2021年07月25日
高校英語・名詞構文。動詞と名詞の組み合わせ。
さて今回は、動詞+動詞の名詞形の形の表現です。
例えば、
Let me look at the photo.
その写真を見せてください。
というように、普通に動詞を用いればよいところで、
Let me have a look at the photo.
と表現することがあります。
have a look は、普通の look と比べてニュアンスが少し違うとされていますが、全体として大差ない。
これもまた、英語を学習中の高校生をうんざりさせてしまうところかもしれません。
「look だけでいいじゃん。何でわざわざ have a look とかいうの?」
「よそ様の言語に対して、そういう文句を言っても・・・。そのように言うんだから、仕方ないですよ」
「これ、覚えるんでしょう?」
「・・・できれば」
「ほんと、迷惑」
「・・・こういうのは、覚えられればでいいんです。言われたとき、読んだときに意味がわかれば大丈夫です。自分でも使いたいなと思ったら、覚えてください」
have a look のように、本来の動詞を名詞化し、それを目的語とする動詞を前につけて、熟語とする表現があります。
前につけられる動詞は、have , take , make , get など。
それぞれ、どの動詞がどの名詞と結びつくかは決まっています。
have a look 見る
have a wait 待つ
have a wash 洗う
have a stretch 伸ばす
have a chat おしゃべりをする
have a talk 話す
have a jog ジョギングをする
have a drink 一杯やる
have a walk 散歩する
take a slide 滑る
take a breath 呼吸する
take a hold 握る
make a bow おじぎをする
make a wish 願う
make a turn 曲がる
make a visit 訪れる
make a choice 選択する
give a call 電話する
give a cry 叫ぶ
give a push 押す
give a brush ブラシをかける
give a kiss キスをする
これですべてではありません。
このうち、実は他の動詞でもいい場合も多いです。
4つの基本動詞の使い分けがもっと明瞭ならばいいのですが、この4つの基本動詞の持つ意味は広く、互いに重なり合っています。
しかし、こういう単なる暗記事項を問う「重箱の隅」のような問題は大学入試では激減しています。
問題 次の( )に入れるのに最も適切な語を次から選べ。
She ( ) a look at me then.
1.had 2.took 3.made 4.gave
そもそもこの問題は、別解が多すぎる。
have a look でも、 take a look でも、 give a look でも、大丈夫です。
そんな問題に意味はありません。
「この動詞しか入らない」という熟語の問題だとしても、こんなことに正解できることが英語力ではない、という考え方が今は大学入試のスタンダードです。
入試問題の大部分は長文問題で、文法問題の比率は年々低くなっています。
標準的な難度の、しかしかなり長い英文を速読できること。
複数の英文を比較しながら情報を読み取れること。
内容を正確に理解すること。
そして、ある程度まとまった内容を英語で記述できること。
国立も私立も、そうした問題が主流となってきています。
文法は、英文を読解するためのもの。
自分の考えを、読み手に伝わる正しい英語で表現するためのものです。
文法・語法問題の重箱の隅をつついて、それで受験生の学力を判断するなど、むしろ愚かなことです。
重箱の隅が嫌いな私にとっては、いい世の中になったと感じます。
高校の英語表現の定期テストが、今も、文法の四択問題が多いのは、学習した文法事項の定着を確認するには、その出題形式が便利だからです。
減ってきたとはいえ、私大ではそうした出題形式がまだ確実に存在するのも大きな理由でしょう。
基本的な文法事項がわかっていれば解ける問題が大半で、重箱の隅のような問題は、高校の定期テストではほとんど見かけません。
それを「重箱の隅」と感じるのは判断基準の目が粗いからで、もう少しきめ細かく学習すれば、何を問われている何の問題なのかわかるようになります。
とはいえ、なお、いまだに発音問題やアクセント問題を定期テストに出題する学校もあり、それには閉口します。
リスニング問題があるのに、それは必要ないのでは?
コミュニケーション英語の定期テスト問題に本文の和訳ばかり並んでいて、鬱陶しいテストだなあと思うこともあります。
問題を作る先生が、大学入試の今の傾向を把握せず、アップデートしていないのか?
今までの英語のテストの作り方を漫然と継承しているだけか?
いや、これこそが英語力だという信念があるのか?
問題形式をアップデートしてくれないかなあと思う一方、生徒の側に課題がないわけでもありません。
普段から英語を聴いていれば、発音問題・アクセント問題で全問不正解ということはないはずです。
日本人の耳には同じ音にしか聞こえない音の発音問題(オウかオーかといったレベル)で誤答するのはわかるけれど、まるで違う音や、ましてアクセント問題で間違ってしまうのは、いかに英語音声に触れていないかの証拠です。
スペルを暗記すること中心で、patient を「パティエント」と覚えているような、古くさい高校生は今もいます。
音声教材のある単語集で学習すると良いのになあと思います。
また、和訳問題に関しては、英文の構造と単語の意味を把握できていれば、和訳しろと言われれば訳せるんです。
文句を言いたい気持ちもわかるけれど、これはこれで英語力を測れるのも事実です。
まあ仕方ない。
縁があって入った高校です。
頑張りましょう。
例えば、
Let me look at the photo.
