たまりば

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2012年04月30日

生藤山を歩きました


セギ英数教室、GWは、暦通りに休校です。
その他、5月2日(水)も休校となります。
5月1日(火)は、通常通りに授業があります。
よろしくお願いいたします。

昨日、4月29日(日)は、生藤山から奥高尾を歩きました。
三鷹から高尾で中央線に乗り換え、上野原駅下車、8時25分。
そこから「井戸」行きのバスに乗り換えます。
ほぼ毎年、このコースを歩いているのですが、今年は狭い駅前がごった返していて、各方面のバスに乗車する人の列ができ、整理する職員さんもいて、びっくり。
ともあれ、「井戸」行きのバスは、ちょうど席が満杯というくらいの混雑具合で出発。
そして、その大半が、「石楯尾神社前」で下車。
皆さん、生藤山に登られる方のようです。
この季節には、桜が咲くので人気のある山です。
バス停を下り、道路の反対側に渡って、いくつかベンチのあるところで支度。
そこから道しるべ通りに、まずは舗装された道を登っていきました。
9時ちょうどに出発。
ほどなく登山道。
スミレ、ミヤマキケマン、ミミガタテンナンショウ。
春の山の麓に咲く花々を足下に眺めながら、道はジグザグにどんどん高度を稼ぎ、甘草水との分岐のある桜並木に到着。9時45分。
ここでその日初めての展望が開けます。ベンチもあります。
春霞がかかり、この時間帯までしか富士山が見られないことも多いので、たっぷり鑑賞。
今年は桜が遅く、昨日がちょうど満開でした。
上の写真は、そこで撮影。
そこから、気持ちのよい平らな道を歩いていき、三国山到着、10時00分。
木の枝に邪魔されない、晴れ晴れとした富士山を見たいのなら、ここが一番です。
空がクリアな日には、南アルプスもくっきりと見えますが、昨日は霞んでいました。
今日の富士山は、ここで見納めだろうと感じながら、三国山を下り、縦走路に戻り、生藤山へ。
山頂到着10時10分。
生藤山は、狭い平らな山頂で、空以外見えません。
そのまま通過し、道はやがて岩がちの下りへ。
意外に急なので、手間取る人もいて、前の2人が下りるのをゆっくり待ちました。
もっと混雑している日には、渋滞する箇所です。
ここから、醍醐丸へ。
のんびりした山道と、急な岩がちの下りの、繰り返しになります。
この辺から、トレイルランナーとのすれ違いが増えます。
トレイルランナーの祭典、日本山岳耐久レース(ハセツネ)のコースに近く、道の感じも似ているからでしょうか、ここで練習しているランナーは多い様子です。
あの大会、昔は、登山者の祭典で、ヒマラヤで行動するための体力を養うのが目的と謳われていた記憶があるのですが、新しいスポーツ、トレイルランニングが台頭するや、あっという間に彼らのものになった感があります。
奥多摩75kmを24時間以内で完走する。
参加したいなあと昔から思いつつ、世間的には秋の祝日連休でも、私は仕事ということが毎年の話で、そうこうするうち、トレイルランニングがメインの大会になってしまいました。
すごく人気があって、申し込むのも大変らしいです。
でも、今でも、走るのではなく、登山者として、24時間以内の完歩をしている登山者の方もいらっしゃるのだとか。いいなあ。
トレイルランナーは、新しいスポーツとして、トレイルランニングの指導者が厳しく言っているのでしょう、登山者の追い越し、すれ違いに対してのマナーは徹底していると感じます。
登山者を不快にさせる無理な追い越しは決してせず、後ろから来ていることに気付いてもらえるまで辛抱強く待っている方が大半。
すれ違いのときも、こちらが道を譲ると、恐縮し丁寧に礼を言ってくださる方が多いです。
お互いが気持ちよく山にいられるよう、互いに周囲に気を配りたいですね。
山へのインパクトが強いとか、あんな軽装で山に入るのは遭難予備軍であるとか、そういう批判もあるのですが、山へのインパクトも遭難の可能性も、アルパインクライミングが一番高いので、自分のやっていることの負の可能性を理解しながら、出来うる限り自然にも他人にも優しく、というくらいのことしか、私には言えません。
なんてことを考えながら、醍醐丸到着、11時25分。
気温が上がり、初夏を思わせる陽気で、既にスポーツドリンクを1リットル飲み干してしまいました。
さらにゼリー飲料を飲んで、出発。
和田峠到着、11時55分。
少し車道を歩き、茶店の脇から登り返します。
素晴らしく長い木段。
既にひと山越えてきた身には、結構こたえます。
陣馬山到着、12時20分。
さすがはGW。
山頂は、人でぎっしりでした。
トイレは長蛇の列。
茶店でかき氷を買う人も長蛇の列。
広い山頂の芝生を埋め尽くすほどのレジャーシート。
広げられるお弁当。
走り回る子どもたち。
おそるべし奥高尾の人混み。
ともあれ、ラッキーなことに東屋の前のベンチが1つ空いて、そこに座って、私も昼食をとりました。
桜を眺めながらの特等席です。
満開の桜。
葉とともに咲く種類の桜が多く、緑とのコントラストが鮮やかでした。

