たまりば

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2013年04月28日

棒ノ折山~岩茸石山~惣岳山縦走しました。2013年4月。


4月28日(日)、何か1週間が早いなあと感じながら、今週も山に行ってまいりました。
三鷹駅7:14発の電車に乗って、国分寺、東村山、所沢と乗り継ぎ、飯能駅着。8:14。
飯能駅8:30発のバス「さわらびの湯経由名郷行き」に乗りました。
さわらびの湯バス停下車。9:10。
そのまま、バスの進行方向のまま、車道を歩きます。
少し上り坂の車道を10分ほど歩いて、左折。
ここからは、有間ダムの湖畔の道を時計回りに歩いていき、やがて白谷橋が見えてきました。
そこが、白谷沢登山口です。9:30。
棒ノ折山を歩くのは、3度目。
いつも新緑の季節を選びます。
今日も良く晴れていました。

登山道は、まず白谷沢の左岸を高巻いて登っていきます。
崖っぷちで、岩がち。
整備されていますし、道幅も十分ですが、ちょっと怖いなあと感じるところもありました。
ところで、山好きの方ならよく御存じのことですが、沢の「左岸」というのは、上流に向かって歩いているときは、沢の右側の岸のことです。
上流から見て左が「左岸」だからなんですね。
普通の感覚とは逆の感じがするので、ガイドブックを読むとき、いつも頭の中で1度変換してから地形を把握しています。

やがて藤懸ノ滝が近づき、そこからは沢べりを歩きます。
転石をピョンピョン越えていく徒渉が繰り返されます。
左岸へ、右岸へ、また左岸へ。
両側から岩壁が迫る細い谷筋。
ゴルジュです。
ここは、沢の中を跳び石づたいに歩いていきます。

今日は家族連れが多かったです。
子どもはバランス感覚がありますので、こういう道は喜んで登っていきます。
お父さんも、まあ大丈夫。
問題は、やっぱりお母さんでしょうか。
山慣れているのならいいのですが、服装や靴から判断して、どうもそうではなさそうな人が多かったです。
スニーカーで濡れた石を跳んでいくのは、怖いと思います。
なので、登山道は、ちょっと渋滞。
怖いのはわかるので、怒る気になれません。
怖いですよねーと、むしろ共感しながら、渋滞待ちしました。

白くしぶきを上げる沢。
滴るような新緑。
明るい初夏の光。
今日の登山道のハイライトでした。
長居したって、何も問題ない。
きれいだなあと辺りを見たり、写真を撮ったりしながら、ゆっくり登っていきました。

鎖場を越え、沢が平板になった頃には、休憩する人たちをどんどん抜いていくことができ、渋滞は消え、歩き易くなってきました。

登山道は沢と離れ、1度林道を横切り、そこからは、普通の山道です。
登りきると、その先は、山腹をしばらく水平に歩きます。
登山道も広く、歩き易いな楽しいなとスイスイ行くと、大きな岩が見えてきて、それが岩茸石。10:35。
そこから登りがきつくなり、やがて丸太の木段。
ここは、土が流れて丸太が飛び出ているので、歩きにくかったです。
丸太が低いハードルみたいになっていて、1歩1歩が大変。
結局、丸太から丸太へとピョンピョン跳んでいくのが一番楽ですが、それも、ときどき斜めになっていました。
(>_<)
登りきると、ゴンジリ峠。
そこから、さらに登って、やっと棒ノ折山。11:05。
広い広い平らな山頂で、とても解放感のあるところです。
さすがに人が多かったですが、山頂の広さに救われ、わずらわしさはありません。
春霞で、遠望は効きませんでしたが、武甲山や大持山はくっきり見えました。
ベンチや東屋は人でいっぱいなので、先週、外秩父七峰縦走ハイキング大会でもらったレジャーシートを地面に敷いて、ほっとひと息。
景色を眺めながら、おにぎりを1つ食べました。

棒ノ折山。
これは、東京都側の呼称で、埼玉県側では、棒ノ嶺と呼ぶそうです。
あんまり変わらないな。
全く違う呼び方をする山もありますよね。

さて、過去2回は、岩茸石から滝ノ平尾根を下って、「さわらびの湯」でのんびりするコースを選んでいましたし、それも楽しいのですが、今回は、奥多摩側に縦走することにしました。

