2021年10月14日
高校数Ⅱ「三角関数」。三角関数の最大・最小。
問題 関数 y=4sin^2 θ-4cos θ+1 (0≦θ<2π) の最大値と最小値を求めよ。またそのときの θ の値を求めよ。
はい。
テストによく出る重要問題です。
こういう式の見た目だと、何のことやらもうわからない、となる人もいます。
関数は、x と y を使うもの。
こんなのは関数ではない。
そういう固定観念が強いため、そうではない見た目のものに関する抵抗感があるのだと思います。
でも、これも関数です。
これはどういう関数なのでしょう?
関数のそもそもの定義に戻りましょう。
「x の値が定まると、それによって y の値がただ1つに定まるとき、y を x の関数という」
これが定義です。
では、今回、何の値が定まると、それによって y の値がただ1つに定まるのでしょうか。
θ です。
θ の値が定まると、それによって、y の値はただ1つに定まるのです。
ところが、ここで厄介なのは、θ 軸とy 軸で座標平面にこのグラフを描くのは大変しんどいということ。
θ は角の大きさですが、この問題で y の大きさと深くかかわっているのは、sin^2 θ とcos θ だということです。
ここまで学習が進んでも、・・・いや、ここまで学習が進んだからこそでしょうか、基本を忘れ、θ とsin θ とをしばしば混同してしまう人がいます。
サインやコサインを角の大きさと混同してしまうのです。
混乱したら基本に戻りましょう。
θ は角の大きさ。
サインやコサインは、三角比です。
この問題では、θ と y との関係を直接見ようとすると難しすぎます。
ではどうするか?
サインやコサインの値と y の値との関係なら、何か法則を見抜けるのではないか?
はあ?
・・・サインとコサインのどちらと?
両方あると、いちいち両方のことを考えなくてはならず、難しい・・・。
しかし、どちらかに統一すれば、わかりやすくなります。
そうです。
まず、式を、サインかコサインのどちらかに統一するのです。
この先、加法定理や2倍角の公式などが出てきた後の三角関数でもそうです。
サインかコサインに統一した式にすれば、関係がすっきりします。
どちらにするか?
どちらなら、もう片方に直すことは可能か?
この問題では、数Ⅰ「三角比」の頃から学習している三角比の相互関係の公式が役立ちます。
sin^2 θ+cos^2 θ=1
これを使えば、サインはコサインに、コサインはサインに書き換えることができます。
sin^2 θ=1-cos^2 θ を、代入できます。
y=4sin^2 θ-4cos θ+1
=4(1-cos^2 θ)-4cos θ+1
=4-4cos^2 θ-4cos θ+1
=-4cos^2 θ-4cos θ+5
このままでもいいのですが、もっと見やすくするために、cos θ を別の文字に置き換えてみましょう。
そういうときは、t を使うことが多いです。
cos θ=t とおく。(-1≦t≦1)
うん?
何でこんな変域が突然出てきたの?
これ、忘れがちなのですが、コサインもサインも、変域は-1から1までです。
これは、サイン・コサインの定義からきています。
半径1の単位円上の点P(x , y)と原点を結んだ動径OPと、x軸の正の方向とのなす角を θ とすると、
sinθ=y、cosθ=x
でした。
x も y も単位円上の座標ですから、-1から1までしか動けません。
さて、cos θ=t を先ほどの関数に代入しましょう。
y=-4t^2-4t+5
ああ、これは、普通の2次関数ですよね。
平方完成しましょう。
y=-4(t^2+t)+5
=-4(t+1/2)2+1+5
=-4(t+1/2)2+6
平方完成は、上のように、まず係数でくくると、やりやすくなります。
無理に一度でやって、符号ミスや( )内の定数項を間違えてしまう人は、かなり損をしています。
せっかく解き方がわかったのですから、丁寧に解いていきましょう。
平方完成したので、放物線の頂点の座標がわかりました。
これは上に凸の放物線。
頂点の座標は、(-1/2 , 6)。
t=-1/2のとき、最大値6だということです。
え?
どういうこと?
