐。
    ここは登山道から少し離れたところに山頂があります。
    少し先に二俣尾駅への道との分岐もありました。

    緩く広い下り道をどんどん行くと、琴平神社。
    小さな祠のような神社です。
    さらに下っていくと、もう1本、二俣尾との分岐。
    道しるべに従い、吉野梅郷を目指します。
    ここから、道は細くなり、段差が大きくなりました。

    道が錯綜して少しわかりにく箇所もありました。
    1つの選択肢は、木に点々と赤テープが巻いてある、ちょっと急な下り道。
    もう1つの選択肢は、右へ曲がっていくほぼ水平の細い道で、踏み跡は明瞭ですが下山方向とは少し違うように感じます。
    道しるべはない。
    さて、どうしよう?
    赤テープに惹かれて、急な下り道を行きましたが、しばらく下っていくと、右から細い道が合流してきました。
    先程の道なのでしょう。
    あちらの道が正規のコースだったんだなあ。
    時間短縮にはなったけれど、あえて急な下りを行く必要はなかったのですね。

    その先は道も広くなり、大きな段差もなくなりました。
    建物の屋根も見えてきて、ゴルフ場らしきフェンスの脇の木段を降りていき、小さな鳥居をくぐると、舗装道路。12:55。

    すぐに住宅街となり、道なりに歩いていくと、右手に梅の公園が見えてきました。
    パラパラと観光客が公園内を歩いているのが見えました。
    私も園内に入り、遊歩道を登っていきました。
    斜面に、梅の苗木が点々と植えられています。
    もう花をつけている若木もあります。
    白梅。
    紅梅。
    昔の通り、難しい名前の札の付けられたそれぞれの梅の木。
    どれもまだ本当に若い木です。

    遊歩道に看板が立っていました。
    上の画像がそれです。

    「かつては見事な梅が咲き誇った梅の公園。
    梅まつりには、毎年多くの観光客が訪れました。
    2016年秋に再植樹が認められ、梅の里復活へ歩みを進めるなか、
    吉野梅郷を愛する人々の手により多くの梅が植えられました。
    いつの日か、この美しい光景が再び観られることを願って・・・。」

    私のスマホにも今も保存されている、梅の花が煙るようだった公園の全景。
    八重咲きの珍しく華やかな梅の花々。

    そこに戻る歩みがもう始まっていました。
    何年かすれば、きっとこの公園は元に戻る。
    むしろ全伐採されていた時期のことが幻だったようにいつかなるのでしょう。

    公園内を出て、駅への道の街路樹の梅もまだ若木でした。
    でも、私は良いものを見たと感じました。
    今日はこちらのコースを選んで良かった。
    咲き誇る梅の大木をこの町で見ることはまだありません。
    それでも多くの催しとともに開かれる吉野梅郷の梅まつりは、これからひと月ほど続きます。
    2月24日は、その初日。
    梅まつりのポスターでそれを確認し、日向和田駅へと歩き始めました。


      


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    2019年02月04日

    南高尾を歩き、高尾薬王院の豆まきを見物しました。2019年2月。


    2019年2月3日(日)、南高尾を歩きました。
    今日は節分。
    高尾山では豆まきが行われます。
    混雑しているかなあ?
    時間をずらせば大丈夫かな。
    というわけで、とりあえず高尾山口駅8:50。
    駅前の様子は、冬の高尾としては人が多いですが、春・秋の観光シーズンと比較すれば少ない気もします。
    駅前で支度をして、橋を渡り、交差点から信号を渡って、住宅街の坂道を登っていきました。
    すぐに登山口。
    住宅の脇を通る細い道が草戸山への登山口です。
    登山道に雪が残り、ちょうど下山してきた人が難渋しているのが見えました。
    木曜日の夜の雪が、残っているのです。
    この暖かさで、もう全て融けたと思っていたのですが。

    下りてきた方に、
    「ずっと上まで凍結していますか?」
    と尋ねると、
    「いや、ここだけ」
    とのこと。
    それならばと安心し、歩きだしました。

    なるほど、その凍結箇所を越えると、もう土は乾いていて歩きやすく快適でした。
    薄暗い樹林帯の坂道を登り、尾根に上がると、そこからは小さなピークを1つ1つ越えていきます。
    ピークに立つ度、展望を確認。
    今日は都心方面は春霞で、スカイツリーは見えません。
    こちらから回るほうが登り基調になるので、夏は避けたいですが、冬になると1度は歩きたくなるコースです。
    1か所ある急な下りも、ロープが張られてあるので、難なく通過できました。

