たまりば

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2018年02月19日

伊予ヶ岳と富山を歩いてきました。2018年2月。


2018年2月18日(日)、千葉県の山、伊予ヶ岳と富山を歩いてきました。

今年は、大学受験生3人、高校受験生3人、中学受験生1人の合計7人の受験生が在籍し、未曾有の忙しさでした。
今週の都立高校入試を前に、全ての受験生が卒業します。
うちの塾は、受験の際にいったん全員が卒業し、その後、新生活が落ち着いて再び通塾を希望される人はまた通い始めるシステムをとっています。
一挙に7人が卒業するこの春、入試の結果はまだ出揃っていないけれど、とりあえず自分への慰労会を行おう。
というわけで、今回は、春の房総、楽ちん山歩きです。

新宿7:50発の特急新宿さざなみ1号・館山行きに乗車。
新宿始発ですので、自由席でも楽に座ることができました。
この電車一本で、目的の岩井駅に着きます。
電車はスカイツリーと別れを告げ、東京から千葉へ。
五井駅の先で車窓から富士山が見え始めました。
まだ海は見えないのですが、風景から海が近いことは感じられます。
そして、浜金谷駅の手前でついに東京湾が見え始め、その向こうに富士山。
千葉で見る富士山もまた良いものですね。
意外に大きく見えます。

岩井駅。9:51。
改札を抜けるとすぐ、駅前に黄色い小型バスが停まっていました。
これが「トミー号」。
どこで下りても200円のコミュニティバスです。
休日には、このバスが伊予ヶ岳の登山口「天神郷」に停車してくれます。
「伊予ヶ岳に行くのはこのバスですか」
そう尋ねて乗車したのが良かったです。
「次は〇〇です」
という放送もアナウンスも全くなかったのですが、バスは天神郷ですっと停車。
「伊予ヶ岳でしたね?こちらです」
と運転手さんが教えてくれました。

天神郷。10:26。
そこは平群天神社(へぐりてんじんじゃ)の前でした。
ガイドブックの通り、バス停から大鳥居をくぐり、まずは神社で安全登山を祈りました。
神社の左に舗装された細い道があり、それが登山道の始まりです。
最初の道しるべまでが遠いので、この道で良かったのかなと思うのですが、1本道しるべが現われると、その後は道しるべが随所に立っていました。
道は半舗装から、やがて山道に変わります。
よく整備されたハイキング道でした。
この季節なのに、山は緑。
照葉樹に覆われ、樹木の下にはシダ類が繁茂しています。
空は快晴。
風もなく、暖かい。
気持ち良く展望台へ。11:00。
あずまやもありますが、木段を少し上がった先は見晴らしのよい展望台でベンチとテーブルが置かれてありました。
ひと息ついて、さて、伊予ヶ岳の山頂を目指します。
「ハイキング道はここまで。この先、非常に危険です」
といった掲示がありました。
鎖場の始まりです。
鎖場といっても、かかっているのは太いロープでした。
道はジグザグに曲がりながら山頂に続いているのですが、そのジグザグが全て鎖場でした。
ホールド・足場は豊富ですが、なかなかの傾斜です。
ジグが鎖場。
ザグも鎖場。
次のジグも鎖場。
次のザグも鎖場。
その連続で、ついに頂上まで鎖場は続いていました。(+_+)
今日は、慰労ハイキングだったんだけどなー。
伊予ヶ岳って、こんなに険しかったかなー。
山頂までの10分間、ずっと鎖場でした。

帰って自分の登山記録を読み返したところ、伊予ヶ岳に前回登ったのは2004年。
そのときの感想は「山頂付近は岩場。そんなに難しいところではなかったが、もたついた」
とありました。
もたついてるんじゃん、自分!
だったら素直に「難しかった」と書きなさい。(^-^;

ともかく、山頂。11:10。
突端は鎖で覆われ、独りだけが立つことができます。
順番を待って、突端へ。
群青色の東京湾。
その向こうに富士山と伊豆の山々。
間近に、これから行く富山(とみさん)。
晴れ晴れとした眺望でした。

さて、この山頂は南峰です。
伊予ヶ岳は双耳峰。
一応北峰も往復してきました。
途中の見晴らしの良い場所、そして北峰の山頂から、南峰の突端の様子がよく見えます。

往復して再び南峰。11:30。
下山は同じ鎖場を下る以外に道がありません。
下りようとすると、小学生くらいの女の子が、がんがん近づいてくるので道を譲りました。
活発な子のようで、こういう子に煽られながら鎖場を降りるのは厄介です。
後から来た、その子のお父さんと妹さんにも道を譲りました。
この妹。
活発なお姉さんと多分1歳違いくらいの小学生で、もしかしたら双子かもしれないですが、こちらは大変臆病な様子でした。
鎖場手前の坂を立って降りられず、お尻をついてズルズルと下山。
お父さんがフォローしますが、鎖場ではロープにしがみつき、なかなか足を次の場所に移せません。
その間も、活発な姉は、ガンガン先に行ってしまいます。
これから登るために途中で待機していた人が、お父さんに、
「あの子、前向きに降りて、1回転して落ちましたよ。下にいた人が受け止めてくれたけど。怪我していないか後で見てあげて」
と話しかけていましたが、お父さんは、
「あ、そうですか」
のみ。
あれ?
ありがとうもすみませんもないのですね。
私も、女の子に、
「落ち着いて。ゆっくりで大丈夫だよー」
と声をかけたのですが、返事はなかったです。
止めても先に行ってしまう子と、なかなか降りられない子と、2人を1度に見るので、お父さんもパニックを起こしていたのかもしれません。
そんなわけで、鎖場、大渋滞発生。(^-^;
渋滞に業を煮やした人が、ロープを使わずに降りてきたりしますが、渋滞の発生源が小学生の女の子だとわかると、文句も言えず、そこで棒立ちです。
その子を脅かすことになりそうで、ロープを使わずに抜き去ることもできません。
結局、鎖場の下りに30分かかってしまいました。
とはいえ、その間、ホールドの様子やロープの様子などをよく観察できたので、落ち着いて下ることができたから、私としてはまあ良かったと思います。
あのとき、あの活発な女の子に道を譲らなかったら、1回転した子が私のところに落ちてきたかもしれないので、むしろ、私は運が良かったのでしょう。

そんなわけで、展望台まで戻ってきました。12:00。
来た道をさらに少し戻ると、分岐の道しるべがあり、その通りに「富山」を目指します。
落ち葉が少し積もっていて柔らかく、今までの道よりも歩く人は少ないのかもしれませんが、やはりよく整備されているハイキング道でした。
道しるべの通りにどんどん降りていくと、再び舗装された道に。
さらに下りていくと、県道89号に突き当たりました。
この道は、どっちに曲がるのかな?
感覚的には右のようなのですが、ここ、左でした。
道路の向かい側に道しるべがありました。
ちょっと見えにくいのが難点です。

そこから100メートルでV字に戻るように右の登り坂へ。
坂道を登っていくと、平らな農道に出ました。
舗装はされていますが、車はほとんど通りません。
前方に目指す富山。
振り返れば、下りてきた伊予ヶ岳の岩峰。
足許には水仙、タンポポ、オオイヌノフグリ。
春の里道は、長さを感じませんでした。

再び車道に突き当たります。
ここもよく周囲を確かめると、道路の向かい側に道しるべがありました。
その通りに左折し、10m先をV字に右へ。
その坂道が、富山への登山道の始まりでした。
富山への登山道は山頂近くまで舗装されています。
車も上がれる広い登山道でした。
分岐のあずまや。13:20。
ここで道は南峰と北峰に分かれます。

2004年に来たとき、南峰は荒れていて眺望もなくがっかりした記憶があったので、まずはがっかりな南峰を片付けましょう。
舗装はそこで終わり、土の道はクッションが効いて歩きやすかったのですが、そこかしこに「スズメバチ注意」の看板がありました。
今は冬だからいいですが、この道、夏から秋に行くべきではなさそうです。
そして最後の石段を登ってたどりついた南峰の地蔵堂は、移転は終わっているのか廃屋になっていました。
それでも一応手を合わせ、その先に続く踏み跡をたどると狭い山頂です。
展望台があるのですが、育った樹木が眺望を塞ぎ、ここも廃墟の様相でした。

来た道を戻ります。
観光地によくある「愛の鐘」を一応カンと鳴らし、あずまやに戻りました。
さて、北峰。
木材に似せた人工物で土止めされた階段道が山頂まで続いていました。
山頂は、階段の右手。
山頂標識と三角点があるだけで、狭く、眺望も良くありません。
しかし、山頂の左手に、平らな園地が整備されていました。
展望台も設置されています。
そこに登ると、素晴らしい眺望が広がりました。
うねる房総の山々。
その向こうに青く輝く東京湾。

園地には、大きな石碑がありました。
皇太子様ご夫妻の登山記念碑でした。
平成11年とのこと。
ああ、だから「愛の鐘」もあったのかなあ。
園地にはベンチやテーブルも並んでいました。
その1つに座って遅い昼食。13:40。

さて、下山。
まずはあずまやに戻ります。
そこから南峰へ少し行くと分岐があり、「伏姫籠窟」の道しるべに従って山道を進んでいきました。
道はすぐに木段に変わり、段差の大きい木段が延々と続きます。
木段の下りは疲れるけれど、これが整備される前は急坂が延々と続いたのでしょうから、それを思えば有難い。
どんどん下っていくと、舗装された道に出ました。
舗装された下り道をさらに進みます。
基本は道なりに直進ですが、わかりにくいところには道しるべがありました。

伏姫籠窟。14:35。
立派な門構えです。
門前にはトイレ。
観光名所ですが、入場無料です。

さて、伏姫とは誰か?
滝沢馬琴『南総里見八犬伝』のヒロインです。
私の世代ですと、NHKが放送した人形劇『新八犬伝』を覚えている方が多いと思います。
月曜から金曜まで、毎日15分放送されていた人形劇です。
人形製作は辻村ジュサブロー。
ちょっと怖いくらいに精巧で豪華な人形でした。
進行は坂本九さん。
黒子の服を着て、ときどき顔も出しましたね。
夕方6時台の放送で視聴率は20%を越えていたそうですから、いかに人気があったかがわかります。
私もほぼ毎日見ていました。

ここで『南総里見八犬伝』のあらすじを。
時は室町時代後期。
安房の里見義実は、滝田城主を討った逆臣の妻の助命を一度は約束しながら、家臣に諫められ、言を翻す。
逆臣の妻、玉梓は「里見の子孫を畜生道に落とす」と呪詛の言葉を残し斬首された。
時は下り、里見領の飢饉に乗じて隣国が攻め寄せる。
落城を前に、里見義実は飼い犬の八房に、敵景連の首を取ってきたら娘の伏姫を与えると戯言を口にする。
八房は約束通り首を取って戻り、伏姫を背に乗せて富山へ消えた。
富山で伏姫は読経の日々を過ごし、八房が負っていた呪詛は消えたが、伏姫奪還のため富山に入った里見義実と家臣金碗大輔の前で伏姫は割腹する。
その傷口は白い光を放ち、伏姫の数珠は空中高く飛んだ。
「仁義礼智忠信孝悌」の仁義八行の文字が記された八つの大玉は、光りながら八方に飛散。
金碗大輔は責任を感じ自決を試みたが、義実に諫められ、僧侶となり関八州に散った八つの玉を探す旅に出る。

時は下り。
仁義八行の玉を持って生まれついた八人の若者たちは、数奇な運命にもてあそばれながら、一人また一人と出会い、互いが義兄弟であることを知っていく。
物語は関八州を離れ、甲斐へ、越後へ、京都へと広がっていく。
その頃、関東管領扇谷定正は里見討伐を画策していた。
里見家存亡の危機に、八犬士が集結。
ここに物語はクライマックスを迎える・・・・・。


滝沢馬琴のこの壮大な物語は『ドラゴンボール』を始め、今も多くの小説・マンガ・ゲームに影響を与えています。
物語の枠組みの大きさ。
いくらでも展開を広げられる豊富な登場人物。
因縁の奇譚の面白さ。
わくわくが止まりません。

それにしても、『南総里見八犬伝』はフィクションなのですが、何で伏姫が籠った洞窟が実在するのでしょう。
洞窟が先か、物語が先か。
誰が何の目的でこの洞窟を掘ったのか。
虚構と現実を楽々と越えていくこの洞窟の意味するものは何なのか。
門を抜け、木段を登り、解説板を熟読し、洞窟をつくづくと眺め、中を覗き込み、なかなか立ち去れませんでした。
物語の聖地巡礼なんてやったことがなかったけれど、やる人の気持ちが少しわかりました。
ヽ(^。^)ノ

さて、伏姫籠窟からは、先ほどまでの進行方向そのまま、舗装された道を下っていきました。
富山中学校の前の三叉路を左折。
道は国道285号線に突き当たりました。
そこを右へ。
あとは、ひたすら直進です。
内房線の踏切を越えてすぐ、細い道を右に入ると、ほどなく岩井駅でした。15:30。
駅の少し手前に、伏姫と八房の銅像がありました。
八房がちょっと小さいかなあ。
神犬八房は、もっと巨大なほうがいいなあ。
でも、室町時代の日本にそんな大型犬がいるわけがないので、まあこれで良いのかな。
観光シーズンではないので、駅前の店は全部お休みでした。
ビールを買う場所もありません。
ソフトドリンクの自販機ならありました。
早めにホームに上がり、ベンチに座ってのんびり過ごしました。
特急新宿さざなみ4号。16:14発。
帰りも座れました。
だんだんと陽が暮れて、車窓から大きな夕陽が見えました。
新宿着。18:07。
速いなあ。
房総、近いなあ。

特急だもの。
ヽ(^。^)ノ

  


  • Posted by セギ at 14:37Comments(0)

    2018年02月12日

    丹沢 鍋割山から塔ノ岳を縦走しました。2018年2月。


    2018年2月11日(日)、丹沢の鍋割山から塔ノ岳を歩いてきました。
    新宿で小田急に乗り換えて、渋沢駅下車。7:42。
    駅北口から大倉行きのバス発車。7:50。
    バスは立っている人はなく、座席がほぼ埋まった状態でした。
    雪の時期の丹沢としては、人が少ない気がします。
    前夜の雨は朝には上がりよく晴れるという予報でしたが、天気は曇り。
    人が少ないのは、連休の中日で、日帰りの山歩きに来る人が少ないことと、この天気のせいでしょうか。
    私も、月曜日を休みにしたので、一泊で雲取山に行きたいなあと雲取山荘に予約の電話を入れたのですが、水が完全に凍結して食事を提供できない、勿論、宿泊者に水を提供することもできないと言われました。
    いつもなら、冬でも小屋では食事は提供されますし、お水やお湯も分けてもらえます。
    今年は、我が家の給湯器すら午前中は凍結している日がありました。
    山は当然、もっと冷え込んでいる。
    そのことを考えなかったなあ。
    今年は雪が多そうだ、くらいのことしか考えなかったことを反省しました。
    2日分の飲み水、煮炊きの水、食料とコンロと燃料を持って雲取山。
    テントや寝袋が不要な分、まだ軽いともいえるのですが、膝や腰に不安がありますのでやめておきました。
    でも、日帰りでどこかに行きたい。
    そういうわけで、丹沢に来ました。ヽ(^。^)ノ

    大倉。
    トイレを済ませ、支度をし、登山届を出して、出発。8:10。
    舗装道路の雪は全部融けていました。
    空は曇っていますが、暖かい。
    空気がキンと冷えて肌に痛い感じがありません。
    舗装道路が終わり、未舗装の道に入っても、やはり雪はありません。
    二俣までの林道は、舗装された道と未舗装の道の繰り返し。
    林道も雪は全くありませんでした。

    二俣。9:30。
    少したわんでいる木橋で沢を渡ります。
    身体のバランスの悪い日は怖いと感じるところですが、今日はまあまあ大丈夫。
    そこから登山口までも軽快に歩いていけました。
    登山口、10:10。
    鍋割山荘へ歩荷する水が2リットルのペットボトルに入れられて、たくさん置いてありました。
    今年は腰に自信がないので、歩荷はできません。
    ごめんなさい。
    私より少し前に着いた人は、置いてあったペットボトルを5本、ザックに詰めていました。
    す、凄いな。

    さて登山口には雪が残っていましたが、岩盤のように固くなった雪の1枚板の上に泥が載って真っ黒になっています。
    泥道かなと思うと雪で、あまりぬかるまない。
    むしろ歩きやすいです。
    去年よりも登山口は整理されてわかりやすい印象でした。
    不要な木橋が1つ取り除かれたかな?
    特に難しいところはなく、後沢乗越から尾根に乗りました。
    風があるかと予想していたのですが、ほぼ無風。
    暑いので、雪山用のグローブを脱ぎ、いつもの軍手に変えました。
    のような雪も尾根にはなく、道は乾いていました。

    いつもの冬の鍋割山は、足の速い人が次から次へと後ろからやってくるので、道を譲るのに時間がかかるのですが、今日は空いていました。
    前後に人はいますが、ペットボトル5本歩荷の人を含め、スピードを出している人はいないので、自分のペースで立ち止まらず歩いていけるので楽でした。
    丹沢の尾根には、遭難したときすぐに連絡できるように番号を掲示した看板が立っています。
    去年までは黒い看板でしたが、黄色を赤で縁取りした看板に変わっていました。
    番号は変わりません。
    鍋割尾根は、山頂が「鍋割尾根11」です。
    1つ1つ、番号が増えていくのを心の支えに登っていきます。

    尾根の急登が一段落すると、平らな気持ちの良い道。
    それから木段の道。
    また平らな気持ちのよい道。
    晴れていればそろそろ鍋割山が見えてきそうですが、ガスがかかって、ぼんやりしています。
    また登り道。
    そして、見覚えのある、両側を樹木に囲まれた狭い木段の道。
    そこを抜けると視界が開け、鍋割山頂でした。11:30。
    登る途中でも休憩して行動食を食べてきましたが、ベンチの1つに座って、ちょっと長めの休憩。
    隣りに座る人たちは、鍋割山荘の鍋焼きうどんを食べていました。
    「これなら毎日でも食べられる」
    「ほんと旨いなあ」
    熱烈ファンですね。(^-^
    山頂標識に近いベンチなので、多くの人がやってきては写真を撮って去っていきます。
    「わあ、富士山がきれいだ」
    「空が青いなあ」
    ガスっているときに鍋割山頂で必ず聞く山ギャグを今年も聞いて、さて休憩終了です。

    山頂付近はさすがに雪が多かったのですが、融けかけてグチャグチャの雪でした。
    塔ノ岳への道は、雪の残っているところと土が見えているところが交替で現れました。
    木段の下りの雪がシャーベット状になっているところで尻もちをついてしまいました。
    うわあ、滑る。
    でも、すぐ土が出てくるし、雪はシャーベットだし、アイゼンは着けられないなあ。
    慎重に慎重に。

    丹沢特有の、テーブルだかイスだかわからない高さのものが尾根上にぽつんと1つだけ置かれています。
    見晴らしの良い場所です。
    ちょっと座って休憩。
    ガスが切れて、相模湾が見えていました。
    だんだん晴れてきて、太陽の光が雪に反射してまぶしい。
    サングラスをかけました。

    少し雪が深くなってきて、いつも印象的な急な下りのところはしっかりした雪で上手く降りられて安心しました。
    金冷シ13:00。
    ここから大倉尾根と合流。
    陽当たりが良いので、ほぼ木段が出ていました。
    残る雪は、シャーベット状。
    最後の急登をいきます。
    木段が空に通じているような晴れ晴れとした登りです。
    塔ノ岳山頂。13:30。
    ベンチの1つに座って休憩。

    青空が見えていましたが、富士山は雲の中。
    しかし、ふっと山頂だけ、あるいは裾野だけ見えます。
    「もう少しなんだがなあ」
    というつぶやきが後ろから聞こえました。
    本当に。
    上の写真は、山頂から、大倉尾根方向を振り返って撮ったものです。

    さて下山。
    シャーベットの雪にヒヤヒヤしながらそろそろと下り、木段はトントン下りました。
    金冷シから大倉尾根へ。
    まずは歩きやすい木段が続きます。
    そこから、痩せ尾根が崩れたせいで何年経っても工事現場みたいな階段を登り、見晴らしの良い道に入ると、先行者が立ち止まって写真を撮っていました。
    何だろうと右手を見ると、富士山です。
    下山になって、ようやく富士山を見ることができました。

    傾斜の緩い2本の木道のところでアイゼンを外している集団が。
    その先の広い斜面のところは、もうほとんど雪がありませんでした。
    これなら、去年より雪が少ないくらいです。
    雪の丹沢を堪能したいのだったら、先週までだっだのでしょう。
    広い斜面を踏み跡通りに蛇行して下りていくと、花立山荘。14:00。
    秦野の市街を見晴らしながら長い木段を降りていきます。
    歩荷の人が登ってきました。
    自分の頭より高く積んだ荷物を担いでいます。
    凄いなあ。

    長い木段の次は、岩がちな下り。
    ときどき雪が残っていましたが、例の板のような真っ黒な雪でしたし、そこを踏まずに歩くことも可能でした。
    再び木段。
    広めの木段が続きます。
    ここは日当たりがあまりよくないので、凍結に苦労する年もあるのですが、今年は雪がほとんどありませんでした。
    気温が高いのですね。
    木段の整備がこのあたりはさらに進んだ様子で、苦労なく堀山の家まで下りてきました。
    予想外の気温の高さに汗をかき、持ってきた水が尽きました。
    堀山の家でスポーツドリンクを購入。350円。
    やはり山で買うドリンク類は高い。
    歩荷の費用が含まれているから、仕方ないのです。うん。
    干し杏を1つサービスでいただき、表のベンチで食べました。
    酸っぱさが疲れを取ってくれるなあ。
    小屋には「アイゼンの方は、緑色のじゅうたんの上を歩いてください」と掲示されています。
    アイゼンを脱いでお入りくださいという指示が普通で、それも当然なのですが、ここでアイゼン脱いだり履いたりの手間は大変です。
    凍結の時期にはありがたいことですね。

    さて、堀山の家の脇の細い道を下ります。
    少し雪がついていましたが、真っ黒の板雪でした。
    それもすぐに尽き、ここからは平らで歩きやすい道が続きました。
    雪は融け、ドロドロ道ですが、凍結よりはずっとましです。
    どこに足を置いても滑るんですけど、と泣きたくなるような凍結箇所は今日は一つもなくて助かったなあ。
    平らな道をどんどん歩き、そこからは木段の下り。
    昔は石がゴロゴロしている急な下りで歩きにくかったところでしたが、全て木段が整備され、本当に歩きやすくなりました。
    とはいえ、これだけ木段が多いと、大倉尾根に登るのはきつそうです。
    こんなに木段が整備されてから大倉尾根を登ったことは一度もありません。
    夏も冬も下りに利用しています。

