たまりば

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2015年07月08日

中2の危機、高2の危機。


さて、本日は、中学2年の危機について。
もちろん、学力的な危機の話です。
小学生の頃は、学校の授業をそこそこ聞いていれば基本的なことは理解できる子が大半です。
家でそんなに勉強しなくても、カラーテストならば、80点くらいは取れます。
まあ大丈夫じゃないかと思って、そのままの学習習慣で中学生活を始める子は多いです。
実際、中1の間は、大丈夫だったりします。

ところが、中学2年の2学期になると、成績が急降下するのです。
数学でいえば、「1次関数」や「三角形」。
英語は、「接続詞」「不定詞」。
授業を聞くだけでは身につかない内容になっているのに、相変わらず、家庭学習の習慣がありません。
今まで通り、定期テストの前だけちょろちょろっと勉強して乗り切ろうとします。
しかし、それでは、良い成績は維持できません。
80点くらいは取れていたテストが、いきなり、60点台に落ちてしまいます。
なかには、40点台に一気に落ちてしまう子もいます。

これが、中2の危機です。

じゃあ中2の2学期に頑張ればいいのかというとそんなに簡単なことではありません。
原因は主に中1の頃の学習にあります。
中1のときに基礎を作っていなかったのです。
学力的にも、学習習慣の面でも。
中1の間は上手くいっているように見えても、崩壊は内部で着実に進んでいます。
それが一気に表面化するのが中2の2学期です。

「これは、崩落が来るぞ」
と、塾のベテラン講師は予測しています。
そのことを伝えてもいるのですが、本人も保護者も、そうした忠告がピンとこないことが多いようです。
そのときにはそこそこ上手くいっているのですから、「中2の2学期に崩落が起こる」という予測も、一般論にしか聞こえないのでしょう。
実際に成績が下がってみなければわからない。
体験するまでは認められないことなのかしれません。

以上が中2の危機ですが、中2は大人の叱責が堪える年齢ですし、高校受験が具体的にイメージできているので、まだましです。
公立中学は特に、クラスメートは皆、近所に住んでいます。
誰がどこの高校に入ったという情報が正確に広まるなかで、あまりみっともないことはできません。
プライドの高い子なら、そこで必死になります。
中2の2学期に崩落が起こっても、そこから何とか盛り返すことが可能です。
中1の初めから全力を出していれば到達できたところには及ばなくても、最善を目指していくことができます。


高2の危機も、同じメカニズムで起こります。
ただ、怖いのは、中2のとき以上の大崩落となること。
しかも、大崩落の原因を本人が勝手に分析し、冷静な判断ができないことが多いです。
高1で土台を作らなかったからだと指摘されても、高1の勉強くらいわかっていると反論します。
総復習を呼び掛けても、「時間がない」と断るのが高2です。
高1の問題を解かせて、定着していないことを自覚させても、不機嫌になるばかり。
復習という当たり前のことをさせるのにも、もっていき方が難しくなります。
高1の復習ではなく、今学校でやっていることをやりたいと本人は主張することが多いのです。

でも、高1の学力がついていない子には、高2の学習内容は理解できません。
数学で言えば、「2次方程式」や「三角比」がわかっていない子に、高2で学習する「指数関数・対数関数」「三角関数」は、理解できません。
まして、「数列」や 「微分・積分」となると、最初のうちは簡単だと思っていても、単元の後半になると、どれだけわかりやすい説明を聞いても理解できない子が多くなります。
それを理解できるほどの頭の訓練をしてこなかったからです。

英語の場合、高1の単語や文法が身についていない子は、高2の教科書本文は自力で読み通すことができません。
簡単な単語をいちいち調べなければならず、予習に時間がかかり過ぎるので、本人が諦めてしまいます。
関係詞や分詞を含む1文は長く、どこで切れるのか自力で判断できません。
高1の初めに学ぶ「5文型」が身についていないと指摘されれば反駁しますが、長文の中でSVOCを自力で分析することはできません。
あげく、そういうことをしないで英語がわかるようになりたいと妄想し始める子も多いです。
自分に都合の良いことを言ってくれる「教育システム」に騙されやすくなり、無駄なお金を投じることもあります。

小学生の頃は、勉強しなくても大丈夫だった。
中学生になっても、ちょっと本気を出せば何とかなった。
でも、高2の危機を迎えてしまいます。
勉強しても、何だかよくわからない。
うまく頭に入ってこない。
大学受験に向けて、本当に頑張らなければならないときに、英語や数学がどんどんわからなくなっていくのが高2の危機です。

勉強には無限の時間を注ぐ覚悟が必要となります。
しかし、多くの高1には、その覚悟がありません。
友達づきあいも趣味も部活も、中学の頃と比べて、本当に面白くなってきます。
さらにアルバイトまで始める子もいます。
勉強に使う時間は、できるだけ減らしたい。
できるだけ効率的に、さっさと済ませてしまいたい。
そう思う子が多くなります。
生活の軸が勉強からズレてしまっているのですが、そのほうが楽しいので、本人としては絶対に改めたくないのでしょう。

高校に入ってすぐに悪い結果が出れば、本人が反省するのかもしれません。
しかし、大崩落は高2で起こります。
高1の間は、そこそこ何とかなってしまう場合が多いのです。
中学時代に受験勉強を頑張った余力で、表面上はそう悪くない状態を維持します。
高校の学習としては、分量もレベルもまだ基礎段階ですし。
学校の定期テストだけなら、高1の間は、直前の勉強で辻褄を合わせることができるのです。

しかし、高2になると、テスト前に勉強しようとしても、テスト範囲を全くカバーできないことに気づきます。
何をやっても、よくわからない。
基礎がないから、わからない。


中2の危機は、何となく塾に通っているだけでも、ある程度は回避できます。
しかし、高2の危機は、本人が自覚しない限り、塾に通っても回避できません。
塾に通っているから大丈夫だろうと判断し、家庭学習を怠り、学習時間を削る。
自分は能率的に勉強しているんだと思い込む。
高校生は、そのような判断をしがちだからです。

うかうかしていると、高2の危機が訪れます。
勉強が、本当にわからなくなります。
そうならないために、高1からしっかり勉強してください。
今こそが、勝負のときです。




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