たまりば

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2020年06月18日

高校英語。関係代名詞。関係代名詞としての as。

高校英語。関係代名詞。関係代名詞としての as。

今回もマイナーな内容。
そんな関係代名詞あったっけ?と思う人もいるかもしれません。
本来は接続詞である単語が、関係代名詞として用いられることがあります。
これを疑似関係代名詞といいます。
as, than, but がそうです。

今回は、as を見ていきましょう。

◎the same A as ~ 「~と同じA」
これが一番メジャーですので、これだけでも覚えてください。

This is the same watch as my father gave me.
これは、父が私にくれたのと同じ時計だ。

as は、関係代名詞節の中で、主語・目的語・補語の働きをします。
また、as は that で言い換えることが可能です。
自分で英文を作る場合は that でもいいですが、四択問題の選択肢の中に that がない場合、何を入れてよいかわからなくなる人は多いと思います。
the same A as ~ で覚えましょう。

◎such A as ~ 「~のようなA」
I want to paint such a beautiful picture as I saw in the museum.
私はその美術館で見たような絵を描きたい。

これは、so を使って言い換えることも可能です。
I want to paint so beautiful a picture as I saw in the museum.

「such a 形容詞+名詞」=「so 形容詞 a 名詞」の語順は、今回の文法事項と直接関係はないのですが、乱文整序問題になると繰り返し間違う人が多く、メインの文法事項とは関係ないところで失点してしまいます。
such は、名詞を修飾していますが、so は形容詞を修飾する副詞なので、直後に形容詞を伴うのです。
そのような細かい理屈はさておき、正しい語順を幾度も口慣らしして、覚えてしまうのが良いと思います。
自分の作った間違った語順の英文の記憶のほうが強くなる前に正しく覚えてしまうのがコツです。


such は名詞を修飾するので、形容詞が使われていない用法もあります。

Choose such friends as will listen to you quietly.
あなたの言うことを静かに聞いてくれるような友人を選びなさい。

いずれの場合も、関係代名詞 as は that に書き換えが可能です。


◎前の節の一部または全部を受ける as
He was in the hospital for two weeks, as was expected.
予測されたことだったが、彼は2週間入院した。

これは、
He was in the hospital for two weeks, which was expected.
と書き換え可能です。
前の節全体を受ける which です。
which を用いたときは、このように必ず主節の後ろに置きますが、as を用いた場合は、主節よりも前に置くことが可能です。
むしろ、主節よりも前にくるほうが多いと思って大丈夫です。

As everyone knows, it is harder to write interestingly about a good person than about a bad person.
誰もが知っていることだが、悪人についてよりも善人について興味深く書くのは難しい。

こうなると、この as は接続詞の as と何が違うんだろう、と思いますね。
上の文を「誰もが知っているように」と訳しても、文脈上も特に違和感は起こりません。


◎ as is often the case with A 「Aにはよくあることだが」
これはテストによく出ます。
慣用表現として覚えるべき重要表現ですが、この as も関係代名詞です。
上で説明した、主節の一部または全部を受ける as です。

As is often the case with Tom , he was late for school today .
トムにはよくあることだが、彼は今日学校に遅刻した。

これは、as is usual with A という慣用表現もあります。
同じ意味です。
あわせて覚えてください。


◎as A as B 「Bと同じくAである」
He is as wise a man as ever lived.
彼はとびぬけて賢い男だ。

・・・うん?
どこかで見たような?

