たまりば

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2018年05月28日

陣馬山から高尾山を歩きました。2018年5月。


2018年5月27日(日)、奥高尾を歩いてきました。
前日まで天気予報は曇りがち。
ならば、いつもの奥高尾をちょっとトレーニング気分で歩こうと予定していたら、いざ当日になると意外に晴れていました。
この天気なら、もっと早起きして、遠くの山に行けば良かったかなあ。
でも、奥高尾、好きなんです。
近場なのに1日たっぷり歩けますから。
よし、予定通り、奥高尾を歩こう。

JR高尾駅北口。8:35。
陣馬高原行きのバスはいつも通りの長い行列でした。
小仏行きのほうは、いつもより過激に長い行列となり、蛇行しています。
「小仏行き最後尾」の看板を掲げた職員さんが整理にあたっていました。
陣馬高原行きバス発車。8:52。
バスは2台同時発車。
座席を畳んでバスの収容人数を増やす、ラッシュ時の形態となっていました。
座ることはできず、畳まれた椅子に寄りかかり、車窓を眺めていきました。
初夏の明るい車窓は、山に着く前から緑があざやかです。

終点、陣馬高原下。9:35。
トイレを済ませて、さて出発です。
茶店の前を通りかかると、店頭でスタンプを押している人がいました。
高尾・陣馬スタンプハイクですね。
毎年やっているのは知っていたのですが、参加したことがありません。
プレゼント応募にはあまり興味がないけれど、ちょっとやってみようかな。
試しにそこにあった用紙にスタンプを押してみました。
あ。花のスタンプです。
陣馬高原下・山下屋のスタンプは、カシワバハグマ。
これはちょっと楽しいかも。ヽ(^。^)ノ
用紙を畳んでザックに入れ、さて出発。

まずは舗装された林道を登っていきます。
歩き出しは日向で暑いのですが、途中から沢の冷気が上がってきて、気持ちよく歩いていけました。
道しるべに従い、左の登山道へ。
歩きやすい道だなあ。
奥高尾くらい整備された登山道は、ちょっと他で見ないですよね。
登り坂は急ですが。
これはどうしようもありません。

前を行く親子連れに追いつきました。
お父さんと男の子2人。
弟くんのほうは、結構嬉しそうに歩いているのですが、小学校高学年くらいのお兄ちゃんは、やる気ゼロの様子で遅れながら歩いています。
お父さんがしょっちゅう振り返ってはっぱをかけます。
「ほら、早く来い。そんなだらだら歩くから余計に疲れるんだ」
でも、男の子はやっぱり辛そうです。
これは、山が嫌いになるパターンですね。

山は、自分が来たいと思って来るのでなければ、楽しくありません。
それに、自分のペースで歩けないのは辛く不愉快なだけです。
こんな急坂は、もっとゆっくり歩いたら楽しいのに。

私も、子どもの頃は遠足の山歩きは大嫌いでした。
息を切らしながらずっと歩き続けて、好きなときに休憩することもできませんでしたから。
しかも、水分は子ども用の小さな水筒に入っているぬるい水だけでした。
そんなのはすぐに飲み干してしまいますし、昔のことですから「水分を取りすぎるとバテる」といった迷信が横行していて、喉の渇きを我慢して歩くのが普通のことでした。
子ども用のナップザックは肩に食い込んで痛いし、体操着は登山用のものじゃないから汗をかくと不愉快だし。
靴は普通の運動靴だから、基本歩きにくいし。
あの頃の記憶のまま、今も山歩きに我慢・忍耐・苦痛のイメージしか持てない人も同世代には多いのかもしれません。
息切れしないペースでのんびり歩き、水分取り放題、おやつ食べ放題、立ち止まり放題、ザックも靴も装備は全て快適。
それが大人の山歩き。
山頂にはかき氷にビール。
下山したら温泉。
こんな楽しい山歩きを知ったら目からウロコが2~3枚バリバリ剥がれ落ちる人も多いと思うのですが。

さて、前半の急登が終わって、いったん道はゆるやかになります。
もう新緑のシーズンは終わり、すっかり緑が濃くなりました。
涼しい木陰でひと休み。
ここからさらなる急登が待っています。
広い尾根は、ジクザグに切られた正規の道があるのですが、すっかり複線化して直登気味の道が何本もできています。
淡々と登っていくと、急坂のてっぺんに。
ここにはベンチ代わりの丸太も置かれています。

さて、ここから、短い距離ですが崖っぷちの道。
これくらいの道幅があると、安心だなあ。
と、いまだに先月の細い道幅の山歩きの記憶がよみがえります。

大きなカエデの木のところで左に曲がり、いよいよ最後の登りです。
春先は泥んこ道になるところですが、さすがにこの季節はよく乾いて快適な道でした。
坂が少し緩くなり、歩きやすい道をたどって、最後の石段を数段登ると、陣馬山山頂。10:55。
白馬のモニュメントがお出迎えです。

スタンプハイクの旗の下、押したスタンプは、センニンソウ。
空は霞んで富士山は見えませんでしたが、奥多摩方面の眺望はありました。
生藤山の左に三頭山。右奥に雲取山、そして、少し離れて肩をいからせた大岳山。
山頂周辺のベンチは人で一杯でしたので、木段を下って、芝生のほうに向かいました。
あれ?
芝生を園芸用の緑色の細いパイプや白いビニールテープで囲ってあります。
何か植物でも植えたのでしょうか?
芝生は芝生のまま、ほったらかしてくれたほうがいいのになあ。
そこは富士山の眺望が特によい一等地なのになあ。
少し離れ、暖簾のように並ぶ鯉のぼりとその向こうに大岳山が見える芝生にレジャーシートを敷いて、ちょっと長めの休憩を取りました。

さて、出発。11:15。
高尾へと歩き慣れた道を進みます。
まず木段を下り、広い道をのんびり歩きました。
足許にはフタリシズカが沢山咲いていました。
白い小さな花が集まって咲いている木は、マルバウツギでしょうか。
道が乾いているので、この時期の奥高尾は本当に歩きやすいです。
いつもならまき道を選ぶのですが、今日は時間に余裕があるので、尾根道を選んで歩きました
道の北側は広葉樹の雑木林。
側は、植林。
この季節、尾根道を歩くと、高尾の南面と北面の植相の違いが林の明るさの違いになってはっきり感じられます。
まき道は植林の中を歩くそっけない道ですが、尾根道は雑木林の明るさに心が浮きたちます。

伐採地。
何かの苗が植えられた他、丈の高い草が伸びて、ワサワサしていました。
何年かして、苗の背が高くなっていくと、日影となって草は生えなくなり、また植相が変わっていくのでしょうか。

景信山。13:10。
ここのスタンプは、ホタルブクロ。
晴れているのに、空は高層ビルも見えないほど霞んでいました。
夏空のようです。

山頂直下の急な下りから、岩がちな下り、S字の下りとさまざまな下りをたどって、小仏峠。
そこから登り返して、相模湖を見晴らせるベンチ。
あれ?
相模湖脇の道路が見たことがないほど渋滞しています。
車が列をなし、ほとんど動いていないのです。
先客のグループも、この大渋滞をいぶかしみ、スマホで渋滞情報をチェックしていました。
上の画像がそれです。
ネットに上げた段階で画素数を大きく減らしたのでボケてしまいましたが、オリジナル画像では、車一台一台がくっきり見えています。

しばらく平坦な道を進んで後、木段の登り、木の根の作る段差の道を登って、小仏城山。14:05。
城山のスタンプは、イチリンソウ。
城山の茶店は今日は2軒とも開店していました。
名物のかき氷の販売も始まっていました。
今日は、凍らせてきたゼリー飲料を飲めば平気でしたが、この夏またお世話になると思います。

城山から、木段木道の道を降りていくと、一丁平。
ヤマボウシが満開でした。
眺望がないので、今日は紅葉台には登らず、まき道を行きます。
まき道とはいっても、登りは登りなんだなあ。
気温が高いと、ちょっとした登りも案外負荷がかかり、ああ、ここは登り坂だと感じます。

高尾山直下。15:00。
ひと息ついて、ここからもまき道を行きました。
トイレのところで右に曲がり、6号路に入ります。
ベンチに座って、少し休憩。
林に向かって座り、水分補給。
柔らかな日差しに、広葉樹の林は薄緑色に光っています。
その林の中で、白い蝶がヒラヒラしているのが見えました。
あれは・・・・。

さて、下山。
まずは木段をどんどん降りて、平坦な道をしばらく行くと、沢の中の飛び石。
こんな時間なのに、登ってくる人が案外多いです。
もうビアガーデンをやっているのかな?
登山姿ではない若い子たちがどんどん登ってきます。

飛び石が終わると、木の根や岩の多い沢沿いの道。
滑らないよう、用心して通過。
下るほど道は良くなってきます。
沢の右岸に渡った頃からは本当に歩きやすい良い道になります。
どんどん下っていくと登山口に。
舗装道路の脇の林の前で立ち止まり、見上げている女性がいます。
つられて見上げると、無数の白い蝶がヒラヒラと飛んでいました。
あれは、ヤママユガ。
先程ベンチで見た、林の中の幻のようなチョウも、きっとそうだったのでしょう。

清滝駅。16:00。
スタンプの用紙を見て、気づきました。
あ、琵琶滝でスタンプを押し忘れた。(''_'')
清滝駅のスタンプは、サルトリイバラでした。
スタンプハイクは、5月31日までなので、今年はとびとびに5個集めただけでしたが、来年は本気で取り組んでみようかな。
もう1つ、このスタンプ用紙には、「おすすめコース」なるものが載っていて、城山北東尾根という歩いたことのないコースが掲載されていました。
ほほお?
日影沢の徒渉があるんだ。
この夏、沢の水位が下がったときに挑戦できるかな?

  


  • Posted by セギ at 18:31Comments(0)

    2018年05月21日

    棒ノ折山から岩茸石山へと縦走しました。2018年5月。


    2018年5月20日(日)、棒ノ折山を歩いてきました。
    以前にこの山を歩いたのは、5年前の4月。
    久しぶりです。
    三鷹発7:14。
    国分寺・東村山・所沢と乗り継いで、飯能着。8:14。
    改札を抜けると、北口と南口の両方にバスのマークがあり、ちょっと悩みましたが、「名郷」の地名に従って左側へ。
    それで間違いありませんでした。
    名郷行きバス停は既に大行列。
    バスは臨時増発がもうすぐ来るということでしたが、1台目に乗りました。8:30。
    バスの車窓からは、道路の清掃をしたり川辺の草を刈っている人がずっと見えていました。
    町内会の清掃日なんでしょうか。
    日曜の朝らしい、すがすがしい光景でした。

    「さわらびの湯」で下車。9:00。
    まずは、バス停からちょっと敷地内の奥のほうにあるトイレに行き、準備をして出発。
    再びバス停まで戻り、バスの進行方向のまま、舗装道路の坂道を登っていきます。
    やがて、広い堤防を歩く先行者やバイクや自転車の人たちが見えてきます。

    名栗湖を巡る道路を進み、白谷橋。9:30。
    ここから登山道です。
    杉林の道は、やがて白谷沢を高巻く道へと変わりますが、崖っぷちでも道幅は十分ありました。
    前回も前々回も、登山道の幅が異様に狭い道を歩いたせいか、ありがたいほど歩きやすいと感じる道です。
    登山道が岩の上をまたぐところや、木の根に気をつけなければならないところもありますが。
    私の感覚が少しおかしくなっているかもしれません。
    5年前の記録では、ここは案外難しいと書いていましたから。
    新緑の棒ノ折山は、人気の山。
    登山道が渋滞気味になって、さていよいよ沢沿いの道です。
    2段・3段の滝を左に右にと見ながら、飛び石で繰り返し沢を渡ります。
    やがて、沢歩きのハイライト、両方から岩壁が迫る狭い谷筋、ゴルジュに突入。
    5年前に歩いたときは親子連れが多く大渋滞が起こっていましたが、今回は山慣れている中高年と若い人ばかりで、スムーズに進んでいけました。
    写真を撮るタイミングを見つけにくく、逆にそれが困ったくらいです。
    2つのゴルジュを越え、ロープのかかった斜めの壁を越えると、沢も登山道も穏やかになっていきました。
    道が少し広くなった沢のほとりでちょっと休憩。
    今日は気温も20℃程度で、新緑の木陰は涼しい風が通っていました。

    林道を横切ると、そこからは急登です。
    ジグザグに切られた道を息を切らして登りきりました。
    その先は、スキップしたいほど歩きやすく平坦な道がしばらく続きます。
    やがて岩茸石。10:40。
    直方体っぽい形の岩で、後ろに回れば登っていくこともできるようです。
    てっぺんに立っている人もいました。
    ベンチもあり、ここも休憩適地です。

    そこからは木段の急登でした。
    木段は壊れかけていて歩きにくく、それを避けて登山道は複線化していました。
    5年前は、複線はなく、ハードルのように高く斜めに飛び出した木段から木段へと跳び移って歩いていったものでしたが、今は倒れてバラバラに粉砕された木段が無造作に転がっています。
    5年前、木段から木段へと跳び移って歩いたのは、木段がハードルのように飛び出していてまたぐのが大変だったからですが、考えればあれは木段に余計な負荷のかかる行為でした。
    多くの人がそうやって歩いたことで木段は粉砕されてしまったのでしょう。
    大雨や大雪の影響もあるかもしれません。
    早めに土嚢を入れるなどの整備がされていれば木段は守られたのでしょうが、予算の問題か、手が回らないのか。
    とにかく、木段が飛び出ていても、乗らないようにしよう。
    反省。

    ちょっと気持ちがシュンとして、うつむいて歩いていくと、権次入峠。11:05。
    「ゴンジリとうげ」と読みます。
    何か力強い、インパクトのある名前です。
    ベンチに座って水分補給。

    こから、しばらく道は平坦でした。
    登山道に白い花が散っていました。
    ニセアカシアの花に似ているけれど、違うのかな。
    咲いている木は確認できませんでした。
    ウツギの一種かもしれません。
    ニセアカシアは外来種で、強く根を張るので周りの木が枯れてしまいます。
    養蜂のためのニセアカシアの林なら今もあるようですが、それ以外は伐採が進み、街で見ることは少なくなりました。

    平坦な道が終わると、また登り。
    最後の登りが案外長く苦しいです。
    誰しも同じ気持ちなのかペースが落ちてきて、数珠つながりになりながら登っていきました。

    行く手に青空だけが見えてきて、棒ノ折山山頂。11:20。
    山頂は横に広く、眺望抜群です。
    右手、白く光る西武ドームと多摩湖。
    奥に東京の街並み。高層ビル群。スカイツリー。
    さらに遠く筑波山。
    双耳峰の青い影が見えます。
    左手、近景は大持山、子持山。
    その向こうに、遠く雪を頂く山。
    幻のように姿を見せていました。
    案内板によれば、どうやら谷川岳のようです。
    空気が澄んで、春にしては驚くほど遠望がききました。

    春から夏の山では、おにぎりがなかなか喉を通らないので、本日はゼリー飲料を2つと行動食を持参。
    ベンチに座り、遮るものない眺望を楽しみながらゼリー飲料を1つ飲んで、さて出発です。
    まずは先ほどの権次入峠に戻りました。
    そこから、小沢峠の道しるべに従い、縦走開始です。11:40。

    穏やかな道から始まりますが、すぐに急な下りに。
    トレッキングポールがなかったらちょっと厄介だったかもしれません。
    小石まじり・砂まじりの急な下りが一番苦手です。
    何とか通過。
    道幅は十分で、怖いと感じる箇所はありませんでした。
    石の階段の急な登りを行くと、黒山。12:00。
    ベンチがあり、休憩適地です。
    先客が2人いました。
    水分補給をして、道しるべをよく見て、右手の「岩茸石山」のほうへ。
    ここを誤って直進すると、小沢峠に出てしまうようです。

    その先も、痩せ尾根と言える箇所もありますが、道幅が1メートルより細くなることはなく、快適な歩きやすい道が続きました。
    ここは関東ふれあいの道で、5年前と比べて整備も進んでいるようです。
    ちょっとした展望地は「山びこ広場」と名付けられ、ベンチも設置されていました。12:25。

    道は小さなアップダウンが繰り返されます。
    ときどき逆方向から登ってくる人がいます。
    身軽そうな男性に追い越されたりもします。
    権次入峠から岩茸石山まで、そうやって出会った登山者は10人ほど。
    5年前よりは多いのですが、それでもやはり静かな道でした。

    5年前の道の記憶はほとんどなかったのですが、歩いてみると、ちょっと歩きにくかった箇所は記憶が戻るのを感じました。
    登山道に岩が埋まっている痩せ尾根。
    岩が塞ぐ急な下り。
    中でも覚えていたのは、林の中の何でもない下りなのですが、倒木が目の錯覚でよく整備された人工的な何かに見える箇所。
    あれ、コテージでもあるのかな、こんな所に?と感じるのです。
    5年前もだまされたなあ。(^-^;

    新緑の中の木段を登りきると、道しるべがあり、岩茸石山まで0.7kmとありました。
    ここからが長かったです。
    気持ちの問題なのでしょう。
    さらに小ピークが繰り返されます。
    中でも、岩がちで今までと印象の違う急な登りがありました。
    いよいよ岩茸石か?と期待していると、登り切ったらすぐにまた急な下り。
    何て無駄な。
    騙された感が強いです。(^-^;
    しかし、その先、道は三方向に別れ、いよいよ山頂直下の印象が濃くなってきました。
    岩茸石山までの上り坂は、全体にザレていて、上からの崩落で登山道が砂で不明瞭になっている箇所もありました。
    道を判断しながら最後の登りを行きます。
    もう空しか見えないので、あそこが山頂で間違いありません。
    段差のある最後の急な登りを行くと、岩茸石山山頂。13:35。

    山頂は、奥多摩で人気の高水三山にしては人が少なく静かでした。
    朝から登ってきた人はもう下山している時間帯だからかもしれません。
    ベンチの一つに座って休憩。
    棒ノ折山からここまでの尾根道が見通せました。
    あそこを通って来たんだなあ。

    ゼリー飲料を1袋のみ、スニッカーズ・ミニを頬張って、さて出発。
    次は高水三山のもう一つの山である惣岳山を目指します。
    まずは山頂直下の急な下り。
    ここが今日一番の急な下りでした。
    高水三山は奥多摩入門の山とか言われる割にここが一番難しいじゃないのとぼやきながら通過。
    急な下りが終われば、あとは平坦で歩きやすい道でした。
    惣岳山が近づくと、道は岩がちの険しい登りになりました。
    注意深く登っていくと、神社。
    ここが山頂でした。
    奥の院ですが、境内らしい落ち着いた平らな場所でした。

    読図ツアーでしょうか、講師を囲んで数人が円陣を組んでいました。
    「さあ、ここからが難しいですよ」
    と講師のよく通る声が聞こえてきます。
    私も参加したことがあるのですが、生徒は交替してリーダーとなり、地形図を読んで、皆を先導するのです。
    一度行ったり戻ったりして、そのパーティは、
    正規の登山道ではないほうに消えていきました。
    地図を確認すると、なるほど波線が描かれています。
    ちょっと心惹かれましたが、読図講習にお金も払わずついていくのはあまりよろしいことではないので、私は普通の登山道を。
    足元に注意しながら下りていくと、小さな鳥居。
    それをくぐったあたりから、道は歩きやすくなり、どんどん下っていきました。
    5年前、もうここからは下りだけだと思っていたら、登りが現われて、心が折れたのを覚えています。
    最後に登りがあるぞと力をセーブしながら歩いていったせいか、実際に最後の登りが現れると意外と大したことない登りと感じました。
    登りは3か所。
    それを終えると、また急な下り。
    もう車の音、踏切の音が聞こえてきます。
    ぽんと神社脇に出て、道なりに直進します。
    踏切を渡ると道路に出て、右に行くと、御嶽駅。15:55。
    次の電車は16:06。
    良いタイミングです。
    いっぱい歩いて充実感があるのに、下山時刻は案外早い。
    お薦めのコースです。
    ヽ(^。^)ノ

      


  • Posted by セギ at 14:26Comments(0)

    2018年04月30日

    水根沢から石尾根を縦走しました。2018年4月。


    2018年4月29日(日)、水根沢林道から石尾根縦走路を奥多摩まで歩きました。
    ホリデー快速奥多摩1号、三鷹6:59。
    今日は歩く距離が長いので、いつもより1本早いホリデー快速に乗車。
    電車は満員でした。
    御嶽駅で多くの人が下りるはずなので、そこからは座れないかと期待したのですが、それも無理でした。
    奥多摩駅は、警察官が駅に立つほどの混雑ぶり。
    東日原行きのバスに乗る人の行列が蛇行して駅前を塞いでいるので、余計に人の流れが悪くなっていました。
    奥多摩むかし道のウォーキングイベントも開催されている様子です。
    何とか混雑を離れ、道路を渡ると、奥多摩湖行きのバスが停まっていました。
    ここもバス停は大行列でしたが、多くの人は鴨沢西行きのバスを待っている様子です。
    奥多摩湖までの人はこちらのバスにという誘導があり、無事に奥多摩湖行きのバスに乗車。
    バスの中も立ちっぱなし。
    ゴールデン・ウイーク、さすがに混雑しています。

    終点の1つ前、水根で下車。8:57。
    今日は水根から水根沢林道を歩く予定です。
    以前にこの道を歩いたのは、2004年7月。
    もう14年前です。
    登山記録によれば水根沢林道から鷹ノ巣山に登り、稲村岩尾根を下っています。
    そのときは、水根バス停前の大きな地図看板でまず混乱していました。
    その場で立って見たときに、感覚的に上下左右が逆で、もう全然わからなかったようです。
    今は実感と一致した地図が掲示されていました。
    地図の通りに、まずは奥多摩むかし道の道しるべに従って歩いていきます。
    目の前の三叉路の道路がややこしいのですが、奥多摩むかし道を歩く人のために横断歩道が設置されていますから、その通りに順番に横断歩道を渡っていくと、道しるべがありました。
    まずは舗装された坂道を登っていきます。9:15。
    しばらく行くと分岐があり、奥多摩むかし道とは別れ、鷹ノ巣山の道しるべに従って左へ。
    舗装された道の途中から、道しるべの通りに右の木段を登りました。
    14年前とは、登山口の様子が随分変わり、わかりやすくなっていました。
    あのときは、迷ったあげくに水根沢を遡行する沢登りの入り口に行きつきました。
    どんな迷い方、それ?
    (-_-)

    斜面を登っていくと、道しるべの下に「通行注意」の掲示がかけられていました。
    「通行注意。道せまい」
    うわあ、わざわざ「道せまい」と書くくらいに道が狭いのかー。
    ( ;∀;)
    しかし、14年前、私は靴底のすり減った滑りやすい軽登山靴を履いていて、そのことは失敗だったと登山記録に書いているのですが、ドン引きするほど道が狭くて怖かったといった記述はないのです。
    靴底のすり減った靴でヒヤッとした程度なら、ダブルストックの本日は楽勝?
    しかし、それは甘かった。
    道幅は30㎝から50㎝。
    沢がはるか下に見える切れ落ちた谷の崖っぷちが延々と続きました。
    それでも、50㎝の幅があれば、かなり楽なんです。
    ダブルストックで安定性は確保されているし、登り基調なので、落ち着いて歩いていけました。
    やはり、ときどき現れる30㎝幅が厄介です。
    こわっ。( ;∀;)
    先週歩いた檜原都民の森から月夜見山への道は、しかしもっと怖かったので、まあこれくらいなら大丈夫と自分を励ましながら歩いていきました。
    前にも後ろにも人は誰もいません。
    マイナーな登山道は、ゴールデンウィークの喧騒とは無縁でした。

    こんな細い道がなぜ「水根沢林道」と呼ばれているのだろう?
    林道というと、舗装の有無はともかく、車一台は通れる歩きやすい道という印象があります。
    そもそも林道とは何か?
    辞書を引いたら「山で切った材木などを運ぶために作られた道。数え方は一本」とありました。
    そうか。
    山に人工的に作った道は、道幅に関係なく林道なのですね。
    でも、登山道も人工的に作ったのでは?
    用途が違うということ?
    この水根沢林道は、道を支える崖の部分に石垣を積んで補強してあり、なるほど人工的に作った道であることがうかがえます。
    石垣は、沢の上流のほうまで続いていました。

    一つ目の木橋。10:30。
    4本の丸太の上に板を一定の間隔で張ってある、山によくあるタイプの木橋でした。
    広いとは思わないけれど、細過ぎるとも思わない、絶妙な幅の木橋です。
    ダブルストックを頼りに、一歩ずつ丁寧に通過。
    その前に桟道もありましたが、またかと気持ちが暗くなるほどの数ではありません。
    沢は、いったん登山道とほぼ水平になり、またはるか下に位置を変えていきました。

