2022年04月01日
元気ですかを英語で。
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が面白かった頃。
三代目ヒロインひなたがまだ子どもで、ラジオ英会話を1週間だけ聴いたことがありました。その際、父親ジョーが、ラジオ講座の、
How are you, everyone?
という問いかけに、
I'm good.
と答えた場面がありました。
え?
How are you?
と問われたら、
I am fine, thank you.
じゃないの、と思った人は多かったのではないかと思います。
あれは、ジョーが戦災孤児で、本人が言うとおり「ギブ・ミー・チョコレート」の世代で、さらにジャズ・ミュージシャンだったということも考えれば、ブロークンな英語を話せるのだろうし、それで通じるというのを短いやりとりで示したということなのだろうと思います。
あえてブロークンな英語にしたと。
ドラマの中では1980年代でした。
あの時代でしたら、I'm good. はブロークンな英語でしょう。
ところが、現代のアメリカでは、I'm good. で良いのだそうです。
NHK出版「杉田敏の現代ビジネス英語」2022年冬号の冒頭エッセイで、杉田敏さんがそのように書いています。
2021年3月まで、NHKラジオ英語講座「実践ビジネス英語」講師を長く務めていらっしゃった方で、私も長年のファンの1人です。
そもそも、
How are you?
Fine, thank you.
なんてやりとりは実際にはしないよと、学校の英語教科書を批判する声は昔からありました。
日本人でも、
「元気ですか」
なんて挨拶をするのは、アントニオ猪木くらいのものですし。
ところが、後年、アメリカの若者たちが、
How are you?
I'm good.
と会話するようになりました。
最初は違和感のあった若者言葉が、今は定着したということです。
ただ、イギリスでは今もなお、その言い方には違和感があり、「そんなことは言わない」と言われているそうです。
別れの挨拶も、
Have a nice day.
は、最近はあまり使われなくなったとのこと。
今では、これはかなり陳腐な表現なのだそうです。
ウィッキーさんもびっくりな話です。
いや、ウィッキーさんを知らない人も今は多くなりましたが。
じゃあ、何というのか?
Take care.
または、Enjoy your day.
こういうのは、知っているとちょっと嬉しいですね。
ちゃんと英会話できているつもりで、Have a nice day. と言ったら、ネイティブの人には、
「それでは、ごめんつかまつる」
と言っているように聞こえていたということなのかもしれませんから。
でも、日本語を一所懸命勉強してきた外国人が、別れ際に、
「それでは、ごめんつかまつる」
と言ったら、すごく楽しい。
面白くて印象的です。
だから、日本人は英語に関してそんなに必死にアップデートしなくてもいいような気もします。
英語圏の人にとっては、おお、日本人が英語で挨拶してくれた、学校でそう習うのだろう、好ましい、で済む話でしょう。
何が正しいかよりも、とにかく何かを話すこと。
こちらが発信する限り、必ず受け取ろうとしてもらえますから。
コミュニケーションの基本ですよね。
三代目ヒロインひなたがまだ子どもで、ラジオ英会話を1週間だけ聴いたことがありました。その際、父親ジョーが、ラジオ講座の、
How are you, everyone?
という問いかけに、
I'm good.
と答えた場面がありました。
え?
How are you?
と問われたら、
I am fine, thank you.
じゃないの、と思った人は多かったのではないかと思います。
あれは、ジョーが戦災孤児で、本人が言うとおり「ギブ・ミー・チョコレート」の世代で、さらにジャズ・ミュージシャンだったということも考えれば、ブロークンな英語を話せるのだろうし、それで通じるというのを短いやりとりで示したということなのだろうと思います。
あえてブロークンな英語にしたと。
ドラマの中では1980年代でした。
あの時代でしたら、I'm good. はブロークンな英語でしょう。
ところが、現代のアメリカでは、I'm good. で良いのだそうです。
NHK出版「杉田敏の現代ビジネス英語」2022年冬号の冒頭エッセイで、杉田敏さんがそのように書いています。
2021年3月まで、NHKラジオ英語講座「実践ビジネス英語」講師を長く務めていらっしゃった方で、私も長年のファンの1人です。
そもそも、
How are you?
Fine, thank you.
なんてやりとりは実際にはしないよと、学校の英語教科書を批判する声は昔からありました。
日本人でも、
「元気ですか」
なんて挨拶をするのは、アントニオ猪木くらいのものですし。
ところが、後年、アメリカの若者たちが、
How are you?
I'm good.
と会話するようになりました。
最初は違和感のあった若者言葉が、今は定着したということです。
ただ、イギリスでは今もなお、その言い方には違和感があり、「そんなことは言わない」と言われているそうです。
別れの挨拶も、
Have a nice day.
は、最近はあまり使われなくなったとのこと。
今では、これはかなり陳腐な表現なのだそうです。
ウィッキーさんもびっくりな話です。
いや、ウィッキーさんを知らない人も今は多くなりましたが。
じゃあ、何というのか?
Take care.
または、Enjoy your day.
こういうのは、知っているとちょっと嬉しいですね。
ちゃんと英会話できているつもりで、Have a nice day. と言ったら、ネイティブの人には、
「それでは、ごめんつかまつる」
と言っているように聞こえていたということなのかもしれませんから。
でも、日本語を一所懸命勉強してきた外国人が、別れ際に、
「それでは、ごめんつかまつる」
と言ったら、すごく楽しい。
面白くて印象的です。
だから、日本人は英語に関してそんなに必死にアップデートしなくてもいいような気もします。
英語圏の人にとっては、おお、日本人が英語で挨拶してくれた、学校でそう習うのだろう、好ましい、で済む話でしょう。
何が正しいかよりも、とにかく何かを話すこと。
こちらが発信する限り、必ず受け取ろうとしてもらえますから。
コミュニケーションの基本ですよね。
Posted by セギ at 15:52│Comments(0)
│英語
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