たまりば

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2011年04月13日

小さな集団指導塾



2月まで私の勤めていた小さな集団指導塾は、生徒が年々減って、もう今年度からは、各学年1クラスしかありませんが、この春卒業していった中3までは、2クラスありました。
そういう名称ではありませんでしたが、便宜上、上のクラス・下のクラスとしますと、上のクラスは、都立上位校・私立有名校に合格することが可能な授業を提供するクラスでした。
立派な進学塾です。face16


保護者の方はもちろん、生徒も、案外、東京の受験事情を知りません。
なので、知っている人にとっては退屈な、東京の高校入試の基礎知識を少し。

都立高校の入試の多くは、5教科の共通問題を使用して行われます。
各教科100点。500点満点。
全受験生の平均点は、例年300点前後です。
そういうレベルの問題ですので、優秀な生徒は満点がとれます。
これでは、優秀な生徒は、ほとんど差がつかず、ケアレスミスが1問あるかないかで合否が決まってしまう。
なので、旧学区につき1校から2校、国数英の3教科のみ、各学校で独自に入試問題を作ります。
これを「都立自校作成校」と呼びます。
日比谷・戸山・青山・新宿・西・大泉・富士・白鴎・両国・墨田川・八王子東・立川・武蔵・国分寺・国立。
これらの高校が、自校作成校です。
なお、大学入試において進学実績の顕著な向上を目指して東京都が指定し支援している、「進学指導重点校」というのがあります。
これは、日比谷・戸山・西・八王子東・青山・立川・国立。
かぶっていますね。
これらが、憧れの進学校です。
「自作」という略称もありますが、「都立上位校」という呼び方も定着しており、私も、こちらの呼び方をよく使います。
入試問題は、ボリュームがあり、レベルも高い。
これらの学校を志望する子は、すべり止めとして、中堅私立の特進クラスを併願推薦として抑え、さらに、有名私立を一般受験して、ここもすべり止めとして抑えたうえで、万全の態勢で都立入試に臨むのが最善です。
もちろん、家庭の考え方で、有名私立に合格したら、そこの大学に内部進学できる可能性は極めて高いですので、入試はここで終了し、都立は受けない、という選択はよくありますが、最終志望が国立大学である場合、都立上位校のほうを選ぶことが多いです。
受かってから考えたらいいことですしね。face16
贅沢な悩みです。

都立上位校・私立有名校が志望校である場合、中学校の授業の予習復習だけでは、受験対策になりません。
高い入試レベルに合わせた、高度な内容を学ぶ必要があります。
学校では教わらないことを、たくさん。
特に私立は、中学校では習わない学習事項も多く出題します。
英語でいえば、不定詞の完了形・不定詞の受動態・使役動詞・知覚動詞・感嘆文・仮定法などなど、高校で学習する文法事項が入試問題に出題されます。長文読解問題の中に出てくる単語も難しく、1文ずつが長いので、そのレベルの長文に読み慣れていないと時間切れになります。
数学でいえば、円と相似と三平方の定理の融合問題・五心・不等式の応用などなど、学校では習わない単元からの出題があり、知っておけば便利な解法テクニックや定理もたくさんあります。
それを教えてくれる塾に行くことが必要になります。

学校の成績がいいから都立上位校・私立有名校に入れるのではなく、そのための勉強をしているから学校の成績もよく、都立上位校・私立有名校に入れるんです。

こういう受験が望みである場合、1クラスしかない小さな集団指導塾に通うなら、そこのレベルをよく確かめる必要があります。
公立中学校の予習復習と定期テスト対策が目的の、いわゆる補習塾である可能性があるからです。
補習塾でトップの秀才で、学校の定期テストでいくら良い点を取れても、私立の入試問題や自校作成校問題を解いたら、30点くらいしか取れないです。
問題のレベルは、それほどに違います。
いくら頭が良くても、習っていないことは、わからないです。
もちろん、塾長に認められ、無償で補習をしてもらい、都立上位校に合格という黄金パターンは存在しますが、それくらいの突出した才能がないと、そのパターンにならないということでもあります。

個別指導塾なら安全かというとそんなこともなく、担当講師がアルバイト学生の場合、東京の高校入試レベルを知らない可能性があります。
ほおっておくと、低いレベルの授業と教材を与えられてしまいます。
チェックが必要です。

今、お母さんたちは、案外孤独で、情報交換の場が少なく、口コミもそれほど広がっていないように思います。
PTAの役員などを精力的にこなし、驚異的ネットワークを持つ方もいる一方で、地域とほとんど無縁な生活をしているお母さんたちが大多数であるように感じます。
だから、いい塾の情報が入ってこない。
特に、学年をまたいだ縦のネットワークが脆弱で、「優秀なので近所で有名な誰々ちゃん」が通ってどこどこの高校に合格した塾、といった具体的な情報がなかなか入ってこないようです。
口コミの情報が得られない方は、できるだけ多くの塾に実際に出向き、廊下に貼りだしてある高校合格実績を見て、その塾の授業レベルを把握し、体験授業を受けてみるのが一番です。

小さな塾に、いい塾はたくさんあります。
自分のお子さんの学力と志望に合った塾を探してください。



写真は、先週の深大寺の枝垂桜。
今頃は、見ごろになっているでしょう。




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