高校英語長文読解。基本単語の意味は覚えましょう。
さて今回も、英語長文を読んでいきましょう。
In the early 1900's, Wilhelm von Osten, a German horse trainer and mathematician, told the world that his horse could do math. For years, von Osten traveled Germany giving demonstrations of this phenomenon. He would ask his horse, Clever Hans, to solve simple mathematical equation. In response, Hans would tap his hoof for the correct answer. (A).
Broad public interest in Clever Hans persuaded the German Board of Education to establish a commission to investigate the validity of von Oster's claims about his horse's abilities. The commission found that Clever Hans wasn't really solving mathematical equations at all, but responding to people's reactions. Hans would tap up until the correct number, which was usually when his trainer and the crowd broke out in cheers. Then he would stop. When he couldn't see or hear the audience or his trainer, (B).
There's a lot that computer science can learn from Hans today. An accelerating field of research tells that most of the artificial intelligence (AI) we've created so far has learned enough to give a correct answer, but without truly understanding the information. Consequently, most types of artificial intelligence are relatively easy to deceive.
問1 空所(A)に入る最も適切なものを、次のa~dから1つ選びなさい。
a. If asked how many digits are in "4321," four taps.
b. If asked the time around noon, twelve taps
c. The numeral "9" refer to what number? Nine taps.
d. The result of dividing eight by two? Four taps.
問2 空所(B)に入る最も適切なものを、次のa~dから1つ選びなさい。
a. he would feel tapping in his heart
b. he would keep tapping and tapping
c. he would start tapping the audience
d. he would tap out the right answer
問3 下線部There's a lot that computer science can learn from Hans today. とあるが、Hans の逸話から、computer science が学べることとは何か。最も適切なものを次のa~dから1つ選びなさい。
a. 賢いふるまいを見せたとしても、称賛してくれる人々がいないのなら意味がない、ということ。
b. 最初は賢くなくても、きちんと訓練すれば、数の計算を正しくできるようになる、ということ。
c. 正しい答を出しているからといって、問題を正しく理解しているとは限らない、ということ。
d . 人々の期待に迎合しすぎると、元々は解けていた問題さえ、正しく解けなくなる、ということ。
今回も、第1文から、わからない単語はわからないまま、生徒に訳してもらったときのこと。
しかし、これが出来るのは、コミュニケーションが取れる子だということも強調したいことです。
わからない英語は英語のままで訳してと幾度促しても、わからない単語が1語あるだけで黙り込んでしまう子もまた多いのです。
それでは英語を読む練習にならないと説得しても、恥ずかしいのか、本人の中で納得できない部分があるのか、黙り込み、私の助けを待ってしまいます。
私が逐語訳をしてあげなければ結局先に進まないので、わからない単語がある中で英文を読んでいく練習になりません。
また、何度説明しても、前から順番に訳さず、日本語らしい順番にしようとして混乱し、その結果黙り込む、という子も多いです。
仕方なく私が訳すと、何だか色々とメモを取ります。
わからなかった単語の意味を書き込んでいるのですが、そんなもの、英文を読み進めていく力にはつながりません。
メモを取っただけで満足してしまう場合が多いのです。
その単語は次回はマスターしている、ということはあまり期待できません。
メモを取ることで勉強した気になってしまうのだと思うのですが、メモを取ることは、勉強ではないのです。
頭に入れることが、勉強です。
真面目なのだけれど勉強が下手な子は、そのように、何か勉強した跡を残したがります。
頭を使わない方向の勉強をしがちです。
単語の意味が知りたかったら、後で、単語集で意味を調べなさい、と繰り返し助言し、何とか自力で読み進めていける方向に指導しています。
単語の意味がわからなくて悔しいのなら、単語暗記をもっと本気でやったらいい。
それと並行して、わからない単語は、わからないまま、読み進める練習も必要。
繰り返しその話をし、わからない単語が1つあるとそこで押し黙ってしまう子も、自力で読み進めていけるよう指導しています。
そんなわけで、第1文。
In the early 1900's, Wilhelm von Osten, a German horse trainer and mathematician, told the world that his horse could do math.
「1900年代初め、ウィルヘルム・バン・オーステン、ドイツの馬のトレイナーでマスマティシャンは、世界に話した。彼の馬は数学ができると」
「・・・はい。mathematician って何でしょうね」
「・・・」
第2文。
For years, von Osten traveled Germany giving demonstrations of this phenomenon.
「何年もの間、バン・オースティンは旅行した。ドイツを。デモンストレーションを与えながら。このポネオネノンを」
「フェノメナンです」
第3文。
He would ask his horse, Clever Hans, to solve simple mathematical equation.
「彼は彼の馬、クレバー・ハンスに尋ねた。単純なマスマティカルなイクエーションを解くことを」
「mathematical って、何ですかね」
「・・・」
第4文。
In response, Hans would tap his hoof for the correct answer. (A).