    木段を降り切って、見晴茶屋。15:55。
    小屋前のデッキは座り込んで休憩している人が大勢いました。
    重い登山靴で急な木段を降りるのは疲れますよね。

    さて、そこで木段は終わり、道は再び平らに。
    どんどん下り、麓の山道らしくなってきた道をいきます。
    大倉山の家。16:10。
    小屋の中にいた方に、「お帰りなさい」と挨拶されました。
    もう麓だー。
    大きな石がゴロゴロしている道が始まりました。
    これはあえて石を置いているんでしょうね。
    雪のない今は歩きにくいけれど、雪が降り始めのときは、この石が滑り止めになるのだろうなあ。
    いったん石ゴロゴロの道が終わり、歩きやすい道の後、また石ゴロゴロ。
    でも、それが終われば、後はもう歩きやすい麓の道。
    そして、舗装道路です。
    緩い下りをたったか下って。大倉。16:30。
    トイレ前の水道にタワシが備え付けてあり、ストックと靴を洗うことができました。
    そうしている間に、渋沢駅行きのバスが入ってきました。
    16:38、バス出発。

    さて、渋沢駅について、急行新宿行き。17:10。
    急行だし、もうこのまま帰ろうかなあという気持ちにもなりましたが、汗もかいたので、鶴巻温泉で下車しました。
    改札を抜け、横断歩道を渡って、看板の示す通りに「弘法の湯」へ。
    昔はこの看板がなかったので、最初に行ったときは道に迷ってうろうろしましたが、今は初めての人でも簡単にたどりつけるでしょう。
    駅から徒歩3分。
    弘法の湯の提灯が見えてきました。
    通路の途中に靴洗い場。
    今日は大倉で洗ってきたから大丈夫です。
    中に入ると広い玄関からすぐにザック置き場がありました。
    貴重品とお風呂セットをザックから出して、靴を靴箱にしまい、券売機で入浴券を購入。
    休日なので2時間1000円。
    ここはナトリウム泉なので、お湯がさっぱりしていて、本当に気持ちいい。
    途中下車が面倒なのですが、入ってみると、来て良かったと毎回思うのです。
    とはいえ、私が好きな温泉は、大体歩行時間の長い山の麓です。
    奥多摩温泉もえぎの湯も。
    温泉センター数馬の湯も。
    武甲温泉も。
    山歩きのきつさと麓の温泉の気持ち良さが単純に比例しているだけかもしれません。

    さて、お風呂上がり、日はとっぷりと暮れていました。
    駅前のコンビニで発泡酒を購入。
    改札を抜けると次の急行まで10分。ちょうどいい。
    ベンチに座って発泡酒を飲みました。

      


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    2018年02月05日

    雪の三頭山を歩きました。2018年2月。


    2018年2月4日(日)、奥多摩の三頭山を歩いてきました。
    ホリデー快速あきかわ3号で終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    雪の季節なので、バスの乗客は少ないだろうと思ったのですが、いつものように駅前に行列ができていました。
    係員さんが、
    「払沢の滝行きのバスは、10時発です。数馬行きのバスに乗車し、本宿役場前で下りて歩いてください」
    とアナウンスしていました。
    そういえば、払沢の滝が12年ぶりに完全氷結したとニュースで見ました。
    行列の大半の人は山支度ではない服装の人たちでした。
    バスは2台で発車。
    本宿役場前で半分ほどの人は下車しましたが、それでも、バス内は山支度ではない人が目立ちます。
    数少ない山支度の人たちが浅間尾根登山口でどっと降りてしまい、さらに不安になりました。
    うわあ、三頭山に行く人、いないのかなあ?

    2月28日まで、休日のバスは数馬止まりです。
    都民の森へ行くバスがありません。
    この時期の三頭山が不人気なのは、それも大きな原因でしょうか。
    数馬からの登山道もあるので、今日はそこを歩く予定です。

    終点、数馬下車。
    バス停前は、丁字路のようになっていました。
    はて、どちら行けばいいんだろう?
    山姿ではないのですが、自信をもって歩きだした人たちがいたので、とりあえず、その人たちについて緩い登り坂の道路を歩いていきました。
    しばらく行くと、右手に、九頭竜神社の石段。
    先行者はそこを上がっていきました。
    地図で見ると、九頭竜神社から登山道が伸びているようにも見えたので、石段を上がってみましたが、そこは狭く、その先に伸びるトレースもありません。
    とりあえず、本日の安全登山をお願いして、石段を下りました。

    どこかに登山口があったはずなのですが、見つけることができないまま、ずっと道路を登っていきました。
    登山地図によれば、登山道はこの先でも道路と交差するので、そこがチャンスです。
    車はほとんど通らないし、凍結もしていないので、道路を歩いていてもそれほどストレスはありませんでした。
    しばらく歩いて、左手に「三頭山」の道しるべを発見。
    道路とはV字を描いて戻る印象の道でした。
    そして、入り口から雪。
    サクサクの新雪のような雪でした。
    トレースも明瞭です。
    やったあ。ヽ(^。^)ノ

    山の麓の雪道は融けては凍結を繰り返してツルンツルンになっていることが多く、私はそういう道が一番苦手なのですが、三頭山への道は、もうかなり高度が上がっていることもあり、歩きやすい雪道から始まりました。
    むしろ、最初の登山口を見つけていたら、凍結に難渋したのかもしれません。
    圧雪になっていない、ほど良いトレースを追いかけてしばらく行くと、沢。
    板が三枚渡してある橋がかかっていました。
    陽当たりが良いので凍結していないし、緩い登りなのでアイゼンをつけていなくても不安は感じませんでしたが、ここを下るのはちょっと嫌かなあ。
    橋は、さらに二か所ありました。
    帰りは道路を歩こう。

    再び道路と合流。
    都民の森の少し手前、道路がUの字型にカーブを描いているところに合流しました。
    緩い登り坂の道路をとことこ歩いていくと、左手に道路から一段下がって何か建物があります。
    近づいてみると、そこに「三頭山」の道しるべがありました。
    ここから、再び登山道です。
    ここも明瞭なトレース。
    崖っぷちの道ではありますが道幅があり、雪が路肩の役割を果たしてくれるのであまり怖さを感じません。
    何より雪質が歩きやすいのです。
    ほぼ新雪の印象です。
    どんどん登っていくと、さらに広い登山道に合流しました。
    ここは除雪され、踏み固められた雪道でした。
    これは、都民の森の森林館から伸びているウッドチップの遊歩道ですね。
    ようやく馴染みのあるゾーンに入ってきて、ひと安心しました。

    しばらく歩いていくと、三頭ノ大滝。11:30。
    ウッドデッキ部分と吊り橋には雪はありませんでした。
    ここも除雪したのでしょう。
    観光客が来ていました。
    車で来て、このあたりまで散歩するのでしょうか。
    だから、雪用の靴でない人でも歩き易いように除雪してあるのだと思います。

    三頭ノ大滝は、上部は凍結していましたが、一番下のところは水が音を立てて流れていました。
    その場で眺める分には迫力のある眺めなのですが、写真に撮ると散漫な印象になってしまいます。
    橋から滝が少し遠いのでしょう。
    望遠レンズが必要ですね。

    さて、三頭山を目指します。
    雪のない季節は、ここは沢沿いの石段の道です。
    今日は石段は全部雪に隠れ、サクサクと歩きやすい雪道が続きました。
    沢を登りつめると、次は山腹を巻いて登っていきます。
    下りてくる人とすれ違うようになりましたが、それもごくたまにでした。
    1日で、すれ違った登山者はちょうど10人。
    雪の時期の三頭山は、人の少ない静かな山でした。

    雪質は1日で変わりますから、こんなに歩きやすい雪が明日も続いている保証はありません。
    雪が融ければ、その下の凍結部分が露出するでしょう。
    そうなった時期の山が一番歩きにくいし怖いです。
    雪質に関しては、このブログを鵜呑みにしないでくださいね。

    登り詰めると、ムシカリ峠に突き当りました。
    左手の大沢山方面にも細いトレースがついていました。
    大沢山から槇寄山へと歩く人がいるのかなあ。
    西原峠から、仲の平バス停に降りれば、道路を歩かなくて済みます。
    でも、今日はもう遅い。
    こんなに歩きやすくても、雪道歩きはやはり普段よりも時間がかかります。
    日没の心配もあるし、予定にないことはやめておきましょう。
    とにかく三頭山を目指します。

    木段の急登が続きます。
    雪はついていますが、木段であることは明瞭な積雪量でした。
    風で雪が飛ばされているのかもしれません。

    三頭山山頂。13:05。
    下りてきた人と木段ですれ違いましたが、山頂部にはもう誰もいませんでした。
    三頭山の山頂を独り占め。
    こんなことは、初めてです。
    富士山は、雲がかかり、大きい裾野だけが見えました。
    反対側の雲取山・大岳山方面はくっきり。
    上の画像がそれです。

    雪山を歩くときは長時間の休憩をすると身体が冷えてしまいますので、1時間に1回、行動食を食べ、ポットに詰めてきた熱いカフェオレを小さいカップに一杯飲んで、またすぐに歩きます。
    山頂ではミニアンパンを1つ食べ、さて下山。
    山腹を巻いていく道の途中で、後ろから若い女性2人が追いついてきました。
    登る途中では出会わなかったから、反対回りから来たのかなあ。
    あるいは奥多摩湖のほうから登ってきたのかもしれません。
    急カーブのちょっとスペースのあるところで道を譲りました。

    下り道はやはり楽です。
    どんどん降りて行き、森林館の前の石段を下ると、その先はもう雪はありませんでした。
    都民の森駐車場。14:30。
    さて、ここから数馬まで道路を約4km歩こう。
    今からなら16:06発のバスに間に合うでしょう。
    とはいえ、歩行者はどこから道路に出たらいいんだろう?
    歩行者用の出口はどこだ?
    とりあえず、バス停のほうに歩いていくと、駐車場の係員の方に呼び止められました。
    「今日は、バスは出てないよ」
    「はい。道路にはどうやって出るんですか?」
    「え?ああ、温泉センターの送迎車が来ているから、乗りな」
    「ええっ?」

    温泉センター数馬の湯の送迎車?

    係員さんは、私に送迎車を指さし、ドライバーの方には、
    「待って。もう一人いくよ」
    と大声で止めてくれました。
    走っていくと、本当に、温泉センターの無料送迎車でした。
    中には先客が2人。
    山腹で道を譲った、山女子2人でした。

    「お二人が、送迎車を呼んだんですか?」
    「そう。私たちも教えられて」
    「わあ、ありがとうございます」
    「いえ、それはドライバーさんに」
    それもそうなのですが、1人では、電話をしても、多分、送迎車は来てくれません。
    早く降りていった二人は、15分から20分は車を待っていたと思います。
    それに便乗できて、こんな幸運、ちょっとないです。
    4kmの道路歩きをしなくて済んだんです。
    数馬からさらに温泉センターまでバス停2つ分歩く気にはなれず、温泉に入るのももう諦めていたのに。

    送迎車は、でも、いつも出ているわけではないと思います。
    都民の森~数馬のバスがない冬期の休日であること。
    道路が凍結していないこと。
    天候が安定していること。
    人手があること。
    そうしたことが重なっていた幸運でしょう。
    お風呂上がりに数馬の湯を出る際に、受付で電話を取っている方が、「今はちょっと無理なんですよ」と説明していましたし。
    それでも、道路を歩きながら向かうから、都合がついたら途中で車で拾ってほしいと電話口の相手は頼んでいるようでした。
    送迎車ありきで登山計画を立てるのは危険だと思います。

    温泉センター数馬の湯。14:45。
    一応お風呂グッズを持ってきて良かった。
    靴箱用の百円玉も、今回はちゃんと準備してきました.
    温泉は、春や秋の観光シーズンと比べると空いていました。
    いつもより時間も少し早いので、そのせいもあったかもしれません。
    自分が本来乗るはずだった次のバスまでかなり時間があり、久しぶりに露天のほうに入ってみたり、いつもの内風呂を堪能したり。
    数馬の湯は脱衣所が広く、設計も良いので助かります。
    脱衣所の中央に島のような一段高い場所が設置されていて、そこに座るもよし、荷物を整理するもよしとなっています。
    その島に一時的に荷物を置いて着替えなどができるので、ロッカー前が押し合いへしあいになりません。
    したがって作業能率が良く、着替えをすっと終えて人が出ていくので、混雑しないのです。
    脱衣所を出ると、長い廊下にずっとベンチが設置されているのも嬉しいです。
    自販機でビールを購入。
    ベンチに座ってのんびり飲みました。
    売店で手作りコンニャクも購入。

    16:08、数馬の湯のすぐ前のバス停に、バスが2台やってきました。
    どちらも空いていました。
    観光客は、もう少し早いバスで帰ったのでしょうか。
    人里、浅間尾根登山口、上川乗。
    登山口の度に、2人、3人と登山者が乗車してきました。
    浅間尾根も、笹尾根も、今日は快適な登山日和だったでしょう。
    このバスは、武蔵五日市駅で、ホリデー快速と接続します。
    とことん運の良い1日でした。
    ヽ(^。^)ノ

      


  • Posted by セギ at 12:24Comments(0)

    2018年01月22日

    日和田山を歩いてきました。2018年1月。


    2018年1月21日(日)、埼玉県の日和田山を歩いてきました。
    三鷹から、国分寺、東村山、所沢、飯能と乗り継いで、高麗駅下車。
    この乗り継ぎ、大仕事のように見えますが、接続が良いので、1時間半ほどで到着します。
    電車料金も、実は奥多摩に行くより安いです。
    奥武蔵の山々は、冬の低山歩きにもってこいです。

    改札を出ると広場があり、赤い2本のトーテムポールが目を引きます。
    トイレは改札を出た左側にありました。
    個室が10個ほどもあります。
    さすが人気のある山の登山口の駅です。
    今は登山客が少ない季節なので、ガラガラに空いていました。

    日和田山は、高麗駅の裏側にあります。
    ガイドブックには、反時計回りに登山コースが描かれています。
    しかし、私の記憶では、時計回りに歩いたような気がするのです。
    どちらでも行けるということでしょうか。
    とりあえず、記憶を頼って、広場から「巾着田」の看板の示す通りに階段を下りて行きました。
    「巾着田」の看板はときどきあるのですが、「日和田山」を示す道しるべがありません。
    日和田山は初心者向けの山。
    人気のあるお散歩山です。
    道しるべがないはずがないのに、おかしいなあ。
    やはり、反時計回りが正解だったのでしょうか。

    駅の裏側、国道299号線を越えて、左折。
    しかし、この道は車の往来が激しいのに舗道がありません。
    こんなにストレスのかかる道を歩いたかなあ?
    しばらく行くと、道はより広い道路と突き当たり、そこを右折。
    するとすぐに、今歩いてきた道と平行な歩道が見えてきました。
    農道のような印象の、歩きやすい舗装道路です。
    ああ、ここを歩くべきだったんだー。

    駅からことごとく道を間違えているものの、日和田山はずっと見えているので、大体の方向はあっています。
    鹿台橋を渡って、すぐに左折。
    しばらく行くと、やっと「日和田山」の道しるべがありました。
    その通りに左折。
    その坂道の突当りは、もう見るからに登山口でした。9:50。

    日和田山は、以前は岩登りの練習でよく来たのですが、この7年ほどは来ていません。
    久しぶりに来ると、まるで別の山のような印象でした。
    登山口の斜面の樹木は切り開かれ、道幅の広い遊歩道が整備されていました。
    しばらく登っていくと、分岐。
    男坂と女坂の分岐でした。
    分岐から眺める限りでは、女坂は来た道と同様の広い遊歩道のようです。
    ここは男坂を行こうかな。
    もう1つ、「男岩・女岩」への道しるべがあるのに驚きました。
    男岩・女岩は、アルパインクライミングのゲレンデです。
    ゲレンデとは、練習用の岩場。
    岩登りをする人にしか用のない場所であり、道しるべなどないのが普通です。
    ハイキング客が紛れ込むのを防ぐ狙いがあるのでしょうか。
    岩場への道しるべなんて、初めて見ました。
    浦島太郎の気分です。

    さて、男坂へ。
    男坂は岩がちの道。
    というより、岩だらけでした。
    こんなに岩ばっかりだったかなあ。
    滑らない岩質で、ホールドはもちやすく、足の置き場も豊富です。
    特に危険個所もないので、鎖もついていません。
    登山道の岩場を歩くのも久しぶりで、ウキウキと登っていくと、二の鳥居。10:15。

    上の画像がそれです。
    麓の巾着田がよく見えました。
    上の画像は鳥居を入れたため全体に狭い印象ですが、もう少し高い位置に立つこともでき、そこからはもっと広々とした眺望を楽しめました。
    段差を利用したベンチも設置され、休憩適地です。
    空気の澄んだ日は、スカイツリーや富士山も見えるようです。
    女坂を登ってくる人たちともここで合流。
    3歳くらいの女の子の手をひいたお父さんの姿も見られました。

    ここはまだ山頂ではありません。
    金刀比羅神社の裏から登山道は続き、ひと登りすると、山頂。10:30。
    ここは二ノ鳥居とは反対側の眺望が開けていました。
    ベンチもあります。
    ここも休憩適地です。

    山頂から北西に、縦走路が伸びています。
    まずは山頂直下の急な下り。
    そこから幅広い緩やかな登山道が続いていました。
    しばらく歩いていくと、舗装道路に出て、高指山。10:50。
    電波塔と付随施設の立つ山でした。
    山頂まで入れるのかどうかよくわからなかったので、そのまま通過。
    舗装道路をなお北西に歩いていきます。
    途中、トイレと売店があり、ロウバイが咲いていました。
    良い匂いです。

    売店の直後で舗装道路と別れ、再び登山道へ。
    登山道の道幅は相変わらず広く、向こうから来る人に道を譲らなくてもすれ違うことができます。
    登り坂を行くと物見山。11:15。
    ここは細長い印象の山頂で、やはりベンチが整備され、煮炊きをしている人などで賑わっていました。
    この辺りは、歩いた記憶があるなあ。
    昔歩いたときと、印象が変わっていないのでしょう。

    さらに先に進みます。
    下っていくと、登山道は舗装された林道と再び合流。
    このまま林道歩きかな?
    と思うと、すぐに分岐。
    右側は急坂の登山道。
    道しるべはどちらも「北向き地蔵」でした。
    急坂のほうも落ち葉がよく踏まれています。
    こちらを歩く人が多い様子です。
    少し登ると、道はまた緩やかになり、左下に林道を見ながらの歩きやすい道が続きました。

    左に小高いピークが見えてきました。
    話し声がします。
    人がいる様子です。
    一応ピークに立ってみると、そこにもいくつかベンチがあり、昼食をとっている人たちがいました。
    そのピークを降りると林道に合流し、そこが北向き地蔵でした。11:45。
    ピークを巻く道もあります。
    ここは、鎌北湖への分岐。
    桜の季節には、鎌北湖へ下りていってみるのも良さそうです。
    今は寒々しい光景だろうなあと想像し、やめておきました。

    ここからは林道歩きかな?
    キョロキョロと辺りを見回すと、林道の向かい側に、細い登山道が続いていました。
    道しるべは知らない地名が表示されていて、これは持ってきている登山地図を開かないとダメかなと思いましたが、手書きで「ユガテ」と付け加えられてました。
    一応、登山地図も開いて確認。
    この方向で大丈夫のようです。

    しかし、こんな道を、歩いたかなあ。
    もっと林道が多かった印象があるなあ。
    そもそも、私が日和田からユガテを縦走したのは、何年前だったろう。
    このブログを始める前なのは確実です。
    登山記録を読み返したのですが、日和田山を縦走した記録は、抜け落ちていました。
    あの頃は忙しくて、まとめて記録していたので、抜け落ちてしまったようです。

    2008年頃は日和田の岩場に一番多く通った時期で、「日和田の仙人に会った」という記述もあります。
    今となっては、日和田の仙人とは誰のことだったのかもよく覚えていないのですが。
    裸足で男岩に来ていたのだけは覚えています。
    それぞれの岩場に、その岩場を発見し守ってきた管理人、または仙人がいるのです。

    あの頃は、男岩にきて、練習して、帰る。
    その繰り返しでした。
    日和田の山頂に行くことすら滅多にありませんでした。
    日和田からユガテへと縦走したのは、その少し後のことだったと思います。
    2009年か2010年のことでしょう。

    ユガテへの道は、今までの道とは違い、山腹を行く細い道でした。
    どんどん道が細くなり、山腹を下っていきます。
    少し不安になるのですが、たまに向こうから来る人がいますし、道はよく踏まれているので、作業道に迷い込んだというのではなさそうでした。
    山腹の道は、シダが繁茂し、ときおり小さな沢も流れていました。
    花の季節には、良い花と出会えそうです。
    道はやがて登り返し、両側を柵に囲まれた竹林を過ぎると柑橘類の畑に出ました。
    そして、畑の左手に、小さな広場が。
    ここがユガテ。12:30。

    ユガテは、2軒の農家が建ち、畑が広がり、庭木や果樹も多く、四季折々の風景が広がる別天地。
    ガイドブックにはそのような記述があります。
    昔、これを読んで、実際にユガテに行ったとき、全くそのような様子はなかったのでがっかりした記憶があります。
    農家はあるけれど、そんな感じじゃないなあ。
    これなら、外秩父七峰縦走で通り過ぎる農家の様子のほうが余程別天地なのにと思った記憶があります。
    しかし、今日のユガテは、ガイドブックの記述通りでした。
    小さな広場にはベンチが並び、見上げると空が開けていて、雲がゆっくりと動いていきます。
    今は冬枯れているけれど、春にはここは桃や梅や桜が咲くでしょう。
    どれほどきれいだろう。
    夏はひまわり畑になるようです。
    細かく区画されている畑もあるのは、今は地主の方が耕作するだけでなく、土地を借りてプチ農業を楽しんでいる人たちがいるのでしょうか。

    10年ほど前、私はユガテに来たつもりで、別のところにいたようです。
    おそらく、林道上のどこかの「ユガテ」と地名上だけは表示されているどこかにいたのでしょう。
    休憩する場所さえないなあと思った記憶はあるのです。
    10年前、目的地に到達していなかったことに、今気づくとは。
    (''Д'')

