たまりば

  地域と私・始めの一歩塾 地域と私・始めの一歩塾  三鷹市 三鷹市

2019年07月24日

高校英語。不定詞の副詞的用法。


不定詞には3用法があることは、中学2年で最初に不定詞を学習したときにまず習ったことと思います
しかし、中学のときは、SVOCといった文の要素についての学習をあまりしないこともあって、急に3用法と言われても、文の構造からの把握よりも意味からの把握になりがちです。
名詞的用法は、「~すること」と訳す不定詞。
形容詞的用法は、「~する〇〇」「~するための〇〇」「~するべき〇〇」と訳して、名詞を修飾する不定詞。
副詞的用法は、「~するために」と訳して、動作の目的を表す不定詞。

意味に頼って判断する結果、「~するための〇〇」という形容詞的用法と、「~するために」という副詞的用法の区別がつかない子も出てきます。

高校に入りますと、SVOCという文の要素からこれらの3用法を見直すので、もう少しわかりやすくなります。
名詞は、文の中で、S、O、Cとなります。
その役割を果たしているのが、名詞的用法の不定詞です。

形容詞は、名詞を修飾します。
文の中ではM(修飾語)です。
文の中でCとなることもでき、不定詞についてもそのように分析している文法書もありますが、その話になると、では名詞的用法とどう識別するのかという難しい問題になります。
それは大学入試にも高校の定期テストにも出題されるような問題ではないので、文法が好きで、そこを突き詰めたいという人以外は、あまり深追いしなくて良いと思います。
名詞を修飾していれば、形容詞的用法。
その把握で大丈夫です。

副詞は、名詞以外を修飾します。
具体的には、動詞、形容詞、副詞、そして文全体。
文の中ではMです。
それ以外にはなりません。
名詞以外の語句を修飾するのが、副詞的用法の不定詞です。


ところで、副詞的用法は、さらに6通りに分類されます。
①動作の目的。
I went to the library to read books.
私は本を読むために図書館に行った。
中2で最初に学習する副詞的用法の不定詞です。
to read books は、動詞 went を修飾しています。
動詞を修飾するのは、副詞的用法です。
副詞的用法は意味が多様なので、すぐにこの用法であるとわかるように、in order to ~、so as to ~という形を用いることもあります。

②感情の原因。
I was surprised to hear the news.
私はその知らせを聞いて驚いた。
「驚いた」「喜んだ」「悲しんだ」といった感情が語られ、その後ろに不定詞がついている場合、それは感情の原因です。
文の構造がそのように単純なので、これは比較的理解しやすいと思います。
中3で学習している内容ですが、教科書のLesson丸ごとではなく、1ページ分だけ使われる文法事項として扱われることが多いので、あまり記憶に残らない人もいるようです。

③判断の根拠。
He must be stupid to do such a thing.
そんなことをするなんて、彼は愚かに違いない。
「賢い」「親切だ」「無礼だ」「愚かだ」「頭がおかしい」といった人物評価を示す形容詞の後に続く不定詞は、そうした人物評価の根拠を示す不定詞です。
これも文の構造は単純なので、覚えておきさえすれば大丈夫ですが、このあたりからは高校新出の文法事項ということもあり、何1つ覚えていない人もいます。
一度にわっと色々な文法事項が出てきて覚えきれない。
定期テスト前に一夜漬けで覚えただけなので、もう忘れてしまった。
そういう人が多いのですが、高校1年で学習したことは、高校2年の英語表現では演習中に当たり前に使う知識ばかりです。
いちいち学校の授業で復習したり整理してくれたりすることは、もうありません。
一夜漬けをして覚えたらすぐ忘れていると、高校2年になって英語で行き詰まります。

④結果。
He woke up to find that the window was broken.
彼は目覚めて、窓が割れていることに気づいた。
目覚めたその結果、窓が割れていることがわかった、という意味です。
He lived to be eighty.
彼は80歳まで生きた。
彼は生きて、その結果、80歳になった、ということは、80歳まで生きたということです。

She disappeared from the town , never to be seen again.
彼女はその町から消えて、2度と姿を見られることはなかった。
「never to ~」の用法として、結果の不定詞の中でも別に覚えておくと良いです。
テストによく出ます。
空所補充問題で、never のところが抜けている場合、この知識がなければ答えられません。
「~してその結果2度と・・・なかった」という意味です。

I run to the store only to find it closed.
私はその店へと走ったが、閉まっているとわかっただけだった。
「only to ~」の用法として、これも結果の不定詞の中でも別に覚えておきましょう。
テストによく出ます。
「~してその結果、ただ・・・しただけだった」という意味です。

結果の不定詞は、前から順番に訳していくことになり、他の副詞的用法とは意味の順番が逆であることから強い違和感を抱き、毛嫌いして覚えない、という人もいます。
このあたりをちゃんと身につけているかどうかで勉強しているかどうかを判断できるので、定期テストにはよく出ます。
例によって、出るとわかりきっているのに勉強しない人が多いところです。

⑤形容詞を修飾する用法。
This book is easy to read.
この本は読みやすい。
特に違和感のない用法だと思います。
easy は形容詞で、形容詞を修飾するのは副詞なので、これは副詞的用法である、という程度のことです。

⑥仮定
To hear him speak , you would take him for an American.
彼が話すのを聞けば、あなたは彼をアメリカ人と思うだろう。

高校で最初に「不定詞」を学習するときには、「仮定法」はまだ学習していないので、この用法は除外されていることも多いです。
仮定法の中で、if 節を使わない仮定法として、この不定詞を学習します。

副詞的用法には6つの意味がある。
それを知っておき、整理しておくだけで、このあたりのことはかなりスッキリすると思います。

分類し整理することは、知識を定着させるコツです。
繰り返し見直して、頭に入れてください。

  


  • Posted by セギ at 23:44Comments(0)英語

    2019年07月14日

    高校英語。不定詞その4。原形不定詞。


    不定詞の学習。
    今回はこんな問題から。

    問題 (  )内の正しいものを選べ。
    (1) I heard you (1.play 2.to play 3.played) that song on the flute.
    (2) I saw her (1.to try 2.trying 3.tried) to remove a stain from the carpet.
    (3) I had him (1.translate 2.to translate 3.translating 4.translated) the letter.
    (4) He was made (1.do 2.to do 3.doing 4.done) it against his will.
    (5) He had his salary (1.raise 2.to raise 3.raising 4.raised) last month.

    この問題をざっと眺めて、「全て知覚動詞と使役動詞の文だ」とわかる人は、勉強している人です。
    そのことに気づくことができず、この問題がどういう問題なのかを把握できないまま勘で解いてしまうと、もうグチャグチャになってしまうのがこのあたりのところです。
    あるとき、生徒に、
    「この文の動詞は知覚動詞ですよね?」
    と問いかけたら、ポカンとしていたので、「知覚動詞」と板書すると、
    「ああ!」
    と声を上げたことがあります。
    「違うチカクをイメージしていました」
    と言うのです。
    その子は、「地殻動詞」だと思ったらしく、どういうことだろうと悩んでしまったらしいのです。

    その子はそのとき高3で、知覚動詞を初めて習ったわけでもなかったのですが、「チカクドウシ」と言われても正しく漢字変換できないほど、この動詞のことが意識にありませんでした。
    それでは、この問題がどういう文法問題であるかを把握するのは難しいと思います。

    文法用語は、別に覚えなくても大丈夫なものも多いですが、覚えておけば容易にカテゴライズできるのでむしろ楽なものも多いのです。
    知覚動詞と使役動詞は、その中でも、覚えておくととても楽になる知識です。
    そのグループはこう対処すれば良い、というしっかりとしたルールがあります。

    知覚動詞は、一般動詞の中で、五感を使った動詞を指します。
    see , hear , feel , notice , taste , smell などがそうです。
    これらを動詞として使った文の中で、SVCは特に問題ないと思います。
    You look happy.
    楽しそうだね。
    など、中学2年で学習する内容です。

    (1)は、SVOCで、Vが知覚動詞の文です。
    このとき、Cには原形不定詞を用いるというルールがあります。
    例えば、
    I heard someone shout in the distance.
    私は、誰かが遠くで叫ぶのを聞いた。
    この shout がC(補語)で、原形不定詞です。

    原形不定詞は、動詞の原形と同じ形をしています。
    to 不定詞の to のないものです。
    じゃあ、それは動詞なんじゃないの?
    そのような疑問を抱かれることもあるかと思いますが、動詞はC(補語)にはなりません。
    その文の中でV(述語動詞)の働きをしているものを動詞と呼びます。
    一方、Cになるのは、形容詞か名詞、またはその働きをする語句です。
    だから、この文の shout はVでないのです。
    Vでないものは、動詞ではありません。
    そのような文法的な分析から、このshout は原形不定詞とされます。

    こういうことを「意味がわからない。どうでもいい」と思うか「面白い。うふふ」と思うかが、文法好きかどうかの違いかもしれません。
    興味がなかったら、「原形不定詞というのは、要するに動詞の原形のことだな」と思っても、別に構いません。
    要は正しく使えるかどうかです。
    この観点から、上の問題の(1)を見てみましょう。

    (1) I heard you (1.play 2.to play 3.played) that song on the flute.

    知覚動詞を用いた、SVOCの文です。
    正解は、原形不定詞の 1.play です。

    ところで、この問題、4択ではなく3択問題になっています。
    なぜか、playing という選択肢が外されている。
    どうしてでしょう?

    実は、playing でも、正解となってしまうので、あえて除外してあるのです。
    I heard you play that song on the flute.
    I heard you playing that song on the flute.
    このどちらも正しい英語です。
    上の文は、「私はあなたがあの曲をフルートで演奏するのを聞いた」という意味。
    下の文は、「私はあなたがあの曲をフルートで演奏しているのを聞いた」という意味。
    え?どう違うの?

    Cに原形不定詞を用いた場合は、動作の一部始終を知覚したことを表します。
    上の文では、あなたがあの曲を演奏し始めてから演奏し終わるまで、一曲全部聞いたことを表します。
    Cに現在分詞を用いた場合は、一瞬だけ知覚したことを表します。
    上の文では、通りかかったときに、あなたがあの曲を演奏しているのをちょっと聞いたことを表します。

    この知識があると、(2)の問題も簡単ですね。

    (2) I saw her (1.to try 2.trying 3.tried) to remove a stain from the carpet.

    正解は、現在分詞の 2.trying です。
    I saw her trying to remove a stain from the carpet.
    私は、彼女がカーペットの染みを取ろうとしているのを見た。

    こういう文を見たときに、
    「あれ?trying to~という言い方はないんじゃないの?」
    という謎ルールを持ち出し、そんなルールはないですよと説明しても納得しない高校生もいます。
    try という動詞は、to 不定詞と動名詞の両方をとりますが、意味が異なります。
    try+to 不定詞は、「~しようとする」。
    try+動名詞は、「試しに~してみる」。
    不定詞と動名詞の使い分けのところでも説明しました。
    その知識と混線して、「trying to~という言い方はない」という謎ルールになってしまうようです。
    try という単語自体は、文の中の働きによって、to try にも trying にもなります。
    to try to~もあれば、trying to~もあります。
    to try~ing もあれば、trying ~ing もあります。
    try の後ろがどうなるかで意味が変わるという文法事項なのですが、その前後関係を混線してしまう様子です。
    「とうもろこし」が「トウモコロシ」になってしまう音韻転変と似たようなことが、その子の頭の中で起きているのだろうと想像されます。

    英語初学者が自らの頭の中で作りだす「謎ルール」は他にも色々あります。
    ~ing は連続して使ってはいけないとか。
    to は1つの文の中で2回使ってはいけないとか。
    そんなルールはありません。
    中2で不定詞を学習した最初の頃、「to+動詞の原形」ということがどうしても理解できず、「動詞+to」 を不定詞と思いこんでしまう子もいます。
    want to~、like to~、という覚え方も良くないのでしょうが、それだけでもないようです。
    副詞的用法や形容詞的用法になっても、語順の混乱がなくなりません。
    中1の頃によく見るgo to school などの動詞と to との位置関係から脱却できず、to は動詞の後ろにくるものという思い込みが強くて、不定詞を含む乱文整序問題ではほとんど正答できない子もいます。
    文法が嫌いなわりに「謎ルール」を自ら作り出す子は多いです。
    人はルールを見出さずにいられないのかもしれません。
    ならば、正しいルールを見出したいですね。


    (3) I had him (1.translate 2.to translate 3.translating 4.translated) the letter.

    この文の動詞 have は使役動詞です。
    使役動詞は3つしかないので、それを覚えるだけです。
    make は、主語が、目下の人を使役して「~させる」という意味です。
    have は、主語が、対等または目上の人に「~してもらう」という意味です。
    let は、主語が、目下の人がやりたがっていることを「~させてやる。~することを許す」という意味です。
    使い分けも明瞭ですね。

    使役動詞もSVOCの文のVになり、このときのCは原形不定詞となります。
    したがって、(3)の答えは、1.translate です。
    文の意味は、「私は彼にその手紙を翻訳してもらった」となります。
    使役動詞は、Cに現在分詞をとることはありません。


    (4) He was made (1.do 2.to do 3.doing 4.done) it against his will.

    あ、これも使役動詞だ。
    じゃあ、答えは原形不定詞かな?
    ところが、そうではないのです。
    上の文は、よく見ると受動態の文ですね。
    使役動詞 make は、上のように受動態を作ることができる動詞です。
    他の使役動詞には、このような受動態はありません。
    そして、使役動詞 make の受動態は、能動態で原形不定詞だったところがto 不定詞になるというルールがあります。
    したがって、正解は、2.to do です。
    He was made to do it against his will.
    「彼は、意志に反してそれをやらされた」という意味になります。

    使役動詞 make の他に、知覚動詞もこのような受動態を作ることができます。
    The man was seen to go into the house.
    「その男は、その家に入るのを見られた」という意味です。

    受動態のときは to 不定詞。
    例によって、些末な文法事項として無視する人が多いですが、テストに出やすいのはこういうところです。
    見るからにテストに出そう。
    テストに出るとわかりきっている。
    そういうところを無視せず、丁寧に学習しましょう。

    make の受動態の作り方はわかったけれど、他の使役動詞はどうやって受動態を作ったら良いのでしょうか?
    let の場合は、そのままでは受動態は作れませんので、同じ意味の別の動詞に変えます。
    使役動詞ではないけれど、意味は使役動詞に近い動詞があるのです。
    let に意味が近いのは、allow 。
    それを利用します。
    例えば、let を用いた能動態の文は、
    My mother let me go abroad.
    allow を用いると、
    My mother allowed me to go abroad.
    使役動詞ではないので、SVOCのCは to 不定詞をとります。
    これを受動態にすると、
    I was allowed to go abroad by my mother.

    使役動詞 have の場合はどうしましょうか?
    ここで(3)の文を振り返ってみましょう。
    (3) I had him translate the letter.

    この文の本来のOである him を主語に変えた受動態の文を作ることはできません。
    日本語でも、そのような意味あいの受け身の文を作ることはできないですね。
    「彼は私のためにその手紙を翻訳してくれた」
    それは、能動態の文です。
    しかし、Oを the letter に変えた文なら、作ることができます。
    I had the letter translated by him.
    私は彼にその手紙を翻訳してもらった。
    これも使役動詞 have を用いたSVOCの文ですが、Cは原形不定詞ではなく、過去分詞となります。
    OとCの関係から、Cが過去分詞になる例は、他の動詞でもありますね。
    we found the road blocked by heavy snow.
    [道路は大雪でふさがれていた」
    知覚動詞でも、この構造の文は作れます。
    She heard her name called from behind.
    「彼女は背後から自分の名前が呼ばれるのを聞いた」
    OがCされる関係のときは、Cは過去分詞を用います。
    これが、(5)の問題です。

    (5) He had his salary (1.raise 2.to raise 3.raising 4.raised) last month.

    答えは、4.raised です。
    給料は上げられるものだからです。
    「彼は、先月給料を上げてもらった」という意味です。

    このhave は、「受け身・被害のhave」と呼ばれるもので、意味内容によって、主語にとって良い意味のこともあれば被害のこともあります。
    I had my bag stolen.
    という文のときに「私はカバンを盗んでもらった」とは訳しません。
    これは被害だから「私はカバンを盗まれた」と訳します。
    しかし、(5)の文を「彼は給料を上げられた」とは訳しません。
    給料を上げられたことが不満であるかのようなニュアンスになってしまうからです。
    けれどそれは日本語の都合で、英語としては、OとCとの関係からCが過去分詞になっているだけです。

    さて、ここまでのところをまとめると。
    知覚動詞のSVOCの文のCは、原形不定詞・現在分詞・過去分詞のどれかになる。
    OとCとの関係から選択する。
    ただし、受動態の文の場合は、to 不定詞・現在分詞のどちらかになる。

    使役動詞のSVOCの文のCは、make , let の場合は原形不定詞。
    ただし、make の文の受動態は to 不定詞になる。
    have の場合は、原形不定詞・過去分詞のどちらかになる。
    OとCとの関係から選択する。

    多少複雑ですが、テストに非常に出やすいところですので、しっかり身につけておくと得点源になります。
    範囲は無限と感じられる熟語問題よりは、分析可能なこうした問題のほうがはるかに易しいです。
    センター試験にも、英検にも、TOEICにも、必ず出題されています。

      


  • Posted by セギ at 14:55Comments(0)英語

    2019年07月03日

    高校英語。不定詞その3。完了形の不定詞とseemなど。


    さて、今回は、こんな問題から。

    問題 以下の2文がほぼ同じ意味となるよう、空所を埋めよ。
    It seems that he was ill.
    He seems (  )(  )(  ) ill.

    こういう問題を目にしたとき、問題文には不定詞が全く出てこないこともあって、不定詞の文法問題であることすら気づかないということがあります。
    テスト範囲が限定されていない模試や入試では、不定詞という発想すら湧いてこないので解けない人がいます。

    学校の文法テキストの問題だけ繰り返し解いていても、何が典型題なのか気づかないということがあると思います。
    他の文法問題集もあわせて解くことで、
    「あれ、この問題、学校のテキストでも見た」
    「同じような問題を以前も解いた」
    という感覚が養われていきます。
    単語も何もかも同じ問題である場合、たまたまどこかの大学の過去問が別の問題集でも採用されているだけということもありますが、単語は違うものが使われ、文意は異なるのに、構造が同じ問題が他の問題集にも載っていることは多いです。
    結局、それが英文法の典型題です。
    典型題を把握すると、文法問題は何が出題されるのか大体わかるようになりますので、安心して解いていくことができるようになります。
    そのためにも、感覚で解くのをやめて、文法的にこれはどういう問題なのかを分析して解いていくことが大切です。

    さて、それでは上の問題は、文法的にはどういう問題なのでしょう。
    そもそも、空所がないほうの文は、どういう文なのでしょうか。

    これは、「It seems that ~.の文」として理解するのが一番簡単です。
    この it は、特に何かを意味するものではありません。
    seem の他、appear , look , happen などの動詞の主語として用いられます。
    It seems that ~.で「~のようだ。~らしい」という意味になります。

    It seems that he was ill.
    彼は病気だったようだ。
    過去に病気だったように現在見えるということです。
    病み上がりのように見えるのでしょう。
    顔色がまだ悪いとか、入院していたという話を聞いたとか、何かそういう情報があるのだと思います。
    とはいえ、現在病気であるように見えるということではなく、過去に病気だったように現在見えるのです。

    これを、he を主語に変えたのが、空所のあるほうの文です。
    まず、最も単純に書き換えてみると。
    He seems that he was ill.
    意味内容が伝わらないことはないと思いますが、he が2回も使われていて、何だか不自然ですね。
    he は一度でいいでしょう。

    He seems that was ill.
    これでいいでしょうか?
    いいえ、このように that 節の主語を省略することは、英語では認められていません。
    これは間違いです。
    that が接続詞なのか従属節の主語なのか見分けがつかないですし。
    えー、じゃあどうしよう?

