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2019年08月29日

高校英語。分詞 その1。現在分詞と過去分詞。

高校英語。分詞 その1。現在分詞と過去分詞。

分詞の学習。
まずは中学の復習でもある、限定用法から。
限定用法は、制限用法とも呼ばれ、中学時代は「分詞の形容詞的用法」と呼ばれていたものです。
すなわち、名詞を修飾する用法です。

ここで問題となるのは、用いる分詞は現在分詞か、過去分詞かという点。
さらに、名詞の直前に置く前置修飾なのか、直後に置く後置修飾なのかという点。
中学時代もそこがスッキリせず、結論として「分詞は嫌い」となってしまった人は多いのではないでしょうか。

まずは基本を。
分詞というのは、動詞が分詞化したものです。
現在分詞は、動詞の原形に ing をつけたもの。
見た目は動名詞と同じですが、使い方が違うので、現在分詞と動名詞は区別します。
過去分詞は、中学時代から現在完了や受動態でおなじみの、あの過去分詞です。
規則動詞は過去形と同じ形。
不規則動詞は不規則に変化するので、1つずつ覚えます。
中学時代に、不規則動詞を覚えなかった人は、今度こそちゃんと覚えましょう。
毎日暗唱しているうちにだんだん慣れて、自然に使えるようになりますから。

現在分詞と過去分詞との使い分けは。
修飾される名詞がその分詞の示す動作を行う主体のときは現在分詞。
動作される側のときは過去分詞を用います。

問題、次の空所を埋めよ。
(1) The girl (   ) a picture over ther is my sister.
むこうで写真を撮っている女の子は、私の妹です。
(2) The picture (   ) by my sister won the contest.
私の妹が撮ったその写真が、コンテストで優勝した。

(1)では、the girl が写真を撮っています。
修飾される名詞がその動作をしているので、現在分詞を用います。
The girl (taking) a picture over ther is my sister.

(2)では、the picture は、撮られるもの、つまり動作される側です。
修飾される名詞がその動作をされる場合、過去分詞を用います。
The picture (taken) by my sister won the contest.

文法的にとらえることをせず、日本語訳との1対1の対応にこだわる人は、これを、「~ている」のときは現在分詞、「~された」のときは過去分詞と覚えてしまいます。
すると、以下のような問題で、正答できなくなります。

The languages (  ) in Canada are English and French.
カナダで話されている言語は、英語とフランス語です。

あ、「話されている」は「~ている」だ。
だから、現在分詞だ。
The languages (speaking) in Canada are English and French.

・・・いいえ。これは間違いです。
languages は、話されるもの。
だから過去分詞を用います。
The languages (spoken) in Canada are English and French.
が正解です。

和訳に頼って日本語と英語を無理に1対1対応にするのではなく、文法的に把握したほうが簡単で精度も高いのです。


現在分詞と過去分詞の使い分け。
中学生の間は、上の説明で全てですが、高校生になると、文法知識が少し増える分、さらに深い説明が可能です。
上の話は、実は他動詞に限ってのことなのです。

自動詞と他動詞。
この区別がよくわからない人もいると思いますので、説明しましょう。

自動詞と他動詞の話は、文法学習の最初のほうの「5文型」で学習していることなのですが、高校に入学した途端に文法ばかりゴリゴリ学習することの意味がよくわからないこともあって、気持ちの上で全く受け付けず、そこが曖昧に終わってしまう人は多いです。
5文型と品詞の種類、そして自動詞・他動詞は、理解しておかないと、その後の文法学習に大きな禍根を残します。

