たまりば

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2013年10月31日

英語の苦手な子の特徴、その後


先日の生徒募集は、おかげさまで決定いたしました。
次の募集は、冬期講習の外部生募集となります。
ご応募、よろしくお願いいたします。
冬期講習の詳細は、また後日お知らせいたします。

さて、少し前、このブログで、「英語の苦手な子の特徴」について書きました。
今回は、その後の話を。

私のブログに度々出てくる、英語が苦手な高校生。
これ、1人のイメージで読んでいらっしゃる方が多いと思います。
言葉遣いなどは、1人の生徒をもとにしていますが、実は、2人います。
2人とも、高校生の男子です。
性格その他は全く違う2人ですが、英語に関しては、同じ問題をほとんど同じように間違えます。
これは、でも、その2人に限ったことではなく、英語が苦手な子は、大体同じところを同じように間違えてしまうんです。
英語に限ったことではなく、どの教科でも、勉強の苦手な子は、「ここを間違えるだろうな」と、こちらが予想するところを、実際に、その通りに間違えます。
何か独特なつまずきやすさがあるのでしょう。


この夏からセギ英数教室に通い始めた中1の子もそうです。
たとえば、こんな英作文。

「彼女は、日曜日は、学校に行きません」

Her isn't go to the school Saturday.

うわあー、やっちゃってるなー。
この英作文を見たときは、さすがに、これはフルコースだなと感じました。
この子は、中学受験生で、英語は中学に入ってから本格的に勉強を始めました。
1学期の間、自分で勉強していたら、こういうことになってしまったようです。

中1の学習内容は、易しいようでいて、英語の根幹を学ぶものです。
ここでモヤモヤしてしまうと、その後、何年もたたります。

上の英作文の冒頭から順番に分析するなら、
まず第一に、人称代名詞。
教科書によってパラパラ出てくるにしろ一気に出てくるにしろ、中1の生徒は、人称代名詞で混乱する子が多いです。
しかも、このことの重大さにあまり気がついていません。
身についていないまま、何となく中2、中3になってしまいます。
特に、she her her hers 。
主語にherを使ってしまうのは、her motherなどの主語を見慣れたせいで、それでいいと誤解してしまうからでしょうか。
逆に、所有格をshe'sと書いてしまう子も多いです。
Tom'sなどの名詞の所有格との混同でしょう。

人間の脳は、関係ない2つのものを関連づけてしまう性質がある。
また、人間の脳は、複雑なものを、自分が理解できるようになるべく単純なものに変えてしまう性質がある。

正確に教わっていかないと、勘違いしたまま覚え込んで、固定化してしまいます。


次に、be動詞と一般動詞を同時に使ってしまう件。
これは、日本語からの類推なのだろうと想像されます。
最初にbe動詞を学ぶとき、be動詞は、日本語の助詞「は」に相当するものなのだと、そういう子は把握します。
だから、一般動詞の文にも、be動詞を用います。
「私・は・勉強する」
I am study.
日本語と英語が1対1の対応だと思いこんでいます。
単語の対応も、文法も、日本語と英語は同じであると誤解しています。

もしそうなら、幕末の日本人にとって、エゲレスもメリケンも、そんなに恐ろしい相手ではなかったと思うぞ。
(^_^;)

少し前、中2の生徒に1回だけ英語を教えたときも、be動詞と一般動詞を並べて書いていました。
「学校の先生が、be動詞はどの文にも必ず書きなさいと言った」
と、訳のわからないことも言っていました。
1人で学んでいると、こんな聞き違いを本気で信じていたりします。
おそらく、
「1つの文に動詞は必ず1つ書きなさい」
を聞き間違えたのでしょう。

「動詞のない文を、どうしようもない文と申しまして」
などと、寒いシャレを、私は飛ばすのですが、
「寒過ぎて、記憶する気になれない」
と、生徒には不評です。

つまり、一般動詞が見当たらない文ならば、とりあえば、be動詞を入れときましょう。
逆に言えば、その2つは一緒に使うものではありません。


それから、go to the school の件。
「学校へ行く」は、go to school です。
冠詞 the は不要です。
go to bed もそうですね。
難しく言えば、機能を指し示す名詞に冠詞はつけない、ということなのですが、そんなことを中1に言っても、首をひねるだけかもしれません。

君たちは、学校という建物に行くわけではない。
先生がいて君たちがいる。
そこは、建物がなくても、定まった土地がなくても、青空の下でも、学校なのだ。
学校は、機能なのだ。
こんな高尚なこと、わからないですよね。
(^_^;)

だから、とにかく、最初に間違えず、正く覚えてしまうに限ります。
go to school
go to bed
丸暗記して、慣れてしまうのが一番です。


そして、曜日と前置詞の件。
その子は、ケアレスミスではなく、日曜日は Saturday だと信じていました。
なぜ、そのような誤解を?

でも、最近、カレンダーでも手帳でも、日曜日始まりのものと月曜日始まりのものとがあって、土曜と日曜はまぎらわしくなっているかなあ。
どうせどちらも学校は休みだしなあ。
これに関しては、新たな間違い方の出現と感じました。
以後、教えるときに気をつけないと。

学校の進度が速いこともあって、その子は、曜日・月名・基数・序数などの基本的な単語のスペルがまだ完全には書けません。
これは、今後は小学校でしっかりやっておいてくれると助かる内容です。
中1でいきなりドバッと出てきて、覚えきれない子が多いです。
易しめの私立高校は、この手の単語のスペルか書けるかどうかを入試問題に出すことが多いです。
せめて、このくらいのことは努力していてくれる生徒が欲しいのでしょう。

日曜日が Sunday であることは理解できたとして。
でも、「日曜日に」は、on Sunday。
こうした前置詞も、中1から出てくるけれど把握しにくく、モヤモヤする内容です。