    下山してくる人が現れました。
    人のあまりいない険しい道を歩いているときに特有ですが、下山してくる人は、登ってくる私を見つけると嬉しそうです。
    この道で大丈夫なのか、本当に麓に通じているのだろうかと少し不安になっているときなので、登ってくる人の存在にほっとするのでしょう。
    そのうちの1人の男性に尋ねられました。
    「上の道しるべに、通行注意と書いてあったんですが、何かありましたか?」
    「いえ、特に・・・。道幅が狭いだけです」
    「迷いやすい箇所とかは?」
    「そういうのはないです。ただ道幅が狭いです。ときどき道幅が30㎝くらいになります。沢のすごく上のほうを高巻く道で」
    「はあ。崖の?」
    「はい」
    狭い道幅がどれくらいストレスになるかは、その人の経験や技術によるので、具体的な道幅を説明する以上のことはできないのが、こうした説明の難しいところです。

    2つ目の木橋を渡り、まだしばらく細い道が続きましたが、やがて、登山道はジグザグの急登で沢と別れました。
    そこからは、尾根の急坂です。
    道幅は十分で、ここからは普通の登山道の印象でした。

    道しるべ。11:30。
    ここは三叉路でした。
    道しるべの後ろに、屋根とおぼしきものと、ベンチとおぼしきものが設置されています。
    両方とも古く、廃屋のようです。
    ここは見覚えがありました。
    14年前は、ここでまた道を間違えたのでした。
    道しるべの前に先行者が立っていたこともあり、小屋の裏の道が見えなかったのです。
    踏み跡の明瞭な右の道を選んだら、だんだん下って行き、沢を遡行してきた人がここから登山道に入るのだろうというポイントにたどりついてしまいました。
    沢登りの起点と終点をコンプリート。
    いやいや、そんなことをして何になるの?('_')
    あのとき、この分岐まで戻ると、廃屋の前には、字の読み取れない古い小さな道しるべと赤テープが道に落ちていたと、登山記録にあります。

    今は、しっかりした道しるべが立っています。
    道しるべの通りに、廃屋のような休憩舎をまわり込んで急坂を登っていきました。
    左手に鷹ノ巣山が見えてきました。
    その向こうに七ツ石山。
    どちらも広い防火帯が見えます。
    倉戸山からの登山道と合流すると、歩いている尾根はさらに広く、緩やかになりました。
    林の中を散策している印象です。
    麓の沢の周辺は鮮やかな新緑でしたが、ここまで上がってくるとまだ早春で、緑も萌えだしたばかりの薄い色合いです。
    カラマツの薄黄緑の若葉。
    ブナの若葉。
    春霞の青空。
    ときおり吹き抜ける風が冷たい。
    広がる林の美しさに、倒木の1つに座り、長い休憩を取りました。12:30。
    時間に余裕があれば鷹ノ巣山まで往復しようかと思っていましたが、もうそれは無理そうです。
    石尾根縦走路。12:45。
    といっても、ここは尾根道ではなく、まき道のほうです。
    ここから尾根道に合流するには、西のほうの道をたどる場合、かなり鷹ノ巣山方向に登らなければなりません。
    このまま石尾根縦走路を東に進み、将門馬場から尾根道と合流しようかな。
    道が狭いかもしれないことに不安はありました。
    雲取山から鷹ノ巣山まで石尾根を縦走した際に、巻き道の細さを実感していました。
    ときどき、崩落地でかなり道の悪いところもありました。
    ここも、あれの繰り返しだろうなあ。
    しかし、もう疲れて尾根に登る気になれません。
    知らない道を歩いて確かめてみたい気持ちもあります。
    石尾根縦走路の巻き道を行ってみることにしました。

    すぐに後悔しました。( ;∀;)
    道が細いっ。
    やはり道幅30㎝から50㎝の崖っぷちの道がずっと続きました。
    平坦な道ならそれでも何とかなるのですが、アップダウンがあります。
    木の根のからんだ段差などもあります。
    落ち葉が大量に降り積もっている箇所もありました。

    いつもの石尾根縦走路との合流点。13:40。
    ほっとしましたー。ヽ(^。^)ノ
    ここから、道は急に幅が広くなり、歩きやすくなりました。
    気持ちのよい林の中の道をまわり込み、いったん下っていくと、六ツ石山分岐への緩い登り道。
    今日は一度もピークを踏んでいないので、ちょっと寄ってみることにしました。
    分岐から見えている坂のてっぺんがもう六ツ石山です。
    予想通り、例の御影石もどきの慰霊碑みたいな山頂標識が立っていました。13:45。
    雲取山や鷹ノ巣山に立っているのとお揃いです。
    六ツ石山の山頂には石がいくつかゴロンと置いてあります。
    その石は、昔、歩荷訓練をした人が山頂に置いていった多摩川の河原石なのだそうです。
    それも1つの自然破壊。
    あるべきものはあるべき場所に。
    とは言いながら、その石の1つに座って休憩しました。
    座るのには便利です。(^-^;

    あとはお馴染みの石尾根縦走路の道です。
    六ツ石山を下りてしばらくは歩きやすいまき道。
    まわり込んでいくと、広い尾根の大急下降。
    ブナの新緑の隙間から、まずは大岳山の肩の張った姿が見えてきます。
    さらに下ると、次に御前山が惣岳を伴って見えてきます。
    そこから緩くくだっていき、いつもの登山道が深くえぐれて泥がたまった道は、脇の樹林帯を通過。
    やがて登山道と合流し、落ち葉が踏まれて粉になり歩きやすくなっている道をたったか下っていきました。
    幅の広い緩い下りの歩き易さを実感し、どんどん下っていくと、あたりは植林帯に。
    三ノ木戸からの道をあわせ、一段下ってV字に戻るように進んでいくと、桟道。15:50。
    その手前のちょっと通過しにくい段差も含め、ここも苦手ポイントです。
    用心してゆっくり桟道を通過し、あとはもう見知った楽な登山道です。
    廃屋のような小さな小屋の前を通り、「奥多摩駅」という字がもうかすれてしまった小さな道しるべに従って右折。
    ジクザグに降りていくと、林道出合。16:00。
    ここからは舗装された林道です。
    いつもなら、途中で林道をショートカットする近道に入るのですが、その道しるべを見逃したようです。
    丁寧に林道をたどってしまいましたが、時間はそんなに変わりませんでした。
    いつもの羽黒三田神社を通過する必要はないのかもしれません。
    最後の近道はきちんと見つけて階段を下りていくと、いつも温泉の帰りに寄るコンビニの横に出ました。
    ここから、橋を渡り、ビジターセンターのある交差点からもえぎの湯へ。

    もえぎの湯。16:50。
    ここも本日は大混雑で整理券が配られていました。
    待っている人たち・温泉の中にいた人たちの大半が若い子でした。
    20代の若い子は、こういうときにマナーの良い子が多いですね。
    混雑しているときは、脱衣所ではロッカー前を塞がない。
    洗い場を長時間独占しない。
    長湯しない。
    そういうことが当たり前に身についているようです。
    入るまでは整理券による順番待ち、中に入ってからも、洗い場は行列で順番待ちでしたが、意外に早く自分の順番が回ってきました。
    温泉を楽しむというよりも、とにかく汗だくでこれでは電車に乗れないので、入浴してさっぱりした服に着替えられるだけで有難い。
    奥多摩町は、ふるさと創生1億円を本当に良いことに使ってくださった。
    にこにこと温泉を出ると、今日はまだ時間が早いので、交差点のスーパーも開いていました。

      


  • Posted by セギ at 14:41Comments(0)

    2018年04月23日

    檜原都民の森から御前山で道に迷いました。2018年4月。


    2018年4月22日(日)、奥多摩の三頭山登山口の都民の森から御前山を縦走しました。
    予報では今日の最高気温は28度になるとか。
    麓から登る低山では、体温が上がって動けなくなるかもしれません。
    そんなわけで、標高1000mから出発できる三頭山登山口から御前山を縦走することにしました。初めて歩くコースです。

    ホリデー快速あきがわ3号で終点武蔵五日市駅下車。
    駅前から数馬行きのバスで出発。9:00。
    4台同時発車ですが、そんなに混雑せず、立っている人はまばらでした。
    途中の登山口で下りていく人が多く、終点数馬まで乗ったのは10人ほど。
    バスが乗客で満員のときは、そのバスのまま都民の森まで上がってくれるのですが、この人数ですと、それぞれのバスの乗客が1台のバスに集まり、都民の森へ。
    数馬から都民の森までのバスは無料です。

    都民の森。10:10。
    支度をして出発。
    入口からまずは森林館まで歩いていきました。
    ガイドブックには「木材工芸センターの先で、右の生活の森外周コースへ入る」とあります。
    この道かなあと思って、右手の斜面の登山道を上がっていくと、その道は都民の森の入り口に繋がっていました。
    戻ってどうする。

    もう一度、森林館に戻り、奥多摩の登山地図の裏側にある檜原都民の森の詳細図を見直して、出発。
    鞘口峠への分岐を見送って少し直進すると小屋が。
    これが炭焼き小屋かな?
    そこに「里山の路」を示す掲示がありました。
    これだー。ヽ(^。^)ノ
    里山の路の登山道は、斜面をジクザグに登っていきます。
    かなり高度を上げたところでようやく「至 風張峠」の掲示がありました。
    それでも何となく不安がぬぐえません。
    トウゴクミツバツツジの濃いピンク色が鮮やかな新緑に映える、明るい初夏の山なのですが。
    ジクザグ道が終わり、山頂も近いことが感じられるようになった頃、登山道の左側に道しるべがありました。
    しかし、道しるべは「鞘口峠」を示すのみです。
    風張峠へは、どう行くのだろう?
    とりあえず、道しるべは無視して登っていくと、砥山山頂。11:15。
    小さな山頂標識だけがポツンと立っているピークでした。
    ここからどう行くのか、道しるべはありません。

    ガイドブックには「鞘口峠からの道をあわせた所が砥山。狭い尾根道を緩やかに下り、倉掛尾根への道を右に分けて・・・」とあります。
    試しに、そのまま尾根を直進しますと、道は急な下りにさしかかりました。
    降りられないほどの下りではありませんが、ガイドブックにある「緩やかな下り」がこれを差すのでしょうか。
    この道じゃないのかな?
    再び、檜原都民の森詳細図を見ました。
    登ってきた「里山の路」は、赤字で記されていますが、砥山と思われるピークの手前でV字に曲がっています。
    その後、再びV字に、すなわち逆Zを描いて、風張峠につながっているのでした。
    これは、あの道しるべのあった下りの道が正解なのか?

    砥山山頂から、あの道しるべまで再び戻り、下っていくと、確かにここは緩やかな下りでした。
    そして、Z字に戻るポイントを発見。
    そこには「風張峠」を示す掲示がありました。
    ちょうど通りかかった男性登山者がいたので、道を譲りました。
    都民の森で大勢の登山客と別れて以来、初めて見かけた登山者です。
    先行者がいると、ほっとします。
    とはいえ、その道は崖っぷちの巻き道でした。
    道幅30㎝から40㎝。
    ときどき、足1つ分しかないところもあります。
    歩けないわけではないのですが、ストレスが強いです。
    一番嫌いなタイプの道が延々と続きます。
    こんなに険しいとは想像していなかった・・・。
    今回の道の危険個所は、小河内峠から惣岳山までの痩せ尾根のみと思っていたのに、何でしょう、この険しさは?

    崖っぷちの巻き道に右から尾根が合流しました。
    これは、先程、違うだろうと思って降りるのを止めた尾根なのでは?
    あっちを歩いても、同じところに合流できたのなら、尾根の急坂を下ったほうが良かったのかもしれません。
    とりあえず、崖っぷちではなくなった分、道幅が確保され、少し歩き易くなりました。
    ここは、ハセツネのコースだと思うのですが、大半の人がここを通るのは夜中です。
    夜中にこんな道を歩くのですか・・・。
    さすがにレース中最大の難所と呼ばれるだけのことはあります。

    道路が近いので、下からはバイクの音が上がってきているのですが、道は相変わらず険しいままです。
    また崖っぷちです。
    帰って、別のガイドブックで確認したら「悪路。転落注意」と書いてありました。
    知らなかった。(;゜0゜)
    先程、道を譲った男性が戻ってきました。
    え?なんで?
    少しの隙間で何とかすれちがいました。
    不安が増します。
    私も戻りたいなあ。
    でも、戻るには、もう一度あの道を歩かねばなりません。
    怖いなあ。

    風張峠は、どこがそれなのかよくわからないまま、奥多摩周遊道路を下に見る登山道が始まりました。
    ここがまた案外険しいのでした。
    下の道路に降りたほうが楽なのでは?
    少し岩がちだったり道幅が狭かったりする道を歩いていきます。
    いったん車道に出て、しばらく行くと、また道しるべに従って山道に戻ります。
    樹林帯の斜面をトラバースしていく道です。

    ここで、道に迷ったのです。
    どこかで、V字に戻るように斜面を上がっていくポイントがあったのだと思います。
    私は気づかず、直進してしまったのでしょう。
    あたりは木の根で土が固く、踏み固められている印象があり、登山道を外れていることに気づきませんでした。
    歩きにくいです。
    でも、それまでの道もそんなに歩きやすかったわけではないので、道から逸れてしまったことに気づきませんでした。
    どんどん道が悪くなります。
    何でこんなに険しいんだろう?
    ここは本当に登山道なのかな。
    そして、崩落個所まで直進してしまい、もうその先を歩くのは危険と判断せざるを得ませんでした。
    ああ、ここは道ではなかったんだ。
    どうしよう?
    今の道、ひき返すのも怖いなあ・・・。
    ひき返すのもまた勇気。
    いや、それはそんな意味ではありません。

    とりあえず尾根に上がることにしました。
    樹林帯ですので、足許は木の根に固められた地盤で、登っていくのに不都合はありません。
    比較的楽に尾根に上がることができました。
    尾根は広くなだらかで、踏み跡もありました。
    ここは、月夜見山の尾根に間違いないでしょう。
    少し下っているようなのは気になりましたが、とりあえず今までと同じ方向に進んでみました。
    しばらく歩いていくと、道しるべが。
    「月夜見第一駐車場」を示す道しるべでした。
    「月夜見山」を示す矢印は、逆方向。
    知らないうちに山頂を過ぎていたんだ・・・・。

    広い尾根を戻っていくと、程なく月夜見山山頂がありました。12:40。
    眺望のない、樹木に囲まれた山頂ですが、標識とベンチがあるだけで、ほっとします。
    わあ、ここは普通の登山道だ。
    ああ、良かった。

    予定時刻より1時間も遅くなっていました。
    しかし、来た道を戻るのは本当に嫌です。
    でも、周遊道路に降りてもバス便はないし。
    御前山まで行けば、下山は奥多摩都民の森の道を行く予定だから。
    歩いたことはないけれど、都民の森なのだから、そんなに険しくはなさそうです。
    暗くなる前に下山できそうなので、予定通り御前山に行くことに決めました。

    月夜見山から周遊道路までの下りは、今までと比べれば歩きやすい道でした。
    いや、先刻は登山道ではないところを歩いていたので、比べる対象がおかしいのでしょう。
    最後の木段を降りていくと、周遊道路。
    登山道から月夜見第二駐車場は見えていたので、自信を持って道路を右に。

    月夜見第二駐車場。12:50。
    そんなに広くなく、舗装もされていない駐車場でした。
    道しるべに従い、まずは小河内峠へ。
    明るく広い斜面を降りていきました。
    上の画像は振り返って撮影したものです。
    どんどん降りていくと、その後は小ピークが繰り返されました。
    ガイドブックに「どのピークにも巻き道がある」と書いてあったので、安心して巻き道へ。
    崖っぷちの道ではありますが、今までと比べれば道幅も十分あります。
    砥山から月夜見山までの道は、あれは本当に狭かった・・・。
    ときどき、御前山から下山してくる人がいます。
    もうそんな時刻ですよね。

    小河内峠。13:25。
    全て巻き道を歩いたこともあり、随分早く着きました。
    ベンチもあり、眺めも良かったので、ここでおにぎりを1個。
    若葉の向こうに、雲取山と奥多摩湖が見えます。
    しかし、おにぎりが呑み込めません。
    やはり、かなり暑さにやられていました。
    怖さのほうが先に立ち、暑さは苦にならなかったのですが。
    水分補給は意識して多めにしていたのと、怖くて速く歩けなかったので体温上昇が少なかったのも幸いしていたのでしょう。

    さて、ここから道は急な登りに。
    さらに、ガイドブックにも明記してある危険個所が現れます。
    痩せ尾根が続く道です。
    奥多摩湖側が特に切れ落ちているので、注意を呼びかける看板などもありました。
    しかし、ここの痩せ尾根は、常識的な範囲の痩せ尾根でした。
    道幅は1メートルはありました。
    登り道ということもあり、拍子抜けして通過。

    痩せ尾根が終わると道は2つに別れました。
    左の道は岩がちの直登。
    右は巻き道。
    ここも巻き道を選択。
    崖っぷちの道が嫌なら、巻き道を選ばなければ良いのですが、道は確実に良くなってきていましたので、大丈夫そうでした。
    予想通り、ここも常識的な道幅の巻き道でした。
    足許には、ヒトリシズカやカタクリ。
    そう言えば、来た道の足元には常にスミレやフデリンドウが咲いていました。
    花を愛でる余裕すらなかったなあ・・・

    巻き道が終わると、カタクリの咲く急登の道。
    暑さが堪えますが、カタクリに心が和みます。
    一歩一歩進みました。
    惣岳山。14:35。
    やっと、見覚えのあるところに来ました。
    はあ、大変だった。
    ここからは、両側を柵で保護されたカタクリの道です。
    大半は木段で、最後の登りを行きます。
    御前山まで案外距離があるし、高低差もあるので、焦りは禁物です。
    木段にまではみ出して咲くカタクリを眺めながらゆっくり登っていきました。

    御前山。14:55。
    山頂は無人。
    御前山に人がいないなんて初めてです。
    こんな時刻だから無理ないのですが。
    下山口の境橋のバスは、16:29の次は、17:21。
    これには間に合うでしょう。
    山頂でゼリー飲料を飲んで、さて出発。

    来た道とは反対側へとまずは木段を降りていきました。
    途中、鋸山方面への道と別れ、御前山避難小屋の前を通過。
    水場は飲料不可とのことですが、きれいな避難小屋でした。
    このあたりは奥多摩都民の森。
    散策道なども交差していますが、各ポイントに地図が掲示され、ここはどこかを記されているのでわかりやすいです。
    道しるべも完備されています。
    ときどき急坂もありますが、トレッキングポールがあれば楽に下れる程度の急坂です。
    基本は整備された緩やかなS字の道で、どんどん下山できました。
    やはりこの道を下山路に選んで良かった。
    舗装された遊歩道を横切り、道しるべの通りに登山道を降りて行くと、だんだん道が細くなり、湿った感じになってきました。
    沢が近いのでしょう。
    広い舗装道路に出ました。16:00。

    道の脇には「滑りやすいので注意」という看板が立っているのですが、舗装されているので滑るはずもありません。
    あまりにも滑りやすいから舗装したのでしょうか。
    歩きやすくて良かったとどんどん下っていくと、分岐が。
    左は、このまま舗装道路。
    右は沢沿いの登山道。
    登山コースとしては、沢沿いの登山道が示されています。
    しかし、いったん舗装道路に出たので気持ちが切れて、沢沿いの登山道を行くのは気が進みません。
    でも、登山地図を見ると、舗装道路はかなり回り道です。
    うーん、としばらく考えて、沢沿いの登山道を選びました。
    しかし、この道がまた険しかった。( ;∀;)

    沢沿いですから、石がゴロゴロしています。
    段差の大きい岩の下りもあります。
    岩がちな道なので踏み跡が残りにくいため、ピンクのテープを良く見て歩いていかなければなりません。
    木橋で幾度も沢を渡ります。
    桟道も多いです。
    ひとつひとつはそんなに難しくはなく、桟道も木橋も十分な幅があるのですが、最後の最後にこの道は気持ちが疲れました。
    いつまで続くのー?( ;∀;)
    ただ、随所に滝など風光明媚な箇所があり、清涼な沢にワサビ田もありました。
    気持ちに余裕のあるときに歩いたら面白い道だと思います。

    やっと道の先にカーブミラーが見えてきて、ポンと道路に出ました。16:50。
    もう何があっても驚かない。
    境橋の道路に出るために吊り橋があったとしても、驚かない。
    そう思っていましたが、舗装道路を淡々と下っていくと、普通にバス道路につながっていました。
    境橋はトンネルとトンネルに挟まれた青い橋。
    そこにバス停がありました。17:05。
    左右をよく見て道路を渡り、バス停のベンチに座って、ようやく安堵。
    17:21のバスのために時間を見て下山をしてくる人が多いのか、すぐにバス停は行列になりました。
    こんなに多くの人が私の後ろを歩いていたのですね。
    誰にも会わず、本当に静かな山と思っていたけれど。
    バスは増発便がほぼ定刻にやってきました。
    さあ、奥多摩駅で下りたら、もえぎの湯に行こう。

      


  • Posted by セギ at 13:13Comments(0)

    2018年04月09日

    生藤山から奥高尾を縦走しました。2018年4月。


    2018年4月8日(日)、生藤山と奥高尾を歩いてきました。
    今回のコースは、18年ぶりです。
    三鷹発8:04、高尾で乗り換えて、藤野着。9:02。
    陣馬山一ノ尾根を歩くときのいつもの電車です。
    改札を出るとすぐに階段を下りて、バス停へ。
    相模湖行きのバスの右奥に和田行きのバス停がありました。
    既に大行列。
    相模湖行きのバスが出発すると、和田行きのバスが入ってきました。
    1台では到底乗り切れず、待機していた「回送」と表示されていたバスがバス停に入ってきました。
    私は2台目に座れてラッキーでしたが、2台目もすぐに満員。
    1台目にも追加で客をぎゅうぎゅうに乗せてもまだ乗り切れず、バス停に残ってしまった人たちがいました。
    あれから、バスは増発されたのでしょうか。
    こんなに混雑するとは、バス会社も予想していなかったのでしょう。
    桜の季節だし晴天だしで、お花見登山客でぎゅうぎゅう満員のバスは出発。
    陣場山一ノ尾根に登るときは歩いていくトンネルをバスで通過。
    その先も徒歩でいくときと同じ道です。
    バスは速いなあ。

    鎌沢入口下車。9:35。
    私の他にも大勢の登山客が下りました。
    ここは人気の登山口のようです。
    支度をして出発。9:40。
    生藤山へと登っていく林道につながる橋の工事中で、車は通れなくなっていました。
    歩行者用の何だか足許がふわふわする臨時の橋を渡って、まずは林道歩き。
    舗装された坂道を登っていきます。
    通りかかった近隣の方に、
    「行ってらっしゃい」
    と笑顔で挨拶され、足が弾みます。
    足許には、スミレ・ムラサキケマン・ミヤマキケマン・西洋タンポポ・オオイヌノフグリ・ヒメオドリコソウ。
    道の脇にはヤマブキ。
    見上げれば桜。
    花盛りの春の里山の道です。
    民家の庭先の花も色とりどり。
    目に染みるほど白いユキヤナギ。
    赤紫色のモクレン。
    鮮やかなピンク色のミツバツツジ。
    お茶畑が広がり、何だかいい匂いがします。
    お茶畑と桜の木と、後ろに里山。
    舗装されていて歩きやすいとはいえ大変な急坂が続きましたが、花を見て写真を撮りながらの道なのでさほど苦になりません。

    鎌沢休憩所。10:15。
    あずまやが1つとトイレが1つ。
    トイレは男女共有で1つなので、あまりここをあてにしないほうが良さそうです。
    トイレット・ペーパーもないので、紙のご用意も。
    巨木を形どったトイレは、でも面白く、雰囲気の良い休憩所でした。

    さらに登っていくと、ほどなく山道が始まりました。
    若い竹林から木漏れ日が差す明るい登山道を行きます。
    歩きやすい山道が続きました。
    初心者でも安心して歩ける、楽しい山道です。
    道の両脇ににょきにょき飛び出している、奇妙な形のミミガタテンナンショウ。
    木陰にそっと咲く、ヒトリシズカ。
    少し急登があると、また緩い登りになり、あまり息も切れずに甘水草分岐。11:05。