    見晴らしの良い草戸峠。9:55。
    ベンチが横に並んでいます。
    そこから少し下り、その後、最後の登りを行くと、草戸山。10:15。
    山頂は、人が少なく、空いていました。
    あずまやの横のいつものベンチで休憩。

    さてここからは、木段の急な登りが繰り返されてます。
    まずは登り、登った分だけ下ります。
    その後は段差の大きい木段が待っていました。
    登りきると、少し平坦な道。
    また段差の大きい木段。
    また平坦な道をしばらく行くと、木段。
    一気に高度をかせいでいきます。
    途中に城山湖を見下せるあずまやもあるので、休憩しながら自分のペースでゆっくり登っていきました。

    道は広く、よく整備され、犬を散歩させている人も多く見かける場所です。
    大型犬が多いです。
    「八犬伝」の八房みたいに大きい犬ともすれ違いました。
    のしのし歩いて、山が似合うなあ。

    峰ノ薬師への道を左に分けて、しばらく行くと、三沢峠。10:45。
    いくつもの道が集まり、テーブルやベンチも設置されている休憩適地です。
    ここでも休憩していると、チェーンソーを持ちヘルメットを被った3人が通り過ぎていきました。

    さて、ここからは南高尾山稜のまき道。
    しばらく行くと、チェーンソーの音が聞こえてきました。
    先ほどの人たちが、登山道に斜めに立つ枯れ木を伐っているところでした。
    ふわあ。
    興味深く、しばらく見とれていました。
    「あ、通ってください。まだまだ時間がかかるから」
    そう言われ、チェーンソーも止められたので、会釈して通り過ぎましたが、木が倒れるまで見たかった気もします。
    後ろ髪引かれる思いで先に進みました。

    崖っぷちの細めの道。
    落葉樹の林の中の気持ちの良い道。
    ところどころ、ベンチとザック掛けがまた新しく作られていました。

    見晴台。11:25。
    冬晴れの日とは違い、南アルプスまでは見られませんでしたが、富士山の白いてっぺんはよく見えていました。
    その富士山の真上に、細い葉巻のような雲。
    あれは吊るし雲?
    天気下り坂かな?
    丹沢は中腹まで雪に覆われていました。
    木曜日の雨は夜に降ったこともあり、あまり降らなかった印象でしたが、山は案外積雪しています。
    でも、この暖かさでは、丹沢の雪はグチャグチャで、下の凍結箇所がむき出しかなあ。
    新雪の雪道歩きは大好きなのですが、凍結は苦手です。

    見晴台で昼食休憩し、さて出発。11:55。
    しばらく良い道が続きますが、この先の中沢山付近のまき道が気になります。
    秋に歩いたときにかなり細くなっていたので、万が一にも凍結していたら怖いです。
    しかし、行ってみると、秋とは違い、崖から崩れてきた土は取り払われ、道が狭くなったところには土嚢が入れられ、歩き易くなっていました。
    さすが高尾は整備が早い。

    細いまき道を通過すれば、あとは登りを頑張るのみです。
    岩がちな登りを越えていくと、雪が残っている箇所がありました。
    道がたまたまそこだけ尾根の北面につけられていると、ちゃんと雪が残っています。
    自然は、ある意味、わかりやすいです。

    大洞山。12:20。
    眺望ゼロですが、南高尾一番の高さの山頂です。
    テーブルとベンチがあり、休憩。

    その先、しばらく降りていくと、道が明確に右折する箇所があり、そこで積雪していました。
    でも、雪は融けかけて柔らかく、滑らず歩いていけました。

    木の根の作る段差を下り、細いまき道を行くと、大垂水峠。12:50。
    甲州街道を渡る横断歩道にもわずかに雪が残っていました。
    山に挟まれた谷底の地形なので、雪が残りやすいのですね。
    横断歩道を渡り、階段から下った方向のまましばらく甲州街道を進み、右手の木段を登りました。
    最初は整備された印象の木段が、鉄柵につかまらないと上手く登れない壊れかけた段差になり、そこを頑張って登っていくと沢に出ました。

    しばらくは平坦な沢沿いの道。
    そこからジクザグに斜面を登っていきます。
    登りきると、今度は斜面につけられた細い道をつたっていきます。
    道しるべの下まで来て、ほっとひと息。
    ここから大変な急登が始まりますから、息を整えます。

    後から5人ほどのパーティが追い付いてきて、やはりここで休憩を始めました。
    「私、ズボンの下にタイツまで履いてきたので、暑くて暑くて」
    「ああ、自分も」
    「冬の山だから寒いと思ったんだけど」
    そうした会話を聞き、脱げない厚着は後悔しますよねと深く共感。

    入試のときも、寒いだろうと厚手の保温下着など着ていくと、暖房が暑くて頭がぼおっとして集中できなくなる可能性があります。
    暑かったら脱げるような重ね着のほうが良いですよね。
    暑いと特に登りに弱くなります。
    私に追いついてくるスピードがあったこのパーティ、以後は姿を見ませんでした。
    暑さにバテてしまったかな?