冠詞と前置詞は、高校生になっても使えない子が多いです。
どこに何を使って、どこに何を使わないのか、わからないのでしょう。
でも、高校の英文法の授業で習う「冠詞」「前置詞」は、そういう子たちが知りたいレベルのことをはるかに越えた細則ばかり。
基本的なことが身についていないと、もっとわからなくなります。
中1のときから、「こういうときはこれを使う」と逐一習っていったほうが楽なんです。

以上。
人称代名詞・動詞・冠詞・前置詞・基本単語。
こうしたものが全て一気に出てくる中1の英語学習は、誰かが支えていないとかなりの確率でつまずきます。

今、セギ英数教室に通う、英語の苦手な2人の高校生も、中1のときは、塾に通っていませんでした。
かなりこじらせた状態で入会し、目の前の定期テストをこなし、入試をこなし、そうした中で、1つ1つ解説してはいたのですが、全部聞き流して、現在に至っている生徒です。

中1の英語が身についていない子も、学年相当の内容を勉強します。
その中で、特に乱文整序問題や英作文の問題を解くと、本人の課題はすぐに見つかりますから、その都度解説していきます。
現在の中3生は、そのやり方で、かなり実力がついてきています。

はっきり中1に戻ることは、多くの場合、本人のプライドを傷つけます。
高校生の2人のうちの1人も、中3のテキストをもう1度持ってくるように言っただけで、
「オレは、そんなレベルなのか」
と言ったことがあり、さかのぼり学習は無理だなと判断していました。


しかし、2人から、ほぼ同時に面白い反応がありました。
私のブログを読んだからなのか、それとも単なる偶然なのかは、よくわかりません。

1人は、「中1からやり直したい」と言い出し、今週、90分かけて、中1の内容を復習しました。
今日の授業はよくわかった、と納得して帰っていきました。
しかし、正直に言えば、1度ついた癖は、そんなに簡単には治らないと思います。
簡単に治せる子なら、学年相当の内容を学習しながらでも治せるんです。
今後、中2、中3と復習をしていく中で、身についてしまった癖が足をひっぱり始めることは容易に想像できます。
やっぱり英語はわからない、ということになるでしょう。
しかし、わからなくなったときが勝負です。
それにどこまで耐えきれるか、どう克服できるか、本人の忍耐力にかかっています。

もう1人は、
「僕は、秋休みに、中1の初めからやり直すことにしました」
と私に宣言しました。
「授業でやりたいなら、テキストをあげるけど?」
と私が言うと、
「あ。いいです。テキストは買いますから。買って、ガアーッてやりますから」
「ふーん」

これは、前述の子よりも、さらに挫折の可能性が高い。
それでも、やり直す気持ちになっただけ、有難いです。

結果は、またいずれお話しします。
  


  • Posted by セギ at 13:10Comments(0)英語

    2013年10月28日

    忘れ物、多いですね。


    先週・今週と、日曜日は、模擬試験の会場責任者の仕事をしました。
    模擬試験は、大学会場を借りたり、予備校の校舎を使用したりして開催されます。

    いずれにしろ、現状復帰が大原則ですから、模擬試験が終わった後、教室を1つ1つ見て回ります。
    そのとき、机の中をのぞくと、忘れものがザクザク。
    大半は、その日の模試の問題冊子です。

    監督員の学生アルバイトの子たちには、帰る受験生に向けて、
    「机の中をもう1度ご確認ください」
    とアナウンスを繰り返すよう注意喚起はしているのですが、なかなか忘れ物ゼロにはなりません。

    受けた模擬試験の問題冊子。
    1科目受ける度に、問題冊子を机の中に入れ、そして全科目置き忘れて帰っていく子。
    おーい。復習しないのかーい。
    解答・解説をもらっても、何をどう間違えたのか、確認できなくなりますよー。


    ひるがえって、セギ英数教室。
    生徒が模試を受ける度に、問題冊子、解答・解説、成績表の3点セットを持ってきてもらうのですが、ときどき、問題冊子が1科目足りなかったり、模試の最後にもらっているはずの解答・解説の冊子のない子がいます。
    「あれ?」
    本人は、初めて気がついた様子で驚いています。

    うーん。
    ・・・・・・・会場に置いてきたのかなあ?
    解答・解説を受け取り忘れたのかなあ?
    家に持って帰ってから、何かと混ざって紛失した可能性もありますが。


    生徒の忘れ物は、塾としても、頭の痛い問題です。
    セギ英数教室の開校時、私は、机を購入するときに、忘れ物管理をする必要がないよう、天板の下に棚の付いていないものを選びました。
    ネットの画面を見た限り、注文した机は、確かに棚のないタイプの机でした。

    ところが、私自身、使っていて、ひと月ほど気がつかなかったのですが、机の天板の下に、金属のパイプが4本張ってあったんです。
    そして、それを棚として使う生徒が出現しました。

    天板とパイプの隙間は5cmほど。
    棚として設置したのなら、もっと広いものを作るでしょう。
    それは、机の補強、または、足が直接天板に当たらないように保護のためにつけてあるパイプに過ぎないと思います。
    でも、それを棚として使用し、テキストやノートをそこにしまい込む子が現われました。

    そんな5cmの隙間をなぜ使う?
    そうして、それをやる子は、かなりの確率で、そこに置いた物を忘れて帰っていきます。

    あー。
    結局、忘れ物管理は必要です。
    毎回毎回、「忘れ物ないね?」と声をかけつつ、腰をかがめて、机の下をのぞきこみ、チェックします。
    「忘れ物ないね?」
    と訊くだけでは、確認もしないで、
    「ない」
    と返事をして、そしてごっそり忘れていく子がいますから。
    (^_^;)

    しかし、たまに、その確認を私が忘れてしまうことがあります。
    そんなときに限って、学校の教科書とかワークとか、大物を忘れていってしまいます。
    (@_@;)


    「そこは、棚じゃないよ」
    生徒には言うのですが、それを聞きいれて使わないようにしてくれる子は、少ないです。
    むしろ、あえてそこを使って、忘れないで帰ってやる、という方向に意識が向くみたいです。
    反骨精神?
    (*^_^*)