    ここは、桜並木があるのですが、桜の木が病気になり、花が咲かなくなったとの看板がありました。
    けれど、看板は古いものなのか、桜はつぼみをつけていました。
    病気は治ってきているのかな。
    頑張れ、桜。
    このあたりの桜は、来週が見頃でしょうか。

    三国山。11:25。
    まだお昼前なので、山頂はそれほど混雑していず、ベンチの1つに座ることができました。
    富士山は、山頂の一部に雲をまとい、ぼんやり見えました。
    桜は5分咲き。
    見頃はこれからの様子です。

    さて、ここから陣馬山へと縦走します。
    まずは生藤山。
    岩がちの登りを登っていくと、ほどなく山頂です。11:35。
    狭い山頂を越えて、本日一番の難所の急な下り。
    靴底がすり減ってきていて、砂地でグリップが効かないので余計怖さがまします。
    ここ、単純な岩場ならば、大した傾斜ではないのですが、砂の急傾斜でホールドが少ないのが難度を増しているんです。

    何とか通過し、そこからは歩きやすい気持ちの良い道がしばらく続きました。
    茅丸はまき道で通過。
    連行峰の分岐のベンチでちょっと休憩。
    そこから、道は少し険しくなってきます。
    鎖場などはないのですが、何となく急な下りが増えてきます。
    滑りやすい土や砂地のS字の下り。
    落ち葉の積もった木段の道。
    落ち葉の底に木の枝があり、乗ったら「石車」ならぬ「枝車」となってツルンと転んでしまうんです。
    落ち葉が多いのは、昨日までの強風の影響なのでしょう。
    岩がちな下りもときどき現れます。
    生藤山の人気と比べて、この辺りを歩く人が少ない理由は、この道の何となく険しいこの感じにあるのでしょうか。
    山の神からは再び登り坂も増えてきますが、登って下りて、また登って。
    気持ちも疲れてきます。

    醍醐丸。13:05。
    眺望はないけれどベンチがあるので、ここでいったん昼食にしました。
    おにぎりを1個食べ、さて出発。
    再び、岩がちな道を降りたり、また登り坂を上がったりを繰り返しますが、下に林道が見えてきて、この道の終わりを予感します。
    最後はジクザグの緩い下りから林道へ。
    林道を右に歩いていくと、和田峠。13:45。
    ここは林道なので、自転車やバイクの人が大勢休憩していました。
    茶店でひと息ついて、陣馬山へと木段を登っていきます。
    いったん木段を登り切り、春の里山の眺望を堪能し、また木段。
    少し平坦な道を行き、また木段。
    途中に「首都圏自然歩道改修工事」の看板が出ていました。
    平成30年3月下旬までとありましたから、もう終わっている工事なのでしょう。
    なるほど、木段がところどころ新しいものに変わっています。
    その看板、専門用語で書いてあるのが興味深かったです。
    土居木階段 35.0段。
    ・・・・どう読むのでしょう。「どきょぼく」?
    路面板 52.0段 
    デッキ状階段 19.0段
    擬木丸太ステップ 27.0段

    普段、「木段」と呼んでいるものそれぞれに、専門用語があるのだなあ。
    どれがどれに当たるのだろう。
    有効数字が小数第1位までなのが、ぞくぞくしますね。
    などと考えているうちに、陣馬山の広い山頂に到達しました。14:10。
    陣馬山の桜は種類によって満開。
    木段周辺の桜は、まだこれからの様子でした。
    富士山はまだ薄く見えていました。
    奥多摩の大岳山はくっきり。
    歩いてきた生藤山もくっきり。
    あそこから歩いてきたんだなあ。
    朝、鎌沢で下りて、何て遠回りをしてここまで来たのだろう。
    売店でコーラを購入し、また1つおにぎりを食べました。
    元気が出て、さて、ここから奥高尾の歩き慣れた道の縦走です。
    時間も遅いので、巻いて巻いていきます。
    明王峠。15:00。
    ここの桜はまだ5分咲き。

    景信山は巻きました。
    景信山の直下は眺望が開けます。
    若葉と桜に淡くこんもりとした山々の姿。
    明日などないように咲く桜の巨木から、はらはらと舞い落ちる花びら。
    思わず足が止まってしまう眺めでした。
    城山も巻いて、下から尾根道の桜を見上げました。
    城山付近の桜は満開の様子です。
    ようやく尾根道に戻ると、一丁平の桜も満開。
    ここは下り道から眺める桜並木が圧巻です。
    さすがに体力が尽き、紅葉台も巻きましたが、ミツバツツジが満開なのを下から見上げました。
    高尾山下。17:20。
    ここからも、ケーブル駅までが意外に長いのです。
    薬王院はもう閉まっていて、夜間通路を行きました。
    売店ももう大半は閉まっていました。
    男坂をたったか降りて、ケーブル駅へ。
    18:00発のケーブルに間に合いました。
    ケーブルの最終は、18:30です。

      


  • Posted by セギ at 12:27Comments(0)

    2018年04月02日

    筑波山を歩いてきました。2018年4月。


    2018年4月1日、筑波山を歩いてきました。
    三鷹8:00、秋葉原8:28。
    秋葉原からつくばまで電車1本で行けます。
    つくばエクスプレスです。
    私が最後に筑波山に行ったのは2002年。
    その頃は、土浦駅まで電車に乗り、そこから筑波までバスに乗り、筑波からまたバスを乗り換えて筑波山神社まで行くというかなり面倒なことをしなければなりませんでした。
    今は電車でつくばまで行けます。
    便利になりましたねー。
    とはいえ、つくばエクスプレスには初めて乗るので、どこから乗るのかわからず、うろうろと駅で迷いました。
    JRではないので、いったん改札を出るのはわかっていたのですが、その後の案内掲示が初めての者にはわかりにくーい。
    矢印の意図が読み取れないのです。
    矢印がUターンしていたり、半ターンしていたり。
    一体どうしろと?
    それでも何とか地下深く、さらに深い、つくばエクスプレス秋葉原駅ホームへと降り立ちました。
    ホームには大きな荷物をコロコロ転がしているリクルート・スーツ姿の人が何人も。
    つくば研究都市で新人研修に参加するのでしょうか。


    さて、秋葉原8:45、終点つくば9:38。
    エスカレーターで地上に上がり、ロータリーで1番線バスを待ちました。
    シャトルバス「筑波山神社・つつじヶ丘行き」です。
    ICカードが使えましたが、電車・バス料金がセットになり、お土産物の割引もある「筑波登山切符」というのもあるようです。
    バス出発。10:00。
    つくばは研究学園都市として整備された街なので、車窓からの眺めも人工的です。
    新しいビル。
    広い道路。
    広い公園。
    桜満開の並木道。
    やがて郊外に出て、桜の向こうに筑波山が見えてきました。
    若葉が芽吹き、山腹に桜が咲いています。
    日本むかし話の絵本に出てくる春の里山のような景色です。
    淡い緑の中にこんもりと桜色。
    明るくのどかな眺めでした。

    筑波神社入口。10:40。
    観光客の後ろをついて、大きな大きな朱色の鳥居をくぐり、まずは筑波神社へ。
    境内ではガマの油売りの口上が行われていました。
    本殿に参拝し、左へ行くとトイレがあります。
    あとは、ケーブル駅の道しるべのとおりに進みました。
    ケーブル駅前から登山道が始まりました。10:55。

    16年ぶりの筑波山ですが、その年までは毎年来ていました。
    バスを乗り換える不便で遠い筑波山に私はなぜ毎年来ていたのだろう。
    どこが良かったのだろう。
    今となっては、登山道の見覚えもなく、なぜこのような観光化された山に遠路はるばる来ていたのか見当がつきません。

    木の根のつくる段差の多い道をゆっくりゆっくり上り、最初のベンチで休憩。
    気温が上がってきて、早くも汗だくです。
    そこから、傾斜はさらに急になり、木段の他に段差の大きい露岩も多く現れました。
    ふう。これは疲れる。
    きつい登りなのですが、周囲は観光客が多数。
    ジャージやデニムならましなほうで、え、その服で山に来ますか?という何かヒラヒラした服に手提げカバンの人が下ってきます。
    ケーブルで上り、歩いて下山ということなのでしょう。
    しかし、ヒラヒラの服で下るには筑波山の山道はちょっと手強く、皆さん難渋している様子でした。

    岩の段差が大きかったり小さかったりするところを上るので、歩くリズムが崩れがちで息が切れます。
    はあ、参ったなあ、と立ち止まり、ふと右の草地を見るとカタクリ。
    え、こんなに?というほど無造作に沢山咲いていました。
    その中に、キクザキイチゲも混じっています。
    うわあ、凄い。
    夢中で写真を取るうちに呼吸も戻り、さて再び急登を行きます。

    傾斜が少し緩んで、男女川。
    つくばねの峰より落つる男女川。
    源流はちょろちょろ落つる男女川。
    手を洗うと冷たくて気持ちよく、また元気が出ました。

    延々と続く登りに立ち止まる人が多く、ついに渋滞が発生しましたが、それに助けられた面もあり、ゆっくりと御幸ケ原に到着。12:20。
    ここは大きな広場になっていて、電波塔が立ち、売店・食堂・トイレなどが並んでます。
    ああ、ここの記憶は鮮明です。
    ここでもガマの油売りの口上が行われていました。

    筑波山は男体山と女体山の双耳峰です。
    御幸ケ原から男体山へは、さらに木段と岩がちの道を15分。
    狭い山頂には小さな奥院が立っていました。
    狭すぎてレジャーシートを広げるスペースなどはなく、少し下ったベンチで昼食。
    はあ暑かった。
    おにぎり1個がなかなか喉を通りません。

    さて、御幸ケ原に戻り、そこから女体山へと縦走します。
    途中にカタクリ園地。
    ここも柵からはみ出すほどにカタクリが咲いていました。
    岩がちの道を登っていくと、ガマ石。
    巨大な蛙に似た姿の岩です。
    ああ、これも見覚えがある。
    その先はすぐ女体山への登りでした。

    女体山。13:30。
    山頂は柵のない岩場でした。
    なかなかの露出感と高度感です。
    春霞で遠望は全く効きませんが、これから降りていくつつじヶ丘の駐車場がよく見えました。
    随分遠いなあ。

    さて下山。
    岩場を降りて、道しるべの通りに右に降りて行くと、岩場の急な下りが始まりました。
    そんなに難度は高くなく、鎖も張られていませんが、傾斜はなかなか急です。
    岩場をガンガン下ります。
    ああ、この道、記憶にあります。
    そうだ、この道だ。

    思い出しました。
    私が遠路はるばる筑波山まで毎年春に来ていたのは、カタクリが咲いていることと、この岩場の下りが面白かったからです。
    ああ、そうだった。

    急な岩場の下りなのですが、相変わらず前後には観光客がいます。
    女体山はロープウェイで登れますので、それで登ってきて、歩いて下ろうという観光客が多いようです。
    いや、この岩場、観光客は危ないでしょう。
    手提げ鞄にスニーカーでこの道は、怖いでしょう。

    しかし、人は、危ない場所は用心して歩くので、案外大丈夫なようでした。
    ただ、その後、少し平坦な道で気を抜くとやばいのです。
    徒然草の「高名の木登り」の話のようなものですね。
    私の少し前を歩いていた手提げ袋を下げた老人の足がもつれ、派手に転倒したのです。
    うわっ。
    ちょうど登ってきた若い登山客が駆け寄りました。
    「大丈夫ですか?」
    「大丈夫、大丈夫」
    老人は起き上がりました。
    「足、大丈夫ですか?くじいてないですか?スプレーありますよ」
    「いや、大丈夫」
    親切な若い子です。
    いや、老人が転んでいるのをほおっておけるものではありませんが。

    岩下りは延々と続きました。
    その間に奇岩があり、この辺りは奇岩巡りとなっています。
    大仏岩。
    屏風岩。
    胎内巡り。
    弁慶七戻り岩。
    上の画像は弁慶七戻り岩です。
    今にも上の岩が落ちてきそうな奇岩です。
    岩場が終わり、道はかなり歩きやすくなってきました。
    石畳のような石が敷かれた道が続きます。
    前を行く、紙袋を提げた高齢の女性
    に挨拶して追い抜きました。
    石畳みも終わり、土の道になり、歩きやすいので、その女性も私のすぐ後ろをそんなに遅れず、数メートル後ろをついてきていました。
    背後でズザザっという音がして、振り返ると、その人は転倒し、なお止まらず、横転していました。
    うわあっ。
    これも、ちょうど私とすれ違ったばかりの若い登山客が、
    「大丈夫ですかっ!」
    と駆け寄りました。
    「大丈夫」
    「怪我はないですか?」
    「うん。たちくらみがしたの。しばらく座っていくから大丈夫」
    私だけでなく、若い登山客もその場に留まり、座っているその人の様子を見ていました。
    「本当に大丈夫ですから、先に行ってください」
    とその人が言うまで。
    若い子、偉い。

    やっぱり、ロープウェイで登ったら、ロープウェイで降りたほうがいいですね。
    2人も目撃ということは、この山は、1日で何人転倒しているかわからないです。
    高尾山なら1号路があるので観光客でも歩いて下山できるのですが、筑波山には歩きやすい下山道はないのですね。

    とことこ降りて行くと、駐車場。
    バス停はどこだろう?
    2002年当時は、つつじヶ丘には駐車場はあっても公共交通機関はなく、ここへ下山することはできなかったのですが、今はシャトルバスの終点となっています。
    直進していくと、ロープウェイ駅の前にバス停がありました。
    15:00バス発車。
    ここから一気につくば駅へ。

    桜やカタクリがきれいな山。
    登山道が面白い山。
    この山の良さを思い出しました。
    また来たいと思う山でした。
      


  • Posted by セギ at 20:59Comments(0)

    2018年03月26日

    多摩湖自転車道を走ってきました。2018年3月。


    2018年3月25日(日)、自転車でお花見に行ってきました。
    よく晴れていましたが、水曜日に奥多摩では積雪があり、山道はまだ雪が残っているか泥んこでしょう。
    東京は平年より3日早くソメイヨシノが開花。
    となると、今日は山歩きよりも街でお花見しよう。
    ヽ(^。^)ノ

    のんびりと10:30出発。
    山に行くときとは違い、地図を持たず、記憶を頼りに出発しました。
    最悪、スマホで地図を見たら良いので、街だとこんなこともできて楽ちんです。
    山では、電波が通じなかったりスマホが壊れたら全て終わりなので、幾度歩いた山でも必ず地図を持ちます。
    とはいえ、地図を持たない街の旅は、毎年多摩湖自転車道の入り口まで迷っています。
    まともにたどりついたことは一度もありません。
    帰り道でよく確認したら良いのですが、帰り道も毎回迷っています。
    (^-^;

    そうは言っても、毎回、自転車道入り口に何となくたどり着くのですが、今回は、今までになく派手に迷いました。
    「桜橋」という交差点までは、去年までの記憶の通りだったのですが、そこから、後になって思えば、90度方向を間違えました。
    そして、玉川上水に沿った道をひた走り、小金井公園まで来てしまいました。
    玉川上水沿いの道は、車は通るけれどなかなか良い道で、他にも自転車が沢山通っていたので、つい後をついて走ってしまいました。
    (*^^)

    とはいえ、小金井公園は天の助けです。
    ようやく、現在地を把握できました。
    ここから挽回するぞーと、園内に入りました。
    今日は花見客で大にぎわいです。
    レジャーシートに座るお花見客が沢山います。
    芝生に個人テントもポツンポツンと張られています。
    小金井公園はテント設営禁止ではないようです。
    山でも使えるような、軽量で丈夫な本格テントでした。
    自転車で旅をしている人が泊っているのでしょうか?

    江戸東京たてもの園を右手に見ながら、小金井公園の外へ。
    さて、ここから、多摩湖自転車道にはどう行けば?
    感覚ではこちらが正しそうと思う方向に交差点を渡ると、再び玉川上水が。
    うわあ、どこで感覚がズレたんだろう?
    ( ;∀;)

    とはいえ、ここが玉川上水で、そこが小金井公園で、昼の12時に太陽があそこで輝いているのなら、太陽を背にこの道を行けば、必ず西武線に至るはず。
    多摩湖自転車道は、西武線と並走している道なのです。
    道路脇に自転車専用レーンのあるその道を「清瀬」を示す道路標識にちょっと怯えながらも直進していくと、道路のはるか向こうを西武線の電車が横断していきました。
    やったー。
    ヽ(^。^)ノ

    ようやく、多摩湖自転車道に合流。
    あとはよく知る自転車道をどんどん走っていくだけです。
    ソメイヨシノが満開でした。
    まだ5分咲きくらいと予想していたのですが、昨日今日の暖かさで満開となったようです。
    小平の昔の郵便局の建物の前を通り、小平駅前をつっきり、自転車道をどんどん行きます。
    ソメイヨシノの他にも、濃い赤の桜、ピンク色の桜と、色々な桜が楽しめます。
    この自転車道は、「歩行者優先」と至るところに書かれています。
    幅の広い舗装された歩道が並行して通っていますし、そこは比較的空いているのですが、歩道を歩かず、わざわざ自転車道を歩く歩行者が多いです。
    歩道があんなに空いているのに、なぜ歩行者は自転車道を歩くのだろう?
    私が歩行者ならば、こんなに自転車がビュンビュン走り抜ける自転車道なんか歩いていても落ち着かないので、空いている歩道を歩く。
    そもそも、なぜ自転車道なのに、歩行者優先なのだろう?
    と考えて、気がつきました。
    そうだ。
    全ての道路は歩行者優先なのです。
    横断歩道の前に歩行者が立てば、車は必ず止まらなければなりません。
    30km道路に何の用か入り込んできた車は、歩行者にクラクションを鳴らしてはいけません。
    自転車も歩行者にベルを鳴らしてはいけません。
    それが交通ルールです。
    だから、自転車道も歩行者優先なのですね。
    それが人に優しい交通ルールというものである。
    なるほど。
    互いに譲り合って、気持ちよく通行したいですね。

    道の両側の桜は延々と続きます。
    東村山中央公園も桜満開。
    お花見客を左手に見ながら、道路はいったん下り、そこから登りにさしかかりました。
    狭山公園の外周の登り坂です。
    ギアを変えて、頑張って登っていくと、多摩湖。12:50。
    幅の広い大きな橋から多摩湖が一望できました。
    対岸に西武ドームの白い姿が見え、その向こうに奥多摩の山々。
    大岳山、御前山、川乗山。
    奥に三頭山。雲取山。
    春霞で青く薄い影ですが、しっかり見えました。
    三頭山は、まだうっすら白いように見えるのは、霞のせいでしょうか。
    それとも、まだ少し雪が残っているのかな。

    先週の三頭山の遭難には、ただ驚きました。
    あの雪の日に、三頭山に登って遭難した、13人の登山者。
    ニュースで、「雪のない時期ならば小学生でも歩けるコースですが」と言っているアナウンサーがいましたが、あのコースは無雪期でも小学生は歩かないと思います。
    都民の森コースとどこかで情報が混線したのでしょう。
    「三頭山は雪のない時期ならば小学生でも歩く」という情報と。
    今回の遭難の起こったコース。
    小河内神社から麦山の浮橋(通称ドラム缶橋)を渡り、ヌカザス尾根を登るコース。
    痩せ尾根が多いです。
    道しるべは少ないです。
    道迷いしやすい箇所もあります。
    私も数年前に歩き、道に迷いました。
    雪がなくても私は迷う。
    そのときも、今日も。

    いやいや、自分のリカバー力を過信して遊んでいないで、気をつけないとダメですって。
    ( 一一)

    雪山を歩き慣れている人以外は積雪期に入ったらダメなコースなのですが、何であの天候で取りやめにできなかったんでしょう。
    スニーカーの人もいたとか。
    もう絶対無理なのに。
    そりゃ、凍傷で歩けなくなるでしょう。
    ( ;∀;)

    ニュースの情報を信じるならば、彼らはネットで知り合った人たちで、ほとんど初対面の人も多かったとか。
    パーティの体をなしていなかったのでしょう。
    山のパーティは、いざというときの決断を全てリーダーにゆだねます。
    リーダーが「行く」と言ったら行く。
    「戻る」と決めたら、戻る。
    話し合いは不要です。
    なぜそのような専制と独断が許されるかというと、話しあう間に事態が悪化する恐れがあるからでしょう。
    リーダーはパーティの中で最も経験と能力のある人が務めます。
    そして、リーダーは、そのパーティで最も弱い者が誰であるかを把握しています。
    最も弱い者の実力が、そのパーティの実力だから。
    誰か一人でも倒れたら、パーティはそこから先には進めないから。
    遭難したパーティは、発起人はいたようですが、発起人が最も実力があるとも言い切れず、リーダーシップが取れなかったようです。
    どんどん先に行く人たちを止めることができなかったと報道されていました。
    ああ、恐ろしい。
    死者が出なくて、本当に良かったですね。

    さて、奥多摩の眺望を楽しんだ後、橋を渡り切り、そこから狭山公園内に入りました。
    都立狭山公園。
    ここはまだ東京都なんだなあ。
    山道を歩けるよう、トレイルランニング・シューズを履いてきたのですが、公園内に舗装道路も整備されていて、自転車で中に入っていけました。
    ここのソメイヨシノはまだ5分咲き。
    でも、他の桜は満開でした。
    枝垂桜が華やかです。
    ここも、レジャーシートに座ってお花見をしている人が沢山。
    私もベンチの一つに座り、昼ご飯にしました。

    狭山公園のパンフレットをもらって見ると、橋を渡って西武遊園地を左に見ながらもう少し行けば、八国山緑地に行けるようです。
    八国山。
    となりのトトロ』のモデルになった場所ですね。
    尾根道は約2kmの歩きやすい道だとか。
    来年はそこまで足を伸ばそうかな。
    今から20年も前、狭山の自然が急速に失われる中で、残された雑木林をNPOが買い上げて「トトロの森」として残す取り組みが行われていました。
    トトロの森は、1号地、2号地と飛び地で存在していた記憶がありますが、あれはどうなったのでしょう。
    今、この辺りは都立や市立の広大な緑地となっています。
    トトロの森は、守られたのでしょうか。
    そういえば、『となりのトトロ』はまだ繰り返しテレビ放映されているけれど、
    「わすれものを、とどけにきました」
    というオープニングは放映されなくなりました。
    もうみんな、思い出したからでしょうか。
    それとも、思い出すことも、もうできなくなったからでしょうか。

    昼食後は、自転車をいったん置いて、雑木林を散策しました。
    すぐ隣りが駐車場ではありますが、そちら側を見なければ、山を歩いているような錯覚があります。
    歩きやすい、気持ちのよい道でした。

    さて、帰りましょう。14:30。
    一路、多摩湖自転車道を武蔵境へと戻ります。
    帰り道も両側に桜また桜。
    青空に桜。
    スピードはあまり出さず、桜を飽かず眺めました。
    多摩湖自転車道入り口。15:30。
    進行方向のまま、大きな交差点を渡り、直進。
    「浄水場西」の交差点を右折。
    「桜橋」交差点を直進。
    そのままどこまでもまっすぐ行くと、武蔵境駅でした。
    武蔵境駅は、中央線が高架になってからは、自転車を押して通り抜けできるのですね。
    こんなに簡単に武蔵境駅に帰り着いたのは初めてです。
    来年からは、もう迷うこともなさそうです。
    それも、ちょっとつまらないかな。
    (#^^#)

      


  • Posted by セギ at 16:13Comments(0)

    2018年03月19日

    あしがくぼ山の花道と丸山を歩いてきました。2018年3月。


    2018年3月18日(日)、埼玉県横瀬町芦ヶ久保の山を歩いてきました。
    三鷹から、国分寺・東村山・所沢・飯能と乗り換えて西武秩父線芦ヶ久保駅下車。9:13。
    これまで丸山は2回歩いているのですが、いつも冬の季節。
    前回は無人だった駅の改札に駅員さんが立ち、「おはようございます」と挨拶してくださるのも新鮮で、春だ、観光シーズンだ、と心浮き立ちました。
    駅には外トイレがあり、きれいで快適です。
    支度をして出発。9:20。

