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2022年03月25日

神代植物公園多様性センターに春が来ました。2022年3月。

神代植物公園多様性センターに春が来ました。2022年3月。

2022年3月24日(木)、久しぶりに神代植物公園多様性センターに行きました。
武蔵境通りの自転車レーンをひたすら南下。
東八道路を横切って、さらに南を目指します。
神代植物園の敷地の一角にあるのが、多様性センターです。
ここは、入場無料。

まん延防止措置で、長く閉園になっていた多様性センター。
ようやく開園しました。
春の花を見に来たかったので、ちょうどいいタイミングです。
平日ですが、春ということもあり、いつもよりは人の姿が見られました。
ほぼ誰もいないこともある、穴場の公園です。
東京の色々な地域の植物を生きたまま展示してあります。
名札がついているので、植物名もすぐわかり、楽しいです。

入口からすぐ、奥のほうで花盛りの木が見えて、嬉しくなりました。
白い花。
桜?
近づいてみると、スモモの花でした。
今が見頃です。
モクレンは、これから。
硬いつぼみがついているのが見えました。
来週には花開くかな?
ハクモクレンは、ちょうど花開いたばかりの様子で、陽に透けるようなきれいな白でした。

武蔵野に暮らしながら、武蔵野ゾーンをあえて歩きます。
だって、武蔵野ゾーンがやはり、今、一番花が見られます。
各種スミレや、コチャルメソウ。
望遠レンズで、ほぼ寝そべるようにして、がっつり撮影中の人もいました。

奥多摩ゾーンは、まだ冬。
これからの季節が楽しみですね。
ふと、足が止まりました。
むむ?
これは、アズマイチゲ?
それとも、キクザキイチゲかな。

1周し、満足して、さて、ここから都立野川公園に移動。
いったん東八道路に戻って、西へ向かいました。
行きは下り坂なので、自転車だととても楽です。
スピードが出過ぎてやや怖いくらいです。

いつものようにトイレ横に自転車を置いて、さて、ここからは徒歩です。
都立野川公園の自然観察園。
ここは、まん延防止措置の間も、ずっと開いていました。
前回見たフキノトウがすっかり育って、普通の草と化しているのを面白く眺め、さらにスミレのお花畑に満足。
ヒメオドリコソウも咲き始めました。
これから、4月、5月と、さらに華やかに次々と花が咲き始めるのが楽しみです。

さて、まだ歩きたりないので、東八道路を歩道橋で渡り、野川公園の南側を歩きました。
梅と、早咲きの桜が見られ、お花見客がちらほらと、木の根本にシートを敷いてお弁当を食べていました。
満開になるのは、来週以降かな。
ともあれ、春ですねえ。

春といえば、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」ももうすぐ終わります。
先週、2代目ヒロインるいが家族を連れて岡山に帰ったところまでは面白かったんですが、亡霊を見て決意するストーリー展開に唖然として、そこからはドン引きして見ています。
なぜ、あんな大事なところを「亡霊を見た」で片づけるかなあ・・・。
ヒロインたちの背中を押すことが、生身の登場人物にはもうできず、亡霊に何か言わせるしかなかったのでしょうか。

「カムカムエヴリバディ」の脚本家は、「ちかえもん」という時代劇の脚本を書いた人です。
「ちかえもん」では、初登場からこの世のものとは思えなかった登場人物が、その通り、この世のものではありませんでした。
主人公の身体的かつ精神的危機を救いにやってきた、幼い頃の「友達」。
それは、物語で繰り返し語られる「原形」です。
その形に沿った、良い物語でした。

虚実皮膜論。

そんな言葉、そして賛美が、この脚本家を理論武装させ、そして、おかしくさせたのでしょうか。
ストーリーに詰まると亡霊が登場する脚本を書くようになってしまったみたいです。
いや、虚実皮膜論って、そういうことではないと思うのです。

振り返れば、あんこのおまじないを唱えただけで何の修行もしていないのにたちまち老舗和菓子屋の味を凌駕するあんこを炊けるのも、やっぱり変な話でした。
30年ブランクのあったミュージシャンが、半年や1年ピアノを練習しただけで、日本のトッププレイヤーのバンドで演奏できるようになるのも変です。
才能やセンスがあれば、何でも可能、みたいな話になっています。
そのくせ、日々精進し鍛錬することが大切ということも同時に訴えてくるのです。
いや、才能やセンスだけで大した努力もなく成功するのなら、日々の鍛錬は無意味でしよう。

朝ドラって、こんなものなのでしょうか?
毎朝、時計代わりに楽しく見れば、それでいいのかな。
途中まで楽しく見ていたのですが、ストーリーの欠陥に目がいくようになってからは、どうもいかん。

テーマ曲の背景で描かれた三世代のイラストに引っ張られ過ぎなのでしょうが、ああいうシンプルな話が見たかったなと今になると思います。
初代ヒロインは、基本はあのままでいいです。
激動の戦中・戦後を生き抜き、でも、渡米はせず、日本にとどまり、女手ひとつで娘を育ててほしかった。
娘の I hate you. に負けないでほしかった。
何を言うの、この子は、この子は、と背中やお尻をバシバシ叩き、抱きしめて一緒にわあわあ泣いて、でも決して離れないでほしかった。
娘の額につけてしまった傷は私が働いて絶対に治すと言い張ってほしかったです。
どんなに無理なことでも。

そして、娘は、子どもの頃からラジオで英語を学び続け、父親ゆずりの頭の良さでフルブライトで留学し、通訳でも、翻訳家でも、大学の先生でも、とにかく英語を仕事とするようになるのがいいなあ。
しかし、そのような偉大な祖母と立派な母のもとに生まれた孫娘は、平凡で劣等感が強い。
いろいろと悩みながら、やがて自分なりの人生を見つけていく。
そういう三代の堅実な人生の傍らに、常にラジオ英語講座があった・・・。
そんな普通の話を見たかった気がします。

でも、そんな地味な話を毎日飽きずに見させるとなると、脚本家に相当な力量が必要です。
そんなの向田邦子でなければ無理でしょう。
だから、仕方ないのかなあ。

ラジオ講座「ラジオで!カムカムエヴリバディ」はそれでも、毎回楽しく聴いています。
これは、三月で終わるのが残念です。




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