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2019年04月08日

奥高尾を歩きました。2019年4月。

奥高尾を歩きました。2019年4月。

2019年4月7日(日)、奥高尾を歩きました。
JR高尾駅北口から、陣馬高原下行きのバスに乗りました。8:50。
車窓からは、高尾の街の桜が見えました。
青空を背景にした高台に立つ、胸をつかれるような巨木の桜に見とれていたら、多磨霊園の門が見えてきました。
なるほど。
1日4500円の臨時駐車場がところどころにあり、花見客目あてだろうかと思っていると、やがて川で釣りをする多くの親子連れが見えました。
今の季節は何が釣れるんでしょう。

陣馬高原下。9:20。
支度を済ませて、さて出発。9:35。
茶店の店頭に高尾・陣馬スタンプハイクの台紙とスタンプが置いてあったので、参加することにしました。
花のスタンプです。
陣馬高原下は、ヤマブキ。
今の季節によく見る黄色い花ですね。

バス2台の客が1度に着いたものの、今日は団体客が多いのか、トイレや支度に時間がかかって出発は遅く、登山道はまだ空いていました。
舗装された林道をしばらく登り、道しるべの出ている分岐から登山道へ。9:50。
桟道が朽ち始め、それぞれの木が細くなっているのを見て、用心しながら通過。
この登山道が開かれたのは平成に入ってからですが、平成ももう終わりますものね。

沢沿いの道を抜けると、1つ目の急登の始まりです。
ジグザグ道をひたすら登り、大きく左に曲がる道しるべのある場所で、急登はいったん終了。10:15。
これからの季節は新緑に包まれる良い場所です。

ちょっと休憩した後、緩やかになった広い道をしばらく行くと、第2の急登が始まりました。
昔はジクザグに道が切られていて、その跡も残っているのですが、直登する人が多く、今はそちらの道のほうが明瞭になってきました。
直登は疲れるので、できるだけジクザグ道を歩き、てっぺんの道しるべまで登りきると、そこからは斜面をトラバースする道です。
やや細いので、冬の凍結時期はヒヤヒヤするところですが、今日はのどかに通過。
大きなカエデの立つ場所に着きました。10:40。

そこからは緩い登りを行き、陣馬山山頂。10:50。
春霞で富士山は見えませんでした。
近景の山まで霞む、春の空です。
春の山と空を写真に撮ると、なぜか昔のフィルム写真のような味わいになることがあります。
今年の風景なのに、30年前の写真みたい。
草地にレジャーシートを敷いて、休憩。
寝転んでいる人もいます。
陣馬山は、桜はまだ固いつぼみで、全く咲いていませんでした。
陣馬山頂のスタンプは、イカリソウ。
奥高尾でイカリソウを見た記憶がないのですが、スタンプになっているくらいだから、どこかに咲いているのでしょう。
奥多摩や山梨の山では、麓近くで見ることがあります。

さて、ここから高尾山へと縦走します。
乾いた歩きやすい良い道をどんどん行くと、明王峠。
ベンチが1つ空いていました。
この先は花見客で混雑も予想されるので、ここで昼食にしました。11:40。
明王峠の桜は三分咲きというところ。
見頃は来週でしょうか。

再び出発。12:00。
まき道に咲くスミレを愛でながら、のんびり歩いていきました。
奥高尾は、多様なスミレが咲きます。
色もさまざまです。
尾根道には、ミミガタテンナンショウがにょきにょき生えていました。
ヒトリシズカを探しながら歩きましたが、まだ少し早かったようです。

景信山。13:05。
ここも予想ほど混雑していませんでした。
桜はこちらも三分咲き。
景信山のスタンプは、ジュウニヒトエ。
これは奥高尾でも見たことがある、薄紫色の花ですね。