    駅前広場から階段を下り、押しボタン式信号で国道を横断。
    広い歩道を左に進み、警察署を通り過ぎると、右手に分岐があり、他の道しるべの下に小さく「あしがくぼ山の花道」の道しるべがありました。
    小さく可愛い道しるべにしたがって、緩い坂を登っていきます。
    駅の向こう側に少しずつ姿を現す武甲山の雄姿。
    手前が一段と深く削られて前衛峰のようになり、見る度に武甲山は迫力を増しています。
    舗装道路の途中から道しるべに従い山道へ。
    緩く下っていくと、園地に出ました。
    長い滑り台があります。
    中央は湿地帯で、木道が整備されていました。
    あれ?
    何か白い花が咲いている。
    木道を行ってみると、おや、ミズバショウ?
    それとも、よく似た栽培種でしょうか。
    自生しているものではなく、栽培しているのだとは思うのですが、きれいでした。
    思いがけないものを見たとほくほくして、鉄板の橋を渡り、園地の外周の登山道を行きました。
    木の根の段差や小さな沢など、案外険しい山道です。
    あしがくぼ山の花道は、本当に色々な花が咲くようだから、年を取ったらここが最終目的地でもいいなあと思っているのですが、それにしてはこの山道は険しい。
    ここが歩けるなら、まだ色々な山を歩けそうです。
    おかしいなと思いながら右手を見ると、園地の中にあずまやを発見。
    ・・・園地から楽に登れる遊歩道があるのではないか?
    私が気づかず、険しいほうを選んで歩いているだけ?
    確かに、この辺りは、あの背の低く可愛らしい「あしがくぼ山の花道」の道しるべはないのです。
    でも、私のようにこちらの道を歩いてしまう人が多いのでしょう、道はよく踏まれ、あまり味わいはない新しい道しるべなら立っています。(^-^;
    次回は、園地を突っ切る道を模索してみようと思います。

    山道を登りきると、公衆トイレがあり、再び、山の花道の小さな道しるべを発見。
    その通りに道路を左に歩いていくと、再び登山道が始まりました。
    物凄い段差の木段です。
    ここで再び考えます。
    年を取って山をあまり歩けなくなったら、あしがくぼ山の花道を最終目的地に・・・・。
    いやいや、このよじ登るほどの激しい段差の道が正規のコースでは、無理ですって。
    健康に留意し、丸山に登る途中で山の花道を楽しむことをずっと続けます。
    ヽ(^。^)ノ

    さて、再び道路に出て、山の花道の入り口に到達しました。
    駐車場もあり、ここには車で来ることもできるのです。
    そういう意味でなら年を取ってからでも来ることのできる場所なのですが、駅から徒歩でもっと楽なハイキングコースはないものなのだろうか?
    私が知らないだけで、あるのかもしれないなあ。
    入り口の案内図をスマホで撮影。
    園内には、案内図や道しるべはほとんどありませんでした。

    とはいえ、この案内図、正直よくわからないのです。
    略図ですから方角も道幅も本当の縮尺とは違うのは当然なのですが、描いた人の意図と読み手の感覚とが一致しないのでしょう。
    略地図は何かを強調してわかりやすくしようとしているはずなのですが、その強調されている何かのために、道の交差の仕方が現実と異なっています。
    何を強調したかったのだろう?
    何をわかりやすくしたかったのだろう?
    それがなぜ、こんなにも現実と異なり、わかりにくくなっているのだろう?
    前回は、ぐるぐると園内を2周くらいした記憶があります。
    前回の記憶をたどり、一直線にセツブンソウの咲く場所へ。
    今年は、セツブンソウを目当てに、来る時期を選んできました。
    去年は早く来過ぎて、何にも咲いていなかったのですが、今年は、咲いていましたー。
    ヽ(^。^)ノ
    上の画像がそれです。

    張られたロープの近くで咲く、フォトジェニックな一輪でした。
    セツブンソウは石灰岩を多く含む土地に咲く花です。
    昔、もう20年も前に三峰のセツブンソウ園地で見て以来です。
    可憐な花が斜面のそこかしこに。
    写真を撮るためでしょう、斜面に踏み込んだ足跡もあったので、もっとロープを厳重に張って、踏み込むことができないようにしたほうが良さそうだなとも感じました。

    これからの季節は、カタクリ、イカリソウ、シロバナノエンレイソウ。
    貴重な山の花々の咲く園。
    特にセツブンソウはわかりにくいところに咲くので、秘密の花園の趣がありました。
    来年はまた季節を変えて来ようと思います。

    さて、ここまでは順調だったのですが、山の花道から丸山へはどう行くのかわからなくなってしまいました。
    向こう側の道路には、どう出るんだっけ?
    ここで記憶の錯誤も起こりました。
    山の花道から日向山を経て丸山に行くと思い、いったん尾根に登り、日向山に向かってしまったのです。
    日向山は、最初に丸山を歩いたときに通りました。
    今回とは反対回りのコースを取ったときです。
    小さな山頂。
    昭和後期の民家の二階の物干し場みたいな展望台。
    そこから見える武甲山。
    記憶は強かったのですが、いざ山頂にたどりついてみると、その物干し場が私の予想とは反対側に設置されていて、あ、これは違うと気づきました。
    物干し場が、記憶の通りの位置にあったんです。
    反対回りに歩いているつもりなのに、見た記憶の通りの位置にあり、びっくりして足がすくみました。
    頭がグラッと揺れる感覚でした。
    まずいまずい。

    急な木段を下り直し、山の花道の尾根まで戻ってきました。
    ためしに、あずまやまで下り、右折すると、あっけなく向こう側の道路に出ました。
    ああ、この道だったのかあ。
    良かった。脱出成功です。
    その入り口にも略地図の看板があり、立ち止まって考え込んでる様子の数人のパーティがいました。
    「日向山には、この道で行けますか?」
    略地図を指さして質問されましたが、相変わらず、私にはこの略地図の意図がわかりませんでした。
    その人たちもよくわからない様子です。
    やっぱりわかりませんよね、この略地図。( ;∀;)
    仲間が増えて嬉しい。
    「この道をいくと、すぐにあずまやがありますから、そこを左に曲がって登り坂を尾根まで登って、武甲山を左手に見ながら歩いていくと、日向山です。途中に道しるべもあります」
    略地図はよくわからない。
    でも、もっと大きく地形把握をすれば、山の花道は脱出できます。
    巨大迷路、あしがくぼ山の花道。
    面白いです。
    絶対また来よう。

    さて、道路に出て、道を左にしばらく歩いていくと、三叉路に出ました。
    ここから「県民の森(山道)」との道しるべに従い、登山道に入りました。
    丸山は、県民の森の中にあるのですが、「丸山」という情報が後退し、「県民の森」という情報がプッシュされている傾向があり、初めてこの山を歩く人には結構難解な道しるべになっていると感じます。
    丸山を目指して歩いている人にとっては、道しるべから得られる情報が少ないのです。
    侵食されて深くえぐれた登山道を行きます。
    両側を土に囲まれた中を歩いていきました。
    だんだん植林帯の普通の道になってくると、右手から良い道が合流してきました。
    その道の方向には「芦ヶ久保駅」との道しるべが。
    また知らない道の登場です。
    この山は、本当に何通りも道があるんだなあ。

    さて、そこから、本日一番の急登の始まりでした。
    先に空しか見えないほどの坂道。
    しかし、そこを登りきると、さらなる坂が見えてきます。
    そんな急登が続きます。
    慌てず、一歩一歩登っていきました。
    いったん道路に出ます。
    道路を横切って、さらに急登の山道をいくと、今度は遊歩道に出ました。
    左手にはベンチやテーブルも設置されていました。
    そこから、また山道を行きます。
    急なところは少なくなり、気持ちの良い登山道をいくと、木段を降りて遊歩道へ。
    さきほどの遊歩道からも、同じところに至るのかもしれません。
    そこからは、最後の登りです。
    木段の急登を行くと、やがて、丸山の展望台が見えてきました。
    丸山展望台。12:45。
    セツブンソウを撮ったり眺めたり、日向山へと道を間違えたりで、今回のタイムは何の参考にもなりませんが。(''_'')

    展望台からの眺めは、やはり冬のほうが良かったです。
    春霞で遠くの山々はほとんど見えませんでした。
    でも、両神山の少し左側、前景に阻まれた先に細く白く見えている山頂部は、あれは八ヶ岳。
    それを見ただけで満足のいく、春の眺望でした。

    展望台の下のベンチで昼食。
    隣りのベンチをテーブルにして、5人パーティが昼食を始めました。
    ベンチをテーブルにするので、座るにはレジャーシートを周囲に敷きます。
    遅れて到着した人に、尋ねていました。
    「敷くものある?」
    「引き出物?」
    「・・・引き出物は山に持ってこない。重い」
    料理自慢の方がいらっしゃるようで、タッパをあれこれと開きながら、
    「これは〇〇のワイン煮で、これは、自家製の〇〇で」
    と料理の説明をしています。
    ご馳走だ、羨ましいなあ。
    そこへ別の人が、
    「これは、西友のおにぎりで」
    と冗談を言いました。
    「え?1000円のおにぎり?」
    と、またも聞き違い。
    明るい笑い声がこだまします。
    陽気な春の山頂でした。

    さて、ここからは急な下りなので、トレッキングポールを準備して、出発。
    来た道とは反対側の登山道を歩いていくと、すぐに分岐です。
    白石峠への道と別れ、道はほぼ直角に右折します。
    急な下りを行くと、登って来た山姿ではない人に尋ねられました。
    「この道は下っていくと、どこに行くんですか?」
    ・・・え?
    だって、あなたは、この道を来たんでしょう?
    謎の質問です。
    「この道は、いったん道路の大野峠というところに出て」
    「はい」
    「それから、もっと下っていくと、芦ヶ久保駅に行けます」
    「ああ、芦ヶ久保駅に行けるんですか」
    「はい」

    道はいったん緩くなり、展望地へ。
    ここはパラグライダーの出発地点。
    堂平山の天文台がよく見えました。
    さらに急な下り。
    木段に土嚢が入って歩きやすくなっていました。
    とっとこ下っていくと、道路に出て、大野峠に車が1台ありました。
    ああ、さきほどの人の車かな?
    それであの質問だったのでしょうか。

    道路を横切って、さらに急な下りを行きます。
    植林帯の中を谷底に降りていく、深い深い下り道です。
    最初に丸山に登ったときは反対回りに歩き、この道を登ってきたので自信を持って下れますが、この山を最初に歩いて、この谷底に降りていくのは勇気が要るかもしれません。
    大野峠付近を含め、その勇気を支えてくれるだけの道しるべがないんですよね。
    取り返しのつかない谷底に降りていく感があります。
    かなり深く降りてからようやく「赤谷・芦ヶ久保」の道しるべが登山道に落ちているのを見て、少し安心。
    地図をちゃんと読んで自力で判断する力が必要だなあ。
    いや、それは山を歩くのなら普通に必要な力なんですか・・・。

    谷底で小さな沢を2つ越え、地滑りで登山道が狭くなっている箇所を越えます。
    木橋を渡るとようやく道幅は広くなり、安心して歩けるようになってきました。
    道には細長く掘った跡が目立ちました。
    山芋かな?
    人が掘った跡かな。
    動物が掘った跡かな?

    赤谷。14:30。
    ここから舗装道路です。
    道なりに下っていくと国道に出て、右へ。
    進行方向右手に広い歩道が整備されていますので、交通量は多いけれど安心して歩いていける道です。
    足元の花が目をなごませてくれました。
    駅前の信号を渡り、階段を登って、芦ヶ久保駅。14:55。
    電車は行ったばかりでした。
    でも、ホームに上がって身支度など整えている間に時間はすぐに過ぎて、15:17発の電車で、帰途につきました。


      


  • Posted by セギ at 13:32Comments(0)

    2018年03月12日

    木下沢林道から景信山を歩きました。2018年3月。


    2018年3月11日(日)、今週も奥高尾を歩きました。
    そろそろ春の花を探す山歩きをしたいのですが、今年の冬は寒かったですし積雪もあったので、春を告げる早春の花は来週が見頃と予想されます。
    今年こそ、セツブンソウを見たい。
    そういうわけで来週の予定は早々に決まったのですが、では今週はどうしましょう?
    こんなときは歩き慣れた奥高尾。
    コースを変えればまた楽しいのが奥高尾です。

    JR高尾駅北口に降り立ち、小仏行きのバス停へ。
    バス停の行列は一度折れ曲がり、道路にまであふれていました。
    バスは3台同時発車。
    途中、車窓からは梅まつりの提灯やテント、のぼりが見られました。
    それぞれの梅郷で梅まつりが開催されています。
    梅は五分咲きから七分咲きくらいでしょうか?
    満開にはあと数日かな?

    日影下車。8:45。
    バスの進行方向のまま、まずは道路を行きます。
    日影沢林道の登山口を通過し、そのまま道なりに直進します。
    中央線の高架下をくぐり、道しるべの通りに右折。
    坂道を登っていくと、線路を見下ろせるポイントにカメラの行列ができていました。
    撮りテツの皆さんです。
    私の前を行く登山者が撮りテツさんの1人に話しかけていました。
    あと5分ほどで臨時列車が通るとのこと。
    ほほお。
    撮りテツさんたち同士でのマナーがよくわからないので、少し心惹かれたけれど通過しました。

    さて、木下沢林道起点。
    木下沢は、現地ではこのように表記されていますが、地図上では「小下沢」と表記されています。
    例によって、地図を作る際に聴き取りに失敗したのでしょうか。
    ここも梅郷があり、五分咲き。
    空が曇っていたので、写真を撮っても暗く、梅が上手く写りませんでした。

    山支度を整え、木下沢林道を行きます。
    歩きにくいというほどではないものの、地面は濡れていました。
    数日前の大雨のせいでしょう。
    ここは、奥高尾主脈と北高尾山稜に挟まれた谷底なので、まだ春は遠いようです。

    旧キャンプ場。9:25。
    それまでよりも広い空間で、ここがそうだと勘でわかるのですが、キャンプ場の面影はありません。
    「景信山」と記された、見落としそうな道しるべが一応立っています。
    沢を木橋で渡り、左に細い沢を見ながら、登山道を登っていきます。
    この辺りは、大雪があると雪崩れや地滑りで地形が少し変わってしまいます。
    以前来たときとは、やはり少し印象が違うなあと感じながら、急登を進みました。
    今日は特に沢が増水しているようで、登山道が沢になっている箇所もありました。
    水に濡れずに足を置く場は一応ありました。
    一本調子の登りだったところが、途中から九十九折の登りに変わっていきます。
    もともとそんなに広い道ではないですが、地滑りでさらに細くなっている箇所もあり、慎重に歩いていきました。

    予想外の方向から男の人が突然ズザザッと滑るように降りてきて、びっくり。
    「あ、こっちが道ですか?」
    「・・・はい」
    作業道も派生しているので、そちらのほうに迷い込んでしまった人のようです。
    早めに気づいて軌道修正できて良かったですね。
    道が別れたら、より踏まれているほうが正規の登山道ですが、作業道もそれなりの説得力で登山道らしく見えるのです。
    男性は後ろを振り返りました。
    道の奥から、パリッとした登山姿の女性が、ダブルストックで頼りなげに歩いてきました。
    大丈夫かな?
    この道は、この先、ちょっと厄介な箇所があるのです。

    ジクザグに登っていくと、道はだんだん細くなり、斜面に向かって傾いてきました。
    やがて極端に道が細くなり、ほとんど岩と木の根だけになっている箇所が現れました。
    すれ違いは不可能なので、下山する人がその先で待ってくれていました。
    待たせているのは申し訳ないけれど、ここは慎重に。
    手で岩をつかみ、足場をしっかり選んでいけば大丈夫です。
    待っていてくれた人にお礼を言って、道は右に急カーブ。
    その先も、もう1か所、岩だけになっている細いところがあり、そこも慎重に通過。
    それを越えれば、あとは特に問題ありません。
    道はさらに湾曲し、通過した箇所を見渡せるのですが、後続の人たちが現れません。
    あのややこしいところで、しかも人とすれ違わねばならないことになっているのだろうか。
    そんなに難しいわけではないのだけれど、そんなに易しいわけでもない。
    微妙な難度の登山道です。

    ふいに、くしゃみが5連発。
    私は軽い花粉症なのかもしれませんが、花粉よりも寒暖差やハウスダストのほうが堪えるので、結局、単なる鼻炎なのだと思います。
    くしゃみをしながら植林帯の坂道を登っていきました。

    小仏からの東尾根登山道と合流し、道はさらに急になります。
    道は複線化していて、うっかりすると最後の分岐で景信山を迂回する道に入ってしまいますので、注意が必要です。
    以前と異なり、「景信山」を示す小さい白い道しるべが立っていました。
    平らな道ではなく、急な登りの右の道が、景信山への道です。

    急登が木段に変わると、もう山頂は近いです。
    まずは左手にトイレ。
    さらに木段を登っていくと、景信山山頂。10:40。
    春霞で、高層ビルの気配すら見えませんでした。
    空がモヤモヤしています。

    少し休んで、城山に向かいました。
    ここは先週も歩いた道。
    山頂直下の急坂をたったか下り、その先の急坂もとことこ下って、小仏峠から登り返します。
    相模湖の見えるベンチで昼食を取りました。
    相模湖は、茶色に濁っていました。
    これも大雨の影響でしょう。
    こんな色の相模湖を初めて見るなあと眺めながらおにぎりを頬張っていると、風向きがふいに変わり、その瞬間、目の前の数本の木からボフッと黄色い埃のようなものが噴き出されました。
    花粉だ!(''Д'')
    学校のグラウンドの土埃が舞ったような濃さで花粉が迫ってきました。
    押し寄せる黄色い埃をタオルで防御。
    ここのベンチは、今の時期は相模湖以上に凄い光景が見られるのですね。
    相模湖が茶色いのも、花粉が表面に浮いているせいじゃないの?
    と言いがかりをつけたくなるほどの花粉でした。

    さて出発。
    しばらく平坦な道が続きますが、その先は、分岐。
    左のまき道は、日影沢林道と合流する道で、小仏城山は迂回します。
    右の木段、その先の木の根の作る段差の道を行きました。
    段差を登りきると、城山の電波塔が見えてきます。
    すぐに小仏城山。11:45。
    本日も、みそ仕立てのなめこ汁のほうの茶店はお休み。
    しょうゆ仕立てのなめこ汁のほうの茶店、城山茶屋は営業中でした。
    茶店前のお花畑はクロッカスが満開。
    黄色いスイセンもきれいに咲いていました。
    ここは梅も何種類も植えてあり、春爛漫の頃に歩くととても華やかな場所です。
    4月中旬が見頃になるでしょうか。

    ここからよく整備されたウッドデッキと木段をどんどん降りていきました。
    丹沢も霞んで見えないほど眺望のない日なので、今日は一丁平の展望地も紅葉台もパスし、まき道を行きました。
    高尾山下。12:30。
    先週よりも観光客が多いのは、時間帯が違うせいもあるかなあ。

    トイレ前の分岐から6号路に入ります。
    まずはベンチでひと息いれて、そこから木段をどんどん下っていきました。
    木段からゆるい坂道へと道は続き、そこから大きく左に曲がって、まずは飛び石。
    水量はいつもより多いですが、ここの飛び石は背が高いので、問題なく通過できました。
    6号路琵琶滝コースは、崩落事故によりしばらく通行禁止になっていましたが、どこが崩落したのでしょう。
    きょろきょろ見回しながら歩いていきましたが、結局、わかりませんでした。
    歩きやすい道をどんどん下り、高尾山口。13:50。
    早い下山となりました。
    来週は、セツブンソウを見たい。
    と期待していると雨が降ったりするのが心配ですが。

    ところで大量の花粉を吸って、さすがに昨夜は、顔がヒリヒリし、目は痒く、鼻はバカみたいになりました。
    しかし、1夜明けた今日はいつもの軽い鼻炎モードに戻っていますので、やはり私は花粉症ではなさそうです。

      


  • Posted by セギ at 13:18Comments(0)

    2018年03月05日

    陣馬山一ノ尾根を歩きました。2018年3月。


    2018年3月4日(日)、陣馬山一ノ尾根から奥高尾を縦走しました。
    三鷹から高尾で中央線に乗り換えて、藤野駅下車。
    改札を抜けると右手にトイレがあります。
    改札前にはベンチもあり、山支度を整えて出発。9:10。
    まずは高尾方向に戻るように歩きだします。
    ほどなく踏切があり、それを渡ると、トンネルです。
    トンネル内には歩道がありますが、車が通るときにトンネル内に轟音が轟くのが結構怖いです。
    それでも、トンネル内は乾いているし凍結もしていなかったので無事に通過しました。
    トンネルを抜け、さらにてくてくと舗装道路を歩いていきます。
    藤野駅から和田行きのバスも出ていますが、歩いても駅から25分ほどで陣馬山登山口バス停に着きました。9:35。
    バス停の少し先、道しるべに従い右折。
    山支度を道路でするのは通行の邪魔になるので、ここの空き地で行ってくださいという掲示がありました。
    1年半前に来たときは、なかった掲示です。
    一ノ尾根、来る度人気が上がっているのを感じます。
    歩く人が多くなったので、こういう注意事項も掲示されるようになったのでしょう。

    すぐ先に次の道しるべがあり、「一ノ尾根」と示されている通りに左の道を選びます。
    ここから舗装された急坂が続きました。
    朝から暖かく、もうじんわり汗がにじみます。
    道なりにどんどん登っていきます。
    基本は直進ですが、直進すると舗装が尽きてしまうところで、舗装の通りに右へ。
    登山口の道しるべが見えてきました。9:50。

    一ノ尾根の登山道は整備された広い道です。
    日差しがよく通って明るく暖かい登山道でした。
    急なところもありますが、その先はまた平坦な道なので、そんなに苦しい思いをせずに歩いていけます。
    ほんの1週間前まで、登山道は凍結箇所が残り、軽アイゼン必携との情報でした。
    しかし、この1週間でめっきり春めいてきて、気温20度を越えた日もありましたから、さすがにもうアイゼンは不要と思い、持ってきませんでした。
    でも、一応心配だから、トレッキングポールは2本携行。
    一ノ尾根の道は穏やかで、そのポールもザックに差したまま、のんびり歩いていきました。
    要所要所にベンチがあり、見つける度に一応座って水分補給しました。
    むしろ、暑さ対策をしないといけない陽気でした。

    空が広くなってきて、最後の木段道。
    上の写真は、木段の途中で振り返って撮影したものです。
    生藤山が大きく見えます。
    早春の山の色。
    もうすぐ一斉に緑に変わりますね。

    陣馬山山頂。11:15。
    芝生にレジャーシートを敷いて座り、霞む富士山をのんびり眺めました。
    目を右に転じると、生藤山。
    その奥に、三頭山、雲取山、大岳山。
    陣馬山の山頂は広く、白馬のモニュメント付近が標高的には一番高いですが、この芝生のあたりが私は好きです。
    斜面を下ったところにぽつんと木が1本。
    黄色い花をつけていました。
    ええと、あの木は、何という木でしたっけ?
    アブラチャン?
    ダンコウバイ?

