2021年12月10日
高校英語。動詞を強調したいとき。
画像は、玉川上水。
羽村取水堰から、徒歩10分ほどの地点。
さて、英語です。
強調構文はかなり使い勝手がよく、主語、補語、目的語、それに修飾語句を強調できました。
しかし、強調構文では、動詞は強調できません。
では、動詞を強調したいときは、どうするのか?
助動詞 do, does, did を用います。
You say I didn't call you last night, but I did call you.
あなたは、私があなたに昨夜電話しなかったと言うけれど、私は電話しましたよ。
「電話した」という動作を強調したい。
その動作を強く肯定したい。
そうしたとき、動詞の前に助動詞 do, does, did を適切な時制で使用します。
助動詞の後ろは時制に関係なく動詞原形です。
とても簡単な強調の方法なのに、高校生になるまで学習しないのは、この用法、初学者にとっては混乱の種になるからだと思います。
このブログで度々書いてきましたが、英語が苦手な中学生は、be 動詞と、そしてこの助動詞 do, does, did との使い方を間違えてしまう子が多いのです。
最初に、
Are you a student?
といった英語を学習します。
be 動詞の文です。
しかし、英語が苦手な中学生は、be 動詞の文を学んでいるという意識がありません。
相手に何か訊くときの文は、「Are you ~?」なのだなと把握します。
そのため、次に一般動詞の文を学ぶときに、
Do you have a dog?
といった文を作れません。
Are you have a dog?
と、間違えてしまいます。
しかも、繰り返し繰り返し間違えますので、この英語のほうが、本人にとっては聞き覚え・見覚えの強い文になります。
だから、さらに、繰り返し繰り返しこの間違いを犯します。
間違いの拡大再生産が行われ、どちらが本当に正しい英文だったか、高校生になっても悩むことになります。
そのように、be 動詞と助動詞 do との混同が起こると、学習が進んだときに、こんな混同も起こります。
過去形を学習する際に、
Were you a student?
は、肯定文では、
You were a student.
でした。
そんなふうに、順番を変えればいいだけと把握するからか、
Did you study English yesterday?
を肯定文に戻すのに、
You did study English yesterday.
としてしまう子がいました。
その子は、全部このやり方で過去形の文を作っていました。
こんな混乱をする中学生もいますので、
「それもそれで実は正しい英語だ」
なんてことは教えないほうがいい。
さらなる混乱を招きます。
高校生になるまで、強調の do は秘密にしておいたほうが、わかりやすいのです。
You did study English yesterday.
これが普通の過去形の文であるなら、英語の過去形はずいぶん簡単です。
不規則動詞も覚えなくて済みます。
こういうのはピジン・イングリッシュに近いかもしれません。
英語を母国語としない植民地の人たちが、働くために聞き覚え、使用するようになった、簡略化された英語です。
ピジン・イングリッシュは、その歴史的背景も含めて記憶されるべきものですが、日本の子どもが、正しい英語を覚えられないからこんな英語を独自に作ってしまうのは、別の意味で悲しい。
聞き覚え・見覚えといっても、人間は何らかのルールで言葉を組み立てます。
幼いルールを勝手に作ってしまうのではなく、正しいルールを理解すれば、英語はそんなに難しくないのです。
文の成分と、各品詞の意味と働き。
語順。
時制。
それを理解するだけで、あとは単語と熟語を学べば、どんな難しい英文も理解できます。
道筋は明瞭。
英語学習は、広い1本道です。
あとはそこをてくてく歩き、進んでいくだけです。
頑張りましょう。
羽村取水堰から、徒歩10分ほどの地点。
さて、英語です。
強調構文はかなり使い勝手がよく、主語、補語、目的語、それに修飾語句を強調できました。
しかし、強調構文では、動詞は強調できません。
では、動詞を強調したいときは、どうするのか?
助動詞 do, does, did を用います。
You say I didn't call you last night, but I did call you.
あなたは、私があなたに昨夜電話しなかったと言うけれど、私は電話しましたよ。
「電話した」という動作を強調したい。
その動作を強く肯定したい。
そうしたとき、動詞の前に助動詞 do, does, did を適切な時制で使用します。
助動詞の後ろは時制に関係なく動詞原形です。
とても簡単な強調の方法なのに、高校生になるまで学習しないのは、この用法、初学者にとっては混乱の種になるからだと思います。
このブログで度々書いてきましたが、英語が苦手な中学生は、be 動詞と、そしてこの助動詞 do, does, did との使い方を間違えてしまう子が多いのです。
最初に、
Are you a student?
といった英語を学習します。
be 動詞の文です。
しかし、英語が苦手な中学生は、be 動詞の文を学んでいるという意識がありません。
相手に何か訊くときの文は、「Are you ~?」なのだなと把握します。
そのため、次に一般動詞の文を学ぶときに、
Do you have a dog?
といった文を作れません。
Are you have a dog?
と、間違えてしまいます。
しかも、繰り返し繰り返し間違えますので、この英語のほうが、本人にとっては聞き覚え・見覚えの強い文になります。
だから、さらに、繰り返し繰り返しこの間違いを犯します。
間違いの拡大再生産が行われ、どちらが本当に正しい英文だったか、高校生になっても悩むことになります。
そのように、be 動詞と助動詞 do との混同が起こると、学習が進んだときに、こんな混同も起こります。
過去形を学習する際に、
Were you a student?
は、肯定文では、
You were a student.
でした。
そんなふうに、順番を変えればいいだけと把握するからか、
Did you study English yesterday?
を肯定文に戻すのに、
You did study English yesterday.
としてしまう子がいました。
その子は、全部このやり方で過去形の文を作っていました。
こんな混乱をする中学生もいますので、
「それもそれで実は正しい英語だ」
なんてことは教えないほうがいい。
さらなる混乱を招きます。
高校生になるまで、強調の do は秘密にしておいたほうが、わかりやすいのです。
You did study English yesterday.
これが普通の過去形の文であるなら、英語の過去形はずいぶん簡単です。
不規則動詞も覚えなくて済みます。
こういうのはピジン・イングリッシュに近いかもしれません。
英語を母国語としない植民地の人たちが、働くために聞き覚え、使用するようになった、簡略化された英語です。
ピジン・イングリッシュは、その歴史的背景も含めて記憶されるべきものですが、日本の子どもが、正しい英語を覚えられないからこんな英語を独自に作ってしまうのは、別の意味で悲しい。
聞き覚え・見覚えといっても、人間は何らかのルールで言葉を組み立てます。
幼いルールを勝手に作ってしまうのではなく、正しいルールを理解すれば、英語はそんなに難しくないのです。
文の成分と、各品詞の意味と働き。
語順。
時制。
それを理解するだけで、あとは単語と熟語を学べば、どんな難しい英文も理解できます。
道筋は明瞭。
英語学習は、広い1本道です。
あとはそこをてくてく歩き、進んでいくだけです。
頑張りましょう。
Posted by セギ at 13:05│Comments(0)
│英語
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。