2013年10月31日
英語の苦手な子の特徴、その後

先日の生徒募集は、おかげさまで決定いたしました。
次の募集は、冬期講習の外部生募集となります。
ご応募、よろしくお願いいたします。
冬期講習の詳細は、また後日お知らせいたします。
さて、少し前、このブログで、「英語の苦手な子の特徴」について書きました。
今回は、その後の話を。
私のブログに度々出てくる、英語が苦手な高校生。
これ、1人のイメージで読んでいらっしゃる方が多いと思います。
言葉遣いなどは、1人の生徒をもとにしていますが、実は、2人います。
2人とも、高校生の男子です。
性格その他は全く違う2人ですが、英語に関しては、同じ問題をほとんど同じように間違えます。
これは、でも、その2人に限ったことではなく、英語が苦手な子は、大体同じところを同じように間違えてしまうんです。
英語に限ったことではなく、どの教科でも、勉強の苦手な子は、「ここを間違えるだろうな」と、こちらが予想するところを、実際に、その通りに間違えます。
何か独特なつまずきやすさがあるのでしょう。
この夏からセギ英数教室に通い始めた中1の子もそうです。
たとえば、こんな英作文。
「彼女は、日曜日は、学校に行きません」
Her isn't go to the school Saturday.
うわあー、やっちゃってるなー。
この英作文を見たときは、さすがに、これはフルコースだなと感じました。
この子は、中学受験生で、英語は中学に入ってから本格的に勉強を始めました。
1学期の間、自分で勉強していたら、こういうことになってしまったようです。
中1の学習内容は、易しいようでいて、英語の根幹を学ぶものです。
ここでモヤモヤしてしまうと、その後、何年もたたります。
上の英作文の冒頭から順番に分析するなら、
まず第一に、人称代名詞。
教科書によってパラパラ出てくるにしろ一気に出てくるにしろ、中1の生徒は、人称代名詞で混乱する子が多いです。
しかも、このことの重大さにあまり気がついていません。
身についていないまま、何となく中2、中3になってしまいます。
特に、she her her hers 。
主語にherを使ってしまうのは、her motherなどの主語を見慣れたせいで、それでいいと誤解してしまうからでしょうか。
逆に、所有格をshe'sと書いてしまう子も多いです。
Tom'sなどの名詞の所有格との混同でしょう。
人間の脳は、関係ない2つのものを関連づけてしまう性質がある。
また、人間の脳は、複雑なものを、自分が理解できるようになるべく単純なものに変えてしまう性質がある。
正確に教わっていかないと、勘違いしたまま覚え込んで、固定化してしまいます。
次に、be動詞と一般動詞を同時に使ってしまう件。
これは、日本語からの類推なのだろうと想像されます。
最初にbe動詞を学ぶとき、be動詞は、日本語の助詞「は」に相当するものなのだと、そういう子は把握します。
だから、一般動詞の文にも、be動詞を用います。
「私・は・勉強する」
I am study.
日本語と英語が1対1の対応だと思いこんでいます。
単語の対応も、文法も、日本語と英語は同じであると誤解しています。
もしそうなら、幕末の日本人にとって、エゲレスもメリケンも、そんなに恐ろしい相手ではなかったと思うぞ。
(^_^;)
少し前、中2の生徒に1回だけ英語を教えたときも、be動詞と一般動詞を並べて書いていました。
「学校の先生が、be動詞はどの文にも必ず書きなさいと言った」
と、訳のわからないことも言っていました。
1人で学んでいると、こんな聞き違いを本気で信じていたりします。
おそらく、
「1つの文に動詞は必ず1つ書きなさい」
を聞き間違えたのでしょう。
「動詞のない文を、どうしようもない文と申しまして」
などと、寒いシャレを、私は飛ばすのですが、
「寒過ぎて、記憶する気になれない」
と、生徒には不評です。
つまり、一般動詞が見当たらない文ならば、とりあえば、be動詞を入れときましょう。
逆に言えば、その2つは一緒に使うものではありません。
それから、go to the school の件。
「学校へ行く」は、go to school です。
冠詞 the は不要です。
go to bed もそうですね。
難しく言えば、機能を指し示す名詞に冠詞はつけない、ということなのですが、そんなことを中1に言っても、首をひねるだけかもしれません。
君たちは、学校という建物に行くわけではない。
先生がいて君たちがいる。
そこは、建物がなくても、定まった土地がなくても、青空の下でも、学校なのだ。
学校は、機能なのだ。
こんな高尚なこと、わからないですよね。
(^_^;)
だから、とにかく、最初に間違えず、正く覚えてしまうに限ります。
go to school
go to bed
丸暗記して、慣れてしまうのが一番です。
そして、曜日と前置詞の件。
その子は、ケアレスミスではなく、日曜日は Saturday だと信じていました。
なぜ、そのような誤解を?
