たまりば

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2020年01月15日

高校英語。比較表現。~だからそれだけいっそう。

高校英語。比較表現。~だからそれだけいっそう。

さて、今回も比較表現です。
「~だからそれだけいっそう・・・である」という表現を確認しましょう。
all the 比較級 because (for)~.
というのが主な構造です。
例文で確認しましょう。

We respect him all the more for his honesty.
私たちは、彼が正直だからいっそう彼を尊敬しています。

I like him all the better for his fault.
彼に欠点があるので、私はいっそう彼が好きだ。

She works all the harder because she has a child.
彼女は子どもがいるので、それだけいっそう一生懸命に働く。

「all the 比較級」のthe には、古い英語の用法として「それだけ」という程度を表す意味があります。
だから、「the 比較級」は、「それだけいっそう・・・である」という意味になります。
その前に強調の副詞 all がつくことで、この形が固定され、一種の慣用表現のようになっています。

文の後半が、for だったり because だったりするのは、その後ろが句ならば for 、節ならば because という違いがあるだけで、意味は同じです。
for は前置詞なので後ろは句(S・Vはない意味のまとまり)となり、because は接続詞なので後ろは節(S・Vのある意味のまとまり)となるのです。
どちらも、「~だから」と理由を表します。


これとセットで覚えたいのが、「none the 比較級 for(because)~」の用法です。
これは、「~だからといって、それだけ・・・ということはない」という意味になります。

He worked none the harder because he became a father.
彼は父親になったからといって、それだけ一生懸命働くということはなかった。

Man is none the happier for his wealth.
人は裕福だからといってそれだけ幸福であるということはない。

「the 比較級」の前に否定語 none がつきますので、for(because) 以降の理由では程度に何の変化も生じなかったことを表します。


あれ?そんなにシンプルなんだっけ?
何か、凄く覚えにくくて区別のつきにくいものがあった気がする・・・。
そんなふうにモヤモヤしている方もいらっしゃると思います。
そう。
これと似ているけれど、別のものが存在するのです。
それが、none the less for(because)~です。

これは、none と less と、否定語が2つ存在しますので、強い肯定になるのです。
「それでもなお・・・」という意味になります。

I like him none the less for his fault.
私は彼に欠点があっても、それでもなお彼が好きだ。

上のall the 比較級の文と内容的にも似ているので、混乱しやすいのです。

I like him all the better for his fault.
彼に欠点があるので、それだけいっそう彼が好きだ。
I like him none the less for his fault.
彼に欠点があっても、それでもなお彼が好きだ。

「彼が好きだ」ということは変わらないのです。
彼の欠点を肯定的にとらえて、「それだけいっそう好きだ」と言っているか。
彼の欠点を否定的にとらえているが、「それでもなお彼が好きだ」と言っているか。
そういう違いです。

これは人の気持ちに関わることなので、
「欠点のある人なんてダメじゃない?」
と単純に判断しがちな人は、all the better のほうの用法が理解できないということがあり、それで混乱しやすいようです。
欠点を好きになるということは、あります。
例えば、とても気の弱い男性をイメージしましょう。
それは、一般的には欠点かもしれないが、そういう人が本当に好きだ、という女性はいますね。
完璧な人よりも少し欠点があるくらいのほうが魅力的だという判断もあるかもしれません。
一方、気が弱いのは欠点だと思うけれど、他に良いところがあるので、それでも彼が好きだという女性もいるでしょう。
そういうことを言い表している表現なのです。

高校英語になると、こんな繊細なことを英語で語れるようになります。
英文法も捨てたものではないでしょう?
あとは、構造をしっかり覚えて使うだけです。
ヽ(^。^)ノ






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