さて、昼食を終え、富士山が見えるポイントに一応立って確認。
すでによく見ないとわからないぼんやりとした富士山の積雪部分のみが見えました。
そこから、奥高尾の縦走路へ。
道も広く、下り基調です。

明王峠、1時05分。ここも満開の桜。
景信山、2時15分。葉桜が目立ち始めます。
小仏城山、3時ちょうど。桜吹雪。ここで、炭酸飲料を購入し、休憩。
高尾山頂、4時ちょうど。桜は終わっていました。
丹沢もぼんやりと青く霞んでいます。
山頂は観光客でごった返していました。
なぜ、こんな夕方にこんなに混雑しているのだろう。
家を出るのが相当遅いのかな、観光客は。
まだビアホールは開店していない時期ですよね?
夕日に浮かぶ富士山を眺めたいのかな。
帰り道、暗いですよ?

今日も、リフト下山は50分待ちかなあと思い、稲荷山コースを選択。
高尾山口到着、5時ちょうど。
人混みにもまれながら、高尾山口駅へ。
満足の1日でした。
  


  • Posted by セギ at 14:40Comments(0)

    2012年04月23日

    2012年外秩父七峰縦走ハイキング大会に参加しました


    昨日、4月22日(日)は、外秩父七峰縦走ハイキング大会でした。
    朝6時30分、小川町駅前で受付を済ませ、スタート。
    まずは車道を歩き、7時20分、官ノ倉山の登山口手前の渋滞地点に到達。
    ここから、山道を一列で歩くことになるので、例年渋滞が始まります。
    まずは順調と思いながら、スポーツドリンクを飲んだり、受付でもらった、チェックポイントでスタンプを押してもらう記録カードに記入をしたり、今年はゴールが変更になったことをもらった地図で確認したり。
    さて、のろのろと進み、いよいよ登山口。
    登山道に入ってからものろのろと一応の動きはあり、鎖場も一列にきちんと登って、1つ目のピーク石尊山へ。
    数年前までは、鎖場付近は、急坂を我先にと登っていく無理な追い越しのかかる場所で、朝一番にそんな無理をするからでしょうか、倒れた参加者もいらっしゃったようです。
    姿は見えませんでしたが、その瞬間を見たのだろう女性の悲鳴が後ろに聞こえ、「倒れた」「誰か倒れたぞ」という情報が駆け上がってきました。
    それ以後は、鎖場にはスタッフが2〜3人常駐するようになり、一列にきちんと登るようになったと記憶しています。
    それによって、朝の渋滞は長くなりましたが、いいことだとと思います。

    石尊山は、七峰の7つのピークには数えません。
    少し流れは順調になり、緩い坂の上り下りを繰り返し、また渋滞が始まると第1CP官ノ倉山。
    8時15分到着。2600番台。
    遅いなあ。
    でもまあ、昨年とほぼ同じ時刻なので今年も大丈夫と思いながらその先へ。
    官ノ倉山からの下りは滑りやすい土道なので、慎重に。
    でも、2年前に太いロープが張られ、土も入れられ、以前よりかなり下りやすくなりました。
    とっとこ下りて車道へ。
    人を抜くのは、車道に限ります。
    細い山道の危険個所で無理に人を抜こうとするのに、車道になるとのんびり歩く人がいますが、効率や安全性を考えたら逆ですよね。

    スピードを上げて人をどんどん追い抜きながら和紙の里へ。
    上の写真はその途中で撮影。
    桜とミツバツツジが美しい道でした。
    しかし、遠くに見える笠山は雲の中。
    予報では午後3時頃から雨とのことでしたが、これは自分から雨雲の中に突入していく感じです。

    和紙の里到着。
    今年は春が遅く、見事な桜を眺めながら、休憩はせずに通りぬけました。
    甘酒100円などかなり誘惑の多いポイントではあるのですが。
    (*^_^*)

    そこから長い長い舗装道路の登り。
    ここでさらにスピードを上げ、遅い人を追い越します。
    とはいえ、私もさらに速い人に追い抜かれたりしながらですが。
    というのも、その先からは追い越しの難しい細い登山道の長い長い登り道。
    ここで遅い人を前に置くことは大変なロスタイムを生みます。
    ここは頑張りどころ。
    林道歩きの中でも1か所だけ山道に入るのですが、そこでまた渋滞。
    ここでの渋滞は、1か所歩きにくい斜めの段差があることが原因と思われます。
    自動車の自然渋滞に近い状況です。
    そのポイントで誰もがブレーキを踏む。
    その小さなロスタイムが積もり積もって渋滞を生むようです。
    その段差を越えると、人の流れはスムーズでした。

    萩平丁字路到着、10時。
    ラジオの調子が悪く電池を替えていたりしたら意外に手間どりました。
    そして、もたついて林道で十分に人を抜けなかったことはやはりたたりました。
    そこからの山道はのろのろ歩きの渋滞がずっと続きました。
    いつも渋滞する場所ですが、いつもより長くそして遅い。
    道が全体に湿った土で滑りやすく、車道と合流するポイントへの急な登りを上手く登れず、もたつく人が多かった様子です。
    渋滞だなと思ったら諦めて、立ったままの休憩に入ります。
    ザックから行動食を出して食べ、スポーツドリンクを飲み、メモを取り。