    ここで登場するのが、to 不定詞です。
    to 不定詞は、that 節の代わりをすることができるのです。
    文の主語が不定詞の意味上の主語と一致する場合、主語を明示しなくても済むのも、この場合大変都合の良いことです。

    それでは、答えは、
    He seems (to)(be)(  ) ill.

    ・・・あれ?
    (  )が1つ余る・・・。
    何が違うのだろう?

    ここで時制について考えましょう。
    It seems that he was ill.
    という空所のないほうの文は、文全体の動詞 seems は現在形ですが、that 節の動詞 was は過去形です。
    時制がズレているのです。
    「時制の一致」という言葉を聞いたことがあると思いますが、それは主節が過去形のときに that 節もその時制にあわせていくことを指します。
    一方、主節の時制が現在で that 節の時制が過去なのはよくあることで、何も問題ありません。
    「~のように見える」のは現在だけれど、彼が病気だったのは過去のことです。
    だから、日本語では「彼は病気だったようだ」となります。

    しかし、上の答案では、
    He seems to be ill.
    不定詞の時制は、このままでは文全体の動詞の時制と一致してしまいます。
    彼は、現在病気であるように、現在見えるという意味になります。
    「彼は病気のようだ」と訳すことになってしまいます。

    不定詞の時制は、このままでは文全体の動詞の時制と一致してしまう・・・。
    では、時制をズラす方法はないのでしょうか?

    そこで登場するのが、完了形の不定詞です。
    形は、「to have +過去分詞」。
    助動詞のところでも出てきましたが、「have+過去分詞」という現在完了の形を使うことで時制を1つ古くするのは、英語の基本ルールです。
    またこのルールだと気づくことで、英語全体の構造も見えてきます。

    したがって正解は、
    He seems (to)(have)(been) ill.
    となります。

    「to have +過去分詞」の完了形の不定詞は、単に「不定詞の過去形」というわけではありません。
    絶対的に過去のことを表すわけではないのです。
    これは相対的なことで、文全体の動詞の時制よりも1つ古い時制になるのです。
    主節が現在形なら、「to have +過去分詞」は過去を表します。
    主節が過去形なら、「to have +過去分詞」は、過去よりもさらに過去の大過去を表します。

    整理しますと、主節と that の両方が現在ならば、
    It seems that he is ill.
    =He seems to be ill.
    彼は病気のようだ。
    現在病気であるように現在見えるのです。

    主節が現在で、that 節が過去ならば、
    It seems that he was ill.
    =He seems to have been ill.
    彼は病気だったようだ。
    過去に病気だったように現在見えるのです。

    主節が過去で that 節も過去なのは、時制の一致で、時間的なズレはありません。
    It seemed that he was ill.
    =He seemed to be ill.
    彼は病気のようだった。
    過去のそのときに彼は病気であるように、そのときに見えたのです。
    そのときに具合が悪そうに見えたのでしょう。
    あるいは、そういう話をそのときに聞いたのかもしれません。

    主節が過去で、that 節が過去完了の場合は、時がズレています。
    It seemed that he had been ill.
    =He seemed to have been ill.
    彼は病気だったようだった。
    「~のように見えた」のは過去で、彼が病気だったのは、さらにその前の大過去となります。
    見えたときの段階では彼は病み上がりで、もう回復していたのでしょう。
    大過去に病気だったように、過去のそのとき見えたのです。

    こういうことを「英語はスッキリしているなあ」ととらえる人は文法好きな人。
    「ごちゃごちゃしていてよくわからない」と思う人は、あまり文法が好きではない人。
    大雑把にはそのように言えるかもしれません。
    文法好きにとっては、どこがごちゃごちゃしているんだろう、こんなに機械的ならむしろありがたい、と感じるところです。
    それぞれの訳を見たらわかりますが、日本語だって同じ程度には機械的で、同じ程度にはごちゃごちゃしています。

    「訳し分けがわからない」
    という人もいますが、それは、むしろ日本語能力の問題が大きいと思います。
    「彼は病気だったようだった」
    と聞いて、そのように見えたのは過去で、病気だったのはそれより古い過去と把握できるかどうか。
    日本語のネイティブでもそれを瞬間で判断するのは難しいということはあると思います。
    ただ、訳しなさい、という問題は減少傾向にあり、今後はさらに減っていくと予想されますので、そんなに心配する必要はありません。
    英語として時がズレているか一致しているかを正確に把握することに集中しましょう。
    むしろ日本語よりも英語のほうが時制の把握は楽かもしれません。


    以前も書いたことがありますが、中学生で英語の過去形や未来の文が全くわからないという子を教えたことがありました。
    練習しても、確かに、使い分けの基準が全くわかっていない様子が見られました。
    「ほら、この文は、yesterday と書いてあるから過去形でしょう?」
    と説明しても、
    「yesterday と書いてあったら過去形なの?」
    と訊き返してくるのでした。
    うん?
    これは変だな、と感じました。
    「日本語でも、『行く』が『行った』になるじゃない?過去形という言い方はしないけれど、過去の助動詞を使うと、文は過去の意味になるよね」
    「え?何それ?」
    「・・・」

    そこで、日本語の過去・現在・未来の文を並べて板書しました。

    現在の文ならば、
    「私は毎週金曜日に塾に行く」
    過去の文ならば、
    「私は昨日塾に行った」
    未来の文ならば、
    「私は明日塾に行くだろう」

    日本語も文末が変っているでしょう?
    日本語にも過去形や現在形、未来形があるんですよ。
    そのように説明すると、その子は、驚愕していました。

    日本語に過去・現在・未来の区別があることに気づいていなかったのです。
    英語だけが、過去だ未来だとこだわるから変だ、英語は変だ、よくわからない、とずっと思っていたようなのです。

    日本語の文法なんて勉強する意味あるの?
    話せるから別に平気じゃん。

    そのように言う人がいますが、日本語に時制があることすら勉強しないと気づかない場合もあります。
    日本語があまりにも自明のものとなっていて、日本語にルールがあることすら気づいていない。
    特に、日本語の助動詞・助詞の学習は、今の子どもには必須のことと感じます。

    日本語にも時制があることに気づいてから、その子は英語への抵抗が少しずつなくなっていき、普通に英語の出来る子へと成長していきました。

      


  • Posted by セギ at 13:49Comments(0)英語

    2019年06月29日

    高校英語。不定詞その2。動名詞と不定詞の両方をとる動詞。


    不定詞と動名詞の使い分け。
    今回はこんな問題から。

    問題 ( )内の正しいものを選べ。
    (1) Don't forget (1. to post 2.posting ) this letter on yuor way to school.
    (2) I remember (1.to see 2.seeeing ) him when he was a little boy.
    (3) I tried (1.to talk 2.talking ) to her, but I couldn't.
    (4) My bike needs (1.to repair 2.repairing).

    これも、よく勉強している人なら中学生でも正答できると思います。
    不定詞のみを目的語にとる動詞と、動名詞のみを目的語にとる動詞があることを前回確認しました。
    それ以外は、不定詞と動名詞と両方を目的語にとる動詞です。
    とはいえ、動詞によって不定詞と動名詞とどちらかが好まれたりしますが、そういう曖昧なものは入試問題に出されることはほとんどありません。
    試験に出るのは、使い分けが明瞭な場合です。
    つまり、どちらを目的語にとるかによって意味が明確に変わるものがあるのです。

    それは、前回まとめた、不定詞と動名詞の基本的な意味の違いに由来します。
    不定詞は、時間的に未来を指向し、動名詞は、時間的に中立であるか過去を指向する。
    この観点で見分ければ、上の(1)~(3)は正解できます。

    (1)の forget は、「忘れる」という意味の動詞です。
    forget +to 不定詞で、「これから~することを忘れる」という意味になります。
    forget +動名詞は、「過去に~したことを忘れる」という意味です。
    だから、全体の文意を把握して、どちらが適切かを判断します。
    (1)は、「この手紙を学校に行く途中で、忘れずに投函して」という意味でしょう。
    投函するのは、未来のこと。
    だから、答えは 1.to post です。

    (2)のremember は「覚えている」という意味の動詞です。
    remember+to 不定詞 で、「これから~することを覚えている」。
    remember+動名詞 で、「過去に~したことを覚えている」。
    (2)の文は、「私は、彼が子どもだったときに会ったのを覚えている」という内容です。
    会ったのは過去のことですから、答えは 2.seeing です。

    (3) の try は、「挑戦する」という、何だか立派な訳で覚えている人もいるのですが、もう少し気軽な訳を知っておいたほうが使い回しが効きます。
    try+to 不定詞 で、「~しようとする」。
    try+動名詞で、「試しに~する」。
    未来と過去というよりも、実現されたのか、されなかったのか、としたほうがわかりやすいでしょうか。
    不定詞のほうは、~しようとするだけで、実現しない可能性があります。
    未来のことは不定なのです。
    いえ、だから不定詞というわけではないですが、それでこじつけると覚えやすいですね。
    動名詞のほうは、実際にやっています。
    過去は常に事実です。
    (3) の文は、「私は彼女に話しかけようとしたが、できなかった」という意味です。
    できなかったのですから、事実としては話しかけていません。
    しようとしただけです。
    だから、答えは、1. to talk です。

    ここまでは、1つの観点で判断できましたが、(4) はちょっと傾向が異なります。
    これは、前回述べた不定詞と動名詞の使い分けの原則の3つ目に由来します。
    すなわち、不定詞の意味上の主語は明記しない限りはその文の主語と一致するが、動名詞の意味上の主語は必ずしも文の主語と一致しないのです。
    この観点から、もう一度(4) の英文を見てみましょう。

    (4) My bike needs (1.to repair 2.repairing).

    主語は「私の自転車」です。
    私の自転車は、repair 「修理する」という動作を行うでしょうか?
    自転車が使われていない間に自らを修理する・・・。
    うーん、便利で未来的。
    ・・・しかし、そんな自転車はまだ開発されていません。
    自転車は、修理するのではなく、修理されるものです。
    ですから、この文の主語が自転車である限り、不定詞はこのままでは用いることができません。
    答えは、2. repairing となります。
    この文は、「この自転車は修理が必要だ」という意味です。
    もしも不定詞を用いるのならば、不定詞の受動態を使います。
    My bike needs to be repaired.
    私の自転車は、修理される必要がある。
    これなら意味が通ります。


    今回は、to不定詞と動名詞の使い分けにしぼっていますが、実際の問題は、4択問題が普通です。
    to 不定詞、動名詞(または現在分詞)、原形不定詞、過去分詞。
    この4択の使い分け問題が、センター試験の定番です。
    英検やTOEICでも必ず出題される問題です。

    出るとわかりきっているのに苦手とする人が多いのは、勘で解いてしまっているからです。
    使い分けの根拠は文法です。
    英語ネイティブではない日本人は、これを感覚で解くことはできません。
    「こんな英語は見た覚えがない」
    と、狭い知見で判断する人は、上の(4)は正答できないと思います。
    need to という言い方のほうをむしろ沢山見たことがあると感じるでしょう。
    しかし、それは、主語が人間のときです。
    need ~ing の用法をまだ学習していなかったから知らないだけなのです。
    自分はまだ英語を学び始めたところで、知らない用法が沢山あるから、感覚で英語を解くのは無理。
    そのことを自覚して、1つ1つ確実に知識を身につけていけば、このような文法問題は、むしろ得点源になります。
      


  • Posted by セギ at 12:53Comments(0)英語

    2019年06月20日

    高校英語。不定詞その1。動名詞との使い分け。


    今回は高校レベルの不定詞。
    まずはこんな問題から。

    問題 ( )内の正しい語句を選べ。
    (1) I have enjoyed (1.to talk  2.talking ) to you.
    (2) Have you finished (1.to write 2.writing) the letter ?
    (3) Would you mind (1.to shut 2.shutting) the door ?

    これは易しい。
    よく勉強している子なら、中学生でも正答できます。
    これは、動名詞と不定詞の使い分けに関する問題です。

    動名詞は、動詞に~ing をつけて動詞を名詞化したもの。
    「~すること」という意味です。
    不定詞にも、名詞的用法があります。
    「~すること」という意味です。

    意味が重なるので、用法も重なり、どちらを用いても良い場合も多いです。
    しかし、使い分けもあります。
    どのように使い分けるか?
    それにはまず、不定詞と動名詞が持つ本来の意味を把握しておくと区別しやすくなります。

    ①不定詞は時間的に未来を指向するが、動名詞は時間的に中立または過去を指向する。
    She promised to come to the party.
    彼女はそのパーティーに来ると約束した。
    時間的に未来とは、現在から見て未来という意味ではなく、その文の動詞の時制において未来であるということです。
    上の文で、promise すなわち約束したときよりも、パーティーに来ることは未来のこと。
    だから、不定詞が用いられます。
    一方、
    I have enjoyed talking to you.
    あなたと話して楽しかったです。
    enjoy したときと talk したときは同時です。
    あるいは、
    Most men enjoy watching soccer games.
    たいていの男性はサッカーの試合を見るのが好きだ。
    この場合は、watching するのは時間的に過去か未来かは問題ではなく、中立です。
    だから、動名詞が用いられます。
    Have you finished writing the letter ?
    finish したときから見て、write したのは過去のことです。
    だから、動名詞が用いられます。

    ②不定詞だけを目的語にとる動詞は、動作の実現に対して積極的な意味あいがあるが、動名詞のみを目的語にとる動詞には、動作の実現に対して消極的な意味合いがある。
    動作の実現に対して積極的な意味あいがある動詞とは、要求・希望・意図・決心・賛成・援助・約束などの意味をもつ動詞です。
    He claimed to be the owner of the land.
    彼は自分がその土地の持ち主であると主張した。
    「クレーム」なんて否定的だ、とは言わないでください。
    主張することは、自分が地主であることに対して積極的な行動です。
    一方、
    Let's avoid wasting time.
    時間の浪費は避けよう。
    何か文の意味が積極的なんだけど・・・、とは言わないでください。
    時間を浪費するということに対して、「避ける」のだから、消極的です。
    Would you mind shutting the door ?
    ドアを閉めていただけませんか。
    mind の本来の意味は、「気にする・気にさわる」です。
    上の英文の直訳は?
    「あなたは、ドアを閉めることが気にさわりますか」となります。
    動作の実現に対して消極的意味あいの動詞ですから、後ろは動名詞がきます。

    ➂不定詞の意味上の主語は、明示されていない場合は文の主語と一致するが、動名詞の意味上の主語は必ずしも文の主語とは一致しない。
    She began to smoke.
    この場合、喫煙するのは彼女です。
    She doesn't allow smoking in her room.
    彼女は、自分の部屋で喫煙するのを許さない。
    これは、彼女が吸うことだけでなく、他の人が吸うことも許していません。

    この3つを全て満たす必要はなく、どれか1つ当てはまればそれで使い分けます。
    しかし、そんなことをいちいち判断するのは面倒でもあります。
    そこで、動名詞のみを目的語にとる動詞を覚えてしまえば、上のような問題に対する対策は万全となります。

    動名詞のみを目的語にとる主な動詞は以下の通りです。
    admit , advise , appreciate , avoid , concider , delay , deny , enjoy , escape , finish , imagine , mind , miss , permit , postpone , practice , prohibit , quit , recall , recollect , recomend , resisit , risk , stop , understand , give up , leave of , put off

    ・・・多過ぎる・・・。
    これらの動詞の最初の1文字をつなげて、メガフェプスダイリキなどと覚えたりします。
    昔は、メガフェプスで終わっていたのですが、入試にそれ以外の動詞を狙って出題する大学もあり、以後それが加わり、どんどん長くなっています。
    なお、これらは、後ろに不定詞はこないというだけで、that 節はくるものが多いということも理解しておいてください。

      


  • Posted by セギ at 11:24Comments(0)英語

    2019年06月12日

    高校英語。助動詞 may と慣用表現。



    今回は、助動詞 may とその慣用表現を確認しましょう。
    may と言われて思いつくのは、
    May I help you ?

