2024年11月28日
高校英語長文。わからなくても諦めず、わかるところから読み直す。
単語力がぎりぎりでも、何とか入試レベルの長文を読んでいかねばなりません。
勿論、単語力があればあるだけ楽になります。
そして、文法的分析は、できること。
うちの塾の生徒の場合、英文を前から順番に文法的に把握していく練習をしているので、わからない単語はあっても、それなりに読んでいくことができるのは強みです。
以下の文を読んでみましょう。
In Chicago, a 31-year-old man wonders why colleagues and friends have suddenly started saying "BIPOC" pronounced "bye-pock," an acronym that covers individuals who are Black, Indigenous or other People Of Color.
Americans have always wrestled with language to describe race, with phrases and vocabulary changing to meet the values of current times. But especially since protests for social justice in the summer of 2020, there has been heightened attention to this language as liberals try to advance changes in the culture through words. "You can't change what you can't name," said the vice president of the racial justice NPO named Race Forward.
However, for some people, the new language has become a kind of incomprehensible code that only a small number of educated people can understand. Others feel disappointment, after so many protests have demanded far deeper change on human rights issues like criminal justice and voting rights. They feel language change is not enough.
問 下線部 some people とは、具体的にどのような人物か。本文中から探し、日本語で10字以内で説明せよ。
単語力のない子にとっては、かなり難しい英文です。
まず、第1文から。
In Chicago, a 31-year-old man wonders why colleagues and friends have suddenly started saying "BIPOC" pronounced "bye-pock," an acronym that covers individuals who are Black, Indigenous or other People Of Color.
「訳してください。わからない単語はそのままで」
「シカゴでは、31歳の男が不思議に思う。なぜコリグーと友達が突然言い始めたのか。ビーポックと・・・」
「バイポックです。続けて」
「もうわかりません」
「 Black, Indigenous or other People Of Color.のところは?」
「ブラック、インディジナス、あるいは他の人々の色」
「of は、of の後ろから訳しましょう」
「色の他の人々」
「・・・他の色の人々です。大体、どういうことかわかる? "BIPOC" って、何ですか?」
「わかりません」
「・・・そう。では、次の文を訳してください」
Americans have always wrestled with language to describe race, with phrases and vocabulary changing to meet the values of current times.
「アメリカ人はいつもレッスルする。言葉で。レースを述べるために。フレーズとボキャブラリーを変える。バリューと出会うために。カレントなときの」
「うーん・・・。わかりますか」
「わかりません」
「race って何?」
「・・・競走?」
「ああ・・・・」
話題をつかむためのキーワードの意味をほぼつかめていませんでした。
これではさすがに読解は難しいです。
でも、我慢強く読んでいきましょう。
But especially since protests for social justice in the summer of 2020, there has been heightened attention to this language as liberals try to advance changes in the culture through words.
「しかし、特に、プロテストから。ソーシャル・ジャスティスのための。2020年の夏の。ハイテンされた注目がある。この言葉に。リベラルな挑戦として。変化をアドバンスするために。文化の中で。言葉を通して」
"You can't change what you can't name," said the vice president of the racial justice NPO named Race Forward.
「あなたは変えることができない。あなたが呼べないものを。と、バイス・プレジデントは言った。レースのジャスティスのNPO。レース・フォワードという名前の」
However, for some people, the new language has become a kind of incomprehensible code that only a small number of educated people can understand.
「しかし、何人かの人々にとって、新しい言葉はなる。一種のインコンプレヘンシブルなコードに。小さな数の教育を受けた人々が理解できる」
「・・・おお。急に最後のほうだけ訳せましたね」
Others feel disappointment, after so many protests have demanded far deeper change on human rights issues like criminal justice and voting rights.
「他の人々は、がっかりを感じる。そんな多くのプロテストがデマンドした後で。深い変化を。人間の右のことに。クリミナルなジャスティスとボーティングな右のような」
「rights は右ではありません。これは、中学の英語でも出てきましたね」
「・・・」
わからない?覚えていない?キング牧師の話。バスボイコットの話」
「・・・ああ、権利!」
「そう。よく思い出しました。では、human rights は?」
「・・・人間の権利?」
「そう。人権」
「ああ・・・」
「そういう話をしているみたいですよ。そういう話なのだと考えると、前のほうに出てきた race は、競走ではないですよね。何でしょう?単語集でも覚えました。絶対、覚えているはずなんです」
「・・・」
長い沈黙の後。
「わかった!人種!」
「そうです。よく思い出しました!これは大ヒントですよ。そういう意味で、第一文を見直しましょう。何の話をしているんでしょうか」
In Chicago, a 31-year-old man wonders why colleagues and friends have suddenly started saying "BIPOC" pronounced "bye-pock," an acronym that covers individuals who are Black, Indigenous or other People Of Color.
