たまりば

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2020年05月12日

高校英語。関係代名詞。関係代名詞 that の用法。

高校英語。関係代名詞。関係代名詞 that の用法。

関係代名詞 that は、中学でも学習します。
ただ、中学では、who や which の代用ができる、ということしか教わらなかった人が多いかもしれません。

確かに、that は who の代わりも which の代わりもできます。
主格でも目的格でも使えます。
万能感が強い。
いちいち判断しなくて済むので、口語では多用されます。
だから、もう何でも that を使おうと決めてしまった人もいたと思います。
しかし、そのつもりでいたら、中学の定期テストの4択問題で選択肢に that が存在せず、絶望の淵に立たされた、という人もいたと思います。
自分が that で済ますのは自由だけれど、他人は who も which も使います。
使い分けは理解しておいたほうが良いのです。


さらに、高校英語になると、that は、最優先で使うべき場合と、使ってはいけない場合を学びます。
中学では学ばなかった細かいルールを高校では学んでいきます。

今回は、that を最優先で使うべき場合について学習します。
場合ごとに列挙していきます。
以下の場合は、関係代名詞は、that を用います。


①先行詞が「唯一の」など特定の1つのものを表す修飾語を伴うとき
This is the only suit that he has.
これは、彼が持っている唯一のスーツです。

先行詞(関係詞節に修飾されている名詞)の前に、特定の1つのものを表す修飾語があるときです。
この文では、the only です。
「唯一の」という意味です。
こうした修飾語を伴う先行詞のとき、関係代名詞は that を用います。
the only の他に、the first , the second , the last(最後の) , the very(まさにその) , the same(同じ) 、最上級の形容詞、などがあります。

This is the hottest summer that we have had in seventy years.
今年は70年間で最も暑い夏です。

The first and the simplest emotion that we discover in the human mind is curiosity.
人間の心の中で最初に見いだされ、そして最も単純な情動は、好奇心である。


②先行詞が「全」または「無」の意味をもつ修飾語を伴うとき
Don't believe all the gossip that you hear.
耳にする全てのうわさ話を信じてはいけない。

先行詞の前に、all , every , any , little , no およびその合成語があるときです。
上の文では、gossip が先行詞で、その前に all があります。
そのため、関係代名詞は that が使われています。

There was little that interested him at the exhibition.
その展示会で、彼の興味をひくものはほとんどなかった。

この文は、little の後ろに漠然とした「ものごとや情報」を表す先行詞があるはずですが、それが省略されているとみなすことができます。
little がその先行詞を修飾しているので、その後ろの関係代名詞は that です。


③先行詞が人+人以外のものの場合。
Look at that boy and the dog that are running over there.
向こうを走っているあの男の子と犬を見て。

この用法は、中学でも学習している人が多いと思います。
上の文では先行詞が「男の子と犬」なので、who を用いても which を用いても不自然です。
こういう場合は、that を用います。

The men and manners that he describes will be unfamiliar to most of his readers.
彼が述べる人間と風習は、大部分の読書にはなじみがないだろう。


④疑問詞が先行詞の場合
Who that understands music could say his playing was good ?
音楽のわかる人の誰が、彼の演奏を良かったと言えるだろうか。

この文の主節は、
Who could say his playing was good ?
です。
では、どんな who なのかというと、「音楽を理解している人」なのです。
このように、疑問詞を修飾する関係代名詞節のときは、that を用います。
先行詞は明らかに人間なのだから who を用いてもいいのではないかと思う人もいると思いますが、
Who who understands music could say his playing was good ?
は、さすがに口調が悪いと判断され、避けられます。


⑤先行詞が人の地位・職業・性格を表し、関係代名詞節の中で補語の働きをしている場合
He is not the man that he was ten years ago.
彼は10年前の彼ではない。

これを2文に分けるならば、
He is not the man. He was the man ten years ago.
となります。
1文目の the man と2文目の the man が同一人物ですから、それが先行詞と関係詞になります。
2文目の the man は、2文目の中でC(補語)の働きをしています。
なお、この that は which への言い換えは可能です。
「え?人なのに?」
と驚くかもしれませんが、who や whom での代用はできません。


以上、that が優先的に使われる場合をまとめました。
こういう細則は、学校の文法テキストでは小さい字で書かれていたり、別枠のコラムなどでまとめられています。
「じゃあ、そんなに重要じゃないんだな」
と思ってしまい、覚えないでいると、定期テストで後悔します。
基本の理解を重視するタイプのテスト問題を作る先生でも、上の①~③は、テストに出します。
少し難しい問題を作る先生ならば、④も⑤もテストに出します。
テストに出ないという判断そのものがまず誤りだと自覚してください。
テストは、むしろこういうところが出るのです。

また、英語表現Ⅱの演習テキストを勘で解いたら間違いだらけで、でもなぜ違うのかわからない・・・という人は、こういうところを覚えていないために間違ってしまう場合が多いのです。
4択問題なのだから確率的には25%は正答できるはずなのに、10%も正解にならない・・・という人は、細則を重視した文法の総復習をすると疑問が晴れてスッキリします。

「こんなのどうせテストに出ないよ」
というのは、バイアスのかかった認知です。
テストに出ないと思ったほうが覚えなくて済むので楽だ、という気持ちが根底にありませんか?
高校生になれば、そうしたことも客観視できるはずです。

これは、テストによく出ます。
そのつもりで覚えましょう。




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