    「May I help you ? と、Can I help you ? はどう違うの?」
    といった質問をする子は、英語がそんなに得意ではない子に案外多いです。

    本気で訊いているのかな?
    そういう質問を受けた場合、こちらがまず考えるのはそういうことです。
    個別指導の場合、その場で思いついた質問を何でも口にする子がいます。
    本人が本当に疑問を抱き、その疑問が解けないことが英語学習の妨げになっているのならこちらも本気になりますが、どうもそんな印象ではないのです。
    何でも思いついたことを質問し、答えは全て聞き流す。
    そういう不可解な質問の仕方をする生徒もいます。
    「個別指導なんだから、どんどんセンセイに質問しなさいよ」
    と保護者の方に言われている可能性もあります。

    質問するのは良いことなのですが、それは、目の前にある解かねばならない問題に関連して、その問題を解く妨げとなっていることについて質問したほうが学習効果が上がります。
    違いを明瞭に意識しなれければならないことなら、学校でも説明されているはずですし、質問を受ける前に私から説明しています。
    誰からも説明されないことは、あまり気にしなくて良いこと。
    そういう把握ができると、初期の英語学習は楽だと思います。

    しかし、質問を拒絶されるのは結構傷つくことです。
    誰しも、
    「うん。いい質問ですね」
    と言われたい。
    「それは無意味な質問だな」
    と質問内容を否定されたくはないと思います。

    だから、私のわかる範囲で質問には答えます。
    may というのは、話者が与える許可で、can は周囲の事情が許す許可というのが、基本の意味です。
    だから、May I help you ? のほうは、相手の許可を問うという意味で、相手への敬意はより強いと考えられます。
    そういう意味で、多少堅苦しい表現でもあるので、口語では、Can I help you ? のほうが好まれます。
    とはいえ、May I help you ? という表現のほうを好む人はネイティブにもなおいるので、一概に言い切れるものでもありません。

    もともと英語がそんなに得意ではない中学生にそんな解説をすると、途中で目が曇り、眠りかけているのが見てとれます。
    だから、そんな質問はしなければいいのに・・・。
    テスト前で他にやらねばならないことが沢山あるときに、そんな質問をする子には、
    「うん。そういうことに興味があるのなら、大学の英語学科に進むといいよ。そういうことを沢山勉強できるよ」
    と言うこともあります。
    「いや、別にいい。興味ない」
    という反応が返ってくることがほとんどです。
    一種の質問封じです。

    問題演習を始めると、どうにも解けない。
    「どうした?何がわからない?どこがわからない?」
    と問いかけても、反応がない・・・。
    その子が、本当に質問しなければならないのは、そのタイミングです。
    保護者の方が「質問しなさい」と言っているのもそこです。
    でも、そういうときには、言葉が出てこない。
    なぜなら、何がどうわからないのか、自分で言葉にすることもできないから。
    本当に困っているときは、質問もできないのです。

    個別指導のパワーは、ここから発揮されます。
    何がわからないのか。
    どうわからないのか。
    生徒の反応を見ながら、さぐりさぐり説明を変えます。
    わかるまで説明します。
    そういう意味で、質問すること自体はそれほど大切ではありません。
    ただ、表情は正直であってほしい。
    わかっていないのにわかったふりをする子も、案外多いのです。
    「わからない」ということが恥ずかしいのかもしれません。

    伸びる子は、沢山質問をする子ではありません。
    わからないことにわかったふりをしない子です。


    さて、大幅に話がそれました。

    今回は、高校で学習する may の用法です。

    まず、「祈願の may 」と呼ばれるものがあります。
    この may は文頭に来るのが特徴です。
    文末はエクスクラメーションマーク(!)がきます。
    May you find hapiness !
    ご多幸をお祈りします。
    これは、かなり格式ばった言い方です。


    次に、may well の用法。
    「多分~だろう」という、may 単独の場合とあまり変わらない用法もありますが、そんなのはテストに出しにくいので、もう1つの意味のほうが頻出です。
    「~するのも当然だ、~するのはもっともだ」という用法です。
    この副詞 well には、助動詞のもつ可能性や容認の意味を補強する役目があります。
    They may well be proud of their daughter.
    彼らが娘の自慢をするのはもっともだ。

    続いて、may as well は、「~したほうがいい」という用法。
    訳だけですと、had better と同じようですが、may as well のほうが意味が弱く、「したくないならしなくてもいいけど、したほうがいいのでは」という助言の意味となります。
    覚え方としては、had better と同じ2語の may well のほうは全然意味が違っていて、語数の違う3語の may as well のほうが had better と意味が似ていると、そこを強く意識して覚えると混乱を避けられます。
    You may as well tell her the truth.
    彼女に本当のことを言ったほうがいい。

    may as well A as B。
    これは、「BするよりAするほうがいい」という用法です。
    you may as well do your homework now as do it later.
    宿題を後でするよりも今やったほうがいい。
    上の文は、Aのほうがお薦めな内容で、Bはダメな内容ですが、どちらもダメな内容ということもあります。
    そのニュアンスのときは、訳し方が少し変わってきます。
    「BするくらいならAしたほうがましだ」と訳した方がぴったりきます。
    You may as well throw away the money as lend it to him.
    彼に貸すくらいなら、金を捨てたほうがましだ。
    「お金を捨てる」というA内容と、「彼にお金を貸す」というB内容のどちらもお薦めではない場合です。
    なお、この文は、結局、彼に金を貸すことも金を捨てることもしないと思います。
    実現性が乏しい場合、may よりも might のほうが使われることが多いです。


    沢山あり過ぎて覚えられない・・・。
    そうやってこのような熟語や慣用表現をすぐ捨てる人がいるのですが、それは愚挙です。
    中学英語レベルの基本なんか、ほとんど出ないのです。
    テストに出るのは、ここです。
    テストに出るのがわかりきっている、こういうところを覚えましょう。
    英文法問題攻略の鉄則です。


    さて、ここでこんな問題を考えてみましょう。

    問題 ( )に適語を補充せよ。
    (1) She spoke loudly so that the people in the back (  ) hear.
    (2) She spoke loudly in order that the people in the back (  ) hear.

    どちらも「彼女は、後ろの人に聞こえるように大きな声で話した」という意味です。
    主節が spoke と過去形なので、従属節も時制の一致で過去形にしましょう。
    では、どちらも答えはcould かな?
    ・・・いいえ。
    (1)は、could 。
    (2)は、might です。

    ・・・何それ。( 一一)

    これが、私立大学入試レベルです。
    重箱の隅とはこういうことを言います。

    so that も in order that も、「~のために」と目的を表すthat 節を導く用法です。
    so that は口語的で、文意の通りの助動詞を入れればよいのですが、in order that は文語的で、may を入れます。
    ただ、so that にmay を用いることもあります。
    後半は堅苦しい文語表現になってしまいますが、間違っているわけではないので、(1)でmight は、別解としてはありえます。
    難関私立の問題で、どうも助動詞を入れる空所で何を入れたら良いかわからないときは、とりあえず might を入れましょう。
    時制ミスをクリアできる点でも、might はさらに正答率が上がります。
    時制の一致のときも、現在形だが文意を和らげるときも、どちらでも使えますから。
    might 最強。
    ヽ(^。^)ノ

    私は、こういう重箱の隅はあまり好きではありません。
    勿論、センター試験などの文法の基本問題は得点しなければなりません。
    文法知識は、英語の基本の構造を把握する意味でも重要です。
    でも、こんな難問は解けなくても、読解で多数正答できれば、どこの入試も資格試験も合格します。
    こんな問題に振り回されて、英語がわからない、英文法が苦手、などと思う必要はないと思っています。

    ただ、重箱の隅とはいえ、これは、高校生が学校から渡されている文法の参考書には載っています。
    学校の授業では使わないので、学校のロッカーの中や部屋の本棚の隅においやられている文法参考書。
    あれには、こういう「重箱の隅」が沢山載っています。
    索引から may で引いても、出てこないかもしれません。
    しかし、in order that で引けば、どの参考書にも載っているのです。
    細かいところが気になる。
    こういうレベルの問題を正答したい。
    そういう人は、なぜそれで正解なのかわからない問題を見つける度に参考書で索引を引いて調べることをお薦めします。

      


  • Posted by セギ at 13:25Comments(0)英語

    2019年06月03日

    高校英語。助動詞その3。助動詞+have +過去分詞。


    さて、まずはこんな問題から。

    問題 空所に適語を補充せよ。
    The game should (  ) started at noon.

    他の問題に混ざって、ぽこっとこんな問題が出ていると、これがどのような文法事項を問う問題なのかわからず、全く解けない人がいます。
    その結果、
    The game should (to) started at noon.
    など、あり得ない答えを書いてしまうのですが、なぜそれがあり得ないのかについての知識がないので、そうなってしまいます。
    文法知識がないと、文法問題は解けません。
    勘で解くのは不可能です。

    なぜ上の答えはあり得ないのか?
    should は、助動詞です。
    助動詞の後ろは動詞原形がきます。
    to は、何がどうなろうと決してきません。

    また、( ) の後ろは、started です。
    それが過去形であるか過去分詞であるかは見た目ではわかりませんが、少なくとも、to の直後にそんなものはきません。

    ところで、これは、過去形あるいは過去分詞のどちらなのでしょう?
    これが過去形では、「助動詞の後ろは動詞原形」というルールをどのようにしても緩和できません。
    この started は過去分詞と推測できます。
    それを知っているだけで、この問題は、直接この文法事項の知識がなくても答えることが可能です。
    空所に入るのは、動詞の原形であり、かつ、過去分詞の前にくる単語です。
    これは、be か have でしょう。
    さて、どちらでしょう。


    助動詞+have +過去分詞 は、高校で学習する助動詞の中でもよく出題される文法事項です。
    使われる助動詞は、「許可・禁止」系の意味と「推量」系の意味の2系統のうち、未定着な人の多い「推量」系の意味で使いますから、それをあわせて問うことができます。
    そんなの、テストに出るに決まっています。
    なぜそれをスルーする気になれるのか、むしろそれがわからない。
    それくらいによく出題される内容です。

    まず、基本を確認しましょう。
    He may read the book.
    彼は、その本を読むかもしれない。

    これは、現在形の用法です。
    助動詞の後ろは動詞原形しかきませんので、現在の動作に対して、現在の判断をしていることになります。
    でも、過去のことをついて判断したいときもあります。
    過去の出来事について、現在の判断をする。
    すなわち、「彼は、その本を読んだかもしれない」という文を作りたいとき、どうするか?
    「かもしれない」という判断をしているのは現在ですから、may は、そのままです。
    may を過去形 might にしたところで、過去の意味にはなりません。
    意味が和らいで、柔らかい表現になるだけです。
    日常会話では、よく使われます。

    そもそも、この文は、助動詞を過去形にして解決することではありません。
    判断しているのは現在です。
    過去の出来事について、現在の判断を下しているのです。

    でも、助動詞の後ろを過去形にすることはできない。
    それは、英語の根本ルールです。
    こんなときに使われるのが、have +過去分詞です。

    He may have read the book.
    彼は、その本を読んだかもしれない。

    これで、過去の出来事を現在判断する文を作ることができました。

    これらの用法を、
    must have+過去分詞    ~したに違いない。
    should have+過去分詞   ~したはずだ。
    should have+過去分詞   ~すべきだったのに。
    cannot have+過去分詞   ~したはずがない。
    need not have+過去分詞  ~する必要はなかったのに。

    と整理して丸暗記するのがわかりやすいというのなら止めませんが、個々の助動詞の推量系の意味をしっかりと覚え、かつ、have+過去分詞は、過去の出来事についてそれらの判断をしているのだという把握をしたほうが整理しやすいと思います。
    上の丸暗記をする人は、覚えにくいせいかすぐに忘れてしまうことが多いです。

    また、この種の問題を極端に恐れ、絶対に正解できないと思い込んでいる人もいます。
    そういう人の頭の中には、こんな問題があるようです。

    You (  ) have got up at seven.
    1 may  2.must  3.should  4.need not

    和訳がついていれば別ですが、そうでないなら、こんな問題は解けるわけがありません。
    全部、正解です。
    こんな問題はありえません。

    しかし、こういう問題が出された、こういう問題がテストに出る、という謎の主張をする子がかつていました。
    英語のテストに苦しめられ過ぎたのでしょう。
    何を解いてもバツになり、もうどう解いていいのかわからない。
    それを自分に原因があることにはしたくない。
    だから、問題のせいにしたい。
    しかも、問題のせいにして勉強を怠るというのではなく、問題がこんなふうなので、その対策をしてくれと言うのです。
    説得しても、応じません。
    こういう問題が出ると言い張るのでした。

    このような問題は、テストには出ません。
    テストは、必ず1つの選択肢に絞れるように、根拠をもって作成されています。
    1つの選択肢に絞れなかったのは、知識が足りなかったからです。
    判断の根拠のない問題は、テストには出ないのです。

    このような問題ならば出題されます。
    I (  ) attend the meeting yesterday.
    1.should 2.must 3.ought to 4.had to

    上の問題と同じようなもの?
    いいえ、全然違うのです。

    I (should) attend the meeting yesterday.
    とすると、助動詞の後ろに動詞の原形がきているだけなので、これは、現在の出来事を現在判断している文です。
    「私はその会議に出席すべきだ」
    と言っています。
    それなのに、文末に yesterday がくる。
    そんな文は、おかしいです。

    I (must) attend the meeting yesterday.
    も同様です。
    ギリギリ、must を過去形として使用しているのだととらえることは可能で、他に適切な選択肢がないのならこれを選びますが。

    I (ought to) attend the meeting yesterday.
    は、should の言い換えです。
    全く同じ意味で、過去形になっているわけではありません。
    ですから、この文もおかしいです。

    I (had to) attend the meeting yesterday.
    had to は、have to の過去形。
    過去に「~しなければならなかった」という意味です。
    この文は、「昨日、私はその会議に出席しなければならなかった」という意味になります。

    したがって、最適なのは、4.had to です。

    こうして、1つ1つ選択肢を吟味すれば、ただ1つの正答を導くことができます。
    解きようのない問題があったという過去の記憶は、細部まで注意深く観察しなかったからかもしれません。
    あるいは、1つの選択肢に絞るための知識がなかった。
    だから、問題のせいではないのです。

    繰り返しますが、根拠をもって論理的に解くことのできる問題しか出題されません。
    そこを強く意識し、間違えた問題の1問1問について、正解の根拠を意識した見直しをすることで、知識を確かめていくことができます。


    さて、冒頭の問題に戻りましょう。

    問題 空所に適語を補充せよ。
    The game should (  ) started at noon.

    答えは、have です。
    「その試合は、正午に始まったはずだ」という文です。
    The game should (be) started at noon.
    としてしまうと、「その試合は始められる」という受動態の意味になります。
    一見正しいような気がしますが、英語では、そのような受動態表現はありません。
    それでも、be と答えた子がもしいたら、それは頑張った、いいところまで問題を分析したねと褒めたいです。
    少なくとも、それは当てずっぽうの答案ではありません。
    考えて解いた問題です。
    考えて解いた蓄積は、知識の蓄積となり、今後に生かされると思います。

    四択問題を根拠もなく当てずっぽうでいくら解いても、勉強したことになりません。
    最初は時間がかかるかもしれませんが、1問1問、考えて解きましょう。
    類題が極めて多い分野ですので、知識が身につき、考え方に慣れていけば、短時間で解いていけるようになります。

      


  • Posted by セギ at 13:15Comments(0)英語

    2019年05月27日

    高校英語 助動詞その3 will の用法。



    まずはこんな問題から。

    問題 以下の空所に適切な語句を選べ。
    He (  ) often go fishing on Sundays.
    1. would   2. used to  3.had  4.has

    こうした四択問題になると、「そんな英語を見た覚えがある」という主観で英文法の問題を解く人がいます。
    勘で解いているので、正解でも不正解でも、学習したことになりません。
    まずその癖を自覚し、直すことが必要となります。
    中学生の頃から、英語の問題はそのように感覚や勘で解いてきたし、それ以外の解き方を知らない。
    こうした問題を「考えて」解くということが、どういうことなのかわからない。
    そういう人もいるかと思います。

    「考える」とは何をどうすることなのか。
    では、こんな問題はどうでしょうか。

    問題 以下の空所に適切な語句を選べ。
    With more than 60 books to his name , the norvelist was one of the most (  ) of the twentieth century.
    1.arcane  2.somber  3.erratic  4.prolific

    普通の英語力を持つ高校生なら、問題文はまあまあ意味が取れると思います。
    しかし、選択肢の単語は、ほとんど意味がわからないのではないでしょうか。
    そんなにスペルが長いわけではなく、一見ありふれた印象の単語なのに、見たことがない・・・。
    意味など想像もつかない・・・。

    この問題を解けと言われたら?
    うーん・・・。
    3と4は語尾が同じ。
    1と3は最初のほうが似ている気がする。
    では、両方がかぶっている3が正解かな?

    ・・・残念。
    正解は、4.prolific「多作な」です。
    「その小説家の名で出版された本は60以上あるので、彼は20世紀で最も多作な一人である」

    これは、英検1級の過去問です。
    高校生がこの問題を解けなくても、落ち込む必要はありません。
    ただ、上のような選択肢の分析で正解が選べるほど甘くはないということです。
    考えるとは、そういうことではないのです。

    考えるとは、知識を根拠としてものごとの筋道を立てていくこと。
    AならばBであり、BならばCである。
    原因と結果を明瞭にしていくこと。
    ですから、根拠となる知識がない場合、考えようがないのです。

    もう一度、最初の問題に戻りましょう。

    問題 以下の空所に適切な語句を選べ。
    He (  ) often go fishing on Sundays.
    1. would   2. used to  3.had  4.has

    この問題で、まず3と4は早めに選択肢から消去できます。
    had にしろ has にしろ、完了形の文を作ろうとしているのだろうと推測できますが、それならば、後に続く動詞は過去分詞 gone になっているはずです。
    go という原形が使われている以上、これは完了形ではありません。
    また、「~しなければならなかった」という意味なのだとしたら、hadだけではダメで、had to としなければなりません。
    3と4は、正解ではありません。

    では、1と2と、どちらか正解か?
    そもそも、1と2は、何なのか?
    考えるためには、その知識が必要です。


    考えようにも、根拠が見つからないという場合。
    それは根拠となる知識がないからです。
    知識がなければ、考えることができません。
    短期記憶でパッと覚えてパッと消去してきた知識が、実は全部必要なものだったのです。

    知識を蓄えましょう。
    問題を解くときは、常に「根拠は?」「理由は?」と自問する習慣をつけましょう。
    根拠は、自分の中の知識です。


    助動詞。今回は、will の学習をします。
    will というと、未来の助動詞。
    will you ~?で相手の意志を尋ねたり依頼したりすることもある。
    そこまではスラスラと出てくる高校生が多いのですが、それらは中学英語です。
    高校で新しく学習した will があるはずなのですが、それを記憶に残さない人が多いのです。

    もう何度も繰り返し書いていますが、高校生になっても中学英語からバージョンアップしない人は、自分が既に知っている基礎知識を確認すると安心し、それだけで大丈夫と思ってしまうようです。
    しかし、高校の定期テストや大学入試に出るのは、高校で学習した will の用法です。
    そこに力を入れて学習するのだという視点を持ちましょう。
    will には他にいくつも意味があります。
    「未来の意味だけ覚えておけば良くない?」
    という感覚を捨ててください。

    では、高校の定期テストでよく出題される will 、あるいはその過去形 would の用法とはどんなものでしょうか?