    忘れ物に対する不安が、私は他人より強いかもしれません。
    仕事に影響したら大ごとです。
    あるいは、山での忘れ物は場合によっては生死にかかわります。

    だから、チェックリストを作ります。
    連絡事項は、すぐに手帳に書きます。
    書かないと忘れますから。
    気がついたことは、「後で」と思うと忘れるから、そのときにやります。
    忘れる可能性の高い場所には、物を置きません。
    そういう努力をしているから、実際の忘れ物は、人生の中で数えるほどしかありません。

    しかし、
    「私も忘れ物をしやすいから、気をつけているんだよ」
    と、ある生徒に話したら、その子は、ふっと笑い、
    「センセイは、そうなんですか」
    とバカにしたように言いました。
    ほぼ毎回、テキストかプリントか、何か1つ持ってきていないし、宿題も何か1ページやってきていない、「忘れ物の帝王」ともいえる高校生のその発言。
    (*^_^*)

    忘れ物をしやすい人は、忘れやすい行動をとる。
    忘れ物をしやすい人は、「自分は忘れ物をしやすい」という自覚が足りない。
    でも、子どものうちは、そういうことを認めたくないようです。
      


  • Posted by セギ at 14:53Comments(0)講師日記

    2013年10月15日

    英語が苦手な子の特徴



    小学生のお子さんをもつお母様に、こんな質問をいただくことがあります。
    「英語は、やっぱり、小学生の頃から習わせたほうがいいんでしょうか」

    これ、私には少し答えにくい質問です。
    全然そんな必要ないですよーと答えたら、子ども向け英会話スクールに対して失礼です。
    だからといって、絶対必要ですよーと答えるには、そうでもない事例をたくさん見ています。

    英語も、結局、学校で勉強する教科の1つなので、勉強の得意な子が英語もできるようになります。
    中学受験で忙しく、英語は小学校の授業以外では勉強していなかった子が、最初は不器用なつまずきを見せることがあっても、結局、英語でも秀才になることは多いです。

    一方、幼い頃から英語を習い、小学生のうちに英検3級を取った子が、けれども、それが限界で、中学生になっても英検準2級は合格できず、悔しいからそれは飛び越えて、高校生になって2級を取ろうとして、それも不合格、ということもあります。
    「英検なんて意味ない」
    と否定するようになり、別の資格に挑戦しますが、そのスコアは、初心者レベルのまま動きません。

    結局、ピアノなどのお稽古事と同じなのでしょう。
    「ピアノは、子どもの頃から習わせたほうがいいんでしょうか?」
    という質問と同じなのだと思います。
    それは、習わせないよりは習わせたほうがいいでしょうが、習わせたからといって、必ずしもピアニストになれるわけではありません。

    しかし、中学1年生からは、英語は学校以外でもどこかで習ってほしいです。
    うちの教室に通え、という宣伝ではなく、もうどこでもいいんです。
    集団指導の塾でもいいし、英会話スクールでもいいから、とにかく、どこかに通ってほしいです。
    音声英語だけではなく、書く英語や文法をしっかり教えてくれるところなら、どこでもいいです。
    中2、中3になって、英語に関して相当にこじらせた状態でようやく塾に通うことにした生徒と接する度にそう思います。

    こちらも全力を尽くしますし、本人も頑張っています。
    無論、通塾前よりは、成績は上がっています。
    しかし、何か手応えが違う。
    こうじゃないんだけどなあ。
    中1から通ってくれれば、決してこのようなことにはならないのに。
    そう思うことが多いんです。

    先日、高校生と動名詞の練習をしました。
    「彼女は、そのときラジオを聴いて楽しんでいました。」
    She was (  )(  ) to the radio at that time.
    この問題、正解は、
    She was enjoying listening to the radio at that time.
    です。

    ところが、英語が苦手なその子は、正答を聞いても、納得しません。
    何かおかしい、と首をひねっています。
    その子の答えは、
    She was enjoy listen to the radio at that time.

    もう何回目かの解説を、私はその子にしました。
    「・・・・・・・be動詞の後に、動詞の原形は、来ないよ」
    「be動詞って何?」
    その子のその質問も、もう何回目かわからないほどです。
    「wasが、be動詞だよ」
    「オレ、いつもわかんないんだよ。be動詞って、何なんだよ」
    「am、is、are、 was、 were、がbe動詞。原形は、be。過去分詞は、been。現在分詞は、being。それ以外はないから、覚えよう」
    「そんなに覚えらんねえよ」
    「動詞は、一般動詞とbe動詞に分けられるんだよ。be動詞以外は、全部、一般動詞だよ。be動詞さえ覚えれば、残りは、全部、一般動詞なんだから」
    「・・・・・・」
    「be動詞の主な働きは2つ。説明しようか?」
    「・・・・・・いい」

    この話、既にどこか噛みあっていないのです。
    塾に通わない子の多くが、中1の英語学習が「一般動詞」に入った直後に、最初の混乱をきたします。
    それまでの、「be動詞の文」は、それでも、そこそこ理解できていたのです。

    I am a girl. 「私・は・女の子」
    You are Mr Yamada. 「あなた・は・ミスター・ヤマダ」

    なんだ、英語なんて簡単じゃねえか。
    疑問文は、
    Are you Mr Yamada?
    あー、はいはい。
    areを最初に書けば、疑問文になるんだな。

    こういう把握をしている子は、一般動詞の疑問文を、こう間違えます。
    Are you study English?
    この間違いをやっていた期間が長ければ長いほど、もう一生治らないのではないかというくらいに、治りません。
    それは違う、そうじゃないと何回教えても、Do you ~?を自力で思い出すことができません。
    そのときは理解しても、1週間経つと、また元の書き方が復活しています。
    be動詞とdoとの混同は、その後、何年も尾をひくことになります。
    逆に「be動詞を入れて」と指示すると「do」と書いたります。
    be動詞とdoを、なぜか逆に逆に使ってしまいます。
    間違いは、習慣として定着する前に直さないと、何回教わっても、本人の中で、本当に正しいのはどちらなのか、わからなくなるようです。
    学習する度に混乱が深くなっていく様子すら見え、頭の中で整理されません。

    使ってはいけないところでbe動詞を使って疑問文を作ったりする一方、使わなければならないところでbe動詞を書き忘れるのも、英語が苦手な子の特徴です。

    動詞がらみの中1の2つ目の混乱は、2学期。
    「現在進行形」の学習のときです。
    あー、はいはい。動詞にingをつければいいんだな。
    簡単じゃねえか。
    I studyng English.

