たまりば

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2019年05月17日

高校英語。助動詞その2。助動詞の否定形。

高校英語。助動詞その2。助動詞の否定形。

助動詞は、肯定形ですら意味が紛らわしくて覚えにくいのに、それぞれの否定形もあるから、本当にわかりにくい・・・。
そんな話も聞きます。
でも、実際はそんなに紛らわしくはなく、注意して覚えれば大丈夫です。
結局、英語を学ぶ意欲の問題が大きいのだと思います。
できるだけ覚えることを少なくしたいと思う人にとって、英語は覚えることが多過ぎる科目なのかもしれません。

不思議なのは、彼らは、自分の脳の容量をスマホ並みだと思っているふしがあることです。
こんなに沢山のことは、自分の脳には入らない。
あらかじめ、そう決めてしまっている様子が見られます。
実際、子どもの頃からものを覚えることに脳を使うことが少なかったので、最初のうちは脳が上手く動かず、なかなか覚えられないということはあると思います。
しかし、暗記はトレーニング次第です。
沢山覚えると、さらに沢山覚えられるようになるのが人間の脳です。
最初は苦しくても、頑張れば楽になっていきます。

覚えたり考えたりするときに脳にかかる負担が嫌だ、怖い、という子もいます。
運動が苦手な子は、息切れするのをひどく恐れ、嫌がり、走っていてもすぐに立ち止まってしまいます。
同じように、脳に負担がかかると、苦しくて嫌だ、脳細胞が潰れる、脳が壊れる、と感じる子がいます。
痛みや苦しさに対する原始的な恐怖があるのでしょう。
運動嫌いな子に、息切れなんか我慢すれば済むことだ、じきに慣れるよといっても、話は通じません。
同様に、頭を使うことが嫌いな子に、頭に負荷がかかっても別に大丈夫、じきに慣れるよといっても、なかなか話は通じないのです。
原始的な恐怖なので、頭が重い、苦しい、と感じた瞬間に、考えることも覚えることも止めてしまいます。
そうしたことのバカらしさを、本人が客観視し、気づいてくれると良いと思います。
高校生なら、そういうことに客観的になれるはずです。
脳に負担がかかり、脳が重くて苦しい、脳細胞が潰れると感じても、実際のところ脳には何らダメージはありません。
それに耐えれば、前より脳がよく動くようになります。


さて、助動詞に話を戻します。
助動詞には否定形があります。
そこで混乱が生じることがあります。
それは、中学の頃から始まっています。

can は「~できる」。
cannot は「~できない」。

これは、わかりやすい。
しかし、次に学習する助動詞 must でもう混乱が始まります。

must は「~しなければならない」。
must not は、「~してはいけない」。

それを覚えるだけで済むのなら良いのですが、疑問文とその答え方との対応は?

Must I write the report ?
--- No , you (  )(  )(  ).

これに答えようとして、
--- No , you (must)(not)(  ).

・・・あれ?
(  )が1つ余る・・・。
中2で、この問題に直面します。

上のやりとりを日本語に直すと、
「私はそのレポートを書かなければなりませんか」
「いいえ、書いてはいけません」
となります。
それは、会話としては不自然です。
「私はそのレポートを書かなければなりませんか」
「いいえ、書く必要はありません」
が、自然な会話です。

だから、正解は、
Must I write the report ?
--- No , you (don't)(have)(to).

となります。
中2の段階で、これが覚えられない。
毎回毎回、この問題で間違える。
そういう子は多いです。
そのまま高校生になっていますから、さらにバリエーションが増えると、ますます混乱し、訳がわからなくなります。

しかし、なぜ上の問題を毎回毎回間違えるのでしょうか。
おそらく、例外的なところがテストに出る、そこが問われる、ということを自覚していないのではないかと思うのです。

勉強が得意な子は、こうした説明を1回受けたときに、「ああ、ここがテストに出るんだな」と理解しています。
ちょっと変則的で、気をつけなければならない。
じゃあ、ここがテストに出る、と気づいているのです。
ここは間違えやすいから、注意してよく覚えておこう。
そういう覚え方をしています。

一方、勉強が苦手な子は、規則的なところにばかり目を向けがちです。
canの反対は、cannot 。
じゃあ、must の反対は、must not 。
よーし、覚えた。
こういう学習をしています。
・・・そんなの、あまりテストに出ないんですが。( 一一)

そうは言っても、1回失敗すれば、あ、ここが問われるんだと理解し、できるようになっても良くないか?