    1つ目は、強い意志の will です。
    主に否定形で用いられ、「どうしても~しようとしない」「どうしても~しようとしなかった」という強い否定の意志を表します。

    He won't listen to my advice.
    彼は、どうしても私の助言を聞こうとしない。
    この will は、人以外の主語でも成立します。
    The door wouldn't open.
    そのドアは、どうしても開こうとしなかった。


    2つ目は、「性質・傾向のwill」と呼ばれるものです。
    Teenagers will not do as they told.
    10代の子は、言われた通りにはしないものだ。
    Gasoline will float on water.
    ガソリンは水に浮くものだ。
    このように、人やものごとの性質や傾向を表します。


    3つ目は、習慣を表す will です。
    現在の習慣でも用いますが、テストによく出るのは、過去の習慣です。

    He would often go fishing on Sundays.
    彼は、日曜日によく釣りに行ったものだった。

    ただ、過去の習慣を表す助動詞は、この often の他に used to があります。

    He used to go fishing on Sundays.
    彼は、日曜日に釣りに行ったものだった。

    両方とも同じ過去の習慣。
    では、その使い分けは?

    would の後ろは、動作動詞のみがきます。
    語り手・書き手が個人的に過去を回想する場合に用いられ、現在もそうであるかないかを明言するものではありません。
    また、他の would の用法と区別するため、often , sometimes などの頻度の副詞とともに用いられるのが普通です。

    used to の後ろは、動作動詞・状態動詞の両方がきます。
    現在はそうではないが、過去はそうだった場合にのみ用いられます。
    そして、頻度の副詞とともに用いられることはありません。
    「過去は常に~したものだった」という意味になります。

    その視点で、もう一度問題を見直しましょう。

    問題 以下の空所に適切な語句を埋めよ。
    He (  ) often go fishing on Sundays.
    1. would   2. used to  3.had  4.has

    (  )の後ろに、often があります。
    明らかに、正解は、1.would です。

    根拠をもって考える。
    根拠をもって四択問題を解くとは、このようにすることです。
    文法問題を勘で解かず、間違えたら、正答の根拠を把握すること。
    その問題を解くのに必要だった知識を確認すること。
    答えを覚えるのではなく、根拠を覚えます。
    間違えた問題には必ずチェックを入れて、時間をおいて解き直すこと。
    その繰り返しで、力がついていきます。
    頑張りましょう。





      


  • Posted by セギ at 14:25Comments(0)英語

    2019年05月17日

    高校英語。助動詞その2。助動詞の否定形。


    助動詞は、肯定形ですら意味が紛らわしくて覚えにくいのに、それぞれの否定形もあるから、本当にわかりにくい・・・。
    そんな話も聞きます。
    でも、実際はそんなに紛らわしくはなく、注意して覚えれば大丈夫です。
    結局、英語を学ぶ意欲の問題が大きいのだと思います。
    できるだけ覚えることを少なくしたいと思う人にとって、英語は覚えることが多過ぎる科目なのかもしれません。

    不思議なのは、彼らは、自分の脳の容量をスマホ並みだと思っているふしがあることです。
    こんなに沢山のことは、自分の脳には入らない。
    あらかじめ、そう決めてしまっている様子が見られます。
    実際、子どもの頃からものを覚えることに脳を使うことが少なかったので、最初のうちは脳が上手く動かず、なかなか覚えられないということはあると思います。
    しかし、暗記はトレーニング次第です。
    沢山覚えると、さらに沢山覚えられるようになるのが人間の脳です。
    最初は苦しくても、頑張れば楽になっていきます。

    覚えたり考えたりするときに脳にかかる負担が嫌だ、怖い、という子もいます。
    運動が苦手な子は、息切れするのをひどく恐れ、嫌がり、走っていてもすぐに立ち止まってしまいます。
    同じように、脳に負担がかかると、苦しくて嫌だ、脳細胞が潰れる、脳が壊れる、と感じる子がいます。
    痛みや苦しさに対する原始的な恐怖があるのでしょう。
    運動嫌いな子に、息切れなんか我慢すれば済むことだ、じきに慣れるよといっても、話は通じません。
    同様に、頭を使うことが嫌いな子に、頭に負荷がかかっても別に大丈夫、じきに慣れるよといっても、なかなか話は通じないのです。
    原始的な恐怖なので、頭が重い、苦しい、と感じた瞬間に、考えることも覚えることも止めてしまいます。
    そうしたことのバカらしさを、本人が客観視し、気づいてくれると良いと思います。
    高校生なら、そういうことに客観的になれるはずです。
    脳に負担がかかり、脳が重くて苦しい、脳細胞が潰れると感じても、実際のところ脳には何らダメージはありません。
    それに耐えれば、前より脳がよく動くようになります。


    さて、助動詞に話を戻します。
    助動詞には否定形があります。
    そこで混乱が生じることがあります。
    それは、中学の頃から始まっています。

    can は「~できる」。
    cannot は「~できない」。

    これは、わかりやすい。
    しかし、次に学習する助動詞 must でもう混乱が始まります。

    must は「~しなければならない」。
    must not は、「~してはいけない」。

    それを覚えるだけで済むのなら良いのですが、疑問文とその答え方との対応は?

    Must I write the report ?
    --- No , you (  )(  )(  ).

    これに答えようとして、
    --- No , you (must)(not)(  ).

    ・・・あれ?
    (  )が1つ余る・・・。
    中2で、この問題に直面します。

    上のやりとりを日本語に直すと、
    「私はそのレポートを書かなければなりませんか」
    「いいえ、書いてはいけません」
    となります。
    それは、会話としては不自然です。
    「私はそのレポートを書かなければなりませんか」
    「いいえ、書く必要はありません」
    が、自然な会話です。

    だから、正解は、
    Must I write the report ?
    --- No , you (don't)(have)(to).

    となります。
    中2の段階で、これが覚えられない。
    毎回毎回、この問題で間違える。
    そういう子は多いです。
    そのまま高校生になっていますから、さらにバリエーションが増えると、ますます混乱し、訳がわからなくなります。

    しかし、なぜ上の問題を毎回毎回間違えるのでしょうか。
    おそらく、例外的なところがテストに出る、そこが問われる、ということを自覚していないのではないかと思うのです。

    勉強が得意な子は、こうした説明を1回受けたときに、「ああ、ここがテストに出るんだな」と理解しています。
    ちょっと変則的で、気をつけなければならない。
    じゃあ、ここがテストに出る、と気づいているのです。
    ここは間違えやすいから、注意してよく覚えておこう。
    そういう覚え方をしています。

    一方、勉強が苦手な子は、規則的なところにばかり目を向けがちです。
    canの反対は、cannot 。
    じゃあ、must の反対は、must not 。
    よーし、覚えた。
    こういう学習をしています。
    ・・・そんなの、あまりテストに出ないんですが。( 一一)

    そうは言っても、1回失敗すれば、あ、ここが問われるんだと理解し、できるようになっても良くないか?

    しかし、そう甘くはありません。
    毎回同じ問題を間違える子は、自分がどの問題を間違い、どの問題を正答したかを記憶しませんし、記録もしません。
    間違えた問題に印をつけ、後で解き直すということをしません。
    しばらく時間をおいて類題を解くときに、同じ発想で同じ誤答をしてしまいます。
    そして、誤答の回数が増えるほど、誤答の記憶のほうが強くなっていきます。
    違ったような気もする・・・とは思いつつも、どちらが正しかったのか、誤答の回数が多くなるほど、曖昧になっていきます。

    変則的なところは、最初の覚え方が大切。
    最初にきちっと覚えて正答しておけば、記憶は曖昧になりません。


    もう1つ、この問題を誤答しがちな人の特徴は、英語の言い換え表現を無視する傾向があるのです。
    must = have to と教わっても、覚えません。
    同じ意味の別の表現なんか要らなくない?
    1つ覚えておけば良くない?
    そういう意識が働いているようです。

    これも、自分の脳の容量をスマホ並みと誤解しているところからきているのかもしれません。
    出来るだけ覚える量を減らしたい。
    2つ同じ意味の言葉があるのなら、1つだけ覚えて済ませたい。
    学習内容をスリム化したい・・・。

    人間の脳の容量はスマホ並みではありません。
    覚えれば覚えるほど自動的に容量が拡張されるから、大丈夫です。
    まず、そのことを信じてほしいと思います。
    一生使わないで終わる脳細胞が無尽蔵にあるんです。

    have to すら眼中にない人は、don't have to は、確かに発想できないですよね・・・。

    全ての言語は多くの類義語をもっているもので、それがその言語の豊かさの表れの1つです。
    また、英語で文章を書く場合、同じ単語ばかり使わず、できるだけ言い換えるのが文章作法です。
    それは、長文を読む場合にも理解しておかなければならないことです。
    筆者が言い換える度に意味を見失ってしまい、そのせいで英文が読めない人は多いのです。

    それだけでなく、個々の助動詞に言い換えがあるのは、時制の上で必要なことです。
    must は現在形です。
    過去も must で表せますが、had to を用いたほうが、過去であることが明瞭です。
    さらに、未来は、will must のように助動詞を2個つなげる用法はありません。
    will have to となります。
    have to は、無視できるものではなく、絶対に使わなければならないものです。


    公立中学ですと、学習するのはそれだけなので、要点をおさえてしっかり覚えれば大丈夫です。
    しかし、中高一貫校の英語は、中学の段階で高校英語の内容が入ってきていますので、別のややこしさがあります。
    高校英語も勿論そうです。


    Must I write the report ?
    --- No , you (  )(  ).

    こういう問題が出題されます。

    ・・・あれ?
    (  )が2つしかない?
    じゃあ、--- No , you (must)(not).
    でいいということ?

    いえ、そんなわけがありません。
    正解は、
    --- No , you (need)(not).
    あるいは、
    --- No , you (may)(not).

    うわあ、色々出てきた・・・。

    覚えることが複数あるなら、その複数のものを全部覚える必要があります。
    それを自覚するだけで、英語力はかなり違ってきます。

    need は、一般動詞でもありますが、否定文・疑問文のみ、助動詞としても使用します。
    だから、don't need to という用法もありますが、 need not でも、「~する必要はない」という意味になります。
    may は「~してもよい」ですから、may not は、「~しなくてもよい」です。

    こうした隅々の学習内容をきちんと押さえていくこと。
    助動詞に限らず、この先の文法学習でも、こうした不規則なところ、色々な言い方があるところがテストに出るのだと注目し、そこをしっかり学習しましょう。

    英語の勉強はテストで良い点を取るためだけにするものではありません。
    しかし、実際に英語のテストで良い点を取ると、気持ちが変わってきます。
    自分が得意なこと・良くできることは、好きになります。
    じゃあ、学校の教科書の勉強だけでなく、英検にも挑戦してみようかなとか、ラジオ講座も聴いてみようかなという気持ちになります。
    そうして、本当に英語が得意になっていきます。
    まずはテストで得点するための勉強のコツを身につけましょう。

      


  • Posted by セギ at 12:06Comments(0)英語

    2019年05月10日

    高校英語。助動詞その1。基本の助動詞。


    今回は、助動詞の学習です。
    助動詞というと、まずは基本の助動詞の意味を覚えきれていないためのミスが多く出るところです。
    基本助動詞とは、can , may , should , must の4つです。
    この4つの助動詞の訳し方を1種類しか知らない、あるいは1種類しか覚えていないために、助動詞の問題を正答できなくなっている場合があります。
    自分の知らない用法が文法テキストの問題に載っているので何かモヤモヤするものの、何となく見過ごしてテストを受けてしまう・・・。
    英語が苦手な人は、そんな人が多いのではないでしょうか。
    中学で初めてその助動詞が出てきた段階で知識が固定され、その先に進んでいないようなのです。

    すなわち、
    can は「~できる」
    may は「~してもよい」
    should は「~するべきだ」
    must は「~しなければならない」

    その意味しか知らないし、それ以上は覚えられない・・・。

    こうしたことを避けるために、まずはその助動詞が持つ根本のニュアンスを理解しましょう。

    can のイメージは、「可能性」。
    その気があれば実行できる可能性がある。
    状況次第で起こる可能性がある。
    そういう可能性を意味するのが、この助動詞です。
    よって、訳し方は、
    「~できる」
    「~してもよい」
    「~でありうる」

    may のイメージは、「容認」。
    そうしてもしなくても構わないという容認。
    そうであってもなくてもおかしくないと思う容認。
    よって、訳し方は、
    「~してもよい」
    「~かもしれない」

    should のイメージは、「正当性」。
    そうであるのが当然だという正当性。
    それが正しいことだという正当性。
    よって、訳し方は、
    「~すべきだ」
    「~のはずだ」

    must のイメージは、「必然性」。
    そうでないとおかしいという必然性。
    そうに決まっているという必然性。
    よって、訳し方は、
    「~しなければならない」
    「~に違いない」

    このイメージの中で、訳し方は2系列があるとわかると、基本助動詞の意味はさらに把握しやすくなると思います。
    つまり、「許可・義務」系の流れと、「推量」系の流れです。

    「許可・義務」系の流れだけまとめると、
    can は、「~できる・~してもよい」
    may は、「~してもよい」
    shouldは、「~すべきだ」
    must は、「~しなければならない」

    「推量」系の流れだけまとめると、
    can は、「~でありうる」
    may は、「~かもしれない」
    should は、「~のはずだ」
    must は、「~に違いない」

    こうしてまとめると、それぞれの助動詞の意味が見えてくると思います。
    中学英語の知識で止まっている人は、上の「許可・義務」系の意味しか把握していないことが多いのです。
    下の「推量」系の意味もそれぞれの助動詞がもっているのだと認識すると、理解の幅が広がります。
    当然ですが、高校の定期テストや大学入試に多く出題されるのは、「推量」系の意味のほうです。
    テストに出るとわかっているところをみすみす見逃してしまう状況が、助動詞という単元でも起こりやすいのです。

    なぜ英語が苦手な人は、そういうことを見逃してしまうのでしょうか。
    どうやら、1つの単語には1つの意味しかない、という思い込みが原因のようです。
    それは、1つの日本語の単語には1つの英単語が必ず1対1で対応しているはずだという思い込みでもあります。
    だから、1つの英単語がいくつも意味を持っていることが理解できない。
    許せない。
    覚えない。
    そういう狭量な学習姿勢になってしまうことがあるようです。

    とにかく英語が嫌いで、英語を勉強しない口実を探したい。
    英語に難癖をつけたい。
    そういう意識が根底にあると、そうなってしまうのかもしれません。

    英語と日本語は2000年以上もの間、全く関係ない離れた土地でそれぞれ発達した言語です。
    文法も語法も異なります。
    単語の意味が1対1の対応であるはずがないのです。
    世界の全ての言語は日本語と同じ構造であるべきなのに、英語はそうじゃないから許せない。
    嫌いだ。
    そうした主観的な思い込みを捨てましょう。

    意識を変えましょう。
    英語の嫌なところを探している間は、得意にはなれないです。
    英語ができるようになりたいのなら、英語の嫌なところを探して難癖をつけることを自分に禁じましょう。


    助動詞は、これだけでは終わらず、覚えることがもっと沢山あります。
    でも、まずは基本助動詞4つの2系統の意味を把握するのが基本です。


    個々の助動詞の訳し方を覚えられない、という人がいます。
    その日本語の意味をあまり正確に理解できないというのです。
    「~しなければならない」と「~すべきだ」は、どちらが強制力が強いのか、わからない・・・。
    「~のはずだ」とか「~に違いない」とか、意味の違いがよくわからない・・・。

    そういうときは、意味の強弱で把握すると理解しやすいと思います。
    「許可・義務」系の意味では、should と must の間に had better という熟語の助動詞があります。
    must > had better > should
    という意味の強さの順を知っておくと目安となるでしょう。
    must は強い義務を表します。強制・命令的な意味があります。
    had better は、忠告を表しますが、命令的な感じを与える忠告です。「~したほうがいい」という訳が与えられているため、弱い印象がありますが、意味はかなり強く、目上の人に使うべきではないとされています。
    should は、当然そうするべきだという意味を表しますが、「正当性」というのは主観的なものなので、強制力はそれほどありません。

    20年くらい前からでしょうか、今もよくあるのですが、日本の英語教育は間違っている、現代英語はそんなふうではないといった内容の本が出版されるようになりました。
    「間違いだらけの学校英語」という内容の本です。
    同じ頃、日本にALTのネイティブ講師が、それまでと比べて急激に増え、日本の英語教育を多くの英語ネイティブの人が目撃するようにもなりました。
    そこで注目されたのが、had better と should の日本語訳は、現実の英語と逆なのではないかということでした。
    「~したほうがいい」と「~すべきだ」では、「~すべきだ」のほうが意味が強いが、英語では、had better のほうが意味が強い。
    日本の英語教育は間違っている、というのです。

    それを受けて、had better は「~すべきだ」、should は「~したほうがいい」と訳している文法テキストや、両方を併記しているテキストも一時期あったのですが、そうしない参考書や問題集も多くありました。
    大学の入試問題、特に過去問は、「~すべきだ」は should なのですから、そこをいじると受験生が混乱します。
    また、別の機会に書く予定ですが、「~すべきだったのに」という表現は、やはり should を用います。
    結局、無駄に混乱するだけなので、had better は「~したほうがいい」、 should は「~すべきだ」という訳のまま、しかし、had better のほうが意味は強いということを教えるという形で今は安定しています。

    日本の英語教育は、勿論、今も間違っているところがあるかもしれませんが、ネイティブの助言を受け入れて進化しています。
    ガラパゴス化したまま変な英語教育をしているわけではありせん。
    指摘されたことの妥当性を確認するのに多少時間がかかるというだけのことです。
    日本の英語教育は間違いだらけだ、といった内容の本にかぶれて、学校の英語の授業を軽視し勉強するのをやめるのは、リスクだけを自分が負うことになります。
    本を売るために先鋭的な口調で日本の英語教育を攻撃している本もあります。
    その本に書いてあることが本当に正しい保証はありません。
    気をつけて。

    明治時代の英語教育では、
    To be or not to be. That is the question.
    を、「あります。ありません。あれが質問です」と訳したという逸話があります。
    ハムレットは何に悩んでいるのか、これでは全くわからない・・・。
    その時代から考えれば、英語教育は進歩しました。
    ラジオ講座は、ネイティブ講師が日本語で授業をしてくれるものが増えました。
    映画を見れば、生きた英語がそこにあります。
    日本の英語教育はそんなに大きくズレているわけではありません。
    ズレたままでいられる世の中ではありません。
    安心して、学校英語を学びましょう。


      


  • Posted by セギ at 12:45Comments(0)英語

    2019年05月02日

    高校英語。受動態その3。受動態の疑問文。


    受動態の問題で失点が多いのは、まず、byを使わない受動態です。
    しかし、それは覚えれば大丈夫な問題です。
    be caught in a shower にわか雨にあう
    などの具体例を熟語として覚えてしまえば、失点原因はむしろ得点源に変わります。
    とりあえず、学校で使用している文法テキストに載っているものを全て覚えるようにすれば、定期テストは大丈夫です。

    それが覚えられないんだ、だから困っているんだという人もいるかと思います。
    覚え方としては、前置詞を隠したり、日本語だけを見たりして、繰り返し自分にテストをすることが最善です。
    暗記が苦手な人は、自分にテストをしない人が多いのです。
    自分にテストした結果、出来が悪いと、ひどく気が滅入ってしまうらしいのです。

    自分で自分にテストしているだけですから、最初は5割程度の正答率でも構わないのに、それに耐えられないようです。
    「暗記ができない自分」ということを直視できないのかもしれません。
    それだけ劣等感が強い、自己否定の感情が強いということなのかと推測すると、あまり強いことは言えないのですが、でも、それは違いますよね。
    繰り返し自分にテストし、出来るようになって、本番のテストに臨めば、高い得点が取れるのです。
    一度で覚えられないのは当たり前なのに、一度で覚えられない自分にすぐ傷ついてしまうのは、それは違います。
    自分にテストできず、他人からテストされて、練習不足で出来が悪く、ますます劣等感が強くなる・・・。
    その繰り返しで、さらにテストが苦手になってしまうのは、残念です。

