たまりば

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2017年05月29日

奥多摩 戸倉三山を歩きました。2017年5月。


2017年5月28日(日)、奥多摩の臼杵山・市道山、そして今熊山を歩いてきました。
いつものようにホリデー快速あきかわ3号に乗車し、終点武蔵五日市駅下車。
数馬行きのバス停は本日も大行列でした。
3台同時発車です。9:00。
「元郷」下車。9:20。
バス停から来た道を数歩戻ると、登山口の坂道がありました。
登山口の看板が出ているのでわかりやすく、助かりました。
坂道の舗装はすぐに尽き、細い登山道を登っていきます。
苔蒸した堰堤が前方に見えて、行きどまりかなと思うと道はくっきりと右に折れて急登が続きました。
まだ車の音が聞こえてくるのですが、雰囲気はもう深山です。
新緑の木漏れの下をゆっくり登っていきます。

小さな峠に出て、道しるべ通りに左へ。
腰の保護のために今日もトレッキングポール2本で歩いています。
バランス的にも万全です。
ポールを使わない普段なら、崖っぷちの細い道だし、道は斜めだし、木の根で滑るし、怖いなあと感じたかもしれません。

ようやく稜線へ。
のんびりした良い道が始まりました。
1つ目のテレビ中継アンテナ。10:25。
地図に載っているので、何となく鉄塔や携帯電話の電波塔のような大きな建造物を予期していたのですが、テレビ中継アンテナって思ったより小さいです。
そういえば、三ツドッケに登ったときにも、中腹で同じものを見ました。

そこを過ぎると、道はまた急になりました。
モノレールの線路が登山道と並行して設置されていました。
荷物運搬用のモノレールでしょうが、おもちゃみたいに細いものでした。
丹沢の大山北尾根で見たモノレールは、運搬用でももっとごついものだったなあ。
何を運ぶモノレールなのだろうと思っていると、機械音がして、何か降りてきました。
うわあモノレールが下りてきたー。
屋根のない金属の箱が下りてきたのです。
30㎝×50cmくらいの箱です。
中は、何に使うのかよくわからない部品が2つ3つ。
上で何か工事でもしているのかな?

道は急登が続きます。
補助のため、ロープが張られていました。
木段も整備されているので、登る分には問題ありません。

2つ目のテレビ中継アンテナ。
工事の作業をされている方が何人もいて、ちょっとびっくりしました。
「撮影禁止」の掲示が何箇所もあり、それもびっくり。
アンテナには、何か重大な企業秘密が隠されているのでしょうか。
大岳山がすっきり見えていて良い撮影ポイントでしたが、工事中でわさわさしていたこともあり、何となくスマホを出す気になれず先を急ぎました。

そこを越えると、臼杵山北峰。
臼杵神社の祠がありました。
カイコの神様を祀っているそうです。
いったん下って登り返すと、南峰。
ここに山頂標識がありました。11:00。
山頂に憩う親子連れを発見。
本日初めての登山者との遭遇でした。

さて、道しるべの通りに下っていきます。
そこから市道山までが、今日歩いた中では一番道が悪かったです。
岩を越えていく箇所もあり、急な下りがあるかと思うと次は急な登りが始まります。
しかし、向こうからやってくる人たちがときどき現れるのが励みになりました。
マナーの良いトレイルランナー。
山の会らしい20人ほどの集団。
最後の急坂を登りきると、右手に明瞭な尾根が近づいてきました。
あれは、前回降りたヨメトリ坂の尾根でしょう。
やがて、見覚えのある笹平への分岐に出ました。
前回は、今熊山から反対回りでここまで来て時間切れとなり、笹平に降りたのでした。
そして、バス停で1時間以上もバスを待つことになりました。
帰り道に本数の少ないバスに乗るのはもう嫌だ。
反対回りを試そうと思い、今回歩いています。

岩がちの平らな道を少し歩くと市道山。12:40。
山頂標識が新しいものに変わっていました。
前は山頂の西側に、狭い山頂に似合わない巨大な標識があったのですが、新しい標識は東側に置かれていました。
まわりの樹木が育って、どちらにしろ眺望はほとんどないので、どこに置いても同じですが、前よりシンプルになったかもしれません。
でも、山頂標識はもっと小さくていいように思います。

ここまでの登りでかなりバテて、持参のお握りはちょっと呑み込めそうにありません。
ゼリー飲料だけの簡素な昼食を取りました。
賑やかな集団が登ってきました。
山頂は狭い。
さて、場所を譲ろう。

