高校英語。話法。命令文の伝達。

セギ

2021年05月02日 14:06


話法。今回は、命令文の伝達です。
まずは、直接話法から。

My mother says to me, " Do your best."
私の母は私に「最善を尽くしなさい」と言います。

これを、間接話法に変えるには?

日本語にすると、
「私の母は私に最善を尽くすように言う」
となります。

あれ?
これは、中学で学習した英語ですね。

My mother tells me to do my best.

中3で学習した、不定詞を用いた文です。
「主語+tell+人+to 不定詞」で、「主語は、人に、~するように言う」という意味の文になるのでした。

2つの話法を並べて比較してみましょう。
My mother says to me, " Do your best."
=My mother tells me to do my best.

主語は勿論同じ。
動詞は、say から tell に変える。
伝達内容は不定詞にする。
これで書き換えOKです。

中3で学習した内容だから大丈夫なはずなのですが、to 不定詞を使うことを発想できない人が多いところです。
伝達内容によって、書き換えパターンが変わるので、覚えきれない・・・。
そのような悩みや不満をよく聞きます。

覚えきれない・・・。

それは事実の場合もあるかもしれません。
記憶力が甚だしく悪い人というのが存在しないとは言いません。
ただ、多くの場合は、気持ちの問題のほうが大きいように思います。
やろうと思えばできるのです。
ただ、そんなことはやりたくない。
努力はしたくない。
覚えることは少なくしてほしい。
こんなに色々あったら、覚えきれない・・・。

「話法」は、慣用表現がないので覚えることが少なく、機械的にサクサク変換すれば済むだけの話なので、秀才にはおおむね好評な単元です。
秀才は、この程度の暗記量なら何でもないと思っています。
それは、単に記憶力の差もあるかもしれません。
物事を整理して覚えて活用するのが、上手い。
それは事実でしょう。
しかし、それだけではないと思うのです。
秀才は、暗記すべきことを暗記した場合に、どんな良いことがあるか、実感として知っているのです。
これさえ覚えてしまえば、宿題もサクサク解けるし、テスト問題もサクサク解ける。
良い成績が取れる。
報酬がよくわかっている。
だから、多少の努力は苦にならない。
努力だとすら思っていない。
そういうことのように思います。

同時に、与えられた情報を分析し記憶する能力が発達している。
ルールを把握する能力に長けている。
それをどう生かすか、その能力を体得している。
そうした学習の本質が理解できている。
つまり、学習能力が発達しているのです。

勉強が上手いか下手かというのは、ほんのちょっとした差です。



関連記事