たまりば

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2019年03月14日

高校英語。従属節がwhen節のときの主節の時制は。

高校英語。従属節がwhen節のときの主節の時制は。

今回も時制の話です。

問題 以下の(  )内の動詞を適切な時制に直せ。
The train (leave) when they got to the station.

when節が過去形のときの主節の時制は、混乱する人が多いところです。
この文は、「彼らが駅についたとき、列車は出発してしまっていた」という意味でしょう。
そうすると、過去のある時点までの完了という意味になりますので、過去完了が適切です。
すなわち、
The train had left when they got to the station.
となります。

こういう例文を見ますと、
「じゃあ、when のときは、全部過去完了形?」
と尋ねてくる高校生がいます。
文法が嫌いだからなのでしょうが、何とか簡略化したい、わかりやすいルールで全部解けるようにしたいという願いが強いようです。

これは、その高校生だけが悪いわけではなく、「勉強は、わかりやすいルールで全部解ける裏ワザがある」という、いわば都市伝説のようなものを信じたい気持ちと関係があるように思います。
自分が知らないだけで、本当は勉強はとても簡単なやり方がある。
そういうものを教えてくれる講師や塾がこの世に存在する。
自分は、そういうところにアクセスできないでいるだけだ。
そういう妄想を抱いている高校生は多いと思うのです。

この2年ほど、芸能人などがテレビ番組で受験に挑戦し、ことごとく失敗しているのは、そのような妄想を粉砕するという意味では良いことだと思います。
芸能人の受験勉強を助けるのは、番組に協力する大手進学塾のトップ講師です。
それこそ塾の威信をかけて指導にあたっているでしょう。
それでも、偏差値や入試得点は微増が限界。
驚異的な成績上昇で合格に至る、という華々しい番組は作れずに終わっています。
でも、あれが本当なんです。
上がることは上がるのですが、短期間で高い目標達成は、無理があります。
特に英語・数学の上がり方は鈍いのが普通です。

勉強に裏ワザなんてありません。
1年、2年という長期的スパンで、合理的な学習方法で、人並み以上の努力をすると、成績は上がる。
それだけです。

合理的な学習方法。
それは裏ワザや知識の簡略化ということではありません。
複雑なことは、ある程度複雑なままです。
「when節が過去形のときは主節は全部過去完了形」
などと言えるほど、英語は単純ではありません。
それは他国の言語をバカにしているのと同じです。
そんなに単純なわけがないのです。
知識を簡略化するのではなく、自分の頭を複雑化しましょう。
それが勉強するということだと思うのです。


問題 次の( )内の動詞を適切な時制に改めよ。
My brother (live) only on water when the search party found him.

さて、これも過去完了形で良いでしょうか?
この文は「捜索隊が見つけたとき、私の兄は水だけで生きていた」という意味です。
live は状態動詞。
進行形にしない動詞です。
だから、過去完了形で状態の継続を表せば良いのでしょうか。
いいえ。
正解は、
My brother had been living only on water when the search party found him.
過去完了進行形を用います。
live は確かに状態動詞なのですが、「一時的に」という意味が強い場合には進行形にすることがある動詞です。
水だけで生きていたのは一時的なこと。
だから、この場合、継続の意味を表すには、過去完了進行形を用います。

では、次の問題はどうでしょうか?

問題 次の( )内の動詞を適切な時制に改めよ。
I (take) a bath when you called me last night.

これも過去完了形でしょうか?
いいえ。
こういう文は、中学生のときに学習していますね。
「あなたが昨夜私に電話したとき、私はお風呂に入っていた」という文です。
これは過去進行形が妥当でしょう。
I was taking a bath when you called me last night.

なぜ1つ上の文は過去完了進行形で、この文はただの過去進行形なのか?
お風呂に入っていたのだって、一時期的なことじゃないの?
・・・そうですね。
しかし、上の文で語りたいことは、捜索隊が発見したときに、一時的に何日間か継続して水だけで生きていたという内容です。
伝えたいことの主眼が、継続です。
この文は、あなたが電話したときに私は何日間か継続して風呂に入り続けていたということを語りたいわけではありません。
伝えたいことは、あなたが電話したその瞬間に、私は風呂に入っていたということです。
過去のその瞬間に何をしていたのかを語るのは、過去進行形です。

問題 次の( )内の動詞を適切な時制に改めよ。
I (live) in New York when I was a child.

この文は、一瞬のことではありません。
継続的に住んでいたのだろうと思います。
では、過去完了形でしょうか?
いいえ。

正解は、
I lived in New York when I was a child.

「私は子どものときにニューヨークに住んでいた」というのは過去の単なる事実です。
live は状態動詞で、これは一時的居住というニュアンスで語っていることではなさそうですので、普通に過去形で語ります。


・・・もう、どんなときにどの時制なのか、全然わからない。
そんな声も聞こえてきそうですので、整理しましょう。
when節が過去形のとき、主節は、
①過去完了形
②過去完了進行形
③過去進行形
④過去形
の主に4通りが考えられます。
どの時制を選ぶかは、主節で語りたい内容が、
その時点まででの完了ならば、①過去完了形
その時点までの動作の継続ならば、②過去完了進行形
その時点で進行中の動作ならば、③過去進行形
その時点での状態ならば、④過去形
となります。
意味による判断と、あとは主節の動詞が動作動詞か状態動詞かの識別をして、どの時制が適当かを判断します。

難しいと感じるのはわかります。
でも、「難しいから、もう無理だ」とか、
「when なら過去完了形、でいいじゃん」とか、
そういう方向に逃げないでほしいのです。
出題が多いのは、①と③です。
だから、その2択に絞り、それ以外が正解だったときには諦めるということなら、ギリギリ理解できます。
でも、「when なら必ず過去完了形」というように、文も読まずに解いて正解できる覚え方はないことは、心に止めてほしいのです。

そんなに複雑なことは覚えられない、脳の容量が足りないという人は多いのですが、しかし、そのように言う人たちも、自分の趣味のことならスラスラと覚えられますよね。
アニメが好きな人なら、好きな番組のタイトル、作画監督の名前、音楽監督の名前、主な声優の名前など全部覚えているはずです。
ゲームが好きな人なら、ゲームのタイトル、登場人物、どういう展開になるか、どこに何があるかなど、全部覚えているでしょう。
自分の好きなゲーム作家の全作品名を覚えたりすることもあると思うのです。
脳の容量に問題があるから覚えられないというのは、嘘です。
脳の容量に本当に問題があるのなら、自分の好きなことも、あまり覚えられないはずです。

本気になれば覚えられます。
英語ができる人たちは、どこかで本気になった人たちです。
脳の容量の問題ではないのです。





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