たまりば

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2020年06月10日

高校英語。関係代名詞。注意すべき which 非制限用法。

高校英語。関係代名詞。注意すべき which 非制限用法。

関係代名詞の学習の中でも、今回は超マイナーで、定着しないことが多い内容です。
非制限用法の which の話。

勿論、which は、普通の非制限用法があります。

My father gave me some books, which were not so interesting.
私の父は私に何冊かの本をくれたが、それらはあまり面白くなかった。

しかし、これとは別の用法があるのです。


◎前の節の一部または全体を先行詞とする which の非制限用法

今回の中で、これが最も重要です。
これだけでも覚えてください。

Some school children take no breakfast, which is not good for the health.
朝食を食べない生徒がいるが、それは健康に良くない。

この which は、前の節全体、すなわち、「朝食を食べない生徒がいる」という内容全体を受けて、そしてそのことは健康によくないと言っています。

この which 節は、主節の中に挿入することもできます。

They had, which was important to them, a heroic past to boast of.
彼らにとっては重要なことだったが、彼らは自慢するべき勇敢な過去を持っていた。

この which は、主節全体、すなわち「彼らは自慢するべき勇敢な過去を持っていた」を指します。

これらの which は、読解にはあまり影響しないと思います。
意味を読み取ることは難しくありません。
しかし、文法問題になると、苦戦する人が多いのです。
空所補充問題で、which を入れることを発想できないのです。
it や that を入れてしまいます。
関係代名詞の問題である、という枠組みがないと特にそうなります。
知識としてしっかり身につけておきたいところです。



◎関係形容詞の which

名詞を修飾するのが形容詞。
名詞を修飾しつつ関係詞の働きをするのが、関係形容詞。
そんな面倒くさいものは、日常会話ではそんなに使わないですが、書き言葉では目にします。

She was appointed ambassader to the country, which post she filled with honor.
彼女はその国の大使に任命され、その職を立派に務めた。

which post の post は名詞で、which はそれを修飾していますから、関係形容詞です。
まあ、特にそんなことを難しく分析しなくても意味は取れますが、これも文法問題だと苦労する人がいます。
上の日本語を関係詞を用いて英語に直しなさいという問題だった場合。
She was appointed ambassader to the country, which she filled post with honor.
と、which と post を引き離してしまう人は多いです。
このレベルの単語を使用する能力があるのなら、そんな些細な語順ミスは実に勿体ない。


これは、疑問詞でもよく起こる現象です。
中学1年生で、How many ~? の文を学習した際、
「あなたは何冊の本を持っていますか」という日本語を英語に直すと、
How many do you have books ?
という間違った語順の英文を書く人は多いです。
How many books do you have ?
ですよ、と何度解説しても、直らないのです。

中学3年生で、「疑問詞+不定詞」を学習する場合も同じです。
「どのバスに乗ればよいか、私はわからない」という日本語を英語に直す際に、
I don't know which to take bus.
という間違った語順の英文を書いてしまいます。
正しくは、
I don't know which bus to take.
です。
疑問詞には疑問形容詞の働きをするものがあり、後ろに名詞を伴うことがあるんですよと、ごつい文法用語で中学生に説明するのも無理があるのですが、柔らかく説明しても、定着しない・・・。

一度本人が思い込んでしまった間違った英語の語順は、恐ろしいほどの定着をみせ、その人を一生縛りかねません。
英語は、間違った練習をすると、間違った語順が定着しがちです。
間違った英文を書くと、その記憶のほうが深く脳に残り、それが本人の「英語の語順」として強化され、永遠に再生され続けるのです。
文法的な分析があまり好きではなく、「英語は大体こういう語順のもの」という感覚に頼る人ほどそうなりがちです。
日本に住む日本人は、そもそもそんなに英語に触れていないです。
それなのに、本人の中の英語の語順の感覚に頼ろうとする。
その感覚の源の大部分は、本人の書いた間違った英文だというのに・・・。
本人の英語の語順の感覚が、間違った自分の英語を書いたり見たりした記憶で拡大再生産され、強化され続けるのです。

感覚に頼るのはやめましょう。
知識で正しい英文を作りましょう。

これは、学習習慣が確立していない早い時期に間違った英語の練習をたくさんやってしまうこととも関係があるのかもしれません。
小学校で学習する内容は、どの教科もおおむね単純で、学校の授業をちゃんと受けて、授業中にちゃんと演習もしていれば、覚えようと意識しなくても覚えられることが多いのです。
すると、家に帰って復習する習慣のある子でも、授業ノートや教科書を読み返すといったことはせず、いきなりワークやドリルを解いてしまう子が大半だと思います。
別にそれで間違うわけでもないので、勉強とはそういうものという形が出来上がってしまいます。
中学生になっても、それをそのままやり続ける子が多いのですが、中学で学ぶ内容は、小学校ほど量が少ないわけでもないし内容が単純なわけでもありません。
覚えきれないこともあります。
それなのに、自分が覚えきれていないことに対してまだ無自覚なので、ノートを見直すことも教科書を読みなおすこともせず、いきなり問題練習をする子が多いです。
そして、間違った練習をたくさんやってしまいます。

自分の間違いに敏感な子は、そこで気づきます。
ああ、ここは訂正するべきだ、ここが重要だ、と。
しかし、勉強が下手な子は、自分の間違った答が正答と違っていることに気づかず、全部マルをつけてしまうことがあります。
違っていることに気づいても、鉛筆で書き直して赤丸をつけ、間違ったことを記憶ごと封印してしまう子もいます。
そして、大事なテストでしくじる。
間違った語順が高校生になっても記憶に残り、しくじり続ける・・・。


高校生は、自分の間違いに、そろそろ耐性があってもよい頃。
自分の間違いを正視し、直せるはずです。
そして、ちゃんと学習事項を復習してから演習をするという手順を踏めるはずです。
疑問詞や関係詞は名詞を伴うものがある、という知識を定着させましょう。


上の文に戻ります。
She was appointed ambassader to the country, which post she filled with honor.
これは、
She was appointed ambassader to the country, and she filled the post with honor.
と書き換えられます。
which post のところは、関係代名詞節では目的語の働きをしていたのですが、節の一番前にきていました。
一方、先行詞は ambasadder です。
先行詞がきたら、すぐに関係詞。
原則はそうなのですが、今回は、ambassader to the country という語句のつながりが強いので、そこには割って入り込めなかったのです。
そこに無理に挿入すると意味がとりにくくなる場合、先行詞と関係詞との間に少し距離が開くこともあります。


◎ in which case
これも関係形容詞 which の用法ですが、もうこれで熟語として覚えてしまって構わないと思います。
「そしてその場合は」という意味です。

The plain may be several hours late, in which case there is no point in our waiting.
その飛行機は数時間遅れるかもしれず、そしてその場合は、待っていても無駄です。

この文は、
The plain may be several hours late, and in that case there is no point in our waiting.
と書き換え可能です。


以上、マイナーながら、たまにテストに出ると、必ず失点原因となる which の非制限用法でした。





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