    さて急登の始まりです。
    木段の登りがまずはずっと続きます。
    前方に空が見えているので、そこがてっぺんなのかと思わせて、まだまだそれは序の口。
    そこからしばらく道は平坦になり、歩きやすくなるのですが、その先、再び急登。
    その先は、さらに角度を上げた急登。
    ここは、下るときにもストレスを感じるほどの急坂ですから、上るのも大変です。
    この季節だからいいけど、暑い季節にはこの坂は、私は絶対無理。
    そう思いながら登っていくと、ようやく奥高尾縦走路との合流点のデッキが見えてきました。

    はあ。着いた。
    小仏城山に寄り道する気力もありません。
    そのまま、高尾方向に向かって歩きだし、一丁平展望台で休憩しました。13:55。
    この辺りも尾根道なのに雪が残っていました。
    踏み固められた黒い雪です。
    表面が融けて柔らかいので、落ち着いて足を置いていけば大丈夫でした。

    こんなに雪があるならばと少し期待し、紅葉台のまき道を歩きましたが、今日もシモバシラの氷花は見られず。
    この陽気では無理でしょうか。
    気温は10℃以上。
    3月中旬の陽気とのこと。

    紅葉台との合流点、高尾山の真下のベンチでまた休憩。14:25。
    高尾山もまいて、1号路を下っていきました。
    薬王院。14:50。
    本殿に人が集まっていました。
    ・・・あれ?
    まだ豆まきは終わっていないのでしょうか。

    本殿の舞台では、高尾のご当地キャラが2体、活動中でした。
    確か、背中に天狗のお面を背負っているほうが、ムッちゃん。
    目つきの悪い太ったムササビがムサ尾。
    豆まきを待つ人たちの退屈を慰めるべく、懸命に愛嬌を振りまいています。
    頑張ってるなあ。
    最前列には、ご当地キャラのおっかけらしい人たちが数名並んでいました。
    ずっとスマホで撮影し、2体に話しかけています。
    全てのキャラに、こういう熱量の高いファンがついているんですね。

    本殿からは読経が聞こえていました。
    あれが終われば豆まきが始まるのかな?
    おそらく午後3時から?
    豆まきの混雑を避ける予定でいましたが、ちょうど来合わせたので、いっそ豆まきを見物することにしました。

    予想通り、3時から豆まきが始まりました。
    私はかぶっていた帽子で豆をダイレクトキャッチ。
    ムッちゃんがサイドスローで不器用に豆を投げつけてきます。
    大豆でサイドスローは痛い。(笑)
    そんなこともあって、テンションが上がります。
    豆まきの豆を受け取るのは初めての経験でしたが、面白いです。

    やがて奥から、他の人たちも登壇。
    文楽の人形みたいなものを持つ人。・・・誰?
    芸者さんのような姿の人たち。・・・誰?
    一拍遅れて、関取登場。・・・誰?
    最近大相撲を見ていないので、誰なのかわかりません。
    芸能人はいなかったと思います。
    それもあって、ほどよい混雑で済んでいたのかもしれません。
    ふらっと来た私も前から4列目くらいで豆をキャッチ。
    年の数以上の豆をゲットしました。ヽ(^。^)ノ

    豆まき終了。
    後から登壇した人たちはまた奥に引っ込んでいきましたが、ムッちゃんとムサ尾は残留。
    警察による通行規制が敷かれ、集まった人たちはしばらくそこに停止させられていた中で、人々の退屈を慰めるべく最後まで愛嬌を振りまいていました。
    一番暑くて、一番辛くて、一番早く退席の必要があるのはこの2体だろうに、偉いなあ。

    警察官の誘導で、いつもとは違う石段の少ないルートでゆっくりと薬王院を離れました。
    1号路に出ると、人はバラバラに散り、案外混雑していません。
    春・秋の観光シーズンは、1号路が人で埋まり、押すな押すなの大混雑になることもあります。
    それに比べると普段通りの何でもない人数でした。
    ケーブル駅、リフト駅を過ぎると、人はさらに少なくなり、前後にかろうじて人が見える程度でした。
    久しぶりに1号路を歩いて下山しました。15:55。

      


