たまりば

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2020年03月15日

少しでも良かったことをあげるなら。

少しでも良かったことをあげるなら。


今日も空は晴れているけれど、電車に乗るのはリスクが高いので、部屋でこのブログを書いています。

教室では、1コマの授業が終わるごとに、窓とドアを開けて換気をしています。
机や椅子などを台所用の塩素系漂白剤の薄め液で除菌。
その後、水拭き。
アルコール除菌ティッシュで、教室内部・外部のドアノブ・インターホン・灯りのスイッチなどを除菌。
その後、入念な手洗い。
このルーティンで対処しています。

普段の授業の合間と異なり、上の一連の作業がありますので、時間がかかるようになりました。
上の作業の途中で生徒が教室にやってくることも多いです。
入れ替え時間の際は教室ドアの鍵は開けてありますので、チャイムを鳴らしたらすぐドアを開けて入ってきてくださいとお願いしていますが、2度3度お願いしても、チャイムを鳴らしたままドアを開けずに待っている子もいます。
・・・なぜ、この話が通じないのだろう?
インターホンで応答するには、やっている作業を中断して、いったん手を洗い、手を拭かねばなりません。
しかし、チャイムを押してから長い時間がかかることに不審な表情の子は多いです。
いや、私が何をしているか、想像してください。
「チャイムを鳴らしたら、すぐドアを開けて入ってきてね?」
毎回、私が以上のことを説明し念を押すと、ちょろっと目が迷う様子が見えます。
普通の訪問のマナーでは、チャイムを押したら、応答を待つのが当然。
それとの心の折り合いがつかないのかもしれません。
私が遠慮して言っていると思い、判断に窮しているのだろうか?
なぜそうしてほしいか説明もしているのに、どうしてわかってくれないの?

・・・いや、私は何をいらいらしているのだろう?
こんなの、どうだっていいことでしょう。


また、ある日。
換気中は、ドアにストッパーをかけて少し開けてあります。
定刻よりも数分早く来る子は、ドアが開いていることに混乱し、逆に、チャイムも鳴らさず、いきなり入ってくることもあります。
「あー。まだ除菌していないから、ドアノブに触ったらダメだよ」
「え?」
「入ってきてもいいけど、ドアノブに触らないようにね」
「え?」
肩や腕で何とかドアを開けて中に入ってくるのですが、今度はドアが閉まらないことに困惑するようです。
「ドアが閉まらない」
「あ。ストッパーかけてあるからね。そのままでいいよ」
「え?」
普段と異なる状況に咄嗟に対応できない子は多いのです。
ドアがちょっと開いているというだけで、そんなに混乱しなくても・・・。
「あ、まだ机に鞄を置かないで。これから水ぶきするから」
「え?」
「まだ漂白剤で拭いただけだから。目にしみるから近づかないほうがいいよ」
「え?」
だから、そんなに混乱するなら、定刻に来なさい。
何でこんなに早く来るの?


・・・いや、私は何をいらいらしているのだろう?
そんなことは、大したことではないでしょう。

小さなことが気になるのは、「コロナ疲れ」なのかもしれません。


もともと、多くの子どもと接する仕事は、感染症のリスクの高い仕事です。
私も、大手の個別指導塾や集団指導塾で講師をしていた頃は、どんなに気をつけていても、インフルエンザ、肺炎、ものもらいなどにかかってきました。
ヘイヘイドクターという歌ネタの現役医師でもある芸人さんのネタに、
「ベテラン小児科医のかかる風邪、たち悪い」
というのがあって、それは凄くわかる気がする、と感じ入ったものです。
免疫力の弱い子どもの体内で小躍りしているウイルスの威力は強い。
大人がひいている風邪なんかうつらないけれど、子どもの風邪は一撃でうつるというのが私の体感です。
独身時代は風邪などひいたことがなかったのに、子どもを持つと、毎年どえらい風邪をうつされるようになった、という方も多いのではないかと思います。


しかし、自分で個別指導塾を開いてからは、この9年、肺炎・インフルエンザはおろか、軽い風邪もひかなくなりました。
衛生面のコントロールを自分でできることが大きいのだと思います。

例えば、やたら咳をしているのにマスクをしていない子を注意できるようになりました。
大手の個別指導塾や集団指導塾で働いていた頃は、それができなかったのです。
子どもは、マスクが嫌いです。
「暑い」「息苦しい」などと言い、マスクをつけるのを嫌がります。
喉にからんだ嫌な咳をする子と狭いブースの中で対峙し、ただ自分の免疫力と体力に期待するのみ、ということもしばしばありました。

集団指導塾のときは、生徒が複数なので、全ての子の行動に目が届かないこともありました。
一人の子が解いた問題の採点を教室の椅子に座ってしているときのこと。
私の横にたまたまゴミ箱があり、座っている私の背後で立ったまま鼻をかんだ子がいました。
翌日からその子はインフルエンザで休み、数日後に私も発熱しました。

今も、教室で、私の方を向いて鼻をかむ子はいますが、注意できます。
鼻をかんだティッシュは、教室のゴミ箱に捨てずに持ち帰りなさい、とも言えます。
マスクをしているとはいえ、私の方向を向いて咳をする子もいますが、それも注意できます。
子どもは、普段、「相手の目を見て話せ」等の注意を受けることが多いからなのか、鼻をかむときも、咳をするときも、こちらを向いてする癖がある子が多いのです。
本当に幼かった頃に、上手に鼻をかむと褒められた記憶があるからだろうか、と想像したりもします。
大人の顔を見ながら鼻をかむのが習慣になっているようなのです。

他人に向かって鼻をかまない。
他人に向かって咳をしない。

そうしたことを注意すると、
「そんなんでうつるわけがない」
などと一蹴した子もかつてはいましたが、このご時世、一言で話が通じます。
実際にそれで長年感染してきた私が言っているのだ。
私が感染したら、全ての生徒に広がる。
頼むからやめて。
その話が、今は、通じます。

悪いことばかりではない。
そう思うようにしましょう。
この状態はしばらく続くのですから。


私の住む家のあたりは、小学校の通学路で、毎朝8時過ぎになると集団登校の子どもたちが通り過ぎていきます。
仕事柄、朝が遅いのですが、引っ越してきた当初は、毎朝その声で目が覚めました。
しかし、10日も経つと、全く気にならず、目が覚めないようになりました。
子どものはしゃぐ声ほど平和で安全なものは、この世にないからでしょう。
子どもが窓の外でどんなに騒いでいても、それは私の眠りを脅かすものではありません。
だから、子どもが公園で騒いでいる声がうるさい、家にいろ、という人の気持ちが私にはよくわかりません。
一部の女の子が興奮すると発する独特の金切り声だけは、あれは怪音波の類なので、保護者が注意したほうがよいですが、普通にはしゃいでいる声は、気に障るものではありません。
あの声が消えることのほうが、恐ろしい。
子どものはしゃぐ声が聞こえてこない世の中は、良い状態ではない。
子どもに要求して良いことと悪いことをはき違えてはいけない。
そのように思います。

身体的な衛生ばかりでなく、精神衛生も考えたほうがいいのでしょう。
リスクばかり恐れて、部屋に閉じこもっていては疲弊します。

山に行きたいなあ。
山に行けば、小さなことは、どうでも良くなります。
マスク・手袋とアルコール除菌ティッシュで電車の中は何とか防御し、4月になったら山にも行ってみようか、と考え始めています。



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