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2019年05月02日

高校英語。受動態その3。受動態の疑問文。

高校英語。受動態その3。受動態の疑問文。

受動態の問題で失点が多いのは、まず、byを使わない受動態です。
しかし、それは覚えれば大丈夫な問題です。
be caught in a shower にわか雨にあう
などの具体例を熟語として覚えてしまえば、失点原因はむしろ得点源に変わります。
とりあえず、学校で使用している文法テキストに載っているものを全て覚えるようにすれば、定期テストは大丈夫です。

それが覚えられないんだ、だから困っているんだという人もいるかと思います。
覚え方としては、前置詞を隠したり、日本語だけを見たりして、繰り返し自分にテストをすることが最善です。
暗記が苦手な人は、自分にテストをしない人が多いのです。
自分にテストした結果、出来が悪いと、ひどく気が滅入ってしまうらしいのです。

自分で自分にテストしているだけですから、最初は5割程度の正答率でも構わないのに、それに耐えられないようです。
「暗記ができない自分」ということを直視できないのかもしれません。
それだけ劣等感が強い、自己否定の感情が強いということなのかと推測すると、あまり強いことは言えないのですが、でも、それは違いますよね。
繰り返し自分にテストし、出来るようになって、本番のテストに臨めば、高い得点が取れるのです。
一度で覚えられないのは当たり前なのに、一度で覚えられない自分にすぐ傷ついてしまうのは、それは違います。
自分にテストできず、他人からテストされて、練習不足で出来が悪く、ますます劣等感が強くなる・・・。
その繰り返しで、さらにテストが苦手になってしまうのは、残念です。

覚えるべきことは早めに覚えてしまいましょう。
その後、練習問題は、一覧表を見ずに解きます。
間違っていたら、また覚え直します。
その繰り返しで、暗記事項は身につきます。

暗記が比較的得意な人の中には、覚えるべきことをテスト直前までほおっておく人もいます。
テスト前日に覚えるからいいや、と思うようです。
たとえそれが上手くいくとしても、それらは全て短期記憶となります。
テストが終わればすぐに忘れます。
しかし、byを使わない受動態などの知識は、以後もずっと使い続けるものです。
長期記憶にとどめておかないと、他の文法事項の英作文や課題作文を書く際に影響します。
長期記憶にとどめたいなら、テキストに出てきたらすぐ暗記し反復し、練習ができるだけ長期に渡るように工夫しましょう。
忘れたら覚える、その繰り返しで長期記憶になります。
それは無駄なことではないのですが、暗記ものは前日にやらなければ損だと思っている人は、多いです。
それは、勉強ができなくなるように自分を誘導してしまうやり方です。

英語に限らず、数学でも、高校1年生まではギリギリ何とかなっていたのに、高校2年になった途端に手も足も出ない、まるで歯が立たないという状態に追い込まれる人は、案外多いのです。
短期記憶で全部済ませてきたツケが高校2年で一気に表れます。

コミュニケーション英語は教科書の本文が急に難しくなったように感じて、自力で読めなくなります。
高1で学習した単語や熟語、文法事項を覚えていないのが原因なのですが、本人にとっては不意打ちと思えるほど、高1と高2で教科書の英文のレベルに差があると感じるようです。
当然ですが、高3のリーディングは、もっと各段に難しくなります。

英語表現は、高校1年でひと通りの文法事項を終えてしまう学校の場合は、高2からは総合演習に入ります。
実は単なる復習なのですが、何も覚えていない人にとっては、急に授業スピードが速くなり、難しくなったと感じるようです。
1つ1つの知識を身につけていなかったことが、ここで大きく影響します。

高校1年までに学習した内容が身についていることが前提の演習を、短期記憶でやり過ごしてしまって頭の中に何も残っていない人がやらなければならない。
ついていけなくなるのが当たり前です。
高校2年でそのことに気づいても、遅い。
どうか高1から、短期記憶で処理する学習習慣を改めてください。
後悔しないために。


前置きが長くなりました。
本日のメインは、暗記ものの話ではなく、疑問文の受動態。
例えば、こんな問題です。

問題 以下の文を受動態にせよ。
Who turned on the radio ?

