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2018年12月10日

蕨山を歩きました。2018年12月。

蕨山を歩きました。2018年12月。

2018年12月9日(日)、奥武蔵の山、蕨山を歩きました。
三鷹から国分寺、東村山、所沢と乗り継いで、飯能駅。
飯能駅から名郷行きのバスに乗り出発。8:00。
終点名郷。8:45。

名郷バス停には、トイレがありました。
個室2つの男女兼用トイレです。
支度を済ませ、さて、ここからどちらに行けば良いのか?
バス停には道しるべはありませんでした。

コピーしてきたガイドブックを確認し舗装された沢沿いの道を下流に向かって歩きだしました。
少し歩くと最初の道しるべを発見。
蕨入橋で沢を渡り、林道に入りました。
後ろから来た速い2人連れに追い抜かれました。
先行者がいるのは少し安心。

林道を緩やかに登っていき、林道終点で沢を渡りました。
適当に3本組まれた丸太橋でした。
1本はグラグラしていて、おっとっととバランスを取りながら通過。
そこからは登山道です。
いきなり急な登りが始まりました。
木の根で段差が作られている道をジクザグに登り、登り詰めると沢を高まく崖っぷちの道。
しかし、あまり高度感がないので通行にそれほどストレスはありませんでした。
今日は山頂までの道は険しいみたいだと、ガイドブックを読んで諦めてきているので、まあこの程度ならという気持ちがあったのかもしれません。
右下に見えていた沢はどんどん細くなり浅くなり、水たまりレベルになった沢をひょいと越えると、そこからは尾根へと登っていく急登の始まりでした。

今日は都心でも最高気温が10℃に満たない、この冬一番の寒い日。
山もことのほか寒く、空も予報ほど晴れず、日差しがありません。

植林帯の暗い斜面を登り詰めると、尾根。
狭い細い尾根でした。
全体に細い尾根歩きがその先も延々と続きました。
ガイドブックには「伊豆ヶ岳方面の眺めが良好な明るい尾根道」とあるのですが、そんな天気でもないし、そんな気分でもありません。
山の印象は季節と天気で随分変わりますね。

伊豆ヶ岳は、とりあえず、あれかな。
一度そう確認はしたものの、立っている尾根はそんなに広くないし、ところどころ岩が出ているし、枯葉が積もっているのでどこで滑るかわからないし。
足元に注意を払って先に進みました。
ガイドブックにはここから「蕨山に着くまで4段の急峻な段差の続く悪場」とありました。
山地図には危険マークもあります。
いったいどの程度のものなのだろう?

進んでいくと、最初の段差が始まりました。
岩や木の根が階段のように段差を作っています。
ロープが垂らしてありましたが、傾斜は緩く、ロープを使う必要はありませんでした。
このレベルで済むのかな?

またしばらく行くと、2つ目の段差。
ここは傾斜も急で、両手両足をフルに使ってむき出しの岩を登っていかなければならない箇所でした。
幸いホールドは豊富でしたので、垂らしてあるロープがあまり信用できないこともあり、岩をつかんで登りきりました。
このレベルがあと2つ続くのかな?

しばらく行くと、3つ目の段差。
これは段差というより急登という印象で、ジクザグに登っていく坂道でした。
枯葉に注意しながら、ここも通過。

4つ目の段差。
ここも、ジグザグの急登。
あまり岩場感はありませんでした。
結局、印象的な「急峻な段差」は2つ目だけでした。
むしろ、道全体が岩がちな細い尾根で、枯葉が積もっていることのほうがストレスが強いのです。
結局、ずーっと少し怖い。

緩い坂道を登っていくと、「危険 通行注意」という看板が立っていました。
ここが山地図に載っている危険マークのところかな?
段差はなく、ただ尾根が細い。
痩せ尾根です。
吹きっさらしなので、枯葉は積もっておらず、淡々と歩いていくことができました。
痩せ尾根を渡りきると再び「危険 通行注意」の看板があり、では、危険個所は先ほどの箇所からここまでなのだなと確認できました。

4段の段差は終わったものの、歩き始めてまだ1時間と少ししか経っていません。
山頂まで、山地図のコースタイムは2時間50分。
ガイドブックのコースタイムは2時間05分。
こんなにコースタイムに差があるのは、技術的難度をどう時間に反映させるかという問題なのでしょうか。
今日は本当に寒いので、汗もかかず、コースタイムより少し早く着くかもしれないけれど、まさか1時間とちょっとでは着かないでしょう。
そんなことを考えながら、尾根道を歩いていくと、再び段差が。
しかも、倒木が道を塞いで、ちょっとややこしい感じになっていました。
あれ?私、段差を数え間違えた?
段差に入れてはいけないところを入れたのかな?
どれを段差に加えてはいけなかったのかと悩みつつ、ややこしい箇所を通過。
最後の段差を越え、広くなった道を登っていくと、視界が開け、小広い場所に、分岐を示す道しるべがぽつんと立っているのが見えました。
ああ、今度こそ本当にもうすぐ山頂です。

道しるべに従い、まずは少し下り、なだらかな登りを行くと、山頂らしいベンチと、そこに座る人影が見えてきました。
蕨山山頂。11:05。
そんなに広くない場所にベンチが3つ。
朝同じバスで来て、林道をさっさか歩いていった2人。
途中で道を譲った男性。
みんなまだ山頂にいました。
少し怖い道だったけれど、振り返れば面白い道だったなあ。
上空は雲に覆われ、地平線との隙間に青空。
上の写真が蕨山山頂から撮ったものです。