まずはゴンジリ峠に戻りました。11:30。
そこから南下。
「黒山・岩茸石山」の標識を確認して、歩き出しました。
ここも「関東ふれあいの道」の標識がありました。
しばらく歩くと、向こうから来る人。
心強いです。その人も、あ、人がいる、良かった、と思ったのかもしれません。
「この道、棒ノ折山に行きますよね?」
と質問されました。

その後も、ときおり向こうから人がやって来ます。
黒山。11:50。
ベンチが3つありました。
静かで良いピークでした。
ベンチに座り、ゼリー飲料を飲んで休憩。

大半は良い道ですが、ザレて滑りやすい急坂や、痩せ尾根もありました。
ときどき、去年の落ち葉がまだ積もっています。
フカフカの腐葉土を感じるところもありました。
奥多摩の豊かさ、新緑の美しさを満喫。
街の緑も美しい季節です。
青空の下、山の新緑はキラキラ光っていました。

岩茸石山。13:15。
最後の急登を歩く途中で、もう喧騒が聞こえてきました。
岩茸石山は、高水三山の1つ。
高水三山は、初めて奥多摩を歩く人にお薦めのハイキングコース。
山頂は、信じられないほどの人でごった返していました。
後でわかったことですが、70〜80人くらいの大グループが、そのとき山頂にいたんです。
そりゃ、ごった返しますね。
(^_^;)

そんな中、またもレジャーシートを地面に敷き、おにぎりをもう1つ。
ここも眺望の良い山頂です。
縦走してきた棒ノ折山を飽きず眺めました。

10分ほど休んで、さて、御嶽駅へ下山しようと歩き出し、たちまち渋滞でストップ。
山頂直下の下りは急で、滑りやすい砂のかぶった土の道なので、ためらいながら下る人が多く、下山道が詰まってしまっているようでした。

このまま、駅まで渋滞なのかなあ。
完全に詰まっているときの追い抜きはルール違反ですが、前方を見て、遅い人が登山道を詰まらせているのを発見したら、道が広くなる度、こまめに人を抜きます。
そうやって、少しずつ前に出ていったら、渋滞の最初の原因を発見。
中高年の巨大な集団が、ゆっくりゆっくり歩いているのでした。
(@_@;)

でも、山慣れている方たちで助かりました。
最後尾の方が私の気配に気づき、
「特急行くよー」
と前に声をかけてくださいました。
立ち止まってくれた大集団の脇を走って追い抜きました。
行けども行けども終わらないー。
70〜80人は行列が続いていました。
凄いなー。

そこから、人の気配はしばらく途絶え、静かな登山道が続きました。
よく整備された広い道から、小さな登りの岩場へ。
変化を楽しみながら登っていくと、惣岳山。14:05。
金網の張られたお社に頭を下げ、そこからは下りです。

あとはもう下るだけかなと思ったら、沢井駅への分岐を左に見て、御岳山駅まであと1.5kmというところで、まさかの登り返し。
(@_@;)
そこからは、登ったり下ったり。
気持ちが1度途切れてしまったので、ちょっとつらかったです。

御岳駅付近では、今日はお祭りがあったようで、お囃子が麓から聞こえてきました。
登山道から家屋の屋根が見え始め、やがてぴょんと舗装道路に出て、縦走終了。
踏切を渡り、右折すると、御岳駅前の通りに出ました。15:00。

はあ、今日もよく歩いた。
(*^_^*)
  


  • Posted by セギ at 22:30Comments(0)

    2013年04月22日

    外秩父七峰縦走、完歩しました。2013年。


    今年も、外秩父七峰縦走ハイキング大会の日がやってまいりました。

    2013年4月21日(日)天気は昨夜からの雨。
    埼玉県は12時頃に雨が止むという予報を支えに、雨具を着て小川町駅スタート。6:35。
    さすがにこの雨では、普段よりも参加者は少なかったです。
    それでも、駅からずっと切れ目なく人は続きましたが。

    舗装道路を終え、官ノ倉山への山道へ。
    いつもなら、登山口手前で渋滞が始まりますが、今年はスムーズ。
    でも、鎖場では少し渋滞。
    官ノ倉山チェックポイント。7:50。
    同じ電車で出発しても、去年は、8:10でした。
    雨は降り続き、登山道の今後のコンディションに不安はあるものの、まずは順調な滑り出しです。
    何年か前まで、官ノ倉山は晴れていても下りが滑りやすくて大変でしたが、今は、太いロープを張ったり土を入れたり削ったりして整備されたので、雨の中も順調に下山できました。