    ゆっくりなのは、時間はかかりますが体力は温存されます。
    ずっとゆるい渋滞のまま非常に楽に笠山CP到着、11時15分。
    遅い。
    しかし、さすがにこのあたりで大休憩に入る人が増えてきました。
    よし、歩きやすくなるぞ、と思いながら、先へ。

    笠山からは、登り下りを繰り返し、ときどき車道を横切りながら、堂平山へと登っていきます。
    ゆるい登り道。
    広い山頂。
    晴れていれば非常に気持ちの良いところなのですが、周囲はガスって視界不良。
    全体に湿って木々からは水滴が落ちてきました。
    気温が低いので汗をあまりかかずスポーツドリンクの消費が少ない。
    疲労が少ないということで今日は途中で気分が悪くなったりする心配がないので有難いと思いながら、しかし、足元が悪いので慎重に上ったり下ったり。

    剣ヶ峰CP11時59分。本日の最高峰です。
    そこからさらに上り下りを繰り返し、やがて登場するのが176段の木段。
    濡れて滑りやすい上、土が雨で流出して丸太がむき出しになっている箇所が多く、例年より歩きにくい状態でした。
    でも、広がって歩いて木段を塞いでいるグループがいなかったので、自分のペースで歩いていくことができ、案外楽に通過。

    今年は天気予報が悪かったので、ファミリーや普段あまり山を歩いていると思えない若いグループが少なかったことでかなり歩きやすかった印象があります。
    彼らの良くない点は登山道を広がって歩くこと。
    狭い登山道はさすがに1列になりますが、少しでも広くなると2列・3列になります。
    家族や仲間と来ているので、そうしたいのはわかりますが、後ろには常に人がいるということを頭においてほしいです。
    話に夢中になるからか、1列なんだけどジグザグのフォーメーションをとっているグループがあり、それが一番追い越しにくい。
    仲間と来ていても後ろに人がいることを常に意識してくれると、速い人も遅い人も自分のペースで楽しく歩けると思います。
    山慣れたグループは常にまっすぐ1列です。
    それでも会話は弾んでいますし楽しそうです。

    とはいえ、そういうグループを早めに振りきれない私も悪いのである。
    もっと速く、速く。

    定峰峠到着、午後1時。
    売店でコーラを購入し、今日初めての休憩。
    トイレ休憩も兼ね、コーラを飲み干しました。
    そこから大霧山へ。
    ここも急な登りの多いところですが、今年はここからスピードが上がりました。
    行列は続いているのですが、流れが速い。
    もう少しゆっくりでもいいんですけど、というくらいのスピードでどんどん進んでいきます。
    登山道の渋滞は遅い人が道を塞ぐこと以外では起こらない。
    改めてそれを感じました。
    周りが速い人ばかりになると、もう1つ面白いことがあります。
    大霧山への登山道は広くてどこからでも登れるような箇所が多いので、そこで競争が始まるんです。
    山慣れた人は、急な登りで加速する。
    そこで体力を競う。
    山慣れた人は、急な下りで加速する。
    そこで技術を競う。
    急なところが終わり平坦になると、ほっとしていったん失速したりする。
    あ、いかんいかんと気付いてまたスピードを上げます。
    (^_^;)

    しかし、雨がだんだん本降りになってきたせいもあり、冷えてけいれんを起こしたのか、座り込んで足をさすっている人の姿もちらほら見られるようになりました。
    私は山の中でけいれんを起こしたことはないのですが、飲み物はお茶や真水はやめてナトリウムを含むスポーツドリンクにするとか、行動食に梅干しなどを加えるとか、それでも治らずけいれんが癖になっている場合は、かかりつけのお医者さんと相談し、芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)の処方箋を書いてもらって薬局で購入するのも良いかもしれません。
    自分が飲んだことがないくせに言うのも変ですが、「芍薬甘草湯」ツムラの68番はけいれんが起きてから飲んで短時間で効いてくると山で何度か聞きました。
    薬よりもけいれんを起こさない身体作りが一番ですが。

    大霧山の下りを終えると、車道。
    そして、秩父高原牧場が見えてきます。
    今年は寒かったせいか行列がなく、すぐにソフトクリームを購入できました。
    300円。
    大きくて中身がぎっしりでなかなか食べ終わらないと感じたのは、やっぱり雨で寒かったからでしょうね。
    暖かい蕎麦を食べている方もいらっしゃいました。
    そこから車道をずっと登って、また登山道に入りました。
    雨で土がぐずぐずに滑り、慎重に歩を進め、皇鈴山CP3時35分。
    さらに上り下りを繰り返し、いったん車道に出て、また登り返して、登谷山CP4時ちょうど。
    登谷山から下りて、日本水の接待のある釜伏峠へ。
    なんと、水以外の接待が終わっていて、がっかり。
    例年、果物や漬物をふるまってくださるんです。
    さんざん歩いた後の漬物のおいしさは格別。
    確かに、接待は2時から4時までと地図に書いてあります。
    でも、雨でなければ、もう少し延長してくれるのかもしれません。
    接待に間に合わなかったことは初めてだったのでショックでした。
    でも、車道の桜がきれいで、ガスの中で近づいていくとぼんやりと満開の姿が現れる様子は幻想的で、上を見ながら、とことこ歩きました。



