たまりば

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2015年01月22日

2学期末テスト結果集計。

2学期末テスト結果集計。

遅くなりましたが、2学期末テストの結果が出そろいましたのでお知らせします。

数学
90点台 2人 80点台 1人 70点台 1人 70点未満 4人
英語
90点台 2人 80点台 2人 70点台 1人 70点未満 0人

数学は、今回特に下が重い結果となりました。
70点未満は、いずれも、都立一貫校と私立中学・高校の生徒さんです。

原因分析としては、

◎学年平均点が40点台で、70点未満でも善戦。
◎「体系数学」のレベルが本人に合っていないため、易しい問題すら混乱してしまう。
◎今回のテスト範囲の多くが図形分野であり、苦手な子が多い。
◎学校のプリントや宿題など、イレギュラーの課題の解決に授業時間を割くことが多いため、テストの得点力を上げる指導に割く時間を削られる。


都立一貫校や私立中学に合格した子が、必ずしも数学が得意とは限りません。
受験算数がほとんど理解できなかった子でも、文系科目が得意だったので合格する場合があります。
しかし、合格した中学で待っているのは、数学が得意な子のためのカリキュラム。
今やほとんどの都立一貫校と私立高校で使用されているのが「体系数学」です。
一般の中学・高校の数学は、螺旋状のカリキュラムで繰り返し前年度の復習をしながら進みます。
それに対し、復習箇所・重複箇所を整理し一直線に進んでいくのが「体系数学」のカリキュラムです。
数学の苦手な子には、これがきつい。
(-_-)

特に、都立一貫校の入試問題の配点は、実質的には算数は2割未満、国語・作文の配点が5割以上という場合が多いです。
最初から、数学が得意な子を集めるつもりがないようなもの。
それで「体系数学」は、かなり無理があります。
しかし、高校2年までで高校卒業までの学習内容を終え、高校3年生は入試演習だけをやるのが、中高一貫校の最大の強みです。
現役だけれど浪人生の強みを持っているのが、中高一貫校。
無理だとわかっていても、「体系数学」に手を出さざるを得ないのでしょう。

市立中学と同じカリキュラムで学習すれば、この子も、せめて中学生の間は、数学に得意意識を持つことができたかもしれないのになあ。
得意だ好きだという気持ちで勉強すれば、高校の数学だって理解できるかもしれないのになあ。
ここまで劣等感を持たずに済んだのになあ。
そう思う子もいないわけではありません。

落ち着いて考えれば、そんなに難しいことは、やっていない。
落ち着きなさい。
実際のテスト問題は、「体系問題集・発展編」ほど難しくない。
テストに出ているのは基本問題ばかりだよ。
中高一貫校の生徒には、この頃、そればかり言っているような気がします。

学校の授業がわからないので、穴埋め式の授業プリントや課題プリントに空白が多く、それを塾で面倒みることになるのも課題です。
学校の宿題も塾でやりたがる子もいます。
そういうものは自分で学習して、その上で塾の課題もやれば、順調に学力が伸びていくのですが。
一貫校の生徒の要望通りに授業をしていると、学習の間口がどんどん狭くなってしまうんです。

「学校に提出しなければならないプリントの答えを教えてください。
塾で、学校の問題集をやってください。
あ、ノート提出しなければならない問題だけでいいです」

そんな勉強で、テスト結果が良くなるわけがありません。
本来自分でやらなければならない問題を私が解いているだけ。
私が解いたものを見て、わかったつもりになっているだけですから。

その話は繰り返ししています。
しかし、とにかく今日をやり過ごすことを優先してしまう子は多いです。
一貫校の子にとって、入試とは、大学入試。
さすがにそれはまだ遠く、実感がないのかもしません。

夏休みや冬休みの宿題の量が異常なほど多い学校もあります。
日割りすると、毎日4ページずつやらないと終わらない量だったりします。
数学を1日4ページ!
書き込み式テキストではなく、小さい文字で問題がぎっしり詰まっていて、1日4ページ。
問題のレベルも高いのに、1日4ページ。
しかも、間違えた問題は日をおいて解き直し、それも提出せよ。
単純な計算問題を除けば、ほとんど全部間違えているんですけど?
( ;∀;)

・・・・・自分でやりなさい、塾は塾で別の課題を出すよ。
とは、言いにくい状況です。
学校の宿題でわからないところは塾に持ってきなさい。
塾の宿題も、「学校の宿題を先に進めること」にするね。
あまりにも課題が多い場合、そうせざるを得ません。

しかし、夏休みや冬休みにそうやって学校の課題を手伝ってしまうと、その後、グズグズになり、気がつくと学校の課題しかやろうとしない子がいます。
学校以外の課題を出すと、不機嫌になります。
あからさまに、学校以外の課題はやってこない。
そんな子も現れてしまいます。

そんなことをやっていては、テストの点数はひどいことになる。
繰り返し説明しますが、それでも改善されない場合、実際にテストの点数がドンと落ちるのを待ちます。
今回は、そんな狭間の子もいました。

甘やかした私が悪いです。
学校の課題は塾ではシャットアウトしたほうが、結果が出るのです。

・・・・・でも、本当にわからないときは、面倒をみなければならないかなあ。
これが、甘やかしかもしれないのですが。

塾は塾の勉強をする。
受験を意識した塾の課題を学習する。
そのことに疑問をもたない市立中学・都立高校の生徒たちは、変わらず好成績をキープしました。
進度まで独自というのではなく、学校の進度を意識しながら、別の問題集で学習を進める形で、学習の質と量を確保しています。

次は学年末テスト。
学習の間口を広げ、自力で解く機会を増やし、何とか本物の学力をつけさせたいものです。




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    Posted by セギ at 14:39│Comments(0)講師日記
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