    ここから、長い車道歩きです。
    ガンガン歩いて、和紙の里。
    去年はソメイヨシノがきれいでしたが、今年は、ヤマザクラももう散り気味でした。

    登り坂の舗装された林道に入り、どんどん進みます。
    雨で気温が低いので、こういうところはいつもより楽でした。
    雨の日は参加を避ける人が多いですが、本当につらいのは、むしろ快晴の夏日のときです。
    車道は照り返しでかなりきついです。
    気温が高い上に直射日光が照りつけます。
    水をたくさん持っていると重い。
    でも、水分を補給しないと歩けない。
    売店で買い足すとして、今年は500mLペットボトルを4本持って行きましたが、雨と寒さで、水分補給はほとんど必要なく、結局、1日で2本しか飲みませんでした。

    舗装された林道の途中で、ショートカットできる山道があります。
    例年、かなり渋滞があり、舗装道路を歩いたほうがむしろ速いのではないかと悩むところ。
    しかし、舗装道路はかなり回り道。
    今年は渋滞も少なそうなので、山道を選びました。
    1か所、斜めの段差があって歩きにくいところと、今年は下りで滑りやすいところもあり、多少渋滞しましたが、完全に止まることは少なく、再び舗装道路へ。

    萩平丁字路からは、また山道です。
    ここは例年大渋滞が始まるところです。
    もともと土の道で滑りやすく歩きにくいんですが、例年以上にありえないくらい歩きにくく、泥でぐちゃぐちゃでした。
    坂道を泥が流れているところもありました。
    プチ土石流。

    2回舗装道路とクロスして、そこから笠山へ登っていきます。
    スタッフから、
    「雪が降っています。お気をつけください」
    と声をかけられました。

    雪?

    笠山への長い長い登りが始まりました。
    登山道は人に踏まれてドロドロですが、林の中はうっすら積雪していました。
    本当だ。
    雪だ。

    2010年の大会は、積雪のためにコースが大幅変更されたくらいですから、4月の低山でも雪が降ることはあり得ますが、しかし、雪かー・・・・・。

    雪と泥で、滑って転ぶ人が増えてきました。
    転びやすい人っていますね。
    一番転びやすいのは大柄な男性のように思います。
    身体が大きいから、転んでいる姿が目立つのかな。
    ダブルストックを長ーくして持っていたりします。
    この大会、ストックの使用は禁止なんだけどなあ。
    それに、ザックや雨具が変に新しい。
    山慣れていないのと重心が高いので、転びやすいのでしょう。
    身体が大きい分、転倒に巻き込まれると周囲も危険なので、すぐ後ろの女性は、察知していたのかちょっと距離を置いていましたが、やっぱり派手に転び、女性は小さな悲鳴。
    危ない、危ない。

    笠山CP。10:50。
    そこからは下り。
    広いガレ場の下り道が積雪していました。
    若いグループが敗退の相談を始めました。
    「もうこんなの雪山だよー。ダメだよー」
    でも、縦走をやめるにしても、ここを下らなければ車道に出られない。
    女の子たちの顔色が青い。

    本当はそんなに心配ないんです。
    昨夜から今朝にかけての積雪。
    土の上に直接積もった、せいぜい3cmの新雪。
    むしろ泥道よりも歩きやすいです。
    だけど、雪山の経験がないと雪が積もっているだけで怖いかもしれません。

    立ちすくむ若者たちを背に、私は下山。
    ゆっくり下りたらいいんです。
    大丈夫でしょう。

    笠山峠から登り返して、堂平山へ。
    広い山頂は真っ白に積雪していました。
    針葉樹に雪が積もり、クリスマスツリーのようです。
    寒いなあ。
    私は今回、雪山用のハイネックシャツの上に夏期用の雨具という服装。
    動いている限りは大丈夫なのですが、軍手がびしょ濡れなのがまずかったです。
    レイングローブを持ってくるべきでした。
    雨は止んだようですが、木の枝から水滴がまだ落ちてきます。
    冷えた手足に、しかし、気がつくと熱がともり、ほかほかしてきました。
    身体全体では熱量に余裕があるので、手足に熱が回ってきたのでしょうか。
    軍手も少し乾いてきました。