その写真を見せてください。
というように、普通に動詞を用いればよいところで、
Let me have a look at the photo.
と表現することがあります。
have a look は、普通の look と比べてニュアンスが少し違うとされていますが、全体として大差ない。
これもまた、英語を学習中の高校生をうんざりさせてしまうところかもしれません。
「look だけでいいじゃん。何でわざわざ have a look とかいうの?」
「よそ様の言語に対して、そういう文句を言っても・・・。そのように言うんだから、仕方ないですよ」
「これ、覚えるんでしょう?」
「・・・できれば」
「ほんと、迷惑」
「・・・こういうのは、覚えられればでいいんです。言われたとき、読んだときに意味がわかれば大丈夫です。自分でも使いたいなと思ったら、覚えてください」
have a look のように、本来の動詞を名詞化し、それを目的語とする動詞を前につけて、熟語とする表現があります。
前につけられる動詞は、have , take , make , get など。
それぞれ、どの動詞がどの名詞と結びつくかは決まっています。
have a look 見る
have a wait 待つ
have a wash 洗う
have a stretch 伸ばす
have a chat おしゃべりをする
have a talk 話す
have a jog ジョギングをする
have a drink 一杯やる
have a walk 散歩する
take a slide 滑る
take a breath 呼吸する
take a hold 握る
make a bow おじぎをする
make a wish 願う
make a turn 曲がる
make a visit 訪れる
make a choice 選択する
give a call 電話する
give a cry 叫ぶ
give a push 押す
give a brush ブラシをかける
give a kiss キスをする
これですべてではありません。
このうち、実は他の動詞でもいい場合も多いです。
4つの基本動詞の使い分けがもっと明瞭ならばいいのですが、この4つの基本動詞の持つ意味は広く、互いに重なり合っています。
しかし、こういう単なる暗記事項を問う「重箱の隅」のような問題は大学入試では激減しています。
問題 次の( )に入れるのに最も適切な語を次から選べ。
She ( ) a look at me then.
1.had 2.took 3.made 4.gave
そもそもこの問題は、別解が多すぎる。
have a look でも、 take a look でも、 give a look でも、大丈夫です。
そんな問題に意味はありません。
「この動詞しか入らない」という熟語の問題だとしても、こんなことに正解できることが英語力ではない、という考え方が今は大学入試のスタンダードです。
入試問題の大部分は長文問題で、文法問題の比率は年々低くなっています。
標準的な難度の、しかしかなり長い英文を速読できること。
複数の英文を比較しながら情報を読み取れること。
内容を正確に理解すること。
そして、ある程度まとまった内容を英語で記述できること。
国立も私立も、そうした問題が主流となってきています。
文法は、英文を読解するためのもの。
自分の考えを、読み手に伝わる正しい英語で表現するためのものです。
文法・語法問題の重箱の隅をつついて、それで受験生の学力を判断するなど、むしろ愚かなことです。
重箱の隅が嫌いな私にとっては、いい世の中になったと感じます。
高校の英語表現の定期テストが、今も、文法の四択問題が多いのは、学習した文法事項の定着を確認するには、その出題形式が便利だからです。
減ってきたとはいえ、私大ではそうした出題形式がまだ確実に存在するのも大きな理由でしょう。
基本的な文法事項がわかっていれば解ける問題が大半で、重箱の隅のような問題は、高校の定期テストではほとんど見かけません。
それを「重箱の隅」と感じるのは判断基準の目が粗いからで、もう少しきめ細かく学習すれば、何を問われている何の問題なのかわかるようになります。
とはいえ、なお、いまだに発音問題やアクセント問題を定期テストに出題する学校もあり、それには閉口します。
リスニング問題があるのに、それは必要ないのでは?
コミュニケーション英語の定期テスト問題に本文の和訳ばかり並んでいて、鬱陶しいテストだなあと思うこともあります。
問題を作る先生が、大学入試の今の傾向を把握せず、アップデートしていないのか?
今までの英語のテストの作り方を漫然と継承しているだけか?
いや、これこそが英語力だという信念があるのか?
問題形式をアップデートしてくれないかなあと思う一方、生徒の側に課題がないわけでもありません。
普段から英語を聴いていれば、発音問題・アクセント問題で全問不正解ということはないはずです。
日本人の耳には同じ音にしか聞こえない音の発音問題(オウかオーかといったレベル)で誤答するのはわかるけれど、まるで違う音や、ましてアクセント問題で間違ってしまうのは、いかに英語音声に触れていないかの証拠です。
スペルを暗記すること中心で、patient を「パティエント」と覚えているような、古くさい高校生は今もいます。
音声教材のある単語集で学習すると良いのになあと思います。
また、和訳問題に関しては、英文の構造と単語の意味を把握できていれば、和訳しろと言われれば訳せるんです。
文句を言いたい気持ちもわかるけれど、これはこれで英語力を測れるのも事実です。
まあ仕方ない。
縁があって入った高校です。
頑張りましょう。
Posted by セギ at 15:19│Comments(0)
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