    そこからは、コースタイムで2時間の車道歩き。
    無事に、5時45分にゴールしました。
    今年も賞品は完歩帽かタオルマフラー。
    タオルマフラーを選びました。
    「新ハイキング」増刊号が配られたのは今年が初めて。

    ちなみに朝の受付でもらった今年の参加賞は、下の写真の緑色の軍手です。
    滑り止めが電車と線路の模様になっているところが面白い。
    でも、ちょっと大きいです。
    指が余るので、岩をつかむ必要のない楽なハイキングで使用しようと思います。
    3年前と2年前はやはり軍手でした。
    3年前は青色。
    2年前はオレンジ色。
    小さめの薄いもので重宝しました。
    いずれにせよ、かさばらず軽い参加賞で嬉しかった。
    (*^_^*)





      


  • Posted by セギ at 15:08Comments(4)

    2012年04月21日

    さあ、明日は外秩父七峰縦走大会


    明日、4月22日(日)は、外秩父七峰縦走ハイキング大会です。
    毎年、7000人が参加する、約42kmを歩く大会です。

    気象情報では、寄居付近は、午前中曇り。
    午後から、1mm程度の雨。
    晴れて気温の高い年のほうが、正直、きついので、曇っていて気温が低めな年のほうが歩きやすかった印象があります。
    天気が悪いと、参加をとりやめる人もいるので、少しでも人が少ないほうが歩きやすいということもありますし。
    だから多少の雨は歓迎ですが、どしゃ降りだとつらいなあ。
    雨具を着ないで済む程度の雨だと良いのですが。

    午前中に通過できるのでおそらく大丈夫とは思いますが、最初のピーク、官ノ倉手前の鎖場付近は、落石しやすいところですので、雨で土が緩むとさらに注意が必要です。
    また、官ノ倉山からの下りは、毎年、土を入れるなど、整備を重ねてくださっていますが、晴れていても滑り易く、過去には大会中に転倒事故も起きていますので、気をつけたいところです。
    自分のペースでたっぷり休憩する一方で、渋滞になると文句を言う人がいますが、だったら休憩せずに、渋滞中を休憩と思えば良いので、マナーを守って、1日楽しく過ごしたいですね。
    本当に混雑が嫌なら、何もない日に、1人で同じコースを歩いたら良いのですから。
    混んでるなあ、と言いながら、わいわい歩くのが楽しいのです。
    (*^_^*)

    ハイキング後半、牧場で食べるソフトクリーム、おいしいです。
    牛乳もあります。
    釜伏峠での大和水の接待も、嬉しいです。
    おいしい水と、漬物や果物をいただけます。

    例年、葉桜がきれいな時期ですが、今年は、桜が遅いので、もっと豪快に咲いているかもしれません。
    上ばかり眺めて、歩みが遅くなるのが心配です。

    (*^_^*)
      


  • Posted by セギ at 13:42Comments(2)

    2012年04月18日

    ケアレスミスをなくす方法


    少し前のことになりますが、テレビを見ていたら、こんな実験をやっていました。
    60代と20代の2つのグループに、それぞれドミノ倒しを一面作る作業をしてもらいます。
    導火線部分から始まり、長方形の一面は、上手く倒れたら、色違いのドミノによって文字が表れる仕組みです。
    その作業の様子を観察していると、2つのグループは、これほどにか、と驚くほどの違いが表れました。
    20代グループは、作業自体は、速い速い。
    でも、やみくもに作っていき、誰かの手元が狂って、ドミノが途中で倒れ、全滅してしまうこと2回。
    最初から、やり直し。
    一方、60代グループは、話しあい、まず、ドミノを所定の位置に横に倒したまま置いていくことから始めました。
    置き終わると、休憩。
    そして、いよいよ、ドミノを立てていきます。
    慎重に、慎重に。
    30分くらい作業すると、誰が言い出すともなく、休憩。
    あともう少し、というところで、互いに頷きあい、また休憩。
    結局、2つのグループは、ほぼ同時に作業終了。
    そして、出来上がったドミノを倒してみると。
    20代の作ったドミノは、雑で、表れた文字はガタガタ。
    一方、途中で1度も倒さなかった60代のドミノは、見事に文字が表れました。
    慎重で緻密な作業。
    集中力が持続しないのを見越して、途中に入れる休憩。
    60代の経験値の高さを感じました。

    こんなにもはっきりと実験結果が表れるものなのか。
    というより、20代の中で、もう少し、リーダーシップをとれる奴はいないのか。
    人間のやることだから、どうせミスすると、気づかないのか。
    そのミスをなくすためにどうすればいいかと、考えないのか。