    堂平山CP。11:49。
    ここは、スタッフの方がカードに時刻を記入してくれました。

    剣ヶ峰CP。12:10。
    そこから、短い丸太の階段。
    ここの丸太道は土が削られて歩きにくく、いつもは隣りの坂道のほうを選びますが、丸太道に雪が積もり、良い感じになっていたので、そちらを歩き、楽に登れました。

    ゆるい下り道からいったん車道に出て、白石峠。
    そこから登り返します。
    長い長い丸太の階段です。
    歩くのが遅い若い2人連れが横に広がって道を塞いでいました。
    延々と続く泥道にうんざりしていたせいか、私の心の声がダダ漏れ。
    「えー?」
    とつぶやいたら、道を開けてくださいました。
    失礼しました。
    道を譲ってほしいなら、ちゃんと言わなくちゃー。
    反省。

    林の中に入ると、ときどき雪がドサッと落ちてきます。
    結構な塊が落ちてくるのでイテテとつぶやきながら、歩き続けました。
    もうリタイアしてもいいかなあ。
    今年のこの状況では、リタイアしても、それは当然だものなあ。


    諦めたら試合終了ですよ。


    そういえば、最近、生徒の1人が、
    「諦めたって試合は終了しない」
    と授業中に繰り返し言っていました。
    ネットか何かでそういう発言を読み、たいそう気に入ったらしいです。
    世間が褒め称える名セリフにチャチャを入れたい気持ちはわかります。
    でも、斬り口が甘い、というか、聞いて面白くないなあ。
    私は、『スラムダンク』を読んだことがないので、このセリフにどれほどの意味があるのか、実はよくわからないんですが。

    何かの少女マンガで、男子に、
    「諦めたら試合終了だ」
    と言われた女子が、
    「運動部の奴って、必ずそれを言うよね」
    と、あーあという表情で言っていたのが、私は案外好きです。
    そういうスタンスを取りたい気持ちなら、わかります。


    さて、どうするかなあ。
    ハイキング大会は、諦めてもどうでも良いことです。
    でも、完歩したら、今夜のお酒はおいしいだろうなあ。
    それは、大事なこと。

    定峰峠。午後1:20。
    いつもなら売店で飲み物を買い足し、トイレ休憩・昼食休憩をとります。
    でも、今年は、泥道にうんざりしているものの、体力的にはかなり余裕がありました。
    飲み物も、まだ500mLを1本飲みきっていない状態で買い足す必要なし。
    あまり水分を摂っていないせいか、トイレも大丈夫。
    休憩なしで、チョコを口にくわえて、出発しました。
    今朝コンビニで購入した、一口サイズのチョコが役立ちました。
    ミニスニッカーズ。40円。
    固くて噛めないなあと口の中でチョコと格闘しながら登っていきました。

    ここから大霧山までがいつも長いです。
    急登を上っては下りる繰り返しで、なかなか山頂に着きません。
    土止めの入っている階段状の急登。
    そして、また下り。
    岩がちな急登。
    そして、また下り。
    道幅が全体に広いので、追い越しに苦労しないのが救いです。

    鉄条網のフェンスが右手に出てくると、山頂が左手に見えてきます。
    大霧山CP。2:20
    コース上で一番眺望の良い山です。
    雨あがり、空気が澄んで、遠くの山々までくっきり。
    例年、晴れていても春霞で遠望は効かないので、これほどの眺望は初めてでした。
    上の画像が大霧山から撮影したものです。
    やっぱり、諦めなかった者だけが見ることのできる風景というのはあるなあ。
    山頂ベンチで景色を眺めながら、おにぎりを1つ食べました。

    そこからは急な下り。
    ズルズル滑りそうな坂道を何とかクリア。
    道が緩くなり、車道に出ました。3:00。

    空は晴れ、輝くような牧場の眺め。
    今年も、ソフトクリームは並ばずに購入できました。
    暖かくなってきていたので、おいしく食べながら車道を登っていきました。
    越えるべき山は、あと2つ。

    二本木峠からまた山道。
    ここは短く、15分ほどの登りで皇鈴山CP。3:55。
    いったん下って、車道に出て、また登り返して登谷山CP。
    と思ったら、今年は悪天候のため、山頂のCPが麓に移動していました。
    下って、車道に出て、登谷山CP。4:15。
    もう山道はありません。
    もう登りもありません。
    あとは車道を下るだけです。