「シカゴの31歳の男は、友達が、突然 "BIPOC" と言うようになったのを不思議に思っているのですよね。その "BIPOC" とは、何なのでしょう」
「・・・ individuals って何?」
「これも、覚えていてほしい単語ですが、わからなかったら、もうそれでいいです。でも、後ろに who がありますよね。この who は何?」
「関係代名詞」
「ですよね。だったら、 individuals は、何か人間を指す言葉なんじゃない?」
「ああ・・・」
「どんな人間?」
「ブラック・・・黒人?」
「そうです!そう!」
「黒人をブラックと言っていいの?」
「大文字の Black は、今は、むしろ、黒人の人たちが、自信をもって自らを表現する言葉らしいですよ」
「へえ・・・」
「 "BIPOC"って、大文字ばかりでしょう?何かの略なんじゃない?何の略?」
「・・・あ!Black, Indigenous or other People Of Color」
「そうです。よく気づきました。大体、どんな人たちでしょうか?」
「・・・移民?」
「・・・アメリカ人は、ネイティブ・アメリカン以外は、皆、移民ですよ」
「・・・白人じゃない人?」
「そう!頭がいい!そういう人たちを "BIPOC"と言うんですって」
「知らない・・・」
「私もです。新しい言葉のようですね」
「ああ・・・」
Americans have always wrestled with language to describe race, with phrases and vocabulary changing to meet the values of current times.
「アメリカ人はいつもレッスルしてきた。レッスルって何でしょう?これ、ing 形なら、どうなりますか」
「レッスリング・・・レスリング?」
「そうです。動詞です。どんな意味だと思う?レスリングって、何の一種?」
「スポーツ?」
「・・・じゃあ、プロレスリング。プロレスは?」
「・・・格闘技?ああ、格闘する?」
「そう。アメリカ人はいつも格闘してきたんですよ。何と?」
「・・・言葉と?」
「そう!凄い!もう、ほとんど意味がわかりましたね」
1文飛ばして、第三段落。
もう一度見てみましょう。
However, for some people, the new language has become a kind of incomprehensible code that only a small number of educated people can understand.
「しかし、ある人々にとって、新しい言葉は、一種の incomprehensible code である。少数の教育を受けた人々だけが理解できる。ここ、もうわかると思うんですよ。新しい言葉とは、例えば、どんな言葉?」
「"BIPOC"」
「そうです!それが、教育を受けた人にしか、理解できない言葉である、と言っているんです」
「ああ・・・」
Others feel disappointment, after so many protests have demanded far deeper change on human rights issues like criminal justice and voting rights. They feel language change is not enough.
「がっかりしている人々もいるんですね。ここのところ、少し難しいですが。次の文の they も、このがっかりしている人々です。次の文を訳すと?」
「・・・彼らは、感じる。言葉の変化は十分ではない」
「そう!つまり、Others のほうは、言葉はもっと変わってほしいと思っていて、現在の状態にがっかりしているんですね。"BIPOC" でもまだ不十分で、もっともっと変わってほしいのでしょう。その前の、some people のほうは、"BIPOC" という言葉すら、もう理解できない人たちです」
「・・・はい」
「もう、答えられます。問に答えてください。some people とは、具体的には誰?」
「・・・BIPOC がわからない人」
「うん。内容的には正解なんですが、それを答えようとすると、どうやっても日本語で10字以内にはならないんです。この文章に出てくる、その人は、誰?」
「・・・」
「具体的に出てきた人物は、一人しかいないんです。誰?」
「シカゴの31歳の男?」
「正解」
「嘘・・・。そんなのが、答なの?」
「はい。そんなのが、正解です。この問題は、このタイトな字数制限のおかげで、むしろ正解を判断できます。字数が無制限ならば、色々な答え方が可能です」
「・・・」
基本単語をほとんど忘れているので、冷や汗をかきましたが、それでも、注意深く読めば、何とかなります。
ただ、これは本当につらいので、単語力の増強が課題です。
もう少し単語の意味がわかれば、もっと意味はとりやすかったと思います。
Posted by セギ at 14:55│Comments(0)
│英語
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