    こういう結果を出すためのやらせじゃないの、と感じたほどの実験結果でした。
    でも、おそらく、やらせではないんでしょう。

    というのも、私も、大人のための数学教室と、中学生対象の授業と、同じテキストで両方やっていると、こんなに違うものなのかと感じるんです。

    たとえば、こんな問題。
    (2x+3y)(2x+5y)-(3x+2y)(3x-4y)
    乗法公式を使って展開していく問題です。
    この問題、後半の( )の前にマイナスの符号があります。
    このマイナスは、後半の( )の各項にかかっていきますから、後半の符号は全部正負が逆転します。
    慣れてくれば、それを意識しながら、いきなり( )を開いていくことはできます。
    なので、大人の人には、
    「慣れれば、それは可能です。でも、やっぱりミスしやすいところですので、まあ慎重に、-( )と、後半は( )を外さないで書いて、次の行で、符号を変えていくほうが安全ですよね」
    くらいの説明をします。
    強制するようなことではありませんから。
    でも、皆さん、やっぱり、慎重に、-( )と、いったんは( )を外さないやり方のほうを選びます。
    つまらない省略をしたせいで、結局、そこでミスし、正答できないなんて、バカらしい。
    そう判断するのが、大人の知恵です。

    一方中学生は、ここを省略します。
    上の問題の1行の次には、もう同類項の計算をした答えだけ書いてやろうかという勢いの子さえいます。
    それで正答できるのなら、別に止めませんが、ほとんどの場合、ミスします。
    たて続けにミスしたのを見て、
    「それをするとミスするから、こうやって、慎重に解いていこうか」
    と助言します。
    しかし、多くは、聞き入れません。
    ミスするから、と言われれば言われるほど、今度こそ、ミスせずにやってやる、とそちらのほうに向かっていきます。
    あなたがミスしやすいと言っているのではない。
    人間は、ミスをするものなのだよ。
    それを言っても、ほとんどの場合、通じません。
    その場では、しぶしぶ直しても、テストになると、やっぱり省略し、そして誤答します。
    (>_<)

    人間は、ミスをする。
    それを理解するには、社会に出て、10年、20年。
    人間は、こんなバカなミスをするのかと、自分の場合でも、他人の場合でも、ミスを体験し、そのミスをフォローするための善後策に駆け回り、ああもう嫌だ、と心の底から思うようになってからでないと、わからないことなのかもしれません。

    人間は、ミスをする。

    数年前になりますが、三鷹駅近くのレンタルビデオ屋さんで、DVDを借りようとしたら、会員の期限が切れていたことがあります。
    「ああ。そういえば、今年は、更新を勧めるハガキが来なかったですよ」
    と言ったら、バイトなのだろう若い子に、
    「そんなことは、絶対にありません」
    と急に高圧的に言われて、びっくりしました。
    なんで、絶対にないと言えるんだ?
    確かに、私が、他の郵便物やチラシと一緒に捨ててしまった可能性はゼロではないだろう。
    しかし、そちらのミスの可能性だって、ゼロではないだろう?
    さらに言えば、郵便事故の可能性だってあるだろう?
    私の性格がもう少しきつければ、「あんたじゃ話にならない。店長を呼べ」と叫んでいるところですね。
    (^_^;)

    若い子は、人間がどれだけくだらないミスをするかを実感できないのかもしれません。
    しかし、それを10代のうちに理解できれば、テストのケアレスミスは、ぐっと減るんです。
      


  • Posted by セギ at 16:09Comments(0)算数・数学

    2012年04月15日

    南高尾を歩きました


    4月15日(日)、南高尾山稜を歩きました。
    麓の桜は、満開で、今日がちょうど見頃でした。
    春の観光シーズンの休日に高尾に入るには、とにかく観光客を朝早いうちに振り切る必要があります。
    そうしないと、登山道の渋滞に巻き込まれます。
    なので、今日は、迷いなく、一気にリフトで登りました。
    高尾山のエコーリフト、上りよりも下りに使うほうが眺めが良くて好きなのですが、下りはいつも凄い行列になっていて、もう何年もリフトで下山したことがありません。
    いつになったら、高尾は、もう少し落ち着いた人出になるのでしょう。
    しかも、薬王院は、行く度に新しい建造物が出来ています。
    今回も、ぐるぐる回る石のおみくじのような不思議な建造物が出来ていて、何だろうなあと思いつつ、お参り。
    むしろ、高尾山の有難みが減るような気がするので、正直、このくらいにしておいてほしいです。

    高尾山頂の桜は、まだ固いつぼみ。
    しかし、一丁平までの斜面では、三分咲きの桜も見られました。
    全体に、見頃は、来週末と感じます。
    でも、来週末は、外秩父七峰縦走ハイキング大会なので、私は、高尾には来られません。
    今年は、高尾の縦走路の桜は、見逃すことになってしまうかなあ。
    でも、小仏城山の山桜は、満開でした。

    小仏城山から、大垂水峠へ。
    先ほどまでの喧騒が嘘のように、ここからは静寂の山道です。
    不安を感じるほどの長い下り。
    そして、薄暗い植林帯。
    さらに沢沿いの道。
    時おり、登ってくる人とすれ違う他は、静かです。
    すれ違う人も、山慣れた人ばかり。
    ここには、昔ながらの奥高尾があります。
    昔から奥高尾を歩いている人は、このシーズン、南高尾山稜か北高尾山稜に避難しているのかもしれません。

    大垂水峠からは登り返して、大洞山、コンピラ山、中沢山。
    南斜面ですので、奥高尾主脈よりも春が来るのが早く、足元には、たくさんのスミレが咲いていました。
    桜も、早めに咲いています。
    津久井湖が見下ろせ、丹沢の山々がよく見える場所で、お昼ご飯にしました。
    上の写真が、そこからの眺めです。
    丹沢は、高尾から目視できるほど、まだ沢筋に多くの雪が残っています。
    今年は、檜洞丸のシロヤシオも遅くなりそうです。