    釜伏峠。4:25。
    例年、日本水(やまとみず)の接待があるところです。
    地元の名水です。
    去年は給水以外の接待が終わっていて、がっかりしました。
    接待は午後2時から4時までなので、今年も終わっているんだろうなあと思いながら、一応入っていきました。
    ありましたー。
    時間を過ぎてもやっていてくださっている。
    ありがとうごさいましたー。
    (*^_^*)

    厚切りの奈良漬け。
    1個を8分割でカットされたグレープフルーツ。
    おいしーい。
    疲れた身体に、塩分と酸味が染み渡ります。
    夢中で食べ、お礼を言って、さあ出発。

    元気が出て、舗装道路をスピードを上げて下りました。
    寄居町ゴール手前。
    スタッフの方に、
    「完歩おめでとうございます」
    と声をかけられ、破顔。

    やっぱり、諦めなかった者だけが見ることのできる風景があります。

    ゴール。5:58。
    完歩記念品は、今年も完歩帽か、ロングタオル。
    タオルを選んで、駅へ向かいました。
    ちなみに、今年の参加賞は、小さいタオルハンカチと、レジャーシートでした。
    七峰のイラストが入っています。
    (*^_^*)
      


  • Posted by セギ at 14:52Comments(1)

    2013年04月15日

    生藤山~高尾山、縦走しました。2013年春。


    4月14日(日)、久しぶりに山に行ってきました。
    冬の間も、結構山歩きはするのですが、毎年、今の時期は、天気が悪かったり、春期講習準備があったり、模試会場責任者の研修があったりして、ひと月くらいブランクがあいてしまいます。
    なのに来週は、外秩父七峰縦走ハイキング大会。
    大丈夫かなあ、と自信をなくす、というのが毎年のお決まりです。

    さて、この時期ですから、桜のきれいな山を歩きたいのですが、今年は、開花が早すぎて、もう終わってしまっているかもしれません。
    それなら、せめて、たくさん歩きたい。
    桜の季節、生藤山からの縦走は、定番コースで、去年も歩きました。
    去年は、石楯尾神社からのコース。
    登山口に花が多く咲いていますし、尾根に上がったところの桜並木がきれいで、好きなコースですが、この時期は、何しろ人が多く、追い越しが多少わずらわしいのが難点です。
    せっかく道をゆずっていただいても、足元に花を見つけたら立ち止まって撮影したくなります。
    その間に、またその方に追い抜かれ、そして、また道をゆずってもらうというのは、マナー上あまり好ましくないです。
    私が道をゆずる側だったら、正直げんなりします。
    なので、道をゆずっていただいたらスピードを上げ、足元に気になる花が咲いていても諦めるということになりがちです。
    それも、残念です。

    花の季節は、他人を気にせず、自分のペースで立ち止まったり急いだりできる山に行きたい。

    なので、今年は、同じ生藤山でも、上川乗から入ることにしました。

    ホリデー快速あきかわ号に乗り、終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    数馬行きのバスは、9:00発。
    駅前は大行列でしたが、職員さんの誘導が確かで、ここに並べばいいんだとすぐわかりました。
    ここの駅前のバス乗車のルールはまた独特で、3台のバスが来ると決まったら、並んでいる人が前から1台目、2台目、3台目と座席の分だけ乗車し、その後、余っている人たちは、好きなバスに乗るというシステムになっていました。
    不公平のない良いシステムかもしれませんが、難点は時間がかかること。
    バスが3台そろわなかったら、その間、ずっと待っているんですから。
    どうせ座れないなら、トイレに行っておけば良かったなあ。
    駅のトイレも大行列で、ちょっと並ぶ気にはなれませんでしたが。
    そんなこんなで、9:10に、ようやくバスは出発。