    覚えるべきことは早めに覚えてしまいましょう。
    その後、練習問題は、一覧表を見ずに解きます。
    間違っていたら、また覚え直します。
    その繰り返しで、暗記事項は身につきます。

    暗記が比較的得意な人の中には、覚えるべきことをテスト直前までほおっておく人もいます。
    テスト前日に覚えるからいいや、と思うようです。
    たとえそれが上手くいくとしても、それらは全て短期記憶となります。
    テストが終わればすぐに忘れます。
    しかし、byを使わない受動態などの知識は、以後もずっと使い続けるものです。
    長期記憶にとどめておかないと、他の文法事項の英作文や課題作文を書く際に影響します。
    長期記憶にとどめたいなら、テキストに出てきたらすぐ暗記し反復し、練習ができるだけ長期に渡るように工夫しましょう。
    忘れたら覚える、その繰り返しで長期記憶になります。
    それは無駄なことではないのですが、暗記ものは前日にやらなければ損だと思っている人は、多いです。
    それは、勉強ができなくなるように自分を誘導してしまうやり方です。

    英語に限らず、数学でも、高校1年生まではギリギリ何とかなっていたのに、高校2年になった途端に手も足も出ない、まるで歯が立たないという状態に追い込まれる人は、案外多いのです。
    短期記憶で全部済ませてきたツケが高校2年で一気に表れます。

    コミュニケーション英語は教科書の本文が急に難しくなったように感じて、自力で読めなくなります。
    高1で学習した単語や熟語、文法事項を覚えていないのが原因なのですが、本人にとっては不意打ちと思えるほど、高1と高2で教科書の英文のレベルに差があると感じるようです。
    当然ですが、高3のリーディングは、もっと各段に難しくなります。

    英語表現は、高校1年でひと通りの文法事項を終えてしまう学校の場合は、高2からは総合演習に入ります。
    実は単なる復習なのですが、何も覚えていない人にとっては、急に授業スピードが速くなり、難しくなったと感じるようです。
    1つ1つの知識を身につけていなかったことが、ここで大きく影響します。

    高校1年までに学習した内容が身についていることが前提の演習を、短期記憶でやり過ごしてしまって頭の中に何も残っていない人がやらなければならない。
    ついていけなくなるのが当たり前です。
    高校2年でそのことに気づいても、遅い。
    どうか高1から、短期記憶で処理する学習習慣を改めてください。
    後悔しないために。


    前置きが長くなりました。
    本日のメインは、暗記ものの話ではなく、疑問文の受動態。
    例えば、こんな問題です。

    問題 以下の文を受動態にせよ。
    Who turned on the radio ?

    結論から言えば、こういう問題は、丸暗記で解くのは難しいタイプの問題です。
    何通りもバリエーションがありますから。
    こういう問題は、理屈で理解することで応用が効くようになります。
    理屈とは何か?
    文法です。
    S・V・O・Cの分析が、この問題に正解する近道です。

    上の文は、能動態の文です。
    who が主語S。
    turned on が動詞V。
    the radio が目的語Oです。

    冒頭の who は能動態では主語なのですから、受動態では by ~「~によって」という修飾語Mに転換されます。
    しかし、いずれにせよ疑問詞は先頭に置くものですから、とりあえず、書き出しは who で良いでしょう。
    疑問文なのですから、その後ろ、主語よりも前に何か1語書きますね。
    受動態は、be動詞を主語の前に置くことで疑問文となります。
    新しい主語は the radio 。
    時制は過去形。
    ではbe動詞は、was が適切でしょう。
    Who was the radio
    ここまで作れました。
    この後は、過去分詞。規則動詞ですから、ed をつければ良いですね。
    Who was the radio turned on
    これで完成でしょうか?
    いいえ。
    繰り返しますが、冒頭の who は、主語ではありません。
    by ~「~によって」というものが、疑問詞なので先頭に来ているだけです。
    では、by が必要ですね。
    よって正解は、
    Who was the radio turned on by ?
    となります。

    書き言葉としては、冒頭の who が主語ではないことを明確にしたほうが読みやすいので、
    Whom was the radio turned on by ?
    あるいは、
    By whom was the radio turned on ?
    という解答もあります。
    堅苦しい言い回しにはなりますが、文の構造が明確であることは、書き言葉としては意味が取りやすい文です。
    話し言葉としても、先頭で By whom と言ってしまうほうが疑問の中心が何であるかを相手に伝えることができるので、論理的な話をしているときなら好まれます。


    疑問文の受動態は、以上のように能動態のSVOを分析すると正確に作っていくことができます。
    感覚に頼り、英語の語順は大体こんなものだろうと、自分のセンス任せで書いていく愚は避けたいものです。
    日本生まれの日本育ちの日本人。
    学校の授業と自分で勉強している時間しか英語に触れていない。
    それで英語センス、英語の感覚を養うのは無理です。
    理屈で並べましょう。
    初学者の味方は、感覚ではなく、文法です。


    問題 次の文を受動態にせよ。
    Who did they elect mayer ?

    この能動態の文の主語は who ではありません。
    主語が who である疑問文は、肯定文と同じ語順になります。
    疑問文を作るための助動詞 did を使う必要がありません。
    Who elected mayer ? となります。
    上の文は、これとは違います。
    では、上の文の who は何なのか?
    これは、目的語Oです。
    仮にこの who を Bob として、能動態の肯定文に直してみると、
    They elected Bob mayer.
    ボブは市長に選ばれた。
    という文になります。
    SVOCの文です。
    その Bob がわからず誰なのかを訊いている文なので、文頭に who があり、疑問文の語順の通りに続いているのが、問題文です。
    Who did they elect mayer ?
    who は目的語O。
    they が主語S。
    elect が動詞V。
    mayer が補語C。
    ちなみに、こうしたときの mayer は、役職・機能なので、冠詞をつけません。

    さて、これを受動態に直すのですから、主語は who です。
    受動態としては、主語が疑問詞の疑問文となります。
    主語が疑問詞の疑問文は肯定文の語順です。
    Who was ellected mayer ?
    これが正解です。
    この場合、by them は必要ありません。
    この they は「一般の人々の they 」と呼ばれるものです。
    誰か特定の「彼ら」を示すものではありません。
    そういうものは、受動態では省略されます。

    「一般の人々の they 」は、昔なら、『ガンダーラ』を歌えば一度で理解してもらえました。
    They say it was in India.
    この they が、それですね。
    今は、『ガンダーラ』という歌を知る子が少ないので、これで説明しても伝わりません。
    誰もが知っている現代のヒット曲でこの they を含むものがあると良いのですが。


    疑問文を受動態にするには、SVOCの分析が必要。
    文法知識はこのように互いに連動しています。
    5文型の分析なんて何の必要があるの?
    そう思っていた人は、今後はさらにSVOCの分析が活きてきますので、復習してください。
    SVOCを分析する力は、全ての文法の理解につながります。
    もっとも大切なことであるのに、「それだけは嫌だ」と避けたがる人が多数出るところでもあります。
    このブログも、文法的な分析のところは、飛ばし読みしてしまう・・・。
    気持ちはわかりますが、文法的なことが嫌いなのに文法問題で正答したいというのは、矛盾しています。
    ここは、頑張りどころです。

      


  • Posted by セギ at 12:34Comments(0)英語

    2019年04月17日

    高校英語。受動態。その2。SVOOの受動態など。


    さて、受動態の学習の続きです。
    今回は、SVOOの受動態。
    その前に、SVOOとは何なのかの確認が必要でしょうか。
    Sは主語。
    Vは動詞。
    Oは目的語。
    つまり、「誰々に」という人の目的語と、「何々を」という物の目的語の、2つの目的語のある文がSVOOの文です。
    文法用語で言うと、「誰々に」という人の目的語は、間接目的語。
    「何々を」という物の目的語は、直接目的語。
    物のほうが主語が直接触れるものなので、直接目的語なのだな、と把握しておくと覚えやすいと思いますが、こんな文法用語は覚えなくても大丈夫です。
    文法用語を答えさせるテストは、普通、ありませんから。

    では、実際の文で受動態を考えてみましょう。
    能動態 My father gave me a bike.
    「私の父は、私に自転車をくれた」という文です。
    「私に」と「自転車を」という2つの目的語があります。

    能動態の文を受動態にする場合、目的語だったものが主語になります。
    目的語が2つあれば、2通りの文が作られます。
    目的語 me を主語に変えて作る受動態は、
    I was given a bike by my father.
    目的語 a bike を主語に変えて作る受動態は、
    A bike was given me by my father.

    ところが、実際の問題では、なぜか( )が余ることがあります。

    問題 次の空所を埋めなさい。
    私は父から自転車をもらった。
    A bike (  )(  )(  ) me by my father.

    まず、日本語と英文の直訳が一致していないことに混乱してしまう人もいるのですが、こうした空所補充問題に日本語訳がついている場合は、意訳の場合が多いので、直訳でないことは気にしないことです。
    「自転車が父によって私に与えられた」
    という直訳は、日本語として不自然です。
    日本語として不自然になる場合は直訳せず意訳する。
    英語を日本語に訳す場合の鉄則です。
    意訳が書かれていることがあると知っておくだけでも、かなり問題は解きやすくなります。

    それはともかく、この問題の答えは、
    A bike (was)(given)(  ) me by my father.
    だと思うのに、なぜか空所が1つ余ります。
    そこで苦し紛れに、
    A bike (was)(being)(given) me by my father.
    などとしてしまい、不正解となってしまう人、多いです。
    本当は正解はわかっていたのに、そこから逸れていってしまう残念な答案です。

    正解は、
    A bike (was)(given)(to) me by my father.
    です。

    to って何?
    なぜ、突然出てきたの?

    ここで、「5文型」で学んだことを思い出しましょう。
    SVOOの文は、SVOの文に書き変えることが可能でした。

    My father gave me a bike.
    という、この能動態のSVOOの文は、
    My father gave a bike to me.
    と書き変えることができるのでした。
    to me のように前置詞から始まる前置詞句は、Oではなく、M(修飾語)となります。
    したがって、下の文は、文法的にはSVOの文となります。

    この2つの文の書き換えは、中学2年で既に学習している内容なのですが、忘れてしまっている人が案外多い文法事項でもあります。
    そして、高校に入学してすぐの「5文型」の学習で復習しても、なぜかあまり定着せずに終わります。
    その人たちの感覚では、あまり重要な内容に思えないようなのです。
    自分があまり重要だと思っていない内容に足を取られて正解できない。
    英語にありがちなことです。

    上の2つの文、文法問題としては気軽に書き変えますが、実は少しニュアンスが違うそうです。
    My father gave me a bike.
    のほうは、「私に」くれたんだ、ということに主眼があります。
    My father gave a bike to me.
    のほうは、「自転車を」くれたんだ、ということに主眼があります。
    事実としては同じですが、英文は、本来は語り手・書き手が存在しますから、気持ちが変われば伝え方が変わるのですね。

    そういうことも理解して受動態を見直したとき。
    A bike was given to me by my father.
    主語に「自転車」をもってきたくらいですから、この人の伝えたいことのメインは自転車をもらったことで、「私に」はそんなに重要な情報ではない。
    だったら、to me になっているほうがむしろ自然ではないか?
    というわけで、物の目的語を主語に変えた受動態の場合、人の目的語だったものは前置詞がつくことがあるのだと理解しておくと、謎の( )を正しく処理していけると思います。


    to に関連して思い出すのは、SVOOをSVOに書き変える問題は、to 以外にも使う前置詞があったのでは?ということ。
    それを思い出せる人は、勉強している人です。
    そうです。
    to の他に、for そしてさらに例外的に of もありました。
    to を取る動詞をgive型動詞、for を取る動詞をbuy型動詞というのでした。

    My brother made me breakfast this morning.
    この文を、SVOの文に書き変えると、
    My brother made breakfast for me this morning.
    となるのでした。

    to は到達点を示す前置詞です。
    だから、人に到達していく内容である動詞のときに、to が入ります。
    for は「~のために」という意味をもつ前置詞です。
    だから、人に到達していく動作ではなく、人のために何かをする意味の動詞のときに、for が入ります。
    そのように大まかに理解し、なお、buy型動詞については具体的に覚えておくと、使い分けで苦労することは少なくなるでしょう。
    主なbuy型動詞は、buy , cook , make , choose , get , find , leave , play , sing などです。
    「あなたのために買ったのよ」
    「あなたのために料理したの」
    「あなたのために作ったの」
    「あなたのために選んだの」
    「あなたのために手に入れたの」
    「あなたのために見つけたの」
    「あなたのために残しておいたの」
    「あなたのために演奏します」
    「あなたのために歌います」
    こう並べると、あまりの恩着せがましさに気が滅入ってくるのが、buy型動詞です。

    give と get の意味を混同している人もいて、そこが混ざることがあるようです。
    give は、「give型動詞」と呼ばれている代表ですから、to を取る動詞です。
    それにしても、なぜgive と get が混ざるのか不思議で、実際に混乱している子に質問したところ、
    「だって、ギブ・ミー・チョコレートって言うじゃないですか」
    という返事が返ってきたことがあります。
    平成の世にそんな史実を高校生と共有できることにある種感動しました。
    敗戦直後の日本の子どもたちが、ギブ・ミー・チョコレートと言ってチョコレートをゲットしていたので、それで混ざるらしいです。
    あれ自体は命令文ですから、ギブするのは占領軍の兵士です。
    give は、与える、くれてやる。
    get は、受け取る、手に入れる。
    逆方向の動詞です。
    動作の主体と客体が何であるかを文法的に把握していないことが、こういうところにも影響しているのかもしれません。

    もう1つ。
    「だって、get は get to ~って言うじゃないですか。だから、to でしょう?」
    と言う子もいました。
    その場合のget は、「手に入れる」という意味ではなく、get to ~で、「~に到着する」という意味です。
    その意味のときは、そもそもSVOOの文を作れませんので、to をとるか for をとるかという話になりません。
    混乱しやすい理由として理解できますが、ここは区別して考えたいところです。


    for を取る buy型動詞を用いたSVOOの文の受動態は1種類のことが多いです。
    My brother made me breakfast this morning.
    この受動態は、
    Breakfast was made (for) me by my brother this morning.
    のみです。
    実際にもう1パターンを作ってみると、文意が奇妙なので、これはないとわかります。
    I was made breakfast by my brother.
    私は兄に朝食を作られた。
    これは違和感がありますね。
    ただ、例外的に、buy は2通りに受動態を作ることができます。

    1通りだったり、2通りだったり、面倒だなと思う必要はそんなにないと思います。
    実際のテスト問題で、そこがひっかけとして存在するということはほとんどありません。
    受動態に直せと言われたら、ルール通りに直せばいいだけです。
    to を取るほうの give 型動詞なのに解答欄が1つしかなかったら、どちらを書いても正答なのでしょう。
    for を取るほうの buy 型動詞は、直接目的語(何々をのほうの目的語)を主語にした受動態に直せば間違いありません。

    SVOOの能動態を受動態に直す問題でのミスの原因は、上のような(  )の数に関することが大半です。
    前置詞を入れることがあることだけ覚えておけば大丈夫でしょう。
      


  • Posted by セギ at 12:29Comments(0)英語

    2019年04月10日

    高校英語。能動態と受動態。その1。


    能動態・受動態という用語を用いるかどうかはともかく、「受け身の文」は、中2の終わりまたは中3の初めに学習する内容です。
    以前、受動態を中学生に教えていて、一番驚いたのは、

    問題 次の文を受け身の文に直せ。
    Mr.Yamada teaches English.

    これの答えを、
    Mr.Yamada is taught by English.
    と書いているのを見たときです。
    これでは、「山田先生は、英語によって教えられる」という意味になってしまいます。

    伝えたい内容を変えたらダメなんです。
    一見文法的には合っているような文でも、それはアウトなんです。
    しかし、色々と説明したのですが、その子は怪訝な顔をするばかりでした。
    「・・・え?じゃあ、Mr.Yamada と English をひっくり返せばいいんですか?」
    「・・・うん、まあそういうことなんですけど、なぜそうなるのか本当にわかりましたか?」
    「・・・・」
    本質を理解した表情ではありませんでした。

    能動態と受動態の意味の違いを読み取れない子どもたちは存在する。
    それに直面した瞬間でした。
    その場合、なぜ英語が身につかないのだろうというレベルの話ではありません。
    日本語の文でも、能動態と受動態の意味の違いが理解できていない可能性があります。
    目立つ単語をちょいちょいっと拾って文意を予想するのが「文章の読解」である子たちは、助詞・助動詞を読み飛ばしますので、能動態・受動態の違いを読み取ることができないのです。
    その読み癖を直すことが必要となります。

    受動態が理解できない子は、まず上のように「受け身の文」ということの意味が理解できないという根本の理由があります。
    その次に、be 動詞をいつも書き忘れるなど、覚え方が雑なために身につかない子もいます。
    「動詞の形は、be 動詞+過去分詞。be 動詞+過去分詞。声に出して言ってみよう。be 動詞+過去分詞。be 動詞のほうをむしろ強めに声に出して覚えようね。そこを忘れてしまう人、多いからね」
    そのように教えると、ものごとを覚えることが得意な子たちは、私が何のために何を強調しているのか、その意図も含めて丸ごと理解してくれますから、あっという間に覚えます。

    一方、勉強が嫌いな子たちが、1週間後、塾に来る直前に慌てて解いてきた宿題は間違いだらけです。
    The letter wrote by her.
    といった英文を書いてきます。
    それは違うよと説明しても、
    「えー?これで正解でしょう?受け身の文って、過去形でしょう?」
    と謎の記憶違いを起こしていたりします。

    be 動詞が抜けています。
    過去形ではなく、過去分詞です。
    The letter was written by her.
    が正しい文です。

    嫌い、興味がない、というのはこれほど雑な記憶違いを起こします。
    本人の頭の良さとはあまり関係ないようです。
    この子は、小学生の頃は頭の良い子だと周囲からも親からも思われていたのではないか?
    勿論本人も、自分の頭の良さにある程度自信があったのではないか?
    小学校の勉強は簡単だと思っていたのではないか?
    会話していても頭の回転の速さを感じる・・・。
    そういう子が、中学生になって急速に成績が低下していくことがあります。
    生まれつきの頭の良さは中学生になっても変わらないけれど、周囲が勉強しているのに本人は勉強しないから、思考の複雑さにおいて周囲に追いつかれているのです。
    それでも「勉強しなくてもできるのがカッコいい」というスタイルを崩せないため、ちょっと厄介なことになっています。
    国語や数学に比べて英語が苦手な子は、そういうタイプが多いです。
    英語は地味な努力がどうしても必要になりますから。