    お昼を終えて、三沢峠から草戸山へ。
    このあたりから、また、山歩きの人が増えてきます。
    道幅も広く、南高尾山稜では最も整備されている山道です。
    しかし、それは草戸峠まで。
    ハイキングコースと別れて、高尾山口駅への山道。
    ここからが本日一番の険しいコース。
    小ピークが多く、登りも下りも急です。
    奥高尾も主脈を外れると、それなりに山だよねー、と思いながら、登っては下り、1時間。
    山道は、ぽこんと民家の脇に出て、そして、交差点に出ます。
    以前、四辻から、さらにJR高尾駅まで、山道を歩いたこともありますが、それをするとプラス1時間なので、今日は、高尾山口駅へ下りました。
    余った時間で、また、麓の桜を眺め、撮影。

    いっぱい歩いて、楽しい1日でした。
      


  • Posted by セギ at 19:27Comments(0)

    2012年04月12日

    大人の数学教室、個別指導コース


    3月末より、大人のための数学教室も、新しい参加者の方を迎えました。
    以前より、参加者の方にはアナウンスしていたのですが、ここで改めて、大人のための数学教室、個別指導コースのご案内をいたします。

    ◎時間  平日の午後1時20分~、あるいは、午後3時~の90分間。
           曜日は、お問合せください。
    ◎内容  中学・高校内容の数学(テキストはこちらで指定)
    ◎費用  1回90分 4,000円

    お問合せは、左の「問合せ」ボタンを押してください。
    メール画面が表れます。
    メール本文には、受講希望レベル・電話番号をご記入ください。

    さて、本日、4月12日(木)は、大人のための数学教室でした。
    中3レベルに入りまして、本日は2回目。
    乗法公式の続きからです。
    公式は、当てはめて使えば簡単に問題が解けるので、とても便利なのですが、覚えないと使えません。
    ものを覚えることが苦手な現代の中学生には、公式は、鬼門。
    特に乗法公式の場合、覚えない中学生が現れます。
    「使わなくても、解けるじゃん」と言うのですね。
    (^_^;)
    この後、乗法公式を逆に使う、因数分解の勉強が始まり、そのときになって絶望するのです。
    塾に通っている子は、最初から、その助言を受けていますが、自分で勉強している子は、そのワナにはまりやすいです。

    さて、大人の場合。
    公式の重要性は重々わかっているが、新しい公式を頭の右から入れたら、その前に覚えた公式が、左から出てしまいそう、という感覚と闘う90分だったかもしれません。
    (*^_^*)
    繰り返し練習し、長期記憶としてとどめてください。
    計算処理は、やはり、大人が圧倒的に速いです。

    子どもは、問題をノートに書き写すと、とりあえず、ぼんやりとその問題を眺めてしまう時間というのがあります。
    解きたくない自分と闘っているのでしょうか。
    呼吸を整えているのでしょうか。
    ただ漠然と、ぼんやりしてしまうのでしょうか。
    本人は、あまり自覚していない様子ですが、見ている側にとっては、結構長い、そして謎の時間です。
    数学が嫌いな子ほど、この時間が長く、そして、集団指導では、与えられた時間の大半をそれに費やして、自分ではほとんど演習しないで帰ってしまいます。
    「新しいことを教わる時間」よりも、実は大切なのが、「解くところを見てもらう時間」。

    数学が嫌いな子には、個別指導が必要です。

    と、最後は、また宣伝でした。
      


  • Posted by セギ at 14:54Comments(0)コース案内

    2012年04月10日

    This is a pen. なのだ。


    外国人相手にずっと観光ガイドをしている日本人男性の方の本を読んで、面白いなと思ったのは、彼の英語ジョーク。
    まずは、胸ポケットから、ペンを取り出して。

    "This is a pen."
    It is the first sentence we Japanese learn.
    But we have never use it.

    それはそうですね。(*^_^*)

    そういう不自然な英語の学び方はやめましょう、ということでしょうか、NHKラジオ「基礎英語1」の4月テキストを開きますと、第1週で、早くもbe動詞過去形が出てきたりして、うおっと思います。
    不自然ではない代わり、文法的には、いろんな要素がごちゃ混ぜに一気に出てくるので、かなり学びにくい印象です。
    ただ、それは、ストーリー上、たまたま出てくるだけで、あまり気にしない、深く扱わない、ということのはずですが、初学者、特に子どもは、そこにひっかかりますから、できればやめてほしいなあというのが正直な感想です。
    最初は不自然な英語でいいから、教わる内容が最小限になるようにやってくれたほうが学びやすいです。
    そういう意味で、教科書は、This is a pen.から始まっても、本当は構わないのではないでしょうか。
    いつまでも、そんなことしか習わないわけでは、ないのですから。

    15年くらい前でしょうか。
    イギリス国営放送が製作した、初学者のための英語ドラマというのを、NHKテレビ英会話で放映したことがありました。
    主人公は、記憶喪失で、ある朝、浜辺に打ち上げられていました。
    病院のベッドで目覚めた主人公に、刑事が質問します。

    This is a pen.
    It is in your pocket.
    Is this your pen?