    山腹の道をずっと一人で歩いて心細くもあったのですが、ベンチで食事をしていると、私が来たのと同じ方向から、次々と登山者が現れ、ベンチで食事を始めました。
    やはり、私が歩いてきたのは正規の登山道だったようです。
    安心して思い返してみれば、変化に富んだ良い道でした。
    やはり、ユガテは小さな別天地でした。

    さて、出発。
    あとは下山するだけです。
    昔、下山した道は、大半は沢沿いの舗装道路だったと記憶しています。
    寒々しく暗い道でした。
    今回、来た道と反対に歩きだすと、道しるべがあり、小さな地図看板が立っていました。
    近年整備された新しい登山道のようです。
    舗装道路はいっさい通らず、吾野神社へと直接降りていく道です。
    地元の有志の方が整備したのかなあ。
    有難いことです。

    まずは、広く歩きやすい下り道。
    そこから、道は細くなり、幾度かピークを登り返しました。
    ピークごとに小さなベンチが設置されています。
    急な下りにはロープがつけられていました。
    日差しも明るい。
    暖かく優しい道でした。

    途中までは「福徳寺」の道しるべの通りにいきます。
    最後に「福徳寺」の道しるべとは別れ「吾野神社」の道しるべに従い、下っていきました。
    車の音が聞こえ始め、木の間から、道路が見えてきました。
    ジクザグに下っていくと、吾野神社。
    安全登山のお礼を言い、石段を下ります。
    さて、ここから駅はどう行くんだろう?
    石段を下りきると、国道299号線。
    車に向けての大きな青い掲示に「東吾野駅」と書いてありました。
    そちらを目指し、右に歩いていくと、信号があり、道路を渡ってそのまま直進。
    突当りに小さな道しるべがあり、その通りに左折すると、東吾野駅が見えてきました。
    東吾野駅。13:55。
    駅前にトイレ。
    スイカで改札を抜け、14:15、飯能行きの電車がやってきました。

      


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    2018年01月15日

    南高尾山稜を歩きました。2018年1月。


    2018年1月14日(日)、久しぶりに山を歩いてきました。
    寒波がおしよせ、冷え込む日々が続いています。
    こんなときは、低山でも凍結箇所がありますし、朝は霜が降り、昼になるとそれが融けてグチャグチャの泥道になるところが多く、歩きにくいです。
    久しぶりなので、そういう心配のない山を歩きたい。
    となると、南高尾山稜。
    全体に南向きなので、凍結の心配はほとんどありません。
    道も乾いて快適です。

    京王線高尾山口駅8:50。
    甲州街道の交差点を渡り、坂道を上がると、草戸山への道しるべが見えてきます。
    今日は時計回りに南高尾を歩きます。
    時計回りは、登りが多くなるのでバテやすいです。
    帰りが高尾山経由となり、観光シーズンは混雑するのも難点。
    でも、この季節なら、大丈夫。

    民家の横から細い登山道が始まります。
    この登山道は日影なので、霜が降りていましたが、枯葉が多いので滑ることはなく、しっかり踏みしめて歩いていけば大丈夫でした。
    本日は、トレッキングポールもなし。
    久しぶりに自分の足だけで山道を歩くと、何でもない道が細いなあ、少し怖いなあと感じるから不思議です。
    バランスに自信がなくなっているのでしょうね。
    一方、ポールを使うよりも速く進めました。
    2本のポールと両足と、置く場所を4か所確認しながら歩いていると全体に遅くなるのでしょう。

    最初の急登を20分ほどで尾根に乗りました。
    ここからもアップダウンが続きます。
    下りてくる人たちと何人もすれ違いました。
    近所の方なのでしょうが、何時に出発しているのかなあ。
    早い下山だなあ。
    小さなピークに登っては少し下り、また登っては少し下ります。
    ピークからは、樹間に高層ビルとスカイツリーが。
    冬晴れの今日は眺望も良好です。
    いつもは、夕方で下山を急いでいることもあり、ここからスカイツリーが見えるなんて気づかなかったなあ。

    大きく下る箇所に出ました。
    ここは反対回りのときにはつらい登りで記憶に残る所です。
    登りのときはあまり意識しなかったけれど、太いロープが張ってあり、そこに手を添えれば楽に降りていくことができました。
    南高尾も整備が進んで随分歩きやすくなっています。
    鉄塔の脇を通り、さらにアップダウンが繰り返されます。
    整備された木段を登っていくと、草戸峠。
    高尾山がよく見通せる峠です。
    ベンチもたくさん並んでいます。
    1つに座って、ちょっと休憩。9:55。

    そこから左手に鉄網の張ってある道を登っていくと、草戸山。10:10。
    あずまやは階段を数段登る高い位置にあり、眺望良好でした。
    ここもベンチがたくさんあります。
    早くも煮炊きを始めている人の姿も見られました。
    ここから道幅は広く、登山道というよりも遊歩道のような道になります。
    とはいえ、急坂が多い箇所で、階段が整備されていますが、その階段の段差が大きいので、なかなか大変です。
    最初は階段で大きく下り、その後は階段で大きく登ります。
    息を整え、一定のペースで登っていきました。
    途中にもあずまやがあり、城山湖がよく見えました。
    湖のほとりの芝を刈り込んで「しろやまこ」と文字にしてありました。
    ここからの眺めを意識した文字であるように、くっきりとよく見えます。

    さらに登っていくと、道は二つに別れ、左の広い道は峰ノ薬師への道。
    右の山道を選んでさらに登っていきます。
    反対回りのときには平坦な道と感じているところがいちいち登りであることに気づかされるのが、時計回りの道。
    登りが続くなあと感じながら歩いていくと、道が開けて、三沢峠。10:35。
    ベンチもあり、五叉路の中心をなす峠です。
    登りの道もその左のまき道も、どちらも南高尾の道。
    左のまき道を選びます。
    道はときどき細くなり、また広くなりを繰り返します。
    登りになったり平坦になったり。
    道の端に霜が降りていることはたまにありますが、ほとんど乾いていて歩きやすい快適な道でした。
    南高尾は日差しも暖かく明るく、秋から冬に歩くと気持ちのいい道です。
    また、早春はスミレの種類が豊富です。

    見晴台。11:10。
    その少し前から、樹間に富士山が見えていました。
    見晴台からも丹沢の向こうに富士山。
    その右に南アルプスも山頂部分のみ細く見えます。
    真っ白だなあ。
    ここは津久井湖を見下ろせる登山道にベンチがたくさん並んでいる休憩適地。
    南高尾で最も眺望の良い場所です。
    少し早いけれど、お昼にしました。
    今日はおにぎりとほうじ茶のお昼です。
    日差しが暖かい南向きのベンチなので、1枚羽織る必要もなく休憩できました。
    南高尾は歩く人が年々増えているせいか、この前後にもこの数年で多くのベンチが設置されました。
    ここが満員のときに昼食場所に困って彷徨う必要はないので助かります。

    さて、出発。
    南高尾の最高峰、大洞山を目指します。
    まき道が続きます。
    全体に細いですが、乾いているのでスリップの心配はなく安心です。
    向こうから来る人が増えてくる時間帯となりました。
    互いに道を譲るのが少し大変なので、退避できる箇所に気づいたほうが早めに退避して相手を通します。
    「ここからどこに行かれるの?コンピラ山?」
    女性三人のパーティに道を譲ったときに、声をかけられました。
    「ええと、大垂水峠から小仏城山に登り返します」
    「え?城山まで行くの?みんなどんどん向こうから歩いてくるから、どこに行くのかと思って」
    南高尾を歩いて、あなたはこれからどこに行くのと訊かれたのは、これで4回目です。
    これは、高尾主脈を歩いているときには起こりません。
    どこから歩いてきて、どこへ行くのか。
    他人にとっては不思議なコース取りをしている人が多いのが南高尾なのかもしれません。

    コンピラ山とは、どこだろう?
    地図を見ると、大洞山の手前のピークでした。
    山頂標識を見た記憶がないのですが、一段高いところにベンチとテーブルのあるところかな?

    さて、さらにまき道を行きます。
    1段下ってからまた登り返す、少し難しいところは、2年ほど前に太い鎖がつけられ、歩きやすくなりました。
    時計回りに歩いてくると登りが多くなるので、あまり難しいとも感じず、鎖に触わる必要もありませんでした。
    同じ崖っぷちのまき道でも、登りよりは下りのほうが怖く感じます。
    あとは、私は左利きなので、壁面が自分の右側で、利き腕が空間に面しているほうが安心感があるようです。
    左利きの人は、無意識だと道も右側通行します。
    右利きの人は、どこでも通っていいときは、自然と左側通行になりますね。

    そこでまき道は終わりで、あとは尾根道。
    ここも登りが中心でした。
    時計回りをすると、こんなに登るんだなあ。
    木段の登り。
    さらに、岩がちな急登。
    ここは下りのときには少し手を使わないと降りられないので印象に残る箇所です。
    ここを越えれば、もう大洞山は近い。

    見えてきました。大洞山。12:00。
    お昼どきなのに、ここには人がいませんでした。
    さらにしばらく行くと、横並びのベンチがいくつかあり、そこからは下りです。
    どんどん下り、さらに木段をたんたん降りていき、木の根の作る段差も下ると、枝越しに甲州街道が見えてきました。
    再び道は細くなり、崖っぷちの道を用心して歩いていくと、歩道橋。
    ここが大垂水峠です。12:25。

    歩道橋から直接登ると、一丁平のほうに出ます。
    今日は、歩道橋をいったん下りて、甲州街道をしばらく西に歩き、案内板の手前の登山口から小仏城山を目指します。
    鉄柵に頼って、半分壊れかけた階段を登っていきます。
    道が平らになり、沢沿いの道をしばらく行き、そこからは斜面をジグザグに登ります。
    その先は、斜面をまく細い道。
    下りのときは、ここがこのコースで一番歩きにくいところですが、登りのときにはやはり楽に感じました。
    あとは、ただただ急な登りです。
    木段が整備された道を淡々と登っていきます。
    いったん登りきると、道はしばらく平坦になりました。
    植林帯の穏やかな道が続きます。
    ベンチもあります。
    分岐に道しるべがありました。
    ここを右にいくと、大平林道につながるんだろうなあ。

    再び急登が始まりました。
    下りのときに足がかりである埋め込んである木材は、登るときにもやはり頼りになります。
    ようやく、奥高尾主脈のデッキ道に到達。
    そこから左に少しいくと、小仏城山。13:20。

    富士山が大きく見えました。
    南高尾よりも標高が高いので、富士山は雪のかぶっていない裾野のほうまで見えていました。
    午後になってもこんなにスッキリ富士山が見える日は冬でもそんなにありません。
    嬉しいなあ。
    昼の混雑時は過ぎていますが、それでもベンチはほぼ満員。
    名物のなめこ汁を飲んでいる人。
    ビールを飲んでいる人。
    東側に回ると、こちらは都心の眺望が広がっていました。
    高層ビルが1つ1つ、くっきりと見えました。

    さて、下山。
    木段をタンタン下って、少し登り返すと、一丁平展望地。
    ここからも富士山がくっきり見えました。
    左端に相模湾も見えていました。
    冬だけ楽しめる眺望です。
    こんなに眺望が良いから、今日は紅葉台も登ろう。
    しかし、まき道との分岐で、前を行く人たちは皆、左のまき道のほうを選んでいきました。
    まだ時間は早いのに、何でかなあ。

    紅葉台。14:10。
    富士山は少しずつ薄くなっていきます。
    それでも、飽きず眺めました。
    さて、茶店前の坂道を下って、高尾山下。
    ここで気づきました。
    そうか。
    シモバシラの氷花だ。
    皆、それが目当てでまき道を歩くんだ!

    夏の終わりから秋に、このまき道にはシモバシラがたくさん咲きます。
    シモバシラは冬に枯れますが、その茎は残り、そこに氷が巻き付きます。
    それがシモバシラの氷花です。
    まだ時間の余裕があるので、まき道を戻りました。
    30m戻っただけで、氷花がたくさん見られました。
    写真にも撮って満足。

    さて、あとは、遅い初詣をしましょう。
    高尾山頂は巻いて、1号路を降りていきました。
    もう午後遅く、寒いので、観光客も少なめ。
    お詣りも順番待ちは不要でした。
    おみくじを引き、熟読。
    初詣終了。

    石段を下りていくと、御朱印と健康登山の記録の受付窓口は、行列ができていました。
    人気あるなあ。
    今日は女坂を下ります。
    観光客もそんなに多くないので、1号路も混雑せず歩きやすいです。
    ケーブル駅付近の天狗焼きの売店も行列。
    昔、一度買って、おいしかったけれど、いつも長い行列ができていて、あれ以降なかなか買えないなあ。
    まだ早いので、今日は、1号路を歩いて下山します。
    冬至からもうすぐひと月。
    気が付くと、日が伸びているのを感じます。
    高尾山口。15:30。
    人の流れに乗って、駅へと向かいました。

      


  • Posted by セギ at 13:37Comments(0)

    2017年12月24日

    伊豆ヶ岳を歩いてきました。2017年12月。


    2017年12月23日(土)、埼玉県の伊豆ヶ岳を歩いてきました。
    最初に歩いたのは、調べたところ2003年4月。
    その後、もう一度歩いたと記憶しているのですが、調べきれませんでした。
    10年くらい前かと思います。

    三鷹駅に着くと、中央線は遅延。
    三鷹、国分寺、東村山、所沢、飯能と乗り継いで、正丸駅。9:53。
    ちょっと遅くなっちゃいました。
    駅外にトイレ。
    「売店で熊鈴を販売しております」
    というポスターを、ほほお?と眺め、支度をして出発。10:10。
    駅から出てすぐ右の階段を、道しるべの通りに降りていきました。
    その階段が道全体が斜めのためか、驚きの降りにくさでした。
    手すりにつかまらないと降りられません。
    トリックアートのように平衡感覚を壊す階段です。

    そこから、西武線の線路の下をくぐって南側に渡り、舗装された道を登っていきます。
    路面は、ところどころ凍結していました
    そう言えば、正丸の次の駅の芦ヶ久保から徒歩10分のところで「氷柱」というイベントが毎年行われているのですが、今年はもう凍結が始まっていると先日ニュースで見ました。
    秩父盆地、さすがに寒いです。

    舗装道路を登りきったところに大きな岩があり、道は二股に別れました。10:25。
    右は「正丸峠」、左は「名栗げんきプラザ」という道しるべがありました。
    地図を開いて確認。
    名栗げんきプラザは、伊豆ヶ岳に繋がる尾根を越えた先にある県立の施設のようです。
    しかし、徒歩で山越えをしてその施設に行く人が本当にいるのでしょうか。
    道しるべは「伊豆ヶ岳」で良いのでは。
    すぐ傍に「山は甘くない」というポスターも掲示されていました。
    ハイキング気分の安易な装備で山に入るな、という警告のポスターです。
    この道しるべで自分の行く道が判断ができないなら、山なんか入ってはダメということですかね。
    読図も山の装備の1つです。うん。

    「名栗げんきプラザ」の道しるべに沿って沢沿いの道を歩き始めました。
    よく踏まれて、道幅も確保され、歩きやすい道が続きます。
    この道は、伊豆ヶ岳に通じる。
    地図からも、道の様子からも、それは確かなことなのですが、ときどき立っている道しるべは相変わらず「名栗げんきプラザ」を連呼します。
    「伊豆ヶ岳」の名前がないことに、やはり少し不安を感じてしまいました。

    滑りそうな急登は木材が埋められ、よく整備されています。
    青空を仰ぐような急登を行き、尾根に乗りました。11:15。
    右手からは、今歩いてきた道よりももっと道幅のある整備された登山道が合流。
    正丸峠からの道でしょう。
    伊豆ヶ岳に登るには、正丸峠経由が最もポピュラーなコースなのでしょうか。
    道しるべの謎が解けた気がしました。
    「名栗げんきプラザ」を示す下りの道しるべとそこで別れ、その先は、「伊豆ヶ岳」の道しるべばかりでした。
    道はさらに急になっていきます。
    丸太が崩れて歩きにくそうな急坂を避け、まき道を登っていくと、最後の分岐。
    男坂と女坂の分岐です。

    男坂は、通行止めの警告の看板が出ていました。
    鎖場付近の落石が多い様子です。
    それでも、自己責任で歩きたい人は歩くのですが、この低山で、警告も出ているのに無理して鎖場を選んで事故でも起こした場合、かなり恥ずかしい。
    登山文化として、エキスパートが困難な雪山や岩場に挑戦することは日本の警察も支援してくれますが、この低山の鎖場で事故を起こすのは、ただ恥ずかしい。
    登るなら、絶対に事故を起こしてはいけない。
    ちょっと考えて、おとなしく女坂を選択しました。

    女坂は崩落のため、途中から迂回路になっていました。
    ジグザグの急な登りで、ロープが張ってありました。
    こんなときは、トレッキングポールがむしろ邪魔になります。
    男坂との合流点からすぐに山頂。11:40。

    山頂は細長く、お昼を食べる場所が豊富でした。
    何人か先客がいましたが、それぞれ互いに干渉しない場所に座り、のんびり昼食をとっていました。
    私も、一番南側、もう下山路に近い端の岩場に座って昼食。
    昔、ここから伊豆が見えたことから伊豆ヶ岳と命名されたという説があるそうです。
    どこから伊豆が見えたんだろう?
    伊豆ヶ岳は駅から登って駅に降りられる人気の山。
    もっと人がいるかと思ったのですが、この時期はやはり登山客はぐっと減るようです。

    さて出発。12:10。
    いきなり、急な下りで手間取りました。
    土がむきだしの急な下りは、苦手な道の1つです。
    しかも、崖っぷちなので、そこそこの高度感。
    ぎこちなく、そろそろと降りていきました。
    武川岳の石灰石採掘場が樹間から見下せます。
    山が半分無くなる勢いで削られているなあ。

    登り返すと、古御岳。12:35。
    はあ、かなり時間がかかってしまいました。
    山頂には、あずまやとベンチがありました。
    ここのほうがお昼を食べるのに向いていたかもしれません。
    上の画像は、古御岳から少し下って振り返って撮ったものです。

    そこから、また急な下りです。
    がんがん下っていきます。
    少し登り返して、高畑山。13:20。
    コースタイムを大幅に越えました。
    この山、案外厳しいなあ。
    ここでまだ標高695m。
    まだまだ下ります。
    植林帯の中の道。
    太い木、細い木が入り混じり、どれも枝打ちされてまっすぐです。
    計画的に伐採され、また植林されている様子です。
    少し道は緩やかになって、道幅も広く安定してくると、建設途中らしい鉄塔が見えてきました。
    周辺の樹木は伐採され、両側の展望が開けていました。
    本日一番の展望を堪能。

    さらに歩いて、中ノ沢ノ頭。13:45。
    ここからも、登山地図では読み取れない小さなアップダウンが繰り返されます。
    この下りの1つ1つが案外厳しい。
    それでも、足が慣れてきたせいか、時間はそんなにかからなくなってきました。

    天目指峠。14:10。
    ここで林道と交差します。
    もう半分下山したような気がして気持ちが一旦切れてしまったのですが、それが甘かったです。
    ここから、登りの連打が始まりました。
    まさか、この時間からこんなに登り返すとは。
    いや、地図をちゃんと見れば、それはあらかじめわかっていたことなのですが。
    やはり、軽い低山ハイキングの気持ちが私の中に強かったですね。
    いけない、いけない。

    ピークに至ると、しばらく平坦で、その先、さらなるピークが見えてきます。
    その繰り返しで、高度を上げていきます。
    ようやく、子の権現の建物が見えてきました。15:00。
    「山は甘くない」というポスターも再び。
    本当に、山は甘くない。
    しかし、これが立っているということは、逆に言えば、ここから先は山ではなく、「甘い遊歩道」だということでしょうか。
    ありがたい、ありがたい。

    子の権現は足腰にご利益があるそうです。
    なるほど、寺の敷地内には、金色の巨大のワラジと紅白の下駄。
    奥の院はパスしようと思ったのですが、「スカイツリー展望地」という看板に誘われて、石段を登りました。
    地平線付近は霞んで、スカイツリーはよくわかりませんでしたが、高層ビル群は何となくかたまりでぼんやりと見えました。

    さて、ここからは舗装道。
    まずは駐車場を抜けて、そこから「関東ふれあいの道 吾野駅」という道しるべも確認。
    トレッキングポールはもう片付けていいかな。
    と思ったら、途中で林道の右側に山道への分岐が。
    道しるべもあり、これが吾野駅への道でした。
    もう日も傾き、薄暗い樹林帯の九十九折の山道を下っていきました。
    日が暮れる前に舗装道路に出たい。
    できれば、街灯の整備された街まで、日没前に出たい。
    足を速めました。
    沢筋まで下りて、ようやく舗装道路。
    車が1台通れる道幅の坂道が続きます。

    麓に近づくにつれ、路面がところどころ凍結しているようになりました。
    盆地の底のほうほど冷気はたまる。
    下りの凍結は、ツルンツルンに滑ります。
    いつもなら避けて通る道の端の土や枯葉のたまっているところが、天の助けでした。

    道しるべの通りに、橋の手前で右折。
    細い歩道に入っていきました。
    道はそこからいったん舗装がなくなり、線路を左下に見る、金網の張ってある道に入りました。
    どんどん行き、再び道路に出て踏切をいったん渡り、さらに地下通路で線路をくぐり直します。
    この地下通路が真っ暗でした。
    ヘッドランプを出す手間が惜しいので、手で壁をなぞりながら、歩いていきました。
    地下通路から出て、階段を上がると、吾野駅。16:35。
    駅前には電車待ちの登山客がたむろしていました。
    売店があり、軽い食事もできるようです。
    私は自動販売機で飲み物を買い、ベンチで支度。
    そうしている間に、とっぷりと日が暮れていきました。

    16:57発、池袋行き準特急に乗り込みました。
    伊豆ヶ岳、歩きごたえがありました。
    また来よう。

      