さて、ここからは奥高尾縦走路の中では険しい下り道が続きます。
道が細かったり険しかったりするところでは道を譲れないので、道幅の広いところでは速い人が追い抜きやすいように道の片側に寄って歩きます。
それでも、ずっと後ろをついてくる人がいるのが「奥高尾あるある」な課題です。
本音を言えば、こんなに道の広いところでいちいち立ち止まって道を譲っていては、私が時間をロスするので、さっと抜いてほしいところです。
そう思うのですが、若い子の中には、前の人が立ち止まって譲ってくれるまで、1mくらい後ろをただただついてくる子がいます。
こんなに道が広いのに?
二人並んで歩いている人もいるくらいの道で?
若い子の読む山岳雑誌やネット記事に、間違った「山のマナー」が記されていたりするのでしょうか?
道幅が広いときは、後ろから「こんにちは」とか「通ります」と声をかけて、さっと横を追い抜いていけばいいのだけれど。
前の人にわざわざ立ち止まらせるのは、むしろ少し迷惑をかけることです。
とは思うものの「こんなときは追い抜いていけばいいのよ」とその子に言うのも、山で変な説教をするおばさんという感じで、避けたい。
それで結局立ち止まり「どうぞ」と道を譲ると、若い子は嬉しそうに追い抜いていきます。
これでは、その子の成功体験を強化しているだけなので、今後もこれを続けるのでは?
難しいなあ。

小仏城山。14:00。
桜はまだ三分咲きでしたが、桃が満開でした。
広場を縁取るユキヤナギも咲き始めています。
ここは茶店の人が下界の花も植えて育てているので、春はひときわ華やかな場所です。
城山のスタンプはエイザンスミレ。
うん。沢山咲いています。

さて、ここからは桜の道が高尾山まで続く、一番楽しみなところです。
まだ少し早かったですが、早咲きの桜はもう満開でした。
特に一丁平付近は満開の桜が多く、きれいでした。
色々な桜が咲くので、白から濃いピンクへと桜のグラデーションが見られました。

桜の季節は尾根道を選択。
紅葉台へと久しぶりに木段を登っていきました。
桜はあまり咲いていませんでしたが、目当てのミツバツツジはもう満開。
まだつぼみも沢山ついていたので、来週も楽しめると思います。

紅葉台。15:00。
そこからさらに、本日は石段を登って高尾山頂へ。
高尾山。15:10。
スタンプは、スタンプハイクの黄色い旗の真下に置いてあるので、ここでも黄色い旗をまず探しました。
ビジターセンターの前に黄色い旗を発見。
しかし、そこには15人ほどの集団が輪になっていて、旗の下がよく見えません。
きょろきょろ覗いても、スタンプが確認できず、ふと見ると、「スタンプは展示室にあります」という掲示が。
どうにかして展示も見てほしいというスタッフの願いなのでしょうか。
見たことあるから、必要ないんだけどなー。
飾られている写真はとてもきれいですが。
ともかく、スタンプは、ヤマザクラ。
高尾山頂の桜の大木は満開でした。

ここからは1号路を歩きました。
薬王院のスタンプはシダレザクラ。
なるほど、石段の枝垂桜が満開でした。
満開の枝を石段に投げかける、薬王院で一番華やかな桜です。

ケーブル山上駅のスタンプはシャガ。
根を強く張るので斜面の土止めに使われる、アヤメに似た薄紫色の花です。
これも高尾でよく見る花ですね。

1号路をとっとこ歩いて下り、ケーブル清滝駅のスタンプはタカオスミレ。16:25。
1号路に咲くという情報がスタンプ台紙に書いてあり、「本当に?」と驚きました。
1号路にも咲くのですか。
タカオスミレは、ヒカゲスミレの変種で、高尾で最初に発見されたスミレです。
葉は黒味がかった濃い紫色で、白い花をつける、特別な印象のスミレです。
最近少なくなっている気がして心配していたのですが。

京王高尾駅からJR高尾駅への連絡通路で、最後のスタンプを押しました。
イカリソウ。
これは、陣馬山頂と同じですね。
さて、スタンプ台紙を見直すと、押せなかったのは、びわ滝と、京王高尾山温泉。
温泉のスタンプは、温泉に入らなくても押せるのかな?
ケーブル山頂駅でスタンプを押した後、高尾山の中では一番険しい急坂を琵琶滝に直接降りていけば、1日で全スタンプ制覇も可能でしょうか。
来年、やってみようかな。
スタンプハイクは5月末まで開催中です。
ヽ(^。^)ノ




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