たまりば

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2020年07月26日

高校英語。関係副詞の where。

高校英語。関係副詞の where。


今回は、関係副詞 where です。
まずは、こんな問題を解いてみましょう。

問題 以下の空所に適語を補充せよ。
(1) The road (  ) we traveled was beautiful.
(2) Do you know the town (  ) he visited last month?

関係副詞は4種類しかなく、その4種類の中での使い分けなら比較的簡単なのですが、上のような問題になった途端に正答率が下がります。
正解は、
(1) The road (where) we traveled was beautiful.
(2) Do you know the town (which) he visited last month?

この使い分けをクリアできない人は案外多いです。
そのときは、ああそうなのかと思っても、時間が経つと何度でも同じように間違ってしまう人もいます。

(1)を2文に分解して考えてみましょう。
The road was beautiful. We traveled on the road.
と分解することができます。
the road が共通の語句、すなわち先行詞となり、「私たちが進んだ道路は美しかった」という文を作ることができます。

関係代名詞を用いて表すならば、
The road on which we traveled was beautiful.
です。
これはこれで正しい英文です。

この on which のように「前置詞+関係代名詞」となっているものを、1語で表すことができるのが、関係副詞です。
関係副詞には、where , when , why , how の4種類があり、それらは先行詞によって使い分けます。
今回、先行詞は場所を表す名詞なので、where を用います。

前置詞から始まっている意味のまとまりを「前置詞句」と言います。
前置詞句は、名詞を修飾するものは形容詞句。
名詞以外のものを修飾するものは副詞句と呼ばれます。
後ろの文の中で、この on which は、動詞 traveled を修飾していますから、副詞句です。
それを1語で言い換えた where も同様に、動詞 traveled を修飾している副詞です。
だから、関係副詞と呼ばれます。

副詞について、もう少し上の2文で説明しましょう。
The road was beautiful. We traveled on the road.
は、あえて同じ語句を用いていますが、2個目の文は、以下のように言い換えが可能です。
The road was beautiful. We traveled there.
この there が副詞です。
on the road = there なのです。

そして、there を where に言い換えたのが関係副詞を用いた文です。
The road where we traveled was beautiful.

The road (which) we traveled was beautiful.
としてしまうと、勝手に on を省略したことになってしまいます。
前置詞は、基本的には省略できません。

英語を学習した初期の頃から前置詞を忘れがちな人は、ここのところが苦手なことが多いです。
We traveled on the road.
= We traveled there.
「何で there のときは前置詞が不要なんですか?」
と疑問に思う人は、まだ前置詞について気がついているほうです。
副詞は、前置詞を含みこんでいる語なので、前置詞は不要です。
この単語は副詞なのだと意識することで、だからこれは前置詞が不要と判断することができます。
there の他、英語学習の初期の頃から目にしている副詞としては、 here や home があります。
これらは、前置詞が不要です。

しかし、there は前置詞が不要ということに気づいていない人は案外多いのです。
そのあたりの知識が一切身につかず、前置詞はすべて無視する人もいます。
例えば英作文の問題で、
「『道路を』を訳し忘れていますよ」
と声をかけると、
「あ。road だ」
と、名詞を思い出すことばかりに必死になってしまいます。
「うん。road の前に何か単語が必要だと思いますけど?」
と問いかけても、何も思いつかない様子です。そこで、
「on the road ですよ」
と説明すると、つまらなそうな顔をします。
大事なことを間違えた、失敗した、という顔ではないのが心配です。

前置詞と名詞と副詞との関係が曖昧で、いつもそこのところでしくじります。
前置詞+名詞=副詞句または形容詞句
という単純な図式だけでも理解しておくと、かなり違ってくると思います。
あわせて、名詞の前には冠詞がつくのではないかと常に意識しておくことが重要です。


さて、(2)を分解してみましょう。
Do you know the town? He visited the town last month.
となります。
visit の後ろは前置詞は不要です。
ですから、関係代名詞を用いて、
(2) Do you know the town (which) he visited last month?
とします。
これを、
Do you know the town where he visited last month?
としてしまったら、不要な前置詞を加えたことになり、誤りなのです。


では、なぜ visit の後ろは前置詞は不要なのか?
visit は目的語をとる動詞、すなわち他動詞だからです。
目的語というのは、動詞の直後の名詞のことです。
「誰々に」とか「何々を」といった意味の名詞です。
間に前置詞が入ることがないのです。
だから、前置詞を含みこんでいる where の出番ではないのです。

つまり、where と which の使い分けの基準は、関係詞節の動詞が、後ろに前置詞をとるかどうか、ということです。
その動詞が、自動詞か他動詞か、ということです。
これは知識です。
visit は、すぐ後ろに名詞がくる。
travel は、前置詞が必要。
そうした知識を問う問題だということです。

自動詞でも他動詞でもある動詞も多いですが、必ず自動詞、必ず他動詞の動詞というものもあり、問われるのはそうした動詞に関する知識です。
重箱の隅をつつかれたらきついところではありますが、visit を使った問題はどんな問題集にも載っている典型題なので、こんな問題は得点しましょう。

実は英語学習の最初から、自動詞と他動詞は区別されています。
visit の訳は、「~を訪れる」と、教科書準拠ワークなどにも書いてあったはずです。
この「~を」がついていたのが他動詞です。
動詞の後ろにすぐに名詞を書いていい動詞です。
しかし、中学生はそういうところが雑で、「~を」は無視します。
下手をすると、visit が動詞であることすら無視して、「訪問」と覚えてしまう子もいます。
いや、名詞としての用法もありますが、そんな高度なレベルで理解しているわけではないでしょう。
「れる」とか「する」をつけて覚えることすら無駄だと思っている雑な感覚で単語の意味を覚えているだけでしょう。
名詞と動詞を区別しないで覚えているのですから、自動詞と他動詞を区別して覚えているわけがありません。
そうした初期学習の粗雑さに復讐されているのです。

安心してください。
私もそうでした。
いや、さすがに名詞と動詞とは区別していましたが、自動詞と他動詞を区別する覚え方はしていませんでした。
これは、後からでも間にあいます。
気がついたら、そこから、神経を払う。
ああ、この動詞は目的語がつくんだなあ。
この動詞は、前置詞が必要なんだ。
そして、前置詞は必ずこれを使うんだな。
そうしたことを丁寧に学習していく。
それでどうにかなります。
頑張りましょう。




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