    イギリス人俳優が本気で演じていましたから、シュールでした。
    あの英語ドラマ、全体がジョークだったのかもしれません。

    今年度から三鷹市内の中学で採択された英語教科書「ニューホライズン」中1を見ますと、Unit 1からは、普通に、I am ~.の学習が始まっていますし、易しいのですが、そこまでのWarm up のページにボリュームがあり過ぎて怖いです。
    1から100までの数字が一気に出てきます。
    1から31までの序数が一気に出てきます。
    曜日と月名が一気に出てきます。
    天気の名称、色の名前が一気に出てきます。
    英語に慣れるためだけに学習するような内容ではないと思うのですが、大丈夫かなあ。
    聴き取れて、リピートできて、型通りの会話をロールプレイできたらそれでいい、というレベルで通り過ぎても、後で、「それは、最初に習っただろう」ということになってしまったら、恐ろしいなあ。

    予定したスケジュール通りに、着実に学習を進める一方、学校の授業の様子をよく聞いて、対策をたてていこうと思います。
      


  • Posted by セギ at 11:13Comments(0)英語

    2012年04月08日

    奥高尾のハナネコノメ


    春期講習も昨日で終了。
    今日は久しぶりのお休みでしたので、奥高尾を歩いてきました。
    早春の花はもう終わってしまったかと気がかりでしたが、今年は、春の到来が遅いので、上の写真のハナネコノメに、間にあいました。
    (*^_^*)
    スプリング・エフェメラル。
    山に春を告げる、花の妖精です。
    咲いている場所は秘密です。
    高尾のいろいろな場所に咲いていて、知っている人は知っているのですが、何しろ小さい花なので、本気で探さないと、見逃します。

    私の知っているポイントは、高尾にしては険しくて細い道なので、あまり人は来ません。
    でも、今朝は、麓に、ごつい一眼レフを首から提げた人がたくさんいて、ちょっと不安になりました。
    ここも、有名になっちゃったかなあ。
    そうすると、盗掘も始まってしまうかなあ。
    そそくさと逃げるように先を急ぎました。

    登山道に入ると、やはり、静かな山道でした。
    いつものポイントに、今年も、ハナネコノメ。
    前より、株が増えている。
    良かった良かった。
    他の植物を踏みつけないよう、岩に足を置き、慎重に撮影。

    大切な花を、携帯で撮影する贅沢です。
    (*^_^*)

    高尾の麓は、今、梅が満開。
    桜は、高尾山口のケーブル駅前広場の桜でも、これから咲き始めるところでした。

    山笑う。
    良い休日でした。
      


  • Posted by セギ at 17:53Comments(0)

    2012年04月06日

    伝えることの難しさ


     

    去年の夏のことです。
    中学生の女の子が1人で体験授業を受けにきたことがありました。
    他の市に住んでいる子が、1人で、土地勘のない街にやってくるというのは、結構大変なことなので、心配していたのですが、予想通り、迷ったと本人から電話がありました。
    私が事前に送ったメールの道案内の文面は、こんなふうでした。
    「三鷹駅南口を出たら、まっすぐテラスを渡って、そのまま下りのエスカレーターに乗り、まっすぐ歩いてください」
    迷った本人に、今、何が見えるかを訊くと、何もない、木しかない、というのです。
    木・・・・?
    もしかしたら、風の散歩道の街路樹のことだろうかと想像がつきました。
    「・・・・テラスを渡って、左に曲がってしまいましたか?」
    そうだというので、やはり、風の散歩道に行くほうの下りエスカレーターに乗ってしまったのでした。
    左に曲がってほしいときには、「左」を強調した書き方をするのになあと思う一方、でも、初めて三鷹駅に着いた子は、あのエスカレーターがまず目に飛び込んできたら、あれを降りてしまうんでしょう。
    「まっすぐ」を強めたつもりでも、文面を読み直すと、さほど「まっすぐ」は強調されていず、これでは、わからないかもしれないなあ、と思いました。
    お母様は、私のブログの略地図をご覧になっていたので、それを見ながらの補足情報としての道案内だったのですが、本人は、略地図を見ていなかったのかもしれません。
    とりあえず、駅に戻って歩き直してもらうことにして、またしばらく待ちましたが、やはり、本人は教室に現れません。
    そして、電話がかかってきました。
    「全然、わからない」
    少し怒っています。
    「・・・・今、何が見えますか?」
    「えー、よくわからない」
    「何か看板を読んで。どこにいるのかわからないと、そこからどう行けばいいのか、説明できないから」
    数回の押し問答の末、ようやく、看板を1つ読んでもらうことができ、まだスクランブル交差点までも着いていないことがわかりました。
    スクランブル交差点まで、まだまっすぐ行くこと、そこで右に曲がり、次に薬局の角を左に曲がることを告げました。
    まだ、園田薬局が前の場所にあった頃です。
    またしばらく経って、電話。
    「わからない」
    「・・・・・今、何が見えますか」
    「郵便局」
    「郵便局?それは、行き過ぎてます。薬局の角を左に曲がるんです。薬局と不動産屋の間の道に入るんです。不動産屋の奥は三平ストアというスーパーになっている道です。その道に入ってください」
    「えー、わからない」
    「薬局です。安売りのドラッグストアではないですよ。薬局です。わかりますか?」