他動詞は、目的語をとる動詞。
自動詞は、目的語をとらない動詞です。

ですから、同じ動詞が、この文の中では自動詞、この文では他動詞、ということもあります。
しかし、動詞によっては、常に自動詞であるもの、常に他動詞であるものもあります。
例えば、discuss は常に他動詞です。
後ろに目的語がきます。
We discussed the poblem.  のように。
こうした他動詞は、辞書を引いて日本語訳をよく見ると、「~を議論する」と、「~を」がついているのですが、そこまで細かく見ている人は少ないと思います。
それどころか、「議論する」という覚え方すらせず、「議論」と、まるで名詞のように覚える人が多いのです。
そうした人は英語が苦手な人の中に極めて多いのが実状です。
「何で英文が読めるようにならないんだろう・・・」
そういう相談をもちかけられることがありますが、そんな覚え方をしているのも一因でしょう。
動詞なのに名詞のように覚える・・・。
品詞に対する感覚が欠如しているのだと思いますが、その覚え方だと、discuss が動詞であるか名詞であるかすら記憶することができず、英文は全て名詞の羅列に見えて意味がとれず、自分で英文を作ることもできない、・・・と悪いことしか先に待っていません。
必ず、動詞は動詞、名詞は名詞として覚える必要があります。
さらに言えば、「~を議論する」のように「~を」つけて覚えておくと、それが他動詞の証拠となります。

また、自動詞に「目的語のようなもの」をつけたいときには、間に前置詞が入ることを知っていると、それも自動詞と他動詞を明確に区別する基準となります。
例えば「~に到着する」という言い方。
I arrived at Tokyo yesterday.
I got to Tokyo yesterday.
I reached Tokyo yesterday.
同じ「~に到着する」でも、arrive は、at または in が必要です。
get は、to が必要。
しかし、reach は、前置詞は必要ありません。
前置詞がないほうが、他動詞です。

自動詞ならば、後ろにつく前置詞こみで暗記しましょう。
あるいは、幾度も幾度も音読や暗唱をすることで、自然にその前置詞が口をついて出るようにしておきましょう。
教科書本文などの全文暗唱が、苦役のように見えて効果的なのは、こうした前置詞を繰り返し繰り返し暗唱する中で当たり前に使えるようになるからです。
なお、こうした全文暗唱は、日本語訳を見ながらやるものです。
歌詞やセリフを覚えるわけではありませんので、ただの丸暗記をする必要はありません。
日本語を見て、文法・語法を考えながら正しい英語を復元する練習をすることが効果につながります。
その話を幾度しても、単なる丸暗記、しかも前置詞を省略した丸暗記をしてくる子もいて、頭の痛いところではありますが。
お経みたいな抑揚のある妙な丸暗記をしてくるが、前置詞や冠詞の大半が抜けている・・・。
何のために何を覚えているのか、意味を考えたことがなく、言われたからやっているだけなのかもしれません。

英語が苦手な人でも、
I go to school at 8:00.
のように、go の後には to がくることは覚えていると思います。
なぜ、覚えているのでしょう?
それは、その形の文を沢山練習したからです。
沢山見たり聞いたり読んだり書いたりしたので、覚えているのです。
discuss の後ろに前置詞がくるかどうかを覚えていないのは、その英文にまだあまり多く触れていないからです。
沢山見たり聞いたり読んだり書いたりすれば、覚えます。
あるいは、意識して、「discuss には、前置詞は不要」と覚えれば、覚えられます。
覚え方は、そのように沢山練習して自然に覚えるか、意識して覚えるかの2択です。


かなり話が逸れましたが、自動詞と他動詞の違いはご理解いただけたと思います。
分詞の限定用法の話に戻りますと、上の文で扱った動詞は、実は全て他動詞でした。
修飾される名詞と他動詞が分詞となったものとの関係で、現在分詞か過去分詞かを判断していました。
自動詞となると、また別の観点が必要です。
自動詞の場合、その動作が進行中であれば現在分詞、完了していれば過去分詞という使い分けとなります。

(3) He picked up a (  ) leaf.
彼は落ち葉を拾いあげた。
(4) Some of the (  ) professors are still working as part-time teachers.
退職した教授の中には、今も非常勤講師として働いている人もいる。

leaf は落ちるものだから、現在分詞の falling でしょうか。
・・・いいえ、正解は、
(3) He picked up a (fallen) leaf.
落ちるという動作が既に完了しているのが落ち葉だからです。

professors は退職しているのだから、retiring でしょうか。
いいえ。
(4) Some of the (retired) professors are still working as part-time teachers.
が正解です。
もう既に退職しているからです。

こうした自動詞は、しかし数は少ないので、出てきたらその都度覚えるので大丈夫でしょう。




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