    「違うよ。I am studying English.だよ。進行形は、be動詞+~ing。be動詞を忘れやすいから、むしろ『be動詞』のほうを大声出して力を入れて覚えよう」
    「・・・・・」
    そんな話も、もう10回以上した記憶があるのですが、定着しません。

    進行形にbe動詞を使うことが意識にないのですから、最初に書いた、
    She was (  )(  ) to the radio.
    の最初の空所に、enjoyingを入れることは、思い浮かぶわけがないのです。

    中1から塾で文法を学んでいる子は、問題を解く際に文法的な分析をしますから、wasを手がかりに、enjoyをどのような形にしていくか判断していきます。
    しかし、何年間か自己流の英語学習をしていた子は、文法的な分析をする習慣がなく、問題を解くときは、勘を働かせて解いてしまうようです。
    しかし、「勘」というのは、本人の感覚です。
    それは、本人の頭の中の「誤答の集合体」からの判断に過ぎません。
    間違った英語を何年も書いてきた、その経験が頭の中に定着し、間違った英語が本人の中での「英語らしい英語」になっているのです。
    誤答の拡大再生産が繰り返されます。

    本人も、何とかしたいという気持ちはあるのです。
    質問は、積極的です。
    「enjoyingはわかったけど、何でその後ろが、listening?そんなのおかしいだろ」
    「・・・・・おかしくないけど。メガフェプスダのエだよね。enjoyは」
    「はあ?」
    「メガフェプスダ。目的語に動名詞をとる動詞。そうやって覚えましょう。この話も、3回はしています」
    「そうだっけ?」
    「この呪文、今はもっと長いんだよ。年々長くなっているんだよ。裏をかいて、別の動詞を入試問題に出す大学があるからねえ。でも、そんな重箱の隅はいいから、とにかく、メガフェプスダをまず覚えて」
    「・・・・・でも、おかしくね?~ingの後に~ingって」
    「enjoying listening が、ですか?」
    「おかしいだろ」
    「別におかしくないです。~ingを2回続けて書いてたらダメというルールは、英文法にはありません」
    「そうなの?」

    これもまた、英語が苦手な子の特徴の1つです。
    英文法にはアレルギーがある様子なのに、変なルールを自分で作って、その英語はおかしい、と決めてしまうことがあります。
    例えば、
    He wanted to go to the park.
    という文を見て、
    えー、こんな文、おかしい。
    toを、1つの文に2回使っていいの?
    そんなことを訊いてきたりします。

    重要なルールが覚えられない一方、妙なルールを読み取って空回りする。
    独りで勉強してきた子ほど、その傾向があります。
    中1の基本から、文法的なアプローチをしている子は、そういう点でも安定しています。

    「でも、やっぱり、She was enjoying listen to the radio.が正解だろ」
    まだ続きます。
    「なんで?」
    「to があるじゃん。toなら原形だろ」
    「・・・・・to不定詞のtoは、動詞原形の前に書くんだよ。listen toじゃなくて、 to listenが不定詞。この文のtoは、単なる前置詞のto」
    「でも、to じゃん」
    「語順を意識しよう。動詞の前だろうが後だろうがtoを書いときゃいいだろう、不定詞だろうってわけにはいかないんだよ。それに、listenの後ろにはtoという前置詞が必要だったよね」
    「知らね」
    「・・・・・・・」

    単語を覚えていないわけではない。
    意欲がないわけでもない。
    なのに、どうにもこうにも英語が形になっていかない。

    「文法なんか嫌いだ」
    と、英語が苦手な子はよく口にしますが、だからといって、文法を全否定するわけではないのです。
    さすがに高校生になれば、文法の授業が学校でもあります。
    でも、問題を解くときに、習った文法事項を利用する様子がありません。
    問題を解くと、我流の変な英語を書いてしまいます。
    文法を習うことと、それを利用して問題を解くことが、結びつかないようです。

    何年も何年も、感覚で英語を並べてきたのです。
    その習慣が抜けず、理屈で英語を並べていくことができません。
    そこが、どうにも結びつかない。
    私の目の前で解いていてさえ。

    故ブルース・リーには悪いですが、私は叫びたい。

    Don't feel ! Think !


    あるいは、「そんなことを言うなんて、彼女は疲れていたに違いない」という、乱文整序問題。
    とりあえず、Sheから書き出すことはできます。
    「はい。主語を書いたね。次は何を書くの?」
    「such」
    「え。なんで?」
    「そんなは、suchだから」
    「いや、日本語の順番と英語の順番は違うよ。文法的に考えよう。英語では、主語を書いたら、次は何を書くの?」
    「知らね」
    「動詞だよ」
    「動詞?tired?」
    「tiredは、動詞じゃないよ」
    「動詞じゃん。疲れるって」
    「・・・・形容詞なんだよ。もともとは過去分詞。edがついてるでしょう?過去分詞が形容詞として固定化したの。分詞は形容詞であるって、前に話したよね?難しかったら、tiredは形容詞って覚えよう。それはともかく、形容詞の前には、何を書くの?」
    「知らね」
    「be動詞だよ」
    「何だよ、be動詞って。またbe動詞かよー。わかんねえよ」
    「・・・・・・」

    数学もそうですが、英語も、勉強が苦手な子は、誰もが、同じところを同じように間違えます。
    同じところで同じ誤答をします。
    何か独特なつまずきやすさがあるようです。
    誤答のメカニズムはよくわからないのですが、ここで間違えるというところは予想がついています。
    だから、先回りして、「ここは間違える」「ここをこのように間違えるから気をつけて」と教えることが可能です。