    薬局とか、不動産屋とか、もしかしたら、中学生のボキャブラリーにはないんじゃないかと不安になりながら、待つこと5分。
    ついに教室のチャイムが鳴り、ほっとしました。

    道案内ということでは、私は、山のガイドブックのわかりにくい文章を読み取らねばならないことが多いので、あれよりはわかりやすい道の説明をしているつもりなのですが、客観的にはそうでもないのかもしれません。
    そう思って改めて読み直すと、ガイドブックの道案内というのは、それはそれで、あるルールをきちんと守って書いてあるので、そのルールを知っている人は、正しく読める内容です。
    「高尾山口駅を出て右に歩けば、ほどなくケーブル清滝駅の広場に出る。売店の並ぶ前を通り清滝駅の左手に通じる車道を進む。稲荷山尾根コースを左に分け、ケーブル線と並行して沢沿いに登っていく。病院に続く車道と別れて左の谷間に続く山道に入る」
    ルールを知っていれば、具体的で明瞭な説明です。
    高尾山に詳しい方は、どのコースに行く道か、おわかりになりますよね?
    (*^_^*)
      


  • Posted by セギ at 22:07Comments(0)講師日記

    2012年04月03日

    英語の覚え方


    英語に限らないのですが、知識が定着しない、問題が解けないのには、いろいろな理由があると思います。

    問題 次の日本文を英文に直しなさい。
    「北岳は、日本で2番目に高い山です」

    こういう問題を見たときに、「北岳」の訳し方さえわかればそれでいいと瞬時に判断する子もいますが、そもそも「北岳」って何なのだろう、とそこで思考が止まってしまう子もいます。
    「センセー、北岳って何?」
    「それは、Mt.Kitadakeと訳せばいいよ」
    「・・・・・北岳って、山なの?」
    「山です」
    「どこにあるの?」
    「南アルプス」
    「どんな山?」
    話していいのならば、北岳バットレスを登攀した思い出話もいたします。
    時間がもったいないので、まあほどほどに。
    (*^_^*)

    「北岳って、何で北岳って言うの?」
    と、さらに質問の続く子もいます。
    「え?」
    「岳って言ったり、山って言ったり、何が違うの?」
    「・・・・通常、単独峰は山と呼び、山脈の中の1つのピークは、岳と呼ぶことが多いです」

    この英訳問題の本質は、「the second 最上級」という表現の理解です。
    Mt.Kitadake is the second highest mountain in Japan.

    ですが、質問の内容から察するに、どうも、学習の方向がズレてきている気配があり、このあたりから、私は不安を感じ始めます。
    勉強するのが嫌で、とにかく勉強以外の話を講師にさせようと誘導する子もいるのですが、そうした場合、表情などから、それは伝わってきます。
    そうではなく、素直に疑問を口にしている様子です。
    このように疑問が次から次へとあふれてくるタイプの子は、一見、意欲的、主体的に学習しているようですが、実は、今学ぶべきポイントは何かを把握しそこねている可能性があります。
    そして、そういう子の場合、私が説明した北岳に関する知識は、記憶されないことが普通です。
    質問して答えてもらえれば納得し、忘れてしまいます。
    むろん、「the second 最上級」の表現も、身につきません。
    ゆとり教育になってから、このタイプの子が増えました。

    南アルプスの奥深く、盟主としてそびえる山、北岳。
    ピラミダルな、美しい山です。
    北岳という山の情報と、「the second 最上級」という表現の知識とが、一緒に記憶され、強い印象として残り、深く定着するなら、それは理想ですし、従来の学習法則では、そうなるのですが、現代の子どもは、手ごわいです。
    アウトプットに重点を置き、インプットを軽視した教育の結果でしょうか。
    疑問を口にすること、発言することは得意なのですが、知識を身につけることは苦手です。
    もの覚え、悪い子が多いです。
    (^_^;)

    そんなふうですから、生徒自身も、覚えるのには、かなり苦労している様子です。

    少し前、生徒と話していて、びっくりしました。
    その子の友達の通っている塾では、曜日の覚え方を、
    「フライを揚げて、Friday」
    「お日様さんさん、Sunday」
    と教えているのだそうです。
    それだけなら、そういうレベルのクラスも必要だ、という感想で終わるのですが、その子は、友達からその話を聞いて、すごくうらやましかったらしいのです。
    「いいなー。私も、そうやって教えてほしいなー」
    と言うので、心底驚きました。
    「・・・・本気ですか?そういう覚え方をしないと、曜日を、覚えられないですか?」
    「・・・・覚えられるけど」
    「覚えられるなら、普通に覚えましょう。歴史の年号の覚え方じゃないんですから、そんなの、いちいちごろあわせをしていたら、そのうち、そのごろあわせを覚えられなくなりますよ」
    目標は、語彙1万語。
    それを全部ごろあわせなんてできないです。

    私は、あなたの素質を高く評価している。
    秀才として扱っている。
    だから、そういう教え方はしない。
    そういう私の言外の気持ち、伝わっているといいのですが。
      


  • Posted by セギ at 15:00Comments(0)英語