  • Posted by セギ at 15:34

    2017年12月18日

    北高尾山稜を歩きました。2017年12月。


    2017年12月17日(日)、1年ぶりに北高尾山稜を歩いてきました。
    7:48三鷹発の中央特快に乗って、終点高尾駅下車。
    北口改札から直進し、まずは大通りを左折します。8:25。
    歩いていくのは、小仏行きのバスと同じコースです。
    高架下をくぐり、最初の交差点を右折。
    目印の赤い看板のコンビニ・ポプラがなくなってしまったので、ここだったかなあと少し不安になりましたが、少し歩いていくとバス停が見えてきて安心しました。
    駒木野の病院の前を通り過ぎ、メゾン・ド・プラムが左側に見えてきたところで右折。
    線路にかかる橋を渡って、道はそのまま農道に入ります。
    神社の前を道なりに左へ。
    その先、道は二股に別れます。
    踏み跡は同じくらい明瞭です。
    左の暗い道へ。
    道はいったんぐっと高速道路の足元に迫り、そこから急カーブ。
    さらにもう一度カーブを描いて、高速道路の下をくぐると、登山口です。
    「八王子城址」という道しるべがついている細い尾根が登山口です。
    この登山口が本日のコースで一番険しく、岩がちです。
    登りきるといったん平らになりますが、そこから先も崖っぷちの細い道がしばらく続きます。
    落ち葉が多く滑りそうで、こわごわ歩き、ようやく地蔵のあるピーク。9:20。
    ここからは、道は少し良くなってきますが、小ピークが続き、登ったり降りたりの繰り返しです。
    広葉樹の葉が落ち、左側の高尾主脈がよく見えます。
    ときどき、富士山の白い頭も見えていました。
    富士見台。10:30。
    富士山は左手に雲をまとっていました。
    八王子城址からの道とここで合流し、道はさらに良くなります。
    いったん大きく下り、そこから登り返し。
    急登と平らな道が繰り返され、徐々に高度を上げていきます。
    日差しのよく照るところでは、稀に紅葉が残っていますが、大半はもう冬枯れの道。
    登山道に降り積もる落ち葉をサクサクと踏みしめて歩いていきます。
    いつ来ても人の少ない登山道です。
    自分のペースで、歩き応えのある道を沢山歩けるコースです。

    右手、北側の足元に林道が見えてきて、いったん合流。11:15。
    すぐにまた林道と別れ、尾根を登っていきます。
    ピークを1つ越えて、その先が黒ドッケのピーク。12:00。
    夕焼小焼に降りていける分岐です。
    道しるべの通りに左側の下り道を選んで降りていきました。
    そこからはまた急な登りと平らな道の繰り返しです。
    岩がちな道を登りながら、この先、岩がちな下りがあるんだろうな、嫌だなあと思いますが、岩がちな上部は平らな陽だまりでした。
    道幅も広くなり、落ち葉が積もって、昼寝をしたいような気持良い場所です。
    高度が上がり、冬枯れの樹木の枝越しに、奥多摩の山々が見えてきました。
    大岳山はいつ見ても肩が張っているなあ。
    登って下りて、また登って。
    左下に、木下沢林道が見えてきました。
    林道の終点、関場峠です。12:50。

    堂所山へは、ここからさらに急登が続きます。
    広葉樹の落ち葉の積もる急登を越えると、薄暗い植林帯の急登へ。
    そこも抜けると、クマザサと枯れ草の坂道が始まりました。
    その坂道のてっぺんに、切り株が二つ。
    眺望が良いので、そこで昼食をとりました。13:20。
    登ってきた枯草の登山道の向こうに、大きく陣馬山。
    そのさらに向こうに小さく生藤山。
    おにぎりは冷たく固くなっていました。
    今日は、最高気温も10℃に至らず、この冬一番の冷え込みです。
    急登で汗をかきましたが、止まるとしんしんと冷えてきました。
    熱いコーヒーが有難い。

    さて、出発。13:50。
    すぐに堂所山山頂。13:55。
    山頂標識が新しくなっていました。
    壊れかけでグラグラだったベンチもしっかりした新しいものに。
    上の画像がそれです。

    さて、山頂から直進してすぐの分岐を「小仏峠・景信山」の道しるべの通りに左折。
    急な段差の下りを降りていくと、奥高尾の主脈と合流です。
    通り過ぎていくパーティーが見えました。
    さすが奥高尾主脈。
    こんな時間でも、人にすぐ遭遇します。

    お昼にちょっとのんびりしすぎました。
    さあ、ここから巻いていこう。
    景信山までアップダウンが繰り返されますが、木段が整備されている箇所が増えていました。
    ちょっと歩きにくかった急な下りは整地されて、楽に歩ける道に。
    奥高尾の整備は続々と進行中です。
    景信山を巻いて、まき道と山頂からの下り道との合流点。14:45。

    S字のカーブなどをどんどん下って、小仏峠。
    ここは、いつ来ても暗い。
    単純に陽が差さないことに加え、廃屋があるせいでしょうか。
    そこから、道は二つに別れます。
    右は階段の道。
    相模湖を見下ろせるベンチのところに登っていきます。
    今日は左の坂道へ。
    この道も途中で二つに別れて、右を行けば先程の階段道と合流するのですが、今日はさらに左のまき道へ。
    急なところが少なく、ベンチから少し先にいった尾根道に合流します。
    とっとこ歩いていくと、さらに分岐が見えてきました。
    右の木段の道は小仏城山への急登の道。
    城山に行きたい場合は絶対に右ですが、本日は左へ。
    ゆるい登り坂を行くと、日影沢林道のてっぺんと合流しました。15:20。
    林道を横切って、さらにまき道を行きます。
    山腹をいくまき道からは、歩いてきた北高尾山稜とその奥に都心の街並が見えました。
    まき道コースの中では一番見張らしの良いところです。

    やがて尾根道に合流。
    さらにとっとこ歩き、一丁平の展望台だけはちょっと寄り道しました。
    富士山はもう隠れていましたが、夕方の空の下、ススキの揺れる向こう丹沢が青く見えました。

    さて、急ごう。
    紅葉台は勿論まきました。
    高尾山頂もまいて、1号路をさっさか下り、薬王院を通過。
    まだ夜間通路ではなく、薬王院の中を通れました。
    観光客もまだちらほらいて、開いている売店もありました。
    さらに下り、男坂の石段をとんとん降りて、ケーブル駅。
    スイカで切符を買うと、もう改札は始まっていました。
    16:30出発。
    16:36、下山。
    夕暮れが迫り、参道の売店はもう店じまいが始まっている中、駅へと歩いていきました。

      


  • Posted by セギ at 13:44Comments(0)

    2017年12月11日

    奥多摩の御岳山から日の出山を歩きました。2017年12月。


    2017年12月10日(日)、奥多摩の御岳山に行ってきました。
    前回は、2015年1月に歩いていますから、約3年ぶりです。
    三鷹から、立川、青梅と乗り継いで、古里駅9:30。
    ホリデー快速が止まらない駅は、奥多摩駅に行くよりもむしろ時間がかかります。
    軍畑駅までで大半が下車し、電車内は人もまばらでした。
    古里駅の改札を抜けてすぐ左側がトイレ。
    降りる人が少ないので、トイレの行列もないのが幸いです。
    支度をして、出発。9:35。
    まずは大通りに出て、コンビニ前の信号を渡ります。
    そのまま、万世橋を渡ります。
    この橋は、歩道部分が車道部分より一段高く、その間にガードレールなどはないので、何だかちょっと高度感があって怖い橋です。
    登山道の崖っぷちの道よりはずっと幅があるのですが、何か怖いんですよね。
    意識してしっかり歩き、無事に通過。

    そのまま直進し、丹三郎屋敷門を通過し、まだかなあと思う頃、小さい道しるべが見えてきます。
    その道しるべにしたがって、舗装された坂道を上がっていくと、登山口。
    害獣除けのフェンスを手で開き、またきちんと閉じて、さてここから登山道です。9:45。

    登山道には霜が下り、地面が固く滑りやすくなっていました。
    え。麓でこんなふう?
    金曜日の夜に降った冷たい雨は、奥多摩では雪だったのですね。
    しかし、樹林帯に入ると、むしろ霜はなく、いつもの歩きやすい登山道で助かりました。
    道幅も広く、傾斜も緩く、快適です。
    御岳山に登る道は、ケーブルカーの道以外も今も生きていて、よく整備されています。
    でも、3年前の冬は、途中で迂回路になっていて、そこだけ歩きにくかったような?
    と思い出しながら歩いていくと、舗装された林道が見えてきました。
    そうか、あのときは、この工事が行われていたんだ。
    今は、林道を渡ってまたすぐに登山道に戻ります。
    昔からの登山道を舗装された林道が突っ切っていった形です。
    3年歩かないと、山は変わりますね。

    登山道に戻ってしばらく行くと、飯盛杉。
    丸太が何本も置かれてある休憩適地です。
    この木は2代目。樹齢百数十年。
    先代は樹齢数百年だったそうですが、落雷により焼失。
    その後植樹されたと、説明の板がありました。
    丹三郎のシンボルだそうです。
    里からかなり離れた距離なのに、里の人たちはこの木を知っていて、大切に思っていた。
    ここが御岳山の参道だからでしょうか。
    いや、大切なこの木の前をわざわざ通るように参道を作ったのでしょうか。
    奥多摩の歴史に思いをはせながら、しばし休憩。

    少し行くと、枝尾根に乗りました。
    樹間から、山々が見えます。
    眼下に見える町は、奥多摩町かな。
    だとすると、その向こうに見える山は、六ツ石山?
    この方向から眺めたことが少ないので、山座同定が難しいです。

    道はジグザグの急登が始まりました。
    3年前は凍結していてかなり厄介だったことを思い出します。
    今回は、道の端に少し霜が降りている程度でした。
    枯葉がすべり止めにもなっていて楽に通過できました。
    登りきると、平坦で心地よい道がしばらく続き、やがてケーブル山頂駅への分岐到達。
    ケーブル山頂駅への道は雪で真っ白になっていました。
    雪が残るかどうかは日当たり次第でしょうか。
    それとも、吹きっさらしの道と比べて、森の中の道は案外暖かいのかもしれません。
    「御岳山」という道しるべの通りに、真ん中の木段の急登の道を行きます。
    木段は壊れて崩れてきている箇所もありましたが、道は乾いて快適でした。

    木段を登っていくと、まずは休憩舎が見えてきます。
    その先が、大塚山。11:25。
    ここまではずっと静かな山道で、若い男性に道を譲ったことが2回あっただけでしたが、大塚山のベンチは、忘年山行らしい人たちがワイワイと煮炊きしていました。

    そこからは歩きやすい林の道が続きます。
    日差しも明るく、快適です。
    御岳神社が近づいてきます。
    おや?
    トレイルランナーが大勢。
    今日は、大会が開かれているのですね。
    御岳神社の石段の始まるところで、ランナーたちが、参加賞なのでしょう、Tシャツと飲み物を受け取っていました。
    参道沿いの宿坊には、ゼッケンごとの分類が表示されています。
    その宿坊で入浴できるようです。
    昼頃にゴールということだと、距離も短いでしょうから、初心者向けの大会なのでしょうか。

    石段を、中央の手すりで分けて、片側はランナー専用レーン。
    それは仕方ないですが、既にゴールした人たちがもう一方のレーンにたまり、仲間の応援や見物をしていました。
    これでは、観光客や登山客が通れない。
    トレイルランニングを最初に始めた創始者たちは、この光景をどう見るだろう。
    新参のスポーツということで、登山者との摩擦が起こらないように、とにかく気を遣っていた人たちでした。
    しかし、これだけ競技人口が増えてしまうと、そうした創始者たちの苦労や願いを知らない人も多いのかもしれません。
    自分たちこそが優先されるべきだと思っているような態度のランナーを高尾あたりで見ることがありますが、そういう人は、トレ・ランの初心者なのでしょう。
    奥多摩などの険しい道を独りでトレーニングしているランナーは、今も本当に礼儀正しいです。
    集団というものは、そこに所属しない者にとっては基本的にかさばって邪魔なもの。
    そこへの配慮がほしい。

    振り返るに、外秩父七峰縦走大会も、静かなあの山域を普段歩いている人にとっては、狂暴な光景なのかなあ。

    ともかくも、人ごみをぬって石段を登っていくと、御岳神社。12:05。
    朝から歩いてきた登山道よりも、ケーブル駅からの舗装された坂道と石段が一番険しいと感じます。
    考えてみれば、バス停からケーブルの麓の滝本駅までの坂道も急ですし。
    結局、観光客が一番足腰が強いのではないか?
    そんなことをぼやきながら、さて、道しるべを確認して日の出山へ。
    ところが、2つ目の分岐の道しるべを見逃してしまいました。
    ( ;∀;)
    ケーブル駅のほうに戻ってきてしまい、おかしいなと感じて坂を登り返し、正しい分岐から今度こそ日の出山への登山道へ。

    日の出山の登山道は道幅の広い緩やかな道が続きます。
    おや、朽ちかけていた鳥居が新しいものに変わっています。
    さらに行くと、道はやがて岩がちになってきて、その先、木段の急登が始まりました。
    ゆっくりゆっくり登っていくと、日の出山。13:00。
    ここは登山客で満員。
    でも、ケーブルに乗ってそこから歩いて来た人たちは、どんなにゆっくりお昼ご飯を食べてもそろそろ出発の時刻です。
    写真を撮りながら待っていると、予想通りベンチはすぐに1つ空きました。
    上の画像はそのときに撮影した写真です。
    武蔵五日市の街。
    その先の武蔵野台地の街並み。
    晴れ晴れとした眺望の山です。

    出発。13:30。
    今日は、つるつる温泉に下ります。
    ひので三ツ沢つるつる温泉 生涯青春の湯。
    名前だけで大変インパクトのある温泉です。
    山頂から道しるべに従い、まずは急な段差を下りました。
    整備されたばかりのようで、木段の木材が新しい。
    その先、細かい分岐が繰り返されます。
    その都度、「つるつる温泉」の道しるべをよく探して、その通りに降りていきました。
    道幅が本当に広く、段差の狭い木段で丹念に整備されていて、歩きやすい道が続きました。
    だんだん道は細くなります。
    傾斜の緩い道をのんびり下っていくと、沢が見えてきて、林道出合。14:20。

    舗装された林道をとぼとぼ歩いていくと、国道に出ました。
    道しるべ通りに左折。
    坂道を登っていくと、つるつる温泉。14:50。

    自動ドアで中に入り、さて、ここの温泉のシステムはどういうのだっけときょろきょろしていると、すぐにハッピを着た男性が近づいてきました。
    「靴箱に靴をしまい、鍵を受付にお渡しください。お客さまのザックは脱衣所のロッカーには入りませんので、あちらの荷物置き場に置いてください。貴重品はお持ちください。お風呂場は2階です」
    欲しい情報を全て、立て板に水で教えてくれました。
    (*^^)v

    本日、女湯は「美人の湯」。
    洗い場は10個ほど。
    広い内風呂が1つと、外に露天。
    とろっとした泉質です。

    さて、2階は、ソファの並んだ休憩所があり、ビールの自販機もありました。
    500mL、400円。
    他に食堂も個室もあるようです。

    建物の前がバス停。
    15:53出発。
    受付でもらったバス時刻表では「機関車バス」となっていましたが、やってきたのは普通の西東京バスでした。
    機関車バス、もう走っていないのかなあ。
    最初にこの温泉に来たときは、青い機関車バスで帰りました。
    あの頃は、奥多摩名物ロンヤス饅頭もまだ売られていました。
    昔むかしのお話です。

      


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    2017年12月04日

    高川山を歩きました。2017年12月。


    2017年12月3日(日)、山梨県大月市の高川山を歩いてきました。
    2年ぶりです。
    7:48三鷹発中央特快高尾行きに乗車。
    高尾で向かい側ホームに待つ、中央線にすぐに乗り換えて、大月駅到着。8:56。
    駅前で支度。
    ふと見ると、「お待たせしました。12月8日より岩殿山登れます」といった掲示が。
    台風で登山道が崩れ、この夏から通行禁止になっていた岩殿山、解禁のようです。

    支度をして出発。
    駅前ロータリーからまずは甲州街道に出て、右折。
    そのまま、「え、こんなに歩くの?」というくらい甲州街道を直進します。
    大月橋を渡ります。
    徒歩で歩くには長い橋ですが、歩道が車道と区分けされていますので、あまりストレスはありません。
    橋を渡り切ってすぐに左折。
    病院を右手にみながら坂道を登っていきます。
    左手足元に富士急の線路が見えます。
    ここも橋なのですね。
    坂を登り切って、少し下り気味になり、突当りの手前に道しるべがありました。
    大月市内の山でよく見る、白く小さめの道しるべです。
    あとは道しるべの通りに坂道を上がっていくと、突当りに民家。
    その民家のまさに庭先から登山道が始まります。
    ここ、民家じゃないの?と足を止めると、登山道が見えてきません。
    民家の庭先、芝生まで入って初めて登山道が見えてきます。

    実は、ネットで、「大月から高川山への登山道は廃道になった」「駅から登山口まで道しるべはない」といった記述を事前に読んでいました。
    たった2年で廃道までいくかな?
    不可解に感じ、ダメだったら田野倉駅から登ろうと確かめに来ました。

    結論から言えば、大月から高川山への登山道は、今も明瞭です。
    廃道になったと誤解した人は、民家の手前の藪を閉ざされた登山道と判断したのかもしれませんね。
    あと一歩踏み込めば見えた道。
    朝から何やら考えさせられます。

    さて、「この付近で熊が目撃されています」という掲示も最初に歩いた5年前と同じ。
    熊鈴をリンリン鳴らしながらまずは細い登山道を登っていきました。9:25。
    すぐに、むすび山に到着。9:30。
    背中に飲料の宣伝が書いてあるベンチが1つおいてあります。
    しかし、以前よりも樹木が育ち、富士山の眺望はそれほどでもありませんでした。
    樹木越しに富士山の大きな頭は見えています。

    そこからは、右手に大月市街、左手に禾生駅付近の市街を見下ろす尾根道を行きます。
    アップダウンが続く道です。
    カエデの木も大半は葉が落ち、茶色の枯葉にカエデの赤が大量に混ざって、登山道は花が散っているように明るい。
    日差しも暖かく、気持ち良い尾根道でした。

    5年前、そして2年前にここを歩いたときは、向こうからやってくるのは単独行か2人連れの若い男性ばかりで、それも1日に2組程度でした。
    それが今年は、続けざまに3組とすれ違いました。
    しかも、男女ペアです。
    この道を下るのは技術的に難しいところがあるはずなのですが。
    それとも、あの急斜面は整備されて木段にでもなったのだろうか?
    だったらいいなあ。

    山道はいったん大きく下り、そこから登り返します。
    歩き始めて2時間ほど、ついに問題の急斜面が現れました。
    ああ。
    特に整備はされていません。
    のぺっとした広い急坂のままでした。
    しかし、そこを下ってくる若いお母さんと幼稚園生くらいと思われる男の子が。
    口を開けてみていると、お母さんは、急斜面をジグザグに切って颯爽と降りてきます。
    歩ける人だ。
    上手いなあ。
    男の子も、お母さんから少し遅れて、達者に降りてきました。
    「大変な坂ですね、これは」
    私が声をかけると、男の子が答えました。
    「大変な坂ですよ」
    「凄いですね。よく降りてこられましたね」
    「大変でしたよ」
    「ご苦労様でした」
    お母さんはただ笑っていました。
    さて、私の番。
    腰痛予防にストックを使っていましたが、ここでそんなものを使うと、のけぞって後ろ向きに落ちそうです。
    まずはストックを片付けて。
    基本は両手をついて、木の根などの少しの凹凸に頼って登っていきました。
    ロープは張ってありますが、劣化が進んでいる様子で、あまり頼り切らないほうが良さそうです。
    急坂の距離はそんなに長くなく、登り切ると道はジクザグ道になり、歩きやすくなりました。

    田野倉駅からの登山道との合流点。11:15。
    ここもロープの張ってある箇所もありますが、下る人のためのものでしょう。
    登るのには不安を感じない道でした。
    やがて道は岩がちになり、傾斜は先程の急坂よりも急なくらいですが、岩があると段差は岩を使って上り下りできますので、技術的にはむしろ楽です。
    山頂方向から次つぎと人が下りてきます。
    今日の高川山は賑わっているなあ。
    この快晴。
    富士山のよく見える山を歩きたくなりますよね。

    岩がちの登りが終わり、道が緩くなるとやがて山頂。12:20。
    山頂は子どもの集団でけたたましいことになっていました。
    子どもは20人ほどでしょうか。
    一人一人、大量のお菓子を詰めたジップロックの大きな袋を引きずるようにし、お菓子を頬張りながら岩場をぴょんぴょん歩いています。
    目についたリーダーは若い男女。
    それぞれ、カタカナの愛称を書いた名札をつけていました。
    サポートの保護者も何人かいるようです。
    これは何の集団だろう。
    リーダーの女性が口笛を吹き始めました。
    子どもたちが聞いている様子はないのに、ずっと吹いています。
    高音が耳に障ります。
    子どもの歓声は仕方ないが、口笛はちょっと余計かなあ。

    この違和感は何でしょう。
    善意でやっているらしいことに何かハレーションが起きている感じです。
    口笛のせいかな。
    カタカナの妙な愛称の名札のせいかな。
    子どもたちに自分を妙な愛称で呼ばせ、山に連れてくる行為は、エコロジーやスローフードといったものと親和性が高い気がするのです。
    それと大きなジップロックの大量のお菓子とがつながらず、違和感があるのかもしれません。
    子どもを山に連れてくるには、お菓子で釣るのが一番簡単だからなあと穿った見方をしてしまいます。

    ともかく、山頂から少しくだった岩場の隅に腰かけて、昼食。
    木の枝は少し邪魔ですが、そこからも富士山はよく見えました。
    すると、男の子のうちの1人がやって来て、私の座っている崖っぷちの岩から下へと降り始めました。
    おいおい。
    それを見つけた女の子3人が、お菓子の袋を引きずりながらやって来て、私と同じ岩に座り、男の子に話しかけます。
    「そこ落ちたら、人生の近道だよ」
    ゲラゲラ笑っています。
    子どもは、他人のパーソナルスペースは、あまり意識しないですね。
    移動したいのですが、お弁当を開いたばかり。
    移動したくても、山頂はどこも空いていないですし。
    女の子たちの騒ぎに、さすがに異変に気づいて、若い男のリーダーがやって来ました。
    口で言っても男の子は崖を降りていくのをやめないので、自分も崖を降りていきました。
    ようやく二人で戻ってくると、私の隣りに座り、リーダーはスマホをいじり始めました。
    イヤホンで聴いていた私のラジオに、スマホのせいで雑音が。
    (T^T)

    子どもの頃に親しんだ自然でなければ、人は本気で守る気にはならない。
    その後、山好きにはならなくても。
    むしろ山歩きは嫌いでも。
    だから、子どもを山に連れてくることには意味がある。
    そう思って、多少の違和感は帳消しとしよう。
    統率のとれていない子どもの集団を、怪我なく山に連れていき、無事に連れて帰るだけで大変なことなのですから。