    英語の根幹をなす大切なことは、ほとんど中学1年生で学習します。
    どうか、中学1年生から、塾に来てください。
    たくさん間違えて、誤答が頭の中に定着してからではなく、最初から、誤答を頭に残さないことが大切です。
    頭の中に正しい英語しかない状態を作りましょう。
    間違った英語感覚や英語学習が習慣化する前に、塾に来てください。

    それでも、今、英語が苦手になってしまっているのは、仕方がない。
    今いる高校生に、中1から通ってくれればこんなことにはならなかったのにと愚痴るだけでは何も変わらない。

    継続こそが万能です。
    諦めてはいけない。
      


  • Posted by セギ at 13:16Comments(0)英語

    2013年10月14日

    奥多摩御嶽山から大岳山を歩きました。2013年10月


    2013年10月13日(日)、奥多摩を歩いてきました。
    先週、秩父の山でまさかの熱中症になりましたので、少し用心して、そんなに大変じゃない一般的なコースを行こうと、御嶽山へ。
    いつものように三鷹発7:58のホリデー快速奥多摩号に乗りました。
    電車は、山に行く人たちで満員。
    数年前までは、この電車も、お勤めや学生の人が乗っていました。
    国分寺駅のエスカレーター近くに停まる車両に乗っていれば、必ず降りる人がいて、そこからは座れたものでしたが、今は、どの車両もハイキング客で満員です。
    そんなわけで、ずっと立ったまま、御嶽駅下車。9:00。
    下車する人の多さにまずびっくり。
    御嶽駅の改札は1か所で、そこで詰まってしまって、ホームから渋滞。
    ゆっくりゆっくり階段を下りて、やっと改札が見えてきました。
    一列になって改札を出て、そのままバス停まで行列です。
    行けども、行けども、バス待ちの最後尾が見えてこない。
    1台目バスは、私がバス停付近に到達する頃には発車しましたが、その後も、バス3台分くらいの行列が残っていました。
    諦めて、歩き始める人も。
    御嶽山は、ホリデー快速の停車駅の中でも、多くの乗客の下りる駅だけど、それにしてもこれは凄い。
    さすが、秋晴れの3連休の中日です。
    バスは増発につぐ増発で、ようやく乗車できました。9:30。

    終点でバスを下りて、御岳山ケーブルカー滝本駅へ。
    ケーブル駅まで舗装道路ですが、ここが意外な急斜面で、観光気分でやってくると、まずここの登りで心が折れるかもしれません。
    (*^_^*)
    とっとこ登って、滝本駅。
    ここは、スイカが使えるので、そのまま乗車の行列へ。
    乗客の多さに、この日は、6分間隔でケーブルを運行。
    6分間隔って、到着したらすぐ次の乗客を乗せて、満員になったらすぐ発車ですね。

    みたけさん駅到着、10:10。
    朝の駅前の様子から、どんな渋滞が山に起きているかと思いましたが、バスとケーブルで、かなり人数が分断されたので、歩きだすと、山は静かでした。
    ここもまた、舗装道路だけど意外な急坂と長い階段です。
    御嶽山神社。10:30。

    さあ、大岳山へと縦走しよう。
    とはいえ、ロックガーデンは、少し歩きにくいところもあるから、渋滞が起きてしまいそうです。
    山側の道を行くことにしました。

    予想通り、山側の道は、静かでした。
    ロックガーデン経由の道との合流点の少し手前で、「水場」の看板を発見。
    ここの水は、飲めるのだな。
    でも、随分新しいこの看板は、何のためのものだろう。
    登山客向けにしては、何か違和感があります。
    水場に「水場」なんて看板は、普通、立てないだろう。

    ・・・・・・ああ、ハセツネだ。

    検索すると、今年のハセツネ、「日本山岳耐久レース・長谷川恒男カップ」は、まさに今日、2013年10月13日(日)13:00に、武蔵五日市駅近くからスタートするのでした。
    市道山から醍醐丸、生藤山、笹尾根を登って三頭山、御前山、大岳山、御嶽山、日の出山、金比羅山、武蔵五日市。
    総歩行距離71.5km。
    トップランナーのタイムは、8時間を切るらしいので、うかうかしていると、やってくるぞー。
    (*^_^*)

    さて、ロックガーデンとの合流点。11:00。
    そこからは、少し人も増え、前後には必ず人がいる状態でしたが、それほど歩くのにストレスを感じる混雑ではなく、大岳山への登りを行きました。
    大岳山に近づくにつれ、岩場が増えてきます。
    道の細いところも多いです。
    新しい銀色の鎖がたくさん張られてありました。
    数年前、ハセツネで死亡事故が起きてから、コースは鎖などの整備が強化されたのでしょうか。
    急カーブには、登山道の崖側にロープも張られてありました。
    この岩場を夜中に越えるんだなあ。
    大半の人は、一番険しいところを真夜中に越えるんですよね。
    これは、大変なことだな。

    最後の登りは、岩がちの急な登りで、やっぱり少し渋滞があり、ようやく山頂。12:10。
    山頂からは、見事な富士山が見えました。
    上の画像がそうです。
    山頂には、たくさんの人がいましたが、運よく特等席が空いたので、富士山を眺めながらお握りを食べました。
    甘いカフェオレも、チョコレートも、おいしいおいしい。
    先週も真夏日が続きましたが、土曜日の夜から急に涼しくなり、山は爽やか。
    体調は万全です。

    さて、鋸山へ向けて出発。12:20。
    最初はのんびりした道でしたが、すぐに急な下りが現れました。
    山ガールたちによる渋滞が起きていました。
    岩場の下りでは、ダブルストックは、むしろ邪魔になることが多いです。
    ストックの置き場所と足の置き場所と、4か所見つけないといけないので、時間がかかります。
    岩や丈夫な木の根につかまって、さくっと下ったほうが速い。
    ダブルストックだと、両手がふさがって、何にもつかまれないので、余計に怖く感じます。
    手にぶらさげていると、変なところにぶつかって、邪魔になりますし。
    トレッキングポールは、中高年がバランス保持に使うのはよくわかるけど、なんで若い子の間で流行っちゃったのかなあ。
    日没までに下山できないと、鋸尾根は、ちょっと怖い。
    この子たち、大丈夫かなあ。

