たまりば

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2011年10月31日

軌跡と領域


世界の人口が70億人に達しました。
土曜日のニュース番組で、キャスターが「中学のときに世界の人口を何億人と習ったかで、世代がわかりますね」と言っていました。
中学で暗記した社会の知識?
大人になっても数字まで記憶している人は少ないので、それは、むしろ、どれだけ物覚えがいいかがわかるんじゃないでしょうかと思った、セギ英数教室、角木です。

さて、本日は、高校数学、「軌跡と領域」の話。
生徒さんには、授業の初めに、学校の数学の進度を毎回訊くのですが、「今、何をやっているのか、よくわからない」という答えが返ってくることがたまにあります。
それは、学校を風邪で休んでしまったので、最新の授業に出ていないという単純な理由のこともありますが、教科書のページ数は言えるのだけれど、今習っていることが何なのか、その正体が何だかよくわからない、ということもあります。

教科書を開いてみると、ああ、なるほど、とわかりました。
「軌跡と領域」の学習が始まったばかり。
線分を内分する点や、外分する点の、座標の求め方。
2点間の距離の求め方。
確かに、これをパラパラ勉強している段階では、何をやっているんだろう?と感じます。
直線の方程式とか、中2で勉強したし。
2点間の距離って、中3でやった三平方の定理でしょう?
何か公式が難しいっていうか単純っていうか、微妙な感じに変わってるけど、同じじゃね?
これ、何なの?

直線のことをやっている限りは、基本的には、中学の復習です。
ところが、これは、「軌跡と領域」という学習の第1節に過ぎません。
第2節に、円の方程式が登場します。
点A(a,b) を中心とする半径 r の円の方程式。
しかし、これすらまだ、1つのパターンに過ぎない。
さらに一般化して、第3節。
「軌跡と領域」という学習が始まります。

軌跡。

ある条件をみたす点全体の集合を、その条件をみたす点の軌跡という。

さあ、軌跡についての理解が深まれば、その先は、どんな関数でも平気です。
指数関数。
対数関数。
そして、お待ちかね、導関数。
微分・積分の学習が始まるよー。
どんな曲線も、式で表わそうとしているんだよー。

ワクワクしますね。(*^_^*)

しないかな。(-_-;)


先週、みたかビジネスコンペティションを見学してきたことを、このブログに書きました。
コンペに出場し優秀賞を受賞したあぐりさんから、先日、メールをいただきました。

セギ英数教室は、去年の11月、産業プラザの7階貸会議室を利用する形で始まりました。
その頃、まだ私は、国分寺の塾に勤めていましたから、木曜日の午前中、「大人のための数学教室」を月に2回開催する、という形のスタートでした。
その初期の頃から参加してくださったのが、あぐりさんです。

「ビジコン、来てくださってありがとうございました。
縁とは実に深いものです。
先生とお会いしなければこんなチャレンジは私にはありませんでした。
先生とお会いして、数学を学び、お名刺の身の丈の文字を拝見して質問しなければ、今はなかったのです。
本当に不思議です。
これほど縁の不思議さを実感したことはありません。
これからいったいどんな轍ができるのか自分でもまだよくわかりませんが、とにかく一歩踏み出したことは確かです」

去年の今頃、三鷹の家々に私がポスティングした2000枚のチラシ。
下水道工事のお知らせのような、そっけない、粗末な単色のチラシに目を留め、足を運んでくださった、あぐりさんの行動力。
それがある限り、軌跡は違っても、あぐりさんは、必ずビジネスコンペティションに到達し、同じ結果を迎えただろうと私は感じます。

あぐりさんは「轍」という言葉を使われましたが、それは、「軌跡」と言い換えても良いものでしょう。

軌跡。

私たちが、ある条件をみたす点であるならば、私たちの描く軌跡は、どんなものなのだろう。
複雑な曲線を描きながら、到達する場所は、どこなのだろう。

ある条件とは、何なのだろう。
  


  • Posted by セギ at 14:58Comments(0)算数・数学

    2011年10月29日

    時制ということ


    さて、生徒さんたちの中間テスト、全部返ってきました。
    合計で、平均は15点アップでした。
    うーん、平均が下がったぞ。
    つまり、あの後、私が内心で悲嘆の絶叫をするような事態が起こったのです。
    ああ・・・・。
    (T_T)

    失点の原因は、時制の見分けでした。
    中1の英語。
    現在形・三単現・現在進行形・過去形の使い分け。

    現在の習慣や現在の状態を表す文は、現在形で表します。
    文末に書いてある「時」の表現としては、every day とか、on Sunday とか。

    今やっている動作ならば、現在進行形。
    文末には now がついています。

    過去のことならば、過去形。
    文末に yesterday とか、last week とか、過去を表す言葉が書いてあります。

    少し前までは、この説明で十分だったんです。
    もちろん、テスト本番になるとうっかりして、三単現のsをつけ忘れたり、過去形の否定文なのに、動詞にedをつけてしまったりと、ミスはいくらでもあるものですが。

    練習しているときに、何だか思うように定着しないなあ、という感じはありました。
    しかし、何回かやると、正解を出すので、わかっているんだと思っていました。
    時制ミスをしてしまうのは、ケアレスミスなのだろうと。