しかし、そう甘くはありません。
毎回同じ問題を間違える子は、自分がどの問題を間違い、どの問題を正答したかを記憶しませんし、記録もしません。
間違えた問題に印をつけ、後で解き直すということをしません。
しばらく時間をおいて類題を解くときに、同じ発想で同じ誤答をしてしまいます。
そして、誤答の回数が増えるほど、誤答の記憶のほうが強くなっていきます。
違ったような気もする・・・とは思いつつも、どちらが正しかったのか、誤答の回数が多くなるほど、曖昧になっていきます。

変則的なところは、最初の覚え方が大切。
最初にきちっと覚えて正答しておけば、記憶は曖昧になりません。


もう1つ、この問題を誤答しがちな人の特徴は、英語の言い換え表現を無視する傾向があるのです。
must = have to と教わっても、覚えません。
同じ意味の別の表現なんか要らなくない?
1つ覚えておけば良くない?
そういう意識が働いているようです。

これも、自分の脳の容量をスマホ並みと誤解しているところからきているのかもしれません。
出来るだけ覚える量を減らしたい。
2つ同じ意味の言葉があるのなら、1つだけ覚えて済ませたい。
学習内容をスリム化したい・・・。

人間の脳の容量はスマホ並みではありません。
覚えれば覚えるほど自動的に容量が拡張されるから、大丈夫です。
まず、そのことを信じてほしいと思います。
一生使わないで終わる脳細胞が無尽蔵にあるんです。

have to すら眼中にない人は、don't have to は、確かに発想できないですよね・・・。

全ての言語は多くの類義語をもっているもので、それがその言語の豊かさの表れの1つです。
また、英語で文章を書く場合、同じ単語ばかり使わず、できるだけ言い換えるのが文章作法です。
それは、長文を読む場合にも理解しておかなければならないことです。
筆者が言い換える度に意味を見失ってしまい、そのせいで英文が読めない人は多いのです。

それだけでなく、個々の助動詞に言い換えがあるのは、時制の上で必要なことです。
must は現在形です。
過去も must で表せますが、had to を用いたほうが、過去であることが明瞭です。
さらに、未来は、will must のように助動詞を2個つなげる用法はありません。
will have to となります。
have to は、無視できるものではなく、絶対に使わなければならないものです。


公立中学ですと、学習するのはそれだけなので、要点をおさえてしっかり覚えれば大丈夫です。
しかし、中高一貫校の英語は、中学の段階で高校英語の内容が入ってきていますので、別のややこしさがあります。
高校英語も勿論そうです。


Must I write the report ?
--- No , you (  )(  ).

こういう問題が出題されます。

・・・あれ?
(  )が2つしかない?
じゃあ、--- No , you (must)(not).
でいいということ?

いえ、そんなわけがありません。
正解は、
--- No , you (need)(not).
あるいは、
--- No , you (may)(not).

うわあ、色々出てきた・・・。

覚えることが複数あるなら、その複数のものを全部覚える必要があります。
それを自覚するだけで、英語力はかなり違ってきます。

need は、一般動詞でもありますが、否定文・疑問文のみ、助動詞としても使用します。
だから、don't need to という用法もありますが、 need not でも、「~する必要はない」という意味になります。
may は「~してもよい」ですから、may not は、「~しなくてもよい」です。

こうした隅々の学習内容をきちんと押さえていくこと。
助動詞に限らず、この先の文法学習でも、こうした不規則なところ、色々な言い方があるところがテストに出るのだと注目し、そこをしっかり学習しましょう。

英語の勉強はテストで良い点を取るためだけにするものではありません。
しかし、実際に英語のテストで良い点を取ると、気持ちが変わってきます。
自分が得意なこと・良くできることは、好きになります。
じゃあ、学校の教科書の勉強だけでなく、英検にも挑戦してみようかなとか、ラジオ講座も聴いてみようかなという気持ちになります。
そうして、本当に英語が得意になっていきます。
まずはテストで得点するための勉強のコツを身につけましょう。




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