    とはいえ、私も、膝をサポーターでガチガチに固めているので、動きはギクシャクしています。
    なめらかなムーブには、膝が大切。
    (^_^;)

    なだらかな道と、急なところの繰り返しを経て、岩がちな登りを登りきると、鋸山。13:30。
    そこからは、下り基調です。
    気持ちのよい道と、岩がちな下りが、さらに繰り返されます。
    段差の激しいところもあるので、山慣れていないと少し怖いです。

    天聖神社。14:35。
    天狗の石像が祀られている顕著なピーク。
    見晴らしも良いので、少し休憩。

    とっとこ下って、登計峠。15:05。
    林道を横切って、愛宕山へ。
    最後の登りです。
    そして、最後の下り。
    長い石段が見えてきました。
    この石段は、昔、何かのドラマのロケ地になったと聞いたことがあるけど、何だったかなあ。

    もえぎの湯。15:30。
    温泉も混雑で、30分待ちでした。
    整理券をもらって、ザックの中を整理したり、メールを打ったりしている間に順番がきて、さて入浴。

    充実の1日でした。
    (*^_^*)
      


  • Posted by セギ at 12:55Comments(0)

    2013年10月08日

    秩父の山で、熱中症になりました。2013年10月。


    2013年10月6日(日)、「ロングウォークちちぶ路」に参加しました。
    毎年この時期に開催される大会で、今年で13回目。
    長瀞駅をスタートし、宝登山、長瀞アルプス、万福寺、出牛峠、不動山、雨乞山、陣見山、羅漢山と巡って、寄居駅がゴール。
    このロングコースが約27kmです。

    去年は、まさかの土曜日開催で、参加できませんでしたが、今年はまた日曜日開催になったので、いそいそと参加しました。
    三鷹からですと、始発に乗っても、途中の待ち時間が長く、長瀞駅到着は、7:30。
    7:30到着は動かないので、そこに合わせて検索し、三鷹駅出発は、4:58。
    乗り換えて、乗り換えて、乗り換えて、寄居駅到着。7:06。
    秩父鉄道は、寄居駅発。7:10。
    この4分間で、スイカを精算して、切符を買ってというのは乗客も多くて到底無理なので、駅員さんが、「すぐに電車に乗ってください」と誘導してくれました。
    秩父鉄道の乗客の大半は、この大会に参加する人たち。
    雰囲気も盛り上がり、さあ長瀞駅下車。7:30。

    「外秩父七峰縦走大会」は参加予約制ですが、この大会は、当日参加費200円を収めるだけで参加できます。
    受付で、申込み書と参加費を渡し、参加賞をいただきました。
    折りたたみ式のトートバッグと、機関車トーマスのレジャーシート。
    それから、寄居駅近くの薬局でもらえる、バンテリン試供品引換券。

    募集参加者1000名。
    「外秩父七峰縦走大会」のような、登山道で大渋滞が起こる規模の大会ではありません。
    秋の初めの秩父路の風情を楽しみながら、楽しく歩ける大会です。
    なので、スタート後も、殺気だった感じはありません。
    7:30出発で、休憩もはさみ、そこそこのペースで歩いて寄居駅ゴールが15:00くらい。
    300番以内なら完歩帽がもらえます。
    私は今回が3回目の参加で、過去2回は、完歩帽をもらうことができました。
    さあ、出発。

    前夜からの雨は上がり、薄日も差してきました。
    湿度の高い中、気温もぐんぐん上昇。
    やばい。
    スポーツドリンクを2リットルしか持ってきていない。
    飲む量を調節しないと、最後までもたないかもしれない。

    しかし、そう思ったのが、むしろ、失敗だったのでした。
    (-_-;)

    宝登山。8:30。
    前回のタイムを登山地図のコピーに書き込んで持ってきていました。
    2年前と同じタイムです。
    順調ですが、追い抜いていく人が多かったです。
    高機能タイツに、本当に小さなザック。
    トレイルランニングのような装備の人がちらほらいるのが、2年前とは違う印象でした。
    この大会、走ってはいけないとは書いていないので、トレイルランナーの参加もありなのかもしれません。
    となると、300番以内は、無理かもしれないなあ。

    宝登山からは下り道。
    段差の多くは木段になっていて、比較的歩きやすく、ここも順調に通過。
    いったん林道に出て、小鳥峠からは、また登山道。
    ここから、長瀞アルプスです。
    細い登山道が続き、2年前は、遅い人が道を塞いでかなり渋滞のあったところですが、今回は、全くそういうことがありません。
    前に人はいて、数珠つながりではあるのですが、全体のスピードが速く、詰まっている感じがありません。

    参加者のレベルが上がっている?
    前日までの雨のため、歩くのがあまり得意ではない人は、参加をとりやめたのかもしれません。
    結果、雨後の滑りやすい下り道も平気ですという人ばかりが参加し、登山道の流れは非常に良くなっていました。

    しかし、ここに危険がひそんでいたのでしょう。
    渋滞のときに、水分をこまめに補給する。
    普段やっていたそういうことを、やる機会がほとんどありませんでした。
    まあ大丈夫。
    林道に出たら、水分を補給しよう。
    そんな甘い考えで、どんどん歩き続けていました。

    万福寺。9:25。
    これも2年前と同じコースタイム。
    よし。順調です。

    そこからは、しばらく車道歩きです。
    水分を補給。
    でも、あまり喉が渇いている感覚がありません。
    だけど、暑いなあ。
    速乾性のシャツがずぶ濡れなくらいに汗をかいていました。
    青空まで出てきた。
    予報と違うなあ。
    でも、山道が乾いて午後の道が歩きやすくなるから、いいか。
    自覚のないところに、熱中症はしのびよってきていました。

    林道と別れ、出牛峠への登りの山道へ。
    ここで、びっくりするくらい突然、ペースダウン。
    全く、足が前に出なくなりました。
    身体が熱をもって暑い。
    頭がふらつく。
    気力でどうにかなるようなレベルを越えていました。
    これは、おかしいぞ。

    細い山道、とにかく後続の人に道をゆずり、立ち止まっては休憩。
    座り込んで、水分を補給。
    いったん補給を始めると、飲んでも飲んでも乾きが癒えません。
    スポーツドリンクを、2リットルしか持っていない。
    でも、もうそんなことを言っている場合ではありません。
    これは、噂の熱中症?