    数馬行きのバスは、三頭山に行く人で満杯。
    そして、道路も何だか渋滞しているなあと思ったら、トレイルランニングの大会が開かれていました。
    小さいザックをかついだランナーたちの大集団が道路を走っています。
    武蔵五日市駅付近を出発のトレイルランニング大会といったら、有名なのはハセツネですが、そういえば、春にそれの縮小版のような大会が開かれていると聞いたことがあります。
    それかな。
    結構な時間バスに揺られ、このままだと数馬に着きそうであるという頃、上川乗バス停下車。9:45。
    バスの進行方向のままに歩き出し、三叉路を左へ。
    南秋川橋を渡り、あとは、道なりに車道を進んで行くと、5分ほどで左手に細い登山道と道標がありました。
    道標には、「関東ふれあいの道」と書いてあります。
    帰って、ガイドブックで確認したら「富士見のみち」だそうです。
    「関東ふれあいの道」は、道標はよく整備されているのですが、制定された時期が古いからか何なのか、道自体がそれほど良いとは限りません。
    歩けないほど悪い道でもなく、道が途切れていることはない、という程度の安心はしていいのですが。
    今回の登りも、全体に細く、怖くはないけれどここでスキップする気にはなりませんね、という道がずっと続きました。
    足元には、イチリンソウと、スミレ。
    もうヤマブキも咲き始めていました。

    浅間峠。10:50。
    かなり老朽化していますが休憩舎があり、周辺で休んでいる中高年のグループと遭遇。
    あ、人がいた、と感じるくらい、それまでは人の気配のない登山道でした。
    ここからは笹尾根に乗り、道幅も広くなりました。
    向こうから歩いてくる人と、ときおり、1人2人とすれ違いました。
    山慣れている様子の中高年の男性ばかりです。
    小ピークが連続します。
    急登と急な下りの繰り返し。
    春霞で富士山は見えませんでしたが、隣りの峰の、まだ咲き残る桜や新緑が美しい。
    景色の美しさに励まされて歩き続けました。
    軍刀利神社で頭を下げ、急な木段を下り、登り返して、三国山到着。12:05。

    そこまで、静かな静かな山歩きでしたから、昼食休憩中の登山客の多さにびっくり。
    山頂からはみ出た人が、登山道でも昼食中。
    早々に山頂を退散し、生藤山へ。
    ここらへんは少しイワイワっとしています。
    下りが急で滑りやすく、もたもた下りました。
    そこからは、歩き易い道をガンガン歩いて、連行峰で昼食。12:40。
    これからの季節は、梅干しと塩の効いたお握りがおいしいですね。
    あまりこってりした具は、喉を通らないですし。
    うん、来週も、おにぎりの具は、梅干しにしよう。
    甘いカフェオレを飲んで、大粒のチョコレートも食べて、のんびりしていたら、中高年グループがやってきました。

    少しバテた人がいるようで、そのグループは、今後のコースを検討中。
    ここから、バス停に下山する道があると、道標を示す人あり。
    でも、その道は、地図にもガイドブックにも「ヤブ?」の表記があるし、2時間近くかかりますよー。
    「もう少しゆっくり歩きたい。花を見たい。さっきのカタクリ、もっと見たかった」
    などの婦人たちの要望もあり、リーダーの手腕が試されるところです。
    「あともう少し頑張って、とにかく和田峠まで行きましょう」
    という判断が下されました。
    賛成。
    (*^_^*)

    さて、私はひと足先に出発し、和田峠に向かいました。
    ときどき岩がちな下りに気をつけながら、どんどん進みます。
    醍醐丸。午後1:30。
    そして、道はゆっくり下りに入り、林道に出て右へ行くと和田峠。2:00。
    そこから、売店の左手の木段を登り返します。
    疲れているときは、この長い木段の登りがきつい。
    陣馬山到着。2:20。

    もうお昼どきを過ぎていたので、陣馬山もすいていました。
    広い山頂に、まばらに登山客が散っている感じが気持ちよく、長居したかったですが、この先も道は長いので、すぐ出発。

    予定よりもかなり時間が過ぎていました。
    ヘッドランプは持っていますが、日没前に下山できるなら、そのほうがいいです。
    さて、どうするか。

    1.陣馬高原下に下山し、バスで高尾駅へ。これは、一番簡単です。

    2.景信山まで行き、そこから小仏バス停に下りる。
     登ったことは2度ある道ですが、少し急だった印象があります。
     余裕があるときは良いけれど、薄暗くなってきている中で、慌ててそういう道を下るのは、妥当な策ではないかも。

