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2021年03月02日

都立高校の合格発表がありました。2021年3月。

都立高校の合格発表がありました。2021年3月。


本日、2021年3月2日は、都立高校入試合格発表の日。
私も、早朝から目が覚め、そわそわしておりました。
今年度の中3受験生は1名。
結果は、見事合格。
おめでとうございます。
やった。
本当に良かった。
よく頑張りました。
夏以降、絞り込んだ3つの志望校の中の、一番上のランクの高校に無事に合格しました。

これまでの都立高校入試結果は以下の通りです。

◎2021年度
都立神代高校 合格

◎2020年度
都立調布北高校 合格

◎2019年度
都立新宿高校 合格

◎2018年度
都立西高校 合格  
都立南平高校 合格 

◎2017年度・2016年度
受験生在籍者なし

◎2015年度
都立神代高校 (推薦入試) 合格
都立調布南高校 合格

◎2014年度
都立青山高校 合格
都立豊多摩高校 (推薦入試) 合格
都立杉並高校 合格


こうした合格一覧を見ても、
「どうせ、これの倍くらい、不合格の生徒がいるよ」
と思う方もいらっしゃるでしょうか。

いいえ。
うちの塾は、創設当初の1名だけ残念ながら不合格となりましたが、2014年度以降、都立高校合格率100%を維持しています。
安全策を講じて志望校のランクを下げさせたこともありません。
合格率にこだわっているわけではないのです。
それでも、全員合格します。
他塾に通う生徒たちの多くは、12月や1月に受験校のランクを下げます。
その情報に動揺する生徒もがっちり支えて、毎年合格をサポートしています。


しかし、上記の疑いも、理解できないわけではありません。
実際、大手の塾の場合、合格率は発表できない場合が多いのです。
「都立自校作成校〇〇名合格!」
と宣伝している影で、不合格だった生徒の人数とその割合は、伏せられています。

合格率100%を維持する秘訣は?

これは別に魔法でも何でもなく、1つは、教材の良さにあります。
私は、都立高校入試指導30年を超えるベテラン講師です。
豊富な過去問のストックと指導知識から判断した教材を、必要な時期に必要な量だけ提示しています。

そんなの普通のことでは?

いいえ。
これは、都立入試に関しては、普通のことではないのです。
集団指導塾にしろ、大手個別指導塾にしろ、都立高校入試は、プロが指導にあたるとは限らないのです。
都立自校作成校を受験する生徒は、実力のある講師に任せます。
しかし、普通の都立志望で、生徒本人の成績も普通ということになってくると、講師は、学生アルバイトの場合が多くなります。
しかも、下手をすると、その年、初めて講師の仕事をする初心者だったりします。
つまり、塾側が、都立高校入試指導を「初心者でもできる簡単な仕事」だと判断してしまう場合があるのです。
そして、教材は、塾側が用意した、普通の中学3年間の総まとめテキストになります。
本人の必要・不必要と関係なく、べったりと1章から順番にテキストを解くだけになりがちです。

ほおっておいても勝手に勉強して、勝手に成績が上がる優秀な生徒たちに、より高度なことをどんどん教えるのも、確かに大切な仕事。
そこに人材を投入し、「〇〇高校〇〇名合格!」という宣伝文句を掲げるのも、理解はできます。

でも、それでは、普通の成績で、友達が通っているのと同じ塾に何となく通い、成績が上がらないまま志望校を下げさせられたり不合格になったりする生徒たちの気持ちは?
不合格になっても、そのことを伏せられ、いなかったことにされてしまう彼らの存在は?
ただ、月謝を納めるだけの存在なんですか?
良い講師にも良い教材にも出会えずに?