    しかし、違いました。
    もっと、根本。
    時間には、「過去」と「現在」と「未来」がある。
    そういう「時」に対する認識が甘く、時制を使い分ける、ということが理解できていなかったんです。
    英語だけでなく日本語でも、「現在」のことを言うときと、「過去」のことを言うときとでは、表現が変わるということに、気がついていませんでした。
    だから、現在進行形と過去形を使い分けるということが、理解できていなかったんです。

    驚愕しました。

    優秀な子です。
    能力的には、何も問題がありません。

    そうか。
    そういう時代になったのか。
    現在のことを言うときと、過去のことを言うときとでは、日本語の表現はこう変わるね、英語もそうだよ、と説明しなければいけない時代が来たか。

    もっともっと、私は、頑張らないと。
    もっともっと高感度のアンテナを張って、生徒が何に気がついていないのか、テストの前に私が察しなければ。


    昨日と今日は違う。
    それがわかっていなかったのは、むしろ私なのかもしれません。


    画像は、雲一つない昨日の青空。
      


  • Posted by セギ at 15:14Comments(0)英語

    2011年10月26日

    中間テストの結果に思う


    え?タイの円楽師匠?
    あ。インラック首相か。

    と、朝から聞き間違えております、セギ英数教室 角木です。

    中間テストの点数、徐々に生徒さんから報告が入ってきています。
    まだテストが返ってきていない生徒さんもいますが、今のところ、中学生・高校生は、1学期末テストと比べますと、平均で17点、得点アップしました。
    私は、「わあ、上がったねえ」とワクワク。
    でも、生徒さんは、あまり嬉しそうな顔を見せてくれません。
    もしかしたら、中間テスト直前に入会した人たちも、今回のテストでいきなり90点台を取れると、夢見ていたのかなあ。

    うーん。そうか。
    そうですねえ。
    セギ英数教室は、90点以上を取ることが目標の塾。

    中1の最初から入会してくださった子が、それ以下の点数を取ったら、私は心の中で悲嘆の絶叫をするのですが、かなり勉強がわからなくなってからの入会で、いきなり90点は、正直、期待していませんでした。
    無理だというのではありません。
    そこへ向かって、テストの度に上がったり下がったりしながら、何とか到達したいと思っています。
    下がるまで、それなりに時間がかかったように、上がるまでも、それなりに時間はかかります。

    それまで我慢できるかどうか。
    努力し続けることができるかどうか。

    勉強には、タイムラグがあります。
    今日、努力していることの結果が出るのは、はるか先です。
    まして、英語と数学は、日々の努力がものを言う教科。
    努力し続けてください、と念じるのみです。

    でも、平均17点アップって凄くないですか?
    いいと思うんだけどなあ。
    ダメかなあ。

    (^_^;)
      


  • Posted by セギ at 16:19Comments(2)講師日記

    2011年10月24日

    勉強は何のためにするのか



    例えば、サイン・コサイン・タンジェントくらいならば、これは測量に使うのだろうなあ、と子どもでも想像がつきます。
    しかし、虚数となると、何に使うのか、見当がつかなくなってきます。

    2乗したらマイナスになる数字?
    何、それ?
    マイナスとマイナスをかけたら、プラスでしょう?
    ありえなくなーい?

    自分の理解の範囲を超えることを学び始めると、心の内の疑問が深まっていきます。
    何のために自分はこんな訳のわからないものを勉強しているんだろう。
    そもそも、勉強は、何のためにするんだろう。

    子どものこうした疑問は、「勉強したくない」という気持ちから発している場合が大半です。
    勉強がわからなくて、つらい。
    そういう子どもは、勉強しない理由を探しています。
    「勉強しない自分」を肯定したい。

    やりたいことならば、「何のためにそれをするのか」なんて考えないです。

    あなたは、何のためにテレビドラマを見るのか?
    何のためにゲームをするのか?
    何のためにマンガを読むのか?
    何のためにサッカーをするのか?

    こんな疑問を投げかけたら、子どもは嫌な顔をします。
    楽しいことには、理由は要らない。
    やりたくないことをやらされているから、理由を求めます。

    だから、理由をこちらが明確に語ったところで、納得して勉強し始めるものではないのですが、論破しないことには、ますます勉強しなくなるので、訊かれたら、理由は説明しなければなりません。

    教育というのは、最大規模の国家プロジェクト。
    目的は、もちろん、次世代の優秀な人材の育成です。
    この文明を維持し発展させるためには、人材が必要です。
    早い話、研究者を育てなければなりません。
    研究者の卵が、大学で、ある程度のことを学ぶために、高校ではどの程度ことを学ぶ必要があるか。
    そのために、中学では、どの程度のことを学ぶ必要があるか。
    教育システムというのは、上からの逆算システムなので、数学の苦手な子が、「こんなのわからない」「自分には関係ない」と音を上げても、そんなの知ったこっちゃない、という側面があります。
    「おまえのためのプロジェクトではない」ということです。
    普通に生活していくために必要なことは、全て小学校で学べます。
    中学で学ぶことは、もうほとんど不必要な領域です。

    こういう話を始めると、子どもは大変へこむのですが、この話には、続きがあります。

    現実がそうであったとして、では、どういう教育システムなら納得がいくのか。
    たとえば、12歳のときに選別テストを行い、能力の高い子のみに高度な教育を与え、他の子は、一般労働者として、職業訓練をするのか?
    そんな教育システムの国に、住みたい?
    たった1回のテストで選別されたい?
    本当に、それが望み?
    「おまえは頭が悪いから、これ以上の教育を受ける必要はない」
    そんなことを言われたいの?

