たまりば

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2015年07月26日

御殿場口から富士山に登ってきました。2015年7月。

2015年7月19日、御殿場口から富士山に登ってきました。
ご当地キャラを見に東京スカイツリーに行ったときのこと。
友人が、富士山に登りたいと言い出しました。
初めてならば、距離の短い吉田口から登るのが無難です。
何かあったとき、ほぼ等間隔で小屋が並び、終夜営業しているのが何より安心ですし。

ただ、吉田口は、いつも混雑していて、大渋滞に巻き込まれます。
下りの炎天下の砂利道もかなり不快。
「富士山は見るもので、登るものではない」
という感想を口にする人は、多くの場合、この吉田口の往復で辟易したのだと思うのです。
私も、吉田口は、もう当分いいなあ。

幸い、友人は、山歩きこそしないものの、水泳・ジョギングなど日常的に運動しています。
富士山の最長コース、御殿場口からの往復でも、大丈夫なのではないか?
最盛期でも人が少なくマイペースで歩けるこのコースは、豪快かつ雄大で、富士山の魅力が詰まっています。

御殿場駅待ち合わせ。16:20。
御殿場口新五合目行き最終バスに乗りました。16:40。
2年前に同じバスに乗ったときは、登山者は私の他は1人しかいなかったのですが、今回、バス停に行くと既に10人ほど行列ができていました。
御殿場口コースも、少しずつメジャーになってきているのかもしれません。

御殿場口新五合目。17:20。
バス停前の風景は2年前とさほど変わっていないのですが、バスの来た方向に1分ほど戻ると、立派なレストハウスとトイレが出来ていました。
トイレは、無料。
レストハウス前のテーブルを使って、ゆっくり夕食。
コーラを購入。500mL、260円。
友人は紺色の新品のザックを担いでいました。
「買ったの?」
「うん。この後、多分息子にあげる」
「なるほど」
今後続けて山歩きをする予定がない場合、今は、道具のレンタルも可能です。
靴は、ミドルカットの軽登山靴。これも新品。
私は、ローカットのトレイルランニング・シューズ。
荷物が軽いときは、いつもこの靴です。

鳥居をくぐって、出発。18:30
まずは大石茶屋まで、ゆっくり歩き始めました。
どれだけゆっくりのペースを作れるかが、最初の勝負。
大石茶屋。18:55。
自分でもびっくりするくらいのスローペースでした。
友人は、そんなものかと思うのか、黙って私の後ろを歩いています。

大石茶屋を抜けると、左側が登山道、右側が下山道。
うっかり下山道を選んでしまうと、砂でフカフカの道を行くことになり、体力を消耗します。
空は青空が見えている部分も少しはあるのですが、富士山は、ガスの中。
あの中がどうなっているのかが、若干不安です。
周辺は、オンタデの咲く、果てしない砂礫の平原です。

いよいよガスの中に入りました。
パラパラっと雨が降ってきました。
ガスが切れると、また止みます。
まだ気温が高いので、雨具はつけず様子を見ました。

暗くなってきて、ヘッドランプを装着。
2年前、自分のヘッドランプがあまり明るくなく、視野が狭くて不安だったので、あの後、買い換えました。
友人にも、ヘッドランプは良い物を買ったほうがいい、防災グッズに使えるからと力説しました。
山道具は、怖いくらいに性能と値段が比例しています。

ジグザグの道が続きます。
ジグザグの角のところは少し登りになります。
そこだけ足元が砂でフカフカで歩いている感覚だけでは、そこが道かどうかよくわかりません。
角で180°近く回転するため、全体の地形がわかっていないと、そのまま道を逸れてしまう可能性もあります。
ヘッドランプが暗いと、こうした地形を把握しづらいのです。
昼間歩く分には間違えるはずがないことが、夜歩くとこんなにもわかりづらい。
それでも、後ろからときどき人はやってきますし、道しるべも等間隔で立っています。
それがなくなったら道を逸れてしまったということです。