    風もそんなに冷たくなく、日差しはぽっかぽかです。
    昼寝をしている人が何人もいました。
    私も、のんびりお昼を食べ、コーヒーを飲み、薄れていく富士山を眺めました。

    トイレは、凍結防止のため冬期用の1か所のみ使用可能でした。
    でももう、それも解除されるでしょう。
    北斜面に雪は少し残っていますが、登山道に凍結箇所はありませんでした。
    出発。11:55。
    ちょっと長居し過ぎました。
    陣馬山は快適過ぎていけません。

    さて、白馬のモニュメントまで登り、そこからいつもの道を高尾山まで縦走します。
    最初の階段道は日当たりが良いのでもう泥も乾いていましたが、その先は陣馬山おなじみのドロドロ道でした。
    安全のため、ここでトレッキングポールを出し、なるべく登山道の端の乾いているところを歩いていきました。
    陣馬山から離れるとドロドロ箇所もほとんどなくなり、道は広く快適です。

    伐採地。
    陽当たりが良すぎて暑いくらいでした。
    相模湖方面の樹木がまた少し伐採されて減ったような。
    樹間から向こうの風景が透けて見えました。
    そのうち全部伐採して、展望地にするのでしょうか。
    ここはいつ歩いても暑く埃っぽくて、周りの樹木がいかに涼しい空気を保ってくれているのかを改めて感じる道です。

    まき道まき道と選んで、最後のひと登りだけは頑張って景信山。13:45。
    茶店は営業中でした。
    もう富士山は見えず、丹沢も青い影となっていました。

    登山道の整備も進み、ポールも使っているので、景信山からの急坂も楽々と下れました。
    小仏峠からは登り返し。
    階段道の急坂を登って、相模湖の見渡せるベンチでまた少し休憩しました。
    ここの植林こそ、ほんの数本伐採すれば相模湖と富士山の眺望が随分良くなるでしょう。
    でも、木を伐り過ぎると地滑りの危険もあるし、ムササビもつかまりどころがなくなるしなあ。
    あまり人が手を加え過ぎてはいけない、とぼんやり考えつつ、さて出発。

    木段、そして木の根の作る段差の急坂を登りきると、小仏城山。14:45。
    珍しくここの茶店はお休みでした。
    時間も遅いので、人もまばらです。
    ここからはよく整備された木段の下りです。
    この木段が整備される前は、この時期の奥高尾は泥んこ道ばかりで歩きにくく、藁など敷いてあっても焼け石に水で、関東ローム層、手ごわいなあと感じたものでしたっけ。

    高尾山下。15:25。
    山頂への石段は上らず、まき道から1号路へ。
    観光客がそれなりに増えてきましたが、それも歩くのに不都合なほどではなく、すいすいと降りていけました。
    「3号路・6号路、凍結のため転倒事故多発」との掲示が。
    それもこの陽気でそろそろ大丈夫でしょうか?
    リフトは16:00まで。
    茶店も閉店し、片付けが始まっています。
    来週の日曜日は高尾の火渡り祭り。
    ポスターが掲示されていました。
    来週の高尾は大賑わいとなりそうです。

    1号路を歩いて下り、高尾山口。16:35。
    駅への道を急ぎました。

      


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    2018年02月19日

    伊予ヶ岳と富山を歩いてきました。2018年2月。


    2018年2月18日(日)、千葉県の山、伊予ヶ岳と富山を歩いてきました。

    今年は、大学受験生3人、高校受験生3人、中学受験生1人の合計7人の受験生が在籍し、未曾有の忙しさでした。
    今週の都立高校入試を前に、全ての受験生が卒業します。
    うちの塾は、受験の際にいったん全員が卒業し、その後、新生活が落ち着いて再び通塾を希望される人はまた通い始めるシステムをとっています。
    一挙に7人が卒業するこの春、入試の結果はまだ出揃っていないけれど、とりあえず自分への慰労会を行おう。
    というわけで、今回は、春の房総、楽ちん山歩きです。

    新宿7:50発の特急新宿さざなみ1号・館山行きに乗車。
    新宿始発ですので、自由席でも楽に座ることができました。
    この電車一本で、目的の岩井駅に着きます。
    電車はスカイツリーと別れを告げ、東京から千葉へ。
    五井駅の先で車窓から富士山が見え始めました。
    まだ海は見えないのですが、風景から海が近いことは感じられます。
    そして、浜金谷駅の手前でついに東京湾が見え始め、その向こうに富士山。
    千葉で見る富士山もまた良いものですね。
    意外に大きく見えます。

    岩井駅。9:51。
    改札を抜けるとすぐ、駅前に黄色い小型バスが停まっていました。
    これが「トミー号」。
    どこで下りても200円のコミュニティバスです。
    休日には、このバスが伊予ヶ岳の登山口「天神郷」に停車してくれます。
    「伊予ヶ岳に行くのはこのバスですか」
    そう尋ねて乗車したのが良かったです。
    「次は〇〇です」
    という放送もアナウンスも全くなかったのですが、バスは天神郷ですっと停車。
    「伊予ヶ岳でしたね?こちらです」
    と運転手さんが教えてくれました。

    天神郷。10:26。
    そこは平群天神社(へぐりてんじんじゃ)の前でした。
    ガイドブックの通り、バス停から大鳥居をくぐり、まずは神社で安全登山を祈りました。
    神社の左に舗装された細い道があり、それが登山道の始まりです。
    最初の道しるべまでが遠いので、この道で良かったのかなと思うのですが、1本道しるべが現われると、その後は道しるべが随所に立っていました。
    道は半舗装から、やがて山道に変わります。
    よく整備されたハイキング道でした。
    この季節なのに、山は緑。
    照葉樹に覆われ、樹木の下にはシダ類が繁茂しています。
    空は快晴。
    風もなく、暖かい。
    気持ち良く展望台へ。11:00。
    あずまやもありますが、木段を少し上がった先は見晴らしのよい展望台でベンチとテーブルが置かれてありました。
    ひと息ついて、さて、伊予ヶ岳の山頂を目指します。
    「ハイキング道はここまで。この先、非常に危険です」
    といった掲示がありました。
    鎖場の始まりです。
    鎖場といっても、かかっているのは太いロープでした。
    道はジグザグに曲がりながら山頂に続いているのですが、そのジグザグが全て鎖場でした。
    ホールド・足場は豊富ですが、なかなかの傾斜です。
    ジグが鎖場。
    ザグも鎖場。
    次のジグも鎖場。
    次のザグも鎖場。
    その連続で、ついに頂上まで鎖場は続いていました。(+_+)
    今日は、慰労ハイキングだったんだけどなー。
    伊予ヶ岳って、こんなに険しかったかなー。
    山頂までの10分間、ずっと鎖場でした。

    帰って自分の登山記録を読み返したところ、伊予ヶ岳に前回登ったのは2004年。
    そのときの感想は「山頂付近は岩場。そんなに難しいところではなかったが、もたついた」
    とありました。
    もたついてるんじゃん、自分!
    だったら素直に「難しかった」と書きなさい。(^-^;

    ともかく、山頂。11:10。
    突端は鎖で覆われ、独りだけが立つことができます。
    順番を待って、突端へ。
    群青色の東京湾。
    その向こうに富士山と伊豆の山々。
    間近に、これから行く富山(とみさん)。
    晴れ晴れとした眺望でした。

    さて、この山頂は南峰です。
    伊予ヶ岳は双耳峰。
    一応北峰も往復してきました。
    途中の見晴らしの良い場所、そして北峰の山頂から、南峰の突端の様子がよく見えます。

    往復して再び南峰。11:30。
    下山は同じ鎖場を下る以外に道がありません。
    下りようとすると、小学生くらいの女の子が、がんがん近づいてくるので道を譲りました。
    活発な子のようで、こういう子に煽られながら鎖場を降りるのは厄介です。
    後から来た、その子のお父さんと妹さんにも道を譲りました。
    この妹。
    活発なお姉さんと多分1歳違いくらいの小学生で、もしかしたら双子かもしれないですが、こちらは大変臆病な様子でした。
    鎖場手前の坂を立って降りられず、お尻をついてズルズルと下山。
    お父さんがフォローしますが、鎖場ではロープにしがみつき、なかなか足を次の場所に移せません。
    その間も、活発な姉は、ガンガン先に行ってしまいます。
    これから登るために途中で待機していた人が、お父さんに、
    「あの子、前向きに降りて、1回転して落ちましたよ。下にいた人が受け止めてくれたけど。怪我していないか後で見てあげて」
    と話しかけていましたが、お父さんは、
    「あ、そうですか」
    のみ。
    あれ?
    ありがとうもすみませんもないのですね。
    私も、女の子に、
    「落ち着いて。ゆっくりで大丈夫だよー」
    と声をかけたのですが、返事はなかったです。
    止めても先に行ってしまう子と、なかなか降りられない子と、2人を1度に見るので、お父さんもパニックを起こしていたのかもしれません。
    そんなわけで、鎖場、大渋滞発生。(^-^;
    渋滞に業を煮やした人が、ロープを使わずに降りてきたりしますが、渋滞の発生源が小学生の女の子だとわかると、文句も言えず、そこで棒立ちです。
    その子を脅かすことになりそうで、ロープを使わずに抜き去ることもできません。
    結局、鎖場の下りに30分かかってしまいました。
    とはいえ、その間、ホールドの様子やロープの様子などをよく観察できたので、落ち着いて下ることができたから、私としてはまあ良かったと思います。
    あのとき、あの活発な女の子に道を譲らなかったら、1回転した子が私のところに落ちてきたかもしれないので、むしろ、私は運が良かったのでしょう。

    そんなわけで、展望台まで戻ってきました。12:00。
    来た道をさらに少し戻ると、分岐の道しるべがあり、その通りに「富山」を目指します。
    落ち葉が少し積もっていて柔らかく、今までの道よりも歩く人は少ないのかもしれませんが、やはりよく整備されているハイキング道でした。
    道しるべの通りにどんどん降りていくと、再び舗装された道に。
    さらに下りていくと、県道89号に突き当たりました。
    この道は、どっちに曲がるのかな?
    感覚的には右のようなのですが、ここ、左でした。
    道路の向かい側に道しるべがありました。
    ちょっと見えにくいのが難点です。

    そこから100メートルでV字に戻るように右の登り坂へ。
    坂道を登っていくと、平らな農道に出ました。
    舗装はされていますが、車はほとんど通りません。
    前方に目指す富山。
    振り返れば、下りてきた伊予ヶ岳の岩峰。
    足許には水仙、タンポポ、オオイヌノフグリ。
    春の里道は、長さを感じませんでした。

    再び車道に突き当たります。
    ここもよく周囲を確かめると、道路の向かい側に道しるべがありました。
    その通りに左折し、10m先をV字に右へ。
    その坂道が、富山への登山道の始まりでした。
    富山への登山道は山頂近くまで舗装されています。
    車も上がれる広い登山道でした。
    分岐のあずまや。13:20。
    ここで道は南峰と北峰に分かれます。

    2004年に来たとき、南峰は荒れていて眺望もなくがっかりした記憶があったので、まずはがっかりな南峰を片付けましょう。
    舗装はそこで終わり、土の道はクッションが効いて歩きやすかったのですが、そこかしこに「スズメバチ注意」の看板がありました。
    今は冬だからいいですが、この道、夏から秋に行くべきではなさそうです。
    そして最後の石段を登ってたどりついた南峰の地蔵堂は、移転は終わっているのか廃屋になっていました。
    それでも一応手を合わせ、その先に続く踏み跡をたどると狭い山頂です。
    展望台があるのですが、育った樹木が眺望を塞ぎ、ここも廃墟の様相でした。

    来た道を戻ります。
    観光地によくある「愛の鐘」を一応カンと鳴らし、あずまやに戻りました。
    さて、北峰。
    木材に似せた人工物で土止めされた階段道が山頂まで続いていました。
    山頂は、階段の右手。
    山頂標識と三角点があるだけで、狭く、眺望も良くありません。
    しかし、山頂の左手に、平らな園地が整備されていました。
    展望台も設置されています。
    そこに登ると、素晴らしい眺望が広がりました。
    うねる房総の山々。
    その向こうに青く輝く東京湾。

    園地には、大きな石碑がありました。
    皇太子様ご夫妻の登山記念碑でした。
    平成11年とのこと。
    ああ、だから「愛の鐘」もあったのかなあ。
    園地にはベンチやテーブルも並んでいました。
    その1つに座って遅い昼食。13:40。

    さて、下山。
    まずはあずまやに戻ります。
    そこから南峰へ少し行くと分岐があり、「伏姫籠窟」の道しるべに従って山道を進んでいきました。
    道はすぐに木段に変わり、段差の大きい木段が延々と続きます。
    木段の下りは疲れるけれど、これが整備される前は急坂が延々と続いたのでしょうから、それを思えば有難い。
    どんどん下っていくと、舗装された道に出ました。
    舗装された下り道をさらに進みます。
    基本は道なりに直進ですが、わかりにくいところには道しるべがありました。

    伏姫籠窟。14:35。
    立派な門構えです。
    門前にはトイレ。
    観光名所ですが、入場無料です。

    さて、伏姫とは誰か?
    滝沢馬琴『南総里見八犬伝』のヒロインです。
    私の世代ですと、NHKが放送した人形劇『新八犬伝』を覚えている方が多いと思います。
    月曜から金曜まで、毎日15分放送されていた人形劇です。
    人形製作は辻村ジュサブロー。
    ちょっと怖いくらいに精巧で豪華な人形でした。
    進行は坂本九さん。
    黒子の服を着て、ときどき顔も出しましたね。
    夕方6時台の放送で視聴率は20%を越えていたそうですから、いかに人気があったかがわかります。
    私もほぼ毎日見ていました。

    ここで『南総里見八犬伝』のあらすじを。
    時は室町時代後期。
    安房の里見義実は、滝田城主を討った逆臣の妻の助命を一度は約束しながら、家臣に諫められ、言を翻す。
    逆臣の妻、玉梓は「里見の子孫を畜生道に落とす」と呪詛の言葉を残し斬首された。
    時は下り、里見領の飢饉に乗じて隣国が攻め寄せる。
    落城を前に、里見義実は飼い犬の八房に、敵景連の首を取ってきたら娘の伏姫を与えると戯言を口にする。
    八房は約束通り首を取って戻り、伏姫を背に乗せて富山へ消えた。
    富山で伏姫は読経の日々を過ごし、八房が負っていた呪詛は消えたが、伏姫奪還のため富山に入った里見義実と家臣金碗大輔の前で伏姫は割腹する。
    その傷口は白い光を放ち、伏姫の数珠は空中高く飛んだ。
    「仁義礼智忠信孝悌」の仁義八行の文字が記された八つの大玉は、光りながら八方に飛散。
    金碗大輔は責任を感じ自決を試みたが、義実に諫められ、僧侶となり関八州に散った八つの玉を探す旅に出る。

    時は下り。
    仁義八行の玉を持って生まれついた八人の若者たちは、数奇な運命にもてあそばれながら、一人また一人と出会い、互いが義兄弟であることを知っていく。
    物語は関八州を離れ、甲斐へ、越後へ、京都へと広がっていく。
    その頃、関東管領扇谷定正は里見討伐を画策していた。
    里見家存亡の危機に、八犬士が集結。
    ここに物語はクライマックスを迎える・・・・・。


    滝沢馬琴のこの壮大な物語は『ドラゴンボール』を始め、今も多くの小説・マンガ・ゲームに影響を与えています。
    物語の枠組みの大きさ。
    いくらでも展開を広げられる豊富な登場人物。
    因縁の奇譚の面白さ。
    わくわくが止まりません。

    それにしても、『南総里見八犬伝』はフィクションなのですが、何で伏姫が籠った洞窟が実在するのでしょう。
    洞窟が先か、物語が先か。
    誰が何の目的でこの洞窟を掘ったのか。
    虚構と現実を楽々と越えていくこの洞窟の意味するものは何なのか。
    門を抜け、木段を登り、解説板を熟読し、洞窟をつくづくと眺め、中を覗き込み、なかなか立ち去れませんでした。
    物語の聖地巡礼なんてやったことがなかったけれど、やる人の気持ちが少しわかりました。
    ヽ(^。^)ノ

    さて、伏姫籠窟からは、先ほどまでの進行方向そのまま、舗装された道を下っていきました。
    富山中学校の前の三叉路を左折。
    道は国道285号線に突き当たりました。
    そこを右へ。
    あとは、ひたすら直進です。
    内房線の踏切を越えてすぐ、細い道を右に入ると、ほどなく岩井駅でした。15:30。
    駅の少し手前に、伏姫と八房の銅像がありました。
    八房がちょっと小さいかなあ。
    神犬八房は、もっと巨大なほうがいいなあ。
    でも、室町時代の日本にそんな大型犬がいるわけがないので、まあこれで良いのかな。
    観光シーズンではないので、駅前の店は全部お休みでした。
    ビールを買う場所もありません。
    ソフトドリンクの自販機ならありました。
    早めにホームに上がり、ベンチに座ってのんびり過ごしました。
    特急新宿さざなみ4号。16:14発。
    帰りも座れました。
    だんだんと陽が暮れて、車窓から大きな夕陽が見えました。
    新宿着。18:07。
    速いなあ。
    房総、近いなあ。

    特急だもの。
    ヽ(^。^)ノ

      


  • Posted by セギ at 14:37Comments(0)

    2018年02月12日

    丹沢 鍋割山から塔ノ岳を縦走しました。2018年2月。


    2018年2月11日(日)、丹沢の鍋割山から塔ノ岳を歩いてきました。
    新宿で小田急に乗り換えて、渋沢駅下車。7:42。
    駅北口から大倉行きのバス発車。7:50。
    バスは立っている人はなく、座席がほぼ埋まった状態でした。
    雪の時期の丹沢としては、人が少ない気がします。
    前夜の雨は朝には上がりよく晴れるという予報でしたが、天気は曇り。
    人が少ないのは、連休の中日で、日帰りの山歩きに来る人が少ないことと、この天気のせいでしょうか。
    私も、月曜日を休みにしたので、一泊で雲取山に行きたいなあと雲取山荘に予約の電話を入れたのですが、水が完全に凍結して食事を提供できない、勿論、宿泊者に水を提供することもできないと言われました。
    いつもなら、冬でも小屋では食事は提供されますし、お水やお湯も分けてもらえます。
    今年は、我が家の給湯器すら午前中は凍結している日がありました。
    山は当然、もっと冷え込んでいる。
    そのことを考えなかったなあ。
    今年は雪が多そうだ、くらいのことしか考えなかったことを反省しました。
    2日分の飲み水、煮炊きの水、食料とコンロと燃料を持って雲取山。
    テントや寝袋が不要な分、まだ軽いともいえるのですが、膝や腰に不安がありますのでやめておきました。
    でも、日帰りでどこかに行きたい。
    そういうわけで、丹沢に来ました。ヽ(^。^)ノ

    大倉。
    トイレを済ませ、支度をし、登山届を出して、出発。8:10。
    舗装道路の雪は全部融けていました。
    空は曇っていますが、暖かい。
    空気がキンと冷えて肌に痛い感じがありません。
    舗装道路が終わり、未舗装の道に入っても、やはり雪はありません。
    二俣までの林道は、舗装された道と未舗装の道の繰り返し。
    林道も雪は全くありませんでした。

    二俣。9:30。
    少したわんでいる木橋で沢を渡ります。
    身体のバランスの悪い日は怖いと感じるところですが、今日はまあまあ大丈夫。
    そこから登山口までも軽快に歩いていけました。
    登山口、10:10。
    鍋割山荘へ歩荷する水が2リットルのペットボトルに入れられて、たくさん置いてありました。
    今年は腰に自信がないので、歩荷はできません。
    ごめんなさい。
    私より少し前に着いた人は、置いてあったペットボトルを5本、ザックに詰めていました。
    す、凄いな。

    さて登山口には雪が残っていましたが、岩盤のように固くなった雪の1枚板の上に泥が載って真っ黒になっています。
    泥道かなと思うと雪で、あまりぬかるまない。
    むしろ歩きやすいです。
    去年よりも登山口は整理されてわかりやすい印象でした。
    不要な木橋が1つ取り除かれたかな?
    特に難しいところはなく、後沢乗越から尾根に乗りました。
    風があるかと予想していたのですが、ほぼ無風。
    暑いので、雪山用のグローブを脱ぎ、いつもの軍手に変えました。
    のような雪も尾根にはなく、道は乾いていました。

    いつもの冬の鍋割山は、足の速い人が次から次へと後ろからやってくるので、道を譲るのに時間がかかるのですが、今日は空いていました。
    前後に人はいますが、ペットボトル5本歩荷の人を含め、スピードを出している人はいないので、自分のペースで立ち止まらず歩いていけるので楽でした。
    丹沢の尾根には、遭難したときすぐに連絡できるように番号を掲示した看板が立っています。
    去年までは黒い看板でしたが、黄色を赤で縁取りした看板に変わっていました。
    番号は変わりません。
    鍋割尾根は、山頂が「鍋割尾根11」です。
    1つ1つ、番号が増えていくのを心の支えに登っていきます。

    尾根の急登が一段落すると、平らな気持ちの良い道。
    それから木段の道。
    また平らな気持ちのよい道。
    晴れていればそろそろ鍋割山が見えてきそうですが、ガスがかかって、ぼんやりしています。
    また登り道。
    そして、見覚えのある、両側を樹木に囲まれた狭い木段の道。
    そこを抜けると視界が開け、鍋割山頂でした。11:30。
    登る途中でも休憩して行動食を食べてきましたが、ベンチの1つに座って、ちょっと長めの休憩。
    隣りに座る人たちは、鍋割山荘の鍋焼きうどんを食べていました。
    「これなら毎日でも食べられる」
    「ほんと旨いなあ」
    熱烈ファンですね。(^-^
    山頂標識に近いベンチなので、多くの人がやってきては写真を撮って去っていきます。
    「わあ、富士山がきれいだ」
    「空が青いなあ」
    ガスっているときに鍋割山頂で必ず聞く山ギャグを今年も聞いて、さて休憩終了です。

    山頂付近はさすがに雪が多かったのですが、融けかけてグチャグチャの雪でした。
    塔ノ岳への道は、雪の残っているところと土が見えているところが交替で現れました。
    木段の下りの雪がシャーベット状になっているところで尻もちをついてしまいました。
    うわあ、滑る。
    でも、すぐ土が出てくるし、雪はシャーベットだし、アイゼンは着けられないなあ。
    慎重に慎重に。

    丹沢特有の、テーブルだかイスだかわからない高さのものが尾根上にぽつんと1つだけ置かれています。
    見晴らしの良い場所です。
    ちょっと座って休憩。
    ガスが切れて、相模湾が見えていました。
    だんだん晴れてきて、太陽の光が雪に反射してまぶしい。
    サングラスをかけました。

    少し雪が深くなってきて、いつも印象的な急な下りのところはしっかりした雪で上手く降りられて安心しました。
    金冷シ13:00。
    ここから大倉尾根と合流。
    陽当たりが良いので、ほぼ木段が出ていました。
    残る雪は、シャーベット状。
    最後の急登をいきます。
    木段が空に通じているような晴れ晴れとした登りです。
    塔ノ岳山頂。13:30。
    ベンチの1つに座って休憩。

    青空が見えていましたが、富士山は雲の中。
    しかし、ふっと山頂だけ、あるいは裾野だけ見えます。
    「もう少しなんだがなあ」
    というつぶやきが後ろから聞こえました。
    本当に。
    上の写真は、山頂から、大倉尾根方向を振り返って撮ったものです。

    さて下山。
    シャーベットの雪にヒヤヒヤしながらそろそろと下り、木段はトントン下りました。
    金冷シから大倉尾根へ。
    まずは歩きやすい木段が続きます。
    そこから、痩せ尾根が崩れたせいで何年経っても工事現場みたいな階段を登り、見晴らしの良い道に入ると、先行者が立ち止まって写真を撮っていました。
    何だろうと右手を見ると、富士山です。
    下山になって、ようやく富士山を見ることができました。

    傾斜の緩い2本の木道のところでアイゼンを外している集団が。
    その先の広い斜面のところは、もうほとんど雪がありませんでした。
    これなら、去年より雪が少ないくらいです。
    雪の丹沢を堪能したいのだったら、先週までだっだのでしょう。
    広い斜面を踏み跡通りに蛇行して下りていくと、花立山荘。14:00。
    秦野の市街を見晴らしながら長い木段を降りていきます。
    歩荷の人が登ってきました。
    自分の頭より高く積んだ荷物を担いでいます。
    凄いなあ。

    長い木段の次は、岩がちな下り。
    ときどき雪が残っていましたが、例の板のような真っ黒な雪でしたし、そこを踏まずに歩くことも可能でした。
    再び木段。
    広めの木段が続きます。
    ここは日当たりがあまりよくないので、凍結に苦労する年もあるのですが、今年は雪がほとんどありませんでした。
    気温が高いのですね。
    木段の整備がこのあたりはさらに進んだ様子で、苦労なく堀山の家まで下りてきました。
    予想外の気温の高さに汗をかき、持ってきた水が尽きました。
    堀山の家でスポーツドリンクを購入。350円。
    やはり山で買うドリンク類は高い。
    歩荷の費用が含まれているから、仕方ないのです。うん。
    干し杏を1つサービスでいただき、表のベンチで食べました。
    酸っぱさが疲れを取ってくれるなあ。
    小屋には「アイゼンの方は、緑色のじゅうたんの上を歩いてください」と掲示されています。
    アイゼンを脱いでお入りくださいという指示が普通で、それも当然なのですが、ここでアイゼン脱いだり履いたりの手間は大変です。
    凍結の時期にはありがたいことですね。

    さて、堀山の家の脇の細い道を下ります。
    少し雪がついていましたが、真っ黒の板雪でした。
    それもすぐに尽き、ここからは平らで歩きやすい道が続きました。
    雪は融け、ドロドロ道ですが、凍結よりはずっとましです。
    どこに足を置いても滑るんですけど、と泣きたくなるような凍結箇所は今日は一つもなくて助かったなあ。
    平らな道をどんどん歩き、そこからは木段の下り。
    昔は石がゴロゴロしている急な下りで歩きにくかったところでしたが、全て木段が整備され、本当に歩きやすくなりました。
    とはいえ、これだけ木段が多いと、大倉尾根に登るのはきつそうです。
    こんなに木段が整備されてから大倉尾根を登ったことは一度もありません。
    夏も冬も下りに利用しています。

    木段を降り切って、見晴茶屋。15:55。
    小屋前のデッキは座り込んで休憩している人が大勢いました。
    重い登山靴で急な木段を降りるのは疲れますよね。

    さて、そこで木段は終わり、道は再び平らに。
    どんどん下り、麓の山道らしくなってきた道をいきます。
    大倉山の家。16:10。
    小屋の中にいた方に、「お帰りなさい」と挨拶されました。
    もう麓だー。
    大きな石がゴロゴロしている道が始まりました。
    これはあえて石を置いているんでしょうね。
    雪のない今は歩きにくいけれど、雪が降り始めのときは、この石が滑り止めになるのだろうなあ。
    いったん石ゴロゴロの道が終わり、歩きやすい道の後、また石ゴロゴロ。
    でも、それが終われば、後はもう歩きやすい麓の道。
    そして、舗装道路です。
    緩い下りをたったか下って。大倉。16:30。
    トイレ前の水道にタワシが備え付けてあり、ストックと靴を洗うことができました。
    そうしている間に、渋沢駅行きのバスが入ってきました。
    16:38、バス出発。

    さて、渋沢駅について、急行新宿行き。17:10。
    急行だし、もうこのまま帰ろうかなあという気持ちにもなりましたが、汗もかいたので、鶴巻温泉で下車しました。
    改札を抜け、横断歩道を渡って、看板の示す通りに「弘法の湯」へ。
    昔はこの看板がなかったので、最初に行ったときは道に迷ってうろうろしましたが、今は初めての人でも簡単にたどりつけるでしょう。
    駅から徒歩3分。
    弘法の湯の提灯が見えてきました。
    通路の途中に靴洗い場。
    今日は大倉で洗ってきたから大丈夫です。
    中に入ると広い玄関からすぐにザック置き場がありました。
    貴重品とお風呂セットをザックから出して、靴を靴箱にしまい、券売機で入浴券を購入。
    休日なので2時間1000円。
    ここはナトリウム泉なので、お湯がさっぱりしていて、本当に気持ちいい。
    途中下車が面倒なのですが、入ってみると、来て良かったと毎回思うのです。
    とはいえ、私が好きな温泉は、大体歩行時間の長い山の麓です。
    奥多摩温泉もえぎの湯も。
    温泉センター数馬の湯も。
    武甲温泉も。
    山歩きのきつさと麓の温泉の気持ち良さが単純に比例しているだけかもしれません。

    さて、お風呂上がり、日はとっぷりと暮れていました。
    駅前のコンビニで発泡酒を購入。
    改札を抜けると次の急行まで10分。ちょうどいい。
    ベンチに座って発泡酒を飲みました。

      


  • Posted by セギ at 13:43Comments(2)

    2018年02月05日

    雪の三頭山を歩きました。2018年2月。


    2018年2月4日(日)、奥多摩の三頭山を歩いてきました。
    ホリデー快速あきかわ3号で終点武蔵五日市駅下車。8:48。
    雪の季節なので、バスの乗客は少ないだろうと思ったのですが、いつものように駅前に行列ができていました。
    係員さんが、
    「払沢の滝行きのバスは、10時発です。数馬行きのバスに乗車し、本宿役場前で下りて歩いてください」
    とアナウンスしていました。
    そういえば、払沢の滝が12年ぶりに完全氷結したとニュースで見ました。
    行列の大半の人は山支度ではない服装の人たちでした。
    バスは2台で発車。
    本宿役場前で半分ほどの人は下車しましたが、それでも、バス内は山支度ではない人が目立ちます。
    数少ない山支度の人たちが浅間尾根登山口でどっと降りてしまい、さらに不安になりました。
    うわあ、三頭山に行く人、いないのかなあ?