    今のシステムのほうが、ずっといいでしょう?

    だけど、国家プロジェクトなんかくそくらえ、です。
    勉強する理由が、上から通達されるものであっては、たまりません。
    他人に、勉強する理由を押しつけられたくない。
    理由を押しつけられたら、その通りに勉強するの?
    なぜ勉強するのかは、自分自身の問題として、自分が考えること。

    何のために勉強するのか。
    それは、自分で考えること。
    勉強のわからないところを、わかるようになる手伝いは、する。
    でも、勉強する理由を、私はあなたに押しつけない。

    「なぜ勉強しなければならないの?」と訊かれたら、私は、子どもたちに、そのように話してきました。
      


  • Posted by セギ at 14:47Comments(0)算数・数学

    2011年10月22日

    ビジネスコンペティションを見てきました


    昨日、10月21日、みたかソーシャル&コミュニティ ビジネスプラン・コンペティション2011が開催されました。
    通算3回目にして、やっと見学。

    一度も応募せず終わりましたー。
    託児所兼学習塾のプランでも、出せば良かったでしょうか。
    いや、それは、パクりですね。
    (*⌒-⌒)
    そのプランを実現した場合の自分を想像しただけで頭痛がするので、私には無理だと思いますし。
    静謐で清潔。
    深まる思考。
    高まる学力。
    そういうのが好きなので、自分の志向とは違うことを目指しても無理だなあ。
    あ。
    セギ英数教室は、個別指導ですので、生徒さん自身は、どれだけおしやべりが好きでも問題はありません。
    勉強の邪魔にならない程度にお話しましょう。
    (*^_^*)

    さて、脇道にそれましたが、「大人のための数学教室」の初期からの大切な生徒さんのあぐりさんは、みたか身の丈起業塾の五期生です。
    今回最終選考に残られたので、見学してまいりました。
    「親子でリメイク、リユース、リサイクル 地域密着型洋裁教室事業」
    わあ。
    説明が、わかりやすいー。
    正直、事業内容は大体わかっても、その人が、これから日々何をし、どんな役割を果たして、どうやって収入を得るのか、そして、どんな人たちが客として集まるのか、よくわからない、という感想をいだかざるを得ないものが続いた後でしたので、すっきりクリアーな事業内容に感銘を受けました。
    「発明は必要の母」と言われる時代ですが、普段の生活で私たちが別に必要としていないものを売るのには、ものすごく宣伝し、周知徹底しないと、無理なんじゃないかなあ、と思います。
    知らないものは、欲しいと思わないですからね。
    ・・・・とはいえ、それは全部、自分に当てはまることなので、さあ、これからも、頑張ろう。

    あぐりさんの一つ前、身の丈起業塾同期の西川さんの発表もありました。
    三鷹中央通り、東急ストア入口左、立ち飲み処の前で、思わず二度見してしまうほどのイケメンがおいしい野菜を売っていると、最近街で噂のやさい屋さんを束ねるリーダーの方です。
    本人もイケメンですが、下の写真では、わからないですね。
    (*^_^*)

    写真の下に、昨日メールで届いた受賞者一覧も載せました。






    ◆大賞◆
    山﨑 友紀  科学は楽しい! ~株式会社オキドキサイエンス~

    ◆優秀賞◆
    冨岡 由布子 親子でリメイク、リユース、リサイクル 地域密着型洋裁教室事業
    宇津本 直紀 まちの音楽コンシエルジュ in 三鷹
    清野 満   Make the Link プロジェクト
           東北地方中小市町村(山形県朝日町等)
           特産品の新興国での販売による町おこし事業
    照沼 八寿子 かゆいところに手が届くベビーシッターサービスPupi
    森畑 沙霧  森と共に成長するECO家具ブランド創出事業
    西川 幸希  都市型農業活性化事業 ~三鷹地産地消プロジェクト~
    中村 榮一  「知ろう、つながろう、活かしあおう」ですすめる
           農と福祉のプロジェクト(コミュニティ・ビジネス)

    ◆奨励賞◆
    杉原 弘子  おばちゃま女子会「カッチェル」
    玉手 拓海  「知的障がい者」に特化した訪問介護事業のFCビジネス
    江口 裕之  女性の資格活用機会支援事業
    山口 幸喜  がん患者・家族のための心理カウンセリングと情報提供
    鈴木 俊彦  マイMAP運動「森の地図」TOKYO
    島口 まさの 笑顔になる「ゆるやかヨガ」教室
    谷口 響子  「暗闇ワインバー」プロジェクト
    山川 順治  家族で快互プロジェクト
      