生徒側にも責任の一端はあるのです。
「〇〇高校〇〇名合格!」の中に自分の子も入れると、何となく思ってしまっていないでしょうか。
人は、強い者に共感し、強い立場の者と自分を同一視しがちです。
自分が、存在を伏せられる側になるとは、思っていないのです。

学生アルバイト講師が若く魅力的だということも大きな要因でしょう。
教えることのピントが多少ズレていたって、若い先生に教わるほうがモチベーションが上がる。
何より重要なのは、本人がやる気になって勉強することですから。
そういう生徒が、やる気になって実際に成績が上がるのなら、それも1つの教育効果です。
そういう幸福な例も確かにあります。

ただ、やる気だけでピントのズレた勉強をして何とかなるほど、都立高校入試は甘くはないです。
倍率は低くはない。
毎年、多数の生徒が不合格になります。
特に、中堅の都立高校は、合格の見極めが難しいのです。
最終的に受験校をランクダウンした生徒が「上から降ってくる」ので、どんどん押し出されてしまうのです。

そして、生徒自身の学習姿勢。
生徒に任せておくと、問題集を解いてもすぐに解答を見てしまったり、過去問の解答を暗記することで勉強した気になったりします。
本当に暗記が必要なことを覚えようとせず、やたらと問題を解き散らかしたり。
それで間違えても、解き直すという習慣はなかったり。
勉強のやり方について根本的な改善が必要な生徒は多いです。
学生アルバイト講師は、生徒のそのような学習の課題に気づかないことがあります。
学生アルバイト講師は、真面目に勉強して高校生になり大学生になった、素直な性格の子が多いので、勉強が苦手な生徒が、どういうダメな勉強をしているために成績が上がらないのか、よくわからないのです。
こうしなさいと言ったことを生徒がその通りにしない理由が、よくわからない。
自分が一所懸命教えても成績が伸びない子については、もうそれで仕方ないと思ってしまいます。
この子が伸びないのは、この子のせい。
素質の問題。
自分のせいではない。
そのように考えてしまいます。

生徒や保護者は、「〇〇高校〇〇名合格」に自分も加われると思って塾に通っている。
塾側は、そんなことは考えていない。
それなりの学力の生徒には、それなりの講師を担当させる傾向があります。
ベテラン講師には、時給に見合う仕事を任せたいのです。

私自身も、大手の個別指導塾の講師をしていた頃は、2月や3月、受験生が卒業して一時的に生徒が減る時期には、都立高校を受験する普通の中学生の授業に入っていました。
しかし、5月以降、大学生のアルバイトが新規採用される頃になると、そうした生徒の担当から外れるのが常でした。
中学受験生や大学受験生の新規の生徒が入る度に、そちらの授業に担当が変わることになりました。

たまたま指導を続けることになった中学生は志望校に合格していましたが、そのことを教務が高く評価してくれたかというと、そうでもなかった気がします。
中学受験生や大学受験生が志望校に合格した際のねぎらい方とは何だか違って、教務の笑顔、喜び方がたりない。
私が生徒を中堅都立高校に合格させるのは、当たり前。
むしろ、コストパフォーマンスが低い。
そう思われているのだろうかと首をひねることもありました。

中学生の指導を5月以降変えられることが多かった。
それは、都立高校を受験する普通の中学生からの強い指名がなかった、という見方もできますし、それも事実かと思います。
ベテランのおばさん講師よりも、大学生の、若くて可愛い、あるいはカッコいい講師に教わるほうが楽しかったのでしょう。
私に教わるほうが、志望校に合格する可能性が高かったのですが。
しかし、そんなことは、中学生にわかるはずもないこと。
そして、若く未熟な講師に教わって、結果が残念なものでも、「先生、大好き」と言って平和に卒業していくのだから、塾側としても、何も問題はなかったのです。

それでいいなら、それでいい。
けれど。

中堅都立に絶対に合格したい人。
今の学力より、あと2ランク上の都立高校に合格したい人。
全力でサポートします。
勿論、上記のように、自校作成校受験に関しても、合格のノウハウを持っています。

中学3年生の都立受験指導は、英語・数学だけでなく、入試5教科すべての指導を承っております。
毎年、5教科完全サポートで、合格に導いています。
お問い合わせください。





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