  • Posted by セギ at 13:09Comments(0)

    2019年01月28日

    鐘撞堂山と羅漢山を歩きました。2019年1月。


    2019年1月27日(日)、埼玉県寄居の鐘撞堂山と羅漢山を歩きました。
    今日は歩く距離も短いので、ゆっくり出発。
    三鷹発8:11。
    西国分寺で乗り換えて、北朝霞下車。お隣りの朝霞台駅から小川町で乗り継いで、寄居下車。10:14。
    駅の北口、タクシー乗り場の先にある観光トイレに寄って、さて出発。10:20。
    今日はよく晴れていますが、風が強いです。
    市役所前の大通りは、風がビュウビュウ吹いていました。
    北に向かって進み、次の角を右折。
    右折すると風がなくなりほっとひと息つけました。
    しかし、次の交差点を左折。
    また風がビュウビュウ吹いています。

    あとは道なりに直進しました。
    「大正池」の道しるべに沿って進みます。
    住宅街の先に現れたのが、大正池。
    ここは、貯水池なのでしょうか。
    網が張られ、遊泳は勿論、魚釣りも禁止の池でした。
    トイレとベンチが設置されているので、桜や紅葉の季節は良い場所なのかもしれません。

    ちょっと休憩し、さて出発。
    まだまだ舗装道路、その先も半舗装の道は続きましたが、道は少しずつ細くなり、緩い登りになっていきました。
    車の通行止めが設置されているところに熊出没情報のポスターが貼られてありました。
    ここからはさすがに舗装は切れ、竹林の道。
    道幅は広く、よく整備されています。
    そのさきもずっと、歩きにくい箇所は全くなく、淡々と登っていきました。
    道が緩いので、案外山頂までは遠く感じます。
    最後の木段の急登を登ると、鐘撞堂山山頂。11:15。

    鐘撞堂山は、2003年12月に歩きました。
    雨上がりの快晴の日で抜群の眺望だったと記録にあります。
    山頂にいた若い女の子2人が、
    「え。あの白い山、富士山?」
    と声を上げ、隣りにいた私も、本当に富士山のてっぺんみたいに見えると驚いていると、近くにいた高齢の男性が、私たちに見える山々を全部教えてくれました。
    あの白い山は、浅間山。
    その左に鼻曲山。
    尖っているのは、浅間隠山。
    後ろには谷川連峰、上州武尊山。
    日光の女峰山。男体山。日光白根山。
    後ろを振り返れば、秩父の山々。特徴のある両神山・・・。

    快晴の日に、また来たい。
    そう思って今日を選びましたが、あの眺望は一期一会のものだったのでしょう。
    今日もよく晴れているのですが、地平線は霞み、木々にも遮られ、浅間山がどこにあるのかよくわかりません。
    あの頃よりも木々が育ち、そのために展望台が設置されたようですが、それでも北方面は、思うような眺望はありませんでした。
    展望台からの南の眺望は開けていましたが。
    上の画像がそれです。

    ちょっとがっかりしたとはいえ、好ましいコンパクトな低山であることに変わりはありません。
    下り道では次々と登ってくる人に会いました。
    こんな低山が近くにあって、ちょっと寝坊しても、今日はよく晴れているから歩いてこようかとなるのは、羨ましいなあ。
    いや、しかし、私には高尾山がある。

    途中まで下り、分岐から円良田湖方面の道しるべにしたがって歩いていきました。
    最初のうちは山道の下りでしたが、すぐに半舗装のよく整備された遊歩道になりました。
    これは歩きやすい。
    たったか行くと、すぐに羅漢山の登山口に着きました。
    「ロングウォークちちぶ路」でおなじみの、羅漢山の裏口的な登山口です。
    土嚢で固められた木段を登っていくと、じきに羅漢山山頂。11:55。

    ロングウォークちちぶ路では、ここは最後の山頂です。
    ゴールに向けてもう気もそぞろで山頂の様子など観察したこともなかったけれど、ここの山頂は案外広く、ベンチやあずまやがあるのでした。
    あずまやで昼食。
    少し離れたベンチで食事をしている先客も、もうずっとのんびりしている様子です。
    静かで良い山でした。

    まだ早いので、これからどうしよう?
    釜伏山まで行くのは少し遠いなあ。
    こちらは、外秩父七峰縦走路のコースの近くです。
    金尾山というところに行ってみようか。
    金尾城址と金尾山公園というのが近くにあるようです。
    いっそ、ロングウォークちちぶ路のコースを逆流して、虎ガ岡城址まで往復するのも良いかもしれません。
    いずれにしても、まずは波久礼駅方面に出ないと。