    2月28日まで、休日のバスは数馬止まりです。
    都民の森へ行くバスがありません。
    この時期の三頭山が不人気なのは、それも大きな原因でしょうか。
    数馬からの登山道もあるので、今日はそこを歩く予定です。

    終点、数馬下車。
    はて、どちら行けばいいんだろう?
    山姿ではないのですが、自信をもって歩きだした人たちがいたので、とりあえず、その人たちについて緩い登り坂の道路を歩いていきました。
    しばらく行くと、右手に、九頭竜神社の石段。
    先行者はそこを上がっていきました。
    地図で見ると、九頭竜神社から登山道が伸びているようにも見えたので、石段を上がってみましたが、そこは狭く、その先に伸びるトレースもありません。
    とりあえず、本日の安全登山をお願いして、石段を下りました。

    どこかに登山口があったはずなのですが、見つけることができないまま、ずっと道路を登っていきました。
    登山地図によれば、登山道はこの先でも道路と交差するので、そこがチャンスです。
    車はほとんど通らないし、凍結もしていないので、道路を歩いていてもそれほどストレスはありませんでした。
    しばらく歩いて、左手に「三頭山」の道しるべを発見。
    道路とはV字を描いて戻る印象の道でした。
    そして、入り口から雪。
    サクサクの新雪のような雪でした。
    トレースも明瞭です。
    やったあ。ヽ(^。^)ノ

    山の麓の雪道は融けては凍結を繰り返してツルンツルンになっていることが多く、私はそういう道が一番苦手なのですが、三頭山への道は、もうかなり高度が上がっていることもあり、歩きやすい雪道から始まりました。
    むしろ、最初の登山口を見つけていたら、凍結に難渋したのかもしれません。
    圧雪になっていない、ほど良いトレースを追いかけてしばらく行くと、沢。
    板が三枚渡してある橋がかかっていました。
    陽当たりが良いので凍結していないし、緩い登りなのでアイゼンをつけていなくても不安は感じませんでしたが、ここを下るのはちょっと嫌かなあ。
    橋は、さらに二か所ありました。
    帰りは道路を歩こう。

    再び道路と合流。
    都民の森の少し手前、道路がUの字型にカーブを描いているところに合流しました。
    緩い登り坂の道路をとことこ歩いていくと、左手に道路から一段下がって何か建物があります。
    近づいてみると、そこに「三頭山」の道しるべがありました。
    ここから、再び登山道です。
    ここも明瞭なトレース。
    崖っぷちの道ではありますが道幅があり、雪が路肩の役割を果たしてくれるのであまり怖さを感じません。
    何より雪質が歩きやすいのです。
    ほぼ新雪の印象です。
    どんどん登っていくと、さらに広い登山道に合流しました。
    ここは除雪され、踏み固められた雪道でした。
    これは、都民の森の森林館から伸びているウッドチップの遊歩道ですね。
    ようやく馴染みのあるゾーンに入ってきて、ひと安心しました。

    しばらく歩いていくと、三頭ノ大滝。11:30。
    ウッドデッキ部分と吊り橋には雪はありませんでした。
    ここも除雪したのでしょう。
    観光客が来ていました。
    車で来て、このあたりまで散歩するのでしょうか。
    だから、雪用の靴でない人でも歩き易いように除雪してあるのだと思います。

    三頭ノ大滝は、上部は凍結していましたが、一番下のところは水が音を立てて流れていました。
    その場で眺める分には迫力のある眺めなのですが、写真に撮ると散漫な印象になってしまいます。
    橋から滝が少し遠いのでしょう。
    望遠レンズが必要ですね。

    さて、三頭山を目指します。
    雪のない季節は、ここは沢沿いの石段の道です。
    今日は石段は全部雪に隠れ、サクサクと歩きやすい雪道が続きました。
    沢を登りつめると、次は山腹を巻いて登っていきます。
    下りてくる人とすれ違うようになりましたが、それもごくたまにでした。
    1日で、すれ違った登山者はちょうど10人。
    雪の時期の三頭山は、人の少ない静かな山でした。

    雪質は1日で変わりますから、こんなに歩きやすい雪が明日も続いている保証はありません。
    雪が融ければ、その下の凍結部分が露出するでしょう。
    そうなった時期の山が一番歩きにくいし怖いです。
    雪質に関しては、このブログを鵜呑みにしないでくださいね。

    登り詰めると、ムシカリ峠に突き当りました。
    左手の大沢山方面にも細いトレースがついていました。
    大沢山から槇寄山へと歩く人がいるのかなあ。
    西原峠から、仲の平バス停に降りれば、道路を歩かなくて済みます。
    でも、今日はもう遅い。
    こんなに歩きやすくても、雪道歩きはやはり普段よりも時間がかかります。
    日没の心配もあるし、予定にないことはやめておきましょう。
    とにかく三頭山を目指します。

    木段の急登が続きます。
    雪はついていますが、木段であることは明瞭な積雪量でした。
    風で雪が飛ばされているのかもしれません。

    三頭山山頂。13:05。
    下りてきた人と木段ですれ違いましたが、山頂部にはもう誰もいませんでした。
    三頭山の山頂を独り占め。
    こんなことは、初めてです。
    富士山は、雲がかかり、大きい裾野だけが見えました。
    反対側の雲取山・大岳山方面はくっきり。
    上の画像がそれです。

    雪山を歩くときは長時間の休憩をすると身体が冷えてしまいますので、1時間に1回、行動食を食べ、ポットに詰めてきた熱いカフェオレを小さいカップに一杯飲んで、またすぐに歩きます。
    山頂ではミニアンパンを1つ食べ、さて下山。
    山腹を巻いていく道の途中で、後ろから若い女性2人が追いついてきました。
    登る途中では出会わなかったから、反対回りから来たのかなあ。
    あるいは奥多摩湖のほうから登ってきたのかもしれません。
    急カーブのちょっとスペースのあるところで道を譲りました。

    下り道はやはり楽です。
    どんどん降りて行き、森林館の前の石段を下ると、その先はもう雪はありませんでした。
    都民の森駐車場。14:30。
    さて、ここから数馬まで道路を約4km歩こう。
    今からなら16:06発のバスに間に合うでしょう。
    とはいえ、歩行者はどこから道路に出たらいいんだろう?
    歩行者用の出口はどこだ?
    とりあえず、バス停のほうに歩いていくと、駐車場の係員の方に呼び止められました。
    「今日は、バスは出てないよ」
    「はい。道路にはどうやって出るんですか?」
    「え?ああ、温泉センターの送迎車が来ているから、乗りな」
    「ええっ?」

    温泉センター数馬の湯の送迎車?

    係員さんは、私に送迎車を指さし、ドライバーの方には、
    「待って。もう一人いくよ」
    と大声で止めてくれました。
    走っていくと、本当に、温泉センターの無料送迎車でした。
    中には先客が2人。
    山腹で道を譲った、山女子2人でした。

    「お二人が、送迎車を呼んだんですか?」
    「そう。私たちも教えられて」
    「わあ、ありがとうございます」
    「いえ、それはドライバーさんに」
    それもそうなのですが、1人では、電話をしても、多分、送迎車は来てくれません。
    早く降りていった二人は、15分から20分は車を待っていたと思います。
    それに便乗できて、こんな幸運、ちょっとないです。
    4kmの道路歩きをしなくて済んだんです。
    数馬からさらに温泉センターまでバス停2つ分歩く気にはなれず、温泉に入るのももう諦めていたのに。

    送迎車は、でも、いつも出ているわけではないと思います。
    都民の森~数馬のバスがない冬期の休日であること。
    道路が凍結していないこと。
    天候が安定していること。
    人手があること。
    そうしたことが重なっていた幸運でしょう。
    お風呂上がりに数馬の湯を出る際に、受付で電話を取っている方が、「今はちょっと無理なんですよ」と説明していましたし。
    それでも、道路を歩きながら向かうから、都合がついたら途中で車で拾ってほしいと電話口の相手は頼んでいるようでした。
    送迎車ありきで登山計画を立てるのは危険だと思います。

    温泉センター数馬の湯。14:45。
    一応お風呂グッズを持ってきて良かった。
    靴箱用の百円玉も、今回はちゃんと準備してきました.
    温泉は、春や秋の観光シーズンと比べると空いていました。
    いつもより時間も少し早いので、そのせいもあったかもしれません。
    自分が本来乗るはずだった次のバスまでかなり時間があり、久しぶりに露天のほうに入ってみたり、いつもの内風呂を堪能したり。
    数馬の湯は脱衣所が広く、設計も良いので助かります。
    脱衣所の中央に島のような一段高い場所が設置されていて、そこに座るもよし、荷物を整理するもよしとなっています。
    その島に一時的に荷物を置いて着替えなどができるので、ロッカー前が押し合いへしあいになりません。
    したがって作業能率が良く、着替えをすっと終えて人が出ていくので、混雑しないのです。
    脱衣所を出ると、長い廊下にずっとベンチが設置されているのも嬉しいです。
    自販機でビールを購入。
    ベンチに座ってのんびり飲みました。
    売店で手作りコンニャクも購入。

    16:08、数馬の湯のすぐ前のバス停に、バスが2台やってきました。
    どちらも空いていました。
    観光客は、もう少し早いバスで帰ったのでしょうか。
    人里、浅間尾根登山口、上川乗。
    登山口の度に、2人、3人と登山者が乗車してきました。
    浅間尾根も、笹尾根も、今日は快適な登山日和だったでしょう。
    このバスは、武蔵五日市駅で、ホリデー快速と接続します。
    とことん運の良い1日でした。
    ヽ(^。^)ノ

      


  • Posted by セギ at 12:24Comments(0)

    2018年01月22日

    日和田山を歩いてきました。2018年1月。


    2018年1月21日(日)、埼玉県の日和田山を歩いてきました。
    三鷹から、国分寺、東村山、所沢、飯能と乗り継いで、高麗駅下車。
    この乗り継ぎ、大仕事のように見えますが、接続が良いので、1時間半ほどで到着します。
    電車料金も、実は奥多摩に行くより安いです。
    奥武蔵の山々は、冬の低山歩きにもってこいです。

    改札を出ると広場があり、赤い2本のトーテムポールが目を引きます。
    トイレは改札を出た左側にありました。
    個室が10個ほどもあります。
    さすが人気のある山の登山口の駅です。
    今は登山客が少ない季節なので、ガラガラに空いていました。

    日和田山は、高麗駅の裏側にあります。
    ガイドブックには、反時計回りに登山コースが描かれています。
    しかし、私の記憶では、時計回りに歩いたような気がするのです。
    どちらでも行けるということでしょうか。
    とりあえず、記憶を頼って、広場から「巾着田」の看板の示す通りに階段を下りて行きました。
    「巾着田」の看板はときどきあるのですが、「日和田山」を示す道しるべがありません。
    日和田山は初心者向けの山。
    人気のあるお散歩山です。
    道しるべがないはずがないのに、おかしいなあ。
    やはり、反時計回りが正解だったのでしょうか。

    駅の裏側、国道299号線を越えて、左折。
    しかし、この道は車の往来が激しいのに舗道がありません。
    こんなにストレスのかかる道を歩いたかなあ?
    しばらく行くと、道はより広い道路と突き当たり、そこを右折。
    するとすぐに、今歩いてきた道と平行な歩道が見えてきました。
    農道のような印象の、歩きやすい舗装道路です。
    ああ、ここを歩くべきだったんだー。

    駅からことごとく道を間違えているものの、日和田山はずっと見えているので、大体の方向はあっています。
    鹿台橋を渡って、すぐに左折。
    しばらく行くと、やっと「日和田山」の道しるべがありました。
    その通りに左折。
    その坂道の突当りは、もう見るからに登山口でした。9:50。

    日和田山は、以前は岩登りの練習でよく来たのですが、この7年ほどは来ていません。
    久しぶりに来ると、まるで別の山のような印象でした。
    登山口の斜面の樹木は切り開かれ、道幅の広い遊歩道が整備されていました。
    しばらく登っていくと、分岐。
    男坂と女坂の分岐でした。
    分岐から眺める限りでは、女坂は来た道と同様の広い遊歩道のようです。
    ここは男坂を行こうかな。
    もう1つ、「男岩・女岩」への道しるべがあるのに驚きました。
    男岩・女岩は、アルパインクライミングのゲレンデです。
    ゲレンデとは、練習用の岩場。
    岩登りをする人にしか用のない場所であり、道しるべなどないのが普通です。
    ハイキング客が紛れ込むのを防ぐ狙いがあるのでしょうか。
    岩場への道しるべなんて、初めて見ました。
    浦島太郎の気分です。

    さて、男坂へ。
    男坂は岩がちの道。
    というより、岩だらけでした。
    こんなに岩ばっかりだったかなあ。
    滑らない岩質で、ホールドはもちやすく、足の置き場も豊富です。
    特に危険個所もないので、鎖もついていません。
    登山道の岩場を歩くのも久しぶりで、ウキウキと登っていくと、二の鳥居。10:15。

    上の画像がそれです。
    麓の巾着田がよく見えました。
    上の画像は鳥居を入れたため全体に狭い印象ですが、もう少し高い位置に立つこともでき、そこからはもっと広々とした眺望を楽しめました。
    段差を利用したベンチも設置され、休憩適地です。
    空気の澄んだ日は、スカイツリーや富士山も見えるようです。
    女坂を登ってくる人たちともここで合流。
    3歳くらいの女の子の手をひいたお父さんの姿も見られました。

    ここはまだ山頂ではありません。
    金刀比羅神社の裏から登山道は続き、ひと登りすると、山頂。10:30。
    ここは二ノ鳥居とは反対側の眺望が開けていました。
    ベンチもあります。
    ここも休憩適地です。

    山頂から北西に、縦走路が伸びています。
    まずは山頂直下の急な下り。
    そこから幅広い緩やかな登山道が続いていました。
    しばらく歩いていくと、舗装道路に出て、高指山。10:50。
    電波塔と付随施設の立つ山でした。
    山頂まで入れるのかどうかよくわからなかったので、そのまま通過。
    舗装道路をなお北西に歩いていきます。
    途中、トイレと売店があり、ロウバイが咲いていました。
    良い匂いです。

    売店の直後で舗装道路と別れ、再び登山道へ。
    登山道の道幅は相変わらず広く、向こうから来る人に道を譲らなくてもすれ違うことができます。
    登り坂を行くと物見山。11:15。
    ここは細長い印象の山頂で、やはりベンチが整備され、煮炊きをしている人などで賑わっていました。
    この辺りは、歩いた記憶があるなあ。
    昔歩いたときと、印象が変わっていないのでしょう。

    さらに先に進みます。
    下っていくと、登山道は舗装された林道と再び合流。
    このまま林道歩きかな?
    と思うと、すぐに分岐。
    右側は急坂の登山道。
    道しるべはどちらも「北向き地蔵」でした。
    急坂のほうも落ち葉がよく踏まれています。
    こちらを歩く人が多い様子です。
    少し登ると、道はまた緩やかになり、左下に林道を見ながらの歩きやすい道が続きました。

    左に小高いピークが見えてきました。
    話し声がします。
    人がいる様子です。
    一応ピークに立ってみると、そこにもいくつかベンチがあり、昼食をとっている人たちがいました。
    そのピークを降りると林道に合流し、そこが北向き地蔵でした。11:45。
    ピークを巻く道もあります。
    ここは、鎌北湖への分岐。
    桜の季節には、鎌北湖へ下りていってみるのも良さそうです。
    今は寒々しい光景だろうなあと想像し、やめておきました。

    ここからは林道歩きかな?
    キョロキョロと辺りを見回すと、林道の向かい側に、細い登山道が続いていました。
    道しるべは知らない地名が表示されていて、これは持ってきている登山地図を開かないとダメかなと思いましたが、手書きで「ユガテ」と付け加えられてました。
    一応、登山地図も開いて確認。
    この方向で大丈夫のようです。

    しかし、こんな道を、歩いたかなあ。
    もっと林道が多かった印象があるなあ。
    そもそも、私が日和田からユガテを縦走したのは、何年前だったろう。
    このブログを始める前なのは確実です。
    登山記録を読み返したのですが、日和田山を縦走した記録は、抜け落ちていました。
    あの頃は忙しくて、まとめて記録していたので、抜け落ちてしまったようです。

    2008年頃は日和田の岩場に一番多く通った時期で、「日和田の仙人に会った」という記述もあります。
    今となっては、日和田の仙人とは誰のことだったのかもよく覚えていないのですが。
    裸足で男岩に来ていたのだけは覚えています。
    それぞれの岩場に、その岩場を発見し守ってきた管理人、または仙人がいるのです。

    あの頃は、男岩にきて、練習して、帰る。
    その繰り返しでした。
    日和田の山頂に行くことすら滅多にありませんでした。
    日和田からユガテへと縦走したのは、その少し後のことだったと思います。
    2009年か2010年のことでしょう。

    ユガテへの道は、今までの道とは違い、山腹を行く細い道でした。
    どんどん道が細くなり、山腹を下っていきます。
    少し不安になるのですが、たまに向こうから来る人がいますし、道はよく踏まれているので、作業道に迷い込んだというのではなさそうでした。
    山腹の道は、シダが繁茂し、ときおり小さな沢も流れていました。
    花の季節には、良い花と出会えそうです。
    道はやがて登り返し、両側を柵に囲まれた竹林を過ぎると柑橘類の畑に出ました。
    そして、畑の左手に、小さな広場が。
    ここがユガテ。12:30。

    ユガテは、2軒の農家が建ち、畑が広がり、庭木や果樹も多く、四季折々の風景が広がる別天地。
    ガイドブックにはそのような記述があります。
    昔、これを読んで、実際にユガテに行ったとき、全くそのような様子はなかったのでがっかりした記憶があります。
    農家はあるけれど、そんな感じじゃないなあ。
    これなら、外秩父七峰縦走で通り過ぎる農家の様子のほうが余程別天地なのにと思った記憶があります。
    しかし、今日のユガテは、ガイドブックの記述通りでした。
    小さな広場にはベンチが並び、見上げると空が開けていて、雲がゆっくりと動いていきます。
    今は冬枯れているけれど、春にはここは桃や梅や桜が咲くでしょう。
    どれほどきれいだろう。
    夏はひまわり畑になるようです。
    細かく区画されている畑もあるのは、今は地主の方が耕作するだけでなく、土地を借りてプチ農業を楽しんでいる人たちがいるのでしょうか。

    10年ほど前、私はユガテに来たつもりで、別のところにいたようです。
    おそらく、林道上のどこかの「ユガテ」と地名上だけは表示されているどこかにいたのでしょう。
    休憩する場所さえないなあと思った記憶はあるのです。
    10年前、目的地に到達していなかったことに、今気づくとは。
    (''Д'')

    山腹の道をずっと一人で歩いて心細くもあったのですが、ベンチで食事をしていると、私が来たのと同じ方向から、次々と登山者が現れ、ベンチで食事を始めました。
    やはり、私が歩いてきたのは正規の登山道だったようです。
    安心して思い返してみれば、変化に富んだ良い道でした。
    やはり、ユガテは小さな別天地でした。

    さて、出発。
    あとは下山するだけです。
    昔、下山した道は、大半は沢沿いの舗装道路だったと記憶しています。
    寒々しく暗い道でした。
    今回、来た道と反対に歩きだすと、道しるべがあり、小さな地図看板が立っていました。
    近年整備された新しい登山道のようです。
    舗装道路はいっさい通らず、吾野神社へと直接降りていく道です。
    地元の有志の方が整備したのかなあ。
    有難いことです。

    まずは、広く歩きやすい下り道。
    そこから、道は細くなり、幾度かピークを登り返しました。
    ピークごとに小さなベンチが設置されています。
    急な下りにはロープがつけられていました。
    日差しも明るい。
    暖かく優しい道でした。

    途中までは「福徳寺」の道しるべの通りにいきます。
    最後に「福徳寺」の道しるべとは別れ「吾野神社」の道しるべに従い、下っていきました。
    車の音が聞こえ始め、木の間から、道路が見えてきました。
    ジクザグに下っていくと、吾野神社。
    安全登山のお礼を言い、石段を下ります。
    さて、ここから駅はどう行くんだろう?
    石段を下りきると、国道299号線。
    車に向けての大きな青い掲示に「東吾野駅」と書いてありました。
    そちらを目指し、右に歩いていくと、信号があり、道路を渡ってそのまま直進。
    突当りに小さな道しるべがあり、その通りに左折すると、東吾野駅が見えてきました。
    東吾野駅。13:55。
    駅前にトイレ。
    スイカで改札を抜け、14:15、飯能行きの電車がやってきました。

      


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    2018年01月15日

    南高尾山稜を歩きました。2018年1月。


    2018年1月14日(日)、久しぶりに山を歩いてきました。
    寒波がおしよせ、冷え込む日々が続いています。
    こんなときは、低山でも凍結箇所がありますし、朝は霜が降り、昼になるとそれが融けてグチャグチャの泥道になるところが多く、歩きにくいです。
    久しぶりなので、そういう心配のない山を歩きたい。
    となると、南高尾山稜。
    全体に南向きなので、凍結の心配はほとんどありません。
    道も乾いて快適です。

    京王線高尾山口駅8:50。
    甲州街道の交差点を渡り、坂道を上がると、草戸山への道しるべが見えてきます。
    今日は時計回りに南高尾を歩きます。
    時計回りは、登りが多くなるのでバテやすいです。
    帰りが高尾山経由となり、観光シーズンは混雑するのも難点。
    でも、この季節なら、大丈夫。