    さて、下山。12:45。
    下りは一番整備されていて距離も短い、初狩駅への道を行きます。
    山頂から離れるとすぐに山の静寂が戻ってきました。
    無理せず、自分から離れれば良かったのです。
    せっかく富士山がきれいだったから、もう少し見ていたいなと思ったのが間違いだったかもしれません。

    初狩駅への道は、男坂、女坂、沢コースと別れます。
    女坂を選択。
    崖っぷちの細い道もあり、用心して降りていきました。
    植林帯に入ると道も広くなり、緩くなって、ほどなく登山口。13:40。
    そこからは舗装された道を道しるべ通りにいきます。
    道しるべのないときは、直進。
    高架下をくぐって、初狩駅。14:00。
    14:09、高尾行きの電車がやってきました。
    時間は早いのですが、登り下りともに急だったので、歩きごたえを感じた1日でした。

      


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    2017年11月28日

    上川乗から笹尾根を歩いてきました。2017年11月。


    2017年11月26日(日)、笹尾根を歩いてきました。
    ホリデー快速あきかわ3号に乗って、終点武蔵五日市駅下車。
    2週間前も同じ電車に乗りましたが、乗客が随分減っています。
    楽に座っていくことができました。
    紅葉シーズンも終わり、これから、山は静かになっていきます。

    駅前から、数馬行きのバスに乗車。9:00。
    2台で発車。

    上川乗バス停下車。9:40。
    降りたのは、私1人。
    これは観光シーズンでもそうなので、あまり気になりません。
    バスの進行方向に少し歩き、三叉路でバスと別れて左折します。
    大きな橋で秋川を渡り、そのまま、道なりに舗装道路を登っていきます。
    ほどなく、左手に上川乗登山口。9:50。
    道しるべはありますが、登山口は狭く、最初に歩いたときは心細かったなあと思い出しながら、歩いていきました。
    夏草が邪魔しないので、細い山道も意外に歩きやすく、楽に尾根に乗ることができました。
    紅葉はもうほとんど終わっていますが、たまに朝の日差しに明るく輝く木があります。
    上の画像がそれです。
    尾根に乗った少し先、登山道は尾根から一段下がった道が続きます。
    やがて、尾根を乗り越えて、そのすぐ先が、浅間峠。11:00。
    あずまやとベンチがあります。

    ここから笹尾根に合流です。
    まずは上り坂。
    風があり、落ち葉が舞っていました。
    斜面は落ち葉がとどまらず常に動いているので、登山道もそれ以外のところも同じように見えてしまいます。
    足元の固さをよく確認しながら先に進みました。
    アップダウンを繰り返し、日原峠。11:50。
    古道らしい小さな石像があり、手を合わせました。
    落ち葉かさらに深くなり、尾根が広いところは登山道がわかりません。
    地形を考えて、尾根から外れないように注意しながら先に進みました。
    熊鈴の音。
    カサカサと落ち葉を踏む音。
    人のいない、晩秋の山道です。

    登っていくと、土俵岳。12:10。
    御前山と大岳山がよく見えました。
    景色を眺めながら、汗を拭きました。
    追い付いてきた人。
    向こうから来る人。
    この道を今日歩くのは自分だけではないとわかり、ほっとしました。

    南側の樹間から富士山が見えます。
    笹尾根は、これまでよく夏に歩いていました。
    歩く途中にも、富士山は見えるんだなあ。
    先程追い越していった人が、樹木が切れて富士山のよく見える場所で休憩していました。
    日向が気持ちよさそうです。

    丸山が見えてきました。
    名前の通り、こんもりとなだらかに丸い山です。
    単なる笹尾根の途中の山としては予想外に大きい円かな山。
    ゆっくりと登っていきます。
    山頂まであと少し。
    でも、山頂に何もないのは知っているから、まき道をいこう。

    笛吹峠。13:15。
    ここだけ尾根が広くなり、丸太がいくつか並べてあります。
    その1つに座って休憩。
    ここは見晴らしはないですが、晩秋の林の様子を眺めながらのお昼にします。
    今日は大洗町漁業協同組合協力の、しらすおにぎりセットをコンビニで購入しました。
    封を開くと、3種類のしらすおにぎりが入っています。
    おいしい。
    おかずが漬物だけなのは、少し寂しいかな。
    おにぎり2つで、少しおかずがついているといいなあ。

    熱いカフェオレを飲んで、チョコレートを食べて。
    ちょっとのんびりしすぎました。
    さて、出発。
    道が尾根道とまき道の二又に別れるところでは、尾根道にトレイルランニング大会用の赤い矢印がつけられていました。
    12月2日(土)に開かれる大会です。
    南高尾山稜から、関東ふれあいの道を通って、笹尾根を数馬まで行く全長42km。
    もう準備が進んでいるんだなあ。

    数馬峠に到着。14:00。
    面の見晴らしの良い峠です。
    富士山の青い姿がくっきりと見え、前景はススキが揺れています。
    しっかりしたベンチもあり、休憩はここでも良かったかもしれません。

    ここから登山道は尾根と離れ、斜面のまき道になります。
    道が細く、ところどころ崩壊していたり、霜が降りていたり。
    用心して歩いていくと、西原峠。14:35。

    そこから5分登って、槇寄山。
    本日の最高点です。
    晴れ晴れとした山頂です。
    ここにもベンチがあり、富士山が見えました。
    三頭山までは急登をあと2時間。
    時間的にもう無理ですね。

    西原峠に戻って、そこから、道しるべに従い、仲の平バス停へと下りました。
    夏の頃は、道が泥んこで踏ん張りがきかないところが少しある、林の中の道です。
    晩秋の今は、霜柱が午後になっても融けずに残っていました。
    そして、枯葉の堆積。
    枯葉の下に段差や石が隠れていることがあるので、歩きにくい下り道でした。
    トレッキングポールでさぐりながら歩を進めます。
    ときおり、鮮やかな紅葉に出会います。
    この時間の光では、写真に撮ってもきれいに写らないでしょう。
    スマホは出さず、ただ見上げ、眺めて楽しむ。
    それも贅沢な気がします。

    急な山道からあっけなく農地に出て、さらに下っていくと、舗装路に。
    そこからは、とにかく下りの道を選んでいくと、檜原街道に出ます。
    街道の手前で、大会の赤い矢印を設置している人と遭遇。
    土俵岳で追い抜いていった人です。
    今日1日、山の中で矢印の設置作業をされていたのですね。
    長い42kmを分担して、この作業をされていた方が各地にいるのでしょう。
    ご苦労さまです。

    さて、温泉センター数馬の湯。16:00。
    温泉に入っていくつもりで、お風呂セットも持ってきたのですが、16:08のバスに乗ると、17:21のホリデー快速に間に合って、三鷹に早く帰れるなあ。
    その誘惑に勝てず、今日は温泉はパスしました。
    バス停の行列も、2週間前と比べると半減しています。
    バスは2台。
    座っていくことができました。
    檜原街道を駅へと向かうバスの車窓からも、夕陽の中で赤く輝く紅葉をたくさん見ることができました。

      


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    2017年11月20日

    高尾山から南高尾を歩いてきました。2017年11月


    2017年11月19日(日)、高尾山から南高尾を歩いてきました。
    朝、高尾山口駅を降りたときからもう混雑しています。
    今は高尾山が1年で一番混雑するシーズン。
    朝のうちに高尾山頂を通り抜けないと、渋滞に引っかかるぞー。

    リフトの切符売り場も大行列でした。
    PASMOで切符を購入できる販売機に並んだのですが、3人ほど前の人が、「大人片道2枚、子ども1枚」の切符を購入するのに5分ほどもかかっていました。
    観光シーズンの観光地には、世慣れていない人がいます。
    前の人がどのように購入しているか、見ておくと良かったのになあ。
    購入ボタンを押してからPASMOをかざすというやり方は、初めてだと確かに戸惑います。
    販売機にその説明は書いてあるのですが、焦ると説明は目に入らなくなるし。
    2種類の切符を複数枚買うのなら、人が手売りしてくれる窓口に並んだほうが楽に購入できたでしょう。
    でも、そういうことを即断即決で的確に判断する社会性というものは、観光地には似つかわしくないのかもしれません。
    このようにして、観光シーズンの観光地の混雑がさらに激化していくのは、まあ仕方ないか。

    急な階段を上がっていくと、リフトはそれほど長い行列にはなっていませんでした。
    前に並ぶカップルの女の子が、
    「私、リフトから落ちたことある。リフトが全部止まっちゃって、恥ずかしかったー」
    ええ?と思い、きき耳をたてますと、スキー場のリフトでのことのようです。
    スキーを落として流してしまう人はいるけど、本人が落ちるのはレアケースでは?
    無事で良かったなあ。
    そんなことが起こるくらいなら、切符の自動販売機で5分くらい余計に待たされるのは、何でもありませんね。

    「リュックは前に提げてください」
    「ベルトに立ったら、そのまま、歩かないでください」
    係員さんは二人体制で指示していました。
    さて乗車。
    高尾山のエコーリフトは、登りよりも下りのほうが見晴らしがよくて好きなのですが、帰りはいつも大行列になっていて、なかなか下りには乗れません。
    6分ほどで山頂駅。
    リフトを降りるときは、いつも少し緊張します。
    つまずいて転んだら、どうしよう。
    でも、今回も無事に降り立つことができました。

    リフト山頂駅。8:55。
    支度をして出発。
    1号路も朝から混雑しています。
    山頂近くの、3号路との分岐にある大きなトイレも行列ができていました。
    観光シーズン、凄いなあ。

    山頂。9:40。
    富士山は尖った雲をまとって、険悪な様相。
    現地は荒れた天候でしょう。
    丹沢は晩秋の色。
    秋の朝の明瞭な視界の下、深い紫に茶色が混じった山肌は、少し怖いような印象でした。
    紅葉は、今年はやはりダメですね。
    それでも、肉眼で見る限りはきれいです。
    朝の光に透かして見れば特に。
    若い女の子2人が、撮った写真を見ながら、大声で喋っています。
    「わあ、きれいだよ。こんなに大勢人がいるのに、主役感、凄いよ」

    ・・・若い女の子の感覚は、面白いなあ。
    周りはモブ扱いかあ。
    今日だけは自分が主役とか、写真の中では自分が主役とか、そういうことは、いつかどうでもよくなるよ。
    人はいつでも主役だし、また、常に脇役だよ。
    なんてね。

    さて、石段を下りて、ここより奥高尾。
    急に人が少なくなり、紅葉台からの下りの木段を淡々と降りていきました。
    一丁平。10:10。
    上の画像は、一丁平のベンチから奥を撮ったものです。
    ここから、今日は南高尾に回ります。
    まずは大平林道へ。
    あずまやを左に見て、細い道を行きます。
    突当りを左に折れて、あと道なりに進みます。
    9月には夏草で塞がれていた道も、草が枯れ、歩きやすい良い道に変わっていました。
    大平林道に降り立つと、すぐ右手に道しるべがありました。
    「大垂水」と示す方向の通りに大平林道と別れ、斜面につけられた細い道に入りました。
    やがて道が少し広くなり、コンクリートの階段が現れ、そこから甲州街道を渡る歩道橋と直接つながって、南高尾への道へ。10:40。

    甲州街道が樹間から透けて見えるのでちょっと怖い崖っぷちの細い道をしばらく進み、そこから上り坂が続きます。
    春夏は暑くてつらい道ですが、気温の低い今日は、気持ちよく登っていけました。
    大洞山。11:05。

    ここから先は、秋は特にしみじみとして好きな道です。
    茶色の落ち葉に赤や黄色の葉が彩りを添える道を踏みしめて、ゆっくりと歩いていきました。
    少し前を行く登山者の、つばの狭い生成りの帽子と、なで肩に古い型のザックを背負った後ろ姿が、秋の道に似合っていました。

    展望台。11:45。
    津久井湖とその周辺が箱庭のように見渡せるベンチで昼食。
    ぽかぽかと日差しか暖かく、1枚羽織る必要もなく食事ができました。
    ポットには熱いコーヒーを詰めてきました。
    担いでいるスポーツドリンクの分量も少なくて済むし、秋から冬の山歩きはいいなあ。

    さて、再び出発。
    細い道をトレイルランナーとすれ違います。
    今日の南高尾は、登山客は少ないけれど、トレイルランナーが多いです。

    三沢峠。12:45。
    ここはまき道も含めて5叉路の道。
    ベンチもあって、休憩適地です。
    「高尾山口」の道しるべの通りに上り坂を行くと、東高尾の遊歩道と合流します。
    道は広く、階段が整備されています。
    急な階段をどんどん降りて、最後に登ると、草戸山。13:15。
    ここは、いつも通りに人で賑わっていました。
    ベンチに座って見上げると、葉の落ちた木に柿の実がいくつか残っています。
    青い空と柿の実に見とれていると、お尻に何か気配があり、振り返ると、あ、犬だ。
    「すいませんっ」
    と飼い主さんが、リードを縮めました。

    さて、下山。
    高尾山口へは、植林帯の暗い下りから始まりますが、すぐに日差しの明るい尾根道へと変わります。
    この時間に登ってくる人が意外に多いのは、混雑を避けてのことでしょうか。
    時差登山。フレックスかな。

    途中の道しるべに、
    「四辻より先、高尾駅を示す誤った落書きによる道迷いが発生しています」
    という掲示が提げられていました。
    四辻から京王線高尾山口駅に降りる道と別れ、まっすぐ進むJR高尾駅への道があります。
    随分前に私も一度歩きました。
    下山口を見つけるのが難しかった記憶があります。
    人があまり歩かないので、この季節は落ち葉が積もり、もっと不明瞭でしょう。
    そういうときに間違った落書きを残していくのは、ひどいなあ。

    四辻まで来ると、12月2日(土)、南高尾を回り、笹尾根を登って数馬がゴールのトレイルランニングの大会が行われるという掲示がありました。
    だからトレイルランナーが多かったんですね。
    距離は、42km。
    外秩父七峰と同じ距離だけど、アップダウンから考えると、これは走れるところでは走らないと1日では無理だろうなあ。

    四辻から、高尾山口へ。
    あっという間に高尾の信号前に出て、観光客でごった返す駅前へと戻ってきました。14:35。
      


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    2017年11月13日

    払沢の滝から浅間尾根を歩きました。2017年11月。



    2017年11月12日、久しぶりに山を歩いてきました。
    ホリデー快速あきがわ3号に乗車し、終点武蔵五日市下車。
    駅前発の数馬行きのバスは3台同時発車でした。9:00。
    本宿役場前下車。9:20。
    三叉路を左に曲がっていくバスを見送り、横断歩道を渡って右のゆるい坂道を登ると、有名なお豆腐屋さん。9:30。
    車を誘導する人が立っていました。
    観光シーズンですね。

    看板の矢印通りに、まずは払沢の滝を見物。
    整備された遊歩道を奥へと歩いていきます。
    今年は夏の日照時間が不足していましたから、紅葉はそれほどきれいではないでしょう。
    でも、あまり期待しないで行くと、赤が鮮やかに出ている木もあり、何だか得をした気分になりました。
    少ないものをしみじみと味わう気持ちになります。

    遊歩道の突当りが、払沢の滝。9:40。
    写真好きの人たちが三脚を立て、既にスタンバイ完了の状態で待機していました。
    これから滝に陽が差してきたら、シャッターチャンスなのでしょうか。

    滝壺まで岩の階段を上がって行くことができます。
    近場でじっくり滝を見物。
    その後、あずまやでひと休み。
    そうして、のんびり来た道を戻りました。
    遊歩道の入り口まで戻ると、浅間尾根への道しるべがあります。
    その通りに歩いていくと、まずは駐車場。
    ペーパーの設置されたきれいなトイレがありました。

    駐車場の端から山道の始まりです。
    林道と、林道をショートカットする細い山道が繰り返され、高度を上げていきます。
    向こうに見える隣りの尾根の山の色も、秋の色。
    赤紫に霞んでいました。

    時坂峠を越えて、さらに林道を行くと、峠の茶店。
    その先、徒歩5分ほどで、そば処みちこ。
    今日はここでお昼ご飯です。11:00。



    山道を徒歩1時間の蕎麦屋というとかなり秘境の印象です。
    でも、ここまで舗装された林道が通り、駐車場もありますので、車で来ている人も多いようです。
    2年ほど前に通りかかったときと比べ、表の垣根の色合いも随分ひなびて良い雰囲気でした。

    しかし、店内は、アンジャッシュ渡部の写真入り色紙などが壁にずらっと飾られてありました。
    ああ、こういう感じかあ。
    ちょっとがっかり。
    「秘境飯」系のテレビ番組の取材を受けることが
    多いのでしょうか。

    メニューは冷たいお蕎麦が3種類。季節限定の温かいきのこ蕎麦が1種類。
    全て、天ぷら付きにできます。
    私は、手打ち二八蕎麦、天ぷら付。1200円を注文。
    私の前に立て続けに3組、客が入っていたこともあり、店に入ってからお蕎麦がテーブルに出てくるまで、所要時間40分。




    ぶつ切りの太目の蕎麦でした。
    味は普通においしいお蕎麦と天ぷらでした。
    浅間尾根に登るときには、また寄ろうかな。

    さて、12:00、出発。
    ここからは、ずっと山道です。
    まずは沢に沿い、やがて沢と離れ、高度を上げていきます。
    陽の光が差すと、赤い葉がきれいです。
    黄色い葉のほうは、どの年も安定してきれい。
    落ち葉の積もった山道を向こうからやってくる登山者と、挨拶を交わしてすれ違います。
    しみじみと、秋です。

    展望台との分岐。
    このまま直進しても浅間尾根の休憩園地に到着しますが、展望がいいのは「展望台」と道しるべに記されている尾根道のほうです。
    道しるべに従い、そちらへ。
    しかし、広くなだらかな斜面に落ち葉が深く積もっていて、途中で登山道がよくわからなくなりました。
    道のように見えてはいるけれど正規の登山道ではないところに、気がつくと迷い込んでいました。
    落ち葉に覆われた足元は、まあまあ固いので、人が歩いていないところではなさそうです。
    作業道かな。
    それでも、日差しが明るいので、あまり慌てずに済みました。
    尾根は見えている。
    あそこに上がれる道を探そう。
    無理はせずに、足元を確かめながら、歩ける道を行こう。
    登っていくと、遠くに道しるべが見えて、安全にそこまでたどりつくことができました。
    ああ、正規の道は、やはりずっと固い。

    浅間尾根展望台。13:00。
    向いの尾根の大岳山と御前山を山座同定できる杭は変わらずです。
    ベンチやテーブルが新しく設置されていました。
    煮炊きが楽にできるようになったので、登山者でにぎわっています。
    2年来ないと山は変わりますね。
    便利なんだけれど、ふっと寂しくなったりします。
    ごつごつした石に座ってお昼を食べた、あまり人のいない浅間尾根も好きだったな。
    ベンチに座り、山を眺めました。
    秋の色です。
    上の写真はそこで撮りました。

    さて下山。
    下り道も整備されて歩きやすくなっていました。
    前回は園地に降りて、そこからまき道を行きましたが、今回は尾根通しに歩いてみることにしました。
    多少わかりにくいところもありましたが、さっき迷ったので慎重に踏み跡を探したこともあり、迷わず降りていけました。
    その先、崖っぷちの細い道もときどきあり、注意してそろそろと通過する箇所もありましたが、概ねよく整備された道が続きます。

    数馬分岐。14:30。
    ここで浅間尾根と別れ、檜原街道へと降りていきます。
    この下り道も整備された歩きやすい道でした。
    やがて舗装道に出て、道なりにぐっと下っていくと、檜原街道に合流。

    そこからは、バス停2つ分歩いて、檜原温泉センター数馬の湯へ。15:30。
    靴を脱いで、下駄箱に入れようとして、あれ?
    100円を投入して、後で戻ってくるタイプの下駄箱でした。
    前からそうでしたっけ?
    うわあ、財布に100円玉がない。
    まずは両替をしてもらうために受付の行列に並び、その後、下駄箱の鍵を手にもう一度受付に並ぶという二度手間になってしまいました。
    お蕎麦屋さんで、おつりなしで支払いしなければ良かったー。
    というより、もっと小銭の用意を、ということですね。
    お風呂は、シャンプーとボディソープの質が良くなっていました。
    泡立ちがいい。
    湯舟は安定の快適さです。
    ここは、内風呂が良いんです。
    高窓から見える山を眺めながら、深めの浴槽に首までしっかりつかります。
    はあ、山の温泉も久しぶりだあ。

    お風呂から上がり、缶ビール500mL420円。
    飲み終わって、温泉センター前のバス停の行列に並びました。
    「都民の森」発のバスは、4台同時にやってきました。
    4台目で座ることができました。16:09。
    観光シーズンなので、十里木を過ぎたあたりから道は渋滞しましたが、終点武蔵五日市駅でバスを降りると、ちょうどホリデー快速あきかわ6号に間に合いました。17:21。
    三鷹まで1本で、18:09、予想外に早く帰宅できました。

      


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    2017年09月25日

    奥高尾、日影沢から大平林道からを歩きました。


    2017年9月24日(日)、奥高尾を歩いてきました。
    朝、どんより曇っていると、午後から晴れるという予報があっても奥多摩まで足を伸ばす気になれず、今日も奥高尾です。
    秋の観光シーズンの始まりでしょう。
    高尾駅北口のバス停はいつもより長い行列でした。
    小仏行きのバスに乗車。8:52。
    2台目のバスで座れることができました。

    日影で下車し、支度をして出発。9:15。
    金曜日の雨の名残りか、地面は湿っていました。
    沢からの冷気も上がってきて、ヒンヤリして歩きやすい道です。
    今は、ツリフネソウの花盛り。
    上の画像がそれです。
    ひと株だけ黄色い花のキツリフネがあるのを毎年楽しみにしていたのですが、林道の舗装工事の影響でなくなってしまったようです。
    赤いツリフネソウはそこら中にあり、まるで雑草みたいだから、一緒にされちゃったのかなあ。
    黄色い株は、日影沢ではここだけだったのに。
    残念です。

    林道の柵を越えると、高尾方面の見晴らしがよくなってきます。
    伐採したところで地滑りが起きたのらしい山肌が見えました。
    ふわあ。

    雲が切れ、青空が見えてきました。
    電波塔のそびえる明るい空に向かって歩いていきます。
    この辺りはいつ歩いてもすがすがしい道です。

    小仏城山。10:35。
    休日の城山は例によって大賑わいです。
    かき氷の旗もまだひらめいていますが、今日は、そんなに体温が上がらなかったので要らないかな。
    山歩きに良い季節になってきました。