次郎坊。20:30。
ゆっくり歩いているので、休憩は特に必要ないのですが、それでも風のない場所を発見する度、座り込んで水分補給をし、行動食を口にしました。
友人の行動食は、ドライフルーツ・ブドウ糖・ハチミツを固めたもの。
スポーツをする人らしい、本気の行動食でした。
私は、行きがけにコンビニでぱぱっと購入したクリームパンやチョコレート。
慣れてくると、何でも雑になっていけませんね。

延々と、ジクザグ道を行きます。
だんだんと地形がつかめて、曲がり角でも悩むことが少なくなりました。
休憩の度に、友人と先頭を交替。
ときどき、ガスが濃くなり、視界不良で全く周囲が見えなくなり、そういうときは立ち止まって様子を見ました。

六合目小屋跡。0:40
風を避けられるので、ここで大休憩。
防寒のために雨具を着用しました。
今回は結局本格的な雨にならず防寒のためだけでしたが、風雨になった場合、良い雨具がないと富士山は怖いです。

3000m標識。2:40。
麓からずっと見えていた七合目の小屋のオレンジ色の光。
どこまで歩いても近づく気配のなかった光が、ようやく近づいてきた気がします。

七合目小屋。3:00。
風が強い。
小屋の中で人の気配がします。
そろそろ起きだしているようです。

道は岩がちになり、登りも急になってきました。
だんだん空が明るくなり、ヘッドランプは不要となりました。
三日月の形をした山中湖が眼下で白く光っています。
地平線には帯のような雲。
でも、その上は雲が切れて赤く燃えています。
ご来光が見られるかもしれません。

角を曲がる度に振り返り、ご来光を見逃さないように。
4:40。
ついにご来光が始まりました。
立ち止まり、刻々と変わる空を見つめました。
天気予報から考えれば無理かもしれないと思っていたご来光。
思いがけず、くっきりと朝日が姿を見せてくれました。
黙って拝んでいる友人を見て、役目を1つ果たせたようで、ほっとしました。

明るくなると、山頂が見えてしまうことで、かえって先を長く感じます。
空気も薄くなり、そんなにスピードは出せません。
一歩一歩、登っていきます。

ついに山頂到着。5:55。
御殿場口山頂は、山頂郵便局の前です。
鳥居を越えたすぐ先で、火口を見下すことができました。
麓から富士山を見るときには想像もつかない荒涼とした眺めです。
紫がかった赤茶色の砂礫の火口を飽きず眺めました。

さて、剣ヶ峰へ。
時計周りにお鉢巡りを始めました。
馬の背のきつい登りを越えて、ついに最高点、剣ヶ峰。6:30。
行列し、順番を待って、最高点で写真撮影。
富士山レーダーは何年も前に撤去され、今は麓の記念館で保存されています。
レーダーがなくなって、台座だけ残ったような印象の建物の前を通り過ぎ、さらに先へ。
お鉢巡りは、天気が良く風がなければ、よく整備された快適な登山道です。
スキップしたいような道を行きます。
太陽が高くなってくると、紫外線の強さに目が痛い。
富士山を歩くには、サングラスも必需品です。

ぐるっと回って吉田口山頂。
ここは、売店が並んでいることもあって、いつも通りの大混雑でした。
吉田口からは岩がちの道。
登って下りて、再び御殿場口に戻ってきました。8:00。

さて下山開始です。
まずは登ってきた道を下ります。
一晩寝ないで歩いていますから、身体のバランスが悪い。
空気が薄いせいもあるかもしれません。
何となくふらつきます。
用心し、慎重に降りていきました。
眼下には雄大な景色が広がっていました。



七合目小屋。9:45。
トイレを借りました。有料300円。
富士山のトイレは有料なので、小銭の用意が重要です。
小屋では、飲み物・食べ物の販売もあります。
私は、麓から持ってきた2Lのスポーツドリンクがまだ残っていました。
それと行動食の残りで朝食。