    さて、高校で学習する「受動態」も、基本はここから始まります。
    受動態は、be 動詞+過去分詞。
    この基本ルールを把握しておけば、各時制の受動態も同じルールに貫かれていることがわかります。

    まずは、現在進行形。
    能動態 They are building the house.
    受動態 The house is being built.
    進行形ですから、「be 動詞+~ing 」が必要です。
    でも、受動態ですから、「be 動詞+過去分詞」も必要です。
    したがって、進行形の受動態は、「be being +過去分詞」となります。
    これを理屈でしっかり理解しておくと、単なる丸暗記よりも思い出しやすくなります。

    次に、現在完了形。
    能動態 We have polluted water.
    受動態 Water has been polluted.
    完了形ですから、「have +過去分詞」が必要です。
    でも、受動態ですから、「be 動詞+過去分詞」も必要です。
    したがって、完了形の受動態は、「have been 過去分詞」となります。
    筋が通っていますね。
    このように理屈通りだから、非ネイティブは英語を学びやすいです。
    勿論、長年使われている言語ですから例外的なことも沢山ありますが、英語は文法の基本ルールがスッキリしています。

    さて、完了進行形の受動態。
    理屈上はそういう形もありますが、動詞部分が長くなり過ぎて重いので、現実にはあまり使用されることがありません。

    高校で学ぶ受動態は、まずは各時制の正しい受動態の形を理解し、正確に作れるようにすれば、基本はOKです。

      


  • Posted by セギ at 11:30Comments(0)英語

    2019年03月27日

    高校英語。進行形の意味。


    さて、時制の学習の続きです。
    今回は、進行形について考えてみましょう。
    進行形は、中1で学習済みの現在進行形、中2で学習した過去進行形、そして、高校で新出の未来進行形の3通りがあります。

    なあんだ、現在進行形なんて簡単だ、now がついてるやつでしょ?と侮らないで。
    現在進行形の主な意味は3つあります。

    ①現在進行中の動作。
    ②現在の反復的な動作。
    ③近い未来の予定。

    このうち、①が中1で学習済みのいわゆる「now がついてるやつ」ですね。
    now がついていなくても現在進行形のことはありますが。
    そこは意味で判断します。

    高校の定期テスト、あるいは大学入試問題で出題されるのは、①はほとんどなく、②と③です。
    しかし、例によって、①だけわかっていれば十分と誤解してしまう人は多いです。
    繰り返します。
    テストに出るのは、②と③です。

    ②現在の反復的な動作 というのは何かと言うと、テストに出る形としては、語り手・書き手の非難がこもっている場合がほとんどです。
    実際には非難以外の感情がこもっている場合もありますが、そういうわかりにくいものはテストにはあまり出ません。
    ここは、「非難」に絞ると理解しやすくなります。

    You are always complaining about something or other.
    あなたはいつも何かにつけて不満ばかり言っている。

    これは進行形であるのに always を伴うことが多いので、それが目印となります。
    「いつも~してばかりいる」という訳し方を理解しておくと、意味がとりやすいですね。
    語り手・書き手の非難がこもっている、ということもこの訳し方で理解しやすくなると思います。
    これは、今この瞬間にあなたが不満を言っているということではありません。
    現在の習慣として「いつも~してばかりいる」ということを非難をこめて語っています。

    ③近い未来の予定 は、前にも説明しましたが、未来を表す時制の1つとして現在進行形があるということです。
    発着の動詞の場合は、現在進行形で近い未来の予定を表すことが多いと理解しておくと、迷ったときに正解しやすくなります。

    問題 次の( )の動詞を適切な形に改めよ。
    I (leave) for Osaka tomorrow.
    私は明日大阪に向けて出発します。

    leave は、出発するという意味の発着の動詞。
    したがって、この文は、現在進行形が正解です。
    I am leaving for Osaka tomorrow.


    現在進行形のこの3つの意味をしっかり理解すれば、過去進行形の3つの意味は、それを過去バージョンにスライドすることで理解しやすくなります。
    過去進行形の3つの意味は。
    ①過去のある時点で進行中の動作
    ②過去の反復的動作
    ③過去から見た近い未来の予定

    ①過去のある時点での進行中の動作 は、中2でも学習していますので大丈夫と思いますが、ここで「 while 節は進行形にする」という知識を身につけておくと、さらに精度が上がります。

    I was sleepy while the math teacher was talking.
    数学の先生が話している間、私は眠かった。


    ②過去の反復的動作 は、過去の反復的動作について、語り手・書き手の非難がこもっていると把握するとわかりやすいです。
    He was always eating something.
    彼はいつも何か食べてばかりいた。
    「いつも~してばかりいた」という訳し方で覚えておくと、理解しやすいですね。
    実際には always を用いない場合もあります。
    しかし、文法問題の典型題は、always が必ず入っています。
    always が入っているのにこの文法事項であることに気づかないという愚は避けましょう。

    ③過去から見た近い未来の予定
    これは、現在から見たら過去なのですが、過去から見ると近い未来の予定だったことを表すものです。
    We were moving the next month.
    私たちは、翌月に引っ越すことになっていた。

    現在から見たら、それは過去のことです。
    「~することになっていた」という訳とともに覚えておくと理解しやすいと思います。
    その後、実際に引っ越したのか、それとも実現しなかったのかは、この文だけではわかりません。


    さて、次は未来進行形。
    これは高校で新出の時制です。
    動詞は、will be ~ing の形となります。
    意味は、
    ①未来のある時点で進行中の動作
    ②未来の予定

    さすがに、「未来の反復的動作についての非難」ということはありません。
    あなたは未来もいつも~してばかりいるだろう、なんてことまでは、さすがに言えませんから。

    ②未来の予定 ですが、未来にすることになっている予定を表すときに、未来進行形が使われます。
    「~することになっている」という訳し方を覚えておくと、理解しやすいと思います。

    時制に関する文法問題は、「諸説あり」みたいな事柄はテストに出せませんので、出る内容はある程度決まりきっています。
    何が出題されるのかを把握しておけば、時制問題は得点源となります。

      


  • Posted by セギ at 21:45Comments(0)英語

    2019年03月14日

    高校英語。従属節がwhen節のときの主節の時制は。


    今回も時制の話です。

    問題 以下の(  )内の動詞を適切な時制に直せ。
    The train (leave) when they got to the station.

    when節が過去形のときの主節の時制は、混乱する人が多いところです。
    この文は、「彼らが駅についたとき、列車は出発してしまっていた」という意味でしょう。
    そうすると、過去のある時点までの完了という意味になりますので、過去完了が適切です。
    すなわち、
    The train had left when they got to the station.
    となります。

    こういう例文を見ますと、
    「じゃあ、when のときは、全部過去完了形?」
    と尋ねてくる高校生がいます。
    文法が嫌いだからなのでしょうが、何とか簡略化したい、わかりやすいルールで全部解けるようにしたいという願いが強いようです。

    これは、その高校生だけが悪いわけではなく、「勉強は、わかりやすいルールで全部解ける裏ワザがある」という、いわば都市伝説のようなものを信じたい気持ちと関係があるように思います。
    自分が知らないだけで、本当は勉強はとても簡単なやり方がある。
    そういうものを教えてくれる講師や塾がこの世に存在する。
    自分は、そういうところにアクセスできないでいるだけだ。
    そういう妄想を抱いている高校生は多いと思うのです。

    この2年ほど、芸能人などがテレビ番組で受験に挑戦し、ことごとく失敗しているのは、そのような妄想を粉砕するという意味では良いことだと思います。
    芸能人の受験勉強を助けるのは、番組に協力する大手進学塾のトップ講師です。
    それこそ塾の威信をかけて指導にあたっているでしょう。
    それでも、偏差値や入試得点は微増が限界。
    驚異的な成績上昇で合格に至る、という華々しい番組は作れずに終わっています。
    でも、あれが本当なんです。
    上がることは上がるのですが、短期間で高い目標達成は、無理があります。
    特に英語・数学の上がり方は鈍いのが普通です。

    勉強に裏ワザなんてありません。
    1年、2年という長期的スパンで、合理的な学習方法で、人並み以上の努力をすると、成績は上がる。
    それだけです。

    合理的な学習方法。
    それは裏ワザや知識の簡略化ということではありません。
    複雑なことは、ある程度複雑なままです。
    「when節が過去形のときは主節は全部過去完了形」
    などと言えるほど、英語は単純ではありません。
    それは他国の言語をバカにしているのと同じです。
    そんなに単純なわけがないのです。
    知識を簡略化するのではなく、自分の頭を複雑化しましょう。
    それが勉強するということだと思うのです。


    問題 次の( )内の動詞を適切な時制に改めよ。
    My brother (live) only on water when the search party found him.

    さて、これも過去完了形で良いでしょうか?
    この文は「捜索隊が見つけたとき、私の兄は水だけで生きていた」という意味です。
    live は状態動詞。
    進行形にしない動詞です。
    だから、過去完了形で状態の継続を表せば良いのでしょうか。
    いいえ。
    正解は、
    My brother had been living only on water when the search party found him.
    過去完了進行形を用います。
    live は確かに状態動詞なのですが、「一時的に」という意味が強い場合には進行形にすることがある動詞です。
    水だけで生きていたのは一時的なこと。
    だから、この場合、継続の意味を表すには、過去完了進行形を用います。

    では、次の問題はどうでしょうか?

    問題 次の( )内の動詞を適切な時制に改めよ。
    I (take) a bath when you called me last night.

    これも過去完了形でしょうか?
    いいえ。
    こういう文は、中学生のときに学習していますね。
    「あなたが昨夜私に電話したとき、私はお風呂に入っていた」という文です。
    これは過去進行形が妥当でしょう。
    I was taking a bath when you called me last night.

    なぜ1つ上の文は過去完了進行形で、この文はただの過去進行形なのか?
    お風呂に入っていたのだって、一時期的なことじゃないの?
    ・・・そうですね。
    しかし、上の文で語りたいことは、捜索隊が発見したときに、一時的に何日間か継続して水だけで生きていたという内容です。
    伝えたいことの主眼が、継続です。
    この文は、あなたが電話したときに私は何日間か継続して風呂に入り続けていたということを語りたいわけではありません。
    伝えたいことは、あなたが電話したその瞬間に、私は風呂に入っていたということです。
    過去のその瞬間に何をしていたのかを語るのは、過去進行形です。

    問題 次の( )内の動詞を適切な時制に改めよ。
    I (live) in New York when I was a child.

    この文は、一瞬のことではありません。
    継続的に住んでいたのだろうと思います。
    では、過去完了形でしょうか?
    いいえ。

    正解は、
    I lived in New York when I was a child.

    「私は子どものときにニューヨークに住んでいた」というのは過去の単なる事実です。
    live は状態動詞で、これは一時的居住というニュアンスで語っていることではなさそうですので、普通に過去形で語ります。


    ・・・もう、どんなときにどの時制なのか、全然わからない。
    そんな声も聞こえてきそうですので、整理しましょう。
    when節が過去形のとき、主節は、
    ①過去完了形
    ②過去完了進行形
    ③過去進行形
    ④過去形
    の主に4通りが考えられます。
    どの時制を選ぶかは、主節で語りたい内容が、
    その時点まででの完了ならば、①過去完了形
    その時点までの動作の継続ならば、②過去完了進行形
    その時点で進行中の動作ならば、③過去進行形
    その時点での状態ならば、④過去形
    となります。
    意味による判断と、あとは主節の動詞が動作動詞か状態動詞かの識別をして、どの時制が適当かを判断します。

    難しいと感じるのはわかります。
    でも、「難しいから、もう無理だ」とか、
    「when なら過去完了形、でいいじゃん」とか、
    そういう方向に逃げないでほしいのです。
    出題が多いのは、①と③です。
    だから、その2択に絞り、それ以外が正解だったときには諦めるということなら、ギリギリ理解できます。
    でも、「when なら必ず過去完了形」というように、文も読まずに解いて正解できる覚え方はないことは、心に止めてほしいのです。

    そんなに複雑なことは覚えられない、脳の容量が足りないという人は多いのですが、しかし、そのように言う人たちも、自分の趣味のことならスラスラと覚えられますよね。
    アニメが好きな人なら、好きな番組のタイトル、作画監督の名前、音楽監督の名前、主な声優の名前など全部覚えているはずです。
    ゲームが好きな人なら、ゲームのタイトル、登場人物、どういう展開になるか、どこに何があるかなど、全部覚えているでしょう。
    自分の好きなゲーム作家の全作品名を覚えたりすることもあると思うのです。
    脳の容量に問題があるから覚えられないというのは、嘘です。
    脳の容量に本当に問題があるのなら、自分の好きなことも、あまり覚えられないはずです。

    本気になれば覚えられます。
    英語ができる人たちは、どこかで本気になった人たちです。
    脳の容量の問題ではないのです。


      


  • Posted by セギ at 13:19Comments(0)英語

    2019年03月08日

    高校英語。現在完了形と過去形の使い分け。


    時制に関する問題で難しいものの1つは、前回説明した、未来をどの時制で表現するかという点です。
    現在形、現在進行形、未来形、未来進行形のどれでも、未来のことを表現できます。
    実現する確実さによって時制を使い分けている。
    そのように、ざっくりと判断するとわかりやすいと前回解説しました。
    あとは、発着の動詞は現在進行形で未来を語ることが多いなど、動詞によって、その時制で未来を語ることが通例であるという場合もあります。
    発着の動詞とは、go や leave など、出発や到着を意味する動詞のことです。

    未来の話はこれくらいにして、もう1つの課題は、過去形と現在完了形・過去完了形との使い分けでしょう。
    高校1年になって、実質的に初めて学習する時制は現在完了進行形、過去完了形、過去完了進行形、未来完了形、未来完了進行形です。
    その中で、混乱しやすいのが、現在完了形と過去完了形の使い分けですが、そこで混乱すると、過去形と現在完了形の使い分けも混乱するようになる人も現れます。
    中学で初めて現在完了形を学んだときは、過去形と混同する人は少ないのですが、過去完了形を学ぶと、現在完了形との区別がつかなくなり、さらに過去形との区別もつかなくなってしまうようなのです。

    過去形の主な意味は。
    ①過去の状態。
    ②過去の動作。
    ③歴史的事実。
    ④時制の一致。

    現在完了形の主な意味は。
    現在のある時点までの、
    ①完了。
    ②状態の継続。
    ③経験。
    ④結果。

    と、意味が重なるところはないように感じるのですが、日本語を英文に直す問題になると、案外使い分けがかぶっているように見えることがあります。

    例えば「インターネットは我々の日常生活に不可欠な要素となった」という文を訳す場合。

    「なった」というのは、日本語の感覚では過去形です。
    「た」は過去を表す助動詞ですから。
    「なる」でも「なっている」でもなく「なった」なのだから、過去形でいいんだろう。
    しかし、そう判断して訳すと、それは誤りなのです。

    The Internet has become an essential element in our daily lives.

    正解は、このように現在完了形となります。
    何が違うのかというと、現在完了形は現在とのつながりのある過去の事柄を、過去時制は現在から切り離された単なる過去の事柄を表します。
    インターネットが我々の日常生活に不可欠な要素になったのは、現在とのつながりのある事柄です。
    インターネットは我々の日常生活に不可欠な要素となり、今もそうですから。
    ここは現在完了形を用いるのが妥当、という判断がされます。
    「なった」という表現に注意し、「なった」のときは、現在完了形の可能性があるぞと思っておくだけでも、かなりミスを防げるところです。
    その街が世界有数の大都市になった、とか。
    その国の人口が非常に大きくなった、とか。
    このタイプの問題に使われる文はそのようなものばかりですので、練習すればピンとくるようになります。

    同じ事実でも、現在とのつながりを意識しているかしていないかで時制は変わります。
    「彼女は東京へ行った」という文を英訳するのでも、
    She went to Tokyo.
    She has gone to Tokyo.
    の2種類が考えられます。
    上の文は過去の単なる事実として語られている場合です。
    下の文は、「彼女は東京へ行ってしまって、今ここにいない」という結果のニュアンスがあります。
    では、正解は2つあるのかというと、文法の時制問題は、そのようにどちらでも良いということにはなりません。
    実際の出題は、例えば「彼女は、昨日、東京へ行った」という文を英訳せよ、という形をとります。
    「昨日」という表現とともに使用されるのは、過去形です。
    She went to Tokyo yesterday.
    となります。
    そうした出題の細部に気づくことで、自信を持って正答を出せるようになります。

    時制の問題では、そうした細部で迷うことはあると思います。
    しかし、大半は、明瞭に使い分けがありますので、それを覚えて使い分ければ大丈夫です。
    本当に微妙なところと、本人が単に覚え間違えていたり覚えていなかったりすることとが混ざり合い、混沌としてしまうのが時制の学習です。
    わからない原因は何なのか?
    具体的にどの問題で間違えたのか?
    それを整理して、自分の課題を明確にすると良いと思います。

    文法問題に関しては、間違えた問題を書き写したノートを作り、時間を置いて解き直すようにするのも良い学習方法です。
    正答や解説はピンクで書き込み、赤シートをかけられるようにするとか、ノート見開きの左側に問題を書き、右側は正解と解説を書いておくなど、後で活用できるようなノートを作ると良いと思います。
    ノートは作ったけれど、漠然と眺めることしかできず、解き直しに使えないようなノートになっていては、あまり意味がありません。

    また、正答のほうが少ない状態でそのようなノートを作ると、ノート作りだけで学習時間の大半を奪われることになります。
    間違えた問題を集めたノートを作るのは、正答率の高い人が、さらに精度を上げるためにやることです。
    正答率が上がるまでは、問題集の間違った問題にチェックを入れ、何度でも解き直して反復するほうが、時間を有効に使えます。
    3回解き直してもまだ間違えた問題だけ、ノートにまとめるのも良いでしょう。

    何よりも、まずは文法テキストを熟読し、覚えるべきことを覚えることです。
    その後、何の知識を問われている問題なのかを意識しながら問題を解く練習をすると良いと思います。
    文法テキストを漠然と眺め、内容は覚えず、文法問題は自分の感覚で解いて、「わからない」「難しい」「文法は嫌い」と感情的な反発をつのらせる・・・。
    どういう文法事項を問われているか考えたことがなく、「こういう英文を読んだ気がする」「私の感覚では、この英語が正しい」というあやふやな根拠で文法問題を解く・・・。
    まず、その姿勢を正すことが、文法問題を得意になるコツです。
      


  • Posted by セギ at 11:49Comments(0)英語

    2019年02月28日

    高校英語。現在形はどのように使うか。


    高校の「英語表現」の学習は、英文法を基本から学ぶ形式が普通ですが、その授業に上手く慣れることができない高校生もいます。
    文法ばかりやっている授業の仕組みそのものを呑み込めず、最初の定期テストで大失敗することがあるのです。
    「こんな問題が出ると思わなかった」
    と本人は言うのですが、テスト問題を見ると、特に違和感はありません。
    普通の文法問題です。

