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2019年09月30日

高校英語。分詞構文その1。

高校英語。分詞構文その1。

今回は分詞構文の学習です。
英語というのは、同じ語句の繰り返しを嫌う言語です。
省略できるものはどんどん省略していきます。
分詞構文は、従属節(SVのある意味のまとまり)から、必要ないところをできるだけ省略したものです。
省略する前は副詞節だったのですから、主節を修飾している副詞句、ととらえることが可能です。

では何を省略するか?
まず、従属節の先頭におく接続詞を省略します。
そして、省略された接続詞の意味によって、分詞構文は大きく5つに分かれます。
①時・・・・・・・・・when , as , after , before など
②理由・・・・・・・because , as , since など
③条件・・・・・・・if など
④譲歩・・・・・・・though , although など
⑤付帯状況・・・and など

まずこの5通りを呪文のように覚えてしまうと、分詞構文は意味を把握しやすくなります。
分詞構文を節に書き換えなさいという問題で呆然とすることがなくなります。
この5通りの接続詞のどれかを補って英文を書き出せば良いということが明瞭ですから。

では、具体的に、どのように省略していくのか、もとの従属節を含む文から見ていきましょう。

①時 
When I drive to the office every morning, I listen to the radio.
私は毎朝職場に車を運転していくとき、ラジオを聴く。
この接続詞 when を省略します。
省略しても、意味は理解でき、復元も可能だからです。
さらに、従属節の主語も省略します。
主節の主語と同じなので、意味は理解でき、復元可能だからです。
従属節と主節の時制は同じ現在形なので、時制のことをあれこれ考える必要もなく、復元可能です。
そこで、従属節の動詞 drive を現在分詞にすることで、分詞構文とします。

Driving to the office every morning, I listen to the radio.

これが分詞構文です。
構造が理解できれば、簡単ですね。

②理由 
Since I am a farmer, I have to get up early.
私は農業をやっているので、早く起きなければならない。
理由を表す接続詞 since と、主節と同じ主語 I を省略し、動詞 am を現在分詞に直します。

Being a farmer, I have to get up early.

③条件
If you go ahead for a mile, you will get to the station.
1マイルまっすぐ行けば、駅に着くでしょう。
条件を表す接続詞 if と、主節と同じ主語 you を省略し、動詞 go を現在分詞に変えます。

Going ahead for a mile, you will get to the station.

④譲歩
Though I admit you have a point, I still think I am right.
あなたの言うことも一理あると認めるが、それでも私が正しいと思う。

そもそも譲歩の接続詞をあまり記憶していない人もいると思います。
譲歩というのは「~ではあるが」といったん相手に譲り、相手の言うことを認める表現です。
しかし、完全に認めて折れてしまうのでは決してなく、本当に言いたいのはその後です。
国語、特に論説文の読解でもそこは重要で、譲歩の文の前半は自分の公平性を示すための譲歩に過ぎず、後半が筆者が本当に言いたいことであると理解していないと、読解のポイントがズレてしまいます。
「彼女は美人だが冷たい」
「彼女は冷たいが美人だ」
この2文、上の文は悪口で、下の文は褒め言葉です。
書いてあることが全部筆者の言いたいことなのではなく、前半は読み手・聞き手の理解を得るために譲ってみせているだけで、本当に言いたいことは後にくるのです。
しかし、現代の子どもの中には、「彼女」「美人」「冷たい」と単語を拾い読みして情報を得るため、全ての情報が対等に見えてしまい、文章の読解ができない子が存在します。
上の2つの文の意味の違いが認識できないのです。
特に説明文・論説文がうまく読めない子にこの傾向が強いです。
単語の羅列を自分の想像でつなげているため、筆者の言いたいことと真逆のことを読み取ってしまうこともあります。
英語の構造を理解することで、国語読解力も改善してください。

「逆説とどう違うの?」
と問われることがあるのですが、基本は同じです。
表現の仕方が違うだけなので、上の英文は、
I admit you have a point but I still think I am right.
と書き換えることが可能です。
接続詞の位置が異なることに気づくと思います。
譲歩の接続詞 though は従属接続詞なので従属節の先頭におきますが、逆説の接続詞 but は等位接続詞で、節と節とを対等に結び、節と節との間におかれます。
・・・ああ、そういう文法用語が嫌い、ごちゃごちゃしてわからない・・・とイライラしないで、何度でも説明を読んで理解してください。
そこを曖昧にしているから、違いが曖昧でよくわからないままなのです。
接続詞には従属接続詞と等位接続詞があります。
区別がつかない場合は、等位接続詞は具体的に、and , but , or , so , for(「というのは」という意味)で、それ以外は従属接続詞、と把握しておいても大丈夫です。

⑤付帯状況
これも、まず言葉の意味が難しいと思います。
付帯状況とは、具体的には、「同時動作」「連続動作」「1つの動作が他の動作の一部」の3通りで把握すると理解しやすいでしょう。
例えば「歌いながら歩く」が同時動作。
「ドアを開けて部屋の中に入る」が連続動作。
「池に落ちてびしょぬれになった」が「1つの動作が他の動作の一部」の場合です。
ただし、厳密に3通りに分類することに頭を悩ます必要はなく、これらをまとめて付帯状況と呼ぶのだと理解しておけば十分です。

The typhoon hit the city and caused great damage.
台風がその市を襲い、大きな被害を与えた。
付帯状況の文は、主節・従属節の区別はなく、どちらも対等なので、等位接続詞が使われています。
こうした付帯状況の文は、後ろの節を分詞構文にするのが普通です。

The typhoon hit the city, causing great damage.

以上の①から⑤のうち、①時 と②理由 は、非常によく分詞構文が用いられます。
しかし、例えば①時 で、after , before , while など、復元しにくい接続詞は省略せず、残しておくことが可能です。
また、分詞構文の多くは書き言葉です。
日常会話では相手に復元を期待する分詞構文で伝えるよりも、従属節を使って話すほうが正確に伝わります。
③条件 ④譲歩 は、省略された接続詞を推理することが難しいという点で、接続詞を残すか、あるいはそもそも分詞構文にしないことも多いです。
⑤の付帯状況は、比較的意味が伝わりやすいということで、日常会話でもあり得ますし、書き言葉でも多用されます。
コミュニケーション英語の教科書本文も、付帯状況の分詞構文が多用されています。
主節の後にいきなり現在分詞から始まっているこの部分は何?と思ったら、付帯状況の分詞構文の可能性を考えてみると、読解が楽になると思います。

以上、まずは分詞構文の基本的な意味でした。






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