  • Posted by セギ at 13:27Comments(2)講師日記

    2011年10月18日

    不定詞の難しさ


    夜に働いているので、テレビドラマを見る機会があまりないのですが、『南極大陸』は気になったので、第一回を見てみました。
    TBS開局60周年記念特番だというし。
    芸術祭参加作品だというし。
    重厚なドラマになりそう。

    しかし、冒頭から、なんだかなあ、でした。
    8月の八ヶ岳の登攀シーンから。
    八ヶ岳は、夏期は、登攀する価値のあるルートはないんです。
    岩がもろくて登れないですし。
    八ヶ岳は、積雪期、岩が雪と氷で硬くしまったときに登攀する山。
    入門ルートもいくつかあり、私も、赤岳主稜に2回チャレンジしましたが、2回とも吹雪いて敗退しました。
    そのまま、いまだに永遠のビギナーです。(^_^;)
    去年は、起業準備でそれどころではなく、今年もまた、アルパインクライミングをやる余裕はなさそう。
    今シーズンは、せめて、たまの雪山歩きくらいは楽しめると嬉しいです。

    でも、心を山に持っていかれたので、画像は、一昨年敗退したときに撮影した、赤岳鉱泉のアイスキャンディーを。
    山小屋の前に人工的に作った、アイスクライミングのための氷の壁です。

    そんな話はさておき、今日は、不定詞の話。
    中2の学習内容である不定詞。
    今回の中間テストの主な範囲である学校が多かったのではないでしょうか。
    これも、英語がわからなくなる1つのきっかけとなる文法事項です。
    それまでは、現在形・三単現・現在進行形・過去形・未来形・過去進行形と、主に時制に関する勉強を進めてきたのに、ここで突然、ぽこっと現れる不定詞。
    何だか意味がわからない。

    名詞的用法。
    副詞的用法。
    形容詞的用法。

    国語の文法が大嫌いで、品詞の働きとその識別を覚えるのが嫌で、「話せるんだから、別にいいじゃん」と言っていた子は、ここでも、同じ反応をします。

    副詞的用法とか、意味わかんないし。
    バカじゃないの。

    いやいやいや。
    ここで、我を張ってはいけない。

    名詞・副詞・形容詞。
    名詞句・副詞句・形容詞句。
    名詞節・副詞節・形容詞節。

    英文法は、この見分けを根幹としています。
    これがわからない子は、高校生になって、英文法の参考書を読んでも、書いてあることがほとんど理解できなくなります。
    高校英語の教科書を、辞書を使っても自力で訳せない子の大半も、この3つが理解できていない場合がほとんどです。
    名詞・副詞・形容詞がわからないと、英文の構造がわからなくなってしまうんです。

    文法からのアプローチができない子は、英語と日本語訳の1対1対応に頼りがちです。
    「~すること」が名詞的用法。
    「~するために」が副詞的用法。
    「~するための」が形容詞的用法。
    文法が嫌いで、日本語の「に」と「の」の働きの違いもわかっていないのに、この覚え方は、少々苦しい。
    英文の中のどこに不定詞を置いていいのか、この覚え方ではわかりませんし。

    ちょっと無理をしても、理屈で理解すれば、明るい地平が開けます。
    「センセイ、英語って単純だねー」と言うようになります。
    うん。英語のルールはすごく易しい。
    単純明快。
    とても勉強しやすい言語なんだよ。
    だから、国際語なんだよー。

    そんなわけで、理屈というザイルを支えに、英語への愛をアイゼンに、冬の八ヶ岳ならぬ英文法の世界を登攀いたしましょう。
      


  • Posted by セギ at 15:22Comments(0)英語

    2011年10月16日

    時計修理にまつわる思い出


    10月16日(日)、本日、東京の気温が30℃を越せば、観測記録史上最も遅い真夏日となるとか。
    そんな記録もありそうな、青い空。
    本日はお休みをいただいております、セギ英数教室、角木です。
    山に行けば良かったのですが、昨日は体験授業が1件。明日も1件。その間にはさまれ、ちょっと山に行く気分ではなく、明日の下調べや、成績関係の書類作りをやっています。

    さて、今日は、腕時計の思い出。
    セギ英数教室には、掛け時計はありません。
    時間を知りたい生徒さんには、自分で時計を持ってきてほしいと伝えてあります。
    授業を受けている生徒さんは実際に見知っていることですが、私は、腕時計を腕にしていると重いので、机の上に置いて授業をしています。
    それは、長年の癖で、もう何年も前、大手の個別指導塾で働いていたときも、そうしていました。

    その頃、私は、通販で買った、文字盤の直径が5cmほどもある、大きな腕時計を使っていました。黒い針が大きな白い文字盤を動くアナログ時計で、見やすく、気に入っていました。
    何しろ大きいので、生徒も興味を持ちます。
    どんなに興味を持っても、大人しくじっと見ているだけの子もいますし、「これなあに?」と訊くより前に、手に取って触る子もいます。
    触るのは構わないのですが、面白いのでワクワクし、身体全体が弾み、そのあげく、取り落としてしまう。
    子どもには、よくあることです。
    その時計は、何度も床に落とされました。
    大手の個別指導塾。
    カーペットがふかふかで良かった。

