たまりば

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2020年11月30日

多摩湖自転車歩行者道を歩きました。2020年11月。


2020年11月28日(土)、今週も歩いてきました。
毎年春になると、多摩湖自転車歩行者道を自転車で多摩湖まで行きます。
ずっと桜の続く、お花見の道です。
今日はそこを歩いてみることにしました。

出発、10:40。
まずは、多摩湖自転車歩行者道の入口まで歩いていかねばなりません。
三鷹駅の北口から、玉川上水緑道を西に進みました。
交差点までは舗装された道ですが、大きな交差点を渡ると、そこから、玉川上水緑道の左岸、北側の道は、道路の歩道が未舗装のまま、気持ちのよい道が続いています。
歩きやすい。

今年は、台風がこなかったので、紅葉の当たり年との前評判でした。
しかし、気温がときどき下がってもまた戻り、いつまでも暖かかったので、紅葉する前に枯れてしまった葉も多いようです。
そんな中でも、水際の木は、朝晩の冷え込みが強かったのでしょう、きれいな紅葉になっているものがありました。
立ち止まって撮影。
そんなふうにのんびり歩き、境浄水場までやってきました。
歩道の幅も広く、車通りも少なく、ときどきベンチもあって、さらに気持ちのよい緑道が続きます。
浄水場が終わると、桜橋の交差点。
そこで右折。
ここからは大きな道路の舗装された歩道をとことこ歩き、次の交差点、境浄水場西で左折しました。
公園があったので、少しでも舗装されていない道を歩こうと入っていくと、そのまま、舗装されていない歩道が続きました。
ありがたい。
そして、突き当たり、大きな交差点を渡ると、多摩湖自転車歩行者道の入口でした。
ここまでで、既に徒歩50分。

舗装された道は案外少なく、ここまで良い散歩道でしたが、多摩湖自転車歩行者道に入ると、完全舗装でした。
自転車道は勿論ですが、歩行者専用道もザラッとした舗装がされています。
何回も自転車で走って、それは知っていましたので、まあ仕方ない。
ここも歩行者道は舗装を剥がすとよいのになあ。
でも、そうすると、自転車道のほうを歩く歩行者がさらに増えるのかもしれません。

舗装道路のほうが歩きやすいと信じて疑わない人もいます。
舗装されていない道は歩きにくい。
舗装道路は歩きやすい。

江戸時代、旅は徒歩が基本でした。
昔の人はよくそんなに長い距離を歩けたものだ。
そんな感想が普通だとは思います。
とはいえ、江戸時代の舗装されていない街道なら、私も歩ける気がするのです。
今の、完全舗装の東海道を歩き通したら、膝か腰か足首のどこかを故障するでしょうけれど。
舗装道路は、長距離を歩くのには向いていないのです。

そんなことを考えながら、見慣れた道を歩いていきました。
歩いていてすら、この道は横断歩道や信号が多いなあと感じます。
玉川上水緑道は、昔は川を渡る道をそんなに気軽に作れなかったからでしょう、横断歩道の数も、これほど多くはないのです。
やはり、玉川上水緑道に勝る散歩道は近所にはないのでしょうか。

大きなマンションの前を過ぎると、道の両側の雰囲気がだんだんのんびりしてきました。
林や畑が増えてきます。
歩道は、自転車道の南側についていましたが、小学校の前から、北側に変わりました。
その道を歩いていくと、道は上り坂になり、土手へとつながっていました。
この土手が、未舗装でした。
上の写真がそれです。

自転車で走ったときも、ここの土手は何かなと気になっていたのです。
歩行者がそこを歩いていくのを眺め、もしかしたら、あそこは未舗装なのではないか、と思っていたのです。
想像していた通りでした。

ほんの数メートル道路より高いだけなのですが、その土手だけが高いのです。
向こう側が川というわけでもなく、ただの土手。
何だろう、この地形は?

そして、風が強いということもあるのですが、ちょっと怖いのはなぜだろう?
こんな数メートルの高さは、リアリティがあって、逆にちょっと怖い。
山道は、もっと細くて崖っぷちの道が多いですが。
ここが怖いという感覚は、何なのかな?

ともあれ、ちょっと怖いというだけで、マジで怖いというわけではないので、とことこ歩いて、無事に土手を通り過ぎ、再び、自転車道と同じ高さに戻ってきました。
ここからは、歩こうと思えば未舗装のところを歩ける箇所が増えてきました。
歩行者道の端っこが、未舗装だったり。
歩行者道と自転車道の間が未舗装だったり。
そして、歩くことを本当に趣味にしている人は、舗装道路がいかに足腰にダメージを与えるか実感しているのでしょう。
少しの未舗装のところを見逃さずそこを歩く人が多いからか、しっかり踏み固められて、歩きやすいのでした。

地上に道はない。
歩く人が多くなれば、そこが道になるのだ。

花小金井駅前を過ぎて、多摩湖自転車歩行者道は、まだまだ多摩湖まで続きます。
調子に乗ってとことこ歩いてきたけれど、気が付くと、家を出てから、もう2時間経っていました。
帰りも徒歩なのだから、もう戻らなくては。
良い散歩道を見つけたので、また来よう。

そんな思いでUターンし、しばらく行くと、はるか前方で、人が突然うずくまり、倒れました。
え?

近くにいた人が、足を止め、その人に近づいていきました。
すぐに周りの人たちも集まりました。

何だろう?急病か?

コロナ禍というのに、人はやはり立ち止まります。
助けようと声をかけます。
人の営みは不変です。

すぐそこの交差点まで、救急車は入ってこられる。
これ以上の人数は不要。
むしろ単なる野次馬にしかならない。
そう判断し、私は静かにその場を通り過ぎました。

  


  • Posted by セギ at 13:52Comments(0)