市道山の山頂からはまず急な下りです。
若いパーティが登ってきました。
反対側からまわってくる人たちとちょうどすれ違う時間帯のようです。
次から次へと登ってきます。
新しい木段で整備されて、すれ違いは楽でした。
振り返ると意外なほど高いところをすれ違った人たちが登っていくのが見えました。
山の高さは1000m未満なのですが、アップダウンの多い山です。

吊り尾根を右に分けて、登山道のアップダウンはさらに続きます。
急な下りを下りながらも、すぐ先に急な登りが見えているのがつらいです。
メンタルにきますね。( ̄ー ̄)
ハセツネ10km地点。13:40。
しかし、去年歩いたときと比べて木段の整備がかなり進んでいました。
そこかしこが新しい白い丸太で整備されています。

見覚えのある最後の大きな登りを終えて、ここから確かまき道が多かったはずと思い、ひと安心。
予想通り、尾根道もありますが、まき道もついていました。
勿論まき道を選びます。
振り返った尾根の上、大きな鉄塔のオレンジ色が葉陰から見えて、ちょっとびっくり。14:25。

道は複雑ですが、分岐の度に道しるべがあるので迷うことはありません。
階段を下りて、いったん林道へ。
入山峠です。
次の登山道入り口がそこから見えていますが、道しるべもついていました。
再び登山道に入ると、刈寄山との分岐。15:05。

戸倉三山は、臼杵山・市道山・刈寄山の三山のことです。
ここから急登を20分で刈寄山です。
刈寄山は縦走路から少し離れているのです。
前回登ったから、まあいいか。
往復40分は、この時間帯ではちょっとやめたほうがいいなあ。
ということで、今回はパスしました。

尾根のアップダウンは続きますが、全てまき道を選び、どんどん先に進みました。
道はだんだん広くなり、緩やかで歩きやすくなってきました。
やはり、後になるほど歩きやすくなるほうが気持ちが楽です。

最後の石段を登りきると、今熊山。16:00。
ここでも、15人ほどの団体さんと遭遇。
静かな山ですが、さすがに山頂では人と会います。
ここのベンチやテーブルも新しくなっていました。

さて、下山開始。
「金剛の滝」の道しるべ通りに、段差のある道を降りていきます。
全体に急坂です。
登山道が崩落した様子で、真新しい桟道がかけてある箇所が1つ。
さらに下っていくと、崩落予防で斜面を木材で固めてある箇所もありました。
ところどころのベンチも真新しい。
でも、沢にかかる橋は古い。
大勢で一度に歩いたら危険かもという橋もありました。
「金剛の滝」へ下りていくコースは、1か所は通行禁止。
さらに下りていったところにあるもう1か所の分岐も、注意を呼び掛ける看板がありました。
その道はとらず、「今熊山登山口バス停」の道しるべに従って下りていきました。

道が平らな草地になって、赤い消火栓のある舗装された道に出ました。16:35。
前回はなかった道しるべが登山口に立っていて、わかりやすくなっていました。
今熊山登山口バス停に行くには、舗装道路を右に行くようです。
私はバスには乗らず、駅まで歩いて行く道を探すことにしました。
まずは「金剛の滝・沢戸橋」の道しるべにしたがって、変電所を右に見ながら舗装道路を歩いていきます。
舗装道路が尽きたら、そのまま広い登山道を登っていくと、丁字路へ。
登りの道は「小峰公園」に入る道です。
「金剛の滝・沢戸橋」の道しるべの通りに直進しました。
このあたりの道は登山地図には全く記されていないのですが、道幅のある平らな良い登山道が続きます。
「金剛の滝」の分岐を左に分けて、直進。
分岐にまた道しるべがありました。
「沢戸橋」は直進。
「広徳寺」の文字を確認して、その通りに右折しました。
道は少し細くなりましたが、よく踏まれた明瞭な道です。
その先も、「広徳寺」の道しるべの通りに行きます。
斜面を下っていくと、舗装はされていませんが車の通れる道に出ました。
ここに「広徳寺200m」の掲示と矢印があり、その通りに道を左へと下っていきました。
害獣よけの低いロープのようなものをまたぐと、広徳寺。17:00。
無事、明るいうちに下山できました。

ポールを片付け、舗装道路を道なりに下っていきます。
どんどん下って、最初の分岐を右へ。
次の分岐に大きな略図の看板が出ていました。
そこを左折。
橋で川を渡り、そのまま道を登っていくと、檜原街道に出ました。
「上町」交差点のところです。
角はお茶屋さん。
小さいですが「広徳寺」の道しるべもお茶屋さんと道をはさんだ向かい側の足元にありました。
探したのですが、今回も阿伎留神社は発見できませんでした。
もう一生たどりつけない気がします。
でも、駅への道はこれが一番シンプルでわかりやすいように思います。

  


  • Posted by セギ at 12:53Comments(0)