2019年06月29日
高校英語。不定詞その2。動名詞と不定詞の両方をとる動詞。
不定詞と動名詞の使い分け。
今回はこんな問題から。
問題 ( )内の正しいものを選べ。
(1) Don't forget (1. to post 2.posting ) this letter on yuor way to school.
(2) I remember (1.to see 2.seeeing ) him when he was a little boy.
(3) I tried (1.to talk 2.talking ) to her, but I couldn't.
(4) My bike needs (1.to repair 2.repairing).
これも、よく勉強している人なら中学生でも正答できると思います。
不定詞のみを目的語にとる動詞と、動名詞のみを目的語にとる動詞があることを前回確認しました。
それ以外は、不定詞と動名詞と両方を目的語にとる動詞です。
とはいえ、動詞によって不定詞と動名詞とどちらかが好まれたりしますが、そういう曖昧なものは入試問題に出されることはほとんどありません。
試験に出るのは、使い分けが明瞭な場合です。
つまり、どちらを目的語にとるかによって意味が明確に変わるものがあるのです。
それは、前回まとめた、不定詞と動名詞の基本的な意味の違いに由来します。
不定詞は、時間的に未来を指向し、動名詞は、時間的に中立であるか過去を指向する。
この観点で見分ければ、上の(1)~(3)は正解できます。
(1)の forget は、「忘れる」という意味の動詞です。
forget +to 不定詞で、「これから~することを忘れる」という意味になります。
forget +動名詞は、「過去に~したことを忘れる」という意味です。
だから、全体の文意を把握して、どちらが適切かを判断します。
(1)は、「この手紙を学校に行く途中で、忘れずに投函して」という意味でしょう。
投函するのは、未来のこと。
だから、答えは 1.to post です。
(2)のremember は「覚えている」という意味の動詞です。
remember+to 不定詞 で、「これから~することを覚えている」。
remember+動名詞 で、「過去に~したことを覚えている」。
(2)の文は、「私は、彼が子どもだったときに会ったのを覚えている」という内容です。
会ったのは過去のことですから、答えは 2.seeing です。
(3) の try は、「挑戦する」という、何だか立派な訳で覚えている人もいるのですが、もう少し気軽な訳を知っておいたほうが使い回しが効きます。
try+to 不定詞 で、「~しようとする」。
try+動名詞で、「試しに~する」。
未来と過去というよりも、実現されたのか、されなかったのか、としたほうがわかりやすいでしょうか。
不定詞のほうは、~しようとするだけで、実現しない可能性があります。
未来のことは不定なのです。
いえ、だから不定詞というわけではないですが、それでこじつけると覚えやすいですね。
動名詞のほうは、実際にやっています。
過去は常に事実です。
(3) の文は、「私は彼女に話しかけようとしたが、できなかった」という意味です。
できなかったのですから、事実としては話しかけていません。
しようとしただけです。
だから、答えは、1. to talk です。
ここまでは、1つの観点で判断できましたが、(4) はちょっと傾向が異なります。
これは、前回述べた不定詞と動名詞の使い分けの原則の3つ目に由来します。
すなわち、不定詞の意味上の主語は明記しない限りはその文の主語と一致するが、動名詞の意味上の主語は必ずしも文の主語と一致しないのです。
この観点から、もう一度(4) の英文を見てみましょう。
(4) My bike needs (1.to repair 2.repairing).
主語は「私の自転車」です。
私の自転車は、repair 「修理する」という動作を行うでしょうか?
自転車が使われていない間に自らを修理する・・・。
うーん、便利で未来的。
・・・しかし、そんな自転車はまだ開発されていません。
自転車は、修理するのではなく、修理されるものです。
ですから、この文の主語が自転車である限り、不定詞はこのままでは用いることができません。
答えは、2. repairing となります。
この文は、「この自転車は修理が必要だ」という意味です。
もしも不定詞を用いるのならば、不定詞の受動態を使います。
My bike needs to be repaired.
私の自転車は、修理される必要がある。
これなら意味が通ります。
今回は、to不定詞と動名詞の使い分けにしぼっていますが、実際の問題は、4択問題が普通です。
to 不定詞、動名詞(または現在分詞)、原形不定詞、過去分詞。
この4択の使い分け問題が、センター試験の定番です。
英検やTOEICでも必ず出題される問題です。
出るとわかりきっているのに苦手とする人が多いのは、勘で解いてしまっているからです。
使い分けの根拠は文法です。
英語ネイティブではない日本人は、これを感覚で解くことはできません。
「こんな英語は見た覚えがない」
と、狭い知見で判断する人は、上の(4)は正答できないと思います。
need to という言い方のほうをむしろ沢山見たことがあると感じるでしょう。
しかし、それは、主語が人間のときです。
need ~ing の用法をまだ学習していなかったから知らないだけなのです。
自分はまだ英語を学び始めたところで、知らない用法が沢山あるから、感覚で英語を解くのは無理。
そのことを自覚して、1つ1つ確実に知識を身につけていけば、このような文法問題は、むしろ得点源になります。
今回はこんな問題から。
問題 ( )内の正しいものを選べ。
(1) Don't forget (1. to post 2.posting ) this letter on yuor way to school.
