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2020年10月23日

高校英語。仮定法。仮定法過去。

高校英語。仮定法。仮定法過去。

仮定法とは何かについて、前回説明しました。
事実を述べるのではなく、事実に反する仮定の話をするときには、仮定の話だと明確に伝わる異様な時制を用いる。
まずはそれを理解することで、仮定法に対する抵抗感はかなり薄まると思います。

今回は、仮定法過去を見ていきましょう。
仮定法過去とは、文面上は過去形を用いるのですが、表しているのは、現在の事実に反する仮定です。
仮定法は、時制が1つ古くなる。
これを覚えておくと、ルールが見えてくると思います。

まずは例文を見てみましょう。

If I had enough time and money, I would travel around the world.
もし十分な時間とお金があれば、私は世界中を旅するだろう。

if 節に過去形が用いられています。
仮定法はわざと1つ古い時制を用いています。
だから、これは、現在の事実に反する仮定です。
また、主節に、助動詞 will の過去形 would が用いられています。
仮定法の主節は、助動詞の過去形を用います。
will の過去形の would 、 can の過去形の could 、 may の過去形の might。
こうした、助動詞の過去形を主節に用います。
「~できる」の意味が主節にあるときには、could。
「~かもしれない」の意味が主節にあるときには、might。
特に付加された意味のないときには、would を用います。

仮定法に対する大前提の抵抗感がなくなっても、まだ仮定法で混乱することの1つに、この助動詞があるようです。
would が will の過去形だと知らなかったと言う子に、何人が出会いました。

・・・いや、時制の一致に関する問題で、使ってきたでしょう?
I know she will go to Osaka tomorrow.
を過去形にせよという問題の答は、
I knew she would go to Osaka on the next day.
でしょう?

そのように問いかけても、はかばかしい反応がありません。
そういう問題は全て誤答し、よくわからないままスルーしてきたのかもしれません。

最初に would を見たとき、それを will の過去形という形では認識しなかった、ということも影響しているのでしょう。

Would you tell me the way to the station?
駅への道を教えてくださいませんか。

といった文は、中学の教科書の会話表現のコーナーなどで学習しています。
会話表現だから、そういうものなんだと丸暗記で済ませ、この would が何であるのか考えたことがなかったのかもしれません。

I would like to be a doctor.
私は、医者になりたい。

といった文も、中学で学習しますが、この would が何であるかは不明なまま、would like to ~= want to ~と丸暗記する人が多いです。
というよりも、丸暗記しようとして結局覚えられず繰り返し誤答してきた、という人のほうが多いかもしれません。
短縮形を用いた、
I'd ( ) to go abroad.
といった穴埋め問題で、I'd が I would であることに気づかず、
I'd (want) to go abroad.
などとしてしまう誤答はよく見ます。

丁寧な表現だったり、遠まわしな表現だったりする ときに用いるこの助動詞 would はwill の過去形です。
これらは、一種の仮定法表現だとみなすと、意味がわかると思います。
直説ではちょっときつい感じのすることを、仮定の形で伝えると、丁寧になる。
あるいは、遠回しになる。
そういうことなんだと理解すると、would の用法とあわせ、これが will の過去形であることも納得のいくことだと思います。


そんなことではなく、とにかく助動詞の過去形を使う、ということが理解できない!
何で?
何でそんなのを使うの?

・・・と、やはり、仮定法というものへの抵抗感から、反発心まで起こり、理解を妨げるということもあるようです。
英語が嫌いなので、とにかく英語に文句を言いたい。
そういう気持ちは、英語学習の最大の障害です。
自覚し、意識して取り除きましょう。
仮定法の主節は、助動詞の過去形を用います。
主節に助動詞の過去形がなかったら、直説法の過去形との区別がしにくいです。
主節の助動詞の過去形は、その文が仮定法であるかどうかを簡単に見分ける目印なのです。

もう少し例文を見ていきましょう。

If the government worked more efficiently, more people would vote.
もし、政府がもっと有能に働けば、より多くの人々が投票するだろう。

これも同じです。
if 節は、過去形。
主節は、助動詞過去形+動詞原形。
助動詞の後ろは動詞原形、という英語の根本ルールに従っています。

If I could play the piano, I would play it for you.

このように、if 節に「~できる」という意味があるときには、助動詞を過去形にして用います。
その際も、勿論、主節は主節で助動詞の過去形を用います。
文法テキストや問題集に、こうした if 節が助動詞を含んでいる文があると混乱し、どちらに助動詞を使うかわからなくなる人もいるようです。
if 節は、基本的には助動詞は不要。
必要だったら書いてもいい。
どちらにしろ、過去形。
主節は、助動詞過去形+動詞原形。
この基本をまずは覚えましょう。

これが仮定法過去。
現在の事実に反する仮定です。




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