たまりば

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2020年02月27日

高校英語。比較表現。AはBの~倍。

高校英語。比較表現。AはBの~倍。

問題 次の文がほぼ同じ意味になるように空所を埋めよ。
  This room is three times as large as that one.
=This room is three times (  )(  ) that one.
=This room is three times (  )(  ) of that one.
=That room is (  ) as large as this one.

まず、一番上の文の意味を確認しましょう。
「この部屋は、あの部屋の3倍の大きさだ」
このように、原級表現の as ~as を用いて、AはBの~倍だ、という意味を表すことができます。
as ~as の前に、何倍であるかを具体的に述べます。
2倍ならば twice 。
3倍ならば、three times 。
4倍ならば、four times です。
昔の英語では、3倍を表す thrice という言葉があったようですが、現代英語では用いられていません。
また、これらの倍数表現とは系列の異なる語として、double(2倍)、treble(3倍)、さらに別系統の語として、twofold(2倍)、threefold(3倍)というものがありますが、これらは、as ~as とともに用いられることはありません。

さて、2番目の文を見ましょう。
主語は変わっていないので、やはり、同じように「この部屋はあの部屋の3倍の大きさだ」という意味の文を完成させればよいのでしょう。
しかし、as large as を入れるには、空所の数が足りません。
実は、比較級でも、同じ意味の倍数表現となります。
This room is three times (larger)(than) that one.
これでも、「この部屋は、あの部屋の3倍の大きさだ」という意味になります。
3倍より大きい、という意味ではありません。

このあたりを「原級表現の学習」「比較表現の学習」と別々に学習することが多いせいか、どちらでも倍数表現ができることが定着せず、片方が身につかなかったり、片方は間違った英語だと思い込んだりする誤解が生じやすいところです。
言い換え問題への対策として、別の章で学習したこともスッキリと頭の中でつなげておくことが大切です。

ただし、注意が必要なのは、twice は as ~as だけで用いて、比較級では使用しません。
twice larger than ~という言い方はしないので注意してください。


続いて3番目の文。
=This room is three times (  )(  ) of that one.

これは(  )の後ろが of であるのがヒントとなります。
as ~as でもないし、比較級 than でもなさそうです。
=This room is three times (the)(size) of that one.
となります。
形容詞 large を用いる代わりに、名詞 size を用いる用法です。
the 名詞 of ~の形を覚えておきましょう。


次は、4番目の文。
=That room is (  ) as large as this one.

主語が変わっていることに気づきます。
ということは、ほぼ同じ意味にするには、「あの部屋は、この部屋の3分の1の大きさだ」という英文を作れば良いということになります。
3分の1。
分数表現です。
=That room is (one-third) as large as this one.
が答えとなります。

英語は分数を分子から読みます。
one が分子。one 、two、 three と、基数で表します。
thirdが分母。second、third と、序数で表します。
「3分の2」のように、分子が複数のときは、two-thirds と分母に s をつけます。

英語は分数を分子から読みます。
帰国子女の子に算数・数学を教えていると、例えば「3分の2」と読むべきところを「2分の3」と読んでしまうことがあるのはそのためです。
まあ、数学は読み方は間違っていてもいい、正しい式が書けていれば、と思ってノートを覗き込むと実際に3/2と書いていることもあり、それには衝撃を受けます。
日本に帰ってきて、読み方と書き方で混線して、書くときにも逆になってしまうようなのです。

これは日本育ちの子でも起こることです。
幾度注意しても、分数を分子から書く癖がついてしまっている子が、分数を正しく読めなくなってしまい、ついには、数字のどちらを上に書くかわからなくなって逆に書いてしまう、ということがあります。
「読むように書きなさい」
と注意しても、なかなか直りません。
「3分の2」と読むものを、なぜわざわざ分子の2から書くのか?
文字は上から書くものというルールのほうを何となく優先させてしまうのか?
こんなのどちらでもいいと思い、適当に上から書く習慣がついてしまったのか?
理由はわかりませんが、自分のやっていることがいずれ重大事を引き起こすと、本人は気づかないのです。
何が重要か、優先順位がわかっていないからそうなるんだ、自業自得だね、と切り捨ててしまうには、まだ幼く、可哀想です。
初めて分数を学習したときに、変な癖がついてしまったのですから。
そして、いったん変な癖がついてしまうと、直せる子は少ないです。

分子から書くのが癖になっている子に注意し続けていると、むしろ余計にこじれて混乱するということがあるので、帰国子女と、まるで帰国子女のように分子から書く日本育ちの子には、分数に関する注意はしないことにしています。
たとえ分子から書いていても、意味がわかっていればいい。
混乱するのが一番良くない。
ただ、日本で算数・数学を学習しているのに分数を分子から書いているのは、かなりのリスクを背負っているのは事実です。
文章題などから立式する際に、結局分子と分母を逆に書いてしまうミスがあるのは、そういう子だからです。
本人が「2、バー、3」と意識している分数は、音声としては「3分の2」と発声され続けます。
混乱して当然です。

分数についての理解が十分に出来た後ならば、混乱することはありません。
分数についてしっかり定着している日本の高校生が、英語の分数表現に触れたことで分数がわからなくなったという話は聞いたことがありません。
知識が曖昧な時期に学習するとまずい。
そういう意味で、日本の小学生に英語の分数表現を教えるのはリスキーだろうと思います。

話が逸れました。
さて、ここで類題を。

類題 以下の文がほぼ同じ意味になるように空所を埋めよ。
He has twice as many foreign stamps as I have.
=He has twice (  )(  ) of foreign stamps of me.
=I have (  )(  ) many foreign stamps (  ) he has.


正解は、
He has twice as many foreign stamps as I have.
=He has twice (the)( number) of foreign stamps of me.
=I have (half)(as) many foreign stamps (as) he has.

です。





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