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2022年04月21日

井の頭公園に春の花咲く。2022年4月。

井の頭公園に春の花咲く。2022年4月。

2022年4月19日(火)、前日の雨も上がったので、散歩に行きました。
今週は、しばらく行っていなかった、井の頭公園へ。
三鷹駅から、まずは玉川上水沿いに歩きました。
玉川上水緑道の大半は舗装されていない歩きやすい道なのに、三鷹駅から井の頭公園まではがっちり舗装されています。
上水の片側だけでも舗装しないでおくことはできなかったものなのか。
ニリンソウの群落などもあって、植物的はとてもいい場所なのですが。

さて、井の頭公園の入り口からは、舗装されていない道に入ります。
植物が鬱蒼と茂り、入口はいつもほの暗い。
雨あがりには水たまりもできている場合があるので、目が慣れるまでは用心が必要な道です。
右岸をとことこ歩いていき、道路を渡るところからは左岸に移動。
ここからは、左岸のみ、舗装されていない道が続きます。
八重桜ももう花吹雪となり、道がピンク色に染まっていました。
あっという間に季節が過ぎていきます。
ムラサキケマンは今年も去年と同じ場所に咲いていました。
少し離れた場所に別の株も発見。

今頃気がついたのかと言われそうですが、花を撮影して、その画像を開いて「レンズ」のボタンを押すと、花の名前を教えてもらえるのですね。
今年の初めにスマホを機種変更して、その機能に気づきました。
あてにならない面もありますが。
山の花については、間違った名前が出てくることもあります。
データ不足なのでしょう。
似ている栽培種の名前と画像が出てきてしまうのです。

目をひく黄色い花を撮影し、「ヤマブキ」と出てきて、驚きました。
そうか、八重のヤマブキってあるんだ。
上水の柵の内側に咲く紫色の花は、「ツルニチニチソウ」。
栽培種が庭から逃げてきたのでしょうか。
去年は見かけなかった花です。

舗装されていない道が続く限りとことこ歩き、舗装が始まる大通りの手前でUターン。
来た道をまたとことこ歩くのが、井の頭公園周辺を散歩するときの定番コースです。
帰路はずっと左岸を歩き、途中から井の頭公園へ。
山野草のスペースでは、イカリソウが花盛りでした。
ナルコユリも、これから勢いを増してきそうです。

池のほとりは桜が終わり、そぞろ歩く人の姿もほどほどの人数で、気持ちよく歩けました。
ツツジが鮮やかに咲いています。
山に咲く、アカヤシオやシロヤシオも、もう何年も見ていないなあ。
街のツツジよりもずっと素朴なツツジですが、見ると嬉しい花です。
ちょっとややこしい岩場によく咲く花なので、その分の価値もあるのかもしれません。

そう言えば、数年前、中3男子に理科を教えたとき、被子植物合弁花類の代表としてツツジの花を説明したのですが、
「そんな花は見たことがない」
の一点張りで困ってしまったことがありました。
合弁花のあれほどわかりやすい例はありません。
見たことがないわけがない。
ツツジは街のどこにでも咲いています。
しかし、花に興味がないということは、そういうことなのでしょう。
画像を見せたら、
「何だ、それか」
と、不機嫌になってしまいました。
自分が間違っていたことを認めない「中学生あるある」でした。

でも、そういう中学生はわかりやすく、授業をしていて楽なのです。
近年の中学生は、そういう点では、むしろ、ほとんど手応えのない子が多くなった気がします。
何を説明しても、
「わかりました」
とにこにこして言うのですが、実際に問題を解くと、わかっていない。
わかっていないのに「わかりました」と言うのです。

自分ではわかったつもりだったのか?
説明を理解できないことを認めたくないからなのか?
それとも、相手の説明がわからなかったと口にすることは、相手を否定しているようで遠慮してしまうのか?
軋轢や摩擦を避けようとしてしまうのでしょうか。
否定されたくない。
批判されたくない。
批評されたくない。
自分のことも、否定も批判も批評もしてほしくない・・・。
そういう子が増えているということでしょうか。

とことこ歩いていくと、草原の中央に、黄色いつぼみをつけてすっと立っている花がありました。
キンランです。
今年も咲き始めました。
スマホを向けていると、
「わあ凄い」
と声を出して、私のすぐ隣りに来た人がいました。
キンランが当たり前のように咲いていることが嬉しかったのでしょう。
しかし、私が一歩脇によけると、その人はすぐに察して、私の向こう側に二歩ほども退いてくれました。
私が撮影して黙礼すると、その人も黙礼。
「ありがとう」も「すみません」も、声に出して発すれば、むしろ相手を不快にさせることもある時代です。
声を出せば、飛沫が飛びますから。
そういうことに気づくセンシティブな感覚を持っている方でした。

さらに歩いていくと、女の人の二人連れが向こうからやってきました。
話に夢中の一人の人は大声で何か話していました。
ちょっと嫌だなと思いながらすれ違う瞬間、もう一人の人が、それとわかるほどはっきりと声を低めました。

野外で簡単に感染するとも思っていないけれど、with コロナの時代の配慮をしてくれる人の存在はいつもありがたいです。

だから、私もさらに細かく配慮するべきなんでしょう。
生徒に対しても、もっとセンシティブにならないと。
でも、わからないときは、わからないと言ってくれたほうがありがたいなあ・・・。




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    Posted by セギ at 14:09│Comments(0)
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