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2020年06月03日

高校英語。関係代名詞。関係代名詞の非制限用法(継続用法)。

高校英語。関係代名詞。関係代名詞の非制限用法(継続用法)。

関係代名詞の非制限用法。

その前に、では、それとは違う「制限用法」とは何なのかから、確認しましょう。
これは、中学から学習している、先行詞である名詞を修飾する、普通の関係代名詞のことです。
「制限用法」という呼び方の他に「限定用法」という呼び方もあります。
どちらも、修飾される名詞の意味を制限する、意味を限定する、ということからつけられた呼称です。

意味を制限する・限定するのは、関係代名詞に限らず、修飾語の働きです。
「男の子」といっただけでは、人によって色々なイメージがあると思います。
「金髪の」と言われると、イメージがかなり限定されます。
「10歳くらいの」と言われると、さらにイメージが限定されます。
このように、修飾語には、修飾される語の意味を制限し、限定する働きがあるのです。
それで、修飾する用法のことを「制限用法」または「限定用法」と呼ぶのです。

どちらの呼び方を使ってもいいのですが、私は「制限用法」を好みます。
なぜなら、「制限用法」の反対は「非制限用法」で、覚えやすいからです。
一方、「限定用法」の反対は通常、「継続用法」と呼ばれます。
・・・覚えにくい。

覚えられるのなら、どちらの用語でも大丈夫です。

さて、それでは、制限用法と非制限用法の両方の例文を見てみましょう。

(1) She has two sons who are doctors.
(2) She has two sons , who are doctors.

違いは1か所だけ。
関係詞の前に、カンマ(,)があるかないか、だけです。

(1)の日本語訳は、簡単ですね。
「彼女には、医者である息子が2人いる」
これが制限用法です。

では、(2)の日本語訳は?
「彼女には息子が2人いて、彼らは医者だ」
これが、非制限用法です。

え?
そんなに違わない気がする?
言っていることは、結局同じだと思う?

実質が同じである場合も勿論あります。
しかし、そうではない場合も考えられます。
上の2つ文のうち、どちらかは、3人目の息子が存在する可能性があるのです。

どちらでしょうか?

正解は、(1)です。
医者をやっている息子が2人いることは、文から明らかです。
しかし、他の職業の息子が、他にもまだいるのかもしれないのです。

一方、(2)は、She has two sons と、言い切っていますから、息子は2人だけです。
息子は絶対に2人だけで、その2人ともが医者なのです。

つまり、(2)のカンマ(,)以降は、sons を修飾しているわけではないのです。
文が普通に続いているのです。
(2)の文は、
She has two sons , and they are doctors.
と言い換えることができます。


ここで余談ですが、son を「ソン」と発音する中学生・高校生が多く、少し気になります。
携帯会社の社長さんじゃないんです。
son の発音は「サン」です。
太陽という意味の sun と全く同じ発音の「サン」です。
日本人の耳には同じ音に聞こえてしまうというレベルのことではなく、発音記号上も全く同じ発音です。
発音記号では、vが逆さになっている、あの「ア」の音です。

でも、スペルに引きずられるのか、「ソン」と読んでしまう人は多いです。
CDや外国人講師の範読を聴いたときに、「あれ?これはサンと読むのか」と気づいても良さそうなのですが、例によって認知にバイアスがかかるのか、自分が読み間違えていることには全く気づかず、「ソン」と発音し続けてしまうようです。

さすがにちょっと気になるので、
「それは、ソンではなくて、サンです。太陽と全く同じ発音のサンですよ」
と一度は注意するのですが、直る場合は少ないです。
たまたまうまく直ってほっとすると、ノートを見たら san とスペルしていて、天を仰いだこともあります。
わかった、私が悪かった。
san と書くくらいなら「ソン」と読んでいてもいいです。
もう、しょうがない。
orange を「オランゲ」と読んで覚えるようなものですよね。