そう感じる人は、2次関数の最大・最小ということを忘れてしまっているのかもしれません。
「2次関数の最大値・最大値」というのは、yの値の最大値・最小値ということです。
ここでモヤモヤする場合は、数Ⅰ「2次関数」の復習をしましょう。
t=-1/2のとき、最大値6
しかし、これで最終解答とするわけにはいきません。
t は自分で勝手に定義した文字です。
戻しましょう。
cos θ=t とおいたのでした。
だから、cos θ=-1/2 です。
このままでも、まだ最終解答ではありません。
求めるのは、コサインの値ではなく、θ の大きさです。
cos θ=-1/2
すなわち、
θ=2/3π、4/3π です。
θ=2/3π、4/3π のとき、最大値6。
これが最大値の最終解答です。
最小値も求めるのでした。
放物線は永遠に下に向かっていくから、最小値はない?
・・・いいえ。
繰り返しますが、t には、定義域がありました。
y==-4(t+1/2)^2+6
という2次関数で、定義域は、-1≦t≦1 です。
定義域のある最大値・最小値。
これも、数Ⅰ「2次関数」で学習した内容です。
モヤモヤしたら復習してください。
上に凸の放物線は、頂点のところが最大値。
頂点から離れると、yの値はどんどん小さくなっていきます。
-1≦t≦1 という定義域の中で、頂点の t=-1/2 からより遠いのは、t=1 です。
このとき、yの値は最小になります。
この場合、
y==-4(t+1/2)^2+6
という式に、t=1を代入しても、同じ値が出ますが、少し計算が面倒臭いです。
平方完成する前の式に代入したほうが計算ミスを防げます。
同じ式ですから、結果は同じです。
y=-4t^2-4t+5 に t=1を代入して、
y=-4-4+5
=-3
t=1のとき、最小値-3
これも、t=1のままでは最終解答とはなりません。
cos θ=1
よって、
θ=0
これで、答が出ました。
最終解答は、
θ=2/3π、4/3π のとき、最大値6
θ=0 のとき、最小値-3
以上です。
そもそも、三角関数がよくわからないのに加えて、数Ⅰ「2次関数」で学習した内容を忘れているので、こういう問題が解けない・・・。
そういう人が多いです。
作業手順の暗記で済まそうとしても、手順が何段階にも及ぶので、覚えきれない・・・。
理解しましょう。
わからないことがあったら、それを解決しましょう。
数Ⅰ「三角比」や「2次関数」で学習したことは、今後も、本当によく使います。
はい。
テストによく出る重要問題です。
こういう式の見た目だと、何のことやらもうわからない、となる人もいます。
関数は、x と y を使うもの。
こんなのは関数ではない。
そういう固定観念が強いため、そうではない見た目のものに関する抵抗感があるのだと思います。
でも、これも関数です。
これはどういう関数なのでしょう?
関数のそもそもの定義に戻りましょう。
「x の値が定まると、それによって y の値がただ1つに定まるとき、y を x の関数という」
これが定義です。
では、今回、何の値が定まると、それによって y の値がただ1つに定まるのでしょうか。
θ です。
θ の値が定まると、それによって、y の値はただ1つに定まるのです。
ところが、ここで厄介なのは、θ 軸とy 軸で座標平面にこのグラフを描くのは大変しんどいということ。
θ は角の大きさですが、この問題で y の大きさと深くかかわっているのは、sin^2 θ とcos θ だということです。
ここまで学習が進んでも、・・・いや、ここまで学習が進んだからこそでしょうか、基本を忘れ、θ とsin θ とをしばしば混同してしまう人がいます。
サインやコサインを角の大きさと混同してしまうのです。
混乱したら基本に戻りましょう。
θ は角の大きさ。
サインやコサインは、三角比です。
この問題では、θ と y との関係を直接見ようとすると難しすぎます。
ではどうするか?
サインやコサインの値と y の値との関係なら、何か法則を見抜けるのではないか?
はあ?
・・・サインとコサインのどちらと?
両方あると、いちいち両方のことを考えなくてはならず、難しい・・・。
しかし、どちらかに統一すれば、わかりやすくなります。
そうです。
まず、式を、サインかコサインのどちらかに統一するのです。
この先、加法定理や2倍角の公式などが出てきた後の三角関数でもそうです。
サインかコサインに統一した式にすれば、関係がすっきりします。
どちらにするか?
どちらなら、もう片方に直すことは可能か?
