「間違え」は間違いですね

セギ

2012年07月10日 15:50



私自身、うっかり変な言葉を使ってしまうので、これは自戒をこめての話です。
「全然平気」なんて、全然使っちゃいますしねー。
って、ダメでしょう、それでは。
(^_^;)

ネットで、「禿同」など目にすると、ちょっと笑ってしまいますし。

わかって使っているのだから、まあいいじゃないの。

でも、本気で間違えているのを見ると、ちょっと気になることがあります。
テレビのテロップに「全然」が「全々」と出たりすると、気になります。
「できることから少しづつ」というのも、最近、ちょっと気になります。
「できることから少しずつ」が、正しいです。
(^_^;)

もう1つ、最近ときどき目にするのが、「間違え」という名詞。
「自分の間違えに気づく」という使い方をときどき目にします。
これ、正しくは、「間違い」だと思います。

もとになる動詞が2種類あるところからきている誤解かもしれません。
五段活用動詞「間違う」と、下一段活用動詞「間違える」。
その名詞形は、五段活用動詞「間違う」から派生した「間違い」が正しい。

しかし、最近、「間違う」よりも、「間違える」を使う人のほうが多いように思いますから、それで、「間違え」が名詞形だと誤解している人も増えてきているのでしょうか。

ところで、「間違う」と「間違える」は、使い方はどう違うのでしょう。
「間違う」は自動詞だけれど、他動詞としても使える。
「間違える」は、他動詞。

ニュアンスの違いは何なんだろう。
「あなたは、間違っている」
というのと、
「あなたは、間違えている」
というのとは、何が違うだろう。

「あなたは、間違っている」というのは、「あなた」を否定しているニュアンスが強いかな。
「あなたは、間違えている」だと、「あなた」は今、何かを間違えているだけであって、あなたを否定しているわけではないという感じがあるかなー。

あるいは、「間違えている」という表現自体、昔はなかったもので、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
こういうニュアンスの違いがあるので、「間違っている」よりは「間違えている」という表現を私も選んでしまいます。

たとえ日本語ネイティブでも、こういう細かいところになると、やはり難しいです。
難しくて、面白い。


中学生に英語を教えていると、例外的な場合を教えるときに、ものすごく嫌な顔をされる場合があります。
たとえば、不規則動詞の過去形。
これを覚えないで、何でも ed を付けて済ます子、います。
「こうやっておけば、大体、〇になるでしょう?」
なりませんよ。
よく使う動詞には、不規則動詞が多いんですから。
(^_^;)

覚えることが増えると、やる気がなくなるようで、英語について文句を言い始めます。
何でこんなに難しいんだ。
もう、英語なんか嫌いだ。

英語は、歴史のある言語。
例外があったり、複雑なルールがあるのは、当たり前。
言語の中では、まだ単純なほう。
覚えやすい言語です。

私が外国人だったら、日本語を学ぶことは、早々に諦めるかもしれません。
あまりにも複雑だ。
全ての動詞をいちいち活用して使わなければならない。
しかも、活用の種類は何種類もある。
そんな言語、覚えられません。
(^_^;)

日本人に生まれて良かった。
勉強しなくても、日本語が使える。


だからといって、私の言葉遣いが正確かというと、そんなことはないんですが。

最近、よく宣伝している映画『グスコーブドリの伝記』が気になっています。
もう大昔の話だけれど、『銀河鉄道の夜』は、素晴らしかった。
映画館で見た、数少ない映画の1つです。
面白いのなら映画館に見に行きたいので、ネットで評判や感想を検索すると、今のところ評価は真っ二つ。
褒めている人は、「映像がきれい」「感動して泣けた」という評価が大半。
けなしている人は、「声優に人気俳優を使うな」「原作を改悪するな」という意見が大半。
人気俳優の件はともかく、ストーリーに改悪がなされていると聞くと、さて、どうなのかなあ、と悩みます。
どこがどう改悪されているのだろう。
原作のファンからは、そういう反応は当然出るものだし。
家族離散と自己犠牲というテーマは、原作と共通らしいけれど?

そんなふうな内容のメールを、先日、遠くに住む友人に送りました。
私はいつも長いメールを送るのですが、彼女の返信は、常に、おそろしく短い。
今回は、たった1行でした。

×家族離散→〇一家離散

(^_^;)

しかし、私は、彼女のこういう反応がほしくて無駄に長いメールを送り続けているような気がします。
私の長いメールをきちんと読んでくれている感じがあるのです。

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