    ツリフネソウが目当てで日影沢を登って来ましたが、さて、これからどこに行こう。
    やはり南高尾山稜でしょうか。
    名前の通り南面の道なので、この季節にはまだ暑いんですが。

    ともかく、高尾方面へと木段を降りて行き、分岐のデッキまで来ました。
    「南高尾方面、200m先、ハチの巣の落下の可能性あり。迂回してください」
    という掲示があり、入り口に低くロープが張ってありました。
    完全に侵入を禁止するのではない微妙な高さのロープです。
    注意を促しているだけかな?
    途中で問題のハチの巣を避けることができる迂回路があるのかな。
    それとも、別の道に迂回しろということかな。
    ちょっとわかりにくい情報の示し方ですね。

    よくわからないので、もう少し高尾寄りに進んだところから入ろうかと思いましたが、その入り口はもともと狭いうえに丈の高い夏草が生えて、ちょっと入りづらい印象になっていました。
    この道は、先ほどの道と合流するのですが、そこは果たしてハチの巣を回避した先なんだろうか。
    どうも入っていく気になれず、一丁平へと進みました。
    展望台は、今日も富士山は見えず。
    雲がわいて、丹沢もよく見えません。

    展望台から下っていくと、一丁平の園地。11:20。
    切り株の1つに座って、山地図を開きました。
    ここから南高尾に行く道があったんじゃなかったかなあ。
    高尾の山地図の裏側の、高尾山周辺の詳細図を見ました。
    ああ。ありました。
    ここは歩いたことがない。
    ちょっと興味が湧いてきて、そこを歩いてみることにしました。
    一丁平の園地は、小学生が高尾に遠足に来たときにお昼ご飯を食べる場所に使われることが多いところです。
    山の中にしては広く平らな場所で、そこに南に向かう明瞭な踏み跡がありました。
    踏み跡をたどっていき、あずまやを左に見てさらに進んでいくと、突き当り。
    ここは下るほうが正しいだろうと左に道をとりました。
    道はどんどん細くなっていき夏草に覆われています。

    チョウがたくさん舞っていました。
    人が入ってきたので驚いてヒラヒラしています。
    あ。ウラギンヒョウモンチョウ。
    大きめのチョウですが、三鷹でも見たことがあります。
    そして、真っ黒い大きなアゲハチョウ。
    これは、高尾の麓のミュージアムで標本になっていたんじゃないかなあ。
    レースのような美しいフォルムです。

    夏草をかき分けて進んでいくと、ポンと開けて、再び道は広くなりました。
    木段も整備されています。
    向こうから登ってくる人も現れました。
    例によって、甲州街道でバスを降りて登ってきた人たちでしょうか。
    そう言えば、今月の『山と渓谷』の別冊付録は、関東近郊バス時刻表。
    この昨年度版はとても重宝しました。
    今年度版も活躍しそうです。
    しかも、来月号は「高尾山」特集だとか。
    「山と渓谷」が高尾を特集する?
    どんな記事になるのか、今から楽しみです。

    道は細くなったり広くなったりを繰り返しますが、雨上がりの湿った土でもそんなに苦労しないで下りていける程度には整備されています。
    そして、鉄塔横の広い分岐に出ました。
    地図で確認。
    ここは大平林道ですね。

    右に少し進むと、また分岐があり、「大垂水」の道しるべがありました。
    ここから斜面の細い道を降りていくと、甲州街道に出られます。
    以前、冬の日にここは歩いたことがあったなあ。
    ところで、この大平林道自体はどんな感じの道なんだろう。
    南高尾は、また晩秋や冬の日に歩いたら良いので、今日はこの大平林道を歩いてみようかな。

    大平林道は、舗装はされていませんが、車が1台通れる道幅の平らな良い道でした。
    一般車両は侵入禁止だそうで、結局、車には1台も出会いませんでした。
    奥高尾主脈の少し下を巻いていく林道です。
    尾根道よりもずっと回り道ですが、人がいない静かな道でした。
    斜面をアサギマダラがふわふわと滑空していました。
    この渡りチョウは、大きいし模様や色が特徴的なので、遠目にもすぐわかります。
    居なくなったと思ったら、また別のアサギマダラ。
    これからどこまで旅をするのかなあ。
    今日はチョウに縁のある山歩きです。

    南面の明るい林道は、誰もいなくても不気味さも寂しさもなく、ただ静かでした。
    ところどころの岩肌から水があふれています。
    尾根を歩いているときは気がつかないけれど、高尾は水があふれる山。

    林道終点。12:15。
    山肌から水がしみだし、地面は濡れていました。
    そこから道は細くなり、最初に歩く予定だった南高尾山稜への下り道と合流するのでしょう。
    「大垂水・東海自然歩道」と道しるべにはありました。
    小仏城山から相模湖へ下る道ともつながっているんだなあ。

    終点まできて納得したので、来た道を戻りました。
    大平林道、楽しい。
    水平で楽だし。( ^^) 

    一丁平から降りてきた分岐のところまで戻ってきました。
    道しるべを確認すると、尾根にすぐに合流する「学習の道」は、今、工事中で侵入禁止との掲示がありました。
    稲荷山尾根とは合流できるようです。
    そちらに向かって、歩きだしました。
    伐採工事中で、丸太が積み上げられていたり、重機が置いてあったりしますが、日曜日で工事はお休みの様子です。
    たまに人がいて、相手の人も「お?こんなところを人が歩く?」と驚いたような顔をします。
    ( *´艸`)

    高尾山が近づいてくると、ときどき林道は舗装されていました。
    さらに進んでいくと、林道終点。
    「この先行き止まり」の道しるべがありました。
    左方向を示す道しるべに従い、細い道を上がっていきます。
    木段で整備されていますが、かなり狭い道でした、
    これ下りは嫌だろうなあと思いながら登っていくと、稲荷山尾根の登山道にぽんと出ました。
    すぐ右手に木段の上りが見えています。
    左手には、六号路琵琶滝コースへの道が。
    ここは今日も侵入禁止でロープが張られてありました。
    落石事故の点検、いつ終わるのかなあ。
    ベンチに座って休憩。13:55。
    大平林道は、座って休憩するポイントがないのが唯一の難点。
    ここでようやくお昼ご飯にしました。

    上からどんどん人が下りてきます。
    登ってくる人もどんどんいます。
    稲荷山尾根は大賑わい。
    先程の静けさとのギャップに驚くばかりです。

    おにぎりを2つ食べ、ポットに詰めてきた冷たいお茶をのんびり飲んで、さて下山します。
    2週間前も歩いた稲荷山尾根。
    本当にこの道は歩きやすくなりました。
    高尾山口。15:40。
      


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    2017年09月11日

    倉岳山でゲリラ雷雨にあいました。2017年9月。


    2017年9月10日(日)、山梨県大月市の倉岳山を歩いてきました。
    この前行ったのが、5年前の2012年11月。
    ちょうど紅葉の盛りで、山中が黄色く染まっていました。
    今回は、まだ夏の名残りの濃い山歩きです。

    中央線鳥沢駅。9:25。
    登山姿で電車を降りたのが私1人ということに軽いショックを受け、駅前広場のトイレが工事中で使用できないことにさら大きなショックを受けつつ、出発。
    代替トイレの地図は出ていましたが、ちょっと遠いようなのでパスしました。
    駅の出口は線路の北側でした
    まずは梁川駅に戻る方向に、甲州街道を歩いていきます。
    5年前の記憶でも地図の記載でも、最初の踏切を右折したはずですが、その少し手前に「高畑山」の道しるべと高架下のトンネルがありました。
    試しに行ってみることにしました。
    トンネルは低く狭く、背をかがめて通過。
    舗装はされていますが車の通らない道に出て、こちらの道のほうがストレスがありません。
    先程と同じ方向に歩いていくと、ずっと前を歩いていた人と道の突き当たりで遭遇。
    やはり、踏切を渡るよりもこちらのほうが近道のようです。

    後は「高畑山・倉岳山」の道しるべの通りに歩いていきました。
    道しるべがないときは道なりに進みます。
    曲がるときには必ず道しるべがありました。
    橋を渡り、大きな道路とは別れて、登り坂を行くと集落へ。
    ここからの道は入り組んでいましたが、道しるべも豊富でした。
    そして、道は柵に突き当たりました。10:00。

    柵の右端は開閉でき、人が通れるようになっていました。
    そこは貯水池周辺で、舗装はされていないものの車の通れる広い道がしばらく続きます。
    陽当たりが良く、草いきれの中の暑い道をとぼとぼ歩いていくと、「熊出没注意」の看板があり、ここから登山道でした。
    そこからはずっと沢沿いの木陰の道で、助かりました。

    5年ぶりでも記憶に鮮明な、荒れた登山道です。
    踏み跡はあるのですが、ここが正規の道なのかなあと不安になる道です。
    沢にかかる鉄骨4本を並べた橋は、1本が少し離れてしまっていて、結果3本分の道となり、ちょっとストレスを感じました。
    狭いなあ。
    用心して通過しました。
    あとは、飛び石で沢を越える箇所がありますが、飛び石1つで越えられる狭く浅い沢ばかりですので、特に問題はありません。

    石仏の分岐。10:40。
    ここからは斜面につけられた細い道を登っていきます。
    夏の終わりだというのに、斜面に草が生えていません。
    鹿が食べつくしたのでしょうか。
    草のない斜面は地滑りしやすく、以前に来たときよりも道が狭く斜めに傾いているような気がします。
    歩きにくい道を用心して歩いていくと、やがて少し道幅は広くなりました。
    暑いのでぼんやり歩いていると、目の前の登山道をヘビがすっと通過。
    斜面を下っていきました。
    体長1メートル以上はある、白っぽい灰色のへびでした。
    うわあ・・・・

    安定して歩いていけるようになると、仙人小屋跡。11:30。
    昔、仙人と呼ばれた人が住んでいた小屋の、柱だったのかもしれない1つに座って休憩しました。
    ここまで誰にも会っていません。
    5年前は紅葉の季節ということもあって、前にも後ろにも登山者がいたことなど思い出しつつ、さて出発。

    そこから斜面を直登ぎみに上がります。
    アキレス腱がよく伸びる坂道を登っていきます。
    斜面の上方に、本日初めての登山者の姿が見えました。
    急坂に手こずりながら下りてきます。
    この山、こんなにきつかったかなあ。
    5年前とは季節も違うのですが。

    斜面を登りきると、尾根に出ましたが、まだ終わりではありませんでした。
    ここから、尾根の登りが続きます。
    これもなかなかの急登でした。

    ようやく高畑山山頂。12:15。
    山頂は賑やかな女の子たちの声が響いていました。
    富士山は雲の中。
    木陰にレジャーシートを敷いて、大休憩を取りました。
    はあ暑かった。

    おにぎりを食べていると、女の子たちが出発していきました。
    先頭と最後尾に大人の男性がいたので、女子校の山岳部でしょうか。
    ほぼお揃いの登山靴でしたし。
    部員20人くらいかな。

    さて、体温が下がったので、私も出発。12:40。
    ここから尾根上を倉岳山へと縦走します。
    まずは山頂直下の急な下り。
    シモバシラの花が咲き始めていました。
    そして色々なキノコ。
    違う種類のものを見る度に写真を撮りながら降りていきました。

    短いアップダウンを繰り返して、まずは天神山。13:20。
    狭い山頂です。
    そこからまた登り下りを繰り返し、最後に急な斜面を登っていくと、再び尾根に出ます。
    その先が倉岳山山頂でした。13:55。

    上の写真が山頂で撮影したものです。
    まだ午後2時なのに、周囲が暗くなってきました。
    ひらけた山頂なのに、まるで夕方のようです。
    これはちょっとまずい。
    休憩もそこそこに出発しました。
    歩きだして間もなく、周囲の樹木に降りかかる静かな雨の音が聞こえてきました。
    葉がさえぎるので、雨粒は落ちてきません。
    このくらいなら大丈夫かなと思う間もなく、雨は大粒になり、滝のように降ってきました。
    ゲリラ豪雨です。
    物凄い雨量でした。

    どうする?
    雨具を着る?
    この季節に雨具を着たって、中から蒸れてびしょ濡れになるのは変わりません。
    ツェルトを出して、雨宿りする?
    いっそレジャーシートのほうが横からの通気性がいいかもしれません。
    そんなことを考えていると、耳元でかけているAMラジオに「ザザッ」と雑音が入りました。

    雷だ!
    やばいやばいやばい。( ゚Д゚)

    まだ稜線がしばらく続きます。
    逃げ場はありません。
    ザックにカバーだけかけて、走り出しました。
    後ろから雷鳴。
    ラジオに雑音が走ってから少し間がありました。
    まだ遠い。

    豪雨は激しさを増し、登山道はたちまち沢となり土が流れ始めました。
    稜線上の小さなピークに上がるときは緊張しました。
    ラジオからは「ザザッ」という雑音が繰り返されます。
    そこから雷鳴が聞こえるまでの時間で、雷は遠いことがわかります。
    まだ大丈夫。
    落ち着いて。

    立野峠。14:20。
    ここからようやく稜線を離れ、下りです。
    良かった。助かった。
    やがて雨も止んできました。
    急な下りを下りきると、月尾根沢。
    沢沿いに道がつけられています。
    登山道に、丸まった状態でも体長10㎝をこえるカエルが何匹も出てきていました。
    うおおっ。

    沢が下流となり、広くなるにつれて、登山道の位置も沢より高くなり、道幅も広くなってきました。
    だんだん、遊歩道のように歩きやすくなってきます。
    木橋を1つ渡ると沢と離れ、しばらく行くと、民家の屋根が見えてきました。
    やがて、樹木が途切れ、舗装された林道に出ました。

    登山口に「登山者数を計測しています」というカウンターがありました。
    チンと押して、9000番台であることを確認。
    いつから数えての数字でしょう。
    年間?
    林道のアスファルトも雨に濡れていましたが、雨はもう止んでいました。

    ゲリラ雷雨でいったんびしょ濡れになったウエアがもう乾き始めています。
    さすが速乾素材です。
    こういうことがあるから、山の道具とウエアは本物でないとなあ。

    梁川駅。16:15。
    私より少し早めに到着したらしい人たちが、ちょうどトイレで着替えを済ませ終わったタイミングのようでした。
    「着替えないととても電車には乗れないわね」
    と話しながら無人改札を抜けていきます。
    お風呂に入れるあてのないコースでも着替えをちゃんと持っている。
    用意がいいなあ。
    感心しながら、生乾きのウエアのまま私は電車に乗りました。16:25。
    わあ、東京行きの直通電車です。
    最近の電車は冷房がそんなにきつくないので助かりました。
    そうでなかったら、山の中では平気でも、電車の中で低体温症になったかもしれません。

    やはり雨具は着るべきだったのか。
    あの稜線上で?
    どうすることが正解だったんでしょうね。
    ともあれ無事で良かったです。

      


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    2017年09月06日

    ヤゴ沢コースから景信山を歩いてきました。2017年9月。


    2017年9月3日(日)、ヤゴ沢コースから景信山を歩いてきました。
    高尾駅北口からバスに乗車。
    2台同時発車でしたが、山歩きにはまだ暑いからか、立っている人はいませんでした。
    終点「小仏」下車。9:10。
    駐車場で支度をして、出発。
    まずは舗装された林道を登っていきます。

    景信山東尾根登山口を右に見て、さらに林道を進みます。
    舗装が尽きるとすぐ右にヤゴ沢が見えてきました。
    小さな滝のようになっています。
    ヤゴ沢の左手、沢の右岸に広い登山道が整備されてあります。
    登山地図に載っていないのが不思議なくらいの良い道です。
    丸太を何本か組んだ小さな橋は何回か渡りますが、飛び石などの危険箇所はありません。

    まずは平坦な道を行きます。
    沢の冷気を感じる谷底の道はシダが繁茂しています。
    ミゾソバやミズヒキも咲いていました。
    高尾の谷には早い秋が来ているようです。
    沢と別れると、道は少し傾斜が出てきました。
    トクトクと溢れる清涼な水場を過ぎると、さらに傾斜は強くなります。
    限界を越えると道は斜面を九十九折に登り始めました。

    ここにも秋の花。
    ヤマホトトギスかな。
    ヤマジノホトトギスでしょうか。
    上の画像がそれです。

    樹間に青空が見えてきて、ふっと視界が開けると、景信山直下の四辻にぽんと出ました。
    道しるべの脇でひと息。10:20。
    ここからは、景信山への急坂です。
    少し前に来たときよりもさらに整備が進み、木段も作られていました。
    これなら下りも楽そうです。
    下の茶店のベンチは盛況。
    そこから階段を数段登って上の茶店に行きます。
    2頭の大きな番犬が静かに水を飲む脇を通り、アザミの咲く木段を上がると、景信山山頂です。10:30。
    ベンチの1つに座ると、テーブルにバッタが止まっていました。
    空には多くのトンボが舞っています。
    このトンボたちが街に降りる頃には本当に秋が来ますね。

    まだ時間は早いですが、今日は足慣らしなので、もう戻ります。
    下りは、やはりかなり歩きやすくなっていました。
    たたらを踏んでしまうことなく降りていけます。
    四辻まで戻り、さて小仏城山へ。
    ちょっと歩きにくい下り坂と平坦な道が繰り返されます。
    最後に大きく下ると小仏峠。
    そこから急な登り返しでひと汗かくと、相模湖の見渡せるベンチに出ます。

    広く平坦な道がしばらく続きます。
    秋の紅葉の頃のこの辺りは特に印象深いので奥高尾の中でも好きな道です。
    木段を上がり、さらに木の根の段差の道を上がっていきます。
    浅間峠から縦走してくるときなどは絶望的に疲れを感じるあたりですが、今日はまだ歩いている距離が短いので、楽に登り切りました。
    電波塔が見えてきて、小仏城山。11:45。
    ちょうどお昼どきで、ここの茶店も大繁盛でした。

    城山からはよく整備された木段の道です。
    あれ?
    赤いバイクが2台停まっている。
    近寄ってみると、消防署のバイクでした。
    何かあったのかな。
    さらに行くと、一丁平の展望台ベンチの周囲にロープが張られてありました。
    「ハチ注意」の掲示も。
    スズメバチがベンチの後ろの木に巣を作ったのでしょう。
    幸いハチの姿はありませんでした。
    以前、奥多摩を歩いていたときに、ふっと目の前を黄色く大きいハチが横切ったことがあります。
    あの黄色は、何というかプラスチックみたいな質感で、びっくりしますね。

    一丁平展望台。
    やはり富士山は雲の中でした。

    まだ疲れを感じないので、紅葉台にも登ることにしました。
    緑が深く、木段の幅が少し狭くなっています。

    紅葉台。12:45。
    この季節に紅葉台をわざわざ経由する人も少ないのか、ベンチは空いていました。
    少し休憩。
    さすがに高尾山は巻き、トイレ前の分岐を右へ。
    今日も6号路琵琶滝コースを下山しようとベンチまで行くと、「落石事故のため6号路は通行止め」という掲示がありました。
    わあ、どの辺りで落石があったんだろう。
    ベンチの先の木段は、工事現場にあるようなオレンジ色と黒で縞々に塗られた通行止めの柵が設置され、ロープが張られてありました。

    暑いから、沢沿いの琵琶滝コースを歩きたかったのですが、これは仕方ないですね。
    5号路で高尾山の直下まで戻り、稲荷山尾根を下ることにしました。
    このコースに迂回する人が多いからか、人が多いです。
    谷を挟んで左側からサイレンが聞こえてきました。
    1号路を救急車が登っていくようです。
    病人かなあ。
    暑いからなあ。

    セミの声の中、稲荷山尾根を下ります。
    ミンミンゼミとツクツクホウシ。
    くらくらするくらいに鳴いています。
    高尾の尾根はまだ夏の名残が濃いですね。
    広い登山道を追い抜いたり追い抜かれたりして、下山。14:20。
    ケーブルカーの駅からは、
    「下り乗客多数につき、ケーブルカーは折り返しすぐ発車いたします」
    というアナウンスが流れていました。
    高尾は今日も盛況でした。
    はあ、暑かった。

      


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    2017年07月10日

    三ツ峠山を歩きました。2017年7月。


    2017年7月9日(日)、河口湖畔の三ツ峠山を歩きました。
    6年ぶり5度目の山です。

    三鷹7:01発の高尾行きに乗車。
    高尾着。7:46。
    高尾発。7:47。
    向かい側のホームなので、乗り換え1分で富士急直通の河口湖行きの電車に乗ることができました。
    この電車、前の4両は河口湖行き。
    後ろ4両は大月止まりでした。
    こんな便利な電車があるんだなあ。
    o(^o^)o
    外出する気になれないほど暑いせいか電車はそれほど混雑せず、途中までボックス席に1人で座っていけました。

    大月を過ぎると、車窓から富士山が見えてきました。
    雲の上に頭だけ出ている富士山です。
    終点河口湖。9:34。
    駅前にはバス停がいくつもあり、きょろきょろしながら小さな横断歩道を渡って、「天下茶屋」行きのバス停を発見。
    とはいえ、そのバス停に他の観光バスがいつまでも停まっていたりして、ちょっと不安になります。
    時間になって、ようやく天下茶屋行きのバスが入ってきました。
    富士急もこのバスもSuicaが使えました。

    バスが出発。
    駅前の時計塔が「気温29℃」を示していました。
    河口湖も今日は暑くなりそうです。
    バスは河口湖を巡り、途中から御坂道を上がっていきました。
    舗装されていますが、山の中の林道です。
    明るい緑の中をバスは軽快に進んでいきます。

    三ツ峠登山口。10:15。
    8人下車。
    三叉路のところにバス停がありました。
    バスは左折して、天下茶屋のほうに去っていきました。
    下りた客は皆、三ツ峠に行く登山客のようです。
    迷う様子もなく、舗装道路を直進していきます。
    私は、道路の端で山支度をして、すこし遅れて出発。10:20。

    10分ほど舗装道路を行くと、駐車場とトイレがありました。
    駐車場には、登山客の車がぎっしり。
    トイレを済ませて、さあここからは舗装されていない山道です。
    とはいえ、四駆なら登れそうな広い山道がしばらく続きました。
    もう下りてくる人が何人も。
    車で来ている早朝登山の人たちかなあ。
    山頂の山小屋で泊まった人たちかなあ。
    夏の富士山を見るなら、朝のうちが勝負でしょうか。