    3.小仏城山まで行き、日影沢を下る。
     整備された林道ですから、この案はありですが、谷に入っていきますから、日暮れが早いかもしれません。

    4.高尾山まで行き、ケーブルカーで下山。
     もしも、ケーブルカーが終わっていたら、1号路を下山。
     やっぱり、慣れている分だけ、これが一番安全。

    足を速めて、明王峠に向かいました。
    反対方向から、これから陣馬山へと向かっている人たちと、まだかなりすれ違いました。
    しかし、そういう人たちもだんだんいなくなり、休日の奥高尾とは思えない静かな登山道になってきました。
    歩きやすいなー。
    たまに、トレイルランナーと出会いますが、武蔵五日市で大会が開かれていることもあるのか、そういう人も普段に比べて本当に少ない印象です。
    日差しが明るいので、気分的には楽でした。
    でも、徹底してまき道を選ぶことを決意。
    景信山もまいて、小仏峠。4:05。
    小仏城山もまいて、一丁平へ。
    そこから、今日一番の桜並木。
    一丁平付近の桜は、ソメイヨシノだけではないので、遅い時期でも案外桜が咲いていました。
    ミツバツツジもまだ満開。
    立ち止まって撮影。
    紅葉台もまいて、高尾山頂の真下到着。5:10。
    高尾山もまきました。
    午後5時を過ぎると、薬王院の奥院の扉が閉まっていて、夜間通路から本殿へ。
    お参りはきちんとして、1号路へ。
    売店も食堂も全て閉まっていて、お店の人が帰り支度をしています。
    日中は人で込み合う1号路を、お店の人のバイクや車が通ります。
    夕方の高尾山は、また独特で、案外この雰囲気もいいですね。
    ケーブルカー駅到着。5:40。
    今の時期の最終は6:30。
    切符を買って、車内に入ると、座席はほぼ満員。
    5:45、出発。
    5:51、清滝駅下山。
    京王線に乗り込む頃には、辺りも暗くなってきました。
    ちょっと欲張り過ぎましたが、楽しい1日でした。

    さあ、来週は、外秩父七峰縦走ハイキング大会です。
      


  • Posted by セギ at 14:01Comments(0)

    2013年04月08日

    考える力をつけるには


    さて、いよいよ新学期。
    年間の定期テスト日程の確認、教科書準拠ワークの注文受付と、この1週間も忙しくなりそうです。

    本日は、算数の話。
    たとえば、こんな問題が出されたとします。

    問題
    長さ92mの普通列車が時速57.6kmで走っています。
    この列車に、その1.5倍の速さで走る急行列車が追いついてから追い越すまでに27秒かかりました。
    普通列車が入り始めてから全部出るまで1分55秒かかるトンネルを、急行列車が入り始めてから全部出るまで、何分何秒かかりますか。

    これは、「通過算」と呼ばれるもので、受験算数としてはそれほど難しいものではありません。
    ただ、初めてこの種の問題を解く子には、必要な知識があります。

    急行列車が普通列車に追いついてから追い越すまでに、急行列車は、普通列車よりも、2つの電車の長さを足した分だけ、多くの道のりを進んでいるということ。

    電車がトンネルに入り始めてから全部出るまでの道のりは、トンネルの長さ+電車の長さであるということ。

    この2つのことに子どもが自分で気づくことは、塾は要求しない場合がほとんどです。
    それは、図に描いて、わかりやすく説明します。
    そして、そのことが理解できない子もほとんどいません。

    さて、そうした知識を踏まえて、この問題をどう解くか。
    私は、受験算数を「異様に肥大した特殊な算数」と、ときに悪口を言うこともあるのですが、やっぱり受験算数はよく出来ていると、こういう問題を見ると思います。

    こういう問題が解けない子の多くは、この問題文の長さにまず息切れし、最後まで読み通すことができません。
    問題の意味がわからない。
    長くて、理解する気になれない。
    第1段階でアウトです。

    第2段階。
    解きたい気持ちはある。
    最後まで読み通し、意味も一応わかった。
    でも、解けない。
    そういう子は、全体ばかり見て、細部の分析ができません。
    「センセイ、この問題、1本の式にしなくちゃダメ?」
    なんて、こちらが予想もしなかった質問をして、びっくりさせることがあります。

    1本式?
    これを?
    「1本の式で答えなさい」という指示は、小学校の問題で、たまにあります。
    ( )の使い方や、計算のきまりの学習のためです。
    あるいは、受験算数でも、複雑な面積や体積の問題は、分配法則を利用して3.14でくくれば計算が簡単になるので、1本の式を立てることを勧めますが、こんな問題を1本式で解けとは、誰も要求しません。