でも、最近、カレンダーでも手帳でも、日曜日始まりのものと月曜日始まりのものとがあって、土曜と日曜はまぎらわしくなっているかなあ。
どうせどちらも学校は休みだしなあ。
これに関しては、新たな間違い方の出現と感じました。
以後、教えるときに気をつけないと。
学校の進度が速いこともあって、その子は、曜日・月名・基数・序数などの基本的な単語のスペルがまだ完全には書けません。
これは、今後は小学校でしっかりやっておいてくれると助かる内容です。
中1でいきなりドバッと出てきて、覚えきれない子が多いです。
易しめの私立高校は、この手の単語のスペルか書けるかどうかを入試問題に出すことが多いです。
せめて、このくらいのことは努力していてくれる生徒が欲しいのでしょう。
日曜日が Sunday であることは理解できたとして。
でも、「日曜日に」は、on Sunday。
こうした前置詞も、中1から出てくるけれど把握しにくく、モヤモヤする内容です。
冠詞と前置詞は、高校生になっても使えない子が多いです。
どこに何を使って、どこに何を使わないのか、わからないのでしょう。
でも、高校の英文法の授業で習う「冠詞」「前置詞」は、そういう子たちが知りたいレベルのことをはるかに越えた細則ばかり。
基本的なことが身についていないと、もっとわからなくなります。
中1のときから、「こういうときはこれを使う」と逐一習っていったほうが楽なんです。
以上。
人称代名詞・動詞・冠詞・前置詞・基本単語。
こうしたものが全て一気に出てくる中1の英語学習は、誰かが支えていないとかなりの確率でつまずきます。
今、セギ英数教室に通う、英語の苦手な2人の高校生も、中1のときは、塾に通っていませんでした。
かなりこじらせた状態で入会し、目の前の定期テストをこなし、入試をこなし、そうした中で、1つ1つ解説してはいたのですが、全部聞き流して、現在に至っている生徒です。
中1の英語が身についていない子も、学年相当の内容を勉強します。
その中で、特に乱文整序問題や英作文の問題を解くと、本人の課題はすぐに見つかりますから、その都度解説していきます。
現在の中3生は、そのやり方で、かなり実力がついてきています。
はっきり中1に戻ることは、多くの場合、本人のプライドを傷つけます。
高校生の2人のうちの1人も、中3のテキストをもう1度持ってくるように言っただけで、
「オレは、そんなレベルなのか」
と言ったことがあり、さかのぼり学習は無理だなと判断していました。
しかし、2人から、ほぼ同時に面白い反応がありました。
私のブログを読んだからなのか、それとも単なる偶然なのかは、よくわかりません。
1人は、「中1からやり直したい」と言い出し、今週、90分かけて、中1の内容を復習しました。
今日の授業はよくわかった、と納得して帰っていきました。
しかし、正直に言えば、1度ついた癖は、そんなに簡単には治らないと思います。
簡単に治せる子なら、学年相当の内容を学習しながらでも治せるんです。
今後、中2、中3と復習をしていく中で、身についてしまった癖が足をひっぱり始めることは容易に想像できます。
やっぱり英語はわからない、ということになるでしょう。
しかし、わからなくなったときが勝負です。
それにどこまで耐えきれるか、どう克服できるか、本人の忍耐力にかかっています。
もう1人は、
「僕は、秋休みに、中1の初めからやり直すことにしました」
と私に宣言しました。
「授業でやりたいなら、テキストをあげるけど?」
と私が言うと、
「あ。いいです。テキストは買いますから。買って、ガアーッてやりますから」
「ふーん」
これは、前述の子よりも、さらに挫折の可能性が高い。
それでも、やり直す気持ちになっただけ、有難いです。
結果は、またいずれお話しします。
Posted by セギ at 13:10│Comments(0)
│英語
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