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2019年06月03日

高校英語。助動詞その3。助動詞+have +過去分詞。

高校英語。助動詞その3。助動詞+have +過去分詞。

さて、まずはこんな問題から。

問題 空所に適語を補充せよ。
The game should (  ) started at noon.

他の問題に混ざって、ぽこっとこんな問題が出ていると、これがどのような文法事項を問う問題なのかわからず、全く解けない人がいます。
その結果、
The game should (to) started at noon.
など、あり得ない答えを書いてしまうのですが、なぜそれがあり得ないのかについての知識がないので、そうなってしまいます。
文法知識がないと、文法問題は解けません。
勘で解くのは不可能です。

なぜ上の答えはあり得ないのか?
should は、助動詞です。
助動詞の後ろは動詞原形がきます。
to は、何がどうなろうと決してきません。

また、( ) の後ろは、started です。
それが過去形であるか過去分詞であるかは見た目ではわかりませんが、少なくとも、to の直後にそんなものはきません。

ところで、これは、過去形あるいは過去分詞のどちらなのでしょう?
これが過去形では、「助動詞の後ろは動詞原形」というルールをどのようにしても緩和できません。
この started は過去分詞と推測できます。
それを知っているだけで、この問題は、直接この文法事項の知識がなくても答えることが可能です。
空所に入るのは、動詞の原形であり、かつ、過去分詞の前にくる単語です。
これは、be か have でしょう。
さて、どちらでしょう。


助動詞+have +過去分詞 は、高校で学習する助動詞の中でもよく出題される文法事項です。
使われる助動詞は、「許可・禁止」系の意味と「推量」系の意味の2系統のうち、未定着な人の多い「推量」系の意味で使いますから、それをあわせて問うことができます。
そんなの、テストに出るに決まっています。
なぜそれをスルーする気になれるのか、むしろそれがわからない。
それくらいによく出題される内容です。

まず、基本を確認しましょう。
He may read the book.
彼は、その本を読むかもしれない。

これは、現在形の用法です。
助動詞の後ろは動詞原形しかきませんので、現在の動作に対して、現在の判断をしていることになります。
でも、過去のことをついて判断したいときもあります。
過去の出来事について、現在の判断をする。
すなわち、「彼は、その本を読んだかもしれない」という文を作りたいとき、どうするか?
「かもしれない」という判断をしているのは現在ですから、may は、そのままです。
may を過去形 might にしたところで、過去の意味にはなりません。
意味が和らいで、柔らかい表現になるだけです。
日常会話では、よく使われます。

そもそも、この文は、助動詞を過去形にして解決することではありません。
判断しているのは現在です。
過去の出来事について、現在の判断を下しているのです。

でも、助動詞の後ろを過去形にすることはできない。
それは、英語の根本ルールです。
こんなときに使われるのが、have +過去分詞です。

He may have read the book.
彼は、その本を読んだかもしれない。

これで、過去の出来事を現在判断する文を作ることができました。

これらの用法を、
must have+過去分詞    ~したに違いない。
should have+過去分詞   ~したはずだ。
should have+過去分詞   ~すべきだったのに。
cannot have+過去分詞   ~したはずがない。
need not have+過去分詞  ~する必要はなかったのに。

と整理して丸暗記するのがわかりやすいというのなら止めませんが、個々の助動詞の推量系の意味をしっかりと覚え、かつ、have+過去分詞は、過去の出来事についてそれらの判断をしているのだという把握をしたほうが整理しやすいと思います。
上の丸暗記をする人は、覚えにくいせいかすぐに忘れてしまうことが多いです。

また、この種の問題を極端に恐れ、絶対に正解できないと思い込んでいる人もいます。
そういう人の頭の中には、こんな問題があるようです。

You (  ) have got up at seven.
1 may  2.must  3.should  4.need not

和訳がついていれば別ですが、そうでないなら、こんな問題は解けるわけがありません。
全部、正解です。
こんな問題はありえません。

しかし、こういう問題が出された、こういう問題がテストに出る、という謎の主張をする子がかつていました。
英語のテストに苦しめられ過ぎたのでしょう。
何を解いてもバツになり、もうどう解いていいのかわからない。
それを自分に原因があることにはしたくない。
だから、問題のせいにしたい。
しかも、問題のせいにして勉強を怠るというのではなく、問題がこんなふうなので、その対策をしてくれと言うのです。
説得しても、応じません。
こういう問題が出ると言い張るのでした。

このような問題は、テストには出ません。
テストは、必ず1つの選択肢に絞れるように、根拠をもって作成されています。
1つの選択肢に絞れなかったのは、知識が足りなかったからです。
判断の根拠のない問題は、テストには出ないのです。

このような問題ならば出題されます。
I (  ) attend the meeting yesterday.
1.should 2.must 3.ought to 4.had to

上の問題と同じようなもの?
いいえ、全然違うのです。

I (should) attend the meeting yesterday.
とすると、助動詞の後ろに動詞の原形がきているだけなので、これは、現在の出来事を現在判断している文です。
「私はその会議に出席すべきだ」
と言っています。
それなのに、文末に yesterday がくる。
そんな文は、おかしいです。

I (must) attend the meeting yesterday.
も同様です。
ギリギリ、must を過去形として使用しているのだととらえることは可能で、他に適切な選択肢がないのならこれを選びますが。

I (ought to) attend the meeting yesterday.
は、should の言い換えです。
全く同じ意味で、過去形になっているわけではありません。
ですから、この文もおかしいです。

I (had to) attend the meeting yesterday.
had to は、have to の過去形。
過去に「~しなければならなかった」という意味です。
この文は、「昨日、私はその会議に出席しなければならなかった」という意味になります。

したがって、最適なのは、4.had to です。

こうして、1つ1つ選択肢を吟味すれば、ただ1つの正答を導くことができます。
解きようのない問題があったという過去の記憶は、細部まで注意深く観察しなかったからかもしれません。
あるいは、1つの選択肢に絞るための知識がなかった。
だから、問題のせいではないのです。

繰り返しますが、根拠をもって論理的に解くことのできる問題しか出題されません。
そこを強く意識し、間違えた問題の1問1問について、正解の根拠を意識した見直しをすることで、知識を確かめていくことができます。


さて、冒頭の問題に戻りましょう。

問題 空所に適語を補充せよ。
The game should (  ) started at noon.

答えは、have です。
「その試合は、正午に始まったはずだ」という文です。
The game should (be) started at noon.
としてしまうと、「その試合は始められる」という受動態の意味になります。
一見正しいような気がしますが、英語では、そのような受動態表現はありません。
それでも、be と答えた子がもしいたら、それは頑張った、いいところまで問題を分析したねと褒めたいです。
少なくとも、それは当てずっぽうの答案ではありません。
考えて解いた問題です。
考えて解いた蓄積は、知識の蓄積となり、今後に生かされると思います。

四択問題を根拠もなく当てずっぽうでいくら解いても、勉強したことになりません。
最初は時間がかかるかもしれませんが、1問1問、考えて解きましょう。
類題が極めて多い分野ですので、知識が身につき、考え方に慣れていけば、短時間で解いていけるようになります。




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