さて、大砂走りに備えて準備を整えます。
途中で暑くなるし、砂にまみれると洗濯が大変なので、雨具は脱いで片づけました。
山頂からかけているサングラスはそのままで目を保護。
マスクをして口を保護。
ゲーターで、靴に砂が入らないようにします。
ザックは、ザックカバーで保護。
さあ出発。
小屋を出て、しばらくは登山道と同じ道。
途中から、いよいよ下山道へ。
大砂走りの始まりです。
フカフカの砂の坂道を一気に駆け降ります。
ほとんど後ろに倒れるように重心をおいて、足が滑るのに任せます。
一歩が3メートルにもなります。
友人が素晴らしいフォームで前を行きます。

坂道を駆け降りていくと、麓まで見下せました。
傾斜の緩くなっているあたりから上り坂になっているように見えました。
目の錯覚ですね。

道が緩くなって、ようやく休憩。
水分を補給し、またすぐに出発。
あんなに何時間もかかった道を1時間ほどで走り降りました。

御殿場口新五合目。11:55。
次のバスは、12:15。
ちょうどいい感じです。
私は、またしても自販機でコーラを購入。
顔を拭いたり、ゲーターをしまったり、靴の中の砂を落としたりしているうちに、バスがやってきました。



  


  • Posted by セギ at 00:45Comments(0)

    2015年07月23日

    8月1日(土)、大人のための数学教室です。


    7月18日(土)、大人のための数学教室を開きました。
    今回から新しい単元、「データの分析」です。
    「データを読み取れないから日本人は経済において世界の中で云々かんぬん」
    と上から言われて加えられたこの単元。
    データは読めないよりは読めたほうがいいので、張り切って指導しますが、これを勉強する高校生の表情は、多くの場合、埴輪のようにポカンとしています。

    今回は、まず中学の復習。
    度数分布表の作り方と、それをヒストグラムに直す方法を学習しました。
    これは中学1年で学ぶ内容ですので、わりと簡単です。
    度数分布表は、新課程になってから、都立高校の入試問題にも2年連続して出題されましたが、今年の入試は、再び「場合の数と確率」の問題に戻りました。
    出題形式に幅がなく、つまらないからだろう、というのは私の個人的感想です。
    (^-^;

    度数分布表。
    身近な例で言えば、ある学年100人の期末テストの得点を度数分布表に表すとします。

    0点以上10点未満   2人
    10点以上20点未満  4人
    20点以上30点未満  6人
    30点以上40点未満 10人
    40点以上50点未満 32人
    50点以上60点未満  5人
    60点以上70点未満  7人
    70点以上80点未満 23人
    80点以上90点未満  7人
    90点以上100点以下 4人
    合計           100人

    上のように、範囲を区切ってその範囲にデータがいくつあるかを示した表が度数分布表です。
    「20点以上30点未満」のような範囲の1つ1つを「階級」と言います。
    データの個数を「度数」と言います。
    上の例で言えば、20点以上30点未満の階級の度数は、6人です。

    上のように合計がちょうど100人ならわかりやすいですが、実際のデータは、79人とか、83人とか、合計が半端な数であるため、データがどのように分布しているのか、パッと見ただではわかりにくいことがあります。
    そのために「相対度数」という数値を利用します。
    相対度数というのは、割合です。
    全体の中で、その階級にどういう割合でデータが分布しているか。
    合計を1.00とし、各階級の度数を小数で表します。
    各階級の度数÷全体の数=相対度数
    ということです。
    小数で表すからピンとこない子がたまにいるのですが、パーセントで読み直せば、何ということもありません。
    全体が100%。
    上の例で言えば、「20点以上30点未満」の階級の相対度数は、0.06。
    すなわち、全体の6%の人がその階級にいるということです。

    小学生の頃から「割合」が苦手な子は、この段階で「わかんない」と文句を言い始めるのですが、データを読み取りやすくするための数字が相対度数です。
    敵視せず、「この数字は自分の味方」と思ってほしいです。


    度数分布表をそのままグラフにしたのが、ヒストグラム。
    柱状グラフ、とも言います。
    分布の様子がひと目でわかるので、便利です。

    さて、ここで話が終われば簡単なのですが、ここから、少し面倒くさい話になってきます。
    データというのは、1つのデータだけを見て判断することはほとんどありません。
    他のデータと比較して分析するから、データには意味があります。
    では、どのように比較するのか。

    ここで、「代表値」という概念が登場します。
    1つのデータを1つの数値で代表させたい。
    代表値には色々なものがあり、一番知られているのが、「平均値」です。

    上の例で言えば、1人1人の点数を全部足していって、人数で割れば、平均点が出ますね。
    あれ?
    でも、上の表だと、個々の点数がわからない。
    「20点以上30点未満 6人」
    ということしかわからない。
    実際は、1人1人、21点だったり、29点だったりするだろうに、そのデータが手元にない。
    そんなとき、どうやって平均値を出すか?