    文法が嫌いな子は、テストに文法問題が出題されることを上手く予測できないのかもしれません。
    十代はまだ主観が強いですから、自分が嫌いなものを軽視する傾向があります。
    あるいは、文法学習の最初で学ぶ「5文型」に何の意味があるのかよくわからないということもあるでしょう。
    続く「時制」の学習は、現在形や過去形など、一見、中学で学習済みの内容ですので、単なる復習と勘違いしてしまう可能性もあります。
    「時制」と言われても、こんなのはただの復習だと思って無視する。
    重要なことを無視した結果、テストに何が出るのかよくわからない。
    新生活に慣れるのだけでも精一杯の高1の1学期に学習することもあって、時制に関する問題が苦手なままになってしまう人は多いです。

    時制の使い分けに関する問題は、センター試験にも毎年出題されてきましたし、私立大学の入試も同様です。
    高校でもそれに備え、定期テストに多く出題されます。
    しかし、上で述べたように時制を学ぶことそのものが腑に落ちない様子の子もいて、学習が進みません。

    英語を学ぶ日本人としては、「時制なんてどうでもいいじゃん、通じれば」と思うかもしれません。
    それも一理あります。
    ブロークンでも伝えることが大切。

    しかし、逆に外国人がブロークンな日本語を使っているとき、どう感じるでしょう?
    一応わかるから、それで十分。
    外国語を細部まで習得するのは、本当に難しいことだから。
    でも、正しい日本語を使う外国人を見ると「この人、凄いな」と思いますよね。

    同じことは、私たちが英語を使う場合も言えるでしょう。
    伝えることが最優先。
    でも、文法的に正しいほうがより良いでしょう。


    時制は、とにかく覚えて、使い分けを練習すればマスターできます。
    定期テストに出るのは、主に使い分けです。

    現在形を用いるのは、
    ①現在の状態
    ②現在の習慣
    ③確定的未来
    ④不変の真理
    ⑤時・条件を表す副詞節は未来のことを現在形で表す

    と、このように、学校の文法のテキストや参考書をきちんと読んで、理解して、どの時制がどんな意味を持っているかを覚えます。
    理屈で理解した上で、覚えることが大切です。
    例文だけ暗記しても、その例文がどういう文法事項の例文なのか理解していなければ無意味です。
    例文がそのままテストに出るとは限りません。
    類題という形で出る学校のほうが多いでしょう。
    知識が整理されていないと、類題を類題と判断する知識がありませんから、なぜその問題がテストに出ているのか意味がわからないのです。
    何の知識を問われている問題なのかわからないまま、感覚で解くだけになります。
    日本で生まれ育ち日本に住む日本人が、英語の文法問題を感覚で解いて正解できると思うのは、あまりにも楽観的過ぎます。
    これは現在形っぽい。
    こういう現在形の文を見た気がする。
    そんな不確かな記憶で問題を解いて、不正解になって、ますます文法が嫌いになる。
    そんな悪循環に陥っている高校生は多いです。


    いや、自分は真面目に文法を勉強している。
    でも、まぎらわしくて、何回解いても、やっぱり間違えてしまう。
    どうにかしたい。
    そういう人は、どの内容が出題されやすいのかに焦点を絞って学習することをお薦めします。

    例えば、現在形の問題として、上の①から⑤までのどれが一番出題されるかといえば、圧倒的に⑤です。
    時・条件を表す副詞節は未来のことを現在形で表します。

    I'll go on a picnic if it (   ) sunny tomorrow.
    ①be ②is ③will be ④will have been


    正解は、②の現在形です。
    この if 節は、「~ならば」という、条件を表す副詞節です。
    「明日晴れたら」という節は、「行く」という動詞を修飾しています。
    名詞以外のものを修飾するのが副詞節です。
    時・条件を表す副詞節は、未来のことも現在形で表します。

    何でそんな面倒なことをわざわざ?
    未来のことなら未来形にしておけばいいのに?
    しかし、そうすると、名詞節と見分けがつかなくなることがあるのです。

    Tell me if he comes. 彼が来たら私に教えて。
    Tell me if he will come. 彼が来るかどうかを私に教えて。

    上の文の if 節は、副詞節。
    それに対し、下の文は、if 節なのに will を用いていますから、副詞節ではありません。
    では何なのか?
    これは、間接疑問文。
    すなわち、名詞節です。
    動詞 tell の目的語となっている節です。

    副詞節を現在形にしないと、上の2つの文の見分けがつかなくなってしまうのです。
    時・条件を表す副詞節を現在形にするのは、必要があってやっていることなのです。

    しかし、この文法事項は、多くのテキストで最後に説明されています。
    注釈的なところで細かい字で説明されているテキストもあります。
    そのせいか、ここはあまり重要ではないと誤解する人がいます。

    文法事項の出題頻度を、テキストに出てくる順番や字の大小で判断するのは誤りです。
    現在の状態を現在形で表すのは、さすがに誰でもわかりますから、定期テストに出たとしてもそれはサービス問題です。
    まして入試にそんな問題が出るわけがありません。
    しかし、基本さえわかっていればそれで大丈夫、という勉強をしてしまう人は多いと思います。
    そういう人は、後半の内容は些末なことに思え、無視することがあります。
    覚えなくてもいいと思ってしまうようなのです。
    その辺の意識を変えましょう。

    次に出題頻度の高いのが、④不変の真理。
    「地球は太陽の周りを回っている」とか、「血液は体内を巡っている」とか、誰が見ても正しいと認められていることは現在形で表します。
    ことわざなども、これに分類されます。

    Our teacher told us that water (   ) of hydrogen and oxygen.
    ①has consisted ②consisted ③consists ④is consisted
    私たちの先生は、私たちに、水は水素と酸素から成ると教えた。

    主節が told と過去形なのだから、that 説も時制の一致で過去形。
    だから、②が正解?
    いいえ。
    三人称単数現在の③が正解です。
    不変の真理は、that 説でも常に現在形なのです。


    次に出題頻度が高いのが、③確定的未来 です。
    未来のことではあるけれど、非常に確実なこと、既に決定していることは、現在形で表します。
    we eat out this evening. というように。
    本人がもうこれは絶対に確実だと思うのならば現在形で未来のことを語るのですが、そういう本人の気持ちの在り方は推し量りようがないので、テストでは、公のスケジュールなどの出題が多いです。

    未来のことは、will や be going to ~でしか表せないわけではありません。
    さまざまな時制で未来のことを表すことができます。

    ①現在形         確定的未来
    ②現在進行形      近い未来の予定
    ③will , be going to ~ 単純未来・意志未来
    ④未来進行形      不確実な未来の予定

    ①から④へと、だんだん不確実になっていくのがわかります。
    勿論、これは若干の例外もありますが、まずはこのような大きな傾向をつかむとわかりやすくなります。

    実際の問題を解きながら、考えてみましょう。

    Tomorrow (   ) St.Valentine's Day. 明日はバレンタインデーだ。
    ①be ②is ③will be ④was

    答えは②。
    明日がバレンタインデーなのは確定的未来です。
    変更はありえない、公的スケジュールとでもいうものです。
    こうしたものは、現在形で語られます。


    繰り返しますが、現在形の用法でよく出題されるのは、①~⑤のうち、⑤、④、③の頻度です。
    これを「重箱の隅をつついている」と呼ぶかどうかは本人の価値観の問題もありますが、この程度ならば重箱の隅ではないと私は感じます。
    入試問題の重箱の隅のつつき方は、こんなものではないですから。
    この程度のことは、文法の基本の骨組と思って良いのではないでしょうか。
    しかし、文法が嫌いな子は、①と②がわかれば、もう大体OKという判断をしてしまいます。
    他は些末なことだから、テストに出ないと思い、覚えません。
    テストによく出るところを、テストに出ないと勝手に判断して、覚えない。
    それでは、文法問題が得意にならないです。

    そういう自分の学習上の弱点を理解しましょう。
    力を入れて覚え練習すべきところを無視してしまうから、テストで得点できないのです。
    逆に言えば、力を入れて覚え練習すべきところを練習すれば、テストは、覚えたところがそのまま出ます。

    高校の英文法のテキストは左側が解説、右側が問題の見開きの構造になっているものが多いです。
    まんべんなく問題にしてありますから、現在形の問題では、上の①~⑤が平等に練習問題になっています。
    それで5問中3問くらい正解すると、もうそこそこ理解したつもりになっていないでしょうか。
    間違えた2問は、大したことではない気持ちになってしまう。
    しかし、実際に定期テストに出るのは、自分の間違えた問題ばかり・・・。
    文法が苦手な人が得点できない原因は、それです。

    でも、何がテストに出るのか、自分ではわからない・・・。
    そう思う人は塾に来てほしいのですが、いや、それは・・・と思うのなら、最低限、学校の文法テキストに載っていることは全部基本事項で、全部大事という見方をするようにしてください。
    欄外に小さい文字で書かれていることも。
    下のほうにまとめてある慣用表現も。

    学校で一緒に渡されている文法参考書があると思います。
    授業では全く使わないので、学校のロッカーの中や家の本棚の隅で眠っている、あのぶ厚い参考書です。
    あのぶ厚い参考書の中から、特に大切で、これだけは覚えてほしいという基本の内容だけが文法テキストの限られたスペースにまとめてあるのです。
    だから、テキストに載っていることは、全部基本事項で、重要事項です。
    テキストに載っていることの中から、さらに重要なこととそうでないこととを心の中で分けてしまうと、重要なことの大部分がこぼれ落ちてしまうのです。
    テキストに載っていることは、全部重要です。
    テキストは、参考書を簡略化し、特に重要なことだけを何とか狭いスペースにまとめてあるのです。

    文法テキストに対する見方をこのように変えるだけで、得点は目に見えて違ってくると思います。


      


  • Posted by セギ at 16:46Comments(0)英語

    2019年02月11日

    付加疑問文と否定疑問文。



    前回、間接疑問文の話をしました。
    今回は、まず、付加疑問文の解説から。
    Tom cooks well , dosen't he ?
    トムは、料理が上手ですよね?

    このように、平叙文(肯定文・否定文)や命令文の後に付け加える簡単な疑問形の文を付加疑問と呼びます。
    イントネーションは2通りあり、上昇調で言うときは、相手に賛同を求めたい気持ちが強く、下降調のときは、自分の言うことに自信があり確認する気持ちが強いとされています。

    付加疑問は、中2で学習する教科書が多いですか、チラッとしか出てこないためか、学習したのかしていないのか、よく覚えていない子もいます。
    「不定詞」のようには大きな単元の扱いになっていないからでしょう。
    中3で間接疑問文を学習したのにあわせ、「いろいろな疑問文」としてまとめて復習しておくと良いですね。

    付加疑問の作り方は、そんなに難しくありません。
    上の文のように、肯定文の後に続く付加疑問は、否定形で訊きます。
    主語は、代名詞に直します。

    では、以後は空所補充問題として、基本を確認していきましょう。

    That is unfair , (  )(  )?
    「それは公平ではないよね」

    一番上の文は、一般動詞の文でしたが、これは、be 動詞の文です。
    これは、be 動詞の疑問文の作り方で付加疑問を作れば良いですね。

    That is unfair , isn't it ?

    では、助動詞を含む文は、どうしましょうか。

    We must answer the letter , (  )(  )?
    「私たちは、その手紙に返事を書かなければなりませんよね」

    これも、助動詞を含むの文の疑問文の作り方で大丈夫です。
    正解は、
    We must answer the letter , mustn't we?

    簡単ですね。ヽ(^。^)ノ
    では、前の文が否定文ならば、どうでしょうか。

    I'm not wrong , (  )(  ) ?
    「私は間違っていませんよね」

    前の文が否定文ならば、疑問は肯定形になります。
    正解は、
    I'm not wrong , am I ?

    一般動詞の文は場合は、

    You don't know his address , (  )(  ) ?
    「あなたは、彼の住所を知りませんよね」

    正解は、
    You don't know his address , do you ?

    助動詞の文の場合は、

    You won't tell anyone , (  )(  ) ?
    「あなたは誰にも言いませんよね」

    正解は、
    You won't tell anyone , will you ?

    簡単、簡単。ヽ(^。^)ノ

    では、この空所は?
    There is no need to hurry , (  )(  ) ?
    「急ぐ必要はありませんよね」

    no を含む文も、否定文です。
    付加疑問は肯定形になります。
    There is no need to hurry , is there ?

    The accident victim could hardly walk , (  )(  ) ?
    「その事故の被害者は、ほとんど歩けませんでしたね」

    少し難しい内容ですが、hardly , scarcely という副詞は「ほとんど~ない」という意味で、文を否定の意味に変える、準否定表現です。
    一種の否定文ですから、付加疑問は、肯定形になります。

    The accident victim could hardly walk , could he ?

    seldom , rarely は、「めったに~ない」という意味で、やはり準否定表現です。
    名詞に前につける few , little が使用されている場合も同様です。
    There are a few girls. は、「女の子が数人いる」。
    There are few girls. は、「女の子はほとんどいない」。
    a の有無で意味が大きく異なります。


    ところで、命令文の後に付加疑問をつけることがあります。
    これは、定型なので、そのまま覚えてしまうのがお勧めです。

    Take a seat , will you ?
    Take a seat , won't you ?
    「座りませんか」

    これは、どちらでも正解です。
    ただし、will you を下降調で言うと、命令口調。
    won't you は、will you より丁寧というニュアンスの違いはあります。
    とりあえず、「命令文 , will you ?」という形で覚えておけば、大丈夫です。

    Let's go together , shall we ?

    これも、「Let's ~ , shall we ? 」の形で覚えておけば、大丈夫です。

    覚えておけば、大丈夫。
    しかし、こういう覚えておけば大丈夫なことを、絶対に覚えない中学生もいます。
    付加疑問に「命令文+~」の形があることが、何回練習しても身につきません。
    前半の簡単な付加疑問に正解できると、もうそれで良しとしてしまうようです。
    何でも基本的なことが正答できるようになれば、まあ大丈夫、自分は理解している、という感覚なのかもしれません。
    例外的なことは、例外的なことだから、関係ない。
    そういう判断なのでしょうか。

    ・・・でも、入試って、例外的なところが出るんですよね。( 一一)
    だから、そこに力を入れて覚えたほうが、得点は向上します。
    英語の受験勉強の力点は、例外的なところに置きましょう。


    さて、会話補充文などで出題されるのが、付加疑問文、あるいは否定疑問文に対する答え方。

    You don't know his address , do you ?
    「あなたは、彼の住所を知りませんよね」

    そう問われて、いや、自分は彼の住所を知っているというとき、どう答えるのでしょうか。

    正解は、
    Yes , I do. I know his adress. です。

    英語はシンプルで、「知っているか?」と問われても、「知らないよね?」と問われても、答えは同じです。
    知っているのなら、Yes. 知らないのなら、No. です。

    相手の言うとおり、自分は彼の住所を知らないのならば、
    No , I don't. I don't know his adress.
    となります。

    ここで、「英語と日本語は、Yes. と No. が逆で」という説明を聞いて、それでピンとくるのならそれで良いのですが、そのような説明ではますます混乱して訳がわからなくなる子もいます。
    日本語で否定形で問われても、正しく「はい」「いいえ」が答えられない子が増えています。
    「あなたは、彼の住所を知りませんよね?」
    と日本語で問われて、知らないときに、
    「はい。知りません」
    と答えられないのです。
    「はい」か「いいえ」か瞬時に判断できず、「知りません」しか答えられない子は多いです。
    意味は伝わりますから、まあそれで良いですし。
    これは、現代の子どもの言語能力の1つの表れかもしれません。
    機能語、日本語で言えば助詞や助動詞の働きをほとんど意識できず、名詞や動詞を拾って文の意味を取っているだけの子は、相手が肯定形で訊いているか否定形で訊いているかを認識する力が弱いのだと思います。

    日本語の受け答えが正しくできないときに、日本語と対比して英語の否定疑問への答え方を解説されても、ますます混乱します。
    英語の話は、英語だけにとどめて理解しましょう。
    とにかく、相手の疑問文をなぞるように文末まで正確に答えるときに肯定文になるのなら、そのときの返事は Yes.
    相手の疑問文をなぞるように文末まで正確に答えるときに否定文になるのなら、そのときの返事は、No.


    これは、付加疑問に限らず、独立した否定疑問文のときも同じです。

    Aren't you a member of the tennis club ?
    あなたは、テニス部のメンバーではありませんか?

    この日本語に日本語で「いいえ。私はテニス部のメンバーです」と答えるかどうかは、大人でも難しいかもしれません。
    「はい。私はテニス部のメンバーです」で、いいんじゃないの?
    何で、そこで「いいえ」なの?
    と、日本語の問題として混乱するのです。
    これは、相手のイントネーションによっては、「ありませんか」が否定語として耳に響いてこないことも一因でしょう。
    ただ、確認をとっているだけのイントネーションというのもありますよね。

    「あなたは、田中さんではありませんか?」
    久しぶりに会った人に道で声をかけたら、「いいえ」と答えられた。
    ああ、田中さんではないのかと受けとめるのが普通でしょう。
    そういう意味では、日本語も英語も、反応は同じとなります。

    このような混乱もありますから、日本語と英語は逆に答えるのだよという解説では理解しづらいのです。
    日本語にいちいち直す必要はありません。
    とにかく、テニス部のメンバーならば、
    Yes , I am. です。
    テニス部のメンバーでないのならば、
    No , I'm not. です。

    そして、日本語に訳せと言われたときだけ、否定文の後に続く間接疑問や否定疑問文の答えは、
    Yes. は「いいえ」、 No. は「はい」と訳しておけば、丸くおさまる。
    そのへんは、機械的な処理で良いと思います。
    「訳せ」という形で否定疑問文が出題されることは少ないですし。


    実際によく出題されるのは、こういう形式です。

    A: You are late. What's up ? Didn't you get on the 8:00 a.m. bus ?
    B:(  ),(  )(  ). But the bus was stuck in a traffic jam.

