たまりば

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2019年05月13日

鷹ノ巣山を歩いてきました。2019年5月。

鷹ノ巣山を歩いてきました。2019年5月。

2019年5月12日(土)、奥多摩の鷹ノ巣山を歩いてきました。
去年は、水根沢林道から登り、時間切れで鷹ノ巣山には到達できませんでしたので、今年は普通のコースを行きます。

ホリデー快速おくたま1号に乗車。
国分寺からは座っていくことができました。
続く立川駅で、ザックを担いだ中高年がどっと乗ってくると、私の両側に座っていた若い登山者がさっと席を立ちました。
向かい側の若い子も、席を譲っていました。
いやいや、普段の電車はともかく、これから山に行こうという中高年に席なんか譲らなくていいんですよー。
これから5時間以上も山を歩こうという人たちばかりなんですから。
でも、譲られた中高年はやはり嬉しそうで、ほっこりする光景ではありました。
「年寄り扱いするなっ」
とプライドをぶつけて怒りだす人がいないのは、むしろ自分の健脚に自信がある表れなのかもしれません。
えへへ、譲ってもらっちゃった、嬉しい、といった表情です。
席を1つ移動し、二人連れの登山者が並んで座れるようにして、電車の旅は続きました。

奥多摩駅8:21着。
「川乗橋」行きの増発便が、私がバス停の行列の最後尾に着く間もなく出発していきました。
すぐに次の「東日原」行きの増発がバス停に入ってきて、それも満員となり、出発。
その次にまたすぐバス停に入ってきた「東日原」行き増発バスに座っていくことができました。

乗客の半分は川乗橋で下車し、終点「東日原」。8:50。
バス停は、バスがそこでUターンできるスペースを確保した構造になっているのですが、そこに高校生の集団がたまって身動きとれないようになっていました。
何だ何だ?
高校の登山部かな?
前のバスから下車したばかりで、移動の指示も出ていないようでした。
バスは、そうした高校生たちを避けて何とかUターンし、停車しました。

トイレを済ませ、支度をして出発。9:00。
バスの進行方向のまま、まずは舗装道路を歩いていきます。
20人ほどの高校生の集団は、場所を別の駐車場に移動していましたが、まだ出発していませんでした。
集団の動きの鈍さは、思えば不思議です。
1人なら、さっと出発できます。
でも、集団になると、「10分後に出発」と指示したところで、実際の出発はそのさらに5分後にできれば早いほうです。

途中、派出所の登山ポストに登山届を投函し、さらに歩いていくと、稲村岩が大きく見えてきます。
その左手に、そこから続く尾根も見えました。
高いなあ。
あんなところに1時間で行けるんだから、それも思えば不思議な気がします。

登山口の看板から、裏の畑に下りていくような印象の石段を下ると、登山道の始まりです。
まだ身体のバランスの悪い朝一番に歩くにしては細めの道で、沢を高まく崖っぷち道が苦手な私は、このコースの最初の緊張箇所です。
水根沢の登山道ほど細くはないので、気をつけて歩けば大丈夫ですが。
しっかりとした造りの已ノ戸橋を渡ると、登山道は稲村岩の基部をまわり込みながら登っていきます。
登山道が崩落した箇所に桟道が作られ、その桟道も老朽化して、今は山側にまわり込んで歩くようになっていました。
時の流れを感じます。
さらに登っていくと、高校生が追いついてきました。
「広くなったところで、抜かせてください」
先頭を歩くリーダーがはきはきと声をかけてきました。

已ノ戸沢。
まず1つ目の木橋を渡り、岩をぬって沢の右岸を上っていきます。
続いて、2つ目の木橋。
沢の左岸に渡り返し、これも崩落した登山道をさらに山側に付け替えた道を歩いていきます。
最後に3つ目の木橋。
沢の右岸に戻ると、今までよりも平らで歩きやすい道が少しあり、その先、4つ目の木橋は渡りません。
昔は、渡れそうな印象があり紛らわしかったのですが、今は苔蒸して渡れる気がしない木橋です。
ここからジグザグの急登の始まりです。