    ここで使えるのが、「階級値」。
    すなわちその階級の中央の値です。
    「20点以上30点未満」という階級の階級値は、25点です。
    その25点×6人で、その階級の合計とする。
    全ての階級の合計を足して、度数(100人)で割る。
    それを「平均値」としても、まあいいでしょう。
    おそらく、個々の得点を全部足して100で割ったものとは少し違う数値が出るでしょうが、大きな違いではないでしょう。
    これを「加重平均」と言います。

    そうやって、平均値を出すことはできるけれど、しかし、このデータで、平均値はどの程度の意味を持つのでしょうか?
    上の度数分布表を見直していただけるとわかりのですが、データの分布が明らかに割れています。
    平均値は、そうしたデータの分布を表すことができません。
    もっと、データの分布を把握できる代表値はないものでしょうか。

    ここから、いよいよ、データの分布をどのように表していくかという話が始まっていきます。



    さて、次回の数学教室のお知らせです。

    ◎日時  8月1日(土)10:00~11:30
    ◎内容  「データの分析」の学習を続けます。face02電卓をお忘れなく。face02
    ◎場所  セギ英数教室
           三鷹市下連雀3-33-13
             三鷹第二ビル 305
           春の湯さんの斜め前のビルです。
    ◎用具   ノート・筆記用具
    ◎参加費 2,000円
           当日集めさせていただきます。
    ◎予約  メールにて、ご予約をお願いいたします。
           左の「お問合せ」ボタンからご連絡ください。
           既にご参加いただいている方は、
           ご出席確認メールへの返信の形でご連絡くださりますと助かります。
           携帯メールアドレスをご存じの方は、そちらにご連絡ください。     















      


  • Posted by セギ at 15:02Comments(0)大人のための講座

    2015年07月17日

    期末テスト結果集計。2015年1学期末。


    さて、期末テストの結果がまとまりました。
    今回、2期制(前期・後期)の学校はテストのない時期でした。

    数学 70点台1人 60点台2人 50点台1人 50点未満2人
    英語 50点台1人

    概ね、前回の中間テストと変わらない結果です。

    原因は個々に異なり、それは伝えてありますが、大きく2つに別れます。

    1つは、学習量を確保せずにテストを受けていること。
    入塾したばかりの生徒の中には、塾に通うことで安心するのか、家庭学習が減る子がいます。
    塾の宿題は、半分しかやってきません。
    以前は、学校のワークや問題集はそれなりに取り組んでいたのに、
    「塾で勉強しているんだから、大丈夫」
    「塾の宿題をやるから、学校の課題はやる時間がない」
    と自分に言い訳して、学校の課題も取り組みが雑になっています。
    結果、通塾する前よりも家庭学習が減ってしまいます。

    今まで通りの学校の課題に加えて塾の課題を演習し、わからないところは解説を聞くことができるから、塾に通うと成績が上がるのです。
    けれど、子どもは不思議な辻褄合わせが好きで、塾で勉強すると、その分、家庭学習を減らしてバランスを取ってしまいます。
    それでは、成績も以前の通りにバランスが取れてしまいます。
    ( 一一)
    テストの失敗の原因が理解できると、本当に成績を上げたい子は変わり始めます。

    もう1つは、メンタルの問題。
    数学のテストは前半は基本問題、後半は応用問題という構成になっているのが普通です。
    テスト用紙を見ると、前半でつまらないミスを繰り返しているのに、後半の応用問題で正答している子が何人もいます。
    これは、うちの塾の以前からの傾向です。
    学力は伸びている。
    でも、ケアレスミスがなくならない。
    解答用紙の前半は△や×だらけ。
    後半は、〇ばかり。
    何だ、これは?(*_*)

