たまりば

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2019年02月28日

高校英語。現在形はどのように使うか。


高校の「英語表現」の学習は、英文法を基本から学ぶ形式が普通ですが、その授業に上手く慣れることができない高校生もいます。
文法ばかりやっている授業の仕組みそのものを呑み込めず、最初の定期テストで大失敗することがあるのです。
「こんな問題が出ると思わなかった」
と本人は言うのですが、テスト問題を見ると、特に違和感はありません。
普通の文法問題です。

文法が嫌いな子は、テストに文法問題が出題されることを上手く予測できないのかもしれません。
十代はまだ主観が強いですから、自分が嫌いなものを軽視する傾向があります。
あるいは、文法学習の最初で学ぶ「5文型」に何の意味があるのかよくわからないということもあるでしょう。
続く「時制」の学習は、現在形や過去形など、一見、中学で学習済みの内容ですので、単なる復習と勘違いしてしまう可能性もあります。
「時制」と言われても、こんなのはただの復習だと思って無視する。
重要なことを無視した結果、テストに何が出るのかよくわからない。
新生活に慣れるのだけでも精一杯の高1の1学期に学習することもあって、時制に関する問題が苦手なままになってしまう人は多いです。

時制の使い分けに関する問題は、センター試験にも毎年出題されてきましたし、私立大学の入試も同様です。
高校でもそれに備え、定期テストに多く出題されます。
しかし、上で述べたように時制を学ぶことそのものが腑に落ちない様子の子もいて、学習が進みません。

英語を学ぶ日本人としては、「時制なんてどうでもいいじゃん、通じれば」と思うかもしれません。
それも一理あります。
ブロークンでも伝えることが大切。

しかし、逆に外国人がブロークンな日本語を使っているとき、どう感じるでしょう?
一応わかるから、それで十分。
外国語を細部まで習得するのは、本当に難しいことだから。
でも、正しい日本語を使う外国人を見ると「この人、凄いな」と思いますよね。

同じことは、私たちが英語を使う場合も言えるでしょう。
伝えることが最優先。
でも、文法的に正しいほうがより良いでしょう。


時制は、とにかく覚えて、使い分けを練習すればマスターできます。
定期テストに出るのは、主に使い分けです。

現在形を用いるのは、
①現在の状態
②現在の習慣
③確定的未来
④不変の真理
⑤時・条件を表す副詞節は未来のことを現在形で表す

と、このように、学校の文法のテキストや参考書をきちんと読んで、理解して、どの時制がどんな意味を持っているかを覚えます。
理屈で理解した上で、覚えることが大切です。
例文だけ暗記しても、その例文がどういう文法事項の例文なのか理解していなければ無意味です。
例文がそのままテストに出るとは限りません。
類題という形で出る学校のほうが多いでしょう。
知識が整理されていないと、類題を類題と判断する知識がありませんから、なぜその問題がテストに出ているのか意味がわからないのです。
何の知識を問われている問題なのかわからないまま、感覚で解くだけになります。
日本で生まれ育ち日本に住む日本人が、英語の文法問題を感覚で解いて正解できると思うのは、あまりにも楽観的過ぎます。
これは現在形っぽい。
こういう現在形の文を見た気がする。
そんな不確かな記憶で問題を解いて、不正解になって、ますます文法が嫌いになる。
そんな悪循環に陥っている高校生は多いです。


いや、自分は真面目に文法を勉強している。
でも、まぎらわしくて、何回解いても、やっぱり間違えてしまう。
どうにかしたい。
そういう人は、どの内容が出題されやすいのかに焦点を絞って学習することをお薦めします。

例えば、現在形の問題として、上の①から⑤までのどれが一番出題されるかといえば、圧倒的に⑤です。
時・条件を表す副詞節は未来のことを現在形で表します。

I'll go on a picnic if it (   ) sunny tomorrow.
①be ②is ③will be ④will have been


正解は、②の現在形です。
この if 節は、「~ならば」という、時を表す副詞節です。
「明日晴れたら」という節は、「行く」という動詞を修飾しています。
名詞以外のものを修飾するのが副詞節です。
時・条件を表す副詞節は、未来のことも現在形で表します。

何でそんな面倒なことをわざわざ?
未来のことなら未来形にしておけばいいのに?
しかし、そうすると、名詞節と見分けがつかなくなることがあるのです。

Tell me if he comes. 彼が来たら私に教えて。
Tell me if he will come. 彼が来るかどうかを私に教えて。

上の文の if 節は、副詞節。
それに対し、下の文は、if 節なのに will を用いていますから、副詞節ではありません。
では何なのか?
これは、間接疑問文。
すなわち、名詞節です。
動詞 tell の目的語となっている節です。

副詞節を現在形にしないと、上の2つの文の見分けがつかなくなってしまうのです。
時・条件を表す副詞節を現在形にするのは、必要があってやっていることなのです。

しかし、この文法事項は、多くのテキストで最後に説明されています。
注釈的なところで細かい字で説明されているテキストもあります。
そのせいか、ここはあまり重要ではないと誤解する人がいます。