「返事で、ハンスは彼のひづめをタップした。正しい答のために」
「いいですね」
ひづめは、欄外に、注釈が載っていました。
第5文。
Broad public interest in Clever Hans persuaded the German Board of Education to establish a commission to investigate the validity of von Oster's claims about his horse's abilities.
「ブロードなパブリックの興味、クレバー・ハンスの、は、パースェードした。ジャーマン・ボード・オブ・エデュケーションを。コミッションを設立するように。調べるために。バン・オースティンの主張を。彼の馬についての」
「おお。頑張った!」
第6文。
The commission found that Clever Hans wasn't really solving mathematical equations at all, but responding to people's reactions.
「コミッションは、発見した。クレバー・ハンスは本当は解いていなかった。マスマティカルなイクエーションを。全く。しかし、反応していた。人々のリアクションに」
「うん」
第7文。
Hans would tap up until the correct number, which was usually when his trainer and the crowd broke out in cheers.
「ハンスは、タップした。正しい数字まで。そしてそれは、たいてい、彼のトレイナーと群衆がブロークアウトしたときだった。チアーズの中で」
第8文。
Then he would stop.
「そのとき、彼はやめた」
第9文。
When he couldn't see or hear the audience or his trainer, (B).
「彼は見ることや聞くことができなかったとき、聴衆やトレイナーを。」
第10文。
There's a lot that computer science can learn from Hans today.
「多くのことがある。コンピュータ・サイエンスが学ぶことができる。ハンスから。今日」
第11文。
An accelerating field of research tells that most of the artificial intelligence (AI) we've created so far has learned enough to give a correct answer, but without truly understanding the information.
「加速する研究分野は言う。大部分のAI、私たちがこれまでのところ作った、は、十分に学んだ。正しい答を与えられるように。しかし、本当には、情報を理解することなしに」
「すばらしい」
第12文。
Consequently, most types of artificial intelligence are relatively easy to deceive.
「コンシーケントリーに、大部分のタイプのAIは、比較的簡単だ。デシーブするのが」
「deceive、わかりませんか」
「わかりません」
「うーん、それは残念」
さて、問1から見てみましょう。
まずは、該当箇所と、そして問1を見直しましょう。
He would ask his horse, Clever Hans, to solve simple mathematical equation.
「彼は彼の馬、クレバー・ハンスに尋ねた。単純なマスマティカルなイクエーションを解くことを」
In response, Hans would tap his hoof for the correct answer. (A).
「返事の中で、ハンスは彼のひづめをタップした。正しい答のために」
問1 空所(A)に入る最も適切なものを、次のa~dから1つ選びなさい。
a. If asked how many digits are in "4321," four taps.
b. If asked the time around noon, twelve taps
c. The numeral "9" refer to what number? Nine taps.
d. The result of dividing eight by two? Four taps.
残念ですが、上の日本語訳だけでは、正解に到達できません。
飼い主が、馬に何か解くように尋ねていて、馬が何か答えていることしか読み取れないからです。
そうなると、全ての選択肢が、何か問題の形にはなっていますし、馬が何回かタップしていますから、どれも正しく見えてしまいます。
a. 「4321」は何桁かを尋ねるならば、4回タップ。
b. 12時頃に、時刻を尋ねると、12回タップ。
c. 数字の「9」は、どんな数か?9回タップ。
d. 8を2で割った結果は?4回タップ。
mathematical の意味を知らなかったことが、ここで大きく影響しています。
mathematical は、「数学の」という意味です。
ただし、第1文に書いてあったことをしっかり覚えているのなら、「彼の馬は数学ができる」ということが大ヒントにはなったはずです。
飼い主は、ハンスという馬に、単純な数学の問題を解くよう頼んでいるのです。
ハンスはひづめをタップします。正しい答として。
ということは、空所(A)は、単純な数学の問題の具体例のはずです。
上の中で、単純な数学の問題は?
8÷2=4
という問題を説明している、d が正解です。
a や c も、数学がらみではないのか?
厳密に言えばそうなりますが、他の選択肢は、数学というよりも、言葉の意味を理解していることのほうに重点がおかれてしまいます。
これは、馬を使った見世物の話。
「計算できる馬、ハンス」をわかりやすく見せるならば、d だったはずでしょう。
ただ、
The result of dividing eight by two? Four taps.
という選択肢が、8÷2を意味していることが読み取れないと、d は早い時期に除外されてしまう可能性もあります。
英語で算数の問題をどう書くのかは、中学や高校の英語の授業で学習する内容ではないので、少し高度です。
というわけで、問1は、思いがけず、正答するのが難しい問題でした。
問1くらいは正解したい、という人の出鼻をくじく問題です。
続いて、問2を見てみましょう。
When he couldn't see or hear the audience or his trainer, (B).
問2 空所(B)に入る最も適切なものを、次のa~dから1つ選びなさい。
a. he would feel tapping in his heart
b. he would keep tapping and tapping
c. he would start tapping the audience
d. he would tap out the right answer
ハンスは観客やトレーナーを見たり声を聞いたりできなかったときは、どうなったのか?