    (*^_^*)

    しかし、あるとき、運悪く、時計は、床に落ちる前に、机の足の金属部分と接触しました。
    そのまま、針は止まりました。

    参ったなあ。

    通販の安物の時計ですが、気に入っていましたし、もう販売は終わっていました。
    私は、三鷹中央通りの時計屋さんに修理を頼みました。
    修理完了予定の約束の日にうかがうと、その店のご主人らしき痩せた初老の男性は、私の顔を見るなり、時計を出して、熱心に説明してくれました。
    その時計は、文字盤は大きいが、時計の本体部分は、普通の腕時計と同じ大きさであること。
    普通の大きさの部品で、大きな針を動かしているため、全体に無理がかかっていること。
    直したが、また、いつ壊れるか、わからないものであること。
    もう少し専門的なこともおっしゃっていましたが、私は大体そのようなことを把握し、そうか、それは仕方ないなあ、と感じました。
    気に入っているから、動く間は使いたいけれど、そういう時計だったのかあ。
    多少落ち込んでいる私に、ご主人は言いました。
    「責任をもてないので、修理費は、いただきません」

    ・・・・・え?

    「え。でも・・・・」
    「いえ、いただきません」

    ・・・・・ええ?

    しっかりと動いている腕時計を持ち帰りながら、私は、考え込んでいました。
    私の仕事で、それができるだろうか。
    責任は持てないから、授業料は、いただかない・・・・?

    機械と違い、人間の子どもは、中学生や高校生でも、見た目より精神面が弱いです。
    普段は解ける問題も、テストになると緊張し、わからなくなったり、ミスをしたり。
    だけど、全てを子どものせいにするわけにはいきません。
    子どものメンタルの弱さをカバーしてなお高得点を取ってもらうこと。
    授業料をいただかないとは言えないけれど、少なくとも、責任をとっていないと自分が感じる仕事はしないこと。
    プロの仕事というのは、やはりそういうこと。


    腕時計を修理してもらってから半年後、その腕時計は再び止まりました。
    けれど、私は、壊れたとは感じませんでした。
    これは、ただの電池切れではないのか。
    そう感じて、同じお店に、今度は電池交換をしてもらいに行きました。
    この前と同じ初老のご主人もカウンターの奥にいらっしゃいましたが、電池交換は、奥様と思われる方がやってくださいました。
    電池交換はすぐ終わり、腕時計は、予想通り、動き始めました。

    「面白い時計ですね」
    奥様が私に言いました。
    「はい。・・・・・以前、ここで修理していただいたとき、この時計は、構造に無理があると言われました。修理をしても保証できないから、修理代は要らないと言われましたが、まだ、動いています。ありがとうございました」
    ご主人は、カウンターの奥で、微笑んでいました。


    時計は、その後、3年間動いて、静かに止まりました。
      


  • Posted by セギ at 16:04Comments(0)講師日記

    2011年10月14日

    参加者の方から感想をいただきました



    昨日、10月13日(木)の、大人のための数学教室にご参加いただいた方から、ご感想をfacebookにいただきました。
    数学の答案にはナビが必要という話を受けての感想です。

    (*^_^*)

    「今日もかなり道に迷ってしまいました。
     数学は、やはり人生と似ていますね。
     今、自分は何を知らなければならないのか?
     それを知るにはどうすれば良いのか?
     何を得る必要があるのか?
     順序だてて、一つ一つ確実に、みたいな・・・・。
     今後もよろしくお願いします。」

    素敵な感想、ありがとうございました。
    数学を学ぶ意味を、私自身、改めて考えさせられました。

    写真は、高尾の麓に咲いていた、ミゾソバ。
      


  • Posted by セギ at 10:56Comments(0)参加者の声

    2011年10月11日

    みたか太陽系ウォークをやってみました




    今週から中間テストの学校が重なり、この3連休は、土曜日も月曜日も午前中から振替授業が入りました。
    一方、本日は授業がなくなり、休日をいただいております、セギ英数教室、角木です。

    午前中、雑用のため三鷹駅前に出たそのまま、太陽系ウォークを突然始めてみました。
    今、三鷹市内のあちらこちらでオレンジ色の旗がひらひらしている、あれです。
    「13億分の1の太陽系を歩いて宇宙を実感しよう」、というスタンプラリー。
    三鷹駅を太陽に見立て、そこから各惑星のエリアに置いてあるスタンプを集める催しです。
    基本的に、スタンプのあるところ、スタンプシートあり、なので、どこからでも始められます。

    100個のスタンプを集めた方がもらっていた景品のマグカップをfacebookの投稿で見て、うーむ、底がすぼまっているタイプのマグカップは、私は倒しそうだなーと思ったので、狙いは50個に定めました。
    いえ、100なんて、ガッツがないと集められませんし。
    海王星とか冥王星のエリアまで行かないとダメでしょう。
    それって、野川とか、調布飛行場です。
    遠いなー。
    それに引きかえ、地球は、三鷹ネットワーク大学がもう地球エリアなので、本当に太陽に近いんだなー。
    ・・・と、これが、この催しに参加した感想としての「正解」だと思います。