文法事項の出題頻度を、テキストに出てくる順番や字の大小で判断するのは誤りです。
現在の状態を現在形で表すのは、さすがに誰でもわかりますから、定期テストに出たとしてもそれはサービス問題です。
まして入試にそんな問題が出るわけがありません。
しかし、基本さえわかっていればそれで大丈夫、という勉強をしてしまう人は多いと思います。
そういう人は、後半の内容は些末なことに思え、無視することがあります。
覚えなくてもいいと思ってしまうようなのです。
その辺の意識を変えましょう。

次に出題頻度の高いのが、④不変の真理。
「地球は太陽の周りを回っている」とか、「血液は体内を巡っている」とか、誰が見ても正しいと認められていることは現在形で表します。
ことわざなども、これに分類されます。

Our teacher told us that water (   ) of hydrogen and oxygen.
①has consisted ②consisted ③consists ④is consisted
私たちの先生は、私たちに、水は水素と酸素から成ると教えた。

主節が told と過去形なのだから、that 説も時制の一致で過去形。
だから、②が正解?
いいえ。
三人称単数現在の③が正解です。
不変の真理は、that 説でも常に現在形なのです。


次に出題頻度が高いのが、③確定的未来 です。
未来のことではあるけれど、非常に確実なこと、既に決定していることは、現在形で表します。
we eat out this evening. というように。
本人がもうこれは絶対に確実だと思うのならば現在形で未来のことを語るのですが、そういう本人の気持ちの在り方は推し量りようがないので、テストでは、公のスケジュールなどの出題が多いです。

未来のことは、will や be going to ~でしか表せないわけではありません。
さまざまな時制で未来のことを表すことができます。

①現在形         確定的未来
②現在進行形      近い未来の予定
③will , be going to ~ 単純未来・意志未来
④未来進行形      不確実な未来の予定

①から④へと、だんだん不確実になっていくのがわかります。
勿論、これは若干の例外もありますが、まずはこのような大きな傾向をつかむとわかりやすくなります。

実際の問題を解きながら、考えてみましょう。

Tomorrow (   ) St.Valentine's Day. 明日はバレンタインデーだ。
①be ②is ③will be ④was

答えは②。
明日がバレンタインデーなのは確定的未来です。
変更はありえない、公的スケジュールとでもいうものです。
こうしたものは、現在形で語られます。


繰り返しますが、現在形の用法でよく出題されるのは、①~⑤のうち、⑤、④、③の頻度です。
これを「重箱の隅をつついている」と呼ぶかどうかは本人の価値観の問題もありますが、この程度ならば重箱の隅ではないと私は感じます。
入試問題の重箱の隅のつつき方は、こんなものではないですから。
この程度のことは、文法の基本の骨組と思って良いのではないでしょうか。
しかし、文法が嫌いな子は、①と②がわかれば、もう大体OKという判断をしてしまいます。
他は些末なことだから、テストに出ないと思い、覚えません。
テストによく出るところを、テストに出ないと勝手に判断して、覚えない。
それでは、文法問題が得意にならないです。

そういう自分の学習上の弱点を理解しましょう。
力を入れて覚え練習すべきところを無視してしまうから、テストで得点できないのです。
逆に言えば、力を入れて覚え練習すべきところを練習すれば、テストは、覚えたところがそのまま出ます。

高校の英文法のテキストは左側が解説、右側が問題の見開きの構造になっているものが多いです。
まんべんなく問題にしてありますから、現在形の問題では、上の①~⑤が平等に練習問題になっています。
それで5問中3問くらい正解すると、もうそこそこ理解したつもりになっていないでしょうか。
間違えた2問は、大したことではない気持ちになってしまう。
しかし、実際に定期テストに出るのは、自分の間違えた問題ばかり・・・。
文法が苦手な人が得点できない原因は、それです。

でも、何がテストに出るのか、自分ではわからない・・・。
そう思う人は塾に来てほしいのですが、いや、それは・・・と思うのなら、最低限、学校の文法テキストに載っていることは全部基本事項で、全部大事という見方をするようにしてください。
欄外に小さい文字で書かれていることも。
下のほうにまとめてある慣用表現も。

学校で一緒に渡されている文法参考書があると思います。
授業では全く使わないので、学校のロッカーの中や家の本棚の隅で眠っている、あのぶ厚い参考書です。
あのぶ厚い参考書の中から、特に大切で、これだけは覚えてほしいという基本の内容だけが文法テキストの限られたスペースにまとめてあるのです。
だから、テキストに載っていることは、全部基本事項で、重要事項です。
テキストに載っていることの中から、さらに重要なこととそうでないこととを心の中で分けてしまうと、重要なことの大部分がこぼれ落ちてしまうのです。
テキストに載っていることは、全部重要です。
テキストは、参考書を簡略化し、特に重要なことだけを何とか狭いスペースにまとめてあるのです。

文法テキストに対する見方をこのように変えるだけで、得点は目に見えて違ってくると思います。





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