その前に、解説がありました。
The commission found that Clever Hans wasn't really solving mathematical equations at all, but responding to people's reactions.
Hans would tap up until the correct number, which was usually when his trainer and the crowd broke out in cheers.
ここでも、 mathematical の意味がわかっていれば、それ以外の単語の意味が多少わからなくても文意は取れると思います。
ハンスは、本当は、数学の問題を解いていなかったのです。
人々のリアクションに反応していたのでした。
トレーナーや群衆が喜んで沸き上がったところで、タップするのをやめていただけだったのです。
だから、問2の答は、b です。
When he couldn't see or hear the audience or his trainer, he would keep tapping and tapping.
ハンスは、観客やトレーナーを見たり音を聞いたりできないときは、タップし続けたのでした。
問3 下線部There's a lot that computer science can learn from Hans today. とあるが、Hans の逸話から、computer science が学べることは何か。最も適切なものを次のa~dから1つ選びなさい。
a. 賢いふるまいを見せたとしても、称賛してくれる人々がいないのなら意味がない、ということ。
b. 最初は賢くなくても、きちんと訓練すれば、数の計算を正しくできるようになる、ということ。
c. 正しい答を出しているからといって、問題を正しく理解しているとは限らない、ということ。
d . 人々の期待に迎合しすぎると、元々は解けていた問題さえ、正しく解けなくなる、ということ。
ここが、起死回生のポイントではあります。
選択肢が日本語の問題は、誤答の選択肢でさえヒントになります。
ここまで、全く話が理解できなかった人も、ここで落ち着いて選択肢を読むことで、
「こういう話なのか!」
と理解できる可能性があります。
「賢いふるまい」「賞賛してくれる人」「数の計算」「正しい答」「問題を正しく理解」
など、正解がわかっていて振り返ると、キーワードがちりばめられていることに気づきます。
ただ、これは非常に難しい読解です。
モヤモヤしている人は、こういうヒントを正しく活用できる機会はほとんどないと思います。
むしろ、意味がよく取れたその後の文が参考になるでしょう。
An accelerating field of research tells that most of the artificial intelligence (AI) we've created so far has learned enough to give a correct answer, but without truly understanding the information.
「加速する研究分野は言う。大部分のAI、私たちがこれまでのところ作った、は、十分に学んだ。正しい答を与えられるように。しかし、本当には、情報を理解することなしに」
AIは、情報を理解することなしに、正しい答を出している・・・。
ここで、馬のハンスが、理解せずに問題を解いている、というおおよその状況さえ読み取れていれば、では、その逸話から、コンピュータ・サイエンスが学べることを判断することが可能です。
馬は、解いているように見えても、解いてはいない。
そのことから、コンピュータ・サイエンスが学べることは?
正解は、c です。
コンピュータが正解を出していても、それは、問題を正しく理解しているからではないのです。
馬が問題を理解していなかったように、コンピュータも、問題を理解していない。
これは、何とか正解にたどりつける問題です。
とはいえ、この英文、mathematical の意味がわかれば、もっとわかりやすかったのです。
そういう意味で、高校生が覚えておくべき基本英単語は、絶対に覚えてほしいのでもあります。
mathematics という「数学」の正式名称を知らず、math という略称しか覚えていないと、「数学」とこの単語が結びつかず、その派生語をも把握できなくなるようです。
高校生が覚えておくべき基本英単語とは、学校が、英語の授業で配布し、毎週のようにそこから単語テストをしてくれている単語集の単語です。
そういうものを迷惑がって活用せず、単語テストのときだけちょろちょろっと覚えて、すぐに忘れ、単語集が定期テストの範囲のときは、捨てる。
その繰り返しで、高3になっても中学英語しかわからない子に、何人も出会ってきました。
「覚えようとしているけれど、覚えられないんです」
という言い訳も、繰り返し聞いてきました。
でも、必要な単語が身についている英語秀才がやっていることを、彼らはやっていませんでした。
その当たり前のことに気づいてほしいのです。
英語学習には、時間が必要です。
惜しみなく、単語暗記に時間を注ぐ必要があります。
「覚えてもどうせ忘れるから、時間がもったいない」
「他にやることがあるのに、英語にそんなに時間はかけられない」
そんな言い訳をしながら、スマホばかり見ている。
スマホには、惜しみなく時間を注いでいる。
その生活を変えてください。
英単語は、たいていの人は、上手く覚えられません。
覚えようとして覚えられず、忘れて、また覚えて、の繰り返しです。
つらいし、自分の頭の悪さにうんざりするし、泣きたくなるし。
その繰り返しです。
しかし、その先、気がつくと、以前よりは英単語がわかっているのです。
いつの間にか、英文が読めるようになっています。
ただし、それには、年単位の時間がかかります。
今日から、単語暗記を。
英文が読めないのは、結局、基本単語を覚えていないことが最大の要因です。
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