    「1本の式にする必要はないよ。部分部分で式を立てていくんだよ」
    「ふうん」
    全体の構造は把握できていて、あとは1本の式にならないことで悩んでいたのかと思ったら、しかし、その後も手が動きません。
    部分的な式すら書けません。
    やはり、質問自体が少しズレたものだったのでしょう。
    この問題を解くまでは、まだ距離があるようです。

    自分が学んでいることの複雑さが理解できていないのか、問題にある数値をとにかく足したり引いたりかけたりすれば偶然解けるのではないかと期待している子もいます。
    小学校で習う内容は、確かにそんなのが多いですからね。
    そういう子は、57.6÷1.55なんて、謎の式を立ててしまいます。

    「その式、どういう意味?」
    と尋ねると、
    「知らない」
    と言って、慌てて消そうとします。
    「意味があるなら説明して?」
    「知らない」
    「意味のある式を立てるんだよ?」
    「・・・・・・」

    小学校で習う文章題は、構造が易しいこともあって、今は「かけ算」の勉強をしているんだから、かければいいんだろうという判断で式を立てている子がかなりいます。
    今は「わり算」を習っているから、大きい数を小さい数で割る式を立てれば正解だね、という判断だけで問題をこなしています。

    子どもに「かけときゃいいんだろう」という安易な判断をさせてしまう問題しか解かせていないからそういうことになる、という意見もあり、私も少し賛成です。
    頭の良い子が勉強をなめてしまうような問題を解かせているから、思考が停止する。
    気がついたときは、頭の使い方がわからなくなっている。
    そうなってしまわないように、その子にふさわしいレベルの問題を解かせ、考える力をつけさせたいですね。

    中学受験をすれば、高校入試がなくて楽だ。
    そんな考えで中学受験をする場合があるんですが、中高一貫校なら高校入試がないのは事実でも、それが楽であるとは限りません。
    私立中学に入るということは、速度を上げて全力で走りとおすということ。
    はるか遠い目的地に全力でたどりつくこと。
    それが楽なことであるわけがありません。
    公立中学よりも学ぶ内容はレベルが高く、進度も速い。
    大変ですよ。

    それでも、私は、素質のある子には、中学受験を勧めます。
    小学校高学年の大切な時期に、思考力を要求される問題をたくさん解くことが、どれほど学力を高めるか。
    この効果だけは、絶対のものだと思うからです。

    普通の小学校の算数は何も考えなくても乗り切れるかというと、そうではありません。
    5年生には、「単位あたり量」や「割合」の単元があります。
    かけるのか割るのか、自分で判断しなければならなくなり、安易に判断していた子は、途端に式がたてられなくなります。
    そういう子は、中学生になると、今度は方程式の文章題が立式できません。
    安易な判断をしていると、学校でも、いずれ壁に突き当たるんです。
    受験算数を学んでいる子は、少なくとも、そのレベルではへこたれません。
    淡々と解いていきます。

    さて、初めの問題に戻って。
    こういう問題を解くには、問題を、細部に分割する目と、全体を俯瞰し統合する目と、両方を持っていなければなりません。
    それは、解き方をすぐ教えては、身につきません。
    同じ形式で数値だけ違う問題しか解けるようになりません。
    だから、教えない。
    最悪の場合、90分間これ1問でも構わないという覚悟がこちらに必要になります。

    ご家庭でお子さんの勉強を見ていらっしゃるお母様から、よく、
    「私が教えると喧嘩になってしまって」
    という相談をいただくのですが、もう1つ、難しいのは、すぐ教えたくなってしまう気持ちをどう抑えるか、ではないでしょうか。
    子どもの手が止まっていると、つい、どんどんヒントを出して、結局何もかも教えてしまいます。
    子どもも、全部教わって式が立ち答えが出れば、それでわかったような気になります。
    しかし、教わって解いた問題は、それを応用することはできない可能性のほうが高いんです。

    今、未消化の問題があるのは、仕方ない。
    解けない問題があるのは、仕方ない。
    少しでも、自分で考えた経験を増やすこと。
    解いたつもりになっていることのほうが、恐ろしいです。


    さて、上の問題の答は、1分18秒です。

    え?何でそうなるか?
    教えませんよー。

    (*^_^*)
      


  • Posted by セギ at 13:18Comments(0)算数・数学