    さて出発。12:20。
    まずは五百羅漢の並ぶ登山道を下っていきました。
    山頂近く、上から2人目の羅漢さまの表情が好きで、来る度に写真に撮ります。
    草に埋もれていることが多いけれど、今日は冬枯れの中の羅漢さま。
    一体一体確認しながら歩いていくと、昔と比べ、半壊の羅漢さまが増えている気がします。
    斜面にあるはずなのに、登山道の脇まで下りてきている方も。
    これは、一旦、斜面から落ちてしまわれたのを、その場で起こしたためにこんなに近くに立っているのでしょう。
    初めて来たのは、2003年。
    あれから、色々ありました。

    少林寺まで下りてきて、地図を見ながら、国道140号線に向けて、まずは直進。
    国道の少し手前で右折し北上。
    登山地図では、そのまま駅に通じるように見えます。
    細い杭のような道しるべがありました。
    「波久礼駅」という道しるべは、しかし、そこで右折。
    右折?
    山に戻っていくようだけど?

    それでも、道しるべの通りに右折し、そのままてくてく歩いていくと、予想通りにどんどん山に近づき、当たりは梅林になりました。
    ああ、ロウバイが青空に映えて、きれい。
    写真を沢山撮って、あずまやでちょっと休憩。

    ・・・・待て待て。
    そうじゃなくて、私は波久礼駅に行こうとしていたのだが。

    いや、そもそも目的地は波久礼駅ではなく、金尾山。
    金尾山は、国道の向こう側にあるので、渡れるところで国道を渡ればいいんじゃないのかな?

    というわけで来た道を戻り、今度は国道まで直進。
    信号で国道を渡り、今度は国道の1本向こう側の細い道を行きます。

    てくてく歩いていくと、湖のほとりで道が途切れました。
    ああ、本当に湖のほとり。
    ここは円良田湖とはまた違うようだが、こんな水際は久しぶり。
    ・・・・待て待て。
    そうじゃなくて、山は?
    ツツジが有名だという公園と城址は?

    とぼとぼと来た道を戻り、もう一度、さきほどの「波久礼駅」の道しるべに戻ります。
    この道しるべの通りに右折すると、間違いなく、また先程の梅林に至ります。
    これは、次の角を左折して北上するのが正解なのか?
    道しるべがないところでは直進が常識だが?
    でも、地形全体を考えた場合、次くらいで左折しないと、駅に行けないのは事実・・・。

    次の角を左折が正解でした。
    ここになぜ道しるべがないの?(・□・;)

    山地図は、細かい私道は描かれていません。
    この道を正確に歩くには、道路地図が必要です。
    だから、道しるべが頼りなのですが。

    そう言えば、2003年も、羅漢山から、かんぽの宿の日帰り入浴に行こうとして、1時間迷ったと記録にあります。
    15年経っても、この道のわかりにくさは変わらない。
    駅から観光地への案内には力を入れていることが多いのですが、観光地から駅への案内というのは、どこも盲点になっていることが多いです。
    しかし、そちらのほうがわかりにくいのです。
    特に駅が小さく、住宅や商店に埋没しているようなところの場合は。

    かなり時間をロスしているので、とにかく駅を探そう。
    今度来るとき、駅への道だけは正しくわかるようにしよう。

    最終目的地が波久礼駅になり、本腰を入れて道しるべを探します。
    先程の左折箇所からしばらくまっすぐいくと、神社。
    そして、「西行戻り橋」とその案内板。
    ところどころに細い杭の道しるべはあり、それらは全て正確でした。
    右手、丘の上に立つのが、かんぽの宿。
    確か、あの最上階に温泉があり、日帰り入浴ができたと思います。
    お風呂セットを持ってくれば良かったなあ。

    道しるべの通りに国道に出ると、そこからはガードレールに守られた細い歩道があり、国道をとぼとぼ歩いていくと、右手に駅。14:15。
    小さな駅で、「波久礼駅」という看板が駅舎にかかっていなかったらわからないくらいでした。
    古い木造の駅で、駅舎の木のベンチの様子なども、昔懐かしい風情です。
    秩父線は今もICカードは使えず、切符を購入。
    14:28。電車がゆっくりとホームに入ってきました。
    遠く三峰口からきた電車で、中は登山帰りの乗客で満員でした。
    武甲山からの帰りかなあ。
    宝登山かなあ。
    そこからまた、電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、三鷹に帰りついたときには、もう空は夕焼け。
    今日も1日、道迷いも含めて遊んだなあと実感した1日でした。

      


  • Posted by セギ at 12:03Comments(0)