しばらく登っていくと、再び、高校生20人ほどの集団がやってきました。
もう1パーティいたんですね。
私が出発する頃、次のバスがバス停に入ってきていたので、そのバスに乗っていた人たちかもしれません。
同じ高校の別パーティか、あるいは別の高校か。
曲がり角のわずかなスペースで道を譲っていると、高校生の集団の先頭のほうの誰かが落石を起こしました。
ジグザグ道で落石は、まずいです。
幸い、登山道からそれて落ちていきましたが、後方を歩く顧問の先生らしい人が一喝。
「落石したら、声を出せっ」
ピタっと止まり、振り返るパーティの先頭の子たち。
しかし、落石した子は、自分が落石した自覚がおそらくなかったのでしょう。
何を怒られたのかよくわからないという様子でポカンとしています。
わずかなスペースでちょっと無理をして道を譲っているため、右足のふくらはぎに変な負担のかかっている私。
落石の注意は大切だが、今はさっさと追い抜いてくれるとありがたい気も・・・。
その場で叱らないと理解できない年齢の子たちでもないし。
後日、ミーティングで、たっぷり叱ってやってください・・・。
いや、でも、落石の注意は人命に関わることだから本当に重要・・・。
ただ、ふ、ふくらはぎが痛い・・・。

そんなこんなで、高校生たちが通り過ぎていくと、あとは静かな山道でした。
急登をいったん登り切って、稲村岩手前のコル。10:05。
ここは狭いので、高校生たちはその上の木の根がややこしくからんでいるあたりのところで休憩していました。
私は、岩の1つに座って、休憩。
風の通りがよく、汗がすっとひいていきます。
稲村岩では数年前に死亡事故があったので「稲村岩への不用意な立ち入りはやめましょう」といった掲示がありました。
「不用意」という言葉の選択に感心しました。
技術的にも精神的にも不用意な人は、稲村岩には行ってはいけない。

さて、出発。
木の根のややこしいところを上っていき、道はいったん緩やかになりますが、その先はまた急登の連続です。
コースタイムで2時間10分の連続急登です。
まだ桜が咲き残っていました。
風が吹き、桜吹雪の中の急登。
まだ淡いブナ新緑の中の急登。
山の雰囲気は素晴らしいのですが、とにかく急登です。

長い急登を上りきると、ブナの倒木のある少し平らなところに着きました。11:15。
5年前の大雪で、おそらく雪崩に巻き込まれて倒れた巨木です。
好きな木だったので、ここを目印にいつも休憩ポイントとしてきました。
倒れてもなお、ここは大切な休憩ポイントです。

急登はなおも続きます。
はあ、暑い。
坂に緩急がなく、とにかく急坂一辺倒なので、ここがどこなのかの把握もしにくく、あとどれくらいなのか目途が立たないので気持ちも疲れます。
耐えて登っていくと、ヒルメシクイノタワ。12:05。
アセビの花が沢山咲いていました。

さあ、山頂まであと30分。
ここからは道の記憶も明瞭で、精神的には楽になりました。
傾斜の緩いところも多いです。
最後に、木の根につかまりながら登るような急登を越えると、空が見えてきて、鷹ノ巣山山頂。
この山も慰霊碑のような山頂標識が立っていました。12:40。

空は雲に覆われ、大岳山すら霞んでいました。
雨が降るかもしれません。
ラジオに雑音は入っていないので、今のところは大丈夫でしょうが、早めに標高を下げたほうが良さそうです。
昼食を取り、出発。13:00。

まずは山頂直下の急な下り。
道が乾いているので、まあまあ歩きやすくて助かりました。
そこからは、広い石尾根の道です。
まだこれから咲く桜がありました。
枝先のつぼみがようやく開きかけています。

足許には、マルバダケブキ。
まだ背も低く、葉も小さい。
昔、ここはお花畑だったそうですが、鹿の食害にあい、毒のあるマルバダケブキの巨大な葉ばかりが繁茂するようになりました。
今は、それすら数が減ってきているそうです。
鹿は、毒草まで食べるのですね。
毒ではない部分を選んで食べるのか。
毒に耐性がついたのか。
鹿って凄い・・・。