    民家の横から細い登山道が始まります。
    この登山道は日影なので、霜が降りていましたが、枯葉が多いので滑ることはなく、しっかり踏みしめて歩いていけば大丈夫でした。
    本日は、トレッキングポールもなし。
    久しぶりに自分の足だけで山道を歩くと、何でもない道が細いなあ、少し怖いなあと感じるから不思議です。
    バランスに自信がなくなっているのでしょうね。
    一方、ポールを使うよりも速く進めました。
    2本のポールと両足と、置く場所を4か所確認しながら歩いていると全体に遅くなるのでしょう。

    最初の急登を20分ほどで尾根に乗りました。
    ここからもアップダウンが続きます。
    下りてくる人たちと何人もすれ違いました。
    近所の方なのでしょうが、何時に出発しているのかなあ。
    早い下山だなあ。
    小さなピークに登っては少し下り、また登っては少し下ります。
    ピークからは、樹間に高層ビルとスカイツリーが。
    冬晴れの今日は眺望も良好です。
    いつもは、夕方で下山を急いでいることもあり、ここからスカイツリーが見えるなんて気づかなかったなあ。

    大きく下る箇所に出ました。
    ここは反対回りのときにはつらい登りで記憶に残る所です。
    登りのときはあまり意識しなかったけれど、太いロープが張ってあり、そこに手を添えれば楽に降りていくことができました。
    南高尾も整備が進んで随分歩きやすくなっています。
    鉄塔の脇を通り、さらにアップダウンが繰り返されます。
    整備された木段を登っていくと、草戸峠。
    高尾山がよく見通せる峠です。
    ベンチもたくさん並んでいます。
    1つに座って、ちょっと休憩。9:55。

    そこから左手に鉄網の張ってある道を登っていくと、草戸山。10:10。
    あずまやは階段を数段登る高い位置にあり、眺望良好でした。
    ここもベンチがたくさんあります。
    早くも煮炊きを始めている人の姿も見られました。
    ここから道幅は広く、登山道というよりも遊歩道のような道になります。
    とはいえ、急坂が多い箇所で、階段が整備されていますが、その階段の段差が大きいので、なかなか大変です。
    最初は階段で大きく下り、その後は階段で大きく登ります。
    息を整え、一定のペースで登っていきました。
    途中にもあずまやがあり、城山湖がよく見えました。
    湖のほとりの芝を刈り込んで「しろやまこ」と文字にしてありました。
    ここからの眺めを意識した文字であるように、くっきりとよく見えます。

    さらに登っていくと、道は二つに別れ、左の広い道は峰ノ薬師への道。
    右の山道を選んでさらに登っていきます。
    反対回りのときには平坦な道と感じているところがいちいち登りであることに気づかされるのが、時計回りの道。
    登りが続くなあと感じながら歩いていくと、道が開けて、三沢峠。10:35。
    ベンチもあり、五叉路の中心をなす峠です。
    登りの道もその左のまき道も、どちらも南高尾の道。
    左のまき道を選びます。
    道はときどき細くなり、また広くなりを繰り返します。
    登りになったり平坦になったり。
    道の端に霜が降りていることはたまにありますが、ほとんど乾いていて歩きやすい快適な道でした。
    南高尾は日差しも暖かく明るく、秋から冬に歩くと気持ちのいい道です。
    また、早春はスミレの種類が豊富です。

    見晴台。11:10。
    その少し前から、樹間に富士山が見えていました。
    見晴台からも丹沢の向こうに富士山。
    その右に南アルプスも山頂部分のみ細く見えます。
    真っ白だなあ。
    ここは津久井湖を見下ろせる登山道にベンチがたくさん並んでいる休憩適地。
    南高尾で最も眺望の良い場所です。
    少し早いけれど、お昼にしました。
    今日はおにぎりとほうじ茶のお昼です。
    日差しが暖かい南向きのベンチなので、1枚羽織る必要もなく休憩できました。
    南高尾は歩く人が年々増えているせいか、この前後にもこの数年で多くのベンチが設置されました。
    ここが満員のときに昼食場所に困って彷徨う必要はないので助かります。

    さて、出発。
    南高尾の最高峰、大洞山を目指します。
    まき道が続きます。
    全体に細いですが、乾いているのでスリップの心配はなく安心です。
    向こうから来る人が増えてくる時間帯となりました。
    互いに道を譲るのが少し大変なので、退避できる箇所に気づいたほうが早めに退避して相手を通します。
    「ここからどこに行かれるの?コンピラ山?」
    女性三人のパーティに道を譲ったときに、声をかけられました。
    「ええと、大垂水峠から小仏城山に登り返します」
    「え?城山まで行くの?みんなどんどん向こうから歩いてくるから、どこに行くのかと思って」
    南高尾を歩いて、あなたはこれからどこに行くのと訊かれたのは、これで4回目です。
    これは、高尾主脈を歩いているときには起こりません。
    どこから歩いてきて、どこへ行くのか。
    他人にとっては不思議なコース取りをしている人が多いのが南高尾なのかもしれません。

    コンピラ山とは、どこだろう?
    地図を見ると、大洞山の手前のピークでした。
    山頂標識を見た記憶がないのですが、一段高いところにベンチとテーブルのあるところかな?

    さて、さらにまき道を行きます。
    1段下ってからまた登り返す、少し難しいところは、2年ほど前に太い鎖がつけられ、歩きやすくなりました。
    時計回りに歩いてくると登りが多くなるので、あまり難しいとも感じず、鎖に触わる必要もありませんでした。
    同じ崖っぷちのまき道でも、登りよりは下りのほうが怖く感じます。
    あとは、私は左利きなので、壁面が自分の右側で、利き腕が空間に面しているほうが安心感があるようです。
    左利きの人は、無意識だと道も右側通行します。
    右利きの人は、どこでも通っていいときは、自然と左側通行になりますね。

    そこでまき道は終わりで、あとは尾根道。
    ここも登りが中心でした。
    時計回りをすると、こんなに登るんだなあ。
    木段の登り。
    さらに、岩がちな急登。
    ここは下りのときには少し手を使わないと降りられないので印象に残る箇所です。
    ここを越えれば、もう大洞山は近い。

    見えてきました。大洞山。12:00。
    お昼どきなのに、ここには人がいませんでした。
    さらにしばらく行くと、横並びのベンチがいくつかあり、そこからは下りです。
    どんどん下り、さらに木段をたんたん降りていき、木の根の作る段差も下ると、枝越しに甲州街道が見えてきました。
    再び道は細くなり、崖っぷちの道を用心して歩いていくと、歩道橋。
    ここが大垂水峠です。12:25。

    歩道橋から直接登ると、一丁平のほうに出ます。
    今日は、歩道橋をいったん下りて、甲州街道をしばらく西に歩き、案内板の手前の登山口から小仏城山を目指します。
    鉄柵に頼って、半分壊れかけた階段を登っていきます。
    道が平らになり、沢沿いの道をしばらく行き、そこからは斜面をジグザグに登ります。
    その先は、斜面をまく細い道。
    下りのときは、ここがこのコースで一番歩きにくいところですが、登りのときにはやはり楽に感じました。
    あとは、ただただ急な登りです。
    木段が整備された道を淡々と登っていきます。
    いったん登りきると、道はしばらく平坦になりました。
    植林帯の穏やかな道が続きます。
    ベンチもあります。
    分岐に道しるべがありました。
    ここを右にいくと、大平林道につながるんだろうなあ。

    再び急登が始まりました。
    下りのときに足がかりである埋め込んである木材は、登るときにもやはり頼りになります。
    ようやく、奥高尾主脈のデッキ道に到達。
    そこから左に少しいくと、小仏城山。13:20。

    富士山が大きく見えました。
    南高尾よりも標高が高いので、富士山は雪のかぶっていない裾野のほうまで見えていました。
    午後になってもこんなにスッキリ富士山が見える日は冬でもそんなにありません。
    嬉しいなあ。
    昼の混雑時は過ぎていますが、それでもベンチはほぼ満員。
    名物のなめこ汁を飲んでいる人。
    ビールを飲んでいる人。
    東側に回ると、こちらは都心の眺望が広がっていました。
    高層ビルが1つ1つ、くっきりと見えました。

    さて、下山。
    木段をタンタン下って、少し登り返すと、一丁平展望地。
    ここからも富士山がくっきり見えました。
    左端に相模湾も見えていました。
    冬だけ楽しめる眺望です。
    こんなに眺望が良いから、今日は紅葉台も登ろう。
    しかし、まき道との分岐で、前を行く人たちは皆、左のまき道のほうを選んでいきました。
    まだ時間は早いのに、何でかなあ。

    紅葉台。14:10。
    富士山は少しずつ薄くなっていきます。
    それでも、飽きず眺めました。
    さて、茶店前の坂道を下って、高尾山下。
    ここで気づきました。
    そうか。
    シモバシラの氷花だ。
    皆、それが目当てでまき道を歩くんだ!

    夏の終わりから秋に、このまき道にはシモバシラがたくさん咲きます。
    シモバシラは冬に枯れますが、その茎は残り、そこに氷が巻き付きます。
    それがシモバシラの氷花です。
    まだ時間の余裕があるので、まき道を戻りました。
    30m戻っただけで、氷花がたくさん見られました。
    写真にも撮って満足。

    さて、あとは、遅い初詣をしましょう。
    高尾山頂は巻いて、1号路を降りていきました。
    もう午後遅く、寒いので、観光客も少なめ。
    お詣りも順番待ちは不要でした。
    おみくじを引き、熟読。
    初詣終了。

    石段を下りていくと、御朱印と健康登山の記録の受付窓口は、行列ができていました。
    人気あるなあ。
    今日は女坂を下ります。
    観光客もそんなに多くないので、1号路も混雑せず歩きやすいです。
    ケーブル駅付近の天狗焼きの売店も行列。
    昔、一度買って、おいしかったけれど、いつも長い行列ができていて、あれ以降なかなか買えないなあ。
    まだ早いので、今日は、1号路を歩いて下山します。
    冬至からもうすぐひと月。
    気が付くと、日が伸びているのを感じます。
    高尾山口。15:30。
    人の流れに乗って、駅へと向かいました。

      


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    2017年12月24日

    伊豆ヶ岳を歩いてきました。2017年12月。


    2017年12月23日(土)、埼玉県の伊豆ヶ岳を歩いてきました。
    最初に歩いたのは、調べたところ2003年4月。
    その後、もう一度歩いたと記憶しているのですが、調べきれませんでした。
    10年くらい前かと思います。

    三鷹駅に着くと、中央線は遅延。
    三鷹、国分寺、東村山、所沢、飯能と乗り継いで、正丸駅。9:53。
    ちょっと遅くなっちゃいました。
    駅外にトイレ。
    「売店で熊鈴を販売しております」
    というポスターを、ほほお?と眺め、支度をして出発。10:10。
    駅から出てすぐ右の階段を、道しるべの通りに降りていきました。
    その階段が道全体が斜めのためか、驚きの降りにくさでした。
    手すりにつかまらないと降りられません。
    トリックアートのように平衡感覚を壊す階段です。

    そこから、西武線の線路の下をくぐって南側に渡り、舗装された道を登っていきます。
    路面は、ところどころ凍結していました
    そう言えば、正丸の次の駅の芦ヶ久保から徒歩10分のところで「氷柱」というイベントが毎年行われているのですが、今年はもう凍結が始まっていると先日ニュースで見ました。
    秩父盆地、さすがに寒いです。

    舗装道路を登りきったところに大きな岩があり、道は二股に別れました。10:25。
    右は「正丸峠」、左は「名栗げんきプラザ」という道しるべがありました。
    地図を開いて確認。
    名栗げんきプラザは、伊豆ヶ岳に繋がる尾根を越えた先にある県立の施設のようです。
    しかし、徒歩で山越えをしてその施設に行く人が本当にいるのでしょうか。
    道しるべは「伊豆ヶ岳」で良いのでは。
    すぐ傍に「山は甘くない」というポスターも掲示されていました。
    ハイキング気分の安易な装備で山に入るな、という警告のポスターです。
    この道しるべで自分の行く道が判断ができないなら、山なんか入ってはダメということですかね。
    読図も山の装備の1つです。うん。

    「名栗げんきプラザ」の道しるべに沿って沢沿いの道を歩き始めました。
    よく踏まれて、道幅も確保され、歩きやすい道が続きます。
    この道は、伊豆ヶ岳に通じる。
    地図からも、道の様子からも、それは確かなことなのですが、ときどき立っている道しるべは相変わらず「名栗げんきプラザ」を連呼します。
    「伊豆ヶ岳」の名前がないことに、やはり少し不安を感じてしまいました。

    滑りそうな急登は木材が埋められ、よく整備されています。
    青空を仰ぐような急登を行き、尾根に乗りました。11:15。
    右手からは、今歩いてきた道よりももっと道幅のある整備された登山道が合流。
    正丸峠からの道でしょう。
    伊豆ヶ岳に登るには、正丸峠経由が最もポピュラーなコースなのでしょうか。
    道しるべの謎が解けた気がしました。
    「名栗げんきプラザ」を示す下りの道しるべとそこで別れ、その先は、「伊豆ヶ岳」の道しるべばかりでした。
    道はさらに急になっていきます。
    丸太が崩れて歩きにくそうな急坂を避け、まき道を登っていくと、最後の分岐。
    男坂と女坂の分岐です。

    男坂は、通行止めの警告の看板が出ていました。
    鎖場付近の落石が多い様子です。
    それでも、自己責任で歩きたい人は歩くのですが、この低山で、警告も出ているのに無理して鎖場を選んで事故でも起こした場合、かなり恥ずかしい。
    登山文化として、エキスパートが困難な雪山や岩場に挑戦することは日本の警察も支援してくれますが、この低山の鎖場で事故を起こすのは、ただ恥ずかしい。
    登るなら、絶対に事故を起こしてはいけない。
    ちょっと考えて、おとなしく女坂を選択しました。

    女坂は崩落のため、途中から迂回路になっていました。
    ジグザグの急な登りで、ロープが張ってありました。
    こんなときは、トレッキングポールがむしろ邪魔になります。
    男坂との合流点からすぐに山頂。11:40。

    山頂は細長く、お昼を食べる場所が豊富でした。
    何人か先客がいましたが、それぞれ互いに干渉しない場所に座り、のんびり昼食をとっていました。
    私も、一番南側、もう下山路に近い端の岩場に座って昼食。
    昔、ここから伊豆が見えたことから伊豆ヶ岳と命名されたという説があるそうです。
    どこから伊豆が見えたんだろう?
    伊豆ヶ岳は駅から登って駅に降りられる人気の山。
    もっと人がいるかと思ったのですが、この時期はやはり登山客はぐっと減るようです。

    さて出発。12:10。
    いきなり、急な下りで手間取りました。
    土がむきだしの急な下りは、苦手な道の1つです。
    しかも、崖っぷちなので、そこそこの高度感。
    ぎこちなく、そろそろと降りていきました。
    武川岳の石灰石採掘場が樹間から見下せます。
    山が半分無くなる勢いで削られているなあ。

    登り返すと、古御岳。12:35。
    はあ、かなり時間がかかってしまいました。
    山頂には、あずまやとベンチがありました。
    ここのほうがお昼を食べるのに向いていたかもしれません。
    上の画像は、古御岳から少し下って振り返って撮ったものです。

    そこから、また急な下りです。
    がんがん下っていきます。
    少し登り返して、高畑山。13:20。
    コースタイムを大幅に越えました。
    この山、案外厳しいなあ。
    ここでまだ標高695m。
    まだまだ下ります。
    植林帯の中の道。
    太い木、細い木が入り混じり、どれも枝打ちされてまっすぐです。
    計画的に伐採され、また植林されている様子です。
    少し道は緩やかになって、道幅も広く安定してくると、建設途中らしい鉄塔が見えてきました。
    周辺の樹木は伐採され、両側の展望が開けていました。
    本日一番の展望を堪能。

    さらに歩いて、中ノ沢ノ頭。13:45。
    ここからも、登山地図では読み取れない小さなアップダウンが繰り返されます。
    この下りの1つ1つが案外厳しい。
    それでも、足が慣れてきたせいか、時間はそんなにかからなくなってきました。

    天目指峠。14:10。
    ここで林道と交差します。
    もう半分下山したような気がして気持ちが一旦切れてしまったのですが、それが甘かったです。
    ここから、登りの連打が始まりました。
    まさか、この時間からこんなに登り返すとは。
    いや、地図をちゃんと見れば、それはあらかじめわかっていたことなのですが。
    やはり、軽い低山ハイキングの気持ちが私の中に強かったですね。
    いけない、いけない。

    ピークに至ると、しばらく平坦で、その先、さらなるピークが見えてきます。
    その繰り返しで、高度を上げていきます。
    ようやく、子の権現の建物が見えてきました。15:00。
    「山は甘くない」というポスターも再び。
    本当に、山は甘くない。
    しかし、これが立っているということは、逆に言えば、ここから先は山ではなく、「甘い遊歩道」だということでしょうか。
    ありがたい、ありがたい。

    子の権現は足腰にご利益があるそうです。
    なるほど、寺の敷地内には、金色の巨大のワラジと紅白の下駄。
    奥の院はパスしようと思ったのですが、「スカイツリー展望地」という看板に誘われて、石段を登りました。
    地平線付近は霞んで、スカイツリーはよくわかりませんでしたが、高層ビル群は何となくかたまりでぼんやりと見えました。

    さて、ここからは舗装道。
    まずは駐車場を抜けて、そこから「関東ふれあいの道 吾野駅」という道しるべも確認。
    トレッキングポールはもう片付けていいかな。
    と思ったら、途中で林道の右側に山道への分岐が。
    道しるべもあり、これが吾野駅への道でした。
    もう日も傾き、薄暗い樹林帯の九十九折の山道を下っていきました。
    日が暮れる前に舗装道路に出たい。
    できれば、街灯の整備された街まで、日没前に出たい。
    足を速めました。
    沢筋まで下りて、ようやく舗装道路。
    車が1台通れる道幅の坂道が続きます。

    麓に近づくにつれ、路面がところどころ凍結しているようになりました。
    盆地の底のほうほど冷気はたまる。
    下りの凍結は、ツルンツルンに滑ります。
    いつもなら避けて通る道の端の土や枯葉のたまっているところが、天の助けでした。

    道しるべの通りに、橋の手前で右折。
    細い歩道に入っていきました。
    道はそこからいったん舗装がなくなり、線路を左下に見る、金網の張ってある道に入りました。
    どんどん行き、再び道路に出て踏切をいったん渡り、さらに地下通路で線路をくぐり直します。
    この地下通路が真っ暗でした。
    ヘッドランプを出す手間が惜しいので、手で壁をなぞりながら、歩いていきました。
    地下通路から出て、階段を上がると、吾野駅。16:35。
    駅前には電車待ちの登山客がたむろしていました。
    売店があり、軽い食事もできるようです。
    私は自動販売機で飲み物を買い、ベンチで支度。
    そうしている間に、とっぷりと日が暮れていきました。

    16:57発、池袋行き準特急に乗り込みました。
    伊豆ヶ岳、歩きごたえがありました。
    また来よう。

      


  • Posted by セギ at 15:34

    2017年12月18日

    北高尾山稜を歩きました。2017年12月。


    2017年12月17日(日)、1年ぶりに北高尾山稜を歩いてきました。
    7:48三鷹発の中央特快に乗って、終点高尾駅下車。
    北口改札から直進し、まずは大通りを左折します。8:25。
    歩いていくのは、小仏行きのバスと同じコースです。
    高架下をくぐり、最初の交差点を右折。
    目印の赤い看板のコンビニ・ポプラがなくなってしまったので、ここだったかなあと少し不安になりましたが、少し歩いていくとバス停が見えてきて安心しました。
    駒木野の病院の前を通り過ぎ、メゾン・ド・プラムが左側に見えてきたところで右折。
    線路にかかる橋を渡って、道はそのまま農道に入ります。
    神社の前を道なりに左へ。
    その先、道は二股に別れます。
    踏み跡は同じくらい明瞭です。
    左の暗い道へ。
    道はいったんぐっと高速道路の足元に迫り、そこから急カーブ。
    さらにもう一度カーブを描いて、高速道路の下をくぐると、登山口です。
    「八王子城址」という道しるべがついている細い尾根が登山口です。
    この登山口が本日のコースで一番険しく、岩がちです。
    登りきるといったん平らになりますが、そこから先も崖っぷちの細い道がしばらく続きます。
    落ち葉が多く滑りそうで、こわごわ歩き、ようやく地蔵のあるピーク。9:20。
    ここからは、道は少し良くなってきますが、小ピークが続き、登ったり降りたりの繰り返しです。
    広葉樹の葉が落ち、左側の高尾主脈がよく見えます。
    ときどき、富士山の白い頭も見えていました。
    富士見台。10:30。
    富士山は左手に雲をまとっていました。
    八王子城址からの道とここで合流し、道はさらに良くなります。
    いったん大きく下り、そこから登り返し。
    急登と平らな道が繰り返され、徐々に高度を上げていきます。
    日差しのよく照るところでは、稀に紅葉が残っていますが、大半はもう冬枯れの道。
    登山道に降り積もる落ち葉をサクサクと踏みしめて歩いていきます。
    いつ来ても人の少ない登山道です。
    自分のペースで、歩き応えのある道を沢山歩けるコースです。

    右手、北側の足元に林道が見えてきて、いったん合流。11:15。
    すぐにまた林道と別れ、尾根を登っていきます。
    ピークを1つ越えて、その先が黒ドッケのピーク。12:00。
    夕焼小焼に降りていける分岐です。
    道しるべの通りに左側の下り道を選んで降りていきました。
    そこからはまた急な登りと平らな道の繰り返しです。
    岩がちな道を登りながら、この先、岩がちな下りがあるんだろうな、嫌だなあと思いますが、岩がちな上部は平らな陽だまりでした。
    道幅も広くなり、落ち葉が積もって、昼寝をしたいような気持良い場所です。
    高度が上がり、冬枯れの樹木の枝越しに、奥多摩の山々が見えてきました。
    大岳山はいつ見ても肩が張っているなあ。
    登って下りて、また登って。
    左下に、木下沢林道が見えてきました。
    林道の終点、関場峠です。12:50。

    堂所山へは、ここからさらに急登が続きます。
    広葉樹の落ち葉の積もる急登を越えると、薄暗い植林帯の急登へ。
    そこも抜けると、クマザサと枯れ草の坂道が始まりました。
    その坂道のてっぺんに、切り株が二つ。
    眺望が良いので、そこで昼食をとりました。13:20。
    登ってきた枯草の登山道の向こうに、大きく陣馬山。
    そのさらに向こうに小さく生藤山。
    おにぎりは冷たく固くなっていました。
    今日は、最高気温も10℃に至らず、この冬一番の冷え込みです。
    急登で汗をかきましたが、止まるとしんしんと冷えてきました。
    熱いコーヒーが有難い。

    さて、出発。13:50。
    すぐに堂所山山頂。13:55。
    山頂標識が新しくなっていました。
    壊れかけでグラグラだったベンチもしっかりした新しいものに。
    上の画像がそれです。

    さて、山頂から直進してすぐの分岐を「小仏峠・景信山」の道しるべの通りに左折。
    急な段差の下りを降りていくと、奥高尾の主脈と合流です。
    通り過ぎていくパーティーが見えました。
    さすが奥高尾主脈。
    こんな時間でも、人にすぐ遭遇します。

    お昼にちょっとのんびりしすぎました。
    さあ、ここから巻いていこう。
    景信山までアップダウンが繰り返されますが、木段が整備されている箇所が増えていました。
    ちょっと歩きにくかった急な下りは整地されて、楽に歩ける道に。
    奥高尾の整備は続々と進行中です。
    景信山を巻いて、まき道と山頂からの下り道との合流点。14:45。

    S字のカーブなどをどんどん下って、小仏峠。
    ここは、いつ来ても暗い。
    単純に陽が差さないことに加え、廃屋があるせいでしょうか。
    そこから、道は二つに別れます。
    右は階段の道。
    相模湖を見下ろせるベンチのところに登っていきます。
    今日は左の坂道へ。
    この道も途中で二つに別れて、右を行けば先程の階段道と合流するのですが、今日はさらに左のまき道へ。
    急なところが少なく、ベンチから少し先にいった尾根道に合流します。
    とっとこ歩いていくと、さらに分岐が見えてきました。
    右の木段の道は小仏城山への急登の道。
    城山に行きたい場合は絶対に右ですが、本日は左へ。
    ゆるい登り坂を行くと、日影沢林道のてっぺんと合流しました。15:20。
    林道を横切って、さらにまき道を行きます。
    山腹をいくまき道からは、歩いてきた北高尾山稜とその奥に都心の街並が見えました。
    まき道コースの中では一番見張らしの良いところです。