    休み休み、何とか出牛峠へ。
    ここからの長い林道は、ゆるい登り坂。
    それまでの山道よりは楽でしたが、後ろの人にどんどん抜かれるスローペース。
    でも、もうそれ以上の速さで歩くことができません。
    そして、スポーツドリンクは、もう飲み干していました。
    飲み干したから、ようやく、ゆっくりでも歩けるくらい回復したのですが。
    ザックの中に残っている水分は、昼食用に持ってきた350mLの保温ポットに入っているコーヒーのみ。
    これは、まずい。
    下山のことを考えないと。

    朝、受付でもらったコースマップを開くと、最初のエスケープルートは、間瀬峠から。
    あとひと山越えないと、エスケープルートにたどりつきません。
    うーむ、秩父の低山、おそるべし。
    というより、山というのは、基本そういう場所ですね。
    まだ余力のある今のうちに、安全に下山しよう。
    完歩が目的のはずが、「安全な下山」が最大の目的になってきました。

    ゆっくりゆっくり歩いて、林道と別れ、不動山への細い登山道へ。
    そこの中腹の眺めの良いところで、休憩。11:40。
    2年前のタイムでは、その先の不動山山頂で10:30でした。
    既に1時間以上遅れていました。

    風の気持ち良い場所でした。
    上がった体温がゆっくり下がっていくのを感じました。
    あれほど調子が悪かったのに、けろっと治っていきます。

    最近、暑いと調子が悪くなりやすい。
    1つの原因は、膝に巻いているサポーターかもしれません。
    膝から発汗して体温調節をすることが多いのに、その膝を厳重に覆ってしまっているため、何か熱がこもるなあと、前から感じていました。
    でも、膝サポーターは必要だ。
    これは、何か考えないと。

    しかし、最大の原因は、体重増でしょう。
    この5年で10㎏は太っています。
    もうこんな体重じゃ、岩登りなんかできないよ。
    太っても、以前と同じタイムで歩けているから別に平気、なんて言っている場合ではないなあ。
    大体、こんなデブが、予想外に速く歩くから、他の登山者のペースを乱す。
    私を無理に抜くことでペースを乱し、バテてしまったのではないかと想像される人を、いろいろな山で見ています。
    自分の歩行ペースを持たない初心者は、私のようなデブは遅いはずと相対的に判断し、無理に抜いて、そしてバテるのである。
    これは、はた迷惑というものである。
    痩せろ。

    なんてくだらないことを考えられるくらい体調は回復していましたが、しかし、水がない以上、下山を考えなければなりません。
    2年前の記憶では、確か、第2チェックポイントの榎峠に給水所がありました。
    とはいえ、基本的には、紙コップ一杯の水をもらって飲む場所でした。
    訳を言って頼めば、500mLくらいは補給してもらえるでしょうが、それではとても足りません。
    午後にも1か所、急な登りの直前に給水所があった気がしますが、そこも同様です。
    コース途中に、売店はありません。
    ずっと山道です。

    売店があるのだったら、そこでペットボトルを好きなだけ買って完歩を目指すことも、この体調の回復具合から考えれば可能です。
    しかし、今後も水分を十分に補給できないということは、再び熱中症になる可能性があるということ。

    やはり、下山しよう。
    ゆっくりと歩き出しました。
    回復したので、その後の登りの山道はさほど苦ではありませんでした。
    不動山。12:30。
    そこから、ときおりロープの張ってある急な下り坂をいきました。
    ようやく、間瀬峠。
    コースの雨乞山への登山道入口を左に見ながら、エスケープルートの林道へ。

    ときおり車が来ます。
    自転車やバイクも来ます。
    でも、基本は静かな舗装された林道をずっとくだっていきました。
    ドングリが落ちている。
    栗も落ちている。
    秩父の山は、林道でも、豊かな秋の実りがあるなあ。
    でも、やっぱり、喉が渇いたなあ。

    早く街に出て、自販機で何か買って飲みたいなあと思っていたところ、突然、「間瀬長命水」という道標を発見。
    見ると、林道からすぐのところに水が沸き出ています。
    お?
    これは、天の助けなのか、悪魔の企みなのか。
    こんな麓の湧水って、ちょっと怖いです。
    例えば、奥多摩の山の湧水は、大腸菌が検出されて、もうほとんど飲めません。
    (^_^;)

    持っていたスマホで、「間瀬長命水」と検索。
    正式のサイトは見つかりませんでしたが、ライダーたちのブログが何本か。
    通りかかって、この水を飲んでいます。
    冷たくて旨かったと書いています。
    今年の記述ばかりです。

    北海道の生水ではないので、10年後に発病といった恐ろしい病気もないでしょう。
    意を決し、飲みました。
    生き返りました。

    林道を終えて、国道が見えてきました。
    停車していた車から、黄緑色の胸当てをした男性が出てきました。
    今回の大会のスタッフの方です。
    「エスケープルートをいらっしゃいましたか。ロングウォークちちぶ路の参加者の方ですか?」
    「はい」
    「駅まで車に乗っていかれますか?」
    「いいえ。大丈夫です」
    「歩いていかれますか。では、国道を左に曲がると駅ですので。ここから、交通量が増えますから、ご注意ください」

    お気遣い、ありがとうございます。
    長命水に救われましたので、大丈夫でした。
    (*^_^*)