    テストを受けるときの精神状態がかなり悪いのでしょう。
    緊張しているのか、頭がカアッと燃えてしまっているのか。
    時間が経過すると落ち着いてきて、数学の問題に没頭するようになり、後半は正答が増えていきます。

    何で、ペーパーテストでそんなに緊張するのでしょう。
    テスト直前に、以前のテストで失敗した記憶がよみがえってくるのでしょうか。
    できたはずの問題で間違えた記憶。
    ケアレスミスばかりしてしまった記憶。

    ケアレスミスの多い子ほど、何をどのように間違えたかは直視しないことが多いです。
    「このミス、以前もしましたよ」
    と指摘しても、本当に覚えていない顔をします。
    都合の悪い記憶は消してしまうのでしょうか。
    「自分が間違えたことって忘れないじゃない?忘れないから、類題を解いたとき、正答できるんだよね」
    と説明しても、全く共感していない表情です。
    「間違えたことを覚えていて、次は間違えないようにする。それを学習能力というのですよ」
    「・・・・・間違えたことなんか覚えていたことがない」
    「何で?」
    「嫌だから」
    「・・・・・・・」

    ただ、完全に消えてしまうとは思えないのです。
    本人が正視しないだけで、失敗の記憶は心に残っているでしょう。
    テスト直前の精神状態を悪くしているのは、モヤモヤとしたそういう記憶の陰かもしれません。
    自分の失敗を見つめることは、心が潰れてしまうようなことではないと、本人が理解できるまで、寄り添っていくしかないのだと思っています。

      


  • Posted by セギ at 13:35Comments(0)講師日記

    2015年07月13日

    丹沢表尾根を歩きました。2015年7月。


    2015年7月12日(日)、久しぶりに丹沢の表尾根を歩きました。
    秦野駅前8:18発のバスに乗車。
    超満員でバスは出発しました。
    終点ヤビツ峠、9:00。
    前のバスから降りたのだろう登山客がまだ残って準備していました。
    前のバスが着いてあまり時間が経っていないようです。
    バス停に人がたまる度にバスを増発をしているのかもしれません。
    これは、今日の山は混んでるぞー。

    トイレを済ませて、さて出発。
    富士見山荘前まで、まずは林道歩きです。
    車やバイク、自転車がバンバン通る林道です。
    富士見山荘前登山口。9:20。
    林道と別れ、道しるべの通りに行くと、登山口が見えてきます。
    登山口から、いきなり階段状の急登が始まります。
    前後の人のペースが速い。
    いや、私が遅いのか?

    しかし、ポイントポイントで、バテて座り込んでいる人を発見。
    かなり消耗した表情です。
    今日は午前中から30℃越え。
    こんな暑い日に、こんなペースで歩いたら、バテるのも無理ありません。
    身体に熱がこもって動けなくなってしまいます。
    手痛い失敗をして、私は学びましたよ。
    保冷剤を首に巻き、凍らせたスポーツドリンクを思いつく度に飲んで、ゆっくりゆっくり登りました。
    もう、全員私を追い越していってくれていいよー。
    暑さにうなだれ、足元ばかり見ていたら、木段に咲くホタルブクロを見つけました。
    こんなところで踏みつけられずに咲いている。
    端的に励まされました。

    二ノ塔。10:25。
    地面から蒸気が立ち昇るのが目視できました。
    あたり一面ガスで真っ白です。
    丹沢特有の、ベンチとテーブルの中間くらいの高さのものに座って、休憩。
    持ってきた梅干しを1つ食べ、凍らせたゼリー飲料を飲みました。
    それ以外の固形物は正直、喉を通りません。
    暑さも凄いけど、湿度も物凄い。