ここでお昼にしました。
カップ麺にお湯を入れていると、しかし、急に風が強くなってきました。
「ひゃー寒い。お湯を入れたら、もう動けないのに」
思わず声が出ます。
途中で道を譲った男性は、
「一段下がると、風はなくなるよ」
「そうですよね。失敗したかなあ」
ビュービュー風の吹く山頂で、カップ麺を食べました。
長い休憩を取ったのは、2年前、さわらびの湯からのピストンでこの山を歩いたとき、山頂からの下りにあまり良い記憶がなかったからでもあります。
ちょっと心構えをしておきたい。

さて出発。
山頂から少し下ると、平坦な広い道にいったんはなるのですが、その道の先、急降下があるのです。
私の苦手な、つかまるところがあまりない下り道です。
一応ジグザグなんですが、乾いてザレて滑り易い。
しかも、枯葉混じり。
本日の山で手ごわいのは、もうここだけ。
頑張れ頑張れ。
そう念じて、ゆっくりゆっくり下りました。

下り終わると、道は林道のように広くなり、脇の林では車座になって休憩中のパーティもいました。
その先、林の中の緩やかな下り道でも、休憩している人たちや、向こうから登ってくる人たちの姿が。
山頂までの荒涼とした山の風景が一変し、ここは、楽しい初冬のハイキング道です。
冬枯れた自然林。
その下を落ち葉をカサコソと踏みしめて歩きます。
コナラの木々の向こうに奥武蔵の山々。
日差しまで明るくなってきました。

藤棚山。11:40。
ベンチがぽつんと1つ。
遠くで犬の吠える声。
鉄砲の音。

道はときどき細くなり、枯葉で滑らないよう、なお注意は必要でした。
新しい枯葉がサラサラと風に流れてくるので、踏み跡は不明瞭。
地形を見ながら、ここが登山道だろうと判断して歩いていきました。
奥武蔵の腐葉土は柔らかく、登山道なのかちょっと不安になってしまう箇所も。
広い尾根の所では、案外本当に間違えたのかもしれません。

真下に舗装道路があるところでは、木の柵で登山道がガードされていました。
道路に転落する登山者を防ぐためなのでしょう。
里山感が増してきたなあと思うと、しかし、ちょっとした岩場の下りがあったり、案外細いまき道があったり。
道に変化があるので飽きずに歩いていけます。

中登坂。12:40。
植林帯に入り、登山道はうす暗いもののさらに安定して歩きやすくなりました。
金比羅神社跡。13:10。
あとはさわらびの湯へと下っていくだけです。
あとひと頑張り。
案外急な箇所などもあり用心して降りていくと、麓では、まだ少し紅葉が残っていました。
墓地を越えて、さわらびの湯バス停。13:50。

バス時刻を確認して、敷地の奥のさわらびの湯へ。
駐車場を通り過ぎ、トイレを過ぎ、右に曲がって舗装道路をさらに進んでいきます。
バス専用の駐車場にバスが4台停まっていました。
山歩きのバスツアーの下山地点がここで、客が下山してくるのを待っているだけのバスもあるだろうけれど、今さわらびの湯に客が入っているバスもあるのかな?

自動ドアを開けて入るとすぐに、「館内ただいま大変混雑しております」のアナウンスが聞こえてきました。
靴を靴箱に。
100円が後に返却される靴箱でした。
券売機で入浴券を買います。
受付には、帰るときに券を見せるシステムでした。
階段を下りていくと、風呂場。
予想通り、脱衣所は大混雑でした。
しかも、脱衣所のロッカーも100円が後に返却されるロッカー。
これは煩わしい。
ロッカーが小さいので、ザックは入りませんでした。
貴重品のみロッカーに入れ、ザックは脱衣所の隅に置きました。
浴場に入ると、ここも洗い場の順番待ちでしたが、幸い、すぐに順番が回ってきました。

露天風呂もイモ洗い状態。
皆、顔見知りの様子で山の話をしているので、やはり山歩きバスツアーの客のようです。
上がると、脱衣所は、やはり大混雑。
ただ、ツアー客も含め登山客は、混雑している温泉での身の処し方が卓越している方が多いです。
混雑しているわりに動線が確保され、ロッカーの前のベンチ、さらのその手前や、出入り口付近の空間まで人が散り、譲り合って身支度していました。
ビールの自販機まで行列に並んで購入するのはさすがに初めての経験でした。
缶ビール500mL390円。
5分で飲み干し、次のバスにあわせて、さわらびの湯を出発。
あわただしかったけれど、やはり温泉に入るとさっぱりします。
しかし、湯上りに今日の風は冷たく、これからの季節、温泉に入るならもう1枚上着が必要だと感じる頃にバスがやってきました。



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    この記事へのコメント
    楽しい山記事、いつもきめ細かい描写いいですね。
    温泉の描写もいいですね。
    ずっと山歩きしてないので行きたいなあ。
    平凡なところがいいと思う。
    Posted by すこや at 2018年12月10日 13:39
    すこやさま、コメントありがとうございます。
    これを読んで、山歩きしたいなあと思っていただくのは、本当に嬉しい。
    最高の褒め言葉です。
    ありがとうごさいます。
    Posted by セギセギ at 2018年12月12日 12:57
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