    自転車をこぎながら、考えました。

    もしも、中学受験生に、「この催しの目的は何ですか。簡潔に答えなさい」と出題したとして、さて、正解は出せるだろうか。
    訓練を積んだ、そつのない子は、確実に正解を出せるでしょう。

    だけど、絶対に正解できない子も、いる。
    そういう子には1つの特徴があります。
    「えー、何だろう。何だろう。太陽と惑星の距離を感じてもらうこと、ではないしー」
    と、一番最初に正解を声に出して除外してしまうんです。
    え?
    それを除外したら、もう正解は、永久に出ないよ。
    なぜ、それを除外するの?
    「・・・・そんなの、絶対、答えじゃないと思った」
    そういう子は、そんなふうに言うことが多いんです。

    (^_^;)

    あまりにも犯人に思える容疑者は、犯人ではない。
    そんな推理小説とかマンガの読み過ぎなのかなー。
    何で、正解が見えていて、除外するんだろう。

    用心深いのかというと、そんなことはありません。
    たとえば、算数の速さの問題を解けば、速さや距離や時間の単位がズレていることに、気づかない。
    そういうところは、用心せず、無造作に計算してしまう。
    そして、毎回、間違えて、新鮮にしょげてしまう。
    それも、こういう子の特徴です。
    国語の問題で、正解を最初に除外するタイプの子は、算数の単位換算は、ほぼ100%しくじる。
    私のこれまでの体験から言えば、そのように感じます。
    どういうことなのかなあ。

    しかし、まあ、正解を即答できる子は、多分、太陽系ウォークに参加しても参加しなくても、感想を作文に書くことができる子。
    頭で考えたことを追体験するだけですから。
    地球が太陽から近くて、冥王星がすごく遠いことなんて、歩いてみなくても、地図を見たらわかること。
    私が、今、自転車をこぎながら感じていることは、太陽系の大きさではなく、三鷹市の大きさに過ぎないのだから。

    正解をまっさきに除外する子が、その先を自分で考え続けることができたら、そこには、何か、本当に新しい、その子だけが獲得した考えが生まれるのかもしれません。

    休日に自転車をこぎながら考えるようなことではないのですが、そんなことをぼんやり考え続け、そして、結局、私は迷子になりました。

    (^_^;)

    スタンプシートの地図と、ときおり街に立っている地図と、自分の土地勘が頼りです。
    困ったときの玉川上水。
    迷ったときの井の頭公園。
    上の写真は、その井の頭公園で撮影したものです。

    学生時代、私は、井の頭公園駅から徒歩10分ほどのアパートに住んでいました。
    1つのお店でスタンプを押しながら、ここは、改装され、様変わりしているが、学生時代によく買い物した商店ではないのかと気づき、アパートのあった場所まで行ってみました。
    そこから、駅に戻ろうとして、私は、また道に迷いました。
    自分が、学生時代に通った道を、覚えていない。
    もう、それほどに、時は過ぎた。

    太陽系ウォークの目的に「正解」はあっても、1人1人が、このイベントに参加して得ることに、正解はない、ということでしょうか。

    (*^_^*)

    下は、スタンプを50個集めてもらった、「はやぶさ」ペーパークラフトと、ステッカーと、携帯ストラップです。


      


  • Posted by セギ at 17:08Comments(0)講師日記

    2011年10月09日

    高尾のアサギマダラ


    本日は、休日。
    今日は、というか、今日も、奥高尾を歩いてきました。

    例年、秋になると、奥高尾を歩く楽しみの1つは、アサギマダラを見ること。
    蝶にはあまり興味がなく、この他には国蝶オオムラサキしか知りません。
    私が子どもの頃、中1の国語の教科書に載っていて、今もまだ載っている「少年の日の思い出」に、全く感情移入できないのですが、原因の1つは、蝶に関心がもてないことかもしれません。
    山で蝶を見つけても、あ、蝶だ、でおしまいです。
    でも、アサギマダラは、区別がつくんです。
    だって、この蝶、飛び方が特別だから。

    高尾で初めて見たのは、2年前。
    この蝶は、試験管磨きみたいな形のサラシナショウマの白い花にえらくご執心で、花が風に揺れて飛び立っても、またすぐ舞い戻ってきていました。
    そのふわふわとした飛び方。
    蝶の飛び方の形容と言えば、ひらひらですが、アサギマダラの飛び方は、へろへろー、ふわふわー、っと浮いている感じです。
    こんな飛び方をする蝶がいるんだ。
    大きな蝶なのに、こんなにヘロヘロで、大丈夫か?
    すぐつかまるぞ。
    携帯をものすごく近づけて、アップで撮影しても、全く逃げません。

    何だこいつ?

