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2021年10月29日

高尾山口駅から梅郷の道をたどり、日影沢林道へ。2021年10月。

高尾山口駅から梅郷の道をたどり、日影沢林道へ。2021年10月。


2021年10月28日(木)、明け方の雨も上がり、よく晴れた秋の日、山を歩いてきました。
新規感染者は減っているけれど、こんなときこそ用心が必要。
休日の電車や、平日でも山に向かうバスは、登山客のおしゃべりが凄そうで、まだちょっと乗る勇気がもてません。
今回は、高尾山口駅から歩いて日影沢に行くことにしました。

高尾山口駅を出発。9:00
いつもの登山口方向とは逆、左手に歩いていきます。
駐車場から甲州街道に出て、左へ。
高尾駅方向にむけて、てくてく歩きだしました。
JRの高架が見えてきたあたりで、甲州街道は小さな橋を渡ります。
橋を渡ったところが、遊歩道の始点です。
小さな道しるべが立っていました。

舗装はされていますが、川沿いののんびりとした道をしばらく行くと、舗装されていない道が始まりました。
今朝の雨で道が湿っているせいもあるのでしょう、すぐ右手、林の向こうに民家が見えているわりには、山深い印象の道でした。
木の橋を渡り、行き止まりなのではないかというような山際のほうに入っていくと、登山道がつけられていました。
足元には、沢。
まだ本当に麓なのに、山歩き気分が楽しめます。

大きな木の根元に、赤いキノコが生えていました。
「カエンタケ。危険。さわらないで」
という掲示がありました。
今年なぜか沢山生えているとニュースで見たカエンタケとは、これか。
食べたらダメなのは勿論、触わるだけで皮膚が炎症を起こすそうです。

燃える炎のような形。
縄文時代の火焔型土器を連想させるフォルムでした。
そういえば、火焔型土器はとても有名だけれど、教科書に載っているようなあの見事な火焔型土器は、新潟県の信濃川流域でしか出土しないんだとか。
他の地域にも類型はあるけれど、あれほど大型で見事な装飾のものは出土しないそうです。
雪が多くて、縄文人が暮らしやすい気候だったとは思えないのに。
縄文時代を代表する遺跡は青森県の三内丸山遺跡ですし、縄文人は案外北国が好きなのでしょうか。
なぜ、もっと気候の温暖な土地で暮らさなかったのだろう?
長い縄文時代の中で、徐々に北へと移動し、文化も円熟していったということでしょうか。


濡れた落ち葉を踏みしめて歩いていきます。
すぐ足元まで沢が来ている箇所もありました。
かと思うと、整備された児童公園に出たり。
そしてまた、登山道みたいになったり。
歩きごたえのある面白い道をてくてく歩いて、大きなトイレのある広い整地された場所から、道路に出ました。

ここからは道路歩きです。
すぐに有名なお豆腐屋さんが見えてきました。
今日は木曜で定休日。
おからドーナツ、買いたかったな。
この店は、おぼろ豆腐もおいしいんですよね。

道路脇に広い釣り堀。
客は2人ほど。
静かな気持ちのよい眺めでした。

バスに追い越されたらちょっと悔しいけれど、そんなこともなく、日影沢バス停に到着。
その先が、日影沢林道の登山口です。
登山口。10:00。
駅からちょうど1時間で着きました。
あれ?
キツリフネが沢山咲いています。
こんなところに以前から咲いていたでしょうか?