そんなふうに、結局、日本人の英語能力は、音声英語に関しては、昭和の頃から進歩していないのではないかと感じることがあります。
ローマ字読みが直りません。

しかし、小学校から英語教育が始まっていることは、やはりある種の変化をもたらしています。
耳から英語が入っているために、逆に発音を間違えている子に出会うことがあるのです。
例えば、have を「ハバ」と読む子に、これまでに数人出会いました。
これは、小学生の頃に、
Have a nice trip !
だの、
I have a pen.
だのを、文字を使わず、耳だけで学習するために起こっている現象だと想像されます。
have a が、リエゾンで「ハバ」と聞こえることは、否定しません。
そのように発音したほうが英語らしいかもしれません。

しかし、have の後ろに常に a があるとは限りません。
生徒に文法問題の宿題の答を音読してもらうと、
I have a two books.
というので、「え?」と思い、ノートを見ると、
I have two books.
と、正答していることがあります。

ああ、have を「ハバ」と読んでいるんだなあと、気づきます。

What do you have a in your hand ?

うん?
その a は何?
私は a を聴き取りましたが、それは何ですか?

しかし、生徒のノートを見ると、そんな a は存在しないのです。
今後、この問題に長く苦しむことになりそうな予感があります。
あまりにこなれた発音を学習すると、むしろ妙な誤解をすることがあるのでしょう。
・・・というより、小学校も、音声英語と同時に文字英語をしっかり教えたらいいのではないかと思います。
音だけで学習しているために、変な誤解をしてしまうことがあるのですから。
今後、小学校の英語学習の改革に期待します。

さて、話を戻しましょう。


非制限用法の関係代名詞は、接続詞+代名詞 の働きをしています。
She has two sons , who are doctors.
=She has two sons , and they are doctors.

この文では、who=and they です。

復元される接続詞は、常に and というわけではありません。
他に but や because が考えられ、それは文脈で判断します。

He complained loudly to the storekeeper, who answered him mildly.
前半は「彼は大声で店主に文句を言った」。
後半は「店主は彼に穏やかに返答した」。

これは、and ではなく、but でつなげたほうがいいですね。
He complained loudly to the storekeeper, but she answered him mildly.

店主の性別がわからなかったので、今は she にしておきました。


I called him, who had called while I was out.
前半は「私は彼に電話をした」。
後半は「私が外出中に彼は電話をくれた」。

これは、and でも but でも、ありません。
これは、because を使いましょう。
I called him because he had called while I was out.

少し文法的な話をするなら、and, but は等位接続詞。
文と文とを対等につなぐ接続詞です。
しかし、because は、従属接続詞。
主節と従属節の区別があります。
種類の異なる接続詞を補うことは、何かちょっとモヤモヤします。
厳密にいえば、ここで書き換えるべき接続詞は、and や but と同じ等位接続詞 for であるべきでしょう。
for は、「というのは」と訳す、その後に理由を説明する等位接続詞です。

とはいえ、for の存在を知らない高校生は多いと思います。
for って、前置詞でしょう?
接続詞の for なんて知らない・・・。
そういう把握の人が大半と思います。
for を用いての書き換えはレベルが高い。
文法的な厳密さよりも、わかりやすさが大切。
だから、文法テキストでも、because での書き換えを示していることが多いです。
私も、ここは because を使って構わないと思います。


非制限用法でも、関係詞と同じ意味を表す名詞のことは先行詞と呼びます。
非制限用法の場合、先行詞は固有名詞や代名詞でも大丈夫です。
このブログの関係代名詞の最初の回で、
The man is Mr.Tanaka who is talking to my sister.
は間違いだけれど、
The man is Mr.Tanaka , who is talking to my sister.
は、正しい英語だという話をしました。
「その男性は、私の姉に話しかけている田中さんです」はおかしいけれど、
「その男性は田中さんで、私の姉に話しかけています」は大丈夫。

まずは、非制限用法の基本のお話でした。





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