    ヒグラシが鳴いていました。
    鳴き声が幾重にも重なって聞こえてきます。
    眺望はありませんが、高山らしい林の中を行く、静かな山道です。
    道幅は広いままですが傾斜がだんだん急になってきました。
    これは四駆も無理かなあ。
    キャタピラー車じゃなきゃ無理でしょう。
    そう思っていたら、本当にキャタピラーの跡が登山道に残っていました。

    昔、この山は高山植物の宝庫で、この季節はそこら中が花だらけでした。
    しかし、何にも咲いていません。
    これは、どうしたことだろう。
    山頂近くになって、やっとチラホラと花が咲いているのを見つけました。
    クサタチバナが数株。
    ヤマオダマキが数株。
    何でこんなふうになったかなあ。
    鹿の食害かなあ。
    それとも、数年前に甲府を襲った大雪で、植物が根ごと流されてしまったかなあ。
    回復するといいなあ。
    6年前の花畑を思い浮かべながら歩を進めます。

    山小屋への道しるべが見えてきて、いったん山頂らしき広場に出ました。
    ヤマオダマキ、ハナショウブ、シモツケソウ。
    草むらに高山植物が咲いていて、ほっとしました。
    ここからお花畑が再び広がっていきますように。

    ここでもういいような気分なのですが、行く手には電波塔の並ぶ開運山が見えています。
    見るからに急登ですが、登っていく人たちがよく見えます。
    私も行かなくちゃ。
    木段から土が流れ落ちてしまっている急坂を登っていきます。
    木段は地面から飛び出て、斜めになっています。
    これも大雪の後遺症でしょうか。
    右手に「危険」とロープが張ってある先は、岸壁のクライミングルートの到達点でしょう。
    足を踏み外したら命にかかわるし、上から小石などをうっかり落としてしまったらクライマーにとって危険。
    お互いの平和のために、入ってはいけない場所ですね。
    最後の登りは新しく整備されて歩きやすい木段になっていました。
    山頂。12:00。
    予想はしていましたが、富士山は全く見えませんでした。
    「本当はこっちのほうに大きく見えるんだよー」
    そう教えてくださった方と二人、富士山が見えているようなポーズでしばらく立ち尽くした山頂でした。
    先週は曇りだったのに陣馬山から予想外にくっきりと富士山が見え、今週は晴れていたのに、こんなに近い三ツ峠から富士山は見えない。
    そんなものかもしれません。
    富士山を見るなら秋に来たら良いのですが、三ツ峠に来るならクサタチバナの季節にと、結局いつもこの季節に来てしまいます。
    上の画像がクサタチバナです。

    さて下山。
    苦手な砂まじりの急坂なので、ストックを1本使いましたが、それでも次の一歩がなかなか出ないほどの急傾斜のところもありました。
    どう足を置いても滑るのです。
    乾いた砂がまぶされている急坂が一番苦手です。
    「ここは、いつも厄介だよねー」
    後ろからそう話しかけて来た方に会釈して道をゆずりながら、そろそろと歩き、何とか通過。

    小屋前のベンチは木陰で快適そうでしたが、「使用料100円」と書いてありました。
    トイレ使用料は、ペーパー代や処理費用があるから当然だと思うのですが、ベンチ使用料はどうなのかなあ。
    でも、日帰りできる山での小屋の維持は大変だろうなあ。
    先ほどの広場に戻って、結局、無料のベンチで昼食をとりました。
    日向ですが、ここも快適です。
    標高1700mの山頂は、涼しい風が吹いていました。

    さて、下山。12:40。
    三ツ峠駅への道を下ります。
    先程の山小屋のベンチ脇から、まずは急な階段を下っていきます。
    かなり急で、壊れているところもありますが、手すりに銀の鎖が張ってあり、安心でした。
    道がやや平らになると、ところどころに桟道が。
    なかには、ちょっと斜めに傾いている桟道もありました。
    これ、濡れているときは怖いでしょうね。
    崖崩れが登山道を突っ切っている箇所もありました。
    これも、数年前の大雪の名残なのかもしれません。

    道が安定してくると、開運山の岩壁が見えてきました。
    クライマーが何パーティも登っています。
    岸壁の途中のテラスにも数組。
    見る分にはルートが明瞭で登りやすそうでしたが、実際にはもう登れないだろうなあ。
    少し下っていくと大きなテントが張られてありました。
    クライマーたちのものでしょうか。

    「落石注意」の看板の立つ登山道を急ぎ足で通過します。
    本当に漬物石くらいの石が登山道にゴロゴロ落ちています。
    そこを越えると、ようやく、歩きやすい下り道が続くようになりました。
    休憩適地の各箇所に、仏教的な名前が付けられています。
    三ツ峠は宗教登山の山でもあるのですね。
    八十八大師という場所には、草むらにお地蔵さまが赤い頭巾をかぶって沢山並んでいました。
    木陰のベンチに座って休憩。
    お地蔵さまと辺りの木々が調和しています。
    心休まる光景でした。

    延々と続くようだった登山道が終わり、いったん舗装道路へ。
    道しるべに従って再び短い登山道を行くと、広場に出ました。
    そこが達磨石でした。14:40。
    大きな石に、梵字が刻まれています。
    再び舗装道路。
    そこからは、もうずっと舗装道路が続きました。
    道の端にはホタルブクロが点々と咲いています。
    標高が下がると日向の道はさすがに暑いです。
    途中、滝を見物できる遊歩道が。
    少し遠回りになるので行きませんでしたが、あっちのほうが涼しかったかなあ。

    単調な舗装道路を50分ほど下っていくと、三ツ峠グリーンセンター。
    テニスコートやバーベキュー場、バンガローなどのある施設です。
    舗装道路はグリーンセンターに突当り、そこを左折。
    施設をまわり込んでいくと、本館らしき建物がありました。15:35。
    確か、ここで入浴できるはず。
    「日帰り温泉」などののぼりがないので、おそるおそる木の自動ドアをくぐると、中は日帰り入浴施設らしい構造でした。
    靴を脱いで、受付。
    入浴料610円。
    受付ではロッカーの鍵を渡されませんでした。
    脱衣所に入ってみると、ロッカー式ではなく、棚に大きなカゴが並んでいます。
    貴重品を入れる有料コインロッカーは別にありました。
    脱衣所も洗い場も空いていて快適でした。
    シャワーの出力も良好です。
    露天は竹炭風呂。
    無色透明で、さっぱりしたお湯でした。

    さてお風呂上がりのお楽しみ。
    しかし、自販機は「節電中」との表示が。
    6年前、やはりここで日帰り入浴しました。
    そのとき「節電中」だったのは、東日本大震災の直後で、どこもかしこも節電中でしたから、普通のことだと思っていました。
    まさか、6年経っても、まだ「節電中」とは。
    電気が足りないという話はあまり聞かないのですが。
    発泡酒。350mL、230円。
    「節電中」な微妙な冷え具合でした。
    お風呂上がりはキンキンに冷えたのを飲みたいなあ。
    入浴料をもう100円上げてくれていいから、自販機の節電はやめてくれると嬉しいなあ。
    そんなことを思いつつ、さて、駅へ。

    舗装道路をとにかく道なりに下っていきます。
    「三ツ峠グリーンセンター」の看板と矢印を見る度に、その反対方向を目指します。
    やがて高架線が見えてきて、ひと安心。
    高架線をくぐってすぐ右折すると三ツ峠駅。
    グリーンセンターから徒歩20分で駅でした。

    三ツ峠駅発。16:21
    この電車が、なんとホリデー快速富士山2号で、三鷹まで直通でした。
    でも、まるで「あずさ」のような2席ずつの構造の電車です。
    座り切れない客は通路に1人ずつ立っていて、身動きとれない印象です。
    三鷹まで乗り換えなしなのはいいけれど、これは三鷹まで立っていくということかあ。
    と思ったら、次の都留文科大学前駅で横に座っていた乗客が下りていきました。
    降りた人は1人だけです。
    何という幸運でしょう。
    そこから、三鷹までずっと座っていくことができました。
    三鷹。17:49。
    まだ明るいうちに三鷹に帰り着きました。

      


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    2017年07月06日

    奥高尾を歩きました。2017年7月。


    2017年7月2日(日)、陣馬高原から高尾山口まで縦走しました。
    もう少し晴れていれば行きたい山は他にあるのですが、どうせ眺望はないし、夕方から雨の可能性もあるし。
    そういうときは、やはり奥高尾を歩いてきましょう。
    というわけで、いつものように三鷹発8:05の特快に乗って高尾駅へ。
    梅雨時は少し登山客も減るので、電車は座っていくことができました。

    高尾駅北口からの陣馬高原行きバス停の行列も控えめです。
    夫婦連れらしい二人が、私の少し前に並んでいた若者のグループに、
    「日影はこのバスですか?」
    と訊いていました。
    若者グループは、
    「さあ?」
    うーむ。
    訊く相手を間違えていますね。
    グループで来ている若い子たちは、高尾に行くのがほとんど初めてという場合が多いでしょう。
    こちらに来たので、
    「日影なら、向こうの小仏行きのバスですよ」
    と声をかけたのですが、外では私の声はそんなに通らないので、聞こえなかったようです。
    「こっちかしら?こっち?」
    と奥さんのほうがひっきりなしに大声を出しているので、他人の声が聞こえないということもあったのかもしれません。
    とりあえず、小仏行きのバス停の行列のほうに歩いていったので、まあ大丈夫でしょう。
    と思っていたら、すぐ前に並んでいた3人のうちの1人の男性が、
    「あ。ここは陣馬高原行きだ。小仏行きのバスに乗るんだった!」
    と言い出し、移動していきました。
    何か今日はバタバタしていますね。

    バスは2台同時発車で、立っている客はいない状態で出発しました。
    終点、陣馬高原。9:25。
    この前来たときは、バス停のところのトイレが、右側は全部男性用、左側の1つの多機能トイレのみが女性用に変わっていて、長い行列ができていました。
    今回、また昔に戻っていて、右側のトイレも女性が使って良いことになっていました。
    良かったー。ヽ(^。^)ノ
    あのままだったら、とても不便でしたから。

    トレイを済ませて、さて出発。
    まずは舗装された林道を緩やかに登っていきます。
    今日も暑くなりそうなので、加減して歩きます。
    左側の沢から冷気が上がってきて、思ったより涼しい道でした。
    登山口分岐。9:45。
    前日まで雨が降っていましたから、かなりの湿気です。
    滑りやすい沢沿いの道から、急な登りへ。
    この道は変化があるので、幾度歩いても飽きないです。
    登山道を覆う広葉樹林の緑も爽やかです。

    後ろから若者2人が追い付いてきました。
    若い子は速いなあ。
    今日の私は久々にトレッキングポールも置いてきたこともあって、自分でも笑ってしまうくらい遅いのですが。
    暑いし、ゆっくり行きましょう。

    1つの目の急登を終えた分岐。
    緑が濃くて、気持ちのよいところです。
    先程の2人が、ここで休憩していました。
    ゆっくりとした足取りのまま、2人を追い越します。
    そこから、道は広くなり、ゆるやかな気持ちのよいところがしばらく続きます。
    先程の2人が追い付いてきました。
    道幅が広いので端に寄るだけで道を譲ることができます。

    しばらく行くと、再び急登。
    植相も変わり、この辺りは植林帯が広がっています。
    道は複線化し、直登もできますが、ジグザグにも登っていけます。
    あれ?
    先程の2人がまた休憩しています。

    ゆっくりゆっくり追い抜きます。
    しばらくして、また2人が追い付いてきました。
    こうなると、少し面倒くさくなってきました。(^。^)
    それでも仕方ないので道を譲ると、急登を登り切ったところで、また座り込んでいます。
    靴もウエアも高機能タイツもザックも、見た目はとっても「登れる人」なのだけれど、このペース配分は素人だなあ。
    ガシガシ登って、息が切れて、頻繁に休憩しないと登れなくなっているのに、スピードを緩めてゆっくり登っていくことはできないようでした。
    急いでも、その後に休憩しなければならないのなら、結局時間がかかるし、息が切れてつらいし、疲れるので、あまりいいことはありません。
    休憩せずに速く歩き続けられるのなら、それで良いのですが。

    そこからは、斜面をトラバースする細い道。
    泥で滑りやすくなっていて、用心して歩きました。
    ここで後ろから追い付いてこられると厄介だなと思いましたが、もう彼らは追いついて来ませんでした。
    いよいよ体力が尽きたのでしょうか。
    熱中症になっていないと良いのですが。

    大きなカエデの木のところで左折。
    ここから陣馬山名物のドロドロ道の始まりです。
    しかし、あまりに泥がひどいので、前を行く人が右の細い道に入っていくのにつられて、私も右折。
    こちらは遠回りのようでしたが、あまり泥がないので歩きやすかったです。
    和田峠から登ってくるときの、山頂近くの木段に途中で合流する道でした。
    少し登ると、陣馬山の白い馬のオブジェが遠くに見えてきました。

    上まで登りきらず、茶店の先の草原にシートを敷いて座りました。10:50。
    予想外にくっきりと富士山が見えています。
    上の画像がそれです。
    こんなに富士山が見えるのなら、丹沢か奥多摩に行けば良かったかなー。
    灰色がかった紺色の富士。
    少し雪渓の残る、見事な夏富士でした。

    おにぎりを1つ食べて、さて出発。
    まずは白馬のオブジェのところまで登ります。
    山頂の茶店は今日はお休みでした。
    そこから階段状の道を降りていきます。
    昔と比べて随分整備されて歩きやすくはなったのですが、やはりドロンドロンの道が続きます。
    後ろで誰かがズズッと滑っている音がするのがまた怖いんでよね。

    明王峠。11:50。
    売店は営業中。
    そこから高尾山へと進む道が整備されて、別の道みたいになっていました。
    いつもはドロドロのところを歩きたくないので、左端の木の根の作る段差のところを歩き、適当なところで登山道に降り立つようにしていたのですが、木の根ごとなくなっていました。
    全体に平らに整備されているのです。
    道の両側をロープで仕切られ、「ここを歩け」と指示されている印象でもあります。
    泥を避けて道の外を歩く人が多く、登山道の広がりや複線化が奥高尾で問題化しているということでしょうか。
    今後は木段やデッキによる整備がさらに進んでいくんだろうなあ。

    前を行く親子連れが、子どもとお父さんはまき道、お母さんは登り道のほうに分かれて登っていきました。
    歩きながら、「今どこー?」と声をかけあっています。
    最終的に、お母さんのほうが早く合流点について、カメラを構えてお出迎え。
    微笑ましい光景でした。
    お母さん、健脚だなあ。

    景信山。13:05。
    小屋に挟まれた通路から見えるせいか、富士山を大きく感じます。
    反対側の眺望も見事でした。
    この時期にスカイツリーが見えていました。
    ベンチに座って、もう1つおにぎりを食べました。

    景信山からの急な下りも整備が進み、歩きやすくなっていました。
    ここも、やがて完璧に整備されるのでしょう。
    小仏峠から登り返して、相模湖の見渡せるポイントへ。
    楽しみにしていた富士山が雲に隠れていました。
    さすがに午後になると雲が沸きますね。

    小仏城山。14:10。
    もっと楽しみにしていた、かき氷(大)400円を購入。
    今日はレモン味にしました。
    かき氷のシロップは色が違うだけで味はどれも同じらしいのですが、やはり色々試したい。
    涼みながら、ここで本日一番の大休憩。
    時間も遅いので、ベンチの人もまばらでした。

    富士山が隠れてしまったので、紅葉台は巻いて、高尾山下。15:25。
    高尾山も巻いて、さてそこからは6号路を下りました。
    琵琶滝コースです。
    こんな時間から登ってくる人が多いのに驚きました。
    しかも、山歩きの姿ではない人がほとんど。
    ロングスカートで、沢の飛び石を登ってくる人もいます。
    何だろう?
    高尾の夕景色とビアガーデンが目当てかな?

    高尾山口。16:45。
    駅前には靴の泥を落とすタワシが沢山置いてありました。
    ゴシゴシと泥を落として、電車に乗り込みました。

      


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    2017年06月12日

    鷹ノ巣山を歩きました。2017年6月。


    2017年6月、奥多摩の鷹ノ巣山を歩いてきました。
    いつも通りホリデー快速奥多摩3号で、終点奥多摩駅下車。
    駅を出てすぐ右のバス停に並び、「東日原」行きのバスに乗車します。
    梅雨入りしたせいか、登山客はそれほど多くなく、バスは1台で出発。
    バスの右側に奥多摩駅近くの工場が見えてくると、若い客の目は釘付けになりました。
    「あれ、何?」
    私もあの工場は見飽きないです。
    ジブリ映画に出てきそうな外観の工場なのです。
    さらに行くと道が細くなり、バスがバイクを通すために止まりました。
    「左に子どもの鹿がいます」
    と運転者さんがアナウンス。
    左側の乗客が窓から下を覗き込んでいました。
    道路に出てきちゃったんだなあ。

    終点「東日原」下車。10:00。
    トイレを済ませて、さて出発。
    バスの進行方向のまま、まずは舗装道路を歩いていきます。
    登山届は奥多摩駅でも出せますが、バスを降りてからでも、登山口までの間に派出所があり、登山届提出用紙とポストが置いてあります。
    しばらく歩くと、左手に「鷹ノ巣山登山口」の看板があり、コンクリートの階段を下りていきます。
    看板が出来たてのときは、随分目立つ大きな看板が出来たなあと思ったものでしたが、板が色あせて灰色になり、周囲になじんだ分だけ、注意していないと見落とす感じになっていました。

    コンクリートの階段は、沢沿いの細い登山道につながっています。
    沢が随分下のほうに見えるので高度感があり、朝一番に歩く道としてはちょっと緊張します。
    でも今日は腰痛予防にトレッキングポールを2本使っていますので、細い道も安心です。
    ポールは楽だなあ。
    けれど、足運びが雑になって緊張感がなく、つまらないなあ。

    下に見えていた沢をしっかりした造りの橋を渡って越えると、ゆるい登りが始まります。
    道はときどきV字に曲がりながら高度を上げていきます。
    この辺りも全体に道は細いです。
    「この先足元注意」の看板の出ているところと出ていないところの区別がつかないくらいに、全体に足元には注意が必要なところがしばらく続き、やがて1つ目の木橋。
    何年か前の大雪で、雪崩で運ばれてきたのでしょう大きな岩が沢を塞いでから、ここはむしろ登山道との区別がはっきりしました。
    以前は、沢が枯れているときには、沢が登山道に見えたものでした。
    明瞭な踏み跡をたどり、2本目の木橋で沢の左岸に戻ります。
    左岸は土止めの整備が進み、歩きやすくなっていました。
    しばらく進み、3本目の木橋で右岸に戻ります。
    3本目の木橋は老朽化が進み、横板が1つ朽ちて崩れ、他に2つの横板が取れていました。
    ポールがなかったら、ここは少し怖かったかもしれません。

    右岸をしばらく進むと苔むした4本目の木橋がありますが、そこは渡りません。
    左手に登り口が見えています。
    斜面をジグザグに登っていく急登の始まりです。
    今年はまだ早いのかヒグラシの声は聞こえませんでした。
    ときどき鳥が鳴く静かな登山道を淡々と登っていきました。
    稲村岩分岐。11:05。

    例年、ここで誰か登山者に会うのですが、今日は誰もいませんでした。
    稲村岩で死亡事故が起きた注意喚起の掲示がありました。
    去年はなかったものですから、この1年の間に起きた事故のようです。
    空が暗いせいもあり、ここをいつになく荒涼とした場所に感じました。
    風も冷たい。

    道しるべ通りに、木の根で作られた大きな段差の道を登っていきます。
    しばらく尾根は細いですが、その先、幅の広い岩村岩尾根が始まります。
    景色も単調で、道の印象をあまり記憶できないところなのですが、しかし、ところどころ道が付け替えられているのを感じました。
    古い道と比べて、まだフカフカで、ここは新しい道だなと気づきます。
    元の道らしきところは、深くえぐれ、落ち葉が積もって歩けなくなっていました。
    大きなブナの倒木。12:10。
    数年前の大雪の年に雪崩で倒れた木です。
    その先の少し平らなところで、休憩しました。
    静かな山道で、追い付いてくる人もいません。

    単調な登りが続きますが、樹間から空が見えてきました。
    いったん平らな道になり、そこがヒルメシクイノタワ。
    新しい掲示が提げられていました。12:45。
    今日はそれほど暑くないので、息切れしない程度のゆっくりペースで歩いているわりに時間的にも順調です。

    そこから、さらに登っていくと再び平らになり、道は二手に分かれます。
    今日は左の尾根道コースをとりました。
    右の道は前半は平らな歩きやすい道で、最後にまとめて急登があります。
    左の尾根道は、ずっと登りが続きます。
    山頂直前で道は合流し、空が開けて、山頂。13:15。
    さすがにここは先客が2パーティ。
    草地にレジャーシートを広げ、のんびりお湯を沸かして昼食中でした。
    私は土がむき出したところまで出て、石の1つに座りました。
    曇っていて、近くの尾根しか見えません。
    秋や冬に見るくっきりした富士山と南アルプスを心に描きながら、休憩。
    今日もおにぎりはちょっと喉を通りそうにないので、ゼリー飲料の昼食を取りました。

    さて、下山開始。
    石尾根を奥多摩駅へと下ります。
    山頂直下の急な下りも、トレッキングポールの補助で快適に降りていけました。
    たったか下って道は平らになったり、また急な下りになる繰り返しで少しずつ高度を下げていきます。
    ヤマツツジがまだ咲き残り、新緑の緑の中にアクセントを添えていました。

    広い尾根道が続きます。
    1本目の倒木は、半分埋まり、大きな段差があることでそれと気づく程度になっていました。
    2本目の倒木は、迂回路が踏み固められ、もうそこが正式な登山道です。
    3本目の倒木は、よいしょとまたいで、先に進みます。
    尾根から少し下がった巻き道を行くことが多くなり、そこから急下降点へ。
    トレッキングポールがあると、ここも随分楽でした。
    下るだけ下り、細い尾根をどんどん行くと、石尾根縦走路の巻き道と合流。
    尾根から少し下がっていますが、道幅は広く、歩きやすい道が続きます。
    今年の2月に歩いたときは、時間帯も違いますが、ここは明るい日差しに雪も融けていた道でした。
    今日は、曇り空に加えて木陰の薄暗い道です。
    左に回り込んでいくと、道は下り坂になり、大きなV字を描いて折れていきます。
    いったん下りきると、そこからは六ツ石山への登り返し。
    2月は雪が吹きだまって斜面と一体化し、登山道の端ギリギリにトレースがある、歩きにくい道でした。
    こんなに道幅があるのに、全部斜面と一体化したんだなあと感心しながらゆるい登り坂を行き、六ツ石山分岐。15:00。
    上の画像はそこで来た道を振り返って撮ったものです。