    家に帰って、調べて、びっくりしました。
    その蝶の名は、アサギマダラ。
    蝶の世界の大スター。
    蝶が好きな人は、この蝶をつかまえると、IDをつけて放すんだそうです。
    なぜなら、この蝶は、「渡り」をするから。
    冬が近づくと、本州から南の島々へ渡ります。
    遠く、沖縄へ。奄美へ。
    IDのついた蝶を見つけた人は、連絡をくれる。
    蝶が好きな人たちは、アサギマダラを通じてつながっているんですね。

    今年も、奥高尾でアサギマダラを見つけました。
    今日は、アザミの花にご執心。
    相変わらず、携帯を近づけても、平気でした。
    風がきて、ふわっと高く舞い上がる。
    すると、それまでの、へろへろーっとした飛び方が消え、羽をピンとさせて、風を受けるグライダーのような態勢になりました。

    おお。恰好いい。
    そうか。
    そうやって、気流に乗り、海を渡るんだ。

    すぐにまたふわふわと下りてきましたが。
    凄い能力を隠し持っているんだね。
    そんなふうに蝶と対話した、平和な秋の1日でした。
      


  • Posted by セギ at 21:14Comments(0)

    2011年10月05日

    10月10日は、晴れの特異日ではない。


    冷たい雨が降る今日。
    先週は、たて続けに3人の生徒さんが新規ご入会。
    さらに昨日、お問合せ1件。
    中間テストが近い。
    というわけで、フル稼働のセギ英数教室、角木です。
    英語や数学は、暗記科目ではないので、テスト前だけちゃちゃっと勉強して成績が上がるものではありません。
    とはいえ、ご入会いただいた方には、この中間テストで、何か結果を出したい。
    今後への希望のようなものを見たい、と思います。

    さて、本日は、今日の天気とは真逆な、「晴れの特異日」の話。
    特異日というのは、気象用語で、前後の数日と比べ、ある天候になりやすい日のことです。
    晴れの特異日もあれば、雨の特異日もあります。

    なかでも有名なのが、10月10日は晴れの特異日であるということ。
    この日は、1964年、東京オリンピックの開会式の行われた日でした。

    欧米のスポーツシーズンは、6月から7月。
    気候の安定した、美しい季節です。
    しかし、アジア初のオリンピックを梅雨どきに開くことは難しい。
    そこで、東京オリンピックは、秋に開催することが決定されました。
    日本オリンピック委員会は、日程を決めるに際し、気象庁に問合せ、晴れの特異日である10月10日を開会式に決定しました。
    そして、あの鮮烈な青空の開会式が実現した。

    何度か聞いたことがある、この話。
    しかし、これは、事実無根だそうです。

    私も、この東京オリンピックのエピソードを信じ込んでいたのですが、去年の今頃、ラジオで、実はそうではないという話を聞き、自分でもインターネットで調べてみました。
    ネットの情報というのは、嘘が多いので、あまり鵜呑みにしてはいけないのですが、データが豊富で証拠がきちんとしている、と感じられるページがいくつもありました。
    もっとも有力な根拠であると感じられたのは、1959年発行の気象ハンドブック。
    そこに書かれている晴れの特異日は、10月14日と、11月3日。
    10月10日は、そもそも、晴れの特異日ではなかったのです。
    山に行くときに使う有料サイトも含め、気象サイトをいくつかハシゴして調べても、現在に至るも、10月10日が、前後の数日と比較して特に晴れるというデータはなく、晴れの特異日と認定されたことは一度もありません。
    東京オリンピック開会式をこの日に決めた理由が、ここで崩壊してしまいます。

    なあんだ。都市伝説だったのかあ。
    ちょっとがっかりですね。

    でも、この伝説には、意味があると思います。

    東京オリンピック。

    生まれていないと言い張るつもりはありませんが、実際に見た記憶はありません。
    覚えていられる年齢ではありませんでした。
    見たとしても、当時は、一般家庭のテレビは白黒。
    新聞の写真も全て白黒。
    けれど、私は、東京オリンピック開会式をカラーで記憶しています。
    抜けるような青空。
    その下を入場する日本選手団の赤と白のユニフォーム。
    それは、映画「東京オリンピック」の記憶でしょう。
    突出した芸術性で人々を驚かせた記録映画。
    私が知っているのは、あの青空の記憶なのだと思います。

    むろん、私より上の世代の人の多くは、映画に頼らず、あの日の空の色を、自分の生身の記憶として覚えている。
    そして、後の世代にも、それは確かに受け継がれています。
    あの日の空の色。
    日本選手団の赤と白のユニフォーム。
    日本の復興の象徴。

    10月10日は、晴れの特異日。
    それは、今でも、多くの日本人が、あの日の空の色を信じている証拠なのかもしれません。

      


  • Posted by セギ at 15:21Comments(0)講師日記

    2011年10月03日

    ロングウォークちちぶ路で完歩帽を獲得する方法


    昨日10月2日(日)、秩父鉄道主催の「ロングウォークちちぶ路」というイベントに参加してきました。
    7km、17km、27kmのどれか1つのコースを選んで、歩く大会です。
    27kmコースは、長瀞駅から、宝登山、長瀞アルプス、雨乞山、陣見山、羅漢山と縦走し、寄居駅がゴール。
    難しい道ではありませんが、細い山道が多く、短いアップダウンが連続します。
    歩行時間は、7〜8時間。
    もうかなり後半、虎ヶ岡城址を過ぎての岩混じりの急な下りを、張られたロープに軽く手を添えて、いつものように、とっとこ降りていた私は、後ろから来た集団の気配に振り返りました。
    凄いスピードで降りてくる集団。
    木につかまって道を譲ると、その集団は、無言で会釈しながら、どどどっと私の脇を通り過ぎていきました。
    ほぼ20人くらい、次から次へ。
    どう見ても、1つのパーティではありません。
    老若男女混成の一時的に形成された集団。
    それが、団子状態になって、急坂を駆け下りて行きました。

    なんだ、あれは?