1か所急な下りはありますが、おおむね平坦な広い尾根道を歩いていくと、雨がぽつぽつと降ってきました。
ラジオに雑音はないので、激しい雷雨に変わることはないだろうと思い、ザックにカバーだけかけて、先を急ぎます。
道はやがてピークを巻くようになっていきました。
そこから、急下降点。
このコースでちょっと嫌だなと感じる箇所です。
木につかまったり、重心を低くしたりして、用心して通過しました。
下りきると細めの尾根歩きとなり、尾根が広くなっていくと、石尾根縦走路のまき道と合流。
もう雨は止んでいましたが、遠雷が聞こえるようになりました。
ラジオに雑音は入らないのに、微かな遠雷が長く長く鳴り続けます。
このとき、山梨県では線路が冠水するほどのゲリラ豪雨が降っていたようです。
中央線のダイヤが乱れ、あずさが30分遅れになるなどの影響が出たのを帰りの電車で知りました。
山梨県というと遠いようですが、雲取山の向こうは山梨県。
雲取山から続く石尾根で遠雷が聞こえたのも不思議はないのでしょう。

とにかく、高度を下げよう。
石尾根縦走路を道なりに左に曲がっていくと、やがてジグザグの下りとなりました。
ショートカットの踏み跡が明瞭だったので、そちらを選び、いったん大きく下ります。
一番低い地点にあるベンチ代わりの丸太に座って、ちょっと水分補給。
そこから、六ツ石山分岐へと緩く登っていきました。
右手の尾根がいったん切れて、その先に現れるのが六ツ石山の尾根。
尾根の高さとだんだん差がなくなっていくと、分岐。14:30。

今日は六ツ石山へ寄り道せず、先を急ぎます。
少し段差もある道を行くと、ぱっと尾根が開けます。
広い尾根の急な下りが始まりました。
晴れている日なら、御前山の眺めが素晴らしい尾根ですが、遠雷が鳴っているときに広い尾根はただ怖い。
一所懸命くだって樹林帯に入り、ほっと息をつきました。

三ノ木戸の林道との分岐。15:00。
道なりに歩いていくと、右側が崖の道から、左側が崖の道へと変わります。
新緑の中を歩く、美しい道でした。
もう雷の心配もなさそうで、安心して歩いていくことができました。
しばらく行くと、登山道は深くえぐれた溝となり、泥がたまって歩けなくなっていました。
その右手の林の中を行きます。
木の根の作る段差をどんどん下っていくと、再び登山道と合流。
秋や冬は落ち葉が深く積もって歩きにくいところですが、今は、落ち葉は踏み砕かれて粉々で歩きやすい道が続きました。
緩やかな坂道をただただ同じ方向に下っていきます。
石尾根の長さを実感します。
植林帯となり、道が緩やかに右にカーブすると、下に登山道が見えてくるようになり、あともう少しだと励まされます。
三ノ木戸の林道からの道との合流点。
そこから一段下がって左に曲がります。
さらに歩いていくと、桟道。16:05。
桟道の直前に少し歩きにくい箇所もあります。
桟道は隙間が広いので、一歩ずつ用心して通過しました。
本日のコースでちょっと嫌だなと思う箇所は、これで全てクリア。

崩れかけた小さな小屋の前を過ぎ、文字の消えてしまった道しるべのところを右に曲がります。
あとは道なりにジグザグに下っていくと、林道がみえてきました。
登山口。16:15。

舗装された林道を下り、去年は見逃したショートカットコースを今回は下ることができました。
いったん舗装道路に出て、またすぐにショートカット。
羽黒三田神社を通って、林道と合流。
最後のショートカットの階段を下りていくと、コンビニのすぐ横に出ます。
橋を渡って、ビジターセンターの前から、もえぎの湯へ。17:05。
ゴールデンウィーク翌週で、さらに天気もあまりよくなかったからか、もえぎの湯は空いていました。
入館待ちもなく、すんなり入ることができ、脱衣所も洗い場も空いていました。
本日は珍しく女湯が温泉のほうでした。
露天から見る山の眺め、目の前の新緑の美しさ。
汗を流して気持ちもさっぱり。
奥多摩駅18:16発の電車も空いていました。




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