そうです。
「比較」のところで学習した as ~as ever です。
この後ろのほうの as は、文法的には関係代名詞だったのです。
では、前のほうの as は何か?
副詞です。
so と同じ働きをする as です。


関係代名詞の as は、このように他の文法事項で出てくることもあります。
また、文法学習として「関係代名詞」の章ではそんなにスペースを割いて説明されないため、記憶に残りにくいかもしれません。
しかし、高校2年や3年になって、入試演習的な学習に入ると、解けなかった問題の答がたいてい as で、正体がよくわからず困惑することがあるようです。
そういう as があるとしっかり認識し、あとは慣用表現的に覚えてしまえば大丈夫と思います。



as が苦手な人を見ると、学習者としての視野、ということを考えます。
「こんなのテストに出ない」
「どうせこれが答だろう」
といった決めつけで問題を解くので、繰り返し間違っているにも関わらず記憶に残らない。
学習する際の視野が狭いのだと思うのです。
答えは as の可能性もあると思って問題を解いている人と、関係代名詞 as が念頭にない状態で解いている人とでは、正答率が違って当然です。


こうしたことは、英語を学習したばかりの頃から起こります。
中学英語で確認してみましょう。

問題 次の空所に適切な語句を補充しなさい。
(1) (  ) you playing tennis with your friend at that time?
(2) (  ) you visit the town yesterday?
(3) (  ) you reading a book now?

英語が得意な人にとっては、何でもない問題です。
正解は、
(1) (Were) you playing tennis with your friend at that time?
(2) (Did) you visit the town yesterday?
(3) (Are) you reading a book now?
です。

ところが、過去進行形を学習したばかりの中学生がこの問題を解くと、
(1) (Were) you playing tennis with your friend at that time?
(2) (Were) you visit the town yesterday?
(3) (Were) you reading a book now?

と、全部 were を入れてしまいがちです。
今は過去進行形の勉強をしているんだから、全部過去進行形だろう、と決めつけて問題を解いているのです。
本人の中で、問題に対するそうした決めつけがあるのだと思います。
解答を考える際の視野が狭いのです。
どうせ were だと思って解いているので、did や are が視野に入っていないのです。

小学校で学習する問題はどの教科も何の癖もなく平易であるため、中1や中2では、まだそこから脱却できていないのかもしれません。
中学校から配布される教科書準拠ワークも、何でも were を入れれば正解になるような単純な問題が並んでいるものもあります。
せいぜいで、were と was の使い分け問題。
どのような学力の子でも解答集を見れば意味がわかる教材というと、そういうレベルになってしまうのも否定できません。
簡単過ぎて練習にならない・・・。
そんな問題ばかり解いていると、勉強しているときに頭を使わなくなる子がいます。
勉強しているときに頭を使わない。
単純作業としてただ空所を埋める。
そんな学習姿勢になってしまう子がいます。

後に都立自校作成校に合格した子で、中2の段階ではまだ上のように何でも were を入れている子がかつていました。
小学生のような心の在り方からなかなか脱皮できず、ハキハキと間違い続け、正解を聞くと、
「ひっかけだ・・・」
とぼやくことを繰り返していました。
まだ、ゆとり教育の気配が濃厚な頃でした。
ひっかけだ。
騙された。
こういう問題は、問題が悪い・・・。

そのような認識をしている間は、何度でも「新手の詐欺」にあいます。
答は全部 were かもしれないけれど、そうではないかもしれない。
そのように意識を変え、視野を広げて問題に取り組めば、were ばかりが答とは限らないことに気づくのです。
時制を学習しているのですから、新しい時制を学んだら、それまで学習した時制との使い分け問題も出題されます。

精神的成長とともに、どうにかそうしたことを理解できるようになり、高校入試に間にあいました。

学力的に、全部 were を入れるので精一杯なのではないか?
そのように思われる子でも、問題を解く前に、
「これは、いろいろな時制の使い分け問題ですね。答は過去進行形とは限りません」
とヒントを出すと、全問正解できます。
そのヒントを出されなくても、自力でその判断ができれば良いだけなのです。
それは、本人の意識の問題、視野の問題です。
それこそが学力ということでもあるのですが。

勉強しているときは、頭を使いましょう。
単純作業で問題を解かず、あらゆる可能性を考えましょう。

関係代名詞には、as もあります。
そのように視野を広げて問題を解けば、正答が増えていくと思います。



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