結論から言えば、こういう問題は、丸暗記で解くのは難しいタイプの問題です。
何通りもバリエーションがありますから。
こういう問題は、理屈で理解することで応用が効くようになります。
理屈とは何か?
文法です。
S・V・O・Cの分析が、この問題に正解する近道です。

上の文は、能動態の文です。
who が主語S。
turned on が動詞V。
the radio が目的語Oです。

冒頭の who は能動態では主語なのですから、受動態では by ~「~によって」という修飾語Mに転換されます。
しかし、いずれにせよ疑問詞は先頭に置くものですから、とりあえず、書き出しは who で良いでしょう。
疑問文なのですから、その後ろ、主語よりも前に何か1語書きますね。
受動態は、be動詞を主語の前に置くことで疑問文となります。
新しい主語は the radio 。
時制は過去形。
ではbe動詞は、was が適切でしょう。
Who was the radio
ここまで作れました。
この後は、過去分詞。規則動詞ですから、ed をつければ良いですね。
Who was the radio turned on
これで完成でしょうか?
いいえ。
繰り返しますが、冒頭の who は、主語ではありません。
by ~「~によって」というものが、疑問詞なので先頭に来ているだけです。
では、by が必要ですね。
よって正解は、
Who was the radio turned on by ?
となります。

書き言葉としては、冒頭の who が主語ではないことを明確にしたほうが読みやすいので、
Whom was the radio turned on by ?
あるいは、
By whom was the radio turned on ?
という解答もあります。
堅苦しい言い回しにはなりますが、文の構造が明確であることは、書き言葉としては意味が取りやすい文です。
話し言葉としても、先頭で By whom と言ってしまうほうが疑問の中心が何であるかを相手に伝えることができるので、論理的な話をしているときなら好まれます。


疑問文の受動態は、以上のように能動態のSVOを分析すると正確に作っていくことができます。
感覚に頼り、英語の語順は大体こんなものだろうと、自分のセンス任せで書いていく愚は避けたいものです。
日本生まれの日本育ちの日本人。
学校の授業と自分で勉強している時間しか英語に触れていない。
それで英語センス、英語の感覚を養うのは無理です。
理屈で並べましょう。
初学者の味方は、感覚ではなく、文法です。


問題 次の文を受動態にせよ。
Who did they elect mayer ?

この能動態の文の主語は who ではありません。
主語が who である疑問文は、肯定文と同じ語順になります。
疑問文を作るための助動詞 did を使う必要がありません。
Who elected mayer ? となります。
上の文は、これとは違います。
では、上の文の who は何なのか?
これは、目的語Oです。
仮にこの who を Bob として、能動態の肯定文に直してみると、
They elected Bob mayer.
ボブは市長に選ばれた。
という文になります。
SVOCの文です。
その Bob がわからず誰なのかを訊いている文なので、文頭に who があり、疑問文の語順の通りに続いているのが、問題文です。
Who did they elect mayer ?
who は目的語O。
they が主語S。
elect が動詞V。
mayer が補語C。
ちなみに、こうしたときの mayer は、役職・機能なので、冠詞をつけません。

さて、これを受動態に直すのですから、主語は who です。
受動態としては、主語が疑問詞の疑問文となります。
主語が疑問詞の疑問文は肯定文の語順です。
Who was ellected mayer ?
これが正解です。
この場合、by them は必要ありません。
この they は「一般の人々の they 」と呼ばれるものです。
誰か特定の「彼ら」を示すものではありません。
そういうものは、受動態では省略されます。

「一般の人々の they 」は、昔なら、『ガンダーラ』を歌えば一度で理解してもらえました。
They say it was in India.
この they が、それですね。
今は、『ガンダーラ』という歌を知る子が少ないので、これで説明しても伝わりません。
誰もが知っている現代のヒット曲でこの they を含むものがあると良いのですが。


疑問文を受動態にするには、SVOCの分析が必要。
文法知識はこのように互いに連動しています。
5文型の分析なんて何の必要があるの?
そう思っていた人は、今後はさらにSVOCの分析が活きてきますので、復習してください。
SVOCを分析する力は、全ての文法の理解につながります。
もっとも大切なことであるのに、「それだけは嫌だ」と避けたがる人が多数出るところでもあります。
このブログも、文法的な分析のところは、飛ばし読みしてしまう・・・。
気持ちはわかりますが、文法的なことが嫌いなのに文法問題で正答したいというのは、矛盾しています。
ここは、頑張りどころです。




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