(2) I remember (1.to see 2.seeeing ) him when he was a little boy.
(3) I tried (1.to talk 2.talking ) to her, but I couldn't.
(4) My bike needs (1.to repair 2.repairing).
これも、よく勉強している人なら中学生でも正答できると思います。
不定詞のみを目的語にとる動詞と、動名詞のみを目的語にとる動詞があることを前回確認しました。
それ以外は、不定詞と動名詞と両方を目的語にとる動詞です。
とはいえ、動詞によって不定詞と動名詞とどちらかが好まれたりしますが、そういう曖昧なものは入試問題に出されることはほとんどありません。
試験に出るのは、使い分けが明瞭な場合です。
つまり、どちらを目的語にとるかによって意味が明確に変わるものがあるのです。
それは、前回まとめた、不定詞と動名詞の基本的な意味の違いに由来します。
不定詞は、時間的に未来を指向し、動名詞は、時間的に中立であるか過去を指向する。
この観点で見分ければ、上の(1)~(3)は正解できます。
(1)の forget は、「忘れる」という意味の動詞です。
forget +to 不定詞で、「これから~することを忘れる」という意味になります。
forget +動名詞は、「過去に~したことを忘れる」という意味です。
だから、全体の文意を把握して、どちらが適切かを判断します。
(1)は、「この手紙を学校に行く途中で、忘れずに投函して」という意味でしょう。
投函するのは、未来のこと。
だから、答えは 1.to post です。
(2)のremember は「覚えている」という意味の動詞です。
remember+to 不定詞 で、「これから~することを覚えている」。
remember+動名詞 で、「過去に~したことを覚えている」。
(2)の文は、「私は、彼が子どもだったときに会ったのを覚えている」という内容です。
会ったのは過去のことですから、答えは 2.seeing です。
(3) の try は、「挑戦する」という、何だか立派な訳で覚えている人もいるのですが、もう少し気軽な訳を知っておいたほうが使い回しが効きます。
try+to 不定詞 で、「~しようとする」。
try+動名詞で、「試しに~する」。
未来と過去というよりも、実現されたのか、されなかったのか、としたほうがわかりやすいでしょうか。
不定詞のほうは、~しようとするだけで、実現しない可能性があります。
未来のことは不定なのです。
いえ、だから不定詞というわけではないですが、それでこじつけると覚えやすいですね。
動名詞のほうは、実際にやっています。
過去は常に事実です。
(3) の文は、「私は彼女に話しかけようとしたが、できなかった」という意味です。
できなかったのですから、事実としては話しかけていません。
しようとしただけです。
だから、答えは、1. to talk です。
ここまでは、1つの観点で判断できましたが、(4) はちょっと傾向が異なります。
これは、前回述べた不定詞と動名詞の使い分けの原則の3つ目に由来します。
すなわち、不定詞の意味上の主語は明記しない限りはその文の主語と一致するが、動名詞の意味上の主語は必ずしも文の主語と一致しないのです。
この観点から、もう一度(4) の英文を見てみましょう。
(4) My bike needs (1.to repair 2.repairing).
主語は「私の自転車」です。
私の自転車は、repair 「修理する」という動作を行うでしょうか?
自転車が使われていない間に自らを修理する・・・。
うーん、便利で未来的。
・・・しかし、そんな自転車はまだ開発されていません。
自転車は、修理するのではなく、修理されるものです。
ですから、この文の主語が自転車である限り、不定詞はこのままでは用いることができません。
答えは、2. repairing となります。
この文は、「この自転車は修理が必要だ」という意味です。
もしも不定詞を用いるのならば、不定詞の受動態を使います。
My bike needs to be repaired.
私の自転車は、修理される必要がある。
これなら意味が通ります。
今回は、to不定詞と動名詞の使い分けにしぼっていますが、実際の問題は、4択問題が普通です。
to 不定詞、動名詞(または現在分詞)、原形不定詞、過去分詞。
この4択の使い分け問題が、センター試験の定番です。
英検やTOEICでも必ず出題される問題です。
出るとわかりきっているのに苦手とする人が多いのは、勘で解いてしまっているからです。
使い分けの根拠は文法です。
英語ネイティブではない日本人は、これを感覚で解くことはできません。
「こんな英語は見た覚えがない」
と、狭い知見で判断する人は、上の(4)は正答できないと思います。
need to という言い方のほうをむしろ沢山見たことがあると感じるでしょう。
しかし、それは、主語が人間のときです。
need ~ing の用法をまだ学習していなかったから知らないだけなのです。
自分はまだ英語を学び始めたところで、知らない用法が沢山あるから、感覚で英語を解くのは無理。
そのことを自覚して、1つ1つ確実に知識を身につけていけば、このような文法問題は、むしろ得点源になります。
Posted by セギ at 12:53│Comments(0)
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