2016年10月27日
中間テスト結果出ました。2016年度2学期。
中間テストの結果が出ました。
まだ1人、最も遅いテスト日程だった人からの報告がありませんが、成績の良い人なので大丈夫だと思います。
いつも通り80点台ではないかと予想しています。
後日結果に加えます。
数学 90点台2人 80点台2人 70点台1人 60点台1人 50点未満3人
英語 90点台2人 80点台3人 60点台1人 50点台2人 50点未満1人
全体の傾向としては成績は順調に高得点を維持または上昇中です。
しかし、数学があまり得意ではない女子生徒をどう指導していくかは、今回の、そして永遠の課題と感じます。
彼女たちは真面目ですし、勉強に時間もかけています。
国語などの科目は得意なので、入試に合格し、ハイレベルの中学・高校に通っています。
しかし、数学は、その学校のレベルについていくのは少々苦しいのです。
特に高校数学に入りますと、「体系数学」だの「赤チャート」だので学習するのは、本人にとって必ずしも良いことではありません。
もっと易しい基本的なことに重点を置いて授業をしてくれる高校に通っていれば、数学に苦手意識を持たず、センター試験くらいは楽勝でこなせる学力になるかもしれないのに、これでは数学嫌いな子を増やすためのカリキュラムのようなものだ。
そう思わずにいられません。
ただ、本人たちの学習姿勢に問題がないかといったら、そうではありません。
覚えなければならない公式は、覚えなければならないのに、なぜ覚えないのだろう?
そう思うことは多いです。
中学で学習する公式はそれでも定着するのです。
しかし、高校数学の公式は不思議なほど定着しません。
ほとんど頭に残らないようなのです。
いや、そもそも頭の中に残そうという姿勢が感じられない子が多いです。
問題を解いている間、常にテキストを開いて、公式や例題を見ながら代入して解いています。
早く公式を暗記しよう、暗記してテキストを見ないで解いてみようという姿勢が見られません。
そこを注意し、強制しないと、そのような学習ができません。
数学の公式を頭の中に残すことを諦めているようにすら見えます。
理解しきれない公式で頭の記憶容量を食いたくないと思っているのでしょうか。
人間の頭の記憶容量は、安物のパソコンじゃないんですから、そんなに簡単に一杯にはなりませんよー。
彼女たちは、テスト前にギリギリ公式を詰め込んで、テストが終わったらすぐ忘れる学習姿勢に陥っています。
地歴・公民を学習するときの姿勢で数学も勉強しているのでしょう。
いや、地歴・公民もそんな姿勢で学習しないほうが良いのですが、まあ何とかなるのも事実。
しかし、数学は、一度学習した公式は他の単元でも繰り返し活用することになるので、テストが終わったら忘れてしまうような勉強をしていると、理解できることがどんどん少なくなっていきます。
公式を意識して早めに覚え、生涯忘れないくらいの覚悟をするだけで随分変わる高校生は多いでしょう。
なぜ数学の勉強がそんなに消極的なものになったのでしょうか。
そうなる前にどこかでわからなくなっている可能性が高いです。
そうなる前にどこかでわからなくなっている可能性が高いです。
どこからわからなくなったのかなあ?
どこから興味がなくなったのかなあ?
先日、成績の良い中学生の女子と「座標平面と図形」を学習していて、背中がスッと寒くなるような経験をしました。
座標平面上の三角形の二等分線を求める問題でした。
特に難しい問題ではありません。
彼女の学力なら楽勝のはずなのです。
しかし、ひと通り説明を終わっても、彼女に動きがありませんでした。
「何か質問はある?」
と尋ねても、反応がありません。
「じゃあ、練習問題を問いてみようか」
と声をかけても動きがありません。
「どうしたの?どこがわからない?」
と尋ねると、
「全部わからない」
という返事がありました。
ど、どうして?
計算過程は長いけれど、難しいことは何1つないのに。
1つ1つの過程の意味も明瞭だから、何も難しくないのに。
思い返せば、彼女は、2直線の交点の座標を求める練習のときに少し妙な表情をしていました。
2直線の式を連立方程式として解くと交点の座標が出ることの意味が、よくわかっていなかったのではないか?
直線上の点のx座標とy座標には、その直線の式と同じ関係があることが理解できていないのではないか?
いや、そもそも、座標平面とは何なのかを呑み込めていないのではないか?
グラフとは何であるかわかっていないのではないか?
小学校のときによく描いた折れ線グラフのような感覚で関数のグラフを見ているのではないか?
彼女に限らず、関数の基本練習をしている間はその通りに問題を解いていくことができるけれど、座標平面を用いた応用問題になると何をどう解くのかわからなくなる子がいます。
座標平面とグラフに関するルールを直感的に理解できると全ては易しいのですが、理屈で理解しようとすると説明の言葉も難解で長くなり、理解するのが大変です。
何かが詰まって、上手く理解できなくなっているのかもしれません。
何かが詰まって、上手く理解できなくなっているのかもしれません。
それでも、関数は、理解できればこんな得点源はないのです。
図形はセンスが多少は影響しますが、関数はセンスなんか必要ないです。
定石通りにやることをやるだけで答えが出てきますから。
嘆いている暇はありません。
ここで数学に苦手意識を持つことは阻止しなければ。
Posted by セギ at 13:23│Comments(0)
│講師日記
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