2年前の大きな台風で、日影沢林道は閉鎖されました。
あれから2年。
コロナ禍で山に行けなくなってからは、登山道の状況をネットで調べることもしなくなっていました。
そもそも、どこが崩落して閉鎖されたのだろう?
入り口付近の道が、何だか前より細くなったような気がするのは、気のせい?
それとも、ここが崩落したのかな?
今となっては、どこが崩落したのかよくわからないくらい、完全に復旧しています。
ただ、登山口すぐ左手の、木道・木段の遊歩道は、侵入禁止の黄色いテープが貼られてありました。
かなりギシギシいう木道木段だったから、老朽化のせいでしょうか。
それとも、ここも台風でどこか崩落したのでしょうか。

日影沢林道は、普段でも沢の冷気が登山道まで上がってきて涼しい場所ですが、雨上がりとなればさらに、ミストシャワーを浴びているほどに冷涼な場所でした。
気持ちよく歩けます。
駐車スペースの奥の沢には渡渉点があります。
ちょっと水量が多いけれど、何とか渡れるようでした。
渡渉した先は、アップダウンは激しいけれど、林の中の静かな道。
登山地図には載っていない、秘密の道です。
とはいえ、今日は平日。
日影沢林道も十分静かな道だし、2年ぶりなので、今日は日影沢林道を歩こう。

キャンプ場の横を通ります。
男性が1人、火を焚いていました。
平日昼間の1人キャンプ。
炎を眺めているだけで、何時間でも経ってしまうだろうなあ。

久しぶりの日影沢林道。
最初は快適な道ですが、徐々に傾斜が急になります。
意外に長いです。

本日はあごマスクで歩きました。
たまに、早くも下山してくる人がいます。
マスクをしています。
慌てて私もマスクをして、互いに黙礼。

サングラスをして、顔全体を隠す布をかけている人もいました。
雪山で見るいでたちです。
薄手のスヌード(簡単に言えば、ネックウォーマー)で、鼻と口を覆っている人もいます。
いずれも通気性が良いので、感染対策としては弱いかもしれない。
でも、こうした装備の人は、すれ違いざまに「こんにちは」を言ってくる、おっかない態度はとらないので、安心です。
互いに黙礼。

林道のゲートの脇をすり抜けると、道は明るくなってきました。
青空の下、ススキが生え、まだ緑が濃い中に早めに紅葉するカエデがぽつんと赤く見えていました。
秋だなあ。
と思ったら、足元に蛇がのたっと横たわっていて、びっくり。
ちょうど向こうから下山してくる人がいたのに、明石家さんまのようなオーバーリアクションで跳び退いてしまいました。
すぐに体勢を立て直し、真面目くさって黙礼。

まき道との合流点。
城山のまき道は、封鎖されたままでした。
台風から2年経っても、復旧しない道もあります。
崖崩れがよほどひどく、手のほどこしようがないのか。
ここまで手が回らないだけなのか。

電波塔めがけてさらに坂道を上り、小仏城山山頂。11:25。
今日は茶店は2店ともお休みでした。
机とイスが沢山あり、登山客はそれぞれ、5メートル以上の距離を保てる席に座り、食事休憩をしていました。
皆さん単独で、話し声は全く聞こえません。
ああ、ここは食事が可能です。
相模湖に下りていける下山口からは、富士山。
冠雪した部分だけがにょっこり見えている富士山でした。

今月が賞味期限のアルファ米のドライカレーに水を入れて持ってきていました。
パクパク食べて、食後のコーヒーを飲んで、のんびり。
頭上には、紅葉の始まったカエデ。
まだまだ色づきには時間がかかるようです。

さて出発。11:50。
ここからは、混雑方面への下山なので、厳重にマスクをして出発。
木段を下りていきます。
一丁平の展望台でも、富士山を堪能。
下りていく途中で、センブリの花も撮影できました。

マスクをして紅葉台に登っていくのはさすがにきついので、まき道を選択。
あっけなく高尾山の下に到着。
山頂への階段も、マスクをしていてはきつい。
ここも、まき道。
大きなトイレのあるところまでやってきました。
ここまでくると、周りは観光客なので、全員マスクをしています。
「こんにちは」と声をかけてくる人もいません。
ある意味ストレス・フリーです。
女坂をたったか歩き、1号路をとっとこ下りて下山。14:00。
すいている電車で、帰宅できました。




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