    空所に入るのは、Yes , I did. か、No , I didn't. か?
    バスには乗ったのだけれど、交通渋滞に巻き込まれたと言っているのですから、答えは、Yes , I did. です。

    文脈から判断して、否定疑問文に正確に答える。
    そういう出題に対応できれば、大丈夫です。



      


  • Posted by セギ at 13:28Comments(0)英語

    2019年01月31日

    高校英語の学習の仕方。


    高校に入学しますと、英語は「コミュニケーション英語」「英語表現」の2科目に分かれます。

    コミュニケーション英語の教科書は、中学の英語の教科書と構成が似ています。
    それぞれのLessonごとに長文が掲載され、その読解をしながら、新出の文法事項や重要表現も確認していく。
    そうした授業が基本の形になります。

    ただ、具体的な授業内容は、学校によって、あるいは英語担当の先生によってかなり異なります。
    ネイティブ講師のいる学校では、最初は教科書を閉じて、ネイティブの先生の読む英語を聴いて、どこまで聴き取れたかを試す、といった授業が行われることも多いです。
    これは、CDで代替されることもあります。
    その後、実際に本文を見ながら、本文の内容に関する英問が先生から出され、それを生徒が答えていくことで内容の読解とします。
    英問も音声で質問されることもありますし、それはプリントして配られ、目で確かめ、答えを自分で書き込む形式のこともあります。

    あるいは、教科書の英文を意味のまとまりごとに区切って和訳してあるプリントが生徒に渡され、その和訳を見ながら英文を復元する「反訳トレーニング」が授業中に行われている学校もあります。
    その場合、教科書全訳は授業時に渡されるので、生徒が和訳を予習する必要はありません。
    また、重要表現が空所になっているプリントを渡され、そこを自分で穴埋めするトレーニングを集中的に行う学校もあります。

    その一方、旧態依然としたリーディングの授業内容の学校もまだ多いです。
    英文本文を1段落ずつあるいは1文ずつ、生徒が読んで訳す。
    ひたすら、読んで訳す。
    その中で、重要表現や文法事項を先生が解説する。
    その繰り返しの授業です。

    いずれにせよ、単語力がないと読解はできませんから、学校から単語集が配布され、そこから毎週テストが行われ、定期テストの範囲にもなるのは、「コミュニケーション英語」が多いです。

    もう1つの英語の科目「英語表現」は、英文法の授業が基本です。
    英語表現の文科省認定の教科書は、構成が散漫で使いにくいものが多いので、英文法の副読本が実際の授業ではメインの教材になり、教科書は実際には使用されないこともあります。
    副読本の見た目は教科書と変わらないので、そのことに気づいていない高校生が多いですが。
    過度に文法重視の授業を避けるために文法重視ではない教科書を教科書会社は作り、認可もされたが、実際には非常に使いにくいので、使われていない。
    それが実状です。
    当たり前のことですが、文法を学ばないと、外国語は習得できないですから。
    しかし、文法学習だけをするわけにもいかないので、外国人講師、あるいはネットも活用して、英会話の授業も行われます。
    「話すこと」「書くこと」の力を養わなければなりません。
    また、英語らしい語法・句法、すなわち重要表現や熟語、構文の学習なども「英語表現」の範疇です。
    したがって、学校から熟語集が配布され、それが「英語表現」の定期テストの範囲になることがあります。

    一体、どのやり方をすれば、生徒の英語力は上がるのか?
    学校の先生も思い悩み、研究中。
    そうした苦闘と混乱の様子が感じられるのが、高校英語です。

    どのような授業形態にも一定の良さはあります。
    しかし、それを見事にダメにしてしまう高校生も多いです。

    音声から入る授業では、音声では自分はわからない、ちゃんと教科書を読ませてほしいと文句を言う。
    英語を聴いていると眠くなる、どうせ後で教科書を見るのだからと言って、本気で聴かない子もいます。
    全訳のプリントをもらって、そこから英文を復元するトレーニングをする授業は、そんなのやってもすぐ忘れるから意味がないと言います。
    授業中に練習するだけで、家でそれを復習するということがないからすぐ忘れてしまうのですが、そういう自分の努力不足は棚に上げます。
    重要語句が空所になっているプリントに、答えをすぐに書き込んで、2度と練習できないように自分でしてしまう子もいます。
    昔ながらの読んで訳す授業は、退屈で頭に入らないし、こんなの意味がないと言います。
    一方、ネイティブの先生との会話は、本当に緊張するから、嫌で嫌でたまらないと言います。
    積極的に話そうという意欲はなく、できるだけ短くて型通りの会話で早く切り上げることだけ考えてしまう様子です。


    それぞれの授業形態の良いところを活かさない。
    悪いところに文句をつけ、だから自分は英語が身につかないのだと言い訳する。

    しかし、そもそも、英語を家庭学習する習慣がないのですから、どんな授業形態でも力はつかないでしょう。
    定期テスト前にテスト範囲の内容を慌てて学習し、テストが終わればすぐ忘れてしまうのです。
    大学受験を意識する頃になって焦って、「どうやったら英語ができるようになりますか?」と質問してくる。
    そういう困った子が多いのです。


    高校英語は、どのように学習したら良いのでしょうか?

    定期テストを見ますと、2つの科目のテストの見分けは、長文読解問題があるかないかだけで、非常に似通ってきています。
    長文読解問題があるほうが、コミュニケーション英語です。
    教科書本文そのままの長文に加え、初見の英文を読んで解く問題もあります。

    文法問題は「コミュニケーション英語」「英語表現」の両方にあります。
    4択の記号問題・空所補充問題・乱文整序問題などの形式の他、日本語を英語に直す単純な英作文問題もあります。
    コミュニケーション英語は単語集の範囲から、英語表現は熟語集の範囲から、それぞれ空所補充問題が出題されることが多いです。
    テーマを決められた課題英作文も、両方のテストで出されている学校もあります。
    30語から100語程度まで、学校によって指定語数は異なります。
    リスニング問題がどちらにあるかは、学校によって異なります。

    テストの形式が複雑化し、大問1を見ただけでは、このテストは「コミュニケーション英語」「英語表現」のどちらのテストなのかわからないことが多くなりました。
    英語4領域のどれをどちらの科目が分担しているのか、よくわからない。
    むしろ、どちらの科目も4領域を背負っているとみるべきでしょうか。
    それもあって、高校の英語はテスト勉強がやりづらいと感じる高校生もいます。
    テスト範囲は、教科書以外にサブテキスト・ワーク・単語集・熟語集と膨大です。
    それを全部勉強したとしても、応用問題がさらに出題されます。
    教科書だけやっても、教科書の問題は少ししか出ません。
    とても勉強しきれない。
    勉強しても無駄だ・・・。
    そう感じる子もいます。

    先日も、ある高校生が、
    「単語集からのテスト範囲なんて、100語範囲があっても、テストに出るのは10個だけなので、勉強しても無駄だよね」
    と友達と話してしたら、通りかかった英語の先生に、単語の勉強はテストのためにやるものではないんだよと諭されたと話してくれました。

    高校生が、そんなことを友達と話している・・・。
    進学校の生徒なのですが。
    そんな感覚で、単語を覚えることを平気で拒否してしまうのです。
    私は、恐ろしくて恐ろしくて震えてしまいます。
    言っていることが、小学生と変わらないのです。

    高校英語のテストは、テスト範囲だけ勉強しても、そんなに高い点は取れない場合が多いのは事実です。
    本当に英語力がないと、得点できません。
    中学のテストも、そのように応用中心の学校もあります。
    それに慣れていれば別なのですが、中学時代は学校の教科書の範囲さえしっかりやっておけば80点台は楽にとれた子が、高校英語のテスト形式の多様さ、問題量の多さに、うまく得点できなくなってしまうことも多いです。
    中学時代は80点を下ったことはなかったのに、高校に入ったら、英語は40点台。
    ・・・でも、学年平均点もそのくらいだから、まあいいか?

    いやいやいや。
    よくないですよ。
    それ、得点の二極分化は起きていないですか?
    大多数の30点台・40点台のせいで平均点は低いけれど、80点台、90点台を取っている秀才たちは存在しているのではないですか?

    高校生は、「学年相当の英語力がある」という子はむしろ少ないです。
    本当にできる子と、中学英語から脱却できない子に二極分化してしまいます。

    英語が本当にできる子になるために。
    何か特別なやり方があるわけではないのです。
    教科書、単語集、熟語集、サブテキスト、ワークの全てを用いて、日頃から英語を学習するかどうかの違いが大きいのです。
    その他に、ラジオ講座や英検などの検定試験の過去問等の学習も良いでしょう。
    それに対し、教科書の予習中心、すなわち単語の意味調べ中心の、「調べもの」的学習が英語学習のメインになっていては、実力はつきません。
    覚える学習。
    英語を使って練習する学習。
    問題を解く練習。
    そうしたものが大半を占める、毎日1時間の英語学習。
    とりあえず、必要なのはそれだけです。

    毎日1時間?
    少なくない?
    大人はそう思うのですが、高校生で、受験学年でもないのに毎日英語を1時間学習している子は、秀才に限られます。
    勉強しない子は、びっくりするほど多いです。

    学校から帰ると、ゆっくりご飯を食べて、のんびりお風呂に入って、スマホをいじって、寝る。
    寝るのが大好き。
    趣味は寝ること。
    一番やりたいことは寝ること。
    だって、朝早いし。
    本当は10時間くらい寝たい・・・。

    複数の高校生から、こんな話を聞いています。
    この生活の中に、勉強する時間は1分も存在しません。
    ついでに言えば、若さも感じられません。
    昼間ストレスにさらされて疲れきった大人みたいな生活をしています。
    何にそんなにストレスを感じているのでしょうか?

    中学や高校に合格すれば、もう勉強しなくて済むと思っていたのになあ。
    そんな不満を抱いていないですか?

    毎日1時間、英語を勉強する。
    とりあえず、勉強の中身以前に、まずは時間の確保が課題だと思います。
      


  • Posted by セギ at 13:46Comments(0)英語

    2019年01月17日

    TOEIC 日本順位は世界47国中、39位とのこと。


    少し前、EF EPI 英語能力指数という、あまり世の中によく知られていない英語能力テストで日本の順位が世界でかなり低いというニュースがありました。
    私も、実際に自分でそのテストを解いてみたことをこのブログに書きました。
    そのときは、そのテストのレベルがあまりにも高いので、これでは正しい判定が出ないでしょうと思ったのですが、今回は、もう何とも言い訳のしようのない結果が発表されました。

    2017年TOEIC受験生の平均点数が、世界47国中で、日本は39位とのことです。

    主な順位は以下の通り。

    1位 カナダ   845点
    2位 ドイツ    800点
    3位 ベルギー 772点
    4位 レバノン  769点
    5位 イタリア  754点

    アジア圏の順位を見てみると、

    7位  フィリピン  727点
    17位 韓国     676点
    22位 マレーシア 642点
    30位 中国     600点
    37位 台湾     544点
    38位 香港     527点
    39位 日本     517点

    ・・・ああ、これはダメだ・・・。( ;∀;)

    大学の新入試制度に向けた4領域のTOEICではなく、いつものリーディングとリスニングのTOEICの結果です。
    英語の中では比較的日本人が得意とする2領域でこの完敗ぶりは、なかなかの衝撃です。

    EPIテストは全問題のレベルが高いので、「よくできるか」か「全くできない」かに分かれてしまうため、テストとしてどうなのかと思いましたが、そういうことのないTOEICでも、日本人はやはりこうでしたか。
    そうですか・・・。

    TOEICは、社会人が受けるものという印象が強いです。
    会社で受けることを義務づけられている。
    ある部署を希望するならスコアがいくつ以上と定められている。
    そういうことのために、社会人が受ける。
    あるいは、就職活動のために大学生が受ける。
    だから、ビジネス英語が多く、高校生にはなじみのない経済用語が出てきますし、リスニングの場面設定もオフィスであることが多いです。
    私自身、数年に一度、力試しにTOEICを受けますが、そのときの会場の雰囲気という狭い見聞で言えば、受験者は20代から30代が多いように感じます。
    それより年齢が上がると、仕事でTOEICが必要ということはなくなっていくのでしょうか。
    だとすると、10年前、20年前の日本の英語教育の結果が、現在のTOEICの結果に表れていると考えるべきでしょうか。

    少し前、大学に内部進学する条件としてTOEICスコアが600以上必要だという私立高校生を指導したことがあります。
    600くらいならば、高校3年生なら大丈夫か?
    そう思って指導を始めたら、そんなに大丈夫ではありませんでした。
    TOEICスコア600の壁は、ひと月やそこらの指導では、なかなかに厚かったです。
    それは、英検2級の壁の厚さに似ていると感じました。


    ここからは、やはり馴染み深い英検の話。

    英検でいえば、英検3級まではほとんど誰でも合格できます。
    英検準2級も、高校生になり真面目に英語を学習していればいずれ合格します。
    しかし、そのままの学習では、英検2級のレベルには決して到達しない子が存在します。
    学校の英語の予習復習をして、定期テストの勉強をしているだけで、いずれその英語力に達するかというと、そうはなりません。
    多くの子は、それだけでは、高校英語の習得に失敗してしまうのです。

    何年英語を学習しても中学英語のレベルにとどまり、高校英語レベルに進歩しない子は、多いです。
    その最大の原因は、単語力です。
    中学で学習した単語はそこそこ覚えているのですが、高校で新出の単語は、全く覚えられないのです。
    それがまさに英検準2級の英語力です。

    英検準2級というのは、高校1年程度の英語力となっていますが、満点を取らないと合格できないわけではありません。
    中学英語が身についていれば7割程度は正答できますから、それで合格します。
    つまり、英検準2級合格は、「中学英語は身についている」という証明に過ぎません。
    高校英語の文法事項も語彙も、一切知らなくても合格できます。
    その英語力が、TOEICでいえば、スコア400台くらいでしょうか。

    しかし、英検2級となると、文法・語法の問題も、長文問題も、高校で学習する単語が多く含まれます。
    高校生の多くは、そのレベルの英文をほとんど読めないのです。
    書いてあることの意味が全くわからないのですから、正答できません。
    そういう子の英語学習は、学校で毎週行われている単語テストは一夜漬け、あるいはテスト直前だけの即席漬けのことが多いです。
    覚えてもすぐ忘れるので、単語力の蓄積がなく、中学生の単語力のまま、高2になり、高3になります。
    高1の頃は、教科書に出てくる知らない単語は新出単語の場合がほとんどです。
    しかし、高1での新出単語を覚えないまま高2、高3と進級してしまうので、教科書の中で、新出単語ではないのに意味のわからない単語が増えていきます。
    その意味調べが必要になり、英語学習は教科書の予習だけでほとんどの時間を使いきることになります。
    しかも、調べるだけで覚えませんから、わからない単語は増える一方です。

    定期テストは、教科書の本文からの出題はそこそこ得点できても、それは教科書本文の内容を覚えているからであって、単語を1つ摘出して意味を問われたら答えられません。
    初見の長文問題はほとんど読めず、「こんなの無理」「知らない単語が多すぎる」とテストの度に不平不満をもらす子もいます。
    あるいは、問題を解くスピードが遅いため、時間が足りず、テストの最後の長文にはそもそも目を通していないということもあります。
    そのために英語に関する自分の課題に自覚的になれないという面もあるのでしょう。
    「まずは教科書をしっかりやりたい」
    という、ある意味まっとうな言い訳で、英語学習を限定的にしてしまいます。

    その一方、ひと月前、あるいは長くてもふた月前に、突然、
    「英検2級を受ける」
    と言い出すのも、そうした子の特徴です。
    いやいやいやいやいやいや・・・・。
    そんな英語力じゃないでしょう?
    そんな勉強をしていないでしょう?
    単語力が全く足りないでしょう?

    英語が得意で努力も怠らない友達と同じように、自分も英検2級に合格できると漠然と思いこんでしまうのかもしれません。

    彼も人なり、我も人なり。
    友達が合格すれば、自分もできそうな気がしますよね。
    でも、同じ人であり、学力も同じくらいかもしれないけれど、一番大切なところが違うのです。

    英語に対して、努力を惜しまないのか、どうか。

    単語は、漫然と勉強していればそのうち覚えられるというものではありません。
    集中してガッと覚える時期が必要です。

    高校から配布された単語集を1冊丸ごと覚えれば、英検2級くらいはどうにでもなります。
    しかし、学校の単語テストにあわせて、その範囲を覚えただけでは、1冊終わった頃には最初のほうの単語は忘れています。
    幾度も自分で反復することが必要です。
    大人なら、そんなの当たり前だとわかっているのですが、記憶というものについて、高校生は案外わかっていない子がいます。
    「1回覚えたのに、何ですぐ忘れてしまうの?こんなの、覚えても無駄じゃん」
    と、訳のわからないことを平気で言ったりします。

    人間は忘れるものです。
    脳は不要な記憶を消去することに一所懸命なんですから。
    脳に「このことは大事だから覚えておけ」と指令を出さなければなりません。
    それには反復・反復・反復。
    幾度も反復すると、脳は「あれ?これ、消去する記憶じゃないの?」と気づいて、長期記憶に組み替えてくれます。

    とにかく反復することが大切。
    しかし、これができない子が多いのです。
    一度で覚えられないことが納得できないという、幼稚な子もいます。
    あるいは、一度では覚えられないことは理解していても、反復するのがとにかく面倒くさくて嫌いな子もいます。
    高校生は、精神的にとても成長している子もいるのですが、精神年齢はマイナス5歳すればちょうどいい子も多いのです。
    見た目は高校生、心は小学生。
    コナンの逆バージョンみたいな子もいます。

    単語は、音声で覚えると良いと勧めても、英語のCDなんてそんなに面白いものではありませんから、1度聴いたらもう2度と聴きません。
    反復しないと意味ないのですが。
    文章の中で単語が出てくるタイプの単語集のほうが覚えやすいと勧めても、1度読んで、知らない単語をマーカーで塗って、勉強した気になっておしまいです。
    「えー?1度読んだら良くない?何でー?」
    と、実に幼稚な疑問を返してきたりします。
    ゲームが好きなようなので、英単語ゲームならやるだろうと保護者が与えても、タブレットはちゃっかりゲットしますが、英単語ゲームなんか1度やったらおしまいという子もいます。
    単語の覚え方として、単語集で覚えるよりはゲームのほうが面白いという比較を大人はしますが、子どもは、単語ゲームよりも他のゲームのほうが面白いという比較をします。

    心が小学生なのです。

    そうして、結局、英単語は覚えられない。
    単語が覚えられないと、英検2級の問題文が読めない。
    壁は厚い・・・。

    英語は才能の問題もありますが、努力でカバーできる部分が大きいです。
    スマホを眺めている毎日の1時間を、英語を勉強する1時間に変えるだけで、英語力は変わります。
    一度で覚えられないのは当たり前なので、反復・反復・反復が何よりの力となります。
    楽な方法なんてどこにもないと悟ること。
    そうして、努力すること。
    そうすれば、目標は射程圏内に入ります。

    幸いなことに、現在、うちの塾に通っている子たちは、新しい大学入試制度に対して心ざわつくものがあるようで、英検に対しても意識的で、計画的に準備し、受検しようとしています。
    英語学習についても能動的で、4領域の全分野を伸ばすことにも自覚的で、話が通じやすいです。

    今の20代・30代にも頑張ってほしいです。

      


  • Posted by セギ at 15:23Comments(0)英語