    樋口駅到着。14:20。
    17kmエンジョイコースのゴール地点でもあるので、駅はにぎわっていました。
    第2チェックポイントを通過していない私は、さびしく、受付を通過。

    よおし、来年は、完歩するぞー。
      


  • Posted by セギ at 14:15Comments(0)

    2013年10月01日

    奥高尾を歩いてきました。2013年9月


    みなさま、こんにちは。
    9月29日(日)は、久しぶりに雨でもなく台風でもなく、用事もなく、山を歩いてきました。
    荒川三山と赤石岳に行って以来ですから、1か月半ぶりです。
    久しぶりで自信がないとき、いつも行くのは、奥高尾です。(*^_^*)

    いつも通りの三鷹駅8:05発の中央特快に乗り、高尾駅で京王線に乗り換えて、高尾山口駅へ。
    ケーブル清滝駅前には、ケーブルカーを待つ行列。
    紅葉シーズンにはまだ間がありますが、少し涼しくなりましたので、高尾山も人が増えてくる季節です。

    今回は、琵琶滝コース。9:00。
    高尾山口からのコースとしては道が悪いので、いつもは比較的すいているコースなのですが、誰でも考えることは同じなのか、何だかこの日は人が多かったです。

    登山口近くで、足早に歩く若いグループに道をゆずりました。
    ふむ。
    足元はスニーカー。
    服は、木綿。
    タウンユースのデイパック。
    しかも、肩ひもをだらーんと伸ばして担いでいます。
    これは、最初だけ速いけど、30分も経たずにバテてしまって、足が進まなくなってしまう子たちかなあ。
    バテるといっても、山頂まで2時間もかからない道ですし、危険箇所もないですから、本人たちの納得するペースで歩いたらいいのです。
    問題は、私が追いついたとき、私のほうが速いということに、そのときになって気づいてくれるかどうか。
    1人で来ている子は、すぐに気づいて道をゆずってくれることが多いのですが、5人くらいになると、リーダー格の先頭の子は、後ろの気配に気づかないです。
    一番後ろの子が、山慣れていず、周囲があまり見えていないタイプの子の場合、全くゆずってもらえない可能性があるんです。
    琵琶滝コースは、道が細いところが多いので、周囲に配慮できないグループは、ちょっと迷惑だなあ。

    などと考えながら登っていたら、前方に30人以上のグループが見えてきました。
    ゆっくりゆっくり歩く中高年のグループ。
    こういうグルーブの最後尾の方は、後ろへの配慮が完璧なサブリーダーの場合がほとんどです。
    すぐに前方に声をかけてくださいました。
    「左に寄ってー。1人行くよー」

    ありがとうございます。
    すみません、ありがとうございます。
    礼を言いながら、どんどん追い抜きますが、上り坂でスピードを上げて30人追いぬくのは、かなり体力が必要です。
    わあ、やっと全員抜いた。
    朝から疲れたー。

    と思ったら、前方に、先刻の若いグループ。
    予想よりずっと早めにペースが落ちていました。
    30人抜きで、消耗が早まったようです。
    膝に手を当てて、立ち止まったり。
    へろへろです。
    (*^_^*)

    「すいませーん、いいですかあ?」
    少し道が広くなっていたこともあり、朗らかに声をかけて、抜かせていただきました。
    うん。
    邪魔だな、来るなよ、なんて思うのではなく、声をかけることだな。

    琵琶滝コースは、沢沿いの道をずっと歩いていき、途中からは沢の中を跳び石づたいに登ります。
    よく整備された飛び石ですので、歩き易く、濡れていても、そんなに滑らないです。
    大雨の後以外は水量はほとんどないので、飛び石ではないところも歩けます。
    とっとこ歩いて沢と別れ、しばらく行くと、今度は木段。
    ずっと続くので、ここが一番大変です。
    木段を登りきると、ベンチのある広い場所に出て、その先は、舗装された道を高尾山頂へ。
    斜面には、シモバシラの花がたくさん咲いていました。
    冬には、シモバシラの氷花も見られるところです。

    山頂到着。10:00。
    富士山は、てっぺんは雲の中。
    でも、横っ腹が見えていました。
    さて、山頂の喧騒を後に、奥高尾へ。
    城山までの道は、花の種類が豊富なところです。
    ツリフネソウは、もう終わりかけ。
    上の画像は、ヤマボウシの実。
    城山付近は、彼岸花の群落。
    その度、立ちどまって撮影。

    小仏城山山頂。11:05。
    まだ、かき氷もありました。
    なめこ汁もおいしそうです。
    山の売店も、夏と秋の季節の変わり目です。

    そこからは、今日一番の急登の連続で、景信山。12:00。
    ここで、昼食休憩を15分。

    さらにとっとこ歩いて、陣馬山。2:15。
    10分ほど休んで、さて下山です。
    奥高尾を歩く場合、高尾からよりも陣馬高原下から歩くことが多いです。
    下り基調で楽ですし、帰り道、すぐに駅なので、バス時間を気にしなくてもいいですし。

    普段は登るばかりの道を下ると、あれ、こんなに急だったかなあ、と思います。
    というより、少し道が荒れてるかなあ。
    台風の影響でしょうか。
    小さな地滑りが起きたのか、段差が大きい個所がいくつか。
    登るより、下るときにそういうことを感じやすいですね。

    林道出合。3:10。
    のんびり歩いていると、後ろから走ってくる人に追い抜かれました。
    トレイルランニングの人かなあ。
    そんないでたちです。
    また、走ってくる人。
    あれ、この人は、普通の登山者だなあ。
    もしや。
    つられて、私も走ってみました。
    見ると、車掌さんが、曲がり角まで出て、下山客がもういないか、確かめてくれていました。
    わあー。

    飛び乗って、バスは、すぐに出発。3:25。
    売店でビールを買って、ベンチでのんびりするのも良かったのですが。
    でも、こういうのも、ラッキーでした。
    待ってくださったバス運転手さんと乗客のみなさま、ありがとうございました。
    (*^_^*)
      


  • Posted by セギ at 14:19Comments(0)