    またしばらく歩いて。
    少し道が湿ってきて、沢が近いと感じられた頃、また、後ろから来る殺気だった集団の気配を感じて、私は振り返りました。
    さっきの集団がまた来たのかと思われるほど似通った雰囲気。
    私が端によけると、やはり無言で会釈をし、どどっと通り過ぎていきました。
    まるでイノシシの集団が通り過ぎたみたい。

    なんだ、これは?

    彼らが去ってしまうと、前後に人の姿はなく、遅い人がたまに前方に現れると、その人をゆっくりと抜いていくだけの、静かな山歩きが続きました。
    春に行われる「外秩父七峰縦走大会」の参加者は、約8000人。
    それに比べると、秋に行われるこの「ロングウオークちちぶ路」は、参加者約1000人なので、山はそれほど混雑しません。
    比較的、自分のペースで歩けます。
    しかし、あの集団は、自分のペースではなく、とりつかれたように先を急ぐ、集団のペースで走っていました。
    彼らは、山を走るトレイル・ランナーではありません。
    普通の山支度をした、普通の登山者でした。

    山で何が起きたのか。
    あの2つの集団は、どのような過程で形成されたものなのか。

    そのすぐ後の第3チェックポイントで手渡されたカードで、ようやく理解できました。
    カードには、順位が書いてあります。
    私の順位は、「253番」。
    例年、参加者のうち先着200名に、完歩帽がプレゼントされます。
    あの集団は、それを狙っている、当落ギリギリの集団。

    いや、しかし。
    ここで、私は、さらに考えました。
    その前の第2チェックポイントからは、かなりの距離がありました。
    そのときに渡されたカードの順位から、自分はどれだけの人を抜いて、今、何位くらいなのか、そんなに確実に計算できるだろうか。
    でも、確実に計算できず、不安だから、スピードが上がるのかもしれません。

    ただ、去年も私は同じ大会に参加し、ほぼ同じペースで歩いていたのですが、去年は、そのような集団は最後まで見ることがありませんでした。

    今年、何が起きたのか。

    同じ大会でも、速い人と遅い人はいます。
    皆、それぞれ自分のペースで歩いています。
    速い人は、遅い人を上手く抜くことで、自分のペースを保ちます。
    車道で抜くのが一番簡単ですが、山道でも、広いところならば、抜くことができます。
    でも、「ロングウォークちちぶ路」は、近年整備された長瀞アルプスをはじめ、全体に登山道が細い。
    いったん登山道に入ると、追い抜くのは難しいところが、かなりあります。
    そういうとき、前を行く登山者は、少し脇によけて、後ろから追いついてきた登山者に道を譲ります。
    それは、山歩きのマナーですが、何より、速い人がイライラしながら自分の後ろをぴったりついてくるのは、歩いていて不愉快ですから、道を譲るのは、自分のためです。

    ところが、思い出してみれば、昨日は、他人に道を譲らない人が何人もいるな、という印象がありました。
    細い山道。
    他人に道を譲らない、ペースの遅い人。
    当然、後ろが詰まります。
    登山道の渋滞が始まります。
    道が広くなると同時に、遅い人を追い越し、飛び出していく人。
    その人に続く、やはり速い人たち。
    一緒に山に来たわけではないのに、ここで、速い人の数人のグループが形成されます。
    これが何度も繰り返され、やがて、速く歩く20人の集団になったのでしょうか。
    しかも、「自分は200位以内に入れるのか」という不安が、この集団からの脱落を自分に許さない意識を生み、かくて、イノシシ集団が形成された。
    のかな?

    ロングウォークちちぶ路の縦走路は、一度歩いてみた方はご存じと思いますが、細い山道に風情があります。
    休日には、風に乗って秩父鉄道の蒸気機関車の汽笛が聞こえてきます。
    上の写真は、宝登山山頂から眺めた武甲山。
    ああ。年々削られて、減っていくなあ、武甲山は。
    感慨無量。
    それから、雨乞山は、ハンググライダーの出発点で、その草地の斜面に座り、晴れ晴れとした眺望を楽しみながらのお昼の、おいしいこと。
    しみじみとした、余情のある山道。
    イノシシ集団になって突進するのは、私は避けたいなあ。

    でも、順位にこだわり、良い成績を修めるのも、こういう大会に参加する楽しさなので、一概に否定もできません。

    さて、羅漢山で、たくさんの五百羅漢様を眺め、写真を撮り、ゴールの寄居駅に到着したのは、午後3時。
    係の人に、完歩帽を渡されました。
    え?何で?
    「今年から、先着300名様に、完歩帽をお渡ししています」

    えー?

    というわけで、下の写真は、昨日もらった参加賞のボトルと、完歩帽、完歩バッジ、完歩すると引けるスピードくじで当たった保冷シートです。







      


  • Posted by セギ at 15:44Comments(0)