2022年06月24日
井の頭公園にノカンゾウが咲きました。2022年6月。
2022年6月21日(火)、夏至の日、いつものように散歩をしました。
暑いせいか、散歩する人も減り、玉川上水緑道の左岸は静かでした。
紫陽花は今が盛り。
万助橋の交差点を渡り、未舗装の緑道へ。
空が暗いと、この道は暗い。
広い運動場まで出て、空を確認しました。
ちょうど、南中時刻の頃でした。
今日もうっすらとハロが見えました。
足元の自分の影が短い。
そういえば、昔、生徒の中に、夏至、冬至といったことが理解できない子がいました。
1年で一番昼が長い日が夏至と説明しても、よくわからないというのです。
「春から夏に向かって、だんだん日が長くなって、日が暮れるのが遅くなるでしょう」
と説明しても、首をひねっていました。
そんなことは感じたことがないというのです。
一年中、昼と夜の時間は同じだと思っていたのでした。
外で活動する運動部に所属している子でしたので、その実感がなかったことには、さすがに驚きました。
人は、自分が興味のあることにしか気がつかない。
それは仕方ないとはいえ、練習の終わる時刻は、興味のあることではないのだろうか?
部活に夏時間や冬時間があることを、覚えていないのでした。
記憶していることが、少ない。
夏になれば、冬の時期のことなど覚えていない。
だから、昼と夜の時間は、1年中同じだと思っていた。
そういうことだったのかもしれません。
でも、学べばいいのだから、そんなことは大したことではないのかもしれません。
昼と夜の時間の長さが季節によって変わることに気づいていなかった子も、理科で学べば、気づきます。
その理由も知ります。
教わる前に気づいてもいいことでも、教わらなければ気づかないことは、誰にでもあるのでしょう。
ちょっと意味は違いますが、テレビを見ていましたら、「小学生が熱中症で搬送。シャトルラン中に」というニュースが報じられました。
ワイドショーの番組内でのことで、若い女性アナウンサーが当たり前のようにニュース原稿を読み上げた後、その場にいたコメンテーター全員が、
「シャトルランって何?」
と問いかけたのは、面白い場面でした。
私も初耳でした、シャトルラン。
スポーツテストの1つだそうです。
20m往復持久走。
20m間隔の平行線を2本引き、定められた時間内にそこを往復する体力テストだそうです。
電子音が鳴るときには、必ずラインを足でまたいでいる状態でいることが要件。
次の電子音が鳴るまでに、20m離れたラインに到達しなければならない。
電子音の間隔は徐々に短くなり、走るのをやめた子、2回続けてラインに到達できなかった子は失格。
スポーツテストが、知らない間に進化しています。
何となく、昔と同じことをやっていると思い込んでいたら、とんでもないことでした。
大人はシャトルランを知らず、子どもは季節のうつろいを知らない。
それはそれでよいのではないか。
お互いに、教えあいましょう。
「夏の思い出」という歌詞の中で、夏に水芭蕉が咲いていますが、尾瀬に水芭蕉が咲くのは、5月末から6月です。
歳時記的には夏なので、それで構わないですが、その影響で、夏の尾瀬に水芭蕉が咲いていると思いこんでいる人もいるかもしれません。
夏の尾瀬に水芭蕉は咲いていません。
そういう誤解は、他にもありそうだし、私もしているのかもしれないなあ。
夏の尾瀬ヶ原は、見渡す限りニッコウキスゲが咲いています。
山を歩く体力もなかった頃に、ちょっと無理をしてほぼ徹夜で尾瀬に到着し、歩いたことがありました。
咲き誇るオレンジ色の花の中の道をヘロヘロになって歩いた日を思い出します。
ニッコウキスゲを見ることはまだかなわないけれど、この季節、玉川上水はノカンゾウが咲くのでは?
ところが、どこまで歩いても、ノカンゾウは咲いていませんでした。
草刈りをしてさっぱりとすべて刈り取られた区域は仕方ないけれど、それ以外のところも。
去年のノカンゾウは、悪い虫がついているように見えたものもあったから、そのせいかなあ。
むれ橋まで歩いて、Uターン。
とことこ戻って、井の頭公園に向かいました。
山野草を集めてある場所に、ノカンゾウは咲いていました。
夏らしい、オレンジ色の花。
そして帰り道、風の散歩道で、ヤブカンゾウが咲いているのを見つけました。
Posted by セギ at 14:34│Comments(0)
│山
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