    やがて尾根道に合流。
    さらにとっとこ歩き、一丁平の展望台だけはちょっと寄り道しました。
    富士山はもう隠れていましたが、夕方の空の下、ススキの揺れる向こう丹沢が青く見えました。

    さて、急ごう。
    紅葉台は勿論まきました。
    高尾山頂もまいて、1号路をさっさか下り、薬王院を通過。
    まだ夜間通路ではなく、薬王院の中を通れました。
    観光客もまだちらほらいて、開いている売店もありました。
    さらに下り、男坂の石段をとんとん降りて、ケーブル駅。
    スイカで切符を買うと、もう改札は始まっていました。
    16:30出発。
    16:36、下山。
    夕暮れが迫り、参道の売店はもう店じまいが始まっている中、駅へと歩いていきました。

      


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    2017年12月11日

    奥多摩の御岳山から日の出山を歩きました。2017年12月。


    2017年12月10日(日)、奥多摩の御岳山に行ってきました。
    前回は、2015年1月に歩いていますから、約3年ぶりです。
    三鷹から、立川、青梅と乗り継いで、古里駅9:30。
    ホリデー快速が止まらない駅は、奥多摩駅に行くよりもむしろ時間がかかります。
    軍畑駅までで大半が下車し、電車内は人もまばらでした。
    古里駅の改札を抜けてすぐ左側がトイレ。
    降りる人が少ないので、トイレの行列もないのが幸いです。
    支度をして、出発。9:35。
    まずは大通りに出て、コンビニ前の信号を渡ります。
    そのまま、万世橋を渡ります。
    この橋は、歩道部分が車道部分より一段高く、その間にガードレールなどはないので、何だかちょっと高度感があって怖い橋です。
    登山道の崖っぷちの道よりはずっと幅があるのですが、何か怖いんですよね。
    意識してしっかり歩き、無事に通過。

    そのまま直進し、丹三郎屋敷門を通過し、まだかなあと思う頃、小さい道しるべが見えてきます。
    その道しるべにしたがって、舗装された坂道を上がっていくと、登山口。
    害獣除けのフェンスを手で開き、またきちんと閉じて、さてここから登山道です。9:45。

    登山道には霜が下り、地面が固く滑りやすくなっていました。
    え。麓でこんなふう?
    金曜日の夜に降った冷たい雨は、奥多摩では雪だったのですね。
    しかし、樹林帯に入ると、むしろ霜はなく、いつもの歩きやすい登山道で助かりました。
    道幅も広く、傾斜も緩く、快適です。
    御岳山に登る道は、ケーブルカーの道以外も今も生きていて、よく整備されています。
    でも、3年前の冬は、途中で迂回路になっていて、そこだけ歩きにくかったような?
    と思い出しながら歩いていくと、舗装された林道が見えてきました。
    そうか、あのときは、この工事が行われていたんだ。
    今は、林道を渡ってまたすぐに登山道に戻ります。
    昔からの登山道を舗装された林道が突っ切っていった形です。
    3年歩かないと、山は変わりますね。

    登山道に戻ってしばらく行くと、飯盛杉。
    丸太が何本も置かれてある休憩適地です。
    この木は2代目。樹齢百数十年。
    先代は樹齢数百年だったそうですが、落雷により焼失。
    その後植樹されたと、説明の板がありました。
    丹三郎のシンボルだそうです。
    里からかなり離れた距離なのに、里の人たちはこの木を知っていて、大切に思っていた。
    ここが御岳山の参道だからでしょうか。
    いや、大切なこの木の前をわざわざ通るように参道を作ったのでしょうか。
    奥多摩の歴史に思いをはせながら、しばし休憩。

    少し行くと、枝尾根に乗りました。
    樹間から、山々が見えます。
    眼下に見える町は、奥多摩町かな。
    だとすると、その向こうに見える山は、六ツ石山?
    この方向から眺めたことが少ないので、山座同定が難しいです。

    道はジグザグの急登が始まりました。
    3年前は凍結していてかなり厄介だったことを思い出します。
    今回は、道の端に少し霜が降りている程度でした。
    枯葉がすべり止めにもなっていて楽に通過できました。
    登りきると、平坦で心地よい道がしばらく続き、やがてケーブル山頂駅への分岐到達。
    ケーブル山頂駅への道は雪で真っ白になっていました。
    雪が残るかどうかは日当たり次第でしょうか。
    それとも、吹きっさらしの道と比べて、森の中の道は案外暖かいのかもしれません。
    「御岳山」という道しるべの通りに、真ん中の木段の急登の道を行きます。
    木段は壊れて崩れてきている箇所もありましたが、道は乾いて快適でした。

    木段を登っていくと、まずは休憩舎が見えてきます。
    その先が、大塚山。11:25。
    ここまではずっと静かな山道で、若い男性に道を譲ったことが2回あっただけでしたが、大塚山のベンチは、忘年山行らしい人たちがワイワイと煮炊きしていました。

    そこからは歩きやすい林の道が続きます。
    日差しも明るく、快適です。
    御岳神社が近づいてきます。
    おや?
    トレイルランナーが大勢。
    今日は、大会が開かれているのですね。
    御岳神社の石段の始まるところで、ランナーたちが、参加賞なのでしょう、Tシャツと飲み物を受け取っていました。
    参道沿いの宿坊には、ゼッケンごとの分類が表示されています。
    その宿坊で入浴できるようです。
    昼頃にゴールということだと、距離も短いでしょうから、初心者向けの大会なのでしょうか。

    石段を、中央の手すりで分けて、片側はランナー専用レーン。
    それは仕方ないですが、既にゴールした人たちがもう一方のレーンにたまり、仲間の応援や見物をしていました。
    これでは、観光客や登山客が通れない。
    トレイルランニングを最初に始めた創始者たちは、この光景をどう見るだろう。
    新参のスポーツということで、登山者との摩擦が起こらないように、とにかく気を遣っていた人たちでした。
    しかし、これだけ競技人口が増えてしまうと、そうした創始者たちの苦労や願いを知らない人も多いのかもしれません。
    自分たちこそが優先されるべきだと思っているような態度のランナーを高尾あたりで見ることがありますが、そういう人は、トレ・ランの初心者なのでしょう。
    奥多摩などの険しい道を独りでトレーニングしているランナーは、今も本当に礼儀正しいです。
    集団というものは、そこに所属しない者にとっては基本的にかさばって邪魔なもの。
    そこへの配慮がほしい。

    振り返るに、外秩父七峰縦走大会も、静かなあの山域を普段歩いている人にとっては、狂暴な光景なのかなあ。

    ともかくも、人ごみをぬって石段を登っていくと、御岳神社。12:05。
    朝から歩いてきた登山道よりも、ケーブル駅からの舗装された坂道と石段が一番険しいと感じます。
    考えてみれば、バス停からケーブルの麓の滝本駅までの坂道も急ですし。
    結局、観光客が一番足腰が強いのではないか?
    そんなことをぼやきながら、さて、道しるべを確認して日の出山へ。
    ところが、2つ目の分岐の道しるべを見逃してしまいました。
    ( ;∀;)
    ケーブル駅のほうに戻ってきてしまい、おかしいなと感じて坂を登り返し、正しい分岐から今度こそ日の出山への登山道へ。

    日の出山の登山道は道幅の広い緩やかな道が続きます。
    おや、朽ちかけていた鳥居が新しいものに変わっています。
    さらに行くと、道はやがて岩がちになってきて、その先、木段の急登が始まりました。
    ゆっくりゆっくり登っていくと、日の出山。13:00。
    ここは登山客で満員。
    でも、ケーブルに乗ってそこから歩いて来た人たちは、どんなにゆっくりお昼ご飯を食べてもそろそろ出発の時刻です。
    写真を撮りながら待っていると、予想通りベンチはすぐに1つ空きました。
    上の画像はそのときに撮影した写真です。
    武蔵五日市の街。
    その先の武蔵野台地の街並み。
    晴れ晴れとした眺望の山です。

    出発。13:30。
    今日は、つるつる温泉に下ります。
    ひので三ツ沢つるつる温泉 生涯青春の湯。
    名前だけで大変インパクトのある温泉です。
    山頂から道しるべに従い、まずは急な段差を下りました。
    整備されたばかりのようで、木段の木材が新しい。
    その先、細かい分岐が繰り返されます。
    その都度、「つるつる温泉」の道しるべをよく探して、その通りに降りていきました。
    道幅が本当に広く、段差の狭い木段で丹念に整備されていて、歩きやすい道が続きました。
    だんだん道は細くなります。
    傾斜の緩い道をのんびり下っていくと、沢が見えてきて、林道出合。14:20。

    舗装された林道をとぼとぼ歩いていくと、国道に出ました。
    道しるべ通りに左折。
    坂道を登っていくと、つるつる温泉。14:50。

    自動ドアで中に入り、さて、ここの温泉のシステムはどういうのだっけときょろきょろしていると、すぐにハッピを着た男性が近づいてきました。
    「靴箱に靴をしまい、鍵を受付にお渡しください。お客さまのザックは脱衣所のロッカーには入りませんので、あちらの荷物置き場に置いてください。貴重品はお持ちください。お風呂場は2階です」
    欲しい情報を全て、立て板に水で教えてくれました。
    (*^^)v

    本日、女湯は「美人の湯」。
    洗い場は10個ほど。
    広い内風呂が1つと、外に露天。
    とろっとした泉質です。

    さて、2階は、ソファの並んだ休憩所があり、ビールの自販機もありました。
    500mL、400円。
    他に食堂も個室もあるようです。

    建物の前がバス停。
    15:53出発。
    受付でもらったバス時刻表では「機関車バス」となっていましたが、やってきたのは普通の西東京バスでした。
    機関車バス、もう走っていないのかなあ。
    最初にこの温泉に来たときは、青い機関車バスで帰りました。
    あの頃は、奥多摩名物ロンヤス饅頭もまだ売られていました。
    昔むかしのお話です。

      


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    2017年12月04日

    高川山を歩きました。2017年12月。


    2017年12月3日(日)、山梨県大月市の高川山を歩いてきました。
    2年ぶりです。
    7:48三鷹発中央特快高尾行きに乗車。
    高尾で向かい側ホームに待つ、中央線にすぐに乗り換えて、大月駅到着。8:56。
    駅前で支度。
    ふと見ると、「お待たせしました。12月8日より岩殿山登れます」といった掲示が。
    台風で登山道が崩れ、この夏から通行禁止になっていた岩殿山、解禁のようです。

    支度をして出発。
    駅前ロータリーからまずは甲州街道に出て、右折。
    そのまま、「え、こんなに歩くの?」というくらい甲州街道を直進します。
    大月橋を渡ります。
    徒歩で歩くには長い橋ですが、歩道が車道と区分けされていますので、あまりストレスはありません。
    橋を渡り切ってすぐに左折。
    病院を右手にみながら坂道を登っていきます。
    左手足元に富士急の線路が見えます。
    ここも橋なのですね。
    坂を登り切って、少し下り気味になり、突当りの手前に道しるべがありました。
    大月市内の山でよく見る、白く小さめの道しるべです。
    あとは道しるべの通りに坂道を上がっていくと、突当りに民家。
    その民家のまさに庭先から登山道が始まります。
    ここ、民家じゃないの?と足を止めると、登山道が見えてきません。
    民家の庭先、芝生まで入って初めて登山道が見えてきます。

    実は、ネットで、「大月から高川山への登山道は廃道になった」「駅から登山口まで道しるべはない」といった記述を事前に読んでいました。
    たった2年で廃道までいくかな?
    不可解に感じ、ダメだったら田野倉駅から登ろうと確かめに来ました。

    結論から言えば、大月から高川山への登山道は、今も明瞭です。
    廃道になったと誤解した人は、民家の手前の藪を閉ざされた登山道と判断したのかもしれませんね。
    あと一歩踏み込めば見えた道。
    朝から何やら考えさせられます。

    さて、「この付近で熊が目撃されています」という掲示も最初に歩いた5年前と同じ。
    熊鈴をリンリン鳴らしながらまずは細い登山道を登っていきました。9:25。
    すぐに、むすび山に到着。9:30。
    背中に飲料の宣伝が書いてあるベンチが1つおいてあります。
    しかし、以前よりも樹木が育ち、富士山の眺望はそれほどでもありませんでした。
    樹木越しに富士山の大きな頭は見えています。

    そこからは、右手に大月市街、左手に禾生駅付近の市街を見下ろす尾根道を行きます。
    アップダウンが続く道です。
    カエデの木も大半は葉が落ち、茶色の枯葉にカエデの赤が大量に混ざって、登山道は花が散っているように明るい。
    日差しも暖かく、気持ち良い尾根道でした。

    5年前、そして2年前にここを歩いたときは、向こうからやってくるのは単独行か2人連れの若い男性ばかりで、それも1日に2組程度でした。
    それが今年は、続けざまに3組とすれ違いました。
    しかも、男女ペアです。
    この道を下るのは技術的に難しいところがあるはずなのですが。
    それとも、あの急斜面は整備されて木段にでもなったのだろうか?
    だったらいいなあ。

    山道はいったん大きく下り、そこから登り返します。
    歩き始めて2時間ほど、ついに問題の急斜面が現れました。
    ああ。
    特に整備はされていません。
    のぺっとした広い急坂のままでした。
    しかし、そこを下ってくる若いお母さんと幼稚園生くらいと思われる男の子が。
    口を開けてみていると、お母さんは、急斜面をジグザグに切って颯爽と降りてきます。
    歩ける人だ。
    上手いなあ。
    男の子も、お母さんから少し遅れて、達者に降りてきました。
    「大変な坂ですね、これは」
    私が声をかけると、男の子が答えました。
    「大変な坂ですよ」
    「凄いですね。よく降りてこられましたね」
    「大変でしたよ」
    「ご苦労様でした」
    お母さんはただ笑っていました。
    さて、私の番。
    腰痛予防にストックを使っていましたが、ここでそんなものを使うと、のけぞって後ろ向きに落ちそうです。
    まずはストックを片付けて。
    基本は両手をついて、木の根などの少しの凹凸に頼って登っていきました。
    ロープは張ってありますが、劣化が進んでいる様子で、あまり頼り切らないほうが良さそうです。
    急坂の距離はそんなに長くなく、登り切ると道はジクザグ道になり、歩きやすくなりました。

    田野倉駅からの登山道との合流点。11:15。
    ここもロープの張ってある箇所もありますが、下る人のためのものでしょう。
    登るのには不安を感じない道でした。
    やがて道は岩がちになり、傾斜は先程の急坂よりも急なくらいですが、岩があると段差は岩を使って上り下りできますので、技術的にはむしろ楽です。
    山頂方向から次つぎと人が下りてきます。
    今日の高川山は賑わっているなあ。
    この快晴。
    富士山のよく見える山を歩きたくなりますよね。

    岩がちの登りが終わり、道が緩くなるとやがて山頂。12:20。
    山頂は子どもの集団でけたたましいことになっていました。
    子どもは20人ほどでしょうか。
    一人一人、大量のお菓子を詰めたジップロックの大きな袋を引きずるようにし、お菓子を頬張りながら岩場をぴょんぴょん歩いています。
    目についたリーダーは若い男女。
    それぞれ、カタカナの愛称を書いた名札をつけていました。
    サポートの保護者も何人かいるようです。
    これは何の集団だろう。
    リーダーの女性が口笛を吹き始めました。
    子どもたちが聞いている様子はないのに、ずっと吹いています。
    高音が耳に障ります。
    子どもの歓声は仕方ないが、口笛はちょっと余計かなあ。

    この違和感は何でしょう。
    善意でやっているらしいことに何かハレーションが起きている感じです。
    口笛のせいかな。
    カタカナの妙な愛称の名札のせいかな。
    子どもたちに自分を妙な愛称で呼ばせ、山に連れてくる行為は、エコロジーやスローフードといったものと親和性が高い気がするのです。
    それと大きなジップロックの大量のお菓子とがつながらず、違和感があるのかもしれません。
    子どもを山に連れてくるには、お菓子で釣るのが一番簡単だからなあと穿った見方をしてしまいます。

    ともかく、山頂から少しくだった岩場の隅に腰かけて、昼食。
    木の枝は少し邪魔ですが、そこからも富士山はよく見えました。
    すると、男の子のうちの1人がやって来て、私の座っている崖っぷちの岩から下へと降り始めました。
    おいおい。
    それを見つけた女の子3人が、お菓子の袋を引きずりながらやって来て、私と同じ岩に座り、男の子に話しかけます。
    「そこ落ちたら、人生の近道だよ」
    ゲラゲラ笑っています。
    子どもは、他人のパーソナルスペースは、あまり意識しないですね。
    移動したいのですが、お弁当を開いたばかり。
    移動したくても、山頂はどこも空いていないですし。
    女の子たちの騒ぎに、さすがに異変に気づいて、若い男のリーダーがやって来ました。
    口で言っても男の子は崖を降りていくのをやめないので、自分も崖を降りていきました。
    ようやく二人で戻ってくると、私の隣りに座り、リーダーはスマホをいじり始めました。
    イヤホンで聴いていた私のラジオに、スマホのせいで雑音が。
    (T^T)

    子どもの頃に親しんだ自然でなければ、人は本気で守る気にはならない。
    その後、山好きにはならなくても。
    むしろ山歩きは嫌いでも。
    だから、子どもを山に連れてくることには意味がある。
    そう思って、多少の違和感は帳消しとしよう。
    統率のとれていない子どもの集団を、怪我なく山に連れていき、無事に連れて帰るだけで大変なことなのですから。

    さて、下山。12:45。
    下りは一番整備されていて距離も短い、初狩駅への道を行きます。
    山頂から離れるとすぐに山の静寂が戻ってきました。
    無理せず、自分から離れれば良かったのです。
    せっかく富士山がきれいだったから、もう少し見ていたいなと思ったのが間違いだったかもしれません。

    初狩駅への道は、男坂、女坂、沢コースと別れます。
    女坂を選択。
    崖っぷちの細い道もあり、用心して降りていきました。
    植林帯に入ると道も広くなり、緩くなって、ほどなく登山口。13:40。
    そこからは舗装された道を道しるべ通りにいきます。
    道しるべのないときは、直進。
    高架下をくぐって、初狩駅。14:00。
    14:09、高尾行きの電車がやってきました。
    時間は早いのですが、登り下りともに急だったので、歩きごたえを感じた1日でした。

      


  • Posted by セギ at 14:47Comments(0)

    2017年11月28日

    上川乗から笹尾根を歩いてきました。2017年11月。


    2017年11月26日(日)、笹尾根を歩いてきました。
    ホリデー快速あきかわ3号に乗って、終点武蔵五日市駅下車。
    2週間前も同じ電車に乗りましたが、乗客が随分減っています。
    楽に座っていくことができました。
    紅葉シーズンも終わり、これから、山は静かになっていきます。

    駅前から、数馬行きのバスに乗車。9:00。
    2台で発車。

    上川乗バス停下車。9:40。
    降りたのは、私1人。
    これは観光シーズンでもそうなので、あまり気になりません。
    バスの進行方向に少し歩き、三叉路でバスと別れて左折します。
    大きな橋で秋川を渡り、そのまま、道なりに舗装道路を登っていきます。
    ほどなく、左手に上川乗登山口。9:50。
    道しるべはありますが、登山口は狭く、最初に歩いたときは心細かったなあと思い出しながら、歩いていきました。
    夏草が邪魔しないので、細い山道も意外に歩きやすく、楽に尾根に乗ることができました。
    紅葉はもうほとんど終わっていますが、たまに朝の日差しに明るく輝く木があります。
    上の画像がそれです。
    尾根に乗った少し先、登山道は尾根から一段下がった道が続きます。
    やがて、尾根を乗り越えて、そのすぐ先が、浅間峠。11:00。
    あずまやとベンチがあります。

    ここから笹尾根に合流です。
    まずは上り坂。
    風があり、落ち葉が舞っていました。
    斜面は落ち葉がとどまらず常に動いているので、登山道もそれ以外のところも同じように見えてしまいます。
    足元の固さをよく確認しながら先に進みました。
    アップダウンを繰り返し、日原峠。11:50。
    古道らしい小さな石像があり、手を合わせました。
    落ち葉かさらに深くなり、尾根が広いところは登山道がわかりません。
    地形を考えて、尾根から外れないように注意しながら先に進みました。
    熊鈴の音。
    カサカサと落ち葉を踏む音。
    人のいない、晩秋の山道です。

    登っていくと、土俵岳。12:10。
    御前山と大岳山がよく見えました。
    景色を眺めながら、汗を拭きました。
    追い付いてきた人。
    向こうから来る人。
    この道を今日歩くのは自分だけではないとわかり、ほっとしました。

    南側の樹間から富士山が見えます。
    笹尾根は、これまでよく夏に歩いていました。
    歩く途中にも、富士山は見えるんだなあ。
    先程追い越していった人が、樹木が切れて富士山のよく見える場所で休憩していました。
    日向が気持ちよさそうです。

    丸山が見えてきました。
    名前の通り、こんもりとなだらかに丸い山です。
    単なる笹尾根の途中の山としては予想外に大きい円かな山。
    ゆっくりと登っていきます。
    山頂まであと少し。
    でも、山頂に何もないのは知っているから、まき道をいこう。

    笛吹峠。13:15。
    ここだけ尾根が広くなり、丸太がいくつか並べてあります。
    その1つに座って休憩。
    ここは見晴らしはないですが、晩秋の林の様子を眺めながらのお昼にします。
    今日は大洗町漁業協同組合協力の、しらすおにぎりセットをコンビニで購入しました。
    封を開くと、3種類のしらすおにぎりが入っています。
    おいしい。
    おかずが漬物だけなのは、少し寂しいかな。
    おにぎり2つで、少しおかずがついているといいなあ。

    熱いカフェオレを飲んで、チョコレートを食べて。
    ちょっとのんびりしすぎました。
    さて、出発。
    道が尾根道とまき道の二又に別れるところでは、尾根道にトレイルランニング大会用の赤い矢印がつけられていました。
    12月2日(土)に開かれる大会です。
    南高尾山稜から、関東ふれあいの道を通って、笹尾根を数馬まで行く全長42km。
    もう準備が進んでいるんだなあ。

    数馬峠に到着。14:00。
    面の見晴らしの良い峠です。
    富士山の青い姿がくっきりと見え、前景はススキが揺れています。
    しっかりしたベンチもあり、休憩はここでも良かったかもしれません。

    ここから登山道は尾根と離れ、斜面のまき道になります。
    道が細く、ところどころ崩壊していたり、霜が降りていたり。
    用心して歩いていくと、西原峠。14:35。

    そこから5分登って、槇寄山。
    本日の最高点です。
    晴れ晴れとした山頂です。
    ここにもベンチがあり、富士山が見えました。
    三頭山までは急登をあと2時間。
    時間的にもう無理ですね。

    西原峠に戻って、そこから、道しるべに従い、仲の平バス停へと下りました。
    夏の頃は、道が泥んこで踏ん張りがきかないところが少しある、林の中の道です。
    晩秋の今は、霜柱が午後になっても融けずに残っていました。
    そして、枯葉の堆積。
    枯葉の下に段差や石が隠れていることがあるので、歩きにくい下り道でした。
    トレッキングポールでさぐりながら歩を進めます。
    ときおり、鮮やかな紅葉に出会います。
    この時間の光では、写真に撮ってもきれいに写らないでしょう。
    スマホは出さず、ただ見上げ、眺めて楽しむ。
    それも贅沢な気がします。

    急な山道からあっけなく農地に出て、さらに下っていくと、舗装路に。
    そこからは、とにかく下りの道を選んでいくと、檜原街道に出ます。
    街道の手前で、大会の赤い矢印を設置している人と遭遇。
    土俵岳で追い抜いていった人です。
    今日1日、山の中で矢印の設置作業をされていたのですね。
    長い42kmを分担して、この作業をされていた方が各地にいるのでしょう。
    ご苦労さまです。

    さて、温泉センター数馬の湯。16:00。
    温泉に入っていくつもりで、お風呂セットも持ってきたのですが、16:08のバスに乗ると、17:21のホリデー快速に間に合って、三鷹に早く帰れるなあ。
    その誘惑に勝てず、今日は温泉はパスしました。
    バス停の行列も、2週間前と比べると半減しています。
    バスは2台。
    座っていくことができました。
    檜原街道を駅へと向かうバスの車窓からも、夕陽の中で赤く輝く紅葉をたくさん見ることができました。

      


  • Posted by セギ at 16:03Comments(0)