    少し休憩して、さらに進みます。
    道はなお尾根から少し下がった巻き道が続いています。
    先程よりも少し道幅が細くなり木の根の段差も少しあります。
    注意して歩いていくと、広い尾根に出ました。
    ここからは御前山が本当に大きく見えるのですが、木の影に隠れて、最初のうちは山の姿が見えませんでした。
    やっと見えてきた御前山の上のほうは雲の中。

    広い尾根が終わると、三ノ木戸との分岐。15:30。
    道幅のある巻き道が続きます。
    まわり込んでいくと、木陰が濃くなり、夕方のように暗くなってきました。
    登山道が深くえぐれたところに来たので、右手の林の中の踏み跡をたどります。
    覗き込むと、最近雨が少ないせいか、いつもより少しはましな様子でしたが、やはり底に泥がたまっていて、登山道を歩くのは大変そうです。
    林の中の踏み跡はやがて登山道と合流し、落ち葉の積もった下り坂へ。
    去年の落ち葉の大半は崩れて歩きやすくなっていました。
    道が緩くなり、歩きやすい道をどんどん進みます。
    三ノ木戸からの道との合流点でV字に曲がり、さらにどんどん行くと、桟道。
    そこから道は細くなり、むしろ少し歩きにくくなりますが、木陰が切れて少し明るく感じるようにもなってきました。
    ぽつぽつと雨が降ってきましたが、気になるほどではありません。
    朽ちかけた小さな小屋の前を過ぎ、道しるべの通りに右へ。
    道なりにジグザグに曲がっていくと、舗装された林道が下に見えてきました。
    林道出合。16:45。

    どんどん下り、途中は近道で林道をショートカット。
    2本目の近道で羽黒三田神社を通り過ぎ、最後の登山道を行くと、再び林道。
    しばらく行き、左手に「奥多摩駅近道7分」の道しるべの通りに階段を下っていくと、コンビニ脇にぽんと出ます。
    橋を渡って、交差点からもえぎの湯へ。17:30。
    もえぎの湯は、入場制限もなく洗い場の順番待ちもない、ほどよい盛況でした。
    木の椅子ではなく、背の高いプラスチックの椅子に変わっていました。
    背が高いと、シャワーを元の位置に置いたまま両手で髪を洗うことが難しいですし、両脇の人に水がはねやすいから、前の高さのほうが良かったかもしれません。
    まあ、そんなことは小さなことだ。
    今日は入って右手のほうの温泉でした。
    露天が薬湯ではなく温泉のほうです。
    とろっとした泉質。
    山や木々の眺めも良いので、もえぎの湯はやはりいいなあ。

    お風呂上がりもまだ外は明るく、のんびりと駅へと歩きました。
    6月の夕方の空気の匂い。
    夕暮れの山の景色。
    交差点のスーパーは閉まるのが早く、橋を渡ってコンビニへ。
    そんな回り道も、奥多摩の町を散歩している気分で歩けます。
    いつか、山を歩けなくなったら、こうやって年に何度も来ている奥多摩の町も、2度と来なくなるだろうか。
    まだ遠い話と思っていたけれど、今回の腰痛で、それは明日にもやってくることかもしれないと感じました。
    1座1座、大切に歩かなければなあ。
    そんなことを思いながら、発泡酒を手に駅へと歩きました。
      


  • Posted by セギ at 13:44Comments(0)

    2017年05月29日

    奥多摩 戸倉三山を歩きました。2017年5月。


    2017年5月28日(日)、奥多摩の臼杵山・市道山、そして今熊山を歩いてきました。
    いつものようにホリデー快速あきかわ3号に乗車し、終点武蔵五日市駅下車。
    数馬行きのバス停は本日も大行列でした。
    3台同時発車です。9:00。
    「元郷」下車。9:20。
    バス停から来た道を数歩戻ると、登山口の坂道がありました。
    登山口の看板が出ているのでわかりやすく、助かりました。
    坂道の舗装はすぐに尽き、細い登山道を登っていきます。
    苔蒸した堰堤が前方に見えて、行きどまりかなと思うと道はくっきりと右に折れて急登が続きました。
    まだ車の音が聞こえてくるのですが、雰囲気はもう深山です。
    新緑の木漏れの下をゆっくり登っていきます。

    小さな峠に出て、道しるべ通りに左へ。
    腰の保護のために今日もトレッキングポール2本で歩いています。
    バランス的にも万全です。
    ポールを使わない普段なら、崖っぷちの細い道だし、道は斜めだし、木の根で滑るし、怖いなあと感じたかもしれません。

    ようやく稜線へ。
    のんびりした良い道が始まりました。
    1つ目のテレビ中継アンテナ。10:25。
    地図に載っているので、何となく鉄塔や携帯電話の電波塔のような大きな建造物を予期していたのですが、テレビ中継アンテナって思ったより小さいです。
    そういえば、三ツドッケに登ったときにも、中腹で同じものを見ました。

    そこを過ぎると、道はまた急になりました。
    モノレールの線路が登山道と並行して設置されていました。
    荷物運搬用のモノレールでしょうが、おもちゃみたいに細いものでした。
    丹沢の大山北尾根で見たモノレールは、運搬用でももっとごついものだったなあ。
    何を運ぶモノレールなのだろうと思っていると、機械音がして、何か降りてきました。
    うわあモノレールが下りてきたー。
    屋根のない金属の箱が下りてきたのです。
    30㎝×50cmくらいの箱です。
    中は、何に使うのかよくわからない部品が2つ3つ。
    上で何か工事でもしているのかな?

    道は急登が続きます。
    補助のため、ロープが張られていました。
    木段も整備されているので、登る分には問題ありません。

    2つ目のテレビ中継アンテナ。
    工事の作業をされている方が何人もいて、ちょっとびっくりしました。
    「撮影禁止」の掲示が何箇所もあり、それもびっくり。
    アンテナには、何か重大な企業秘密が隠されているのでしょうか。
    大岳山がすっきり見えていて良い撮影ポイントでしたが、工事中でわさわさしていたこともあり、何となくスマホを出す気になれず先を急ぎました。

    そこを越えると、臼杵山北峰。
    臼杵神社の祠がありました。
    カイコの神様を祀っているそうです。
    いったん下って登り返すと、南峰。
    ここに山頂標識がありました。11:00。
    山頂に憩う親子連れを発見。
    本日初めての登山者との遭遇でした。

    さて、道しるべの通りに下っていきます。
    そこから市道山までが、今日歩いた中では一番道が悪かったです。
    岩を越えていく箇所もあり、急な下りがあるかと思うと次は急な登りが始まります。
    しかし、向こうからやってくる人たちがときどき現れるのが励みになりました。
    マナーの良いトレイルランナー。
    山の会らしい20人ほどの集団。
    最後の急坂を登りきると、右手に明瞭な尾根が近づいてきました。
    あれは、前回降りたヨメトリ坂の尾根でしょう。
    やがて、見覚えのある笹平への分岐に出ました。
    前回は、今熊山から反対回りでここまで来て時間切れとなり、笹平に降りたのでした。
    そして、バス停で1時間以上もバスを待つことになりました。
    帰り道に本数の少ないバスに乗るのはもう嫌だ。
    反対回りを試そうと思い、今回歩いています。

    岩がちの平らな道を少し歩くと市道山。12:40。
    山頂標識が新しいものに変わっていました。
    前は山頂の西側に、狭い山頂に似合わない巨大な標識があったのですが、新しい標識は東側に置かれていました。
    まわりの樹木が育って、どちらにしろ眺望はほとんどないので、どこに置いても同じですが、前よりシンプルになったかもしれません。
    でも、山頂標識はもっと小さくていいように思います。

    ここまでの登りでかなりバテて、持参のお握りはちょっと呑み込めそうにありません。
    ゼリー飲料だけの簡素な昼食を取りました。
    賑やかな集団が登ってきました。
    山頂は狭い。
    さて、場所を譲ろう。

    市道山の山頂からはまず急な下りです。
    若いパーティが登ってきました。
    反対側からまわってくる人たちとちょうどすれ違う時間帯のようです。
    次から次へと登ってきます。
    新しい木段で整備されて、すれ違いは楽でした。
    振り返ると意外なほど高いところをすれ違った人たちが登っていくのが見えました。
    山の高さは1000m未満なのですが、アップダウンの多い山です。

    吊り尾根を右に分けて、登山道のアップダウンはさらに続きます。
    急な下りを下りながらも、すぐ先に急な登りが見えているのがつらいです。
    メンタルにきますね。( ̄ー ̄)
    ハセツネ10km地点。13:40。
    しかし、去年歩いたときと比べて木段の整備がかなり進んでいました。
    そこかしこが新しい白い丸太で整備されています。

    見覚えのある最後の大きな登りを終えて、ここから確かまき道が多かったはずと思い、ひと安心。
    予想通り、尾根道もありますが、まき道もついていました。
    勿論まき道を選びます。
    振り返った尾根の上、大きな鉄塔のオレンジ色が葉陰から見えて、ちょっとびっくり。14:25。

    道は複雑ですが、分岐の度に道しるべがあるので迷うことはありません。
    階段を下りて、いったん林道へ。
    入山峠です。
    次の登山道入り口がそこから見えていますが、道しるべもついていました。
    再び登山道に入ると、刈寄山との分岐。15:05。

    戸倉三山は、臼杵山・市道山・刈寄山の三山のことです。
    ここから急登を20分で刈寄山です。
    刈寄山は縦走路から少し離れているのです。
    前回登ったから、まあいいか。
    往復40分は、この時間帯ではちょっとやめたほうがいいなあ。
    ということで、今回はパスしました。

    尾根のアップダウンは続きますが、全てまき道を選び、どんどん先に進みました。
    道はだんだん広くなり、緩やかで歩きやすくなってきました。
    やはり、後になるほど歩きやすくなるほうが気持ちが楽です。

    最後の石段を登りきると、今熊山。16:00。
    ここでも、15人ほどの団体さんと遭遇。
    静かな山ですが、さすがに山頂では人と会います。
    ここのベンチやテーブルも新しくなっていました。

    さて、下山開始。
    「金剛の滝」の道しるべ通りに、段差のある道を降りていきます。
    全体に急坂です。
    登山道が崩落した様子で、真新しい桟道がかけてある箇所が1つ。
    さらに下っていくと、崩落予防で斜面を木材で固めてある箇所もありました。
    ところどころのベンチも真新しい。
    でも、沢にかかる橋は古い。
    大勢で一度に歩いたら危険かもという橋もありました。
    「金剛の滝」へ下りていくコースは、1か所は通行禁止。
    さらに下りていったところにあるもう1か所の分岐も、注意を呼び掛ける看板がありました。
    その道はとらず、「今熊山登山口バス停」の道しるべに従って下りていきました。

    道が平らな草地になって、赤い消火栓のある舗装された道に出ました。16:35。
    前回はなかった道しるべが登山口に立っていて、わかりやすくなっていました。
    今熊山登山口バス停に行くには、舗装道路を右に行くようです。
    私はバスには乗らず、駅まで歩いて行く道を探すことにしました。
    まずは「金剛の滝・沢戸橋」の道しるべにしたがって、変電所を右に見ながら舗装道路を歩いていきます。
    舗装道路が尽きたら、そのまま広い登山道を登っていくと、丁字路へ。
    登りの道は「小峰公園」に入る道です。
    「金剛の滝・沢戸橋」の道しるべの通りに直進しました。
    このあたりの道は登山地図には全く記されていないのですが、道幅のある平らな良い登山道が続きます。
    「金剛の滝」の分岐を左に分けて、直進。
    分岐にまた道しるべがありました。
    「沢戸橋」は直進。
    「広徳寺」の文字を確認して、その通りに右折しました。
    道は少し細くなりましたが、よく踏まれた明瞭な道です。
    その先も、「広徳寺」の道しるべの通りに行きます。
    斜面を下っていくと、舗装はされていませんが車の通れる道に出ました。
    ここに「広徳寺200m」の掲示と矢印があり、その通りに道を左へと下っていきました。
    害獣よけの低いロープのようなものをまたぐと、広徳寺。17:00。
    無事、明るいうちに下山できました。

    ポールを片付け、舗装道路を道なりに下っていきます。
    どんどん下って、最初の分岐を右へ。
    次の分岐に大きな略図の看板が出ていました。
    そこを左折。
    橋で川を渡り、そのまま道を登っていくと、檜原街道に出ました。
    「上町」交差点のところです。
    角はお茶屋さん。
    小さいですが「広徳寺」の道しるべもお茶屋さんと道をはさんだ向かい側の足元にありました。
    探したのですが、今回も阿伎留神社は発見できませんでした。
    もう一生たどりつけない気がします。
    でも、駅への道はこれが一番シンプルでわかりやすいように思います。

      


  • Posted by セギ at 12:53Comments(0)

    2017年05月22日

    日影からいろはの森を歩き、景信山東尾根を下りました。2017年5月。


    2017年5月21日(日)、ひと月ぶりに山を歩きました。
    外秩父七峰縦走ハイキング大会の後、腰痛に悩まされてどこにも行けない日々が続いていましたが、ようやく腰慣らし、足慣らしのハイキングに行くことができました。
    念のためダブルストックを用意し、短い距離の山を歩きましょう。
    というと、高尾山ですね。

    三鷹発8:05の中央特快に乗り、終点高尾駅北口から小仏行きのバスに乗車。
    バスの車窓から見ていると、徒歩で行く際に曲がり角の目印にしていた交差点の赤いコンビニがなくなり、さら地にする工事中でした。
    高尾も変わっていくなあ。
    日影下車。9:05。
    日影の登山口で支度をして、まずはいつもの日影林道をしばらく歩きます。
    ちょうど出発しようといている集団のそれぞれの腕章に「盗掘パトロール」といった文字を見つけました。
    おお、ご苦労さまです。

    途中の分岐から、本日はいろはの森コースへ。
    今まで一度も歩いたことのないコースです。
    わざわざ日影までバスに乗って、山頂が高尾山のコースを選ばなくても。
    ついそう思ってしまうのです。

    分岐からすぐは、両側が工事中みたいなところを歩いていきます。
    廃屋を片付け中なのでしょうか。
    あまり雰囲気が良くない道だなあと思ったのですが、山の会が所有するのらしい小屋を通り過ぎたあたりから、道は両側を樹木に囲まれた雰囲気の良い森に変わっていきました。
    樹木に解説の板がついています。
    詠み人不詳の和歌も掲げられています。
    道はしっかりと整備されて歩きやすいです。
    何より、人がほとんどいないのが素晴らしいです。
    新緑の季節の日曜日の高尾山で、人がほとんどいない。
    これは穴場ですね。
    腰をかばいながらゆっくりゆっくり登り、暑いのでベンチの度に休憩して水分補給。
    そのせいか、そんなにバテずに4号路との合流点に着きました。

    4号路は、倒木による登山道崩落のため通行禁止の掲示が出ていました。
    いろはの森との合流点から山頂方向までなら歩けるようですが、吊り橋方面には行けない様子です。

    木段と木製のデッキを2つ越えて、1号路と合流。
    予想通り、1号路は家族連れなどで大にぎわいでした。
    山頂、大見晴台。10:30。
    少しもやのかかった初夏の青空です。
    うっすらと富士山が見えました。
    丹沢の青い影。
    また丹沢に行きたいなあ。
    行けるようになるかなあ。

    さて、喧騒と別れを告げ、奥高尾を目指します。
    石段の下りが腰に響きます。
    ゆっくり一歩一歩いきます。
    紅葉台への登りから、木段の下りへ。
    追い越されるのにまかせ、そろそろと歩きました。
    そんな中、キンランを発見。
    うわあ、キンランだ。
    これが咲いているから、盗掘パトロールが行われているのかな。
    山の花は山で咲くから美しいのに、ランというと目の色を変える人たちがいるから困りものです。
    個人で盗んで庭に植えても、悪い業者から買っても、山の花は平地では育たないです。
    似ている園芸種で充分なのに。

    本日は今年初めての真夏日。
    耳元で低くかけているラジオが東京も30度を越えたと告げました。
    汗がぽたぽたと額からたれて、体温が上昇してきました。
    やばいかも。

    小仏城山。11:30。
    城山名物巨大かき氷を購入。しかも、大400円のほうです。
    順番待ちが10分ほど。
    お盆を手にいそいそとテーブル席に着きました。
    食堂のソース入れみたいな容器にたっぷりと入れて渡されたブルーハワイのシロップを上から少しずつかけてはスプーンですくって食べていきます。
    とんでもない大きさなのですが、最後まで頭がキーンともならずに気持ちよく食べ終わりました。
    いったいどれほど体温が上がっていたのでしょうか。
    危ないところであった。

    食べ終わる頃にはさすがに汗が冷えて寒くなってきました。
    ようやく食欲もわいて、持ってきたお握りも2つ食べ、さて出発。12:15。
    城山からはいったん下りが続きます。
    固い粘土の地面がストックを跳ね返して滑ります。
    あまりストックに頼り切らず、用心して降りていきました。
    相模湖を見渡せるポイントは、小屋が取り壊されたのは知っていましたが、ベンチも新しい木製のものに変えられていました。
    小仏峠からは登り返し。
    身体がキンキンに冷えた後なので、あまり苦しまずに登り切ることができました。
    ペースも遅いですし。
    景信山。13:15。
    ここも大賑わいです。
    日陰のベンチで休憩。

    さて、今日は上りも初めての道を選びましたが、下りもまだ歩いたことのない道を選ぶことにしました。
    まずは小仏に下る木段の道を降りていきます。
    その先、小仏へ下りていく道を右に見て、直進。
    どんどん下っていくと、また分岐。
    道しるべは、左方向、木下沢林道への下り道を指していますが、ここから直進できる道が存在するのです。
    以前、木下沢から登って、ここを通り過ぎたところで、景信山から降りてきた男性の登山者に訊かれました。
    「まっすぐの道は、封鎖されていた?」
    「まっすぐの道?あの道しるべのついていない道ですか?歩けるみたいでしたが」
    「良かった。長いこと封鎖されて歩けなかったんだよ」
    「はあ。あの道は、どこに行く道なんですか」
    「日影だよ」
    大体こんなふうな会話を交わしたことがあり、それから気になっていた道でした。
    地図で見ると等高線が広く、尾根が白く浮き上がって見えます。
    歩けそうな尾根です。
    「東尾根」と名前もついています。
    けれど、登山道は地図に描かれていません。
    ちょっと冒険してみようかな。

    分岐を直進。
    道幅は狭いですが、1人で歩いていく分には問題ない明瞭な道がずっと続いていました。
    足元は普通の登山道ほど踏み固められてはいませんが、それなりに硬く、継続して人が歩いている印象があります。
    道が尽きたらひき返そう。
    わからなくなったら、必ず戻ろう。
    そう思いながら、どこまでも続く平坦な道を歩いていきました。
    樹木におおわれ、鬱蒼としていますが、ときどき視界が開け、左手に尾根が見えます。
    あれは、北高尾山稜でしょう。
    木の幹にかけられた小さな山頂標識。
    低いテーブルと椅子。
    ときどきそのような人工物もあり、ここを歩く人たちがいることは察することができました。
    ただ、道しるべは全くありません。
    踏み跡があるだけです。

    問題は、この東尾根をどう降りるかです。
    どのように踏み跡がつけられているかわからないのですが、尾根が尽きるあたりは、どちらにしろ等高線の詰まっている所しかないので、最後はかなり急坂になると予想できました。
    尾根が細くなっていった先、ついに急な下りが始まりました。
    踏み跡は一応ジグザグに道を切っているのですが、それでも急です。
    ストックがなかったら尻もちをつかないと降りられない坂でした。
    ここで怪我をして歩けなくなるとかなり発見が遅れるから用心しないと。
    いや、携帯は通じるから大丈夫なのか。
    いやいや、そういうことではなく。

    とにかく一歩ずつ用心して急坂を下りていくと、コンクリートで固められた場所に出ました。
    側溝が作られていて、そこを歩いていけます。
    側溝は何段も設置されていて、下の側溝に階段で降りられるようになっていました。
    山で普通に見るようなものではなく、人工的な黒い階段です。
    右側だけに手すりがついている急な階段ですが、斜面と逆方向に傾斜がついているために滑落しにくくなっていました。
    20段ほどの階段を下り切ると、下の側溝に下り立つことができ、少し右に行くと、また同じ階段がつけられて、また下の側溝に下っていけるようになっていました。
    真下は、高速道路です。
    この階段をどこまでも下りていくと、高速道路に直接降りてしまうなあ。
    ・・・・これは、高速道路を崖崩れが襲わないように側溝を作って地盤を固めてあり、その保全作業をするための階段ではないかなあ。
    何かとんでもないところに迷いこんでしまったみたいです。

    とにかく、ここは違う。
    階段を登り返し、一番上まで戻って、地図を開きました。
    高速道路は東尾根の南を東西に走っています。
    東尾根は東に伸びているので、高速道路と平行に東方向に下るのが正解です。
    東に歩きながら踏み跡を探し、ようやく薄い踏み跡を発見しました。
    そこからまたも大変な急坂が始まっていましたが、踏み跡は明瞭でした。

    この道、なぜあの人はあんなに嬉しそうに下っていったのでしょう。
    こんなに無理をしても、到着するのは日影。
    これで高尾駅か高尾山口駅に直接降りられるのなら、まだこの道はありなんだけどなあ。
    日影に車を置いて登りたい人には良い道なのかもしれません。

    ようやく眼下に草原が見えてきました。
    あそこからは平らだ。
    それを励みに最後の急坂を下りました。
    下りきるとそこは右手に小さな小屋がある柵に囲まれた場所でしたが、直進していくと、道に出ることができました。
    そこは、木下沢林道の起点でした。
    何度も来たことのある道です。
    舗装道路を道なりに下り、レンガ作りの高架下をくぐり、とことこ歩いていくと、バス通りに出ました。
    まずは日影沢の登山口が見えてきて、その先に目指す日影バス停。15:35。
    バス停に長い行列ができていました。
    良かった。もうすぐバスが来るのでしょう。
    ええっと。
    今日は何でこんなややこしいコースを歩いたんだったかなあ。
    あ、そうか。
    腰が痛かったんだ。
    え?腰?
    急坂の緊張で腰痛なんか忘れてしまっていました。
    大事をとって座りっぱなしより、少し歩いたほうが良かったということでしょうか。
    15:45。
    時刻表より2分遅れて、高尾駅行きのバスが2台同時にやってきました。


      


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