    少し下って、登り返すと、三ノ塔。10:50。
    ここも休憩適地です。
    広々として、大展望の期待できるところですが、今日は目の前の樹木とガス以外に何も見えません。
    ここの景色を友人に送ったら、
    「カカボラジ?」
    という返事が届きました。
    東南アジアの風景に見えたのでしょうか。
    熱気と湿気が伝わったかもしれせん。
    少し前のNHKスペシャル、友人も見たのでしょう。
    面白かったですね。

    三ノ塔を越えると、表尾根は険しくなり、山全体の崩落が進んでいるのが実感されます。
    歩いていく左手の展望が開け、ガスの向こうにうっすらと向いの尾根や崩落した山肌が見えました。
    足がすくむような光景です。
    そこから、急下降が始まります。
    うわあ嫌だなあと思うのですが、その場所に行ってみると、木段があるので比較的歩きやすくて安心しました。
    さらに、鎖から木の梯子へと移る箇所が現れましたが、よく整備されていて、ここは大丈夫。
    むしろその後の斜面がガレていて歩きにくかったです。

    烏尾山。11:30。
    樹林帯の中の細い道を登ったり下ったり。
    何となく岩がちになってくると、行者ヶ岳。11:55。
    その先に、下りの鎖場が現れました。
    数人の渋滞。
    でも、短い鎖で、足場も安定していました。

    あれ?表尾根の鎖って、こんなに簡単だったっけ?
    そう思いながら歩いていくと、大きな岩をまわり込んで下っていく箇所があり、その先、10人ほどが渋滞していました。
    人が動く様子の全くない渋滞。
    そうだ。ここが本当の鎖場です。
    どうやら、下から登ってくる人がいて、その人が相当手こずっているようです。
    長い鎖場は、下るほうが怖いですが、登るほうが大変。
    ようやく登ってきた人が現れ、そこからは一気に動きだしました。


    これは、下り終わって、三連の鎖場の下から撮影したものです。
    こうやって見ると、鎖がなくても下りられるくらいに見えるんですが、実際にその場に立ってみると、かなり高度感があります。
    丹沢は山慣れていない人も多いので、鎖場にかなり手こずる人もいます。
    恐怖を感じると、後ろ向きになれない。
    鎖をまたげない。
    鎖から身体を離せないから、足元が見えない。
    木陰の岩に座って、のんびり順番待ちをしました。

    鎖場を越えると、今度は登り返し。
    暑さもピークとなり、この先が予想外がきつかったです。
    整備が進み、全く土を踏まずに済む木道になっているところが多く、歩きにくさはほとんどありませんでしたが、高度が上がっても、今日はちっとも涼しくなりません。
    暑いー。
    体力が尽きた人を、この辺りから少しずつ追い抜くようになりました。

    新大日。12:55。
    ベンチが並ぶ休憩適地。
    山頂はまだですが、ここらでお昼という人も多く見られました。
    お湯を沸かしてカップラーメンを食べている人が何人かいましたが、何故だかみんなカレー味。
    暑いときは、カレーですね。

    少し平らな道も混ざってきましたが、まだまだ登ります。
    シモツケの赤い花。
    小さいのであまり目立ちませんか、登山道の両脇にたくさん咲いていました。

    木ノ又小屋の軒に揺れる「氷」の旗に心惹かれながらも、足を進めます。
    最後の岩場を登り切って、ガスの向こうに尊仏山荘がぼんやりと見えてきました。
    塔ノ岳山頂。13:45。

    いや、もう、360°何も見えません。
    完全なガスの中です。
    上空からの日差しはあるのですが。
    尊仏山荘で、サイダーを購入。
    冷えていませんでしたが、飲みほしたペットボトルの中の氷がまだ残っていましたので、そこに移すと、たちまちよく冷えたサイダーに。
    これが今日一番のご馳走でした。
    空き缶を引き取ってくれるというので、持っていくと、尊仏山荘の看板猫を発見。
    しかし、写真を撮ろうとしたら、逃げられてしまいました。



    塔ノ岳に捨てられていたという猫。
    小屋番さんに飼ってもらい、麓の大倉までを縄張りとして、幸せに暮らしているそうです。

    さて、下山は大倉尾根。
    山頂直下から整備された木段の下りが延々と続きます。
    木段が途切れると、その先は、パイプの手すりのついた階段を登り、そこからガレ場、ザレ場の下りへ。
    さらに岩がゴロゴロしている道幅の広い下り道。
    一番歩きにくいところです。

