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2020年09月28日

高校英語。複合関係副詞の whenever。

高校英語。複合関係副詞の whenever。

複合関係副詞の whenever。
まずは、こんな例文から。

Come and see us whenever it is convenient for you.
都合の良いときにいつでも会いにきてください。

この whenever は、「~なときにいつでも」という意味です。

複合関係代名詞を学習した後なら、それほど違和感はないと思います。
では、こんな問題を解いてみましょう。

問題 以下の文をほぼ同じ意味になるように空所を埋めよ。
(1) Come and see us whenever it is convenient for you.
=Come and see us ( )( ) it is convenient for you.
(2) I visit my old friend whenever I go to Hokkaido.
=I visit my old friend ( )( ) I go to Hokkaido.

どちらも、「~なときはいつでも」という意味の whenever です。
複合関係代名詞を学習した後なら、何を入れるか想像できそうです。
・・・any time かな?
では、
(1) =Come and see us (any)(time) it is convenient for you.
(2)=I visit my old friend (any)(time) I go to Hokkaido.
でしょうか?


(1) は問題なく正解。
しかし、実は、(2) は、
I visit my old friend (every)(time) I go to Hokkaido.
のほうが良いのです。

これは「いつでも」のニュアンスの違いからくるものです。
逆に、(1) を、
Come and see us (every)(time) it is convenient for you.
とすると、絶対に毎回来ることを強要しているようで、誘い文句としてはむしろ無神経な印象になります。
「いつでも会いに来てね」と「いつも会いに来てね」はかなり印象が違いますよね。

つまり、any time と every time の使い分けは、文脈判断です。
そういうのが苦手な人にはつらいところかもしれません。

では、この場合はどうでしょうか。

問題 次の文を、ほぼ同じ意味になるように書き換えよ。
You will be welcomed whenever you come.
=You will be welcomed ( )( )( ) you come.

うーん・・・?
=You will be welcomed (any)(time)(when) you come.
かなあ・・・?
any time は、これだけでも十分ですが、at any time when としても良いですから。
at も when も省略可能ですが、書いても良いわけですから。

・・・しかし、この文は、ちょっとニュアンスが変ではないでしょうか。
これも文脈上の問題ですが。

「あなたは、来るときはいつでも歓迎されるでしょう」
では、来ないときは、歓迎されないのか?
裏で何か言われているのか?
「来るとき」に限定されているこの表現は、何だか奇妙です。

これは、「あなたは、いつ来ても歓迎されるでしょう」という文なのではないでしょうか。
だから、正解は、
=You will be welcomed (no)(matter)(when) you come.
です。

つらいのは、全て文脈判断だというところです。
例えば、複合関係代名詞 whoever のときには、主節の中でSやOになっているときは「~する人は誰でも」で、M(修飾語)のときには、「誰が~しようとも」と譲歩の意味になる、と文法的な分析ができました。
しかし、複合関係副詞は、どちらにしろM、副詞節なので、文脈判断になります。
日本語に対する感覚の鋭敏さが問われます。

「あなたは、来るときはいつでも歓迎されるでしょう」
「あなたは、いつ来ても歓迎されるでしょう」
この2文のどちらかがおかしいと感じられない場合には、判断がつかないということになります。
おかしい、とまでは言わなくても、どちらのほうが良い、ということが判断できれば、その判断に従うことができます。
しかし、判断がつかない、そもそも違いがわからない、となると、この問題は正答できないかもしれません。

説明するとき、できれば、文法的に分析してあげたい。
しかし、whenever の使い分けに、文法的な違いは、ないのです。
これは、本当に文脈判断です。
できることは、日本語の語感を磨くこと。
こんなことは何でもないと、やすやすとクリアしていく子も多い中で、一生レベルでわからない、と頭を抱えてしまう子もいます。

絶対ではありませんが、no matter when のほうは、例によって助動詞 may が使われていることがありますから、それをヒントにすることは可能です。
少しのヒントを頼りに、何とか正答してください。




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    この記事へのコメント
    一つ目の問題は正に、数学命題での「任意」と「すべて」の使い分けと同じですね。数学論理的にはどちらも同じはずなのですが微妙にニュアンスに差があって、文脈によってその差が問題にならない場合もあり、差が気になる場合もあるとという。
    二つ目はこれは本当に難しいですね。私も読んでいて全く分からなかったです。言われてみるとそうかな、というレベルですね。また一つ勉強しました。
    Posted by saitou at 2020年09月28日 23:42
    コメントありがとうございます。
    「任意」と「すべて」の使い分けと同じ。
    ああ、なるほど。
    そこに気づきませんでした。
    ご指摘ありがとうございます。
    私のほうこそ勉強になりました。
    Posted by セギセギ at 2020年09月29日 12:10
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