この問題では、数Ⅰ「三角比」の頃から学習している三角比の相互関係の公式が役立ちます。
sin^2 θ+cos^2 θ=1
これを使えば、サインはコサインに、コサインはサインに書き換えることができます。
sin^2 θ=1-cos^2 θ を、代入できます。
y=4sin^2 θ-4cos θ+1
=4(1-cos^2 θ)-4cos θ+1
=4-4cos^2 θ-4cos θ+1
=-4cos^2 θ-4cos θ+5
このままでもいいのですが、もっと見やすくするために、cos θ を別の文字に置き換えてみましょう。
そういうときは、t を使うことが多いです。
cos θ=t とおく。(-1≦t≦1)
うん?
何でこんな変域が突然出てきたの?
これ、忘れがちなのですが、コサインもサインも、変域は-1から1までです。
これは、サイン・コサインの定義からきています。
半径1の単位円上の点P(x , y)と原点を結んだ動径OPと、x軸の正の方向とのなす角を θ とすると、
sinθ=y、cosθ=x
でした。
x も y も単位円上の座標ですから、-1から1までしか動けません。
さて、cos θ=t を先ほどの関数に代入しましょう。
y=-4t^2-4t+5
ああ、これは、普通の2次関数ですよね。
平方完成しましょう。
y=-4(t^2+t)+5
=-4(t+1/2)2+1+5
=-4(t+1/2)2+6
平方完成は、上のように、まず係数でくくると、やりやすくなります。
無理に一度でやって、符号ミスや( )内の定数項を間違えてしまう人は、かなり損をしています。
せっかく解き方がわかったのですから、丁寧に解いていきましょう。
平方完成したので、放物線の頂点の座標がわかりました。
これは上に凸の放物線。
頂点の座標は、(-1/2 , 6)。
t=-1/2のとき、最大値6だということです。
え?
どういうこと?
そう感じる人は、2次関数の最大・最小ということを忘れてしまっているのかもしれません。
「2次関数の最大値・最大値」というのは、yの値の最大値・最小値ということです。
ここでモヤモヤする場合は、数Ⅰ「2次関数」の復習をしましょう。
t=-1/2のとき、最大値6
しかし、これで最終解答とするわけにはいきません。
t は自分で勝手に定義した文字です。
戻しましょう。
cos θ=t とおいたのでした。
だから、cos θ=-1/2 です。
このままでも、まだ最終解答ではありません。
求めるのは、コサインの値ではなく、θ の大きさです。
cos θ=-1/2
すなわち、
θ=2/3π、4/3π です。
θ=2/3π、4/3π のとき、最大値6。
これが最大値の最終解答です。
最小値も求めるのでした。
放物線は永遠に下に向かっていくから、最小値はない?
・・・いいえ。
繰り返しますが、t には、定義域がありました。
y==-4(t+1/2)^2+6
という2次関数で、定義域は、-1≦t≦1 です。
定義域のある最大値・最小値。
これも、数Ⅰ「2次関数」で学習した内容です。
モヤモヤしたら復習してください。
上に凸の放物線は、頂点のところが最大値。
頂点から離れると、yの値はどんどん小さくなっていきます。
-1≦t≦1 という定義域の中で、頂点の t=-1/2 からより遠いのは、t=1 です。
このとき、yの値は最小になります。
この場合、
y==-4(t+1/2)^2+6
という式に、t=1を代入しても、同じ値が出ますが、少し計算が面倒臭いです。
平方完成する前の式に代入したほうが計算ミスを防げます。
同じ式ですから、結果は同じです。
y=-4t^2-4t+5 に t=1を代入して、
y=-4-4+5
=-3
t=1のとき、最小値-3
これも、t=1のままでは最終解答とはなりません。
cos θ=1
よって、
θ=0
これで、答が出ました。
最終解答は、
θ=2/3π、4/3π のとき、最大値6
θ=0 のとき、最小値-3
以上です。
そもそも、三角関数がよくわからないのに加えて、数Ⅰ「2次関数」で学習した内容を忘れているので、こういう問題が解けない・・・。
そういう人が多いです。
作業手順の暗記で済まそうとしても、手順が何段階にも及ぶので、覚えきれない・・・。
理解しましょう。
わからないことがあったら、それを解決しましょう。
数Ⅰ「三角比」や「2次関数」で学習したことは、今後も、本当によく使います。
Posted by セギ at 12:50│Comments(0)
│算数・数学
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