    花立山荘。14:35。
    ここから眺望の良い木段の下りが始まりました。
    ガスが少し晴れて、秦野の街がうっすら光っていました。
    木段が終わると、岩のごろつく樹林帯の下りとなります。
    下りきると、堀山ノ家。
    ケースが置かれ、「ジュース お菓子 なんでも100円」と書いてあり、料金箱がありました。
    確認しなかったけれど、今日はケースは空なんじゃないかな。
    丹沢の小屋が営業していない日のための無人販売だと思います。
    本日は、全店営業中。
    どこでも、かき氷や飲み物が売れていました。

    堀山ノ家の横を通り過ぎると、平坦な歩きやすい道になりました。
    冬は泥んこのグチャグチャ道に難渋するあたりですが、今日は乾いて快適でした。
    昔はこの先もザレ場や滑りやすい土の坂道が続きましたが、今は全て木段が整備されています。
    たったか歩いて、と言いたいですが、だんだん膝に負担が。
    丹沢の下りは、ストックがないと膝がもたないなあ。

    大倉。16:40。
    はあ、やっと着いた。
    トイレ前には、靴を洗う水道が整備されています。
    今日は半裸になって身体を拭いている人もいる大盛況。
    気持ちはわかります。
    私も、汗だくで気が遠くなりそうでした。
    さあ、バスに乗って、小田急を途中下車して、鶴巻温泉へ行こう。

      


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    2015年07月08日

    中2の危機、高2の危機。


    さて、本日は、中学2年の危機について。
    もちろん、学力的な危機の話です。
    小学生の頃は、学校の授業をそこそこ聞いていれば基本的なことは理解できる子が大半です。
    家でそんなに勉強しなくても、カラーテストならば、80点くらいは取れます。
    まあ大丈夫じゃないかと思って、そのままの学習習慣で中学生活を始める子は多いです。
    実際、中1の間は、大丈夫だったりします。

    ところが、中学2年の2学期になると、成績が急降下するのです。
    数学でいえば、「1次関数」や「三角形」。
    英語は、「接続詞」「不定詞」。
    授業を聞くだけでは身につかない内容になっているのに、相変わらず、家庭学習の習慣がありません。
    今まで通り、定期テストの前だけちょろちょろっと勉強して乗り切ろうとします。
    しかし、それでは、良い成績は維持できません。
    80点くらいは取れていたテストが、いきなり、60点台に落ちてしまいます。
    なかには、40点台に一気に落ちてしまう子もいます。

    これが、中2の危機です。

    じゃあ中2の2学期に頑張ればいいのかというとそんなに簡単なことではありません。
    原因は主に中1の頃の学習にあります。
    中1のときに基礎を作っていなかったのです。
    学力的にも、学習習慣の面でも。
    中1の間は上手くいっているように見えても、崩壊は内部で着実に進んでいます。
    それが一気に表面化するのが中2の2学期です。

    「これは、崩落が来るぞ」
    と、塾のベテラン講師は予測しています。
    そのことを伝えてもいるのですが、本人も保護者も、そうした忠告がピンとこないことが多いようです。
    そのときにはそこそこ上手くいっているのですから、「中2の2学期に崩落が起こる」という予測も、一般論にしか聞こえないのでしょう。
    実際に成績が下がってみなければわからない。
    体験するまでは認められないことなのかしれません。

    以上が中2の危機ですが、中2は大人の叱責が堪える年齢ですし、高校受験が具体的にイメージできているので、まだましです。
    公立中学は特に、クラスメートは皆、近所に住んでいます。
    誰がどこの高校に入ったという情報が正確に広まるなかで、あまりみっともないことはできません。
    プライドの高い子なら、そこで必死になります。
    中2の2学期に崩落が起こっても、そこから何とか盛り返すことが可能です。
    中1の初めから全力を出していれば到達できたところには及ばなくても、最善を目指していくことができます。


    高2の危機も、同じメカニズムで起こります。
    ただ、怖いのは、中2のとき以上の大崩落となること。
    しかも、大崩落の原因を本人が勝手に分析し、冷静な判断ができないことが多いです。
    高1で土台を作らなかったからだと指摘されても、高1の勉強くらいわかっていると反論します。
    総復習を呼び掛けても、「時間がない」と断るのが高2です。
    高1の問題を解かせて、定着していないことを自覚させても、不機嫌になるばかり。
    復習という当たり前のことをさせるのにも、もっていき方が難しくなります。
    高1の復習ではなく、今学校でやっていることをやりたいと本人は主張することが多いのです。

    でも、高1の学力がついていない子には、高2の学習内容は理解できません。
    数学で言えば、「2次方程式」や「三角比」がわかっていない子に、高2で学習する「指数関数・対数関数」「三角関数」は、理解できません。
    まして、「数列」や 「微分・積分」となると、最初のうちは簡単だと思っていても、単元の後半になると、どれだけわかりやすい説明を聞いても理解できない子が多くなります。
    それを理解できるほどの頭の訓練をしてこなかったからです。

    英語の場合、高1の単語や文法が身についていない子は、高2の教科書本文は自力で読み通すことができません。
    簡単な単語をいちいち調べなければならず、予習に時間がかかり過ぎるので、本人が諦めてしまいます。
    関係詞や分詞を含む1文は長く、どこで切れるのか自力で判断できません。
    高1の初めに学ぶ「5文型」が身についていないと指摘されれば反駁しますが、長文の中でSVOCを自力で分析することはできません。
    あげく、そういうことをしないで英語がわかるようになりたいと妄想し始める子も多いです。
    自分に都合の良いことを言ってくれる「教育システム」に騙されやすくなり、無駄なお金を投じることもあります。

    小学生の頃は、勉強しなくても大丈夫だった。
    中学生になっても、ちょっと本気を出せば何とかなった。
    でも、高2の危機を迎えてしまいます。
    勉強しても、何だかよくわからない。
    うまく頭に入ってこない。
    大学受験に向けて、本当に頑張らなければならないときに、英語や数学がどんどんわからなくなっていくのが高2の危機です。

    勉強には無限の時間を注ぐ覚悟が必要となります。
    しかし、多くの高1には、その覚悟がありません。
    友達づきあいも趣味も部活も、中学の頃と比べて、本当に面白くなってきます。
    さらにアルバイトまで始める子もいます。
    勉強に使う時間は、できるだけ減らしたい。
    できるだけ効率的に、さっさと済ませてしまいたい。
    そう思う子が多くなります。
    生活の軸が勉強からズレてしまっているのですが、そのほうが楽しいので、本人としては絶対に改めたくないのでしょう。

    高校に入ってすぐに悪い結果が出れば、本人が反省するのかもしれません。
    しかし、大崩落は高2で起こります。
    高1の間は、そこそこ何とかなってしまう場合が多いのです。
    中学時代に受験勉強を頑張った余力で、表面上はそう悪くない状態を維持します。
    高校の学習としては、分量もレベルもまだ基礎段階ですし。
    学校の定期テストだけなら、高1の間は、直前の勉強で辻褄を合わせることができるのです。

    しかし、高2になると、テスト前に勉強しようとしても、テスト範囲を全くカバーできないことに気づきます。
    何をやっても、よくわからない。
    基礎がないから、わからない。


    中2の危機は、何となく塾に通っているだけでも、ある程度は回避できます。
    しかし、高2の危機は、本人が自覚しない限り、塾に通っても回避できません。
    塾に通っているから大丈夫だろうと判断し、家庭学習を怠り、学習時間を削る。
    自分は能率的に勉強しているんだと思い込む。
    高校生は、そのような判断をしがちだからです。

    うかうかしていると、高2の危機が訪れます。
    勉強が、本当にわからなくなります。
    そうならないために、高1からしっかり勉強してください。
    今こそが、勝負のときです。

      


  • Posted by セギ at 20:50Comments(0)講師日記