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2022年05月26日

野川の下流を自転車で。2022年5月。

野川の下流を自転車で。2022年5月。

2022年5月24日(火)、自転車で都立野川公園に行きました。
今日の目的は、野川の下流を自転車で走ってみること。
でも、来た以上は、とりあえず自然観察園へ。
自転車を停めて中に入り、1周しました。
もう春の花の時期は終わり、掲示板に掲げられている花の種類もめっきり少なくなりました。
1周したけれど、撮影のためにスマホを取り出すことが1度もありませんでした。

それでもとりあえず1周歩いたという満足感を抱き、自転車でのんびり右岸に渡りました。
予想した通り、桑の実が、赤黒く色づいて、食べ頃のようです。
ビニール袋を腕に下げて、桑の実を採っている人たちがそこかしこに。
私は撮影だけして、未舗装の道を自転車をひいていき、野川の外側に舗装された遊歩道が始まったところからは、自転車に乗って出発しました。

いつも、野川のほとりを歩いていますが、帰りが気になるので、大沢調節池を通り過ぎたあたりでUターンしています。
でも、野川はまだまだ続いています。
どこまで行けるものなのだろう?
今回は、自転車で行ってみることにしました。

大沢調節池を過ぎても、野川沿いの遊歩道はずっと続いていました。
歩行者と自転車のみ通行可能な遊歩道です。
自転車で進むと、頻繁に道路と交差する印象があります。
細い道で、車通りの心配のない箇所が多いですが、車通りが多いのに信号のないところも。
信号のある大きな道路を渡るところもありました。
以前、野川を源流に向かって歩いたときも、川のほとりは橋の下をくぐるので、そういうのは気にしなくて済むのですが、遊歩道はすぐに道路と交差するので、結構面倒くさいと感じたことを思い出しました。

三鷹市を離れ、調布市に。
調布市では、この道はサイクリングロードとして整備されているのが、看板でわかりました。
勿論、散歩している人たちもいます。
遊歩道の脇は、ときおり、緑地公園となっていました。
木陰にベンチや木製のテーブルが置いてあります。
川幅が広くなっていくと、川のほとりは、夏草が茂っているせいもあるのですが、踏み跡が不明瞭な箇所が多くなってきました。
歩いて歩けないことはないのでしょうが、あまり人が歩かないようです。
最近護岸工事でも行われたのか、川のほとりが裸地となり、草の全く生えていない箇所も。
三鷹の野川は沢、または小川という印象だけれど、ここはもう河川だなあ。

調布市を過ぎて、世田谷区に入りました。
ここから隣接する公園の雰囲気も随分変わりました。
何というか、都会的で整備過剰の公園なのです。
野川のほとりの草木が庭木のようにきっちりと刈り込まれています。
角刈りみたいになっていました。
左岸には、野川のビジターセンターがありました。
野川に棲む生き物などの掲示がされていました。
野川は、都会の癒しスポットなのでしょう。
遊歩道の舗装もレンガ色のねっとりした感じの材質のものです。

そこを過ぎると、野川はさらに広くなり、遊歩道はまだまだ続くのですが、風景が何となく荒涼としてきました。
もう1時間自転車を走らせています。
地図を見ると、この先、野川は多摩川と合流するのでした。
そうして、海に流れ込むんだなあ。

まあ、このくらいでいいかなと自分なりに納得したので、来た道を戻ることにしました。
行きは、未知の場所を走る緊張で、おそらくスピードがあまり出ていなかったのかもしれません。
心理的な距離というのも大きいのでしょう。
帰り道はわりと早く戻ってきた気がします。
どんどん走って、大きな道路での信号待ち。
ここの交差点は、「御塔坂橋」。
これは、どう読むのだろう?

そういえば、中3の生徒に歴史の授業をしていると、漢字が読めないことに驚くことがあります。
源頼朝を「みなとものよりとも」と読むので、え、と思いました。
そんな、『トトロ』の「とうもころし」みたいなことが中3でもあるとは。

「・・・今年の大河ドラマ、見てないですよね、勿論」
「はい」
「そうですよね。見るなら『イッテQ』ですよね」
「はい」

「源という字は、すべてのもと、すべてのみなもとといった意味の字ですから、読み方は『みなもと』ですよ」
「おおっ」
わかりやすかったようです。

まあ、私も10代の頃は、日曜日の夜8時は、中村雅俊の青春ドラマを見ていました。
だから、わかります。
でも、大河ドラマ『草燃える』だけは、何だか異様にハマって、源義経が不遇の死を迎えたあたりからは、毎回号泣して見た記憶があります。
最終回まで見た後も尾をひいて、太宰治の『右大臣実朝』も涙して読んだものでした。

明るさは滅びの姿だろうか。
人も家も、暗いうちはまだ滅亡せぬ。

そんなフレーズが心に残っています。

そんなわけで、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、これはちょっと違う、何か違うと思いながら見ていたのですが、やはり源義経の死で、心つかまれました。
ああ、凄いわ、やっぱり。

さて、信号待ちする「御塔坂橋」。
「おとうざかばし」という読みが、ローマ字表記されていました。
なるほど。
そして、その大きな通りは、武蔵境通りなのでした。
へえ、こんなところに武蔵境通りが。

頭の中で地図と現実がつながり、なるほどと納得しながら、さらに遊歩道を走っていくと、大沢の公園に出ました。
先月は鯉のぼりがひるがえっていた公園です。
駐輪場があったので、ちょっと自転車を停めて休憩。
木道が奥へと伸びているのに気づきました。
木道の両脇は清流が流れていて、これらはホタルのために整備されてあるものとのことです。
ほほお。
奥へと入っていくと、古民家があるのが柵の向こうに見えましたが、今日は火曜日で休園。
雁木坂を登っていくと、右手の遺跡も休園。
でも、竹林の中の道は風情があり、いかにも「ハケ」の急な段差を体感できる良い場所でした。
1周回って、公園に戻ってくるまで15分とコンパクトです。

何となく野川公園に戻ろうとしていたけれど、別にもう用はないから、武蔵境通りに戻ったほうがいいのではないか?

そう気づいて、武蔵境通りまで戻り、御塔坂橋を左折。
遠回りになるのではと思ったのに、予想外に早く深大寺の参道が見えてきて、すぐに神代植物公園に。
その先を右折して、多様性センターを散歩しました。
ここでは、スマホを取り出し、木に咲く白い花など撮影。
植物には名札がついているので、ここは勉強になります。
ほんのりピンク色がさしている白い花は、サラサウツギ。
なるほど。

おっと、あちこちより道し過ぎました。